JP3535027B2 - チタン合金シート材の製造方法 - Google Patents

チタン合金シート材の製造方法

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【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、優れた加工性を有
し、かつ曲げ特性などの加工性の異方性が少ないチタン
合金シート材の製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、チタン合金シート材は多段のタン
デムミルを活用した熱間圧延によりコイルとして製造さ
れたり、あるいはこのようなコイルを定尺に切断してシ
ート状に製造されている。また、チタン合金の中でもα
+β型チタン合金のように比較的加工性の悪い合金で
は、チタン合金素材の少なくとも上下2面を炭素鋼など
で覆い、圧延中の温度低下を抑制して比較的加工性の良
い高温域での圧延を成立させる、いわゆるパック圧延も
行われている。 【0003】上記いずれの方法においても、大気中にお
いて熱間での圧延を行い、その後圧延加熱中や圧延中に
形成された表面の酸化スケールやその下部の酸素固溶層
をコイルグラインダーやシートグラインダーなどの研削
および研磨工程を活用して除去している。 【0004】このように表面の酸化スケールやその下部
の酸素固溶層を除去することは、チタン合金シート材の
加工性を良好にするために必須の工程である。これは、
酸化スケールや酸素固溶層が残存したままでは、製品と
しての圧延材の外観上の価値を低下させるだけではな
く、表面近傍が酸化スケールや酸素固溶層によって異常
に硬化しているため、曲げ特性などの加工性の劣化にも
繋がり、シート材の材料特性を含めた品質の低下を招く
ためである。 【0005】ところで、曲げ特性などの加工性は表面粗
さなどの表面性状の影響を極めて敏感に受けるため、研
削・研磨作業では仕上げ面の表面粗さを制御するために
研磨砥石、研磨ベルトあるいは砥粒を適切に組み合わせ
て使用している。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現状の
シート材には、以下の問題点がある。すなわち、圧延製
品の品質向上およびシート材の加工性の改善を目的とし
て酸化スケールや酸素固溶層を除去するためには、圧延
の後にコイルグラインダーやシートグラインダーなどの
研削・研磨作業を活用するが、研削・研磨方向が一方向
となるため、研削・研磨ままではもちろんのこと、酸洗
処理後においても、製造されるシート材では研削・研磨
方向とその方向に直交する方向とでは表面粗さなどの表
面性状が異なる。このため、前述したように表面粗さに
代表される表面性状の影響を敏感に受ける曲げ特性など
の加工性は、研削・研磨方向では良好となるが、それに
直交する方向では研削・研磨方向に比較して著しく低下
する、いわゆる加工性の面内異方性が発生するという不
都合が生じる。 【0007】現実にシート材などの圧延製品を部材に成
形する場合には、曲げ加工などの工程もあり、曲げ加工
の方向は研削・研磨方向のみとは限らず、研削・研磨方
向と直行する方向、あるいは45°方向などあらゆる方
向があり、シート材では全ての方向に対して良好な加工
性が要求されるが、現状の一方向のみの研削・研磨工程
によって製造されるシート材ではこれを充分に達成する
ことができない。 【0008】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであって、優れた加工性を有し、曲げ特性などの加工
性の異方性がなく、しかも部材への成形後の表面性状が
良好なチタン合金シート材の製造方法を提供することを
目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、発明は、チタン合金素材を真空チャンバー内で電
子ビーム溶接を用いて組み立て、パック圧延用の複層組
立スラブとする工程と、前記スラブをクロス比0.2以
上5以下でクロス圧延する工程と、圧延されたチタン合
金シートをグラインダーで研削する工程と、研削された
チタン合金シートを1%以上10%以下のHFと1%以
上40%以下のHNOとからなる混酸で酸処理する工
程とにより、表面粗さがいずれの方向においてもRa≦
2μmで、かつ表面のうねりがWCA≦10μmのシー
ト材とすることを特徴とするチタン合金シート材の製造
方法を提供する。 【0010】 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明について具体的に説
明する。本発明に係るチタン合金シート材の製造方法
は、チタン合金素材を真空チャンバー内で電子ビーム溶
接を用いて組み立て、パック圧延用の複層組立スラブと
する工程と、前記スラブをクロス比0.2以上5以下で
