JP3535291B2 - 大入れ加工機 - Google Patents

大入れ加工機

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JP3535291B2 JP32475195A JP32475195A JP3535291B2 JP 3535291 B2 JP3535291 B2 JP 3535291B2 JP 32475195 A JP32475195 A JP 32475195A JP 32475195 A JP32475195 A JP 32475195A JP 3535291 B2 JP3535291 B2 JP 3535291B2
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  • Dovetailed Work, And Nailing Machines And Stapling Machines For Wood (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、本体に並設した複
数のスピンドルの下端に夫々種類の異なるビットを装着
してワークに二段溝を切削する大入れ加工機に関する。
【0002】
【従来の技術】大入れ加工機は、本体のハウジング内
に、ビットが夫々下端に装着された2つのスピンドルを
夫々単独で上下動且つ回転可能に併設しており、前記ス
ピンドルを軸支してスピンドルと一体に上下動するスリ
ーブを、レバー等で手動操作することで夫々ビットを単
独で上下動可能となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記スピンドルは、夫
々単独で上下動可能であっても、回転伝達は、モータ駆
動で回転する駆動プーリと、2つのスピンドルへ一体回
転可能に外嵌した従動プーリとの間にベルトを巻回して
行われる構造となっているため、2つのスピンドルは同
時に回転することになる。従って一方のビットを下降さ
せてモータ駆動させると、使用しない(下降させていな
い)他方のビットも同時に回転することになり、一方の
ビットによる切削で生じた切削屑を巻き込み、これを除
去するための余計な手間が生じていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、上記切
削屑の巻き込みをなくして使い勝手の向上を図る大入れ
加工機を提供するもので、その構成は、前記モータ駆動
により回転し、前記各スピンドルへ遊嵌される従動プー
リに形成される係合爪と、スピンドル側に形成され、ス
ピンドルの前記所定の下降位置で前記係合爪と噛合し、
前記従動プーリの回転をスピンドル側へ伝達するクラッ
チ爪とからなるクラッチ機構を備えるとともに、該クラ
ッチ機構に、前記従動プーリの係合爪とスピンドル側の
クラッチ爪との噛合時に、従動プーリ又はスピンドルの
どちらか一方を回転させて、前記係合爪とクラッチ爪と
の適正な噛合位置へ修正する位置決め手段を備えたこと
を特徴とするものである。又前記位置決め手段を、前記
係合爪とクラッチ爪との適正な噛合位置で嵌り合い、前
記スピンドルに形成される突部と、前記従動プーリ側に
形成され、スピンドルの下降に従って前記突部を案内す
るガイド部を備えた通過溝とで構成することができる。
又前記クラッチ機構に、前記係合爪とクラッチ爪とが噛
合する前記スピンドルの下降位置を検知する電気的検知
手段を設け、前記電気的検知手段により前記下降位置を
検知したときにのみ前記モータ駆動を可能とするのが望
ましい。又前記クラッチ機構に、前記従動プーリの係合
爪と離反したスピンドル側と当接してその回転を停止さ
せるブレーキ手段を設けるのが望ましい。又前記スピン
ドルの下方を、スピンドルと一体に上下動するスリーブ
で軸支し、両スリーブの間に、各スリーブとの対応面に
係止部を有し、一方のスリーブが下降した状態では他方
のスリーブ側の係止部がそのスリーブの下降を阻止する
ストッパ部材を設けるのが望ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。図1は大入れ加工機1の説明図で、
2は図示しない支持台に対して前後左右へ水平移動自在
にセットされる加工機本体で、カバー3が披着されるハ
ウジング4の中央後方には、図2の如くモータ2aが垂
直に配置され、モータ軸に直結される駆動プーリ2b
と、ハウジング4の前面へ並設されるビットの回転機構
5,5の上方に夫々設けられる従動プーリ6,6との間
