JP3533531B2 - コンタクトレンズ又は眼内レンズとして用いられる材料 - Google Patents

コンタクトレンズ又は眼内レンズとして用いられる材料

Info

Publication number
JP3533531B2
JP3533531B2 JP13771793A JP13771793A JP3533531B2 JP 3533531 B2 JP3533531 B2 JP 3533531B2 JP 13771793 A JP13771793 A JP 13771793A JP 13771793 A JP13771793 A JP 13771793A JP 3533531 B2 JP3533531 B2 JP 3533531B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
general formula
hydrogen atom
chain
same
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP13771793A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06343692A (ja
Inventor
利弘 佐藤
敏夫 内田
壽一 黒崎
Original Assignee
株式会社日本コンタクトレンズ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社日本コンタクトレンズ filed Critical 株式会社日本コンタクトレンズ
Priority to JP13771793A priority Critical patent/JP3533531B2/ja
Publication of JPH06343692A publication Critical patent/JPH06343692A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3533531B2 publication Critical patent/JP3533531B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Eyeglasses (AREA)
  • Materials For Medical Uses (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に眼内レンズやコン
タクトレンズなどの材料に関するものである。
【0002】
【発明の背景】人工臓器、血液透析膜、各種のカテーテ
ル、眼内レンズやコンタクトレンズ等の医療用具が高分
子材料で作製されていることは周知の通りである。例え
ば、ポリメチルメタクリレート(PMMA)を用いて眼
内レンズやコンタクトレンズが作製されている。このP
MMAは光学性(透明性)に優れ、又、耐久性に富むも
のの、水濡れ性が悪く、又、酸素透過性が悪く、この為
PMMA製のコンタクトレンズは装着感が悪く、長時間
装用が困難といった問題が有る。
【0003】又、2−ヒドロキシエチルメタクリレート
(2−HEMA)を主成分とする含水性の材料を用いて
コンタクトレンズが作製されている。この含水性材料は
水濡れ性に富み、装着感は良いものの、酸素透過性が充
分といったものではなく、従ってこれでも長時間の連続
装用は充分でない。又、N−ビニルラクタムとメタクリ
ル酸アルキルエステルとを用いて共重合した高含水性の
材料でコンタクトレンズを作製することも提案(特公昭
57−42850号公報、特公昭57−42851号公
報)されている。この材料は水濡れ性及び酸素透過性に
優れており、従ってこの材料で作製されたコンタクトレ
ンズは長時間の連続装用が可能になったものの、煮沸消
毒が行われると変形や変色が起き、又、耐久性に乏し
く、さらには蛋白質や脂質が沈着し易いといった欠点が
有る。
【0004】
【発明の開示】本発明の第1の目的は、含水性で、酸素
透過性、耐抗酸化性、柔軟性に優れた医療用材料を提供
することである。本発明の第2の目的は、含水性で、酸
素透過性、耐抗酸化性、柔軟性に優れ、しかも耐煮沸性
及び耐薬品性に優れた医療用材料を提供することであ
る。
【0005】本発明の第3の目的は、含水性で、酸素透
過性、耐抗酸化性、柔軟性に優れ、しかも耐煮沸性及び
耐薬品性に優れ、かつ、光学的特性、機械的特性、形状
安定性に優れ、さらには耐汚染性に富む医療用材料を提
供することである。上記本発明の目的は、下記の一般式
〔I〕で表される化合物が用いられて構成されてなるこ
とを特徴とする医療用材料によって達成される。
【0006】又、下記の一般式〔I〕で表される化合物
と、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルの群
の中から選ばれるエステル(一般式〔I〕で表されるも
のとは異なる)と、架橋剤とが用いられて構成されてな
ることを特徴とする医療用材料によって達成される。
尚、この医療用材料は、一般式〔I〕で表される化合
物:アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルの群
の中から選ばれるエステル:架橋剤=約99〜1:1〜
99:0.01〜20の割合(重量比)で構成されてな
る共重合体であることが好ましい。より一層望ましくは
約90〜30:10〜70:0.01〜10の割合(重
量比)で構成されてなる共重合体であることが好まし
い。
【0007】又、下記の一般式〔I〕で表される化合物
と、N−ビニル複素環式化合物と、アクリル酸エステル
及びメタクリル酸エステルの群の中から選ばれるエステ
ル(一般式〔I〕で表されるものとは異なる)と、架橋
剤とが用いられて構成されてなることを特徴とする医療
用材料によって達成される。尚、この医療用材料は、一
般式〔I〕で表される化合物:N−ビニル複素環式化合
物:アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルの群
の中から選ばれるエステル:架橋剤=約99〜5:1〜
95:1〜80:0.01〜20の割合(重量比)で構
成されてなる共重合体であることが好ましい。より一層
望ましくは約90〜50:1〜50:1〜50:0.0
1〜10の割合(重量比)で構成されてなる共重合体で
あることが好ましい。
【0008】又、下記の一般式〔I〕で表される化合物
と、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルの群
の中から選ばれるエステル(一般式〔I〕で表されるも
のとは異なる)と、架橋剤と、酸化防止剤とが用いられ
て構成されてなることを特徴とする医療用材料によって
達成される。尚、この医療用材料は、一般式〔I〕で表
される化合物:アクリル酸エステル及びメタクリル酸エ
ステルの群の中から選ばれるエステル:架橋剤:酸化防
止剤=約99〜1:1〜99:0.01〜20:0.0
