JP3533167B2 - 携帯端末機器 - Google Patents

携帯端末機器

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JP3533167B2
JP3533167B2 JP2000301006A JP2000301006A JP3533167B2 JP 3533167 B2 JP3533167 B2 JP 3533167B2 JP 2000301006 A JP2000301006 A JP 2000301006A JP 2000301006 A JP2000301006 A JP 2000301006A JP 3533167 B2 JP3533167 B2 JP 3533167B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は携帯端末機器に係
り、特に水没等の水濡れ検出手段を備える携帯端末機器
に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の水濡れ検出手段を備える携
帯端末機器の一例の要部の斜視図を示す。図8は、携帯
端末機器の上ケースと下ケース(いずれも図示せず)の
間に狭持されており、表面には表示部やボタン(いずれ
も図示せず)などが配設された基板31の裏面に、水濡
れ判定ラベル32が貼り付けられている。
【0003】これにより、携帯端末機器が水没等により
一旦、水に濡れると、水濡れ判定ラベル32の黒い部分
が水に反応し、水濡れ判定ラベル32の白い部分に滲む
ことで、水濡れがあったことを使用者に認識させること
ができる。なお、この水濡れ判定ラベル32の黒い部分
が白い部分に滲んだ状態は、乾燥しても保たれるように
なっている。また、水濡れ判定ラベル32の状態は、例
えば携帯端末機器の電池を取り外したときに見えるよう
になっており、使用者でも見ることは可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の従来
の携帯端末機器では、水濡れ判定ラベル32の貼り付け
個所の制約や、貼り付け工数の問題で、何箇所にも貼り
付けることができず、そのため場合により水没しても水
濡れ判定ラベル32の黒い部分が白い部分に滲んだ水濡
れ判定状態にならないことがある。
【0005】その結果、使用者が水没させてしまったた
めに携帯端末機器が故障したような場合に、サービスセ
ンターでは水濡れ判定ラベル32が水濡れ判定状態にな
っていないために、使用者が水濡れを申告しなければ事
実を明確にすることができず、無償修理しなければなら
ない場合が生じ、故障発生の責任がメーカ側にあるのか
使用者側にあるのかを明確にできないという問題があ
る。
【0006】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
水濡れを正確に検出し得る携帯端末機器を提供すること
を目的とする。
【0007】また、本発明の他の目的は、水濡れ発生日
時や水濡れから乾燥までの時間を記録し得る携帯端末機
器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、筐体内に基板が内蔵され、かつ、水没等の
水漏れ時に該筐体内に水が浸入する構造の携帯端末機器
であって、電極間隔及び配置位置が水漏れ時に水が橋渡
し状態に付着するように設定されている一対の電極が少
なくとも一組と、少なくとも一組の一対の電極に橋渡し
状態に水が付着したときに流れる電流を検出し、その検
出日時を第1の日時として記憶した後、一定時間毎にす
べての組の前記一対の電極の間に水が存在しなくなり電
流が検出されなくなるまで電流検出を繰り返し、前記電
流が検出されなくなった時の第2の日時を記憶する記憶
する電流検出記憶素子と、電流検出記憶素子の記憶内容
を外部の検出装置へ出力するためのコネクタとを基板に
設けたものである。
【0009】
【0010】
【0011】この発明では、水漏れ発生の最初の検出日
時である第1の日時から水漏れが検出されなくなった日
時である第2の日時までの時間をコネクタに接続する外
部の検出装置により特定させることができる。
【0012】また、上記の目的を達成するため、本発明
は、電流検出記憶素子が電流を検出したときには、その
検出信号に基づいて、外部より目視により電流検出記憶
素子の電流検出状態を報知可能な報知手段を更に設けた
ことを特徴とする。この発明では、コネクタを外部の検
出装置に接続しなくても、報知手段により水漏れが検出
