JP3534156B2 - 気泡除去装置 - Google Patents
気泡除去装置Info
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Landscapes
- Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)
Description
り、詳しくは燃料中の気泡を除去し燃料通路を流れる燃
料を確実に液状とする技術に関する。
すると、燃料消費量計測装置が示されている。この燃料
消費量計測装置は、内燃機関の燃料供給経路(燃料供給
通路)及び燃料返戻経路(還流通路)にそれぞれ介装さ
れた流量センサと、これら流量センサに電気的に接続さ
れた演算回路とを備えており、この演算回路は両流量セ
ンサにて検出した燃料流量の差に基づいて単位時間当た
りの内燃機関の燃料消費量を算出し、その算出結果を表
示可能とされている。
昇温するとこれに伴って燃料噴射弁も昇温し、該燃料噴
射弁を通過する燃料が加熱されて一部が蒸発する。そし
て、この蒸発した一部の燃料は気泡となって燃料返戻経
路を流れることになる。このように液状の部分とともに
気泡が流れることになると、上記公報に開示されるよう
なフィン回転式や容積式の流量センサでは、液体部分の
流れと気泡部分の流れとを区別することが困難であるた
め、液状の燃料のみならず気泡の部分でも流量が計測さ
れてしまい燃料流量を正確に計測できないという問題が
ある。
ついては液状であるために正確に計測できるが、一方燃
料返戻経路を流れる燃料流量については液状部分以外に
体積の大きな気泡部分を含んで流量が計測されてしま
い、実際には燃料噴射弁で燃料を噴射し燃料が減少して
いるにも拘わらず燃料返戻経路の燃料流量の方が燃料供
給経路の燃料流量よりも多いという矛盾を生じてしまう
虞がある。
に流れる燃料中に気泡が発生しているような場合には、
この気泡で噴射される燃料が希薄となり十分な始動性
(燃焼性)が得られないという問題もある。そこで、通
路内の気泡を除去すべく、最近では、燃料通路に気泡分
離器を介装し、これにより燃料の気泡を分離除去し通路
内を流れる燃料を液状部分のみとすることが考えられて
いる。
は、いかに気泡を確実且つ完全に除去するかが課題であ
り、またこのように分離除去された気泡を環境への影響
なくいかに処理するかが課題となっている。本発明は上
述した事情に基づきなされたもので、その目的とすると
ころは、燃料通路に発生する燃料の気泡を環境への影響
なく確実に除去可能な気泡除去装置を提供することにあ
る。
ために、請求項1の発明では、内燃機関の燃料噴射弁と
燃料タンクとの間を接続する燃料供給通路に設けられ、
前記燃料噴射弁に燃料を圧送するポンプと、前記圧送さ
れた燃料のうち前記燃料噴射弁で噴射されない余剰燃料
を前記燃料タンクに還流させる還流通路に介装され、前
記余剰燃料の流量を検出する流量センサと、前記還流通
路のうち前記流量センサよりも上流側部分に介装され、
前記余剰燃料に含まれる気泡を分離し貯蔵する気泡分離
器と、前記還流通路のうち前記流量センサよりも下流側
に負圧発生部を有し、該負圧発生部に負圧を発生させる
負圧発生器と、一端が前記気泡分離器に接続されるとと
もに他端が前記負圧発生部に連通され、前記気泡分離器
に貯蔵された気泡を前記負圧発生部に発生する前記負圧
により吸引させて前記還流通路に返戻する気泡通路とを
備えたことを特徴としている。従って、燃料噴射弁で噴
射されずに還流通路を介して燃料タンクに還流する余剰
燃料に含まれる気泡が気泡分離器によって分離されて一
旦貯蔵され、この気泡は負圧発生器で発生する負圧によ
り吸引されて還流通路に返戻されることになる。
中に放散されることなく、つまり環境に影響を与えるこ
となく還流通路から確実に除去され、通路を流れる燃料
が液状部分のみとされる。
その下流側に流量センサが設けられているので、気泡を
含まない液状の燃料に基づいて正確な燃料流量が検出さ