には、ベルト7が巻回されており、よってモータ2aの
回転は、ベルト7を介して従動プーリ6,6へ伝わり、
従動プーリ6,6を同時に回転させることになる。次に
ビットの回転機構5を、左右対称であるため主に左側に
ついて説明する。前記従動プーリ6は、ボールベアリン
グ8,8によって軸支される筒状体で、上方外周にはベ
ルト7の巻回部が形成される一方、その下端には、後に
詳述する回転伝達用のクラッチカム9が圧入されてい
る。又この従動プーリ6には、同軸で、スピンドルとし
てのドリブンシャフト10とカムスリーブ12とが夫々
遊挿されており、ドリブンシャフト10の上方へ軸方向
に固着されるキー11と、カムスリーブ12の内周へ軸
方向に形成されたキー溝13との嵌合により、ドリブン
シャフト10はカムスリーブ12に対して一体回転且つ
上下に摺動自在となっている。更にカムスリーブ12
は、カバー3の上部に設けられるブレーキ機構30の圧
縮スプリング14によって下方へ付勢され、上方の開孔
には、Cリング15を固着してドリブンシャフト10上
端の抜け止めをさせる一方、下端には、3つのクラッチ
爪16,16・・が下方へ向けて突設され、前記従動プ
ーリ6のクラッチカム9との係脱により、従動プーリ6
の回転をカムスリーブ12からドリブンシャフト10に
伝達するクラッチ機構を構成している。
【0006】又前記ドリブンシャフト10の下方は、ハ
ウジング4内に遊挿される円筒状のスリーブ21内にあ
って、上下のボールベアリング22,22と係止リング
23とによって上下動及び回転可能に軸支されており、
その下端のホルダ部24に、ビットが着脱可能に装着さ
れている。尚ここでは図1の左側が平溝用のストレート
ビット25、右側がアリ溝用のアリビット26となって
いる。更に前記スリーブ21には、ハウジング4の通し
孔4aを挿通して連結ボルト27が固着され、この連結
ボルト27は、支持ピン28によってハウジング4の側
方に枢支されるレバー29の中央部を貫通しており、よ
ってレバー29の先端を上下に操作することで、連結ボ
ルト27を介してスリーブ21とドリブンシャフト10
とを一体に上下動させ、ハウジング4から各ビットを出
没操作可能となっている。
【0007】次に従動プーリ6のクラッチカム9と、カ
ムスリーブ12とによるクラッチ機構の詳細について以
下に説明する。図3はクラッチ機構の、図4はクラッチ
カム9の夫々説明図で、クラッチカム9はリング状を呈
し、その上端に、均等に(120°ごとに)配置された
3つの係合爪17,17・・と、内面に同じく均等に
(120°ごとに)配置された3つのガイド部18,1
8・・とを有し、前記ガイド部18は、ドリブンシャフ
ト10の挿通孔19と、キー11が通過可能な3つの通
過溝20,20・・の形成によって突設され、上部はク
ラッチカム9の上端に向けて先細り形状に形成されてい
る。又各係合爪17は、図4(A)のように、夫々通過
溝20の片側付近から軸方向と平行に立上がる当接面1
7aと、当接面17aに連なる周方向の対向面17b
と、対向面17bに連なって傾斜する傾斜面17cとで
構成される台形状となっている。又カムスリーブ12側
のクラッチ爪16は、前記キー溝13の外方に1つのク
ラッチ爪16を位置させて、これも120°ごとに均等
に配置され、軸方向と平行に立上がる当接面16aと、
当接面16aに連なる周方向の対向面16bと、そして
対向面16bに連なる傾斜面16cとからなる台形状は
クラッチ爪と同様である。更にドリブンシャフト10に
固着されるキー11の下端部11aは、下方へ向けた先
細り形状となっており、この下端部11aと同じく先細
りのガイド部18との当接により、クラッチカム9へ向
かうキー11はスムーズに通過溝20の何れかへ案内さ
れることになる。よってここでは、キー11がクラッチ
カム9の通過溝20の何れかに嵌っている場合は、常に
係合爪17の当接面17aとクラッチ爪16の当接面1
6aとは、図3のように、各クラッチ爪16と係合爪1
7とが丁度噛み合う位置となるように設定されている。
【0008】一方カムスリーブ12を下方へ付勢する圧
縮スプリング14の上端は、図5のように、カバー3内
に構成されるブレーキ機構30において、ボルト31で
固着され、ピン33で回転止めされる皿状のブレーキホ
ルダ32に保持されており、このブレーキホルダ32の
下面には、リング状のブレーキシュー34が取着されて
いる。又ブレーキホルダ32自体も圧縮スプリング35
で下方へ付勢され、ボルト31の頭部に当接するまで下
