JP3531548B2 - 画像処理方法およびその装置 - Google Patents

画像処理方法およびその装置

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JP3531548B2
JP3531548B2 JP25619399A JP25619399A JP3531548B2 JP 3531548 B2 JP3531548 B2 JP 3531548B2 JP 25619399 A JP25619399 A JP 25619399A JP 25619399 A JP25619399 A JP 25619399A JP 3531548 B2 JP3531548 B2 JP 3531548B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理方法およ
びその装置に関し、特に任意の文字に任意の文字装飾を
施した装飾文字を任意の背景上に配した装飾文字画像を
処理対象とする画像処理方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の画像処理方法およびそ
の装置において、例えばカラー画像を処理対象とする場
合、カラー画像の各画素の色は、カラーを表現するため
の複数の基本色の基本色毎の階調値で表現される。例え
ば表示画像であれば、R(レッド)、G(グリーン)、
B(ブルー)の3色を基本色とし、印刷画像であれば、
C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)のカラ
ー3原色またはさらにK(ブラック)を加えた4色を基
本色として、そのカラー画像を表現する画像データによ
り、各基本色毎の濃淡を示す基本色毎の階調値に分解し
て表現し、結果として、いわゆる加法混色または減法混
色により各画素の色を表現する。また、例えば単一色の
モノクロ(例えば白黒)画像を処理対象とする場合、そ
のモノクロ画像の各画素の色(濃淡)は、その画素の階
調値で表現される。
【0003】このため、この種の画像処理方法およびそ
の装置では、処理対象とする画像の各部(画像を構成す
る要素:要素画像等)に、カラー画像であれば任意の
色、モノクロ画像であれば任意の階調値(濃淡)を設定
し、その設定値に従った画像を作成したり、それを出力
(表示、印刷等)できるようにしている。なお、原理的
に、モノクロ画像は、表現可能な階調値の総数が少ない
(すなわち解像度が低い)カラー画像の一種と考えられ
るので、以下の説明では、カラー画像とモノクロ画像と
を特に区別しない。また、このため、以下の説明におけ
る「色」の概念には濃淡(階調値)のみで表現されるも
のも含み、例えば異なる色には同一色の濃淡(階調値)
のみ異なるものも含むものとする。また、表現可能な色
(上記のように濃淡も含む)が多いことを解像度が高
い、表現可能な色が少ないことを解像度が低いと表現す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、設定可能な
色の種類が多く、また、個別に設定可能な要素が多い場
合、それらの全ての要素に対して多くの色の中から任意
の設定色をひとつひとつ選択して設定するのは、非常に
手間が掛かり、面倒な作業となる。そこで、本件出願人
は、全ての要素の設定色を設定する代わりに、キーワー
ド等のイメージに合わせた所定のデフォルト色を設定可
能にして、この種の設定の手間の一部を省略できる設定
方法をすでに提案している(特願平10−54432
号)。そして、任意の文字に任意の文字装飾を施した装
飾文字を任意の背景上に配して装飾文字画像を作成する
場合にも、これと同様の設定方法を適用することができ
る(図5および図6参照)。この設定方法によれば、全
体のイメージを所定のモード(カラーモード)として選
択するだけで、あるいはその後に所望の要素のみ任意に
設定色を変更するだけで、一通りの設定を済ませること
ができ、設定の手間の一部または全部を省略できる。