01〜10の割合(重量比)で構成されてなる共重合体
であることが好ましい。より一層望ましくは約90〜3
0:10〜70:0.01〜10:0.001〜5の割
合(重量比)で構成されてなる共重合体であることが好
ましい。
【0009】又、下記の一般式〔I〕で表される化合物
と、N−ビニル複素環式化合物と、アクリル酸エステル
及びメタクリル酸エステルの群の中から選ばれるエステ
ル(一般式〔I〕で表されるものとは異なる)と、架橋
剤と、酸化防止剤とが用いられて構成されてなることを
特徴とする医療用材料によって達成される。尚、この医
療用材料は、一般式〔I〕で表される化合物:N−ビニ
ル複素環式化合物:アクリル酸エステル及びメタクリル
酸エステルの群の中から選ばれるエステル:架橋剤:酸
化防止剤=約99〜5:1〜95:1〜80:0.01
〜20:0.001〜10の割合(重量比)で構成され
てなる共重合体であることが好ましい。より一層望まし
くは約90〜50:1〜50:1〜50:0.01〜1
0:0.001〜5の割合(重量比)で構成されてなる
共重合体であることが好ましい。
【0010】一般式〔I〕 CH2=C(R1)COO-(CR2R3)n
-(CR4R5)m -N(R6)-C(R7)O (式中、R1は水素原子またはメチル基、R2,R3,R4,R5
は水素原子、炭素数1〜の鎖状(直鎖でも分岐鎖でも
良い)のアルキル基、5員環あるいは6員環の環状のア
ルキル基、炭素数1〜8のハロゲン化アルキル基、又は
アリール基、若しくはハロゲン化アリール基(但し、
R2,R3,R4,R5は同じであっても、異なっていても良
い)、R6,R7は水素原子、炭素数1〜の鎖状(直鎖で
も分岐鎖でも良い)のアルキル基、5員環あるいは6員
環の環状のアルキル基、アリール基(但し、R6,R7は同
じであっても、異なっていても良い)、n,mは0〜6
の整数)又、アクリル酸エステルがアクリル酸アルキル
エステル、メタクリル酸エステルがメタクリル酸アルキ
ルエステルであるものが好ましく、そしてアクリル酸エ
ステル及びメタクリル酸エステルの群の中から選ばれる
エステルの一部がこれに類似のモノマーで代用されてい
ても良い。
【0011】そして、酸化防止剤はヒンダードアミン誘
導体、特に下記の一般式〔II〕または一般式〔II
I〕で表されるものであることが好ましい。
【0012】
【化2】
【0013】(式中、R8, R9,R10,R11 は水素原子また
はメチル基、X,X'はO又はNH) 上記のように構成させたポリマーは含水性で、酸素透過
性、耐抗酸化性、柔軟性に優れ、しかも耐煮沸性及び耐
薬品性に優れ、かつ、光学的特性、機械的特性、形状安
定性に優れ、さらには耐汚染性に富むものであり、この
ような材料でコンタクトレンズが構成されると、このも
のは長時間の連続装用が可能で、装用感に富み、かつ、
汚れ難く、そして破損し難く、取扱性も良く、さらには
角膜に固着してしまうこともないといった数々の特長が
奏される。
【0014】以下、本発明を詳細に説明する。本発明で
用いられる上記一般式〔I〕のタイプの化合物は次のよ
うにすれば得られる。例えば、N−メチルイソプロパノ
ールアミン塩酸塩及びクロロホルムを反応フラスコに入
れて十分に攪拌し、そしてメタクリロイルクロリドを滴
下し、その後長時間かけて還流を行い、この後で過剰の
メタクリロイルクロリドとクロロホルムを除去する。得
られた反応生成中間体を再結晶後に減圧下で乾燥させた
後、この反応生成中間体固形物、無水酢酸、及びベンゼ
ンを反応フラスコに入れて十分に攪拌し、そしてトリエ
チルアミンを滴下し、この後還流操作を行い、そして室
温下で放置し、この反応液を吸引濾過して沈澱物を除去
する。次いで、減圧下で過剰のトリエチルアミン、無水
酢酸、及びベンゼンを除去する。そして、濃縮した後に
減圧蒸留精製を行うことによって、2−(N−アセチル
−N−メチル)アミノイソプロピルメタクリレートが得
られる。
【0015】あるいは、N−エチルプロパノールアミン
及び酢酸エチルを反応フラスコに入れて十分に攪拌し、
長時間かけて還流を行い、この後で未反応物や副生成物
を除去する。減圧蒸留精製して得られた反応生成中間
体、トリエチルアミン及びベンゼンを反応フラスコに入
れて十分に攪拌し、そしてメタクリロイルクロリドを滴
下し、この後還流操作を行い、そして室温下で放置し、
この反応液を吸引濾過して沈澱物を除去する。次いで、
減圧下で過剰のトリエチルアミン、メタクリロイルクロ
リド、及びベンゼンを除去する。そして、濃縮した後に
減圧蒸留精製を行うことによって、2−(N−アセチル
−N−エチル)アミノプロピルメタクリレートが得られ
る。
【0016】その他の一般式〔I〕で表される化合物に
ついても同様にして得られる。一般式〔I〕におけるR
1 は水素原子またはメチル基である。R2 ,R3 ,R
4 ,R5 は水素原子、例えばメチル基、エチル基、n−
プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチ
ル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペ
ンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert
−ペンチル基、2−メチルブチル基、n−ヘキシル基、
イソヘキシル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペ
ンチル基、3−メチルペンチル基、2,2−ジメチルブ
チル基、2,3−ジメチルブチル基、n−ヘプチル基、
2−メチルヘキシル基、5−メチルヘキシル基、n−オ
クチル基、2−エチルヘキシル基、2,2,4−トリメ
チルペンチル基、n−ノニル基、n−デシル基、n−ウ
ンデシル基、n−ドデシル基、n−トリドデシル基、n
−テトラデシル基、n−ペンタデシル基、n−ヘキサデ
シル基、n−ヘプタデシル基、n−オクタデシル基、n
−ノナデシル基、イコサニル基といった炭素数1〜20
の直鎖状あるいは分岐鎖状のアルキル基(中でも好まし
いものは、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソ
プロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブ
チル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペ
ンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、n
−ヘキシル基)、又、例えばシクロプロピル基、シクロ
ブチル基、メチルシクロプロピル基、シクロペンチル
基、メチルシクロブチル基、シクロヘキシル基、ジメチ
ルシクロブチル基、メチルシクロペンチル基、シクロヘ
プチル基、メチルシクロヘキシル基、ジメチルシクロペ
ンチル基、トリメチルシクロブチル基、シクロオクチル
基、シクロノニル基、シクロデシル基といった環状のア
ルキル基(中でも好ましいものは、5員環や6員環の環