されているかどうかを知ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図1は本発明になる携帯端末機
器の一実施の形態の外観斜視図、図2は本発明になる携
帯端末機器の一実施の形態の分解斜視図、図3は図2中
の基板の裏面の一例の斜視図を示す。各図中、同一構成
部分には同一符号を付してある。
【0014】図1及び図2において、携帯端末機器1は
上ケース2と下ケース3との間に、基板8が内蔵され、
下ケース3の下側に電池6が着脱自在に装着される構成
とされており、また、下ケース3の側部からコネクタ7
が露出される構成とされている。また、基板8の表面に
は、携帯端末機器を操作するための各種のボタン5と、
ボタン5の押下後にその情報を表示する表示部8が配設
されており、ボタン5は上ケース2に設けられた孔10
を通して上ケース2の表面に露出し、また表示部8の表
示画面は、上ケース2に設けられた透明窓部4を通して
見られるようにされている。
【0015】基板8の裏面は図3に示すように、一端部
にコネクタ7が設けられ、また、一対の電極13a及び
13bと、一対の電極14a及び14bとが露出形成さ
れると共に、端子16及び17と電流検出記憶素子18
とが設けられている。一対の電極13a及び13bと一
対の電極14a及び14bとは、それぞれの電極間隔が
水濡れ検出可能な距離に設定され、携帯端末機器の内部
に水が浸入した場合に、この一対の電極13a及び13
bと一対の電極14a及び14bの少なくとも一方に水
が付着する位置に配置され、かつ、付着した水が橋渡し
状態になった場合に、一定の電流が流れるような距離と
形状をなしている。
【0016】これら水濡れ検出用の一対の電極13a及
び13bと一対の電極14a及び14bとは、基板8の
配線パターン15及び図示しない基板8の内層の配線パ
ターンを介して一対の端子16及び17に接続され、更
に、電流検出記憶素子18に接続されている。電流検出
記憶素子18は、記憶機能だけでなく判断機能も有し、
後述する図4のフローチャートによる動作を行う。ま
た、端子16はその先端に端子部16aを有し、端子1
7もその先端に端子部17aを有している。前記の電池
6のプラス端子11とマイナス端子12とは、下ケース
3に穿設された孔21、22を介して基板8の裏面の端
子部16a、17aに別々に接触し、電気的に接続され
る。
【0017】また、水濡れ検出用の一対の電極13a及
び13bと一対の電極14a及び14bとは、色々な箇
所から水が浸入した場合でも検出できるように、本実施
の形態では2組設けられ、電池6に並列に接続されてい
る。コネクタ7は内層の配線パターンを介して電流検出
記憶素子18に電気的に接続されており、コネクタ7を
外部の検出装置(図示せず)に接続することにより、携
帯端末機器1を分解することなく、内部に水が浸入した
かどうかなどの電流検出記憶素子18のすべての記憶内
容を検出することができる。
【0018】また、携帯端末機器1にはカレンダーや時
計機能がついていることが多く、これらを利用して電流
検出記憶素子18に電極13a及び13b間、あるいは
電極14a及び14b間に電流が流れたことを検出した
時の日時や水濡れから乾燥までの時間などを記憶する機
能を有することにより、コネクタ7を外部の検出装置
(図示せず)に接続することにより、携帯端末機器1が
故障した場合に、携帯端末機器1を分解することなく、
水濡れの事実があったか、それが何時あったかの特定が
できる。
【0019】次に、本実施の形態の動作について、図4
のフローチャートを併せ参照して説明する。携帯端末機
器1が水没等により水に濡れると、電極13a及び13
b間、及び電極14a及び14b間の両方、あるいは少
なくともどちらか一方の電極間に水が橋渡し状態に付着
して導通し、ある微弱な電流が流れる。そこで、電流検
出記憶素子18は、この導通状態を常時監視しており
(ステップS1)、上記の微弱な電流発生により導通状
態を検出したときは、その時の発生時刻(日時)を記録
する(ステップS2)。
【0020】続いて、上記の時刻記録時より一定時間経
過後(この時間は任意に設定することが可能)、導通状
態の測定をし(ステップS3)、まだ導通状態であるか
どうか判定する(ステップS4)。まだ導通状態である
ときには、その時点の時刻(日時)を記録する(ステッ
プS5)。そして、一定時間経過後再びステップS3に
戻り、導通測定をする。このようにして、導通状態であ
るときはステップS3、S4及びS5の処理を繰り返
