JPH10325746A - 燃料消費量の計測装置及びその計測方法 - Google Patents

燃料消費量の計測装置及びその計測方法

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JPH10325746A
JPH10325746A JP13343197A JP13343197A JPH10325746A JP H10325746 A JPH10325746 A JP H10325746A JP 13343197 A JP13343197 A JP 13343197A JP 13343197 A JP13343197 A JP 13343197A JP H10325746 A JPH10325746 A JP H10325746A
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fuel
flow rate
internal combustion
combustion engine
injection valve
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Yasuhiro Nishinaka
康博 西中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料タンクに戻される燃料流量のみを検出す
るだけで、内燃機関の燃料消費量を算出可能とした燃料
消費量の計測装置及び計測方法を提供する。 【解決手段】 燃料消費量の計測方法を実施するための
計測装置は、燃料タンク2に戻る燃料流量を検出する流
量センサ40と、流量センサ40及びエンジンのECU
44の双方に電気的に接続された計測器42とを備えて
おり、計測器42はポンプユニット10,16本来の一
定の基本吐出量と、流量センサ40にて検出した燃料流
量とに基づきエンジンの燃料消費量を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内燃機関の燃料
消費量を計測する計測装置及びその計測方法に係わり、
特に自動車に搭載された内燃機関に好適な燃料消費量の
計測装置及びその計測方法に関する。
【0002】
【関連する背景技術】例えば、この種の燃料消費量計測
装置は特開平8-5436号公報に開示されている。この公知
の燃料消費量計測装置は、内燃機関の燃料供給経路及び
燃料返戻経路にそれぞれ介挿された流量センサと、これ
ら流量センサに電気的に接続された演算回路とを備えて
おり、この演算回路は両流量センサにて検出した燃料流
量の差に基づき、単位時間当たりの内燃機関の燃料消費
量を算出し、その算出結果を数値或いはグラフとして表
示可能となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した公知の燃料消
費量計測装置は、燃料供給経路及び燃料返戻経路のそれ
ぞれに流量センサを取り付けなければならないため、燃
料消費量の計測を容易に行うことができない。つまり、
燃料供給経路内の燃料供給圧は燃料返戻経路内の圧力に
比べて高いため、燃料供給経路への流量センサの取付け
部はシール性等を考慮した構成としなければならず、燃
料返戻通路への流量センサの取付けに比べて容易ではな
い。
【0004】また、公知の燃料消費量計測装置は流量セ
ンサを2個必要とするため、その部品点数が増加し、組
み付け作業性が悪化するともにコスト高にもなる。この
発明は上述した事情に基づいてなされたもので、その目
的とするところは、内燃機関への組み付けが容易である
ばかりでなく、部品点数を減少し安価にして燃料消費量
の正確な計測を可能とした燃料消費量の計測装置及びそ
の計測方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的はこの発明に
よって達成され、請求項1の燃料消費量の計測装置は、
燃料流量を検出する流量検出手段が1つだけ備えられて
おり、この流量検出手段は、ポンプ手段により内燃機関
の燃料噴射弁に向けて圧送されるが、その燃料噴射弁に
て消費されずに燃料タンクに返戻する燃料流量を検出す
る。ここで、1つの流量検出手段にて検出した燃料流量
から内燃機関の燃料消費量を計測するため、請求項1の