降可能となっている。尚36は圧縮スプリング14の下
端が当接するワッシャー、37はカムスリーブ12の上
端に圧入されるホルダである。よって前記レバー29の
操作でスリーブ21と共にドリブンシャフト10を上昇
させると、抜け止めされるCリング15によってカムス
リーブ12も圧縮スプリング14の付勢に抗して上昇
し、図6のようにホルダ37を介してブレーキシュー3
4へ当接する構成となっている。
【0009】このように構成された大入れ加工機1の回
転機構5の作動状態を、主に図7〜9において説明す
る。尚説明は主にアリビット26側で行い、各図におい
てその側方には、クラッチ機構部分の作動を拡大して示
している。ここでは、スリーブ21の外周上端に当接片
38が固着されており、これがスリーブ21の下降に従
って下降して、ハウジング4内部に設けられたリミット
スイッチ39をONさせて、この検知信号でモータ回路
の電磁式のメインスイッチをONさせる構成が採用され
ている。このリミットスイッチ39をONさせるタイミ
ングは、カムスリーブ12のクラッチ爪16がクラッチ
カム9の係合爪17と完全に係合するスリーブ21の下
降位置に設定されているため、図7の位置でモータの駆
動スイッチをON操作しても従動プーリ6は回転しな
い。そこで図8のように、スリーブ21をレバー29に
よって下降させると、ドリブンシャフト10の下降によ
って圧縮スプリング14に付勢されるカムスリーブ12
も同時に下降する。ここで各クラッチ爪16の当接面1
6aが夫々丁度クラッチカム9側の係合爪17の当接面
17aに当接する適正な噛合位置にある場合は問題ない
が、その他の場合、例えばクラッチ爪16と係合爪17
との対向面16b,17b同士が当接する位置にあって
も、ドリブンシャフト10の下降に伴って下降したキー
11の下端部11aが、前記ガイド部18によって通過
溝20へ案内されることで、ドリブンシャフト10とカ
ムスリーブ12とをその案内方向へ僅かに回転させ、カ
ムスリーブ12のクラッチ爪16とクラッチカム9の係
合爪17とが噛合する適性位置へ修正するため、図9の
ように、キー11が通過溝20を通過すると同時に、ク
ラッチ爪16の当接面16aと、係合爪17の当接面1
7aとが丁度接触して噛合し、従動プーリ6とカムスリ
ーブ12とが一体回転可能に連結されることになる。又
この位置で当接片38はリミットスイッチ39をONさ
せているので、ここでメインスイッチもONし、モータ
の駆動スイッチのON操作でモータの回転は可能とな
る。このままスリーブ21を下限位置まで下降させて
も、カムスリーブ12のキー溝13にドリブンシャフト
10のキー11が案内されてドリブンシャフト10とア
リビット26のみが下降し、カムスリーブ12とクラッ
チカム9との連結は変わらない。
【0010】そしてモータの回転により左右の従動プー
リ6が回転するが、上記アリビット側26のカムスリー
ブ12のみが従動プーリ6と連結されているため、スト
レートビット25は回転せず、アリビット26側の従動
プーリ6の回転がクラッチカム9からカムスリーブ1
2、そしてドリブンシャフト10へ伝達され、アリビッ
ト26のみが回転することになる。更に上記のように一
方のビットを回転させて切削後、モータの駆動スイッチ
をOFF操作すれば、電気ブレーキによりベルト7を介
して従動プーリ6にブレーキがかかり、連結状態のドリ
ブンシャフト10も直ちに停止するが、駆動スイッチの
ON状態で、レバー操作でスリーブ21を上昇させ、リ
ミットスイッチ39をOFFさせた場合には、同時に上
昇するドリブンシャフト10がCリング15によってカ
ムスリーブ12を押し上げるため、カムスリーブ12は
従動プーリ6と離反して電気ブレーキの作用は伝わら
ず、ドリブンシャフト10はそのまま慣性により回転し
続けることになる。そこでレバー29を更に上方へ操作
して、先に示した図6のように、圧縮スプリング14の
付勢に抗してカムスリーブ12をブレーキ機構30のブ
レーキシュー34へ押し付ければ、ブレーキシュー34
との摩擦によってカムスリーブ12にブレーキがかかっ
て直ちに回転は停止し、これと一体のドリブンシャフト
10とアリビット26も同時に停止する。又スリーブ2
1を上昇させる際、前記カムスリーブ12とクラッチカ
ム9との離反と同時に、当接片38がリミットスイッチ
39をOFFさせているため、電磁式のメインスイッチ
もOFFされ、再度レバー操作でスリーブ21を下降さ
せてリミットスイッチ39をONさせてもモータは回転