し、ステップS5では前回の導通状態時の時刻(日時)
に今回の導通状態時の時刻(日時)を上書きする。
【0021】その後、ステップS4で導通状態でないと
判定されたときは、時刻(日時)を記録し(ステップS
6)、処理を終了する。すなわち、電極13a及び13
b間、並びに電極14a及び14b間に橋渡し状態で付
着した水が乾燥すると、電極13a及び13b間、並び
に電極14a及び14b間はそれぞれ非導通となるの
で、そのことがステップS4で検出されると、その時点
の時刻(日時)がステップS6で記録される。したがっ
て、ステップS2で記録した水濡れ発生時刻(日時)か
らステップS6で記録した時刻(日時)までの時間が、
水濡れから乾燥までの時間を示す。
【0022】なお、上記のステップS2、S5及びS6
において、記録する時刻(日時)には通常は月日を含む
が、更に曜日を含むようにしてもよいことは勿論であ
る。このように、本実施の形態によれば、携帯端末機器
1の水没等による水濡れを電気的に検知して水濡れ発生
時刻(日時)を記憶し、更に、水濡れから乾燥までの時
間も記録するようにしているため、携帯端末機器1が故
障した場合、故障原因が水濡れによるものであるかどう
かを特定することができる。また、コネクタ7を外部の
所定の検出装置に接続することで、携帯端末機器1を分
解することなく携帯電話機器1の内部に水が侵入したこ
と、及びその侵入日時を検出することができる。
【0023】次に、本発明の他の実施の形態について説
明する。図5は本発明の他の実施の形態の要部の斜視
図、図6は本発明の他の実施の形態の他の要部の斜視図
を示す。両図中、図2及び図3と同一構成部分には同一
符号を付し、その説明を省略する。すなわち、この実施
の形態は、図5に示すように、基板8の裏面に、更に発
光ダイオード(LED)24を設けると共に、図6に示
すように、下ケース3にLED24を臨む窓25を穿設
するようにしたものである。
【0024】ここで、前記の電極13a及び13b間、
あるいは電極14a及び14b間に電流が流れると、そ
れを検出した電流検出記憶素子18がLED24に電流
を流し続けるようになされている。これにより、水漏れ
が発生すると、LED24が所定の色で発光し、その状
態を保持する。
【0025】したがって、前記図2及び図3の実施の形
態では水漏れが発生したかどうかはコネクタ7を所定の
検出装置に接続しなければ分からなかったのに対し、こ
の実施の形態では、LED24が所定の色で発光してい
るかどうかを電池6を取り外して窓25を通して外部か
ら目視で判別することにより、コネクタ7を用いなくて
も容易に、誰でも水漏れ発生の有無を判定することがで
きる。
【0026】図7は本発明の更に他の実施の形態の要部
の平面図を示す。同図中、図1及び図2と同一構成部分
には同一符号を付し、その説明を省略する。図7に示す
ように、この実施の形態では、前記の電極13a及び1
3b間、あるいは電極14a及び14b間に電流が流れ
ると、それを検出した電流検出記憶素子18の制御によ
り、表示部9に図7に27で示すように、例えば「サー
ビスセンターへ問い合わせください。」などの所定のメ
ッセージを表示させる回路部を設けるようにしたもので
ある。
【0027】これにより、この実施の形態も図5及び図
6の実施の形態と同様に、コネクタ7を所定の検出装置
に接続しなくても、透明窓部4を通して外部から目視で
表示部9のメッセージ27を確認することができるた
め、容易に誰でも水漏れ発生の有無を判定することがで
きる。
【0028】なお、本発明は以上の実施の形態に限定さ
れるものではなく、例えば、図3では水漏れ検出用の一
対の電極は2組設けているが、構成が可能な限りより多
く設けてもよく、またどのような水漏れでも検出が可能
な位置ならば1組だけでもよい。また、電池6の代わり
に基板8に別の内蔵電池を組み込んで、それを利用する
ようにしてもよい。また、電流検出記憶素子18は日時
を記憶するように説明しているが、別素子を使用して代
替えすることも特に問題ない。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
水漏れ時に少なくとも一組の一対の電極に橋渡し状態に
水が付着し、このときに流れる電流を電流検出記憶素子
が検出し、かつ、その検出日時を記憶することにより、
電流検出記憶素子の記憶内容を、コネクタに接続する外
部の検出装置により水漏れ時の日時を特定させるように
したため、水漏れが何時あったかを確実に知ることがで