状のアルキル基)、又、例えばパーフルオロメチル基、
パーフルオロエチル基、1−パーフルオロエチル基、2
−パーフルオロエチル基、パーフルオロヘキシル基、5
−パーフルオロイソヘキシル基、4−パーフルオロte
rt−ペンチル基、パーフルオロウンデシル基、パーフ
ルオロイソウンデシル基といった直鎖状や分岐鎖状のア
ルキル基における水素原子の一部あるいは全部がハロゲ
ン原子で置換されたハロゲン化アルキル基(中でも好ま
しいものは、炭素数1〜8の直鎖状あるいは分岐鎖状の
アルキル基の水素原子の一部あるいは全部がハロゲン原
子で置換されたハロゲン化アルキル基)、又、例えばパ
ーフルオロシクロペンチル基、ペンタフルオロシクロペ
ンチル基、ジフルオロペンチル基、パーフルオロシクロ
ヘキシル基、ヘキサフルオロシクロヘキシル基、トリフ
ルオロシクロヘキシル基、パーフルオロシクロオクチル
基、オクタフルオロシクロオクチル基、テトラフルオロ
シクロオクチル基といった環状のアルキル基の水素原子
の一部あるいは全部がハロゲン原子で置換された環状の
ハロゲン化アルキル基(中でも好ましいものは、5員環
や6員環の環状のアルキル基の水素原子の一部あるいは
全部がハロゲン原子で置換された環状のハロゲン化アル
キル基)、又、例えばフェニル基、トリル基、キシリル
基、クメニル基、メシチル基、ビフェニリル基、ナフチ
ル基、アントリル基、フェナントリル基といった遊離原
子価が炭素環にあるアリール基、あるいはベンジル基、
フェネチル基、ジフェニルメチル基、トリフェニルメチ
ル基といった遊離原子価が側鎖にあるアリール基、パー
フルオロフェニル基、モノフルオロフェニル基、トリフ
ルオロフェニル基、ペンタフルオロフェニル基、パーフ
ルオロトリル基、モノフルオロトリル基、テトラフルオ
ロトリル基、パーフルオロキシリル基といった遊離原子
価が炭素環にあるアリール基の水素原子の一部あるいは
全部がハロゲン原子で置換されたハロゲン化アリール
基、パーフルオロベンジル基、ペンタフルオロベンジル
基、モノフルオロベンジル基、トリフルオロベンジル
基、パーフルオロフェネチル基、ペンタフルオロフェネ
チル基、モノフルオロフェネチル基、トリフルオロフェ
ネチル基、パーフルオロジフェニルメチル基といった遊
離原子価が側鎖にあるアリール基の水素原子の一部ある
いは全部がハロゲン原子で置換されたハロゲン化アリー
ル基である。
【0017】R6 ,R7 は水素原子、例えばメチル基、
エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチ
ル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブ
チル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチ
ル基、tert−ペンチル基、2−メチルブチル基、n
−ヘキシル基、イソヘキシル基、1−メチルペンチル
基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、
2,2−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチル
基、n−ヘプチル基、2−メチルヘキシル基、5−メチ
ルヘキシル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル
基、2,2,4−トリメチルペンチル基、n−ノニル
基、n−デシル基、n−ウンデシル基、n−ドデシル
基、n−トリドデシル基、n−テトラデシル基、n−ペ
ンタデシル基、n−ヘキサデシル基、n−ヘプタデシル
基、n−オクタデシル基、n−ノナデシル基、イコサニ
ル基といった炭素数1〜20の直鎖状あるいは分岐鎖状
のアルキル基(中でも好ましいものは、メチル基、エチ
ル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル
基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチ
ル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル
基、tert−ペンチル基、n−ヘキシル基)、又、例
えばシクロプロピル基、シクロブチル基、メチルシクロ
プロピル基、シクロペンチル基、メチルシクロブチル
基、シクロヘキシル基、ジメチルシクロブチル基、メチ
ルシクロペンチル基、シクロヘプチル基、メチルシクロ
ヘキシル基、ジメチルシクロペンチル基、トリメチルシ
クロブチル基、シクロオクチル基、シクロノニル基、シ
クロデシル基といった環状のアルキル基(中でも好まし
いものは、5員環や6員環の環状のアルキル基)、又、
例えばフェニル基、トリル基、キシリル基、クメニル
基、メシチル基、ビフェニリル基、ナフチル基、アント
リル基、フェナントリル基といった遊離原子価が炭素環
にあるアリール基、あるいはベンジル基、フェネチル
基、ジフェニルメチル基、トリフェニルメチル基といっ
た遊離原子価が側鎖にあるアリール基である。
【0018】n,mは0〜6の整数である。一般式
〔I〕で表されるエステル以外のアクリル酸エステル及
びメタクリル酸エステルの群の中から選ばれるエステル
としては、C1 〜C11の一価または多価アルコールとア
クリル酸及びメタクリル酸とのエステルであることが好
ましい。例えば、メチルアクリレート、メチルメタクリ
レート、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、
n−プロピルアクリレート、n−プロピルメタクリレー
ト、iso−プロピルアクリレート、iso−プロピル
メタクリレート、n−ブチルアクリレート、n−ブチル
メタクリレート、iso−ブチルアクリレート、iso
−ブチルメタクリレート、tert−ブチルアクリレー
ト、tert−ブチルメタクリレート、ペンチルアクリ
レート、ペンチルメタクリレート、ネオペンチルアクリ
レート、ネオペンチルメタクリレート、ヘキシルアクリ
レート、ヘキシルメタクリレート、シクロヘキシルアク
リレート、シクロヘキシルメタクリレート、2−エチル
ヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレ
ート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルア
クリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、
2,3−ジヒドロキシプロピルアクリレート、2,3−
ジヒドロキシプロピルメタクリレート、2−ヒドロキシ
ブチルアクリレート、2−ヒドロキシブチルメタクリレ
ート、2−ヒドロキシスチレンアクリレート、2−ヒド
ロキシスチレンメタクリレート、ジエチレングリコール
モノアクリレート、ジエチレングリコールモノメタクリ
レート、トリエチレングリコールモノアクリレート、ト
リエチレングリコールモノメタクリレート等のアクリル