れ、流量計測の精度を向上させることが可能である。ま
た、請求項2の発明では、内燃機関の燃料噴射弁と燃料
タンクとの間を接続する燃料供給通路に設けられ、前記
燃料噴射弁に燃料を圧送するポンプと、前記燃料供給通
路に介装され、前記燃料噴射弁に圧送される燃料に含ま
れる気泡を分離し貯蔵する気泡分離器と、前記圧送され
る燃料のうち前記燃料噴射弁で噴射されない余剰燃料を
前記燃料噴射弁の手前で前記燃料タンクに還流させる返
戻通路に負圧発生部を有し、該負圧発生部に負圧を発生
させる負圧発生器と、一端が前記気泡分離器に接続され
るとともに他端が前記負圧発生部に連通され、前記気泡
分離器に貯蔵された気泡を前記負圧発生部に発生する前
記負圧により吸引させて前記返戻通路に返戻する気泡通
路とを備えたことを特徴としている。従って、上記同
様、燃料に含まれる気泡が、大気中に放散されることな
く、つまり環境に影響を与えることなく燃料供給通路か
ら確実に除去され、通路を流れる燃料が液状部分のみと
される。また、燃料供給通路に気泡分離器を介装させる
ことにより、高温再始動時のように燃料噴射弁に向かう
燃料中に気泡が多く発生する状況下でも、始動性を向上
させ燃焼を良好なものとすることが可能である。また、
請求項3の発明では、記燃料供給通路に介装され、前記
燃料噴射弁に圧送される燃料の流量を検出する流量セン
サを有し、前記気泡分離器は、前記燃料供給通路のうち
前記流量センサよりも上流側部分に介装されていること
を特徴としている。従って、気泡を含まない液状の燃料
に基づいて正確な燃料流量が検出され、流量計測の精度
を向上させることが可能である。また、請求項4の発明
では、前記負圧発生器はジェットポンプからなることを
特徴としている。従って、負圧発生器が信頼性高く簡単
且つ安価に構成される。また、請求項5の発明では、内
燃機関の燃料噴射弁と燃料タンクとの間を接続する燃料
供給通路に設けられ、前記燃料噴射弁に燃料を圧送する
ポンプと、前記燃料供給通路に介装され、前記燃料噴射
弁に圧送される燃料の流量を検出する第1の流量センサ
と、前記圧送された燃料のうち前記燃料噴射弁で噴射さ
れない余剰燃料を前記燃料タンクに還流させる還流通路
に介装され、前記余剰燃料の流量を検出する第2の流量
センサと、前記燃料供給通路のうち前記第1の流量セン
サよりも上流側部分に介装され、前記燃料噴射弁に圧送
される燃料に含まれる気泡を分離し貯蔵する第1の気泡
分離器と、前記還流通路のうち前記第2の流量センサよ
りも上流側部分に介装され、前記余剰燃料に含まれる気
泡を分離し貯蔵する第2の気泡分離器と、前記圧送され
る燃料のうち前記燃料噴射弁で噴射されない余剰燃料を
前記燃料噴射弁の手前で前記燃料タンクに還流させる返
戻通路に第1の負圧発生部を有し、該第1の負圧発生部
に負圧を発生させる第1の負圧発生器と、前記還流通路
のうち前記第2の流量センサよりも下流側に第2の負圧
発生部を有し、該第2の負圧発生部に負圧を発生させる
第2の負圧発生器と、一端が前記第1の気泡分離器に接
続されるとともに他端が前記第1の負圧発生部に連通さ
れ、前記第1の気泡分離器に貯蔵された気泡を前記第1
の負圧発生部に発生する前記負圧により吸引させて前記
返戻通路に返戻する第1の気泡通路と、一端が前記第2
の気泡分離器に接続されるとともに他端が前記第2の負
圧発生部に連通され、前記第2の気泡分離器に貯蔵され
た気泡を前記第2の負圧発生部に発生する前記負圧によ
り吸引させて前記還流通路に返戻する第2の気泡通路と
を備えたことを特徴としている。従って、燃料に含まれ
る気泡が、大気中に放散されることなく、つまり環境に
影響を与えることなく燃料供給通路または還流通路から
確実に除去され、通路を流れる燃料が液状部分のみとさ
れる。また、燃料供給通路に第1の気泡分離器が介装さ
れているので、高温再始動時のように燃料噴射弁に向か
う燃料中に気泡が多く発生する状況下でも、始動性を向
上させ燃焼を良 好なものとすることが可能である。さら
に、第1の気泡分離器の下流側に燃料噴射弁に圧送され
