JP3533293B2 - カラー受像管 - Google Patents

カラー受像管

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JP3533293B2
JP3533293B2 JP18965096A JP18965096A JP3533293B2 JP 3533293 B2 JP3533293 B2 JP 3533293B2 JP 18965096 A JP18965096 A JP 18965096A JP 18965096 A JP18965096 A JP 18965096A JP 3533293 B2 JP3533293 B2 JP 3533293B2
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武夫 伊藤
秀三 松田
肇 田中
知子 中澤
剛 小柳津
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカラー受像管に係
り、特に高輝度および高コントラストな表示を実現する
カラー受像管に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から実用されているカラー受像管
は、以下に示すようその主要部分が構成されている。
【0003】すなわち、カラー受像管は、画像を表示す
る有効表示面を備えた透光性のフェースプレートを具備
している。このフェースプレートの有効表示面の内面側
には蛍光体層が被着されている。
【0004】このフェースプレートの背面側には、後端
部が漏斗状に先細とされたファンネルが設けられてい
る。このファンネルの前端部は、フェースプレートの背
面側に接合され、カラー受像管の外殻としての密封され
た容器を形成する。
【0005】上記ファンネルの後端部の内側には、電子
銃が配置されている。この電子銃は、蛍光体層に対して
表示画像に対応した位置に電子ビームを走査させながら
投射するよう構成されている。
【0006】電子銃から出射される電子ビームは、その
電子銃から出射された電子ビームの経路を囲むように配
置された偏向ヨークが発生する磁界で軌跡を制御され、
蛍光体層の所定の位置に投射される。
【0007】カラー受像管の画像表示品質の重要な特性
として、表示画像の明るさという特性がある。この画像
の明るさは一般に、輝度の高さとコントラスト比の高さ
とで評価される。
【0008】画面に表示される画像の、観察者に対して
視認される明るさやコントラストは、単に表示の輝度の
高さに依存するだけではなく、その表示画面自体の表面
の明るさにも依存する。つまり、画面の無表示時におけ
る反射光や蛍光体層自体の視認された明るさなどの総和
と、蛍光体層で発光した表示画像の輝度との兼ね合い
で、観察者に対して視認される明るさやコントラストが
定まる。
【0009】そのような表示画像の明るさやコントラス
トを向上することで、表示品質を向上することができ
る。
【0010】しかしながら、従来の技術では、明るさと
コントラストとを、ともに向上させることは困難である
という問題がある。
【0011】即ち、フェースプレートの材質の光透過率
を向上させれば、蛍光体で発光しフェースプレート前面
へと出射される光を高い透過率で有効に利用できるの
で、その画像は明るく視認される。
【0012】しかし、このように光透過率の高い材質の
フェースプレートは一般に、非発光状態の蛍光体層自体
の明度によって、その無表示時の画面の明るさが明る
い。
【0013】蛍光体層で励起された光が出射されて表示
される画像のコントラストは、その無表示時の画面の明
るさとの相対関係で決まり、無表示時の画面の明るさが
明るいほどコントラスト特性が低くなる。そして蛍光体
層自体の色は一般に白色系であるため、明度が極めて高
い。
【0014】従って、従来のカラー受像管においては、
輝度を向上させるために、カラー受像管の駆動電圧を高
くすることで電子ビームのエネルギを大きくして、蛍光
体の発光輝度を高くする、という方策が一般に採用され
ている。
【0015】一方、コントラスト特性を向上させるため
には、フェースプレートの材質を着色ガラスにしてその
光透過率を例えば40%以下にまで低下させることで、無
表示時の画面の明るさを低く抑えるという方策や、蛍光
体層に顔料を混入してその蛍光体層自体の色を暗いもの
にするという方策が、一般に採用されている。
【0016】しかしながら、電子ビームのエネルギを大