【0005】しかし、個々の要素に対して定められた所
定のデフォルト色同士の組合せ、あるいはデフォルト色
と任意の設定色との組合せによっては、各要素(各要素
画像)が相互に識別困難になる場合がある。例えば、一
般に、装飾文字画像の文字の部分に相当する文字部は、
背景に対して目立つ色に設定したいので、その文字部に
対するデフォルト色も、背景に対するデフォルト色に対
して目立つ色に定められている。また、同様に、装飾文
字画像の文字装飾を施した部分に相当する装飾部も、背
景に対して目立つ色に設定したいので、その装飾部に対
するデフォルト色も、背景に対するデフォルト色に対し
て目立つ色に定められている(図5〜図7参照)。この
ため、文字色および装飾色のデフォルト色は同一色また
は類似色(異なる色で階調値が同じまたは近いものも含
む:モノクロの場合の同一色または類似色となる)にな
り易く、双方の設定を省略した場合には、それらのデフ
ォルト色同士の組合せとなるので、文字部と装飾部とが
相互に識別し難い設定色の組合せになり易い。また、一
方を任意に設定する場合も、ユーザが、背景に対して目
立つ色に設定することが多いため、結局、デフォルト色
と任意の設定色との組合せが同一色または類似色の組合
せになり易く、その結果、文字部と装飾部とが相互に識
別し難い設定色の組合せになり易い。
【0006】本発明は、任意の文字に任意の文字装飾を
施した装飾文字を任意の背景上に配した装飾文字画像を
作成する場合に、文字部に対する文字色および装飾部に
対する装飾色の一方または双方の色の設定を省略して
も、文字部および装飾部に適切かつ相互に識別し易い配
色を施した装飾文字画像を作成できる画像処理方法およ
びその装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の画像処理方法
、文に文字装飾を施した装飾文字を背景上に配し
構成となるように、文字色が設定された前記文字の部分
に相当する文字部と、装飾色が設定された前記文字装飾
を施した部分に相当する装飾部と、前記背景から前記文
字部および前記装飾部を除いた部分に相当する背景部
と、を有する装飾文字画像を作成する画像処理方法であ
って、前記文字色および前記装飾色の少なくとも一方の
設定色の任意の設定が省略されたときに、所定の第1デ
フォルト色を前記一方の設定色として決定する第1設定
色決定工程と、前記第1デフォルト色を前記一方の設定
色として設定した場合の他方の設定色との組合せによ
り、前記文字部と前記装飾部とが識別困難になるとき
に、前記他方の設定色または前記第1デフォルト色の代
わりに、所定の第2デフォルト色を設定色として決定す
る第2設定色決定工程と、前記文字色および前記装飾色
の設定色を、それぞれ前記文字部および前記装飾部に配
色することにより、前記装飾文字画像を作成する画像作
成工程と、を備えたことを特徴とする。
【0008】また、本発明の画像処理装置は、文に文
字装飾を施した装飾文字を背景上に配し構成となるよ
うに、文字色が設定された前記文字の部分に相当する文
字部と、装飾色が設定された前記文字装飾を施した部分
に相当する装飾部と、前記背景から前記文字部および前
記装飾部を除いた部分に相当する背景部と、を有する装
飾文字画像を作成する画像処理装置であって、前記文字
色および前記装飾色の少なくとも一方の設定色の任意の
設定が省略されたときに、所定の第1デフォルト色を前
記一方の設定色として決定する第1設定色決定手段と、
前記第1デフォルト色を前記一方の設定色として設定し
た場合の他方の設定色との組合せにより、前記文字部と
前記装飾部とが識別困難になるときに、前記他方の設定
色または前記第1デフォルト色の代わりに、所定の第2
デフォルト色を設定色として決定する第2設定色決定手
段と、前記文字色および前記装飾色の設定色を、それぞ
れ前記文字部および前記装飾部に配色することにより、
前記装飾文字画像を作成する画像作成手段と、を備えた
ことを特徴とする。