酸アルキルエステルやメタクリル酸アルキルエステルが
挙げられる。
【0019】又、2−メトキシエチルアクリレート、2
−メトキシエチルメタクリレート、2−エトキシエチル
アクリレート、2−エトキシエチルメタクリレート、2
−ブトキシエチルアクリレート、2−ブトキシエチルメ
タクリレート、3−メトキシプロピルアクリレート、3
−メトキシプロピルメタクリレート、3−エトキシプロ
ピルアクリレート、3−エトキシプロピルメタクリレー
ト、2−メトキシプロピルアクリレート、2−メトキシ
プロピルメタクリレート、2−エトキシプロピルアクリ
レート、2−エトキシプロピルメタクリレート、フェノ
キシエチルアクリレート、フェノキシエチルメタクリレ
ート等のアクリル酸アルコキシアルキルエステルやメタ
クリル酸アルコキシアルキルエステルも用いられる。
【0020】又、2,2,2−トリフルオロエチルアク
リレート、2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレ
ート、2,2,3,3−テトラフルオロプロピルアクリ
レート、2,2,3,3−テトラフルオロプロピルメタ
クリレート、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ
イソプロピルアクリレート、1,1,1,3,3,3−
ヘキサフルオロイソプロピルメタクリレート、2,2,
3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンチルアク
リレート、2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフ
ルオロペンチルメタクリレート等のアクリル酸フルオロ
アルキルエステルやメタクリル酸フルオロアルキルエス
テルも用いられる。
【0021】そして、一般式〔I〕で表されるエステル
以外のアクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルの
群の中から選ばれる上記エステルの一部を、これらに類
似のモノマーで代用しても良い。例えば、フェニルアク
リレート、フェニルメタクリレート、ベンジルアクリレ
ート、ベンジルメタクリレート、グリシジルアクリレー
ト、グリシジルメタクリレート、テトラヒドロフルフリ
ルアクリレート、テトラヒドロフルフリルメタクリレー
ト、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−アルキル
アクリルアミド、N,N−ジアルキルアクリルアミド、
N−アルキルメタクリルアミド、N,N−ジアルキルメ
タクリルアミド、モルホリノアクリレート、モルホリノ
メタクリレート、モルホリノエチルアクリレート、モル
ホリノエチルメタクリレート、アミノアルキルアクリレ
ート、アミノアルキルメタクリレート、N−アルキルア
ミノアルキルアクリレート、N,N−ジアルキルアミノ
アルキルアクリレート、N−アルキルアミノアルキルメ
タクリレート、N,N−ジアルキルアミノアルキルメタ
クリレート、アクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、イ
タコン酸、フマル酸モノエステル、フマル酸ジエステ
ル、イタコン酸モノエステル、イタコン酸ジエステル等
で代用することが出来る。
【0022】本発明で用いられる架橋剤としては、例え
ばエチレングリコールジアクリレート、エチレングリコ
ールジメタクリレート、ジエチレングリコールジアクリ
レート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリ
エチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリ
コールジメタクリレート、テトラエチレングリコールジ
アクリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレ
ート、プロピレングリコールジアクリレート、プロピレ
ングリコールジメタクリレート、ジプロピレングリコー
ルジアクリレート、ジプロピレングリコールジメタクリ
レート、トリプロピレングリコールジアクリレート、ト
リプロピレングリコールジメタクリレート、トリメチロ
ールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパ
ントリメタクリレート等の多官能アクリル酸エステルや
多官能メタクリル酸エステル、ビニルアクリレート、ビ
ニルメタクリレート、ジビニルベンゼン、N,N’−ジ
ビニルビスラクタム等の多官能ビニル化合物、アリルア
クリレート、アリルメタクリレート、ジアリルイタコネ
ート、モノアリルイタコネート、ジアリルスクシネー
ト、ジアリルアジピネート、トリアリルシアヌレート、
トリアリルイソシアヌレート等の多官能アリル化合物、
アリロキシエチルアクリレート、アリロキシエチルメタ
クリレート、ジアリロキシエチルイタコネート、モノア
リロキシエチルイタコネート、3−ブテノイックアシッ
ドメタクリロイルオキシエチルエステル、2−ブテノイ
ックアシッドメタクリロイルオキシエチルエステル、ペ
ンタエリスリトールテトラ(3−ブテネート)、ペンタ
エリスリトールテトラ(クロトネート)、1,3,5−
トリ(3−ブテノイックアシッド)フェニルエステル、
1,3,5−トリ(2−ブテノイックアシッド)フェニ
ルエステル、トリ(3−ブテノイルオキシエチル)イソ
シアヌレート、トリ(2−ブテノイルオキシエチル)イ
ソシアヌレート、〔2−(1’−メタクリロイルオキシ
エチル)−4−アリル〕−N,N−トリレンカルバマー
ト、4−アリル−2−(N−メタクリロイルアミノトリ
イル)−N’−カルバマート、2,4−ジアリル−N,
N’−トリレンビスカルバマート、〔2−アリル−4−
(1’−メタクリロイルオキシエチル)〕−N,N’−
トリレンカルバマート、2−アリル−4−(N−メタク
リロイルアミノトリイル)−N’−カルバマート、2,
4−(1’,1’’−ジメタクリロイルオキシエチル)
−N,N’−トリレンビスカルバマート、1,3,5−
トリアリル−N,N’,N’’−ベンゼントリスカルバ
マート等が挙げられる。勿論、一種類のみでなく、二種
類以上を適宜用いることが出来る。
【0023】本発明で用いられるN−ビニル複素環式化
合物としては、例えばN−ビニル−2−ピロリドン、N
−ビニル−2−ピペリドン、N−ビニル−2−カプロラ
クタム、N−ビニル−3−メチル−2−ピロリドン、N
−ビニル−3−メチル−2−ピペリドン、N−ビニル−
3−メチル−2−カプロラクタム、N−ビニル−5−メ
チル−2−ピロリドン、N−ビニル−5−メチル−2−
ピペリドン、N−ビニル−3−エチル−2−ピロリド
ン、N−ビニル−4,5−ジメチル−2−ピロリドン、
N−ビニル−5,5−ジメチル−2−ピロリドン、N−
ビニル−3,3,5−トリメチル−2−ピロリドン、N
−ビニル−5−メチル−5−エチル−2−ピロリドン、