計測装置は、内燃機関の燃料カット時、流量検出手段に
て検出した燃料流量を基本吐出量として記憶する記憶手
段と、基本吐出量と流量検出手段にて検出した燃料流量
とに基づき内燃機関の燃料消費量を算出する演算手段と
を更に備えている。
【0006】請求項2の燃料消費量の計測装置は、上述
した流量検出手段と、内燃機関の燃料噴射弁の駆動停止
時、流量検出手段にて検出した第1燃料流量及びその燃
料噴射弁の駆動時、流量検出手段にて検出した第2燃料
流量とに基づき、内燃機関の燃料消費量を算出する演算
ユニットとを備えて実現される。請求項3の燃料消費量
の計測方法は、燃料タンクに燃料を返戻する返戻通路に
流量センサを取付ける一方、この流量センサを内燃機関
の電子制御装置及び演算ユニットにそれぞれ電気的に接
続し、この後、電子制御装置が内燃機関の燃料カット時
及び燃料カット時以外の運転時を検出しているとき、燃
料カット時での第1燃料流量及び燃料カット時以外での
第2燃料流量を流量センサにてそれぞれ検出して演算ユ
ニットに出力し、そして、この演算ユニットにて、第1
及び第2燃料流量に基づき内燃機関の燃料消費量を算出
する。
【0007】請求項4の燃料消費量の計測方法は、燃料
を供給するポンプ手段の性能により一義的に決定される
基本吐出量と燃料タンクに返戻される燃料流量とに基づ
き、内燃機関の燃料消費量が算出される。上述した請求
項1〜請求項4における燃料消費量の計測装置及び計測
方法は、内燃機関の始動後、ポンプ手段により内燃機関
の燃料噴射弁に向けて圧送される燃料供給量がほぼ一定
であることに着目したものであり、燃料噴射弁にて燃料
が消費されていないときに燃料タンクに返戻する燃料流
量を検出すれば、その燃料流量はポンプ手段の一定の基
本吐出量(第1燃料流量)を示すことになる。
【0008】この後、燃料噴射弁にて燃料が消費されて
いるときの燃料タンクに返戻する燃料流量(第2燃料流
量)を検出すれば、この燃料流量は基本吐出量(第1燃
料流量)から燃料噴射弁にて消費された燃料量を差し引
いた残りの燃料流量(第2燃料流量)となり、それ故、
基本吐出量(第1燃料流量)と残りの燃料流量(第2燃
料流量)とに基づき、内燃機関の燃料消費量が算出され
る。
【0009】
【発明の実施の形態】図1を参照すると、自動車の内燃
機関としてガソリンエンジンに燃料を供給する燃料供給
系が示されており、このガソリンエンジンはシリンダ内
に燃料を直接に噴射する、いわゆる筒内噴射型ガソリン
エンジン(以下、単にエンジンと称する)である。
【0010】燃料供給系は燃料タンク2を備えており、
この燃料タンク2内からは燃料供給管路4が延びてい
る。燃料供給管路4は各気筒毎に設けられた複数の燃料
噴射弁6に接続されている。なお、図1中、燃料噴射弁
6は1つのみ図示してある。燃料供給管路4には燃料フ
ィルタ8及び低圧燃料ポンプ10が介挿されており、こ
れら燃料フィルタ8及び低圧燃料ポンプ10は燃料タン
ク2内に配置されている。低圧燃料ポンプ10は電動式
ポンプであって、エンジンの始動とともに駆動され、一
定の吐出流量を燃料供給管路4に供給する。
【0011】燃料供給管路4には、燃料タンク2側から
逆止弁12、燃料フィルタ14及び高圧燃料ポンプ16
が順次介挿されている。高圧燃料ポンプ16は斜板式ア
キシャルプランジャポンプであって、エンジンのカムシ
ャフトにより駆動される。高圧燃料ポンプ16と燃料フ
ィルタ14との間の燃料供給管路4からは低圧側返戻管
路18が延びており、この低圧側返戻管路18は燃料タ
ンク2に接続されている。低圧側返戻管路18には低圧
レギュレータ20が介挿されており、この低圧レギュレ
ータ20は一定のリリーフ圧を有し、低圧燃料ポンプ1
0から高圧燃料ポンプ16に供給される燃料圧を一定圧
以下に制限する。
【0012】更に、燃料噴射弁6からは高圧側返戻管路
22が延びており、この高圧側返戻管路22は低圧レギ
ュレータ20よりも下流の低圧側返戻管路18に接続さ
れている。高圧側返戻管路22には高圧レギュレータ2
4が介挿されており、この高圧レギュレータ24は低圧
レギュレータ20よりも高いリリーフ圧を有している。
【0013】燃料供給管路4には、高圧燃料ポンプ16
をバイパスするバイパス管路26が備えられており、こ
のバイパス管路26には逆止弁28が介挿されている。