【0009】この画像処理方法およびその装置では、文
字部に対して文字色としての設定色が設定され、装飾部
に装飾色としての設定色が設定され、文字部と、装飾部
と、それらを背景の部分から除いた背景部と、を有する
装飾文字画像を作成する場合に、文字色および装飾色の
少なくとも一方の設定色の任意の設定が省略されたとき
に、所定の第1デフォルト色を一方の設定色として決定
し、第1デフォルト色を一方の設定色として設定した場
合の他方の設定色との組合せにより、文字部と装飾部と
が識別困難になるときに、他方の設定色または第1デフ
ォルト色の代わりに、所定の第2デフォルト色を設定色
として決定し、文字色および装飾色の設定色を、それぞ
れ文字部および装飾部に配色することにより、装飾文字
画像を作成する。すなわち、任意の設定を省略したとき
の第1デフォルト色ばかりでなく、文字部と装飾部とが
識別困難になるときの第2デフォルト色を定め、第1デ
フォルト色を設定色とした場合に、文字部と装飾部とが
識別困難になるときには、いずれかの設定色(文字色ま
たは装飾色)を第2デフォルト色に変更することによ
り、識別困難になるのを回避可能になる。したがって、
この画像処理方法およびその装置では、任意の文字に任
意の文字装飾を施した装飾文字を任意の背景上に配した
装飾文字画像を作成する場合に、文字部に対する文字色
および装飾部に対する装飾色の一方または双方の色の設
定を省略しても、文字部および装飾部に適切かつ相互に
識別し易い配色を施した装飾文字画像を作成可能とな
る。
【0010】
【0011】また、上述の画像処理装置において、前記
背景の画像が無色または単一色の無地画像あるいはその
無地画像の上に所定色の地模様を有する地模様画像であ
る場合の前記第2デフォルト色は、前記背景と同化する
透明色であり、前記文字色の設定色とすることが好まし
い。
【0012】文字装飾の種類によっては、背景に対して
装飾文字の文字部と装飾部との双方を目立たせる配色を
するより、文字部を背景に同化させた方が、すなわち装
飾部のみ目立たせる配色をする方が、見栄えが良くなる
場合がある。この画像処理装置は、そのような場合に好
適であり、第2デフォルト色が透明色であり、文字色の
設定色とするので、文字部を背景と同化させることがで
き、装飾部をより目立たせることができる。また、その
装飾部の形状が、見るからに文字部を省略した(削除し
た)形状となる場合などでは、見えない文字部の存在を
暗に強調する(潜在的に目立たせる)こともできる。ま
た、この結果、双方が同一色または類似色ではなくなる
ので、文字部および装飾部を相互に識別し易い配色とす
ることができる。
【0013】
【0014】また、上述と同様の画像処理装置におい
て、前記背景の画像が無色または単一色の無地画像の上
に所定色の地模様を有する地模様画像である場合の前記
第2デフォルト色は、前記無地画像と同一色であること
が好ましい。
【0015】背景の画像が無色または単一色の無地画像
の上に所定色の地模様を有する地模様画像である場合、
そこから文字部および装飾部を省略(削除)すると目立
つ場合がある。すなわち、その地模様の形態によって
は、例えばその地模様が細かい図柄等のときには、そこ
から文字部および装飾部を省略(削除)すると、その部
分の地模様がなくなり、基礎の無地画像の色だけになっ
て、目立つ場合がある。このような場合、文字装飾の種
類によっては、その無地画像に対して装飾文字の文字部
と装飾部との双方を目立たせる配色をするより、一方の
みを目立たせる配色にした方が、見栄えが良くなる場合
がある。この画像処理装置は、そのような場合に好適で
あり、第2デフォルト色が無地画像と同一色であり、文
字色および装飾色の一方の設定色とするので、文字部お
よび装飾部の一方を無地画像と同一色によって目立た
せ、他方をその前に設定された設定色によって目立たせ
ることができる。また、この結果、双方が同一色または
類似色ではなくなるので、文字部および装飾部を相互に
識別し易い配色とすることができる。
【0016】