N−ビニル−3,4,5−トリメチル−3−エチル−2
−ピロリドン、N−ビニル−6−メチル−2−ピペリド
ン、N−ビニル−6−エチル−2−ピペリドン、N−ビ
ニル−3,5−ジメチル−2−ピペリドン、N−ビニル
−4,4−ジメチル−2−ピペリドン、N−ビニル−7
−メチル−2−カプロラクタム、N−ビニル−7−エチ
ル−2−カプロラクタム、N−ビニル−3,5−ジメチ
ル−2−カプロラクタム、N−ビニル−4,6−ジメチ
ル−2−カプロラクタム、N−ビニル−3,5,7−ト
リメチル−2−カプロラクタム等のN−ビニルラクタ
ム、その他N−ビニルイミダゾリドン、N−ビニルサク
シンイミド、N−ビニルジグリコリルイミド、N−ビニ
ル−3−モルホリノン、N−ビニル−5−メチル−3−
モルホリノン等が挙げられる。
【0024】本発明で用いられる酸化防止剤としてはヒ
ンダードアミン誘導体、特に上記一般式〔II〕または
一般式〔III〕で表されるものが挙げられる。例え
ば、4−メタクリロイルオキシ−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン、4−メタクリロイルオキシ−2,
2,6,6−テトラメチル−N−メチルピペリジン、4
−メタクリロイルアミノ−2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン、4−メタクリロイルアミノ−2,2,
6,6−テトラメチル−N−メチルピペリジン、ジ
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イ
タコネート、ジ(N−メチル−2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)イタコネート、イタコン酸ジ
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ア
ミド、イタコン酸ジ(N−メチル−2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジル)アミド等が挙げられる。
【0025】そして、上記のような化合物を所定の割合
で配合し、さらに例えばジメチル−2,2’−アゾビス
イソブチレート、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−
2,4’−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾ
ビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−
アゾビスイソブチルニトリル、ベンゾイルパーオキサイ
ド、ジ−tert−ブチルパーオキサイド、メチルエチ
ルケトンパーオキサイド、イソブチルパーオキサイド、
ジイソプロピルパーオキシジカーボネート等の中から選
ばれる適宜なフリーラジカル重合開始剤を配合し、通常
のラジカル重合法によって重合がなされる。重合方法は
熱重合、紫外線重合、放射線重合等が採用され得る。こ
のようにして得られた重合体のブロックを、例えばコン
タクトレンズや眼内レンズの形状に切削加工したり、あ
るいはスピンキャスト法、スタティックキャストモール
ド法などを用いることにより含水率が10%以上、好ま
しくは約30〜85%のコンタクトレンズや眼内レンズ
に仕上げることが出来る。
【0026】尚、紫外線吸収性を付与したり、着色した
り、可視光線の一部の波長領域の光線をカットしたりす
る目的で、紫外線吸収剤(重合性タイプのものも含まれ
る)、色素(重合性タイプのものも含まれる)、紫外線
吸収性色素(重合性タイプのものも含まれる)等が用い
られてもよい。以下、実施例により具体的に本発明を説
明する。
【0027】
【実施例】
〔実施例1〕N−メチルイソプロパノールアミン塩酸塩
37.7g(0.3モル)及びクロロホルム350gを
還流冷却器を備えた反応フラスコに入れ、マグネットス
ターラーで攪拌し、そして60℃に保った状態でメタク
リロイルクロリド34.5g(0.33モル)を滴下
し、その後16時間にわたって還流操作を行い、そして
室温下で放置し、減圧下で過剰のメタクリロイルクロリ
ドとクロロホルムを除去した。得られた反応生成中間体
を再結晶後に減圧下で乾燥させた後、この反応生成中間
体固形物52.9g、無水酢酸41.8g(0.41モ
ル)、及びベンゼン400gを還流冷却器を備えた反応
フラスコに入れ、マグネットスターラーで攪拌し、そし
て0℃に保った状態でトリエチルアミン54.6g
(0.54モル)を滴下し、その後2時間にわたって還
流操作を行い、そして室温下で放置し、この反応液を吸
引濾過して沈澱物を除去した。次いで、減圧下で過剰の
トリエチルアミン、無水酢酸、及びベンゼンを除去し
た。次いで、濃縮した後に減圧蒸留精製を行い、沸点1
12℃/1mmHgの無色透明な液体45.3gを得
た。
【0028】このものを赤外線吸収スペクトルや核磁気
共鳴スペクトルによって調べると、2−(N−アセチル
−N−メチル)アミノイソプロピルメタクリレートであ
り、そしてガスクロマトグラフィによって調べると、純
度は99.9%であった。このようにして得られた2−
(N−アセチル−N−メチル)アミノイソプロピルメタ
クリレート(以下、AMiPrMA)75重量部、メチ
ルメタクリレート(以下、MMA)25重量部、エチレ
ングリコールジメタクリレート(以下、EDMA)1重
量部の混合物にV−65(2,2’−アゾビス(2,4
−ジメチルバレロニトリル))0.01重量部を加えて
よく混合し、この混合液を直径16mm、高さ10cm
の円筒状のテフロン製重合管に流し込み、上部空間を窒
素置換した後、予め窒素置換された電気オーブン中で4
0℃に20時間保ち、この後70℃に10時間、90℃
に10時間、100℃に10時間保持して重合を行わせ
た。
【0029】そして、このようにして得られたブロック
に対して通常の機械的加工を施し、コンタクトレンズを
得た。 〔実施例2〕2−(N−ホルミル−N−メチル)アミノ
イソプロピルメタクリレート(以下、HMiPrMA)
55重量部、2−(N−アセチル−N−メチル)アミノ
プロピルメタクリレート(以下、AMPrMA)25重
量部、MMA20重量部、アリルメタクリレート(以
下、AMA)1重量部、V−65を0.01重量部用い
て実施例1と同様に行い、コンタクトレンズを得た。
【0030】〔実施例3〕AMiPrMA65重量部、
2−HEMA15重量部、MMA20重量部、AMA1
重量部、V−65を0.01重量部用いて実施例1と同
様に行い、コンタクトレンズを得た。 〔実施例4〕N−エチルプロパノールアミン31.0g
(0.3モル)及び酢酸エチル26.4g(0.3モ
ル)を還流冷却器を備えた反応フラスコに入れ、マグネ
ットスターラーで攪拌する。そして、20時間にわたっ
て還流操作を行い、この後室温下で放置し、減圧下で未
反応物や副生成物を除去した。減圧蒸留精製して得られ
た反応生成中間体35.3g、トリエチルアミン48.