クロス圧延する工程と、圧延されたチタン合金シートを
グラインダーで研削する工程と、研削されたチタン合金
シートを1%以上10%以下のHFと1%以上40%以
下のHNOとからなる混酸で酸処理する工程とによ
り、表面粗さがいずれの方向においてもRa≦2μm
で、かつ表面のうねりがWCA≦10μmのシート材と
する。シート材の表面粗さがいずれの方向においてもR
a≦2μmとなるようにすることによって、シート材を
いかなる方向に対して曲げなどの加工を行っても良好な
加工性を示す。また、表面のうねりCA≦10μm
とすることによって、シート材を部材へ成形した際に、
素材であるシート材の表面性状に起因した部材での肌荒
れを抑制することが可能となる。 【0012】圧延後の表面仕上げを研削・研磨および酸
洗処理とすることによってこのような表面性状を簡便に
得ることができる。すなわち、研削・研磨によって素材
を所望の寸法にした後に、酸洗処理することにより、上
述したような表面性状が得られる。 【0013】このような酸洗処理を行う場合には、1%
以上10%以下のHFと1%以上40%以下のHNO
とからなる混酸を用いることが好ましい。このような混
酸を用いることにより、過度の水素吸収を抑制しつつ充
分な脱スケールを達成することが可能となる。HF濃度
が1%未満であると酸洗能力が低く充分な脱スケールを
達成することができず、またHF濃度が10%以上ある
いはHNO濃度が1%未満であると酸洗処理時の水素
吸収が著しく大きくなり、好ましくない。またHNO
濃度が40%以上ではその効果が飽和するので、経済的
な面で好ましくない。 【0014】圧延はクロス圧延とすることが好ましい。
クロス圧延を行うことにより、圧延での集合組織形成に
よる加工性の異方性を抑制することができ、その後の表
面仕上げを酸洗処理、あるいは研削・研磨および酸洗処
理とすることにより、より簡便にかつ確実に表面粗さが
いずれの方向においてもRa≦2μmで、かつ表面のう
ねりがWCA≦10μmの状態とすることができる。 【0015】クロス圧延の際のクロス比は0.2以上5
以下が好ましい。この範囲を外れると、圧延時に形成さ
れる集合組織に起因して、圧延方向とそれに直交する方
向での特性の相違が大きくなる傾向がある。 【0016】圧延素材は、真空チャンバー内で電子ビー
ム溶接を用いて組み立て、複層組立スラブとしてパック
圧延することが好ましい。このような圧延素材を用いて
パック圧延することにより、圧延加熱中および圧延中に
表面に形成される酸化スケールおよび酸素固溶層の成長
を抑制することが可能となり、表面仕上げ工程を簡略化
することが可能となり、表面粗さがいずれの方向におい
てもRa≦2μmで、かつ表面のうねりがWCA≦10
μmの状態のチタン合金シート材を一層簡便に製造する
ことが可能となる。 【0017】 【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 (実施例1) チタン合金としてα+β型のAMS4899(Ti−
4.5%Al−3%V−2%Mo−2%Fe合金)を用
い、これを840℃で加熱し、150mm厚のスラブか
らタンデム圧延機を用いて、3mm厚のシート材を製造
した。次いで720℃の焼鈍を施し、その後コイルグラ
インダーにて#60及び#180の番手の研磨を随時行
って表面を仕上げた(表1の番号01)。 【0018】そのシート材の表面性状(平均粗さRaお
よびうねりWCA)を測定し、また冷間曲げ試験にて求
めた臨界曲げ半径およびR=15mmの曲げ加工をした
際の加工部分での表面の肌荒れ発生の有無について評価
した。その結果を表2に示す。なお研磨方向は、一方向
でかつ圧延方向と同一である。 【0019】細かい番手までの研磨にもかかわらず、一
方向のみの研磨であるために、研磨方向(L方向)に対
して直行する方向(T方向)の粗さは研磨方向に比較し
て大きく、これに起因してT方向の曲げ特性は低かっ
た。ただし、研磨によって表面手入れを行っているた
め、シート材のうねりは小さく、このため曲げ加工後の
肌荒れの発生はなかった。 【0020】次に、チタン合金としてα+β型のAMS
4899(Ti−4.5%Al−3%V−2%Mo−2
%Fe合金)およびAMS4907D(Ti−6%Al
−4%V合金)を用い、150mm厚のスラブから厚板
圧延機を用いたパック圧延によって、3mm厚のシート
材を製造した。この際、AMS4899では840℃の
加熱にてスラブから20mm厚のコア材として、さらに
820℃での加熱のパック圧延にて3mm厚のシート材
とした。またAMS4907では950℃の加熱にてス
ラブから20mm厚のコア材として、さらに950℃で
の加熱のパック圧延にて3mmのシート材とした。この
際のパック圧延は、コア材となるチタン合金の上下2面
のみ炭素鋼にて覆い、スラブとして用いた。次いで72