【0017】また、上述した各画像処理装置において、
前記任意の文字装飾には、前記任意の文字の影文字を作
成する影文字装飾が含まれることが好ましい。
【0018】この画像処理装置では、任意の文字装飾に
は、任意の文字の影文字を作成する影文字装飾が含まれ
るので、影文字装飾を施した装飾文字画像を作成する場
合に、影文字部分を装飾部として、文字部および装飾部
に適切かつ相互に識別し易い配色を施した装飾文字画像
を作成できる。
【0019】
【0020】また、上述した各画像処理装置において、
前記任意の文字装飾には、前記任意の文字の輪郭文字を
作成する輪郭文字装飾が含まれることが好ましい。
【0021】この画像処理装置では、任意の文字装飾に
は、任意の文字の輪郭文字を作成する輪郭文字装飾が含
まれるので、輪郭文字装飾を施した装飾文字画像を作成
する場合に、輪郭文字部分を装飾部として、文字部およ
び装飾部に適切かつ相互に識別し易い配色を施した装飾
文字画像を作成できる。
【0022】
【0023】また、上述した各画像処理装置において、
前記任意の文字装飾には、前記任意の文字の輪郭影文字
を作成する輪郭影文字装飾が含まれることが好ましい。
【0024】この画像処理装置では、任意の文字装飾に
は、任意の文字の輪郭影文字を作成する輪郭影文字装飾
が含まれるので、輪郭影文字装飾を施した装飾文字画像
を作成する場合に、輪郭影文字部分を装飾部として、文
字部および装飾部に適切かつ相互に識別し易い配色を施
した装飾文字画像を作成できる。
【0025】
【0026】また、上述した各画像処理装置において、
前記装飾文字画像に基づく出力画像を出力する出力手段
をさらに備えたことが好ましい。
【0027】この画像処理装置では、装飾文字画像に基
づく出力画像を出力する。すなわち、作成ばかりでなく
出力までの画像処理ができる。
【0028】
【0029】また、上述の画像処理装置において、前記
出力手段は、前記出力画像を表示画面に表示する表示手
を有することが好ましい。
【0030】この画像処理装置では、出力画像を表示画
面に表示(出力)するので、表示用の出力画像の処理に
適用できる。
【0031】
【0032】また、出力手段を備えた上述の各画像処理
装置において、前記出力手段は、前記出力画像を印刷対
象物に印刷する印刷手段を有することが好ましい。
【0033】この画像処理装置では、出力画像は、印刷
対象物に印刷する印刷画像として印刷(出力)されるの
で、印刷用の出力画像の処理に適用でき、印刷装置に適
用できる。
【0034】
【0035】また、上述の画像処理装置において、前記
印刷対象物がテープであることが好ましい。
【0036】この画像処理装置では、印刷対象物がテー
プなので、テープ印刷装置に適用できる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
画像処理方法およびその装置を適用したテープ印刷装置
について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。ま
ず、図1はテープ印刷装置の制御系のブロック図であ
る。
【0038】このテープ印刷装置1は、キー入力した所
望の文字などに基づいて作成した印刷画像を、テープT
にサーマル方式でカラー印刷すると共に、このテープT
の印刷部分を切断してラベルを作成するものである。
【0039】テープTは、基材テープとその裏面に塗着
した粘着層と粘着層に貼着した剥離紙テープとで構成さ
れ、基材テープは、紙やコート層を有する紙、あるいは
コート層を有するフィルム等のインクを十分吸収できる
素材で構成される。粘着層は、ラベルとしての印刷テー
プをファイルなどの貼付対象物に貼り付けるためのもの
であり、また剥離紙テープは、この粘着層にゴミなどが
付着するのを防止するためのものである。テープTに
は、テープ幅4.5mm〜48mm程度の各種のものが用意
され、それぞれテープカートリッジ5に収容された状態
で提供され、テープ幅に応じて幅方向24ドット〜10