しない。
【0011】このように本実施の形態によれば、クラッ
チ機構により、片側のビットを下降させて初めてビット
が回転可能となる構造であるため、切削中に切削屑を他
側のビットが回転して巻き込んだりする不具合がなく、
大入れ加工機の取扱も安心して行うことができる。又従
動プーリ6とカムスリーブ12とを連結するクラッチ機
構が、キー11によって常に適性な連結位置に修正され
てスムーズに連結する構造である上、リミットスイッチ
39との連係によって完全に連結されないとモータを駆
動できない構造ともなっているから、従動プーリ6を回
転させながら連結させることで爪同士が衝突して音を発
生したり、爪の摩耗を速めたりすることはなく、スムー
ズ且つ確実に連結は行われ、下降〜連結〜回転の手順が
確立される。更に上方へブレーキシュー34等のブレー
キ機構30を設けたことで、クラッチ機構の連結が外れ
た後もカムスリーブ12とドリブンシャフト10とを確
実に停止させることができ、慣性の回転による次の作業
への遅れ等を生じさせないのである。
【0012】尚クラッチ機構でのクラッチ爪や係合爪の
数や形状、クラッチ機構の配置位置等は上記実施の形態
に限定せず適宜増減や設計変更可能で、例えばカムスリ
ーブをなくしてドリブンシャフト側に直接クラッチ爪を
形成したり、ガイド部や通過溝を用いない単純な噛み合
いクラッチとしたりできる他、このような噛み合いクラ
ッチの他、板クラッチ等の他のクラッチ機構を採用した
りしても差し支えない。又上記のようにクラッチ機構等
で機械的に下降側を単独回転させる構成を得るものに限
らず、先に示した当接片38とリミットスイッチ39の
構成を上記クラッチ機構を用いない大入れ加工機に単独
で採用して、所定の下降位置の検知によりモータ回転を
可能とし、電気的に下降側を単独回転させる構成とする
等、他の手段によって実現しても良い。更に今まで説明
した実施の形態では、ビットを下降させないと回転でき
ない構成ではあるが、両方のビットを下降しても夫々従
動プーリ側と連結されてドリブンシャフトの回転は許容
される為、ビットの収納忘れやレバー操作の面倒さか
ら、一方のビットを下降させたまま他方のビットを下降
して使用することがあると、使用しないビットによって
ワークを傷つける虞れがある。そこで既に本件出願人が
特願平5−274317号において開示のように、ここ
に一方のビットが下降した状態では他方のビットを下降
させることができないストッパ機構を設ければ、ビット
のしまい忘れもなくなり、使用しないビットはハウジン
グ側へ収納して必要なビットのみを下降して回転させる
操作手順が確立される。即ち図10に示すように、スト
ッパ機構40は、左右のスリーブ21,21間の中央奥
のピン41を支点として水平回動可能に枢支される略扇
状のストッパ42を、トーションスプリング43によっ
てアリビット26のスリーブ21側へ付勢し、ストッパ
42の側面の彎曲面には、ストレートビット25側を断
面直角とした段部44を、アリビット26側をテーパ状
とした段部45を夫々形成したものである。又46は、
ストッパ42の長孔42a内にあってストッパ42の回
動範囲を規制するボルトである。よってアリビット26
をレバー操作で下降させると、スリーブ21の下端がテ
ーパ状の段部45に当接して、ストッパ42を二点鎖線
で示すようにストレートビット25側へ回転させ、移動
したストッパ42の段部44は、ストレートビット25
側のスリーブ21の下降を阻止する位置にくることにな
り、アリビット26の下降時にはストレートビット25
は下降できない構造となる。逆にストレートビット25
を下降させると、アリビット26側へ付勢されるストッ
パ42の回転を規制し、テーパ状の段部45がアリビッ
ト26のスリーブ21の下降を阻止する位置を維持させ
ることになる。
【0013】
【発明の効果】以上本発明によれば、スピンドルの所定
の下降位置で作動してスピンドルの回転を許容するクラ
ッチ機構を設けたことで、ビットを下降させてから回転
させる操作手順が確立され、下降させていないビットが
回転して切削屑を巻き込む不具合が解消される。又前記
従動プーリに形成される係合爪と、スピンドル側に形成
されるクラッチ爪とからなるクラッチ機構とすること
で、該クラッチ機構を簡単に構成できる。又前記クラッ
チ機構に、前記係合爪とクラッチ爪との適正な噛合位置
へ修正する位置決め手段を備えているため、爪同士の噛
合がスムーズに行われる。又前記位置決め手段を、前記
スピンドルに形成される突部と、前記従動プーリ側に形