きくすると、カラー受像管としての消費電流量の増大を
招く。その結果、カラー表示装置としての消費電力量が
大きくなる。従ってこの点で、電子ビームのエネルギを
大きくすることは好ましくない。
【0017】また、フェースプレートの材質を着色ガラ
スにしてその光透過率を例えば40%以下に低下させる
と、外光反射はその光透過率の 2乗に反比例して低下す
るので、コントラスト特性は向上する。しかしながら、
このフェースプレート自体の低い透過率によって、蛍光
体層から出射されてフェースプレートを通って画像を形
成する光の透過率についても40%以下に低下する。その
結果、表示画像の輝度が大幅に低下するという問題があ
る。
【0018】しかも、フラット化を企図して、フェース
プレートのガラス肉厚が画面の中心から周辺部にかけて
所定の変化率で大きくなる形状に形成されたカラー受像
管の場合、その肉厚が大きくなる周辺部では表示画像を
形成する光の吸収率が高いので、画面の周辺部と中心部
とで画像の輝度が大幅に異なるという問題がある。
【0019】そして、このフラット化対応のカラー受像
管においては、フェースプレートの肉厚を画面全体で均
一にすることは、実際的には実現が極めて困難である。
その理由は、内部のシャドウマスクの形状、電子ビーム
の走査方法、カラー受像管全体にわたっての製造方法等
を特殊なものとしなければならないからである。
【0020】また、蛍光体層に顔料を混入して蛍光体層
自体の色を暗くすると、顔料は蛍光体ではないので、蛍
光体層内での発光には寄与しない組成物の割合が多くな
り、蛍光体層自体の発光能率が低下して、表示画像の輝
度の低下につながるという問題がある。
【0021】また、電子銃から電子ビームを出射するた
めの電圧をさらに高圧にして電子ビームのエネルギを高
くし、蛍光体層での発光をさらに大きくする方策も考え
られる。しかしながら、そのための消費電力の増大や、
高いエネルギの電子ビームを偏向するための電圧も高圧
になることによる消費電力の増大などがあいまって、そ
のカラー受像管全体の消費電力量が大幅に増大してしま
うという問題がある。また、フェースプレートの外面に
表面コートを着設し、これによって外光反射を防ぐとい
う方策もある。しかしながら、この方法では、実際には
十分な効果が得られないという問題がある。
【0022】そこで、上記の問題の解消を企図して、カ
ラーフィルタ層を、フェースプレートの内面と蛍光体層
との間に介挿する技術が提案され、近年注目されてい
る。
【0023】このカラーフィルタ層は、その画素におけ
る発光色の光のみを透過する色セルを、その色の画素に
対応した蛍光体ドットごと、あるいは蛍光体ストライプ
ごとに、配設したものである。このようなカラーフィル
タ層は、各画素ごとにその表示色に対応した発光のみを
前面に出射する一方、蛍光体層とフェースプレートとの
界面での外光反射を防ぐものである。従って、画面の各
色ごとの輝点の色度、換言すれば発色の純度を低下させ
ることなく、またその輝度を低下させることなく、効果
的にコントラスト特性を向上できるものと考えられてい
た。
【0024】しかしながら、このようなカラーフィルタ
層は、フェースプレートの内面に配置されるので、カラ
ー受像管の内部の環境や製造時点での 500℃程度もの加
熱処理に耐え得る材質の無機顔料等を用いたものに制約
される。しかし、そのような無機顔料を用いて形成され
たカラーフィルタ層のフィルタ機能は十分ではないとい
う問題がある。
【0025】即ち、赤色や青色の色セルに用いる顔料に
ついては、Fe2 3 微粒子やAl2 3 −CoO系微
粒子を用いることにより、所望の特性を満たすことは従
来でも可能であった。
【0026】しかしながら、緑色の色セルに用いる顔料
については、そのような無機顔料のなかでは特性的に満
足できるものが無く、十分な選択吸収特性が得られない
(換言すれば、良好な発色特性を示すものが得られな
い)という問題や、カラー受像管として画像表示を行な
った際に、画像の色目として良好な緑色が発色できず、
例えば青みががった緑色となってしまい、ボディーカラ
ー(体色)自体が良好な発色ではなくなるという問題が
あった。
【0027】またそれ故、上記の原色 3色を混合して白
色を作るが、純度が高く見えるような白色を発色するこ
とが困難であるという問題があった。
【0028】一方、好適な着色特性を得ようとすると高
濃度なカラーフィルタが必要となるが、この場合には着
色特性を好適なものとすることができても、光透過率が
低くなってコントラスト特性(BCP)が悪化してしま