24ドット程度の解像度の印刷画像が印刷される。な
お、これらのテープTには、材質の異なるものや、地色
が白色以外のものなども用意されており、将来採用され
るものも含めれば、少なくとも数十種類のものが使用可
能となっている。
【0040】図1に示すように、テープ印刷装置1は、
基本的な構成として、キーボード3やディスプレイ4を
有してユーザとのインタフェースを行う操作部11、サ
ーマル方式の印刷ヘッド7によりテープカートリッジ5
のテープTに印刷を行う印刷部12、印刷後のテープT
の切断を行う切断部13、各種センサを有して各種検出
を行う検出部14、各種ドライバを有して各部回路を駆
動する駆動部270、外部メモリ(ファイルパック)を
着脱可能な外部メモリ装着部280、電源部290、お
よび、テープ印刷装置1内の各部を制御する制御部20
0を備えている。このため、装置内部には、印刷部1
2、切断部13、検出部14、外部メモリ装着部280
などの他、図外の回路基板が収納されている。この回路
基板には、電源部290の他、駆動部270や制御部2
00の各回路などが搭載されている。電源部290の電
源ユニットは、ACアダプタ接続口や外部から着脱可能
なニッカド電池等の電池に接続され、テープ印刷装置1
内の各部に電力を供給する。
【0041】詳細な図示はしないが、まず、印刷部12
では、テープカートリッジ5は、カートリッジケースの
内部にテープTとインクリボンRとを収容して構成され
ており、印刷部12のポケットに配設されたヘッドユニ
ットに差し込むための貫通孔が形成され、ポケットの位
置決めピンに差し込まれるテープリールおよびポケット
の巻取り駆動軸に差し込まれるリボン巻取りリールが収
納され、また、テープTとインクリボンRとが重なる部
分には、ヘッドユニットに内蔵された印刷ヘッド(サー
マルヘッド)7に対応してポケットのプラテン駆動軸に
差し込まれるプラテンローラが収納されている。
【0042】テープカートリッジ5には、内蔵するテー
プTの相異なる幅等の種別を識別できるように、裏面に
小さな複数の孔が設けられ、上記のポケットには、この
孔の有無を検出するマイクロスイッチなどのテープ識別
センサが設けられていて、これにより、テープTの種別
を検出できるようになっている。また、ポケットには、
環境(周囲)温度を検出して報告するサーミスタなどの
周囲温度センサが設けられていて、周囲温度を検出して
制御部200に報告する。また、印刷ヘッド7の表面に
密着してサーミスタなどのヘッド表面温度センサが設け
られていて、サーマルヘッド7の表面温度を検出して制
御部200に報告する。装置ケースには、ポケットと装
置外部とを連通するテープ排出口が形成され、テープ排
出口には、送りだしたテープTを切断するテープカッタ
が臨んでいる。
【0043】テープカートリッジ5がポケットに装着さ
れると、ヘッドユニットにテープカートリッジ5の貫通
孔が、位置決めピンにテープリールが、プラテン駆動軸
にプラテンローラが、巻取り駆動軸にリボン巻取りリー
ルが、それぞれ差し込まれ、テープTおよびインクリボ
ンRの送りが可能になる。また、この状態でテープTお
よびインクリボンRを挟み込んで印刷ヘッド7がプラテ
ンローラに当接して、印刷が可能になる。テープTはテ
ープリールから繰り出され、インクリボンRはリボンリ
ールから繰り出され、テープTと重なって併走した後、
リボン巻取りリールに巻き取られる。すなわち、プラテ
ンローラとリボン巻取りリールとが同期して回転するこ
とにより、テープTとインクリボンRとが同時に送ら
れ、かつこれらに同期して印刷ヘッド7が駆動すること
で、印刷が行われる。
【0044】テープ印刷装置1では、ユーザは、印刷部
12のポケットにテープカートリッジ5を装着した後、
キーボード3により所望のキャラクタ(文字、数字、記
号、図形等)などの印刷画像の情報を入力し、同時にデ
ィスプレイ4により入力結果を確認すると共に編集を行
う。その後、キーボード3を介して印刷を指示すると、