る燃料の流量を検出する第1の流量センサが設けられる
とともに、還流通路に第2の気泡分離器が介装され、そ
の下流側に第2の流量センサが設けられているので、気
泡を含まない液状の燃料に基づいて正確な燃料流量が検
出され、流量計測の精度を向上させることが可能であ
る。また、請求項6の発明では、前記第1及び第2の負
圧発生器はジェットポンプからなることを特徴としてい
る。従って、第1及び第2の負圧発生器が信頼性高く簡
単且つ安価に構成される。
に基づいて説明する。先ず、第1の実施形態について説
明する。図1を参照すると、本発明に係る気泡除去装置
を含む車両の燃料系、即ち車両に搭載された内燃機関で
あるガソリンエンジンに燃料を供給する燃料供給系の概
略構成図が示されており、以下同図に基づいて燃料系全
体を説明するとともに本発明に係る気泡除去装置につい
て説明する。なお、ガソリンエンジンとしては、例えば
シリンダ内に燃料を直接噴射する筒内噴射型ガソリンエ
ンジン(以下、単にエンジンと略す)が採用される。
ク2を備えており、この燃料タンク2内からは燃料供給
管路(燃料供給通路)4が延びている。燃料供給管路4
はエンジンの各気筒毎に設けられた複数の燃料噴射弁6
に接続されている。なお、ここでは燃料噴射弁6は代表
的に1つのみ図示してある。燃料供給管路4には燃料フ
ィルタ8及び低圧燃料ポンプ10が介装されており、こ
れら燃料フィルタ8及び低圧燃料ポンプ10は燃料タン
ク2内に配置されている。低圧燃料ポンプ10は電動式
ポンプであって、エンジンの始動とともに駆動され、一
定の吐出流量の燃料を燃料供給管路4に供給可能とされ
ている。
逆止弁12、燃料フィルタ14及び高圧燃料ポンプ16
が順次介装されている。高圧燃料ポンプ16は例えば斜
板式アキシャルプランジャポンプであって、エンジンの
カムシャフトにより駆動される。高圧燃料ポンプ16と
燃料フィルタ14との間の燃料供給管路4からは低圧側
返戻管路(返戻通路)18が延びており、この低圧側返
戻管路18は燃料タンク2に接続されている。低圧側返
戻管路18には低圧レギュレータ20が介装されてお
り、この低圧レギュレータ20は一定のリリーフ圧を有
し、低圧燃料ポンプ10から高圧燃料ポンプ16に供給
される燃料圧を一定圧以下に制限する。
通路)22が延びており、この高圧側返戻管路22は低
圧レギュレータ20よりも下流の低圧側返戻管路18に
接続されている。そして、高圧側返戻管路22には高圧
レギュレータ24が介装されており、この高圧レギュレ
ータ24は低圧レギュレータ20よりも高いリリーフ圧
を有している。
料噴射弁6との間には、燃料噴射弁6の上流側の燃料流
量を検出する#1流量センサ(第1の流量センサ)30
が設けられており、また、高圧側返戻管路22には、燃
料噴射弁6の下流側の燃料流量を検出する#2流量セン
サ(第2の流量センサ)32が設けられている。これら
の#1流量センサ30及び#2流量センサ32として
は、例えばオーバルギヤ式の容積式流量計が採用され
る。
ンサ32は計測器36に電気的に接続されており、さら
に計測器36は電子コントロールユニット(ECU)4
0に電気的に接続されている。詳しくは、計測器36
は、#1流量センサ30及び#2流量センサ32からの
流量情報に基づいて燃料噴射弁6の上流側燃料流量と下
流側燃料流量との差を演算するように構成されており、
ECU40は、この演算情報に基づいて燃料噴射弁6で
噴射される燃料、つまり燃料消費量を求め、必要に応じ
て該燃料消費量情報を各種出力装置(表示装置等)に出
力するようにされている。
2流量センサ32を挟むようにして、#2流量センサ3
2の上流側に気泡分離器(第2の気泡分離器、エア分離
器或いはパーコレータともいう)50が介装されてお
り、一方、#2流量センサ32の下流側、即ち燃料タン
ク2側にはジェットポンプ(負圧発生器、第2の負圧発
生器)70が介装されている。そして、気泡分離器50
のノズル52とジェットポンプ70の負圧ノズル72と