き、このことから故障発生の責任がメーカ側にあるのか
使用者側にあるのかを明確にできる。
【0030】また、本発明によれば、コネクタに接続さ
れた外部の検出装置により、携帯電話機器に水漏れがあ
ったかどうかを検出できるため、携帯端末機器を分解す
ることなく、水漏れ検出の有無を知ることができる。
【0031】また、本発明によれば、水漏れ発生の最初
の検出日時である第1の日時から水漏れが検出されなく
なった日時である第2の日時までの時間をコネクタに接
続する外部の検出装置により特定させることができるた
め、水漏れから乾燥までの時間を知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の外観斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態の分解斜視図である。
【図3】本発明の一実施の形態の要部の斜視図である。
【図4】本発明の一実施の形態の動作説明用フローチャ
ートである。
【図5】本発明の他の実施の形態の要部の斜視図であ
る。
【図6】本発明の他の実施の形態の他の要部の斜視図で
ある。
【図7】本発明の更に他の実施の形態の要部の平面図で
ある。
【図8】従来の要部の一例の斜視図である。
【符号の説明】
1 携帯端末機器 2 上ケース 3 下ケース 4 透明窓部 5 ボタン 6 電池 7 コネクタ 8 基板 9 表示部 11 プラス端子 12 マイナス端子 13a、13b、14a、14b 水漏れ検出用電極 15 配線パターン 16、17 端子 18 電流検出記憶素子 24 発光ダイオード(LED) 25 窓 27 メッセージ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04M 1/00 - 1/253 H04M 1/58 - 1/62 H04M 1/66 - 1/82 G08B 19/00 - 19/02 G08B 21/00 - 21/24 G08B 23/00 G08B 25/00 - 25/14 G08B 26/00 G08B 27/00 G08B 29/00 - 29/28 G08B 31/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筐体内に基板が内蔵され、かつ、水没等の
    水漏れ時に該筐体内に水が浸入する構造の携帯端末機器
    であって、 電極間隔及び配置位置が水漏れ時に水が橋渡し状態に付
    着するように設定されている一対の電極が少なくとも一
    組と、 少なくとも一組の前記一対の電極に橋渡し状態に水が付
    着したときに流れる電流を検出し、その検出日時を第1
    の日時として記憶した後、一定時間毎にすべての組の前
    記一対の電極の間に水が存在しなくなり電流が検出され
    なくなるまで電流検出を繰り返し、前記電流が検出され
    なくなった時の第2の日時を記憶する記憶する電流検出
    記憶素子と、 前記電流検出記憶素子の記憶内容を外部の検出装置へ出
    力するためのコネクタとを前記基板に設けたことを特徴
    とする携帯端末機器。
  2. 【請求項2】前記電流検出記憶素子は、前記電流検出時
    の第1の日時を記憶した後、一定時間毎にすべての組の
    前記一対の電極の間に水が付着して導通状態にあるか検
    出し、導通状態にあるときは、その検出時点の日時を更
    新記憶することを特徴とする請求項記載の携帯端末機
    器。
  3. 【請求項3】前記電流検出記憶素子が前記電流を検出し
    たときには、その検出信号に基づいて、外部より目視に
    より前記電流検出記憶素子の電流検出状態を報知可能な
    報知手段を更に設けたことを特徴とする請求項1記載の
    携帯端末機器。
  4. 【請求項4】前記報知手段は、前記電流検出記憶素子が
    前記電流を検出したときの検出信号に基づいて発光する
    発光ダイオードと、前記発光ダイオードの発光の有無を
    前記筐体を通して目視させる窓部とを含むことを特徴と
    する請求項記載の携帯端末機器。
  5. 【請求項5】前記報知手段は、前記電流検出記憶素子が
    前記電流を検出した時の検出信号に基づいて、所定のメ
    ッセージを表示部に表示する表示手段であることを特徴
    とする請求項記載の携帯端末機器。
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