JP3533173B2 - 防湿防錆用具 - Google Patents

防湿防錆用具

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JP3533173B2 JP2000357044A JP2000357044A JP3533173B2 JP 3533173 B2 JP3533173 B2 JP 3533173B2 JP 2000357044 A JP2000357044 A JP 2000357044A JP 2000357044 A JP2000357044 A JP 2000357044A JP 3533173 B2 JP3533173 B2 JP 3533173B2
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龍平 鎮目
絹子 鎮目
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防湿防錆用具、さ
らに詳しくは、主として、機械類の輸送時に発生する梱
包内の結露による錆を防止するための防湿防錆用具に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、各種機器、器具、精密機械等の
機械類を輸送する際には、衝撃による損傷等を防止する
ために、梱包して輸送されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような梱
包による輸送を行うと、梱包内で結露が生じ、これが機
械類に錆を発生させる要因になるという問題があった。
【0004】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、上記のような梱包輸送時における
機械類への錆の発生を防止することのできる防湿防錆用
具を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決するためになされたもので、その課題を解決する
ための手段は、防錆剤を担持し、且つその防錆剤を徐々
に放散する担持材6が包材1内に収容されてなり、しか
も前記防錆剤がヒバ油からなることである。
【0006】包材1内には、吸水性ポリマー5を収容す
ることも可能である。
【0007】好ましくは、包材1は、通気性素材で構成
される。
【0008】錆剤としては、上述のようにヒバ油が用
いられるが、特にヒバの中性油を用いることが好まし
い。
【0009】また、担持材6としては、たとえばシリカ
ゲルが用いられる。マイクロカプセルを担持材6として
用いることも可能である。マイクロカプセル6として
は、好ましくは発泡セルロースが用いられる。
【0010】吸水性ポリマー5としては、種々のものを
使用することが可能であるが、べたつき防止の観点から
は、粒状の吸水性ポリマーを用いるのが好ましい。
【0011】さらに、この吸水性ポリマー5としては、
たとえばアクリル酸とそのアルカリ金属塩水溶液を脂肪
族炭化水素溶媒中で逆相懸濁重合させて得られるポリマ
ーを使用することが可能である。
【0012】この場合、逆相懸濁重合させ、さらに共沸
脱水時、2個以上の官能基を有する架橋剤で架橋して製
造された吸水性ポリマー5を用いるのが、より好まし
い。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0014】図1及び図2において、1は、不織布から
なる包材で、表面側シート2と、該表面側シート2と対
面する裏面側シート3とからなり、相互に溶着すること
により、全体が袋状に構成されている。
【0015】すなわち、表面側シート2と裏面側シート
3との四方がシールされてシール部4が形成されてい
る。
【0016】この包材1内には、吸水性ポリマー5と、
防錆油を担持させた担持材6とが収容されている。
【0017】包材1の内部に収容された吸水性ポリマー
5は、粒状に形成されたものであり、高分子分散剤を溶
解した脂肪族炭化水素溶媒中で、アクリル酸とそのアル
カリ金属塩水溶液を分散し、逆相懸濁重合させ、さらに
共沸脱水時、2個以上の官能基を有する架橋剤で架橋し
て製造するものである。
【0018】担持材6としては、シリカゲルが用いられ
る。
【0019】防錆油としては、ヒバの中性油が用いられ
る。
【0020】本実施形態では、このヒバの中性油とし
て、青森産のひばから抽出したヒバ油から、中性油の部
分のみを抽出した中性油を用いた。
【0021】この青森産のひばは、ヒノキ科アスナロ属