が気泡管路(気泡通路、第2の気泡通路)80で連結さ
れている。以下、気泡分離器50とジェットポンプ70
の構成について詳しく説明する。
面図が示されており、同図に示すように、気泡分離器5
0は、主として高圧側返戻管路22と接続される入力管
54、出力管55とハウジング56とが一体に成形され
ており、ハウジング56内に形成された気泡分離室57
にフロート58を有して構成されている。詳しくは、入
力管54の入力通路54a及び出力管55の出力通路5
5aとは、それぞれ孔54b及び孔55bを介して気泡
分離室57と連通しており、これにより、燃料が入力管
54から気泡分離室57に流れると気泡が図で視て上方
に分離し、その後、燃料の液状部分のみが出力管55に
排出されることになる。
4aと出力通路55aとを仕切る壁59には、ガイド棒
60が立設されており、一方上記フロート58には内部
を延びてガイド孔58aが形成されており、ガイド棒6
0がガイド孔58aに挿入されている。これにより、フ
ロート58がガイド棒60に沿い図中矢印で示すように
移動可能とされている。
棒62が延びており、その先端には球状の弁体63が設
けられている。一方、ハウジング56に嵌入された上記
ノズル52の底面には、ノズル孔52aと連続する孔6
5を中央に有したラバー材からなる弁座64が設けられ
ている。つまり、弁体63と弁座64とから気泡分離室
57とノズル孔52aとの連通と遮断とを行う弁が構成
されている。従って、例えば気泡分離室57が燃料で満
たされると、フロート58が上昇し弁体63が弁座64
と当接して閉弁状態となり、気泡分離器50からの燃料
の漏洩が防止される。
縦断面図が示されており、同図に示すように、ジェット
ポンプ70は、主として上記ノズル72、該ノズル72
から延びる連結管73、高圧側返戻管路22と接続され
る入力管74、出力管75とから構成されている。より
詳しくは、出力管75内には出力通路75aと連通する
負圧発生室(負圧発生部、第1及び第2の負圧発生部)
77が形成されており、連結管73と出力管75とは、
ノズル72から連なる連結管73内の通路78が負圧発
生室77と連通するようにして一体に成形されている。
また、入力管74の先端は絞られてオリフィス部74b
とされており、このオリフィス部74bがその先端を負
圧発生室77の略中央に位置させて負圧発生室77内に
挿入されている。
4内の入力通路74aに流入した燃料が、オリフィス部
74bで絞られて流速を増した後、該オリフィス部74
bの先端から負圧発生室77内に出力通路75aに向け
て勢い良く噴出し、これにより負圧発生室77内の気体
が該噴出する燃料に吸引されて負圧発生室77内に負圧
が発生するように構成されている。
気泡除去装置の作用を上記図1乃至図3を参照して説明
する。エンジンの暖機が完了し、エンジンの温度が上昇
すると、燃料噴射弁6の温度が上昇する。これにより、
燃料噴射弁6を経て高圧側返戻管路22に流れる燃料は
その一部が気化し気泡となって高圧側返戻管路22内を
流れることになる。また、燃料が高圧レギュレータ24
を通過する際に高圧側返戻管路22内の圧力が低下する
ことになるが、これによっても気泡は発生する。
ように、気泡分離器50の気泡分離室57には、液状燃
料Lとともに、燃料の気泡Bとが混在することになる。
詳しくは、液状燃料Lの上部に気泡Bが充満することに
なる。このように、気泡Bが液状燃料Lの上部に充満す
ることになると、通常は気泡分離室57に流入する液状
燃料Lの液面の上昇によってフロート58が上昇し、上
述したように弁体63が弁座64と当接して閉弁状態と
されるのであるが、気泡Bの圧力によって液状燃料Lの
液面が下がってフロート58が下降し、弁体63が弁座
64から離間して開弁状態とされる。このように開弁状
態とされると、気泡Bはノズル孔52aを介して気泡管
路80に流出することになる。
はジェットポンプ70のノズル72に接続されており、
負圧発生室77には負圧が発生しているため、気泡管路