この逆止弁28は高圧燃料ポンプ16の上流側からその
下流側に向かう燃料の流れのみを許容する。高圧側返戻
管路22には、高圧レギュレータ24をバイパスするバ
イパス管路30が備えられており、このバイパス管路3
0にはその上流側から常閉の電磁開閉弁32及び絞り3
4が順次介挿されている。電磁開閉弁32はエンジンの
イグニッションキースイッチ38により切換え作動され
る。
【0014】上述した燃料供給系によれば、イグニッシ
ョンキースイッチ38がスタータオン位置に切換えられ
てエンジンが始動すると、低圧燃料ポンプ10及び高圧
燃料ポンプ16が共に駆動される。ここで、前述したよ
うに低圧燃料ポンプ10は電動式ポンプであるから、エ
ンジンの始動直後から一定の吐出量及び吐出圧で燃料を
吐出するものの、高圧燃料ポンプ16はエンジンのカム
シャフトにより駆動されるため、エンジンの始動直後に
あっては十分に高い吐出圧を発生することができない。
従って、このような状況にあると、低圧燃料ポンプ10
から吐出された燃料は、バイパス管路26を通じて燃料
噴射弁6に供給される。また、燃料供給管路4内の燃料
圧が低圧レギュレータ20のリリーフ圧を越えようとす
ると、低圧レギュレータ20が開かれ、燃料の一部は低
圧側返戻管路18を通じて燃料タンク2に戻される。
【0015】一方、イグニッションキースイッチ38が
スタータオン位置に切換えられると、前述した電磁開閉
弁32は一定時間だけバイパス通路30を開く。これに
より、燃料噴射弁6の近傍の燃料中に気泡が存在してい
ても、その気泡はバイパス通路30、高圧側返戻管路2
2及び低圧側返戻管路18を通じて速やかに排出され
る。また、バイパス管路32には絞り34が介挿されて
いるので、この絞り34から燃料噴射弁6に至る経路内
の燃料圧は一定圧以上に保持されている。従って、エン
ジンの始動時、燃料噴射弁6は低圧レギュレータ20に
よって決定される低圧の燃料圧に基づき燃料を噴射す
る。
【0016】エンジンの始動が完了し、エンジン回転数
が十分に上昇すると、高圧燃料ポンプ16からの燃料の
吐出圧も上昇する。従って、高圧燃料ポンプ16の吐出
圧が低圧燃料ポンプ10から供給される燃料圧(低圧レ
ギュレータ20のリリーフ圧)以上となって、逆止弁2
8はバイパス管路26を閉じる。この後、燃料噴射弁6
には高圧燃料ポンプ16から吐出された燃料が供給され
る。この場合、高圧レギュレータ24の上流の燃料供給
管路(高圧燃料ポンプ16から燃料噴射弁6を介して高
圧レギュレータ24に至るまでの管路)がリリーフ圧以
上になると、高圧レギュレータ24が開かれ、高圧側返
戻管路22及び低圧側返戻管路18を通じて燃料が燃料
タンク2に戻される。このようなエンジンの始動完了後
にあっては、燃料噴射弁6は高圧レギュレータ24によ
って決定される高圧の燃料圧に基づき燃料を噴射する。
【0017】ここで、高圧燃料ポンプ16からの燃料の
吐出量はエンジンの回転が上昇するに連れて増加するも
のの、エンジン1が常用回転域にあるとき、高圧燃料ポ
ンプ16の吐出量が低圧燃料ポンプ10の吐出量を越え
ることはない。それ故、低圧及び高圧燃料ポンプ10,
16からなるポンプユニットはそのポンプ性能として一
定の基本吐出量を有するものとなっている。
【0018】上述した燃料供給系には燃料消費量の計測
ユニットが脱着可能にして組み付け可能となっており、
計測ユニットの構成及び取付けについて以下に説明す
る。計測ユニットは流量センサ40及び計測器(演算ユ
ニット)42からなっている。流量センサ40は図1に
示されているように低圧側返戻管路18に介挿されてお
り、その介挿位置は低圧側返戻管路18と高圧側返戻管
路22との間の接続点よりも下流側に位置付けられてい
る。従って、流量センサ40は低圧側返戻管路18及び
高圧側返戻管路24を通じて燃料タンク2に戻る燃料流
量を検出し、検出した燃料流量を電気信号として出力す
ることができる。ここで、流量センサ40には絞り流量
計やデジタル式のフィン回転式流量計、オーバルギヤ式
容積流量計等の種々のタイプのものをを使用することが
できるが、この実施例ではオーバルギヤ式容積流量計が
使用されている。
【0019】上述した流量センサ40の取付け位置での
低圧側返戻管路18内の圧力は大気圧下にあるので、流