うという問題がある。
【0029】このように、従来の技術では、有効表示画
面の輝度の十分な向上およびコントラスト特性の十分な
向上と、表示画像の緑色をはじめとした各色の発色性の
向上とを両立しながら実現することが、極めて困難であ
るという問題があった。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題を解決するために成されたもので、その目的は、有
効表示画面の輝度の十分な向上およびコントラスト特性
の十分な向上と、表示画像の緑色をはじめとした各色の
発色性の向上とを両立して、高品質な表示を実現できる
カラー受像管を提供することにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、内部
に電子銃を収容し気密封止された外殻容器を具備し、こ
の外殻容器の前面に透光性のフェースプレートが設けら
れ、このフェースプレートの内側に規則正しく配列され
た赤色、青色、緑色の多数の画素が形成されたカラー受
像管であって、前記画素は、電子ビームの照射を受けて
発光する蛍光体層と、この蛍光体層と前記フェースプレ
ートとの間に介在するカラーフィルタとを具備し、か
つ、前記画素のうち緑色の画素は、前記フェースプレー
トの外側から標準光源Cからの光を照射した場合の反射
光の色度を、(L)表色系におけるaを横
軸、bを縦軸とした座標系にプロットした際に、前記
座標系の第象限にプロットされる色度となるように、
構成されたことを特徴とする。
【0032】請求項2の発明は、請求項1のカラー受像
管において、前記緑色の画素に前記フェースプレートの
外側から標準光源Cからの光を照射した場合の反射光の
色度を、(L)表色系におけるaを横軸、
を縦軸とした座標系にプロットした際に、 b≦(−8/3)a を満たす範囲にプロットされる色度となるように、前記
緑色の画素が構成されたことを特徴とする。
【0033】請求項3の発明は、請求項1のカラー受像
管において、前記緑色の画素に前記フェースプレートの
外側から標準光源Cからの光を照射した場合の反射光の
色度を、(L)表色系におけるaを横軸、
を縦軸とした座標系にプロットした際に、 b≦(−6/5)a を満たす範囲にプロットされる色度となるように、前記
緑色の画素が構成されたことを特徴とする。
【0034】請求項4の発明は、画像を表示する有効表
示面を備えた透光性のフェースプレートと、該フェース
プレートの背面側に前端部が接合されて、カラー受像管
の外殻としての密封された容器を形成する、後端部が漏
斗状に先細のファンネルと、前記フェースプレートの有
効表示面の内面側に被着された、赤色、青色、緑色の各
画素の色にそれぞれ対応した色の蛍光体を配列してなる
蛍光体層と、前記フェースプレートと前記蛍光体層との
間に介挿された、前記赤色、前記青色、前記緑色の各画
素の色にそれぞれ対応した色の色セルを配置してなるカ
ラーフィルタと、前記ファンネルの後端部に配置され、
前記蛍光体層に対して表示画像に対応した位置に電子ビ
ームを投射する電子銃と、を備えたカラー受像管におい
て、前記カラーフィルタの色セルのうち、前記緑色の蛍
光体に対応した色の色セルが、TiO2 −NiO−Co
O−ZnO系微粒子、およびCoO−Al2 3 −Cr
2 3 −TiO2 系微粒子、およびCoO−Al2 3
−Cr2 3 系微粒子からなる群から選択される少なく
とも一つと、Fe2 3 微粒子とを混合した顔料を含む
ことを特徴とする請求項5の発明は、請求項4記載のカ
ラー受像管において、前記カラーフィルタの色セルのう
ち、前記赤色の蛍光体に対応した色の色セルが、顔料と
してFe2 3 微粒子を含むことを特徴とする。
【0035】請求項6の発明は、請求項4記載のカラー
受像管において、前記カラーフィルタの色セルのうち、
前記青色の蛍光体に対応した色の色セルが、顔料として
Al2 3 −CoO微粒子を含むことを特徴とする。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るカラー受像管
の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【0037】図1に示すように、カラー受像管100
は、画像を表示する有効表示面を備え、60%以上の透光
性のフェースプレート101を具備している。このフェ
ースプレート101は、ガラス肉厚が画面の中心から周
辺部にかけて所定の変化率で大きくなる形状に形成され
ている。
