JP3531773B2 - 軸受微定量潤滑装置 - Google Patents

軸受微定量潤滑装置

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JP3531773B2
JP3531773B2 JP27628595A JP27628595A JP3531773B2 JP 3531773 B2 JP3531773 B2 JP 3531773B2 JP 27628595 A JP27628595 A JP 27628595A JP 27628595 A JP27628595 A JP 27628595A JP 3531773 B2 JP3531773 B2 JP 3531773B2
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多加志 服部
武彦 梅本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一般産業機械や
工作機械等に応用される軸受微定量潤滑装置に関する。
【0002】
【従来の技術】軸受に使用される微定量潤滑方式とし
て、エアオイル潤滑やオイルミスト潤滑が知られる。こ
の場合、必要部分に微小油量を確実に送り込むため、図
5に示すように軸受51の潤滑面に向けたノズル52,
53を外輪間座54に設ける方式が多く用いられてい
る。また、微定量潤滑を行う場合、潤滑の信頼性を高め
る等の目的で、2点以上の部分に油を供給することが望
ましく、そのため同図の例のように2個以上のノズル5
2,53を設けることが多い。各ノズル52,53は同
じ径寸法とされる。この場合に、油供給装置からの配管
本数はノズル数と同数ではなく、同図の例のように、1
本の配管55の先端に2個以上のノズル52,53を設
ける形式が殆どである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この状態で潤
滑装置を作動させると、油が微量であるため、油供給源
に近い方のノズル52から油が殆ど出てしまい、供給源
から遠い方のノズル53からは僅かの油しか出ないとい
う不具合が生じる。同図に示す構成からなる装置での実
験例では、ノズル52とノズル53の油噴出量に約5倍
の差が見られた。このように油噴出量に差が出ると、噴
出の行われ難いノズル53に合わせて全体の供給を行う
ことになるが、噴出され易いノズル52からの油供給が
過剰になり、攪拌抵抗熱が発生する。
【0004】この発明の目的は、共通の流体路に複数設
けられる各ノズルからの噴出量の均等化が図れる軸受微
定量潤滑装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この軸受微定量潤滑装置
は、軸受内へ潤滑流体を噴出するノズルを、共通の流体
路に連通させて複数個設けた軸受微定量潤滑装置におい
て、一方のノズルは外輪と保持器の間に向けて開口さ
せ、他方のノズルは内輪の転走面に向けて開口させ、潤
滑流体の供給源に近い方のノズルの径を遠い方のノズル
の径よりも小さくしたものである。このようにノズル径
を異ならせることにより、双方のノズルからの潤滑流体
の噴出量を略等しくすることが可能となる。前記複数の
ノズルは、外輪間座に互いに径方向に離れて形成された
ものであって、外輪間座に設けられた流体路となる共通
の径方向孔に基端を連通させたものとしても良い。ま
た、前記複数のノズルは、外輪間座に互いに円周方向に
離れて設けられたものであって、外輪間座の外径面に設
けられた流体路となる共通の円周溝に連通させたものと
しても良い。さらに、前記複数のノズルは、軸受外輪に
設けられたものであっても良い。
【0006】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を図1に基
づいて説明する。この軸受微定量潤滑装置は、アンギュ
ラ玉軸受に応用したものであり、軸受1と並設した外輪
間座2に、軸受1内へ潤滑流体を噴出する複数のノズル
3,4が設けてある。軸受1は、内輪5と外輪6の間
に、保持器7で保持された転動体8を介在させたもので
あり、一方のノズル3は外輪6と保持器7の間に向けて
開口させ、他方のノズル4は内輪5の転走面に向けて開
口させてある。
【0007】前記ノズル3,4は、外輪間座2に設けた
径方向孔9に基端を連通させたものであり、径方向孔9
は、外輪間座2の外周に形成した円周溝10を介して配
管またはハウジング内の孔等からなる供給元側流体路1
1に連通している。径方向孔9および円周溝10は流体
路となるものであり、円周溝10は外輪間座2を嵌合さ
せたハンジング(図示せず)で外周が閉じられる。供給
元側流体路11は、エアオイルまたはオイルミストを供
給する潤滑流体供給源(図示せず)に接続してある。2
個のノズル3,4のノズル径は、潤滑流体の供給元に近
い外径側のノズル3を、遠い方のノズル4よりも小径に
形成してある。
【0008】このように、1本の供給元側流体路11か
ら2個のノズル3,4に分配して噴出させる場合に、供
給元に近い方のノズル3の径を遠い方のノズル4の径よ
りも小さくしたため、その流体抵抗により、双方のノズ
ル3,4からの潤滑流体の噴出量を略等しくすることが
可能となる。このため、各部に供給する潤滑流体量を適
正な量まで減じることが可能となり、攪拌抵抗熱の発熱
を低減させる効果も得られる。
【0009】図2は、図1の軸受微定量潤滑装置を応用
した工作機械のスピンドル装置の一例を示す。4個設け
た各軸受1は、前記ノズル3,4を設けた外輪間座2お