量センサ40の取付け及び取り外しを容易に行うことが
でき、また、その取付け部のシール構造も簡単となる。
一方、計測器42は、流量センサ40及びエンジンの電
子制御ユニット(ECU)44の双方に電気的に接続さ
れる。ECU44はエンジンの駆動を制御するものであ
って、図2に示されているようにエンジンの運転状態を
判定し、燃料噴射弁6の駆動を制御する判定手段46
や、燃料噴射弁の駆動状態を検出する検出手段48など
を備えている。具体的には、ECU44はマイクロプロ
セッサや入出力インタフェース及びメモリなどを含むマ
イクロコンピュータからなり、燃料噴射弁6や点火プラ
グ(図示しない)、また、エンジンの運転状態を検出す
る外部の各種センサ50に電気的に接続されている。な
お、各種センサには前述したイグニッションキースイッ
チ38や、車速センサ、スロットルポジションセンサ、
アイドルスイッチ等が含まれる。
【0020】計測器42は、ECU44と同様にマイク
ロコンピュータからなり、流量記憶手段52や燃料消費
量演算手段54に加えて、例えば液晶タイプの表示部5
6及びプリンタ58を含むことができる。計測器42が
ECU44及び流量センサ40の双方に電気的に接続さ
れると、計測器42の流量記憶手段52は流量センサ4
0の出力に加えて、ECU44の判定手段46からエン
ジンの運転状態を示す出力や検出手段48から燃料噴射
弁6の駆動状態を示す出力を受け取ることができる。そ
して、計測器42の燃料消費量演算手段54もまた流量
センサ40からの出力を受け取ることができるととも
に、計測器42内にて、燃料消費量演算手段54は流量
記憶手段52に電気的に接続されている。
【0021】上述した計測器42は図3及び図4に示す
計測ルーチンに従い、ECU44と協働してエンジンの
燃料消費量を計測することができ、その計測ルーチンを
以下に説明する。先ず、計測ルーチンではステップS1
にて、計測が開始されたか否かが判別される。ここでの
判別は例えば計測器42のキースイッチ(図示しない)
からの出力に基づいて実施可能である。
【0022】ステップS1の判別結果が真(Yes)になる
と、ECU44側にてエンジンの始動が完了したか否か
が判別され(ステップS2)、ここでの判別結果が偽(N
o)の場合、ステップS1,S2の判別のみが繰り返して
実施される。ステップS2の判別結果が真になると、E
CU44の判定手段46から計測器42の流量記憶手段
52に始動完了信号が供給される。この始動完了信号を
受け取ると、計測器42側では、ポンプユニット10,
16の基本吐出量qBが既に算出されているか否かが判
別される(ステップS3)。しかしながら、この時点で
は、その判別結果は偽となり、ステップS4の基本吐出
量qBの算出サブルーチンが実施される。
【0023】図4に示されているように、算出サブルー
チンでは先ず、ECU44にてエンジンの運転状態が読
み込まれ(ステップS40)、読み込んだ運転状態が燃
料カット時であるか否か(ステップS41)、そして、
燃料噴射弁6の駆動が停止されているか否か(ステップ
S42)が順次判別される。これらステップS41,S
42での判別のうち何れかが偽となると、タイマT及び
フラグFが共にリセットされ(ステップS43)、この
算出サブルーチンから図3の計測ルーチンに戻る。な
お、タイマTは計測器42の流量記憶手段52に含まれ
ている。
【0024】一方、ステップS41,S42の判別結果
が共に真になると、計測器42側にて、フラグFが1に
セットされているか否かが判別される(ステップS4
4)。ここで、ステップS41,S42の判別結果が共
に真となる状況とは、エンジンの始動後、自動車の走行
中、エンジンブレーキが働く状況、つまり、燃料噴射弁
6の駆動が停止され、燃料噴射弁6からの燃料噴射が停
止した状況を示している。このような燃料カット時にあ
っては、ECU44の検出手段48は燃料噴射弁6の駆
動が停止状態にあることを検出し、その停止信号を計測
器42に供給する。この停止信号を受け、計測器42側
ではステップS44が実施される。この時点では、ステ
ップS44の判別結果は偽となり、タイマTがセットさ
れてその計時が開始されると同時に、フラグFが1にセ
ットされる(ステップS45)。