【0038】このフェースプレート101の背面側に
は、後端部が漏斗状に先細とされたファンネル102が
設けられている。このファンネル102の前端部は、フ
ェースプレート101の背面側に接合され、カラー受像
管の外殻としての密封された容器を形成している。
【0039】また、フェースプレート101の有効表示
面の内面側には蛍光体層103が形成されている。
【0040】ファンネル102の後端部の内側には、電
子銃105が配置されている。この電子銃105は、蛍
光体層103に対して表示画像に対応した位置に電子ビ
ーム104を走査させながら投射するよう構成されてい
る。
【0041】フェースプレート101と蛍光体層103
との間には、カラーフィルタ層106が設けられてい
る。このカラーフィルタ層106は、図2に示すよう
に、各画素の色にそれぞれ対応した色の色セル106
B、106G、106Rを配置して構成されている。ま
た、隣り合うセル同士の間隙部分には、黒色顔料で形成
されたブラックマトリックス108が形成されている。
【0042】フェースプレート101の内側には、上記
蛍光体層103の各画素に対応した電子ビーム通過孔を
有するシャドウマスク109が設けられている。また、
ファンネル102の先細部の付け根の部分の外側には偏
向ヨーク110が配置されている。
【0043】図3は上記構成のカラー受像管において、
青と赤のフィルター濃度を変えて、青画素と赤画素とに
よるボディカラーと、BCPとの関係を調べた結果を、
CIE1976(L)表色系(以下、単に
(L)表色系と言う。)におけるaを横
軸、bを縦軸とした座標系に示す図である。なお、ボ
ディカラーの測定における基準光源は(CIE)標準光
源Cである。
【0044】ここで、BCPとは、フィルターを全くつ
けていないカラー受像管の輝度をBr、外光反射率をR
f、フィルターをつけた時のカラー受像管の輝度をBr
´、外光反射率をRf´とした時、 BCP=(Br´/Br)/(Rf´/Rf)1/2 で表される。フィルター付のカラー受像管の効率は、こ
のBCPの値が大きい程良いとされる。
【0045】図3に示されるように、青と赤のフィルタ
ーの濃度を変えることにより、BCPを1.20以上と
することのできるボディカラー(青画素と赤画素とによ
るボディカラー)の範囲は、(L)表色系に
おけるaを横軸、bを縦軸とした座標系にプロット
した際に、第象限の一部分となった。また、BCPを
1.25以上、1.30以上とすることのできる範囲
は、さらに限定された第象限の一部分となった。
【0046】一方、BCP=1.10以上の時は、その
範囲は第1象限の一部まで拡大された。
【0047】ところで、カラー受像管のボディカラーが
着色していると、出力した映像の黒部分が着色するとい
う問題がある。従って、カラー受像管のボディカラーは
無彩色であることが好ましい。
【0048】図3のグラフでは、グラフの原点が無彩色
である。実際のカラー受像管で黒出力が無彩色と認識で
きるのは、一般的に、ボディカラー(赤画素、緑画素、
青画素によるボディカラー)が原点を中心とした半径3
程度の円(図3に示す円)の内側にある時であるとされ
ている。このことは、従来から経験則的に知られてい
る。
【0049】したがって、図3に示すように、青と赤の
フィルターで十分なBCP値(少なくともBCP1.2
0以上)を得ようとした場合、ボディカラーを原点を中
心とした半径3の円内とするためには、緑色の画素の色
度は、図3の第象限に入るよう構成する必要がある。
【0050】また、同様に、BCP=1.25以上を得
ようとした場合、緑色の画素の色度が、図3のb=−
(8/3)aで表される直線とaとに挟まれた領域
に入るよう構成する必要がある。つまり、第象限、か
つ、b≦−(8/3)aを満たす領域に入るよう構
成する必要がある。
【0051】さらに、BCP=1.30以上を得ようと
した場合、緑色の画素の色度が、図3のb=−(6/
5)aで表される直線とaとに挟まれた領域に入る
よう構成する必要がある。つまり、第象限、かつ、b
≦−(6/5)aを満たす領域に入るよう構成する
必要がある。
【0052】緑色の画素の色度を上記のようにするため
には、緑色の画素に対応したカラーフィルタの色度を調
整する。これによって、有効表示画面の輝度の十分な向
上およびコントラスト特性の十分な向上と、表示画像の
緑色をはじめとした各色の発色性の向上とを両立して、
高品質な表示を実現できるカラー受像管を提供すること
ができる。