よび内輪間座13を介して、並列背面組み合わせで軸1
4とハウジング15の間に組み込まれ、ナット16と蓋
17で固定される。潤滑流体は、エアオイルユニット等
からなる潤滑流体供給源18から、配管19、およびハ
ウジング15内の孔からなる供給元側流体路11を介し
て外輪間座2の円周溝10へ供給され、これより図1の
径方向孔9に入って各ノズル3,4から噴出される。潤
滑に供したエアオイル等の排気は、ハウジング15に設
けられた排気孔20から行われる。
【0010】図3はこの発明の第2の実施形態を示す。
同図において、図1の例と対応する部分には同一符号を
付してある。この例は、2個のノズル23,24を、外
輪間座2の互いに円周方向に180°離れた位置に設け
たものである。各ノズル23,24は、外輪間座2内の
径方向孔9を介して外径面の円周溝10に連通してお
り、円周溝10の1箇所に前記供給元側流体路11を連
通させてある。ノズル23,24の径は、供給元側流体
路11に対して円周方向に近い方のノズル23の径を、
遠い方のノズル24の径よりも細くしてある。このよう
に円周方向に離してノズル23,24を配置した場合
も、供給元側流体路11に近い方のノズル23の径を細
くすることで、両ノズル23,24からの噴出量の均等
化が図れる。
【0011】図4はこの発明の第3の実施形態を示す。
この例は、外輪2の内径面に、保持器7と並ぶ環状突部
2aを設け、この環状突部2aに、内外の転走面へ潤滑
流体を噴出する2個のノズル33,34を径方向に離し
て設けたものである。各ノズル33,34は、外輪2に
設けた径方向孔35を介して外輪外径面の円周溝36に
連通し、円周溝36の周方向1箇所に連通した供給元側
流体路11から潤滑流体が供給される。前記ノズル3
3,34のノズル径は、供給元側流体路11に近い外径
側のノズル33を小径とし、内径側のノズル34を小径
としてある。このように軸受外輪2にノズル33,34
を設けた場合も、前記のようにノズル径を異ならせるこ
とで、各ノズル33,34からの噴出量の均等化が図れ
る。また、軸受外輪2にノズル33,34を設けた場
合、ノズル付きの外輪間座が不要となるため、スピンド
ル装置全体のコンパクト化が図れる。
【0012】なお、前記各実施形態は、いずれもノズル
を2個設けた場合につき説明したが、3個以上設けた場
合にもこの発明を適用することができる。
【0013】
【発明の効果】この発明の潤滑装置は、軸受内へ潤滑流
体を噴出するノズルを、共通の流体路に連通させて複数
個設けた軸受微定量潤滑装置において、一方のノズルは
外輪と保持器の間に向けて開口させ、他方のノズルは内
輪の転走面に向けて開口させ、潤滑流体の供給源に近い
方のノズルの径を遠い方のノズルの径よりも小さくした
ため、ノズル位置によって潤滑流体の供給量が過少にな
ることを避け、各ノズルの噴出量の均等化が図れる。そ
のため、従来、不利な位置にあるノズルに合わせて供給
を多くしていた潤滑流体量を適正な量まで減じることが
可能となり、攪拌抵抗熱の発熱を低減させる効果も得ら
れる。前記ノズルを軸受外輪に設けた場合は、ノズル付
き間座を設けることが不要となって、軸受装置の全体の
コンパクト化が図れる。このような構成の場合にも、前
記の各ノズルからの噴出量の均等化効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態にかかる軸受微定量
潤滑装置の部分断面図である。
【図2】同軸受微定量潤滑装置を用いたスピンドル装置
の断面図である。
【図3】(A)はこの発明の第2の実施形態にかかる軸
受微定量潤滑装置の部分断面図、(B)は同図(A)を
矢印B方向に見た矢視図である。
【図4】この発明の第3の実施形態にかかる軸受微定量
潤滑装置の部分断面図である。
【図5】従来例の部分断面図である。
【符号の説明】
1…軸受、2…外輪間座、3,4…ノズル、9…径方向
孔、10…円周溝、11…供給元側流体路、23,24
…ノズル、33,34…ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16C 33/66 F16N 7/32

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸受内へ潤滑流体を噴出するノズルを、
    共通の流体路に連通させて複数個設けた軸受微定量潤滑
    装置において、一方のノズルは外輪と保持器の間に向け
    て開口させ、他方のノズルは内輪の転走面に向けて開口
    させ、潤滑流体の供給元に近い方のノズルの径を遠い方
    のノズルの径よりも小さくすることにより、双方のノズ
    ルからの潤滑流体の噴出量を略等しくしたことを特徴と
    する軸受微定量潤滑装置。
  2. 【請求項2】 前記複数のノズルが、外輪間座に互いに
    径方向に離れて形成されたものであり、これらのノズル
    は、外輪間座に設けられた流体路となる共通の径方向孔
    に基端を連通させた請求項1記載の軸受微定量潤滑装
    置。
  3. 【請求項3】 前記複数のノズルが、外輪間座に互いに
    円周方向に離れて設けられたものであり、これらのノズ
    ルは、外輪間座の外径面に設けられた流体路となる共通
    の円周溝に連通させた請求項1記載の軸受微定量潤滑装
    置。
  4. 【請求項4】 前記複数のノズルが軸受外輪に設けられ
    たものである請求項1記載の軸受微定量潤滑装置。
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