の針葉樹でヒノキアスナロとも称されているものであ
る。
【0022】この青森産ひばからの抽出成分には、酸性
油部分として、カルバクロール、L−ロジン酸、ヒノキ
チオール、β−ドラブリン等が含有され、中性油部分と
して、ツヨプセン、パラサイメン、ジヒドロサイメン、
セドロール、ウィドロール等が含有されている。
【0023】そして、上記青森産ひばからの抽出成分
は、約8重量%の酸性油部分と、約92重量%の中性油部
分とからなる。
【0024】本実施形態では、この約92重量%の中性油
部分のみを防錆剤として用いている。
【0025】防錆剤は、そのままで、或いはボリエチレ
ングリコール等の高分子の溶剤と混合して、担持材6に
担持させることができる。本実施形態では、吸着によっ
て担持されている。
【0026】そして、このような構成からなる防湿防錆
用具7は、たとえば各種機器、器具、精密機械等の機械
類を梱包して輸送する場合に、その梱包材内に機械類と
ともに入れて使用される。
【0027】この場合において、防湿防錆用具7の包材
1内には、吸水性ポリマー5が収容されており、且つ包
材1が通気性素材である不織布で構成されているため、
前記機械類が収納された梱包材内の湿気等は、包材1を
介して吸水性ポリマー5に吸収され、従って梱包材内で
結露水等が発生することもないのである。
【0028】また、包材1内には、防錆剤を担持させた
担持材6が収容されているため、防錆剤が揮発するとと
もに、担持材6から徐々に放散され、従って、この揮
発,放散された防錆剤は、梱包材内の機械類の表面を覆
い、それによって、機械類への錆の発生が防止されるこ
ととなるのである。
【0029】尚、上記実施形態では、包材1が不織布で
構成されていたが、包材1の材質は不織布に限定される
ものではなく、たとえば織布や紙で構成されていてもよ
く、その材質は問わない。
【0030】ただし、通気性素材で構成されていること
が好ましい。
【0031】また、該実施形態では、表面側シート2と
裏面側シート3との四方がシールされて包材1を構成し
たが、このように四方をシールして包材を構成すること
は本発明に必須の条件ではない。
【0032】さらに、上記実施形態では、吸水性ポリマ
ー5として高分子分散剤を溶解した脂肪族炭化水素溶媒
中で、アクリル酸とそのアルカリ金属塩水溶液を分散
し、逆相懸濁重合させ、さらに共沸脱水時、2個以上の
官能基を有する架橋剤で架橋して製造したものを使用し
たが、吸水性ポリマーの種類もこれに限定されるもので
はなく、種々のものを使用することが可能である。
【0033】ただし、上記実施形態の吸水性ポリマー5
を使用すれば、ポリマー粒子が1粒ずつ独立しているの
で、一般の吸水性ポリマーのように吸水後にゲル化せ
ず、通気性のある包材からのゲルの流出がなく、また吸
水速度も早いので、上記のような梱包材内での吸湿作用
に適しているという利点がある。
【0034】また、上記実施形態の吸水性ポリマー5
は、べたつきがなく、ゲル状物質にありがちな滑り感も
生じない。
【0035】さらに、上記実施形態では、担持材6とし
てシリカゲルを用いたが、シリカゲルに代えてマイクロ
カプセルを用いることも可能である。
【0036】マイクロカプセルとしては、たとえば発泡
セルロースで構成されたものを用いることが可能であ
る。
【0037】この発泡セルロースとして、たとえばビス
コパールミニ(商品名;レンゴー株式会社製)を用いる
ことが可能である。
【0038】また、ビスコパールミニ以外の発泡セルロ
ースで構成することも可能である。
【0039】また、マイクロカプセルは、発泡セルロー
ス以外に、たとえばサイクロデキストリン、ゼラチン、
アクリル、ウレタン、メラミン等で構成することも可能
であり、マイクロカプセルの素材は問うものではない。
【0040】さらに、防錆剤は、吸着によって担持材6
に担持させる場合に限らず、たとえばマイクロカプセル
に防錆剤を内包させることによって担持させてもよい。
マイクロカプセルに限らず、吸着以外の手段で防錆剤が
担持材6に担持されていてもよい。
【0041】要は、担持材6に防錆剤が担持されていれ
ばよいのである。すなわち、本発明において「担持す
る」とは、要は、防錆剤が担持材6に具備されていれば
よいことを意味する。
【0042】さらに、上記実施形態では、防錆剤として
青森産ひばから抽出した抽出液のうち、酸性油部分を除
く中性油部分のみを用いたため、中性に維持されて、錆
の発生をより確実に防止できるという好ましい効果が得
られたが、これに限らず、約8重量%の酸性油部分も含