印刷部12のテープ送り部が駆動され、テープカートリ
ッジ5からテープTを繰り出すと同時に、印刷ヘッド7
が駆動して、テープTに所望の印刷を行う。そして、テ
ープTの印刷済み部分は、印刷動作に並行してテープ排
出口から随時外部に送り出される。このようにして、所
望の印刷が完了すると、プラテンローラの回転(リボン
巻取りリールも同期回転する)を所定時間続行すること
でテープTの送りが続行され、余白分を含むテープ長さ
に適合した所定の切断位置がテープカッタの位置まで送
られる。
【0045】印刷部12のテープ送り部は、上記のポケ
ットの側方に配設したテープフィードモータ(TFモー
タ)を動力(駆動)源として、上記のプラテン駆動軸お
よび巻取り駆動軸を回転させるものであり、ポケットの
側方から下方に亘る空間に配設されている。テープ送り
部は、TFモータ、プラテン駆動軸、巻取り駆動軸、T
Fモータの動力を各駆動軸に伝達する減速歯車列、およ
びこれらを支持するシャーシとを備えている。
【0046】なお、本実施形態におけるTFモータは、
DCモータで構成され、印刷部12のテープ送り部は、
TFモータ(DCモータ)の回転数を検出するためのエ
ンコーダをさらに備え、エンコーダは、円盤状の周方向
の4箇所に検出開口が形成され、DCモータの主軸の先
端に固着されている。この回転速度センサは、上述のエ
ンコーダの検出開口に臨むフォトセンサと、フォトセン
サを支持すると共にその間で光電変換を行うセンサ回路
基板とを備えている。フォトセンサには、発光素子と受
光素子とが対向配置され、発光素子の光が回転するエン
コーダ(の円盤周方向)の検出開口を通過して受光素子
に受光されることにより、DCモータの回転数(パルス
数)が検出される。すなわち、受光素子で受光された光
の明滅が、センサ回路基板により光電変換され、パルス
信号として制御部200に出力される。もちろん、パル
ス制御信号により所定のステップ(パルス)数だけステ
ップ送りしやすいように、上記のTFモータをステッピ
ングモータ(パルスモータ)で構成して、上記のエンコ
ーダや回転速度センサを省略した構成にすることもでき
る。
【0047】図1では、制御系の説明の便宜上、検出部
14が、上述したテープ識別センサ、周囲温度センサ、
ヘッド表面温度センサ、および回転速度センサを備えて
いるものとしている。ここで、検出部14は、これらの
センサにより検出した各種検出信号を制御部200に報
告する。なお、実状に合わせて、テープ印刷装置1の各
部に電力を供給する電源部290の電源ユニットに接続
されてその電位変動を検出する電圧センサ等の他のセン
サを設けることもできるし、また、上記TFモータがパ
ルスモータの場合には回転速度センサを省略するなど、
一部を省略した構成とすることもできる。
【0048】次に、切断部13は、テープカッタとそれ
を切断動作させるカッタモータとを備えている。このた
め、定長印刷時等における自動カットの場合、印刷が終
了して余白分だけテープ送りされ、それが停止すると同
時に、カッタモータが駆動され、テープTの切断が行わ
れる。なお、テープ印刷装置1では、このカッタによる
切断動作を手動でも行えるように、カットキーを設け、
モード設定によって、自動/手動を切り替えられるよう
にしている。このため、任意長印刷時等における手動カ
ットの場合、印刷が完了した時点で、ユーザが、カット
キーを押すことで、テープカッタが作動し、テープTが
所望の長さに切断される。
【0049】駆動部270は、ディスプレイドライバ、
ヘッドドライバ、モータドライバを備え、ディスプレイ
ドライバは、制御部200から出力される制御信号に基
づき、その指示に従って、操作部11のディスプレイ4
を駆動する。同様に、ヘッドドライバは、制御部200
の指示に従って、印刷部12の印刷ヘッド7を駆動す
る。また、モータドライバは、印刷部12のTFモータ
を駆動するTFモータドライバと、切断部13のカッタ
モータを駆動するカッタモータドライバとを有し、制御