成されて前記突部を案内するガイド部を備えた通過溝と
で構成すれば、噛合位置の修正が合理的に無理なく行わ
れる。又前記クラッチ機構に前記電気的検知手段を設
け、爪同士が噛合するスピンドルの下降位置を検知した
ときにのみモータ駆動を可能とすれば、従動プーリを回
転させながらスピンドル側と連結させることはなくな
り、これに起因する音の発生や部品の摩耗増加等の不具
合を防止できる。又前記クラッチ機構に前記ブレーキ手
段を設ければ、連結が離れたスピンドルを直ちに停止さ
せることができ、慣性による回転は生じない。又前記ス
ピンドルの下方を、スピンドルと一体に上下動するスリ
ーブで軸支し、両スリーブの間に前記ストッパ部材を設
ければ、一方のスピンドルの下降状態では他方のスリー
ブの下降ができない構成となり、ビットの収納忘れやそ
れに伴うワークの損傷を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】大入れ加工機の説明図である。
【図2】モータからの回転伝達機構のみを上方から見た
説明図である。
【図3】クラッチ機構の説明図である。
【図4】(A)クラッチカムを上方から見た説明図であ
る。 (B)A−A線断面図である。 (C)クラッチカムの底面図である。
【図5】ブレーキ機構の説明図である。
【図6】ブレーキ機構の説明図である。
【図7】回転機構の作動説明図である。
【図8】回転機構の作動説明図である。
【図9】回転機構の作動説明図である。
【図10】ストッパ機構の説明図である。
【符号の説明】
1・・大入れ加工機、2・・加工機本体、5・・回転機
構、6・・従動プーリ、7・・ベルト、9・・クラッチ
カム、10・・ドリブンシャフト、11・・キー、12
・・カムスリーブ、13・・キー溝、16・・クラッチ
爪、17・・係合爪、18・・ガイド部、21・・スリ
ーブ、25・・ストレートビット、26・・アリビッ
ト、29・・レバー、30・・ブレーキ機構、32・・
ブレーキホルダ、34・・ブレーキシュー、39・・リ
ミットスイッチ、40・・ストッパ機構、42・・スト
ッパ。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工機本体に、モータ駆動によって夫々
    回転し、下端にビットを装着した複数のスピンドルを上
    下動可能に並設した大入れ加工機であって、前記モータ駆動により回転し、前記各スピンドルへ遊嵌
    される従動プーリに形成される係合爪と、スピンドル側
    に形成され、スピンドルの前記所定の下降位置で前記係
    合爪と噛合し、前記従動プーリの回転をスピンドル側へ
    伝達するクラッチ爪とからなるクラッチ機構を備えると
    ともに、 該クラッチ機構に、前記従動プーリの係合爪とスピンド
    ル側のクラッチ爪との噛合時に、従動プーリ又はスピン
    ドルのどちらか一方を回転させて、前記係合爪とクラッ
    チ爪との適正な噛合位置へ修正する位置決め手段 を備え
    たことを特徴とする大入れ加工機。
  2. 【請求項2】 前記位置決め手段を、前記係合爪とクラ
    ッチ爪との適正な噛合位置で嵌り合い、前記スピンドル
    に形成される突部と、前記従動プーリ側に形成され、ス
    ピンドルの下降に従って前記突部を案内するガイド部を
    備えた通過溝とで構成した請求項に記載の大入れ加工
    機。
  3. 【請求項3】 前記クラッチ機構に、前記係合爪とクラ
    ッチ爪とが噛合する前記スピンドルの下降位置を検知す
    る電気的検知手段を設け、前記電気的検知手段により前
    記下降位置を検知したときにのみ前記モータ駆動を可能
    とした請求項1または2に記載の大入れ加工機。
  4. 【請求項4】 前記クラッチ機構に、前記従動プーリの
    係合爪と離反したスピンドル側と当接してその回転を停
    止させるブレーキ手段を設けた請求項1乃至3の何れか
    に記載の大入れ加工機。
  5. 【請求項5】 前記スピンドルの下方を、スピンドルと
    一体に上下動するスリーブで軸支し、両スリーブの間
    に、各スリーブとの対応面に係止部を有し、一方のスリ
    ーブが下降した状態では他方のスリーブ側の係止部がそ
    のスリーブの下降を阻止するストッパ機構を設けた請求
    1乃至4の何れかに記載の大入れ加工機。
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