0℃の焼鈍を施し、その後表1に示す条件のシートグラ
インダー、ショットブラスト、酸洗などにて表面を仕上
げた(表1の番号02〜10)。 【0021】そのシート材の表面性状(平均粗さRaお
よびうねりWCA)を測定し、また冷間曲げ試験にて求
めた臨界曲げ半径およびR=15mmの曲げ加工をした
際の加工部分での表面の肌荒れ発生の有無について評価
した。その結果を表2に示す。なお研磨方向は、全ての
条件において一方向でかつ圧延方向と同一である。また
圧延時のクロス比は1で、酸洗液は3%HF+10%H
NOで、酸洗時間は10分である。 【0022】シートグラインデイングのみでは、細かい
番手までの研磨にもかかわらず、一方向のみの研磨であ
るために、研磨方向に対して直行する方向での粗さは研
磨方向に対して悪く、これに起因してT方向の曲げ特性
は低い。ただし、研磨によって表面手入れを行っている
ため、シート材のうねりは小さく、このため曲げ加工後
の肌荒れの発生はなかった(番号02,03)。 【0023】酸洗処理のみの場合には、30分間の酸洗
時間でも完全に酸化スケール等を除去することができな
かった。そのため、表面性状は酸化スケールが除去でき
た部分において測定した。また長時間の酸洗処理によっ
てシート材表面には大きなうねりが発生し、このため曲
げ加工後の肌荒れが発生した(番号04,05)。 【0024】ショットブラスト後に酸洗処理を行った場
合には、10分間の酸洗処理にて完全に酸化スケール等
を除去することができ、表面粗さは良好であったが、板
厚が薄いシート材であったためショットブラストによっ
て板歪みが発生した(番号06,07)。 【0025】シートグラインデイング後に酸洗処理を行
った場合には、シートグラインデイングのみに比較し
て、表面粗さが改善された(番号08,09,10)。
#60までの研削でシートグランディングの影響が残存
する番号8はT方向の粗さが若干大きく、T方向の曲げ
特性がやや低かったが、#180までシートグラインデ
イングした後に酸洗処理を行った番号9,10はあらゆ
る方向の表面粗さがRa≦2μmとなり、L及びT方向
の両方向の曲げ特性が良好となった。さらに、うねりに
関しても酸洗処理のみに比較して劣化が小さく、このた
め曲げ加工後の肌荒れの発生はなかった。 【0026】次に、チタン合金としてα+β型のAMS
4899(Ti−4.5%Al−3%V−2%Mo−2
%Fe合金)およびAMS4907D(Ti−6%Al
−4%V合金)を用い、150mm厚のスラブから厚板
圧延機を用いたパック圧延によって、3mm厚のシート
材を製造した。この際のパック圧延は、コア材となるチ
タン合金の上下2面及び4周側面を炭素鋼にて覆い、真
空チャンバー内で電子ビーム溶接を用いて、その内部が
真空状態であるスラブとして用いた。次いで720℃の
焼鈍を施し、その後表1に示す条件のシートグラインダ
ー、ショットブラスト、酸洗などにて表面を仕上げた
(表1の番号11〜15)。 【0027】そのシート材の表面性状(平均粗さRaお
よびうねりWCA)を測定し、また冷間曲げ試験にて求
めた臨界曲げ半径、及びR=15mmの曲げ加工をした
際の加工部分での表面の肌荒れ発生の有無について評価
した。その結果を表2に示す。なお研磨方向は、全ての
条件において一方向でかつ圧延方向と同一である。また
圧延時のクロス比は1で、酸洗液は3%HF+10%H
NOで、酸洗時間は10分である。 【0028】シートグラインデイングのみでは、細かい
番手までの研磨にもかかわらず、一方向のみの研磨であ
るために、研磨方向に対して直行する方向での粗さは研
磨方向に対して悪く、これに起因してT方向の曲げ特性
は低い。ただし、研磨によって表面手入れを行っている
ため、シート材のうねりは小さく、このため曲げ加工後
の肌荒れの発生はなかった(番号11,12)。 【0029】酸洗処理のみの場合には、内部が真空状態
であるスラブ内にチタン合金をコア材として設置して圧
延したため、10分間の酸洗処理で完全に酸化スケール
等が除去が可能であった。このように酸洗処理のみにお
いても酸洗時間が短いため、シート材表面には大きなう
ねりは発生せず、このため曲げ加工後の肌荒れは発生し
なかった(番号13,14)。シートグラインデイング
後に酸洗処理を行った場合も良好な結果が得られた(番
号15)。 【0030】(実施例2) チタン合金としてα+β型のAMS4899(Ti−
4.5%Al−3%V−2%Mo−2%Fe合金)を用
い、150mm厚のスラブから厚板圧延機を用いたパッ
ク圧延によって、3mm厚のシート材を製造した。この
際、840℃の加熱にてスラブから20mm厚のコア材
として、さらに820℃での加熱のパック圧延にて3m
m厚のシート材とした。この際のパック圧延は、コア材
となるチタン合金の上下2面および4周側面を炭素鋼に
て覆い、真空チャンバー内で電子ビーム溶接を用いて、