【0053】上述した条件を満たすように、本実施の形
態においては、以下のようにして蛍光体層103、カラ
ーフィルタ層106等を構成した。
【0054】ブラックマトリックス108は、黒色顔料
として、例えば平均粒径 0.2〜 5μm程度の例えば黒鉛
粒子のような黒色系の粒子を用いて形成する。
【0055】蛍光体層103のうち、緑色(G)の画素
に対応する蛍光体ドット201の形成材料としては、Z
n:Cu:Alを用いた。また赤色(R)の画素に対応
する蛍光体ドット202の形成材料としては、Y
2 2 :S:Euを用いた。また青色(B)の画素に対
応する蛍光体ドット203の形成材料としては、Zn
S:Ag:Alを用いた。
【0056】カラーフィルタ層106は、膜厚0.05〜 1
μmに形成した。そしてその各色セル106B、106
G、106Rはそれぞれ、下記のような顔料を用いて形
成した。
【0057】即ち、緑色の画素に対応した色セル106
Gは、緑色系顔料であるCoO−Cr2 3 −TiO2
−Al2 3 (平均粒径 105nm)と、赤色系顔料であ
るFe2 3 (平均粒径75nm)とを、その混合比が
(緑色系顔料/赤色系顔料)=50となるように混合した
ものを用いた。
【0058】このように、緑色系顔料であるCoO−C
2 3 −TiO2 −Al2 Oに、小量の赤色系顔料で
あるFe2 3 を混合すると、混合しない場合に比べ
て、色セル106Gの色合いが黄緑色となる。すなわ
ち、第3図のグラフにおいて、緑色成分(−a)に黄
色成分(+b*)が加わり、第象限にプロットされる
色度となる。なお、緑色の画素における実際のボディカ
ラーは、この色セル106Gと、緑色(G)の画素に対
応する蛍光体ドット201と、フェースプレート101
とによって決まる。そして、本発明においては、この緑
色の画素における実際のボディカラーが第象限にプロ
ットされる色度となるようにする。
【0059】また、赤色の画素に対応した色セル106
Rは、赤色系顔料であるFe2 3(平均粒径75nm)
を用いた。
【0060】また、青色の画素に対応した色セル106
Bは、青色系顔料であるCoO・Al2 ・O3 (平均粒
径 107nm)を用いた。
【0061】ここで、これら各色の顔料はいずれもカラ
ー受像管の製造工程の温度条件に耐え得る、無機顔料で
ある。
【0062】なお、本発明のカラーフィルタ層106の
各色セルに用いられる顔料としては、 上記の顔料のみ
には限定されないことは言うまでもない。
【0063】即ち、緑色系顔料は、例えば上記のCoO
−Cr2 3 −TiO2 −Al2 3 系としては、商品
名ダイピロキサイドTMグリーン3340番(粒子径0.01〜
0.02μm、大日精化社製)や、この他にもCoO−Al
2 3 −Cr2 3 系である商品名ダイピロキサイドT
Mグリーン3420番(粒子径0.01〜0.02μm、大日精化社
製)、TiO2 −NiO−CoO−ZnO系である、商
品名ダイピロキサイドTMグリーン3320番(粒子径0.01
〜0.02μm、大日精化社製)を例示することができる。
【0064】また、赤色系顔料としては例えば、酸化第
二鉄系である、商品名シコトランスレッドL−2817
(粒子径0.01〜0.02μm、BASF社製)などを、好適
なものとして例示することができる。
【0065】また、青色系顔料としては例えば、アルミ
ン酸コバルト(Al2 3 −CoO)系である、商品名
コバルトブルーX(粒子径0.01〜0.02μm、東洋顔料社
製)を例示することができる。
【0066】次に、上記のような本発明に係るカラーフ
ィルタ層106を備えたカラー受像管に画像を表示さ
せ、そのコントラスト特性(BCP)およびボディカラ
ー(体色)の発色特性を、従来のカラー受像管と比較す
る実験を行った。その結果を図4に示す。
【0067】また、図5は、本発明に係るカラー受像管
に画像を表示させて、そのコントラスト特性(BCP)
およびボディカラー(体色)の発色特性を、従来のカラ
ー受像管と比較した実験結果を示す図である。
【0068】図4中、番号1〜6の試料は、従来のカラ
ー受像管の場合、番号7〜12は本発明に係るカラー受
像管の場合をそれぞれ示している。そのそれぞれの群ご
とで、顔料の混合比を 6種類に変化させることで、どの
ようなBCPおよび発色特性が得られるかを実験で確認
した。
【0069】その結果、緑色系顔料に赤色系顔料を全く
混入させていない従来のカラー受像管では、BCPは最
高でも試料3の 1.3までであり、しかもこのBCPが最