6g(0.48モル)及びベンゼン350gを還流冷却
器を備えた反応フラスコに入れ、マグネットスターラー
で攪拌した。この後、0℃に冷却し、そしてメタクリロ
イルクロリド25.1g(0.24モル)を滴下し、そ
の後2時間にわたって還流操作を行い、そして室温下で
放置し、この反応液を吸引濾過して沈澱物を除去した。
次いで、減圧下で過剰のトリエチルアミン、メタクリロ
イルクロリド、及びベンゼンを除去し、濃縮した後に減
圧蒸留精製を行い、沸点121℃/1mmHgの無色透
明な液体46.2gを得た。
【0031】このものを赤外線吸収スペクトルや核磁気
共鳴スペクトルによって調べると、2−(N−アセチル
−N−エチル)アミノプロピルメタクリレートであり、
そしてガスクロマトグラフィによって調べると、純度は
99.9%であった。このようにして得られた2−(N
−アセチル−N−エチル)アミノプロピルメタクリレー
ト(以下、AEPrMA)60重量部、N−ビニル−2
−ピロリドン(以下、NVP)20重量部、MMA20
重量部、トリアリルイソシアヌレート(以下、TAI
C)1重量部、ビニルメタクリレート(以下、VMA)
0.5重量部、4−メタクリロイルオキシ−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン(以下、NHPiM)
1重量部、V−65を0.01重量部用いて実施例1と
同様に行い、コンタクトレンズを得た。
【0032】〔実施例5〕2−(N−アセチル−N−メ
チル)アミノプロピルメタクリレート(以下、AMPr
MA)55重量部、MMA45重量部、EDMA1重量
部を用いて実施例1と同様に行い、コンタクトレンズを
得た。 〔実施例6〕2−(N−ホルミル−N−メチル)アミノ
ブチルメタクリレート(以下、HMnBMA)30重量
部、2−HEMA40重量部、MMA30重量部、AM
AI1重量部を用いて実施例1と同様に行い、コンタク
トレンズを得た。 〔比較例1〕実施例1において、AMiPrMAの代わ
りにNVPを用いて同様に行い、コンタクトレンズを得
た。
【0033】〔比較例2〕実施例2において、HMiP
rMAの代わりにNVPを、AMPrMAの代わりに
N,N−ジメチルアクリルアミド(以下、DMAA)を
用いて同様に行い、コンタクトレンズを得た。 〔比較例3〕実施例3において、AMiPrMAの代わ
りにNVPを用いて同様に行い、コンタクトレンズを得
た。
【0034】〔比較例4〕実施例4において、AEPr
MAの代わりにNVPを用いて同様に行い、コンタクト
レンズを得た。 〔比較例5〕実施例5において、AMPrMAの代わり
にNVPを用いて同様に行い、コンタクトレンズを得
た。
【0035】〔比較例6〕実施例6において、AMnB
MAの代わりに2−HEMAを用いて同様に行い、コン
タクトレンズを得た。
【0036】
【特性】上記各例で得られたコンタクトレンズについ
て、その含水率、破断強度、破断伸度、透明性、過マン
ガン酸カリウム還元性物質滴定値の特性(厚生省告示第
302号)を調べたので、その結果を表−1に示す。 表−1 含水率 破断強度 破断伸度 透明性 厚生省告示第302 号 (%) (Kg/cm2) (%) (ml) 実施例1 70.8 17 340 透明 0.32 実施例2 74.8 15 300 透明 0.41 実施例3 65.1 22 360 透明 0.25 実施例4 75.3 13 270 透明 0.63 実施例5 47.2 28 430 透明 0.21 実施例6 38.2 31 465 透明 0.20 比較例1 72.6 5 50 白濁 5.70 比較例2 70.9 9 105 透明 1.95 比較例3 67.3 14 230 透明 1.80 比較例4 78.2 8 180 透明 0.84 比較例5 49.8 27 235 透明 1.71 比較例6 20.4 37 315 透明 0.43 又、含水性のコンタクトレンズには煮沸消毒が要求され
ていることから、煮沸消毒によってどのような変化が起
きるかを調べたので、その結果を表−2に示す。
【0037】 表−2 煮沸時間 5時間 20時間 80時間 160時間 320時間 実施例1 変化無 変化無 変化無 変化無 変化無 実施例2 変化無 変化無 変化無 変化無 変化無 実施例3 変化無 変化無 変化無 変化無 変化無 実施例4 変化無 変化無 変化無 変化無 変化無 実施例5 変化無 変化無 変化無 変化無 変化無 実施例6 変化無 変化無 変化無 変化無 変化無 比較例1 変化無 黄色に変色 黄褐色に変色 黄褐色に変色 黄褐色に変色 比較例2 変化無 黄色に変色 黄褐色に変色 黄褐色に変色 黄褐色に変色 比較例3 変化無 黄色に変色 黄褐色に変色 黄褐色に変色 黄褐色に変色 比較例4 変化無 変化無 変化無 変化無 変化無 比較例5 僅黄色 黄色に変色 黄褐色に変色 黄褐色に変色 黄褐色に変色 比較例6 変化無 変化無 変化無 変化無 変化無 又、変色度のみでなく、寸法変化についても観察した。
これによれば、実施例1〜実施例6のコンタクトレンズ
の寸法変化は認められなかったもの、比較例1〜比較例
3及び比較例5のコンタクトレンズの寸法変化は大きい
ものであった。
【0038】又、汚れ付着性及び汚れ離脱性についても
調べたので、その結果を表−3に示す。 表−3 汚れ付着性 汚れ離脱性 実施例1 ○ ○ 実施例2 ○ ○ 実施例3 ○ ○ 実施例4 ○ ○ 実施例5 ○ ○ 実施例6 ○ ○ 比較例1 × × 比較例2 × × 比較例3 × △ 比較例4 × × 比較例5 × × 比較例6 △ △ 〔汚れ付着性〕濃度2ppmの蛋白質水溶液中に各コン
タクトレンズを37℃で24時間浸漬し、この後取り出
して所定量の精製水で洗浄し、洗浄液と浸漬液とを合わ
せて残存蛋白質を定量し、コンタクトレンズに付着した
蛋白質量を求めた。1枚のコンタクトレンズに付着した
蛋白質量が0.5μg未満のものを○印で、0.5μg
以上で1.0μg未満のものを△印で、1.0μg以上
のものを×印で表示した。
【0039】〔汚れ離脱性〕濃度20ppmの蛋白質水
溶液中に各コンタクトレンズを37℃で24時間浸漬
し、この後取り出して所定量の精製水で洗浄し、汚れを
付着させた各コンタクトレンズを用意した。このコンタ
クトレンズを0.75%ドデシル硫酸ナトリウム水溶液
中に40℃で24時間浸漬し、コンタクトレンズから蛋
白質を抽出した。この後コンタクトレンズを取り出し、
表面を所定量の0.75%ドデシル硫酸ナトリウム水溶
液で洗浄し、抽出液と合わせて中の蛋白質量を求め、そ
の値を汚れ離脱性とした。1枚のコンタクトレンズにお
ける蛋白質量が1.0μg以上のものを○印で、0.5
μg以上で1.0μg未満のものを△印で、0.5μg