その内部が真空状態であるスラブとして用いた。また1
50mmから3mmへの圧延に際して、そのクロス比を
表3に示す条件とした。次いで720℃の焼鈍を施し、
その後#60および#180のシートグラインダーを施
し、さらに3%HF+10%HNOでの10分間の酸
洗処理を施した後、引張試験を行った。その結果も合わ
せて表3に示す。 【0031】クロス比が0.2以上かつ5以下では良好
な結果が得られたが、その範囲を外れるものでは、圧延
時に形成される集合組織に起因して、圧延方向とその直
交方向での特性が著しく異なり、特にT方向での伸びの
低下が観られ、加工性が劣っていた。 【0032】(実施例3) チタン合金としてのα+β型のAMS4899(Ti−
4.5%Al−3%V−2%Mo−2%Fe合金)を用
い、実施例2と同様の圧延条件のパック圧延によって、
3mm厚のシート材を製造した。この際のパック圧延も
実施例2と同様にコア材となるチタン合金の上下2面お
よび4周側面を炭素鋼にて覆い、真空チャンバー内で電
子ビーム溶接を用いて、その内部が真空状態であるスラ
ブとして用いた。また、150mmから3mmへの圧延
に際して、そのクロス比を1とした。次いで720℃の
焼鈍を施し、その後#60および#180のシートグラ
インダー、ならびに表4に示す条件で10分間の酸洗処
理を施し、酸洗処理による水素吸着量の測定および外観
観察を行った。それらの結果を表4に示す。 【0033】表4に示すようにHF濃度が1%未満であ
ると酸洗能力が低く充分な脱スケールを行うことができ
ず、またHF濃度が10%以上あるいはHNO濃度が
1%未満であると酸洗処理時の水素吸収が著しく大きく
なり、好ましくないことが確認された。またHNO
度が40%以上ではその効果が飽和するので、経済的な
面で好ましくないことが確認された。 【0034】以上のような実施例より、表面粗さがいず
れの方向においてもRa≦2μmで、かつ表面のうねり
がWCA≦10μmであるチタン合金シート材によっ
て、曲げ特性等の加工性の異方性を改善することがで
き、かつシート材を部材へ成形した際に素材であるシー
ト材の表面性状に起因した肌荒れを抑制することが可能
となることが確認された。また、このような表面性状を
有するチタン合金シート材は、圧延後の表面仕上げを研
削・研磨および酸洗処理とすることによって効率よく
成可能であることが確認された。さらに圧延素材を真空
雰囲気下で電子ビーム溶接等の高エネルギー密度の溶接
方法を用いた複層組立スラブとしてパック圧延すること
によって、ショット処理を省略した短時間の酸洗処理の
みの表面仕上げが可能となることが確認された。またさ
らに、圧延をクロス圧延とすることによって、集合組織
に起因した材料特性の異方性をも改善可能であり、その
際のクロス比が0.2以上5以下であることが好ましい
ことが確認された。さらに、酸洗液を1%以上かつ10
%以下HFと1%以上かつ40%以下のHNOとから
なる混酸とすることによって、過度の水素吸収を抑制し
つつ、充分な脱スケールを達成することが可能となるこ
とが確認された。 【0035】 【表1】【0036】 【表2】【0037】 【表3】【0038】 【表4】 【0039】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
優れた加工性を有し、曲げ特性などの加工性の異方性が
なく、しかも部材への成形後の表面性状が良好なチタン
合金シート材を提供することが可能であり、工業上有用
な効果がもたらされる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C22F 1/00 680 C22F 1/00 680 685 685Z 694 694A 694Z 1/18 1/18 H C23G 3/02 C23G 3/02 (56)参考文献 特開 平9−136102(JP,A) 特開 平2−263504(JP,A)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 チタン合金素材を真空チャンバー内で電
    子ビーム溶接を用いて組み立て、パック圧延用の複層組
    立スラブとする工程と、前記スラブをクロス比0.2以
    上5以下でクロス圧延する工程と、圧延されたチタン合
    金シートをグラインダーで研削する工程と、研削された
    チタン合金シートを1%以上10%以下のHFと1%以
    上40%以下のHNOとからなる混酸で酸処理する工
    程とにより、表面粗さがいずれの方向においてもRa≦
    2μmで、かつ表面のうねりがWCA≦10μmのシー
    ト材とすることを特徴とするチタン合金シート材の製造
    方法。
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