80に流出した気泡Bは、負圧発生室77の負圧に吸引
されてジェットポンプ70の通路78、負圧発生室77
を経て出力管75に導かれることになる。そして、気泡
Bはオリフィス部74bの先端から噴出される燃料とと
もに再び高圧側返戻管路22を流れることになり、燃料
タンク2に戻されることとなる。
内の気泡Bは、ジェットポンプ70の作用によって確実
に吸引されて気泡分離室57内から除去されることにな
り、気泡分離室57内が気泡Bで完全に満たされて該気
泡Bが出力管55に流出してしまうようなことが好適に
防止されることになるのである。このように、気泡分離
器50によって高圧側返戻管路22を流れる燃料中の気
泡Bが除去され、気泡分離器50の出力管55から液状
燃料Lのみが排出されるようになると、少なくとも気泡
分離器50とジェットポンプ70との間においては高圧
側返戻管路22内を純粋に液状燃料Lのみが流れること
になる。
とジェットポンプ70との間には#2流量センサ32が
介装されているのであるが、該#2流量センサ32は確
実に本来の液状の燃料流量を計測可能となり、#1流量
センサ30と#2流量センサ32とからの情報に基づい
て計測部36、ECU40において燃料消費量を正確に
演算可能となる。
により、エンジンが高温状態にある場合の燃料噴射弁6
の加熱により、或いは高圧レギュレータ24通過後の圧
力低下により高圧側返戻管路22内に燃料の気泡が発生
したとしても、このような気泡を燃料系の外部に漏らす
こともなく確実に除去することができ、つまり、自然環
境等に影響を与えないようにしながら確実に燃料の気泡
を除去できる。これにより、#1流量センサ30と#2
流量センサ32とを用いて燃料噴射弁6の上流側と下流
側の流量差に基づいて燃料消費量を計測するような場合
において、正確な燃料消費量を求めることが可能とな
る。
トポンプ70とを気泡管路80で連結すると、気泡分離
器50のフロート58が作動不良となって気泡分離器5
0が常時開弁状態となった場合であっても、燃料は確実
に燃料タンク2に戻され、燃料が燃料系の外部に漏洩す
るようなことが好適に防止される。次に、第2の実施形
態について説明する。
に、上記図1中の燃料供給管路4の高圧燃料ポンプ16
と燃料噴射弁6との間に上記気泡分離器50と同一仕様
の気泡分離器(第1の気泡分離器)50´が配設されて
おり、さらに、低圧側返戻管路18の低圧レギュレータ
20と燃料タンク2との間に上記ジェットポンプ70と
同一仕様のジェットポンプ(負圧発生器、第1の負圧発
生器)70´が配設されて構成されている。そして、気
泡分離器50´のノズル52´とジェットポンプ70´
のノズル72´とが上記気泡管路80と同様の気泡管路
(気泡通路、第1の気泡通路)80´によって連結され
ている。
態における気泡除去装置の作用について説明する。エン
ジンが停止しているときには、通常は燃料供給管路4内
の燃料は燃料タンク2に戻されている。従って、エンジ
ンを始動し、低圧燃料ポンプ10を作動させ高圧燃料ポ
ンプ16が作動し始めた段階では、燃料の大半は高圧燃
料ポンプ16が殆ど回転しないこともあり低圧レギュレ
ータ20を介して低圧側返戻管路18を流れて燃料タン
ク2に戻ることになり、一部の燃料のみが高圧燃料ポン
プ16を通って燃料供給管路4内の残留空気を気泡とし
て巻き込みながら燃料噴射弁6に供給される。
は、燃料供給管路4内に燃料が残留しているものの熱せ
られて気泡が発生している可能性が高い。従って、この
場合にも燃料は該気泡を巻き込みながら燃料噴射弁6に
供給される。しかしながら、この際、高圧燃料ポンプ1
6の下流には気泡分離器50´が配設されているため、
上記気泡は該気泡分離器50´によって良好に除去され
ることになる。つまり、このとき、ジェットポンプ70
´には低圧側返戻管路18を流れる大量の燃料によって
負圧が発生しており、この負圧によって気泡が気泡管路
80´を通ってジェットポンプ70´側に吸引され、燃
料噴射弁6に供給される燃料は気泡を含まない液状の良