【0025】次のステップS46では、タイマTの値が
所定時間T2(例えば2sec程度)以上に達したか否かが
判別され、ここでの判別結果が偽の場合、計測器42の
流量記憶手段52は流量センサ40からの出力、即ち、
燃料流量qを読み込み、その燃料流量qを時系列の形態
で記憶する。この後、算出サブルーチンが次に実行され
るときにはステップS44の判別結果は真となるので、
ステップS46,S47が繰り返して実施される。算出
サブルーチンが繰り返して実行されるに伴い、ステップ
S46の判別結果が真になると、ステップS47にて時
系列的に記憶されている燃料流量qの最大値が抽出さ
れ、この最大値はポンプユニット10,16の基本吐出
量qBとして記憶され(ステップS48)、そして、基
本吐出量qBの算出完了が確定される(ステップS4
9)。なお、計測ルーチンが実行されるとき、基本吐出
量qBの算出に関しては未完了となっている。
【0026】算出サブルーチンの実行中、ステップS4
1,S42の何れかの判別結果が偽になると、タイマT
及びフラグFは共にリセットされ、基本吐出量qBの算
出手順が最初から再度実行される。上述したようにして
基本吐出量qBの算出が完了すると、計測ルーチンにあ
ってはステップS3の判別結果が真となり、ステップS
5以降のステップの実施が可能となる。ステップS5で
は、流量センサ40からの出力、即ち、燃料流量が計測
器42の燃料消費量演算手段54にて読み込まれ、この
演算手段54では流量記憶手段52から供給された基本
吐出量qBと読み込んだ燃料流量qとの間の流量差ΔQ
が算出される(ステップS6)。ここでの流量差ΔQ
は、燃料噴射弁6から噴射された単位時間当たりの燃料
の噴射量、即ち、単位時間当たりの燃料消費を正確に示
している。
【0027】この後、流量差ΔQは、初期値0の燃料消
費量Qに加算され(ステップS7)、演算手段54のメ
モりに新たな燃料消費量Qとして記憶される(ステップ
S8)。上述したステップS5以降のステップは、ステ
ップS1,S2の何れかの判別結果が偽となるまで繰り
返して実施され、これにより、ステップS8にて順次書
き換えて記憶される燃料消費量Qは、ステップS3の判
別結果が真になった以降におけるエンジンの燃料消費量
となる。
【0028】ステップS1の判別結果が偽となり、この
後、計測器42の表示スイッチや印刷スイッチ(何れも
図示しない)が操作されると、計測器42はステップS
8にて最後に記憶した燃料消費量Qをその表示部56に
表示するか、プリンタ58により印刷することができ
る。この発明は上述した一実施例に制約されるものでは
なく、種々の変形が可能である。例えば、図3の計測ル
ーチンにおいて、ステップS5以降のステップは、計測
器42に設けた開始スイッチ(図示しない)の操作を受
けて開始されるものであってもよい。
【0029】また、ステップS7,S8では燃料消費量
の積算値を求めているが、流量センサ40が常時装着さ
れており、また、計測器42の機能がECU44に付加
されているならば、日や月単位の燃料消費量を求め、そ
して、これらを表示又は印刷することも勿論可能であ
る。更に、計測機42にECU44から自動車の走行距
離を与えるようにすれば、燃料1リッタ当たりの自動車
の走行距離をも表示又は印刷可能となる。
【0030】更にまた、前述したポンプユニット10,
16の基本吐出量は、エンジンのレーシング中での燃料
カット時にも検出可能である。本実施例では筒内噴射型
のガソリンエンジンに適用したが、この発明はほぼ一定
の流量が吐出できるポンプ(例えばインタンクタイプの
電気式ポンプ)を有していればエンジンの形式に何ら限
定されるものではなく、吸気ポート噴射型の通常のガソ
リンエンジン等にも同様にして適用できることは言うま
でもない。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように請求項1〜4の燃料
消費量の計測装置及び計測方法によれば、燃料タンクに
返戻する燃料流量を検出するだけで、内燃機関の燃料消
費量を正確に算出することができる。この場合、燃料供
給通路への流量センサの取付けが不要となるから、燃料
流量を検出する流量センサの取付けが容易になるばかり
でなく、流量センサの取付け位置でのシール構造もまた