高値となった試料3の場合、そのボディカラー(体色)
の発色特性はやや悪い程度に止まった。そしてその他の
従来のカラー受像管の場合つまり試料1、2、4、5で
は、BCPも発色特性も共に低いレベルに止まってい
た。
【0070】これと比較して、本発明に係るカラー受像
管(つまり試料7〜11)においては、BCPはいずれ
も 1.3以上であり、しかもこのときボディカラー(体
色)の発色特性もバランスの取れた極めて良好なものと
なった。ただし、赤色系顔料を9重量%混合した試料1
2については、BCPは 1.3以上となったがボディカラ
ー(体色)の発色特性が低いものとなった。
【0071】これは、赤色系顔料をこの試料12のよう
に余りにも多く混合すると、緑色系顔料との兼ね合いや
カラーフィルタとしての吸収特性や膜厚等の条件によっ
ては本実施の形態の如くボディカラー(体色)のバラン
スが赤色方向に崩れてしまう場合があることを示唆して
いるものと考えられる。従って、少なくとも本実施の形
態の条件下においては、赤色系顔料の混合比は 3重量%
未満とすることが望ましいものと考えられる。また一
方、その下限については、試料7よりも少ないと、従来
技術に係る試料6と同程度となってしまうことから、赤
色径顔料の混合比の下限値としては、本実施の形態の条
件下では0.06重量%以上であると考えられる。
【0072】この本実施の形態における実験で上記のボ
ディカラー(体色)の発色特性の良否を決定づける尺度
としては、図3と同様に、図5に示す(L
表色系におけるaを横軸、bを縦軸とした座標系に
プロットした色チャートを用いた。即ち、このチャート
上のどの位置に各試料の発色特性が位置するかによっ
て、その発色特性のバランスの良否を決定した。
【0073】そして、図5における座標軸の原点0を中
心として半径 2の円内に色バランスのプロットが収まっ
た試料を、バランスの良好な発色を示している試料と判
定した。ここで、図5中に白丸でプロットしたものは、
本発明に係るカラー受像管の試料7〜11および試料1
2の結果であり、黒丸は従来のカラー受像管である試料
1〜6の結果である。その各々に付された番号はそれぞ
れ試料の番号と一致している。
【0074】なお、図5に示す測定結果は、前述した図
3の場合と同様に、基準光源を(CIE)標準光源Cと
し、フェースプレートの外側から、この標準光源Cから
の光を照射した場合の反射光の色度を示すものである。
【0075】図5からも明らかなように、従来のカラー
受像管である試料1〜6では、いずれもB(青)の方向
を中心としてG(緑)の方向やR(赤)の方向に大きく
ずれているが、本発明に係るカラー受像管である試料7
〜11は、いずれも座標軸の原点0を中心として半径 2
の円内に収まっている。ただし、前記の如く試料12だ
けは、R(赤)とY(黄色)の方向に大きくバランスが
外れている。
【0076】以上のように、本発明に係るカラー受像管
は、BCPで測定されるコントラスト特性が極めて良好
で、かつカラーチャートで判定される発色特性について
も極めて良好なものであることが確認できた。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
有効表示画面の輝度の十分な向上およびコントラスト特
性の十分な向上と、表示画像の緑色をはじめとした各色
の発色性の向上とを両立して、高品質な表示を実現でき
るカラー受像管を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラー受像管の構造の概要を示す断面
図。
【図2】本発明のカラー受像管のフェースプレートの有
効表示面の構造を拡大して部分的に示す断面図。
【図3】カラー受像管において、青と赤のフィルター濃
度を変えて、青画素と赤画素とによるボディカラーと、
BCPとの関係を調べた結果を、(L)表色
系におけるaを横軸、bを縦軸とした座標系に示す
図。
【図4】本発明に係るカラー受像管に画像を表示させ
て、そのコントラスト特性(BCP)およびボディカラ
ーの発色特性を、従来のカラー受像管と比較した実験結
果を示す図。
【図5】本発明に係るカラー受像管に画像を表示させ
て、そのコントラスト特性(BCP)およびボディカラ
ーの発色特性を、従来のカラー受像管と比較した実験結
果のうち、その発色特性をカラーチャート上にプロット
して示す図。
【符号の説明】