好なものとされるのである。これにより、エンジンの始
動時において、燃料噴射弁6から適正な量の燃料をむら
なく安定的に噴射することができ、燃焼悪化等を好適に
防止することができることになる。
記第1の実施形態同様、エンジンの暖機が完了しエンジ
ンの温度が上昇すると、燃料噴射弁6の温度上昇により
高圧側返戻管路22を流れる燃料の一部が気化して気泡
となる一方、この気泡は気泡分離器50により除去され
ジェットポンプ70を介して燃料タンク2に良好に戻さ
れることになる。
記気泡分離器50及びジェットポンプ70の他に気泡分
離器50´とジェットポンプ70´とを併せて設けるよ
うにして気泡除去装置を構成するようにすれば、エンジ
ンの通常の運転時において燃料消費量を正確に検出する
ことができ、且つ、エンジンの始動時において燃焼悪化
を確実に防止することができることになる。
エンジンを筒内噴射型ガソリンエンジンとしたが、これ
に限るものではなく、エンジンが吸気管噴射型ガソリン
エンジンであっても本発明を好適に適用可能である。
気泡除去装置によれば、燃料に含まれる気泡を大気中に
放散させることなく、つまり環境に影響を与えることな
く燃料供給通路または還流通路から確実に除去でき、通
路を流れる燃料を液状部分のみとすることができる。
離器を介装させた場合には、高温再始動時のように燃料
噴射弁に向かう燃料中に気泡が多く発生する状況下で
も、環境に影響を与えることなく始動性を向上させ燃焼
を良好なものとすることができる。また、還流通路に気
泡分離器が介装され、その下流側に流量センサが設けら
れている場合、或いは、燃料供給通路及び還流通路に気
泡分離器が介装され、その下流側にそれぞれ流量センサ
が設けられている場合には、気泡を含まない液状の燃料
に基づいて正確な燃料流量を検出でき、流量計測の精度
を向上させることができる。
含む車両の燃料系の概略構成図を示す図である。
含む車両の燃料系の概略構成図を示す図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 内燃機関の燃料噴射弁と燃料タンクとの
間を接続する燃料供給通路に設けられ、前記燃料噴射弁
に燃料を圧送するポンプと、前 記圧送された燃料のうち前記燃料噴射弁で噴射されな
い余剰燃料を前記燃料タンクに還流させる還流通路に介
装され、前記余剰燃料の流量を検出する流量センサと、 前記還流通路のうち前記流量センサよりも上流側部分に
介装され、前記余剰 燃料に含まれる気泡を分離し貯蔵す
る気泡分離器と、前記還流通路のうち前記流量センサよりも下流側に負圧
発生部を有し、該負圧発生部に負圧を発生させる負圧発
生器と、 一端が前記気泡分離器に接続されるとともに他端が前記
負圧発生部に連通され、前記気泡分離器に貯蔵された気
泡を前記負圧発生部に発生する前記負圧により吸引させ
て前記還流通路に返戻する気泡通路と、 を備えたことを特徴とする気泡除去装置。 - 【請求項2】 内燃機関の燃料噴射弁と燃料タンクとの
間を接続する燃料供給通路に設けられ、前記燃料噴射弁
に燃料を圧送するポンプと、 前記燃料供給通路に介装され、前記燃料噴射弁に圧送さ
れる燃料に含まれる気泡を分離し貯蔵する気泡分離器
と、 前記圧送される燃料のうち前記燃料噴射弁で噴射されな
い余剰燃料を前記燃料噴射弁の手前で前記燃料タンクに
還流させる返戻通路に負圧発生部を有し、該負圧発生部
に負圧を発生させる負圧発生器と、 一端が前記気泡分離器に接続されるとともに他端が前記
負圧発生部に連通され、前記気泡分離器に貯蔵された気
泡を前記負圧発生部に発生する前記負圧により吸引させ
て前記返戻通路に返戻する気泡通路と、 を備えたことを特徴とする気泡除去装置。 - 【請求項3】 さらに、前記燃料供給通路に介装され、
前記燃料噴射弁に圧送される燃料の流量を検出する流量
センサを有し、 前記気泡分離器は、前記燃料供給通路のうち前記流量セ
ンサよりも上流側部分に介装されていることを特徴とす
る、請求項2記載の気泡除去装置。 - 【請求項4】 前記負圧発生器はジェットポンプからな
ることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか記載の
気泡除去装置。 - 【請求項5】 内燃機関の燃料噴射弁と燃料タンクとの
間を接続する燃料供給通路に設けられ、前記燃料噴射弁
に燃料を圧送するポンプと、 前記燃料供給通路に介装され、前記燃料噴射弁に圧送さ
れる燃料の流量を検出する第1の流量センサと、 前記圧送された燃料のうち前記燃料噴射弁で噴射されな
い余剰燃料を前記燃料タンクに還流させる還流通路に介
装され、前記余剰燃料の流量を検出する第2の流量セン
サと、 前記燃料供給通路のうち前記第1の流量センサよりも上
流側部分に介装され、前記燃料噴射弁に圧送される燃料
に含まれる気泡を分離し貯蔵する第1の気泡分離器と、 前記還流通路のうち前記第2の流量センサよりも上流側
部分に介装され、前記余剰燃料に含まれる気泡を分離し
貯蔵する第2の気泡分離器と、 前記圧送される燃料のうち前記燃料噴射弁で噴射されな
い余剰燃料を前記燃料噴射弁の手前で前記燃料タンクに
還流させる返戻通路に第1の負圧発生部を有し、該第1
の負圧発生部に負圧を発生させる第1の負圧発生器と、 前記還流通路のうち前記第2の流量センサよりも下流側
に第2の負圧発生部を有し、該第2の負圧発生部に負圧
を発生させる第2の負圧発生器と、 一端が前記第1の気泡分離器に接続されるとともに他端
が前記第1の負圧発生部に連通され、前記第1の気泡分
離器に貯蔵された気泡を前記第1の負圧発生部に発生す
る前記負圧により吸引させて前記返戻通路に返戻する第
1の気泡通路と、 一端が前記第2の気泡分離器に接続されるとともに他端
が前記第2の負圧発生部に連通され、前記第2の気泡分
離器に貯蔵された気泡を前記第2の負圧発生部に発生す
る前記負 圧により吸引させて前記還流通路に返戻する第
2の気泡通路と、 を備えたことを特徴とする気泡除去装置。 - 【請求項6】 前記第1及び第2の負圧発生器はジェッ
トポンプからなることを特徴とする、請求項5記載の気
泡除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35516297A JP3534156B2 (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 気泡除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35516297A JP3534156B2 (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 気泡除去装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11179105A JPH11179105A (ja) | 1999-07-06 |
JP3534156B2 true JP3534156B2 (ja) | 2004-06-07 |
Family
ID=18442307
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35516297A Expired - Fee Related JP3534156B2 (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 気泡除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3534156B2 (ja) |
-
1997
- 1997-12-24 JP JP35516297A patent/JP3534156B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11179105A (ja) | 1999-07-06 |
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