未満のものを×印で表示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−117609(JP,A) 特開 平3−204846(JP,A) 特開 平4−327513(JP,A) 特開 昭50−144793(JP,A) 特開 平1−155861(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61L 15/00 - 33/18 C08F 220/58 G02C 7/04

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンタクトレンズ又は眼内レンズとして
    用いられる材料であって、 下記の一般式〔I〕で表される化合物が用いられて構成
    されてなることを特徴とするコンタクトレンズ又は眼内
    レンズとして用いられる材料。 一般式〔I〕 CH2=C(R1)COO-(CR2R3)n -(CR4R5)m -N
    (R6)-C(R7)O (式中、R1は水素原子またはメチル基、R2,R3,R4,R5
    は水素原子、炭素数1〜の鎖状(直鎖でも分岐鎖でも
    良い)のアルキル基、5員環あるいは6員環の環状のア
    ルキル基、炭素数1〜8のハロゲン化アルキル基、又は
    アリール基、若しくはハロゲン化アリール基(但し、
    R2,R3,R4,R5は同じであっても、異なっていても良
    い)、R6,R7は水素原子、炭素数1〜の鎖状(直鎖で
    も分岐鎖でも良い)のアルキル基、5員環あるいは6員
    環の環状のアルキル基、アリール基(但し、R6,R7は同
    じであっても、異なっていても良い)、n,mは0〜6
    の整数)
  2. 【請求項2】 コンタクトレンズ又は眼内レンズとして
    用いられる材料であって、 下記の一般式〔I〕で表される化合物と、アクリル酸エ
    ステル及びメタクリル酸エステルの群の中から選ばれる
    エステル(一般式〔I〕で表されるものとは異なる)
    と、架橋剤とが用いられて構成されてなることを特徴と
    するコンタクトレンズ又は眼内レンズとして用いられる
    材料。 一般式〔I〕 CH2=C(R1)COO-(CR2R3)n -(CR4R5)m -N
    (R6)-C(R7)O (式中、R1は水素原子またはメチル基、R2,R3,R4,R5
    は水素原子、炭素数1〜の鎖状(直鎖でも分岐鎖でも
    良い)のアルキル基、5員環あるいは6員環の環状のア
    ルキル基、炭素数1〜8のハロゲン化アルキル基、又は
    アリール基、若しくはハロゲン化アリール基(但し、
    R2,R3,R4,R5は同じであっても、異なっていても良
    い)、R6,R7は水素原子、炭素数1〜の鎖状(直鎖で
    も分岐鎖でも良い)のアルキル基、5員環あるいは6員
    環の環状のアルキル基、アリール基(但し、R6,R7は同
    じであっても、異なっていても良い)、n,mは0〜6
    の整数)
  3. 【請求項3】 コンタクトレンズ又は眼内レンズとして
    用いられる材料であって、 下記の一般式〔I〕で表される化合物と、N−ビニル複
    素環式化合物と、アクリル酸エステル及びメタクリル酸
    エステルの群の中から選ばれるエステル(一般式〔I〕
    で表されるものとは異なる)と、架橋剤とが用いられて
    構成されてなることを特徴とするコンタクトレンズ又は
    眼内レンズとして用いられる材料。 一般式〔I〕 CH2=C(R1)COO-(CR2R3)n -(CR4R5)m -N
    (R6)-C(R7)O (式中、R1は水素原子またはメチル基、R2,R3,R4,R5
    は水素原子、炭素数1〜の鎖状(直鎖でも分岐鎖でも
    良い)のアルキル基、5員環あるいは6員環の環状のア
    ルキル基、炭素数1〜8のハロゲン化アルキル基、又は
    アリール基、若しくはハロゲン化アリール基(但し、
    R2,R3,R4,R5は同じであっても、異なっていても良
    い)、R6,R7は水素原子、炭素数1〜の鎖状(直鎖で
    も分岐鎖でも良い)のアルキル基、5員環あるいは6員
    環の環状のアルキル基、アリール基(但し、R6,R7は同
    じであっても、異なっていても良い)、n,mは0〜6
    の整数)
  4. 【請求項4】 コンタクトレンズ又は眼内レンズとして
    用いられる材料であって、 下記の一般式〔I〕で表される化合物と、アクリル酸エ
    ステル及びメタクリル酸エステルの群の中から選ばれる
    エステル(一般式〔I〕で表されるものとは異なる)
    と、架橋剤と、酸化防止剤とが用いられて構成されてな
    ることを特徴とするコンタクトレンズ又は眼内レンズと
    して用いられる材料。 一般式〔I〕 CH2=C(R1)COO-(CR2R3)n -(CR4R5)m -N
    (R6)-C(R7)O (式中、R1は水素原子またはメチル基、R2,R3,R4,R5
    は水素原子、炭素数1〜の鎖状(直鎖でも分岐鎖でも
    良い)のアルキル基、5員環あるいは6員環の環状のア
    ルキル基、炭素数1〜8のハロゲン化アルキル基、又は
    アリール基、若しくはハロゲン化アリール基(但し、
    R2,R3,R4,R5は同じであっても、異なっていても良
    い)、R6,R7は水素原子、炭素数1〜の鎖状(直鎖で
    も分岐鎖でも良い)のアルキル基、5員環あるいは6員
    環の環状のアルキル基、アリール基(但し、R6,R7は同
    じであっても、異なっていても良い)、n,mは0〜6
    の整数)
  5. 【請求項5】 コンタクトレンズ又は眼内レンズとして
    用いられる材料であって、 下記の一般式〔I〕で表される化合物と、N−ビニル複
    素環式化合物と、アクリル酸エステル及びメタクリル酸
    エステルの群の中から選ばれるエステル(一般式〔I〕
    で表されるものとは異なる)と、架橋剤と、酸化防止剤
    とが用いられて構成されてなることを特徴とするコンタ
    クトレンズ又は眼内レンズとして用いられる材料。 一般式〔I〕 CH2=C(R1)COO-(CR2R3)n -(CR4R5)m -N
    (R6)-C(R7)O (式中、R1は水素原子またはメチル基、R2,R3,R4,R5
    は水素原子、炭素数1〜の鎖状(直鎖でも分岐鎖でも
    良い)のアルキル基、5員環あるいは6員環の環状のア
    ルキル基、炭素数1〜8のハロゲン化アルキル基、又は
    アリール基、若しくはハロゲン化アリール基(但し、
    R2,R3,R4,R5は同じであっても、異なっていても良
    い)、R6,R7は水素原子、炭素数1〜の鎖状(直鎖で
    も分岐鎖でも良い)のアルキル基、5員環あるいは6員
    環の環状のアルキル基、アリール基(但し、R6,R7は同