101……フェースプレート 102……ファンネル 103……蛍光体層 104……電子ビーム 105……電子銃 106……カラーフィルタ層 109……シャドウマスク 110……偏向ヨーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中澤 知子 埼玉県深谷市幡羅町1丁目9番2号 株 式会社東芝 深谷電子工場内 (72)発明者 小柳津 剛 埼玉県深谷市幡羅町1丁目9番2号 株 式会社東芝 深谷電子工場内 (56)参考文献 特開 平7−179711(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 29/18 H01J 29/20

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に電子銃を収容し気密封止された外
    殻容器を具備し、この外殻容器の前面に透光性のフェー
    スプレートが設けられ、このフェースプレートの内側に
    規則正しく配列された赤色、青色、緑色の多数の画素が
    形成されたカラー受像管であって、 前記画素は、電子ビームの照射を受けて発光する蛍光体
    層と、この蛍光体層と前記フェースプレートとの間に介
    在するカラーフィルタとを具備し、かつ、前記画素のう
    ち緑色の画素は、前記フェースプレートの外側から標準
    光源Cからの光を照射した場合の反射光の色度を、(L
    )表色系におけるaを横軸、bを縦軸と
    した座標系にプロットした際に、前記座標系の第象限
    にプロットされる色度となるように、構成されたことを
    特徴とするカラー受像管。
  2. 【請求項2】 請求項1のカラー受像管において、 前記緑色の画素に前記フェースプレートの外側から標準
    光源Cからの光を照射した場合の反射光の色度を、(L
    )表色系におけるaを横軸、bを縦軸と
    した座標系にプロットした際に、 b≦(−8/3)a を満たす範囲にプロットされる色度となるように、前記
    緑色の画素が構成されたことを特徴とするカラー受像
    管。
  3. 【請求項3】 請求項1のカラー受像管において、 前記緑色の画素に前記フェースプレートの外側から標準
    光源Cからの光を照射した場合の反射光の色度を、(L
    )表色系におけるaを横軸、bを縦軸と
    した座標系にプロットした際に、 b≦(−6/5)a を満たす範囲にプロットされる色度となるように、前記
    緑色の画素が構成されたことを特徴とするカラー受像
    管。
  4. 【請求項4】 画像を表示する有効表示面を備えた透光
    性のフェースプレートと、該フェースプレートの背面側
    に前端部が接合されて、カラー受像管の外殻としての密
    封された容器を形成する、後端部が漏斗状に先細のファ
    ンネルと、前記フェースプレートの有効表示面の内面側
    に被着された、赤色、青色、緑色の各画素の色にそれぞ
    れ対応した色の蛍光体を配列してなる蛍光体層と、前記
    フェースプレートと前記蛍光体層との間に介挿された、
    前記赤色、前記青色、前記緑色の各画素の色にそれぞれ
    対応した色の色セルを配置してなるカラーフィルタと、
    前記ファンネルの後端部に配置され、前記蛍光体層に対
    して表示画像に対応した位置に電子ビームを投射する電
    子銃と、を備えたカラー受像管において、 前記カラーフィルタの色セルのうち、前記緑色の蛍光体
    に対応した色の色セルが、TiO2 −NiO−CoO−
    ZnO系微粒子、およびCoO−Al2 3 −Cr2
    3 −TiO2 系微粒子、およびCoO−Al2 3 −C
    2 3 系微粒子からなる群から選択される少なくとも
    一つと、Fe2 3 微粒子とを混合した顔料を含むこと
    を特徴とするカラー受像管。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のカラー受像管において、 前記カラーフィルタの色セルのうち、前記赤色の蛍光体
    に対応した色の色セルが、顔料としてFe2 3 微粒子
    を含むことを特徴とするカラー受像管。
  6. 【請求項6】 請求項4記載のカラー受像管において、 前記カラーフィルタの色セルのうち、前記青色の蛍光体
    に対応した色の色セルが、顔料としてAl2 3 −Co
    O微粒子を含むことを特徴とするカラー受像管。
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