容易となる。更に、燃料消費量の計測に際し、流量セン
サ(流量検出手段)は1個で済むことから、その部品点
数の削減が図れ、計測装置及び計測方法を安価に提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】筒内噴射型ガソリンエンジンの燃料供給系を示
した概略である。
【図2】エンジンのECUと燃料消費量の計測ユニット
の機能及びこれらの関係を示したブロック図である。
【図3】燃料消費量の計測ルーチンを示した一部のフロ
ーチャートである。
【図4】計測ルーチンの残部のフローチャートである。
【符号の説明】
2 燃料タンク 4 燃料供給管路 6 燃料噴射弁 10 低圧燃料ポンプ 16 高圧燃料ポンプ 18 低圧側返戻管路 24 高圧側返戻管路 40 流量センサ 42 計測器 44 ECU

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の燃料噴射弁と燃料タンクとの
    間を接続する燃料供給通路と、 前記燃料供給通路に設けられ、前記燃料噴射弁に燃料を
    圧送するポンプ手段と、 前記燃料噴射弁側と前記燃料タンクとを接続し、前記ポ
    ンプ手段から圧送された燃料を返戻可能な返戻通路と、 前記燃料タンクに返戻する燃料流量を検出する流量検出
    手段と、 前記内燃機関の燃料カット時、前記流量検出手段にて検
    出された燃料流量を前記ポンプ手段の基本吐出量として
    記憶する記憶手段と、 前記流量検出手段にて検出された燃料流量と前記基本吐
    出量とに基づき、前記内燃機関の燃料消費量を算出する
    演算手段とを具備したことを特徴とする燃料消費量の計
    測装置。
  2. 【請求項2】 内燃機関の燃料噴射弁側に向けて供給さ
    れた燃料のうち、燃料タンクに返戻する燃料流量を検出
    する流量検出手段と、前記燃料噴射弁の駆動停止時に前
    記流量検出手段にて検出した第1燃料流量及び前記燃料
    噴射弁の駆動時に前記流量検出手段にて検出した第2燃
    料流量に基づき、前記内燃機関の燃料消費量を算出する
    演算ユニットとを具備したことを特徴とする燃料消費量
    の計測装置。
  3. 【請求項3】 内燃機関の燃料噴射弁側から燃料タンク
    に燃料を返戻する返戻通路に流量センサを取付る一方、
    この流量センサを前記内燃機関の電子制御装置及び演算
    ユニットに電気的にそれぞれ接続する工程と、 前記電子制御装置が前記内燃機関の燃料カット時を検出
    しているとき、前記流量センサにより前記燃料タンクに
    返戻する第1燃料流量を検出し、この第1燃料流量を前
    記演算ユニットに出力する工程と、 前記電子制御装置が前記燃料カット時を除く前記内燃機
    関の運転時を検出しているとき、前記流量センサにより
    前記燃料タンクに返戻する第2燃料流量を検出し、この
    第2燃料流量を前記演算ユニットに出力する工程と、 前記演算ユニットにて、前記第1及び前記第2燃料流量
    に基づき、前記内燃機関の燃料消費量を算出する工程と
    を具備したことを特徴とする燃料消費量の計測方法。
  4. 【請求項4】 内燃機関の燃料噴射弁側に燃料を供給す
    るポンプ手段の性能により一義的に決定される基本吐出
    量と、前記燃料噴射弁側から燃料タンクに返戻される燃
    料流量とに基づき前記内燃機関の燃料消費量を算出する
    ことを特徴とする燃料消費量の計測方法。
JP13343197A 1997-05-23 1997-05-23 燃料消費量の計測装置及びその計測方法 Withdrawn JPH10325746A (ja)

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CN102168594A (zh) * 2011-05-05 2011-08-31 天津大学 干式油底壳发动机机油耗快速测量装置
CN105510041A (zh) * 2015-12-14 2016-04-20 中国北方发动机研究所(天津) 一种应用于水流量试验台的新型管路
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