    じであっても、異なっていても良い)、n,mは0〜6
    の整数)
  6. 【請求項6】 アクリル酸エステルがアクリル酸アルキ
    ルエステル、メタクリル酸エステルがメタクリル酸アル
    キルエステルであることを特徴とする請求項2〜請求項
    いずれかのコンタクトレンズ又は眼内レンズとして用
    いられる材料。
  7. 【請求項7】 アクリル酸エステル及びメタクリル酸エ
    ステルの群の中から選ばれるエステルの一部がこれに類
    似のモノマーで代用されてなることを特徴とする請求項
    2〜請求項5いずれかのコンタクトレンズ又は眼内レン
    ズとして用いられる材料。
  8. 【請求項8】 酸化防止剤がヒンダードアミン誘導体で
    あることを特徴とする請求項4または請求項5のコンタ
    クトレンズ又は眼内レンズとして用いられる材料。
  9. 【請求項9】 ヒンダードアミン誘導体が下記の一般式
    〔II〕または一般式〔III〕で表されるものである
    ことを特徴とする請求項8のコンタクトレンズ又は眼内
    レンズとして用いられる材料。 (式中、R8, R9,R10,R11 は水素原子またはメチル基、
    X,X'はO又はNH)
JP13771793A 1993-06-08 1993-06-08 コンタクトレンズ又は眼内レンズとして用いられる材料 Expired - Lifetime JP3533531B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13771793A JP3533531B2 (ja) 1993-06-08 1993-06-08 コンタクトレンズ又は眼内レンズとして用いられる材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13771793A JP3533531B2 (ja) 1993-06-08 1993-06-08 コンタクトレンズ又は眼内レンズとして用いられる材料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06343692A JPH06343692A (ja) 1994-12-20
JP3533531B2 true JP3533531B2 (ja) 2004-05-31

Family

ID=15205180

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13771793A Expired - Lifetime JP3533531B2 (ja) 1993-06-08 1993-06-08 コンタクトレンズ又は眼内レンズとして用いられる材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3533531B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5846457A (en) * 1994-10-28 1998-12-08 Hoffman; William C. Light filtering contact lens method

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06343692A (ja) 1994-12-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4123408A (en) Hydrogel contact lens
EP0692100B1 (en) Improved itaconate copolymeric compositions for contact lenses
US6329445B1 (en) Ocular lens material
EP1095076A1 (en) Interpenetrating polymer network hydrophilic hydrogels for contact lens
KR20120089438A (ko) 안과 렌즈 재료용 가시광선 흡수제
WO1996040303A1 (en) Improved high refractive index ophthalmic lens materials
EP2857459A1 (en) Stable polymerizable uv-absorbing colorant for intraocular lens
JP6129224B2 (ja) 生体適合性ポリマーの調製方法、生体適合性ポリマーおよびそれらの使用
EP0381005B1 (en) Ocular lens material
JP3612349B2 (ja) コンタクトレンズ又は眼内レンズとして用いられる材料
JP4120852B2 (ja) 樹脂材料、レンズ、及びその製造方法
US6015874A (en) Crosslinkable compound and an optical material employing it
JP3533531B2 (ja) コンタクトレンズ又は眼内レンズとして用いられる材料
EP0781777A1 (en) Silicon-containing compound and ocular lens material
JP4396869B2 (ja) レンズ、及びその製造方法
US5391591A (en) Oxygen permeable hard contact lens materials comprising a fluoroalkyl(silicon-containing alkyl) fumarate copolymer
JP2640752B2 (ja) コンタクトレンズ材料
JPH0649140A (ja) フッ素含有共重合体およびこれを用いた成形物
JPH0430414B2 (ja)
JPH073518B2 (ja) コンタクトレンズ材料
JPH0669489B2 (ja) 医療用材料
JPH05222128A (ja) フッ素含有重合体およびこれを用いた成形物
JPH02138151A (ja) ビニルベンジルメタクリレート
JPS63210116A (ja) コンタクトレンズ材料

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040225

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100319

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110319

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319

Year of fee payment: 9