む青森産ひばから抽出した抽出液の全部を防錆剤として
使用することも可能である。
【0043】この場合でも、約92重量%の中性油部分が
含まれているため、中性に維持して錆の発生を防止する
効果は、さほど低下することはない。
【0044】また、このような青森産以外の産地のひば
から抽出されたヒバ油を用いることも可能である。
【0045】
【0046】さらに、上記実施形態では、各種機器、器
具、精密機械等の機械類を梱包して輸送する際に、その
梱包材内に機械類とともに入れて使用する場合について
説明したが、本発明の防湿防錆用具の用途は上記実施形
態に限定されるものではなく、他の用途に使用すること
も可能である。
【0047】
【発明の効果】叙上のように、本発明は、防錆剤を担持
した担持材が包材内に収容されて防湿防錆用具が構成さ
れているため、その担持材に担持された防錆剤が揮発し
て徐々に放散され、この揮発,放散された防錆剤は、梱
包材内の機械類等の表面を覆い、それによって機械類等
への錆の発生が好適に防止できるという効果がある。
【0048】特に、ひばの樹木から抽出したヒバ油を防
錆剤として使用しているので、防錆効果に優れ、且つ人
体等に害を及ぼすおそれがないという効果がある。
【0049】特に、このようなヒバ油のうちの中性油を
防錆剤として使用する場合には、上記のような効果の
他、中性に維持されるために錆の発生が皆無に近くな
り、防錆効果が一層良好になる。
【0050】また、担持材に湿気が吸収され、梱包材内
で結露水等が発生するのが防止されるという効果があ
る。
【0051】さらに、防錆剤を担持した担持材ととも
に、吸水性ポリマーを包材内に収容して防湿防錆用具を
構成した場合には、梱包材内の湿気等は、包材を介して
吸水性ポリマーに吸収され、従って梱包材内で結露水等
が発生するのがより確実に防止されるという効果があ
る。
【0052】このように、本発明においては、梱包輸送
時における機械類等に対する防湿防錆効果に優れた防湿
防錆用具を提供することが可能となった。
【0053】また、包材が通気性素材で構成されている
場合には、防湿防錆効果がより良好となる利点がある。
【0054】さらに、担持材としてシリカゲルを用いた
場合には、水分,湿気等の吸着効果が一層良好になると
いう効果がある。
【0055】さらに、担持材として発泡セルロースから
なるマイクロカプセルを用いた場合には、防錆剤を徐々
に揮発,放散させる効果が良好であるといい利点があ
る。
【0056】さらに、包材内に吸水性ポリマーを収納し
た場合には、水分を吸収させ、或いは乾燥させることに
より、繰り返しの使用が可能となる実益がある。
【0057】さらに、吸水性ポリマーが、粒状の吸水性
ポリマーである場合には、ポリマー粒子が1粒ずつ独立
しているので、吸水後にゲル化せず、通気性のある包材
からのゲルの流出がなく、また吸水速度も早いので、梱
包材内での吸湿作用に適しているという利点がある。
【0058】さらに、吸水性ポリマーが、高分子分散剤
を溶解した脂肪族炭化水素溶媒中で、アクリル酸とその
アルカリ金属塩水溶液を分散し、逆相懸濁重合させたも
のを使用した粒状の吸水性ポリマーである場合には、べ
たつきがなく、ゲル状物質にありがちな滑り感も生じな
いという効果がある。
【0059】特に、逆相懸濁重合させ、さらに共沸脱水
時、2個以上の官能基を有する架橋剤で架橋して製造し
た吸水性ポリマーを用いた場合には、べたつきや滑り感
の防止効果が一層良好になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の防湿防錆用具の正面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【符号の説明】
1…包材 5…吸水性ポリマー 6…担持材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23F 11/02 B65D 81/24 B65D 81/26

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防錆剤を担持し、且つその防錆剤を徐々
    に放散する担持材(6) が、包材(1) 内に収容されてな
    り、しかも前記防錆剤がヒバ油からなることを特徴とす
    る防湿防錆用具。
  2. 【請求項2】 防錆剤が、ヒバの中性油である請求項1
    記載の防湿防錆用具。
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