部200の指示に従って、各モータを駆動する。
【0050】次に、テープ印刷装置1では、ユーザは、
後述のRAM240の補助記憶として、文書ファイル等
を多数記憶可能な外部メモリ(以下「ファイルパッ
ク」)281を着脱自在に装着できるようになってい
る。このファイルパック281は、SRAMを1つまた
は複数(例えば2個)搭載して構成され、テープ印刷装
置1から外しても記憶したデータを保持しておくように
電池等によりバックアップされている。また、外部メモ
リ装着部280のポケットにファイルパック281を装
着すると、ユーザからはRAM240の記憶領域の一部
(例えば1つのディレクトリ等)に見えるように機能
し、制御処理の作業領域として使用される。
【0051】また、操作部11は、キーボード3とディ
スプレイ4とを備えている。ディスプレイ4は、横方向
(X方向)約8cm×縦方向(Y方向)4cmの長方形の形
状の内側に、例えば198ドット×64ドットの表示画
像データを表示可能な表示画面41を有し、ユーザがキ
ーボード3からデータを入力して、文字、数字、記号、
簡易図形等のキャラクタ(以下、これらを代表して「文
字」といい、キャラクタの意味で使用)を配置した文字
列画像やそれを含む印刷画像を表現するマトリクスデー
タを作成・編集したり、その結果等を視認したり、キー
ボード3から各種指令・選択指示等を入力したりする際
などに用いられる。
【0052】キーボード3には、(いずれも図示しな
い)アルファベットキー群311、記号キー群312
(スペースキー312Sを含む)、数字キー群313、
平仮名や片仮名等の仮名キー群314、および外字を呼
び出して選択するための外字キー群315等を含む文字
キー群31の他、各種の動作モードなどを指定するため
の機能キー群32などが配列されている。
【0053】機能キー群32には、図外の電源キー32
1、印刷動作を指示するための印刷キー322、テキス
ト入力時のデータ確定や改行および選択画面における各
種モードの選択指示のための選択キー323、印刷画像
データの印刷色やその中間色(混色)を指定するための
色指定キー324、文字色や背景色を設定するための色
設定キー325、並びに、それぞれ上(「↑」)、下
(「↓」)、左(「←」)、右(「→」)方向へのカー
ソル移動や表示画面41の表示範囲を移動させるための
4個のカーソルキー330(330U、330D、33
0L、330R:以下「カーソル「↑」キー330U」
などという。ただし、代表して表現するときは「カーソ
ルキー330」という。)が含まれる。
【0054】機能キー群32には、さらに、各種指示を
取り消すための取消キー326、各キーの役割を変更し
たり、描画登録画像データや外字登録画像データの修正
等に用いられるシフトキー327、テキスト編集画面や
選択画面と印刷画像データの表示画面(イメージ画面)
とを相互に切り換えるためのイメージキー328、印刷
画像データとイメージ画面に表示する表示画像データと
の大きさの比率を変更するための比率変更(ズーム)キ
ー329、各種スタイルを設定するためのスタイルキー
331、ファイル操作のためのファイルキー332、背
景画選択のためのイラストキー333、テープTを手動
でカットするためのカットキー340、外字登録操作の
ための外字キー341、かな漢字変換等の各種変換操作
のための変換キー342、ファイルパック281を初期
化したりその設定を変更するためのパックキー343、
地紋印刷や定長印刷などの書式設定のための書式キー3
44、基礎となる印刷画像を任意の拡大率で拡大して印
刷する拡大印刷を指示する拡大印刷キー345、種々の
文字装飾を設定するための文字装飾キー346、色設定
を簡易化するために種々のカラーモードを設定するため
のカラーモードキー347、並びに、限定色印刷のため
の試し印刷キー348が含まれる。
【0055】なお、当然ながら、一般的なキーボードと
同様に、これらのキー入力は、各キー入力毎に個別にキ
ーを設けて入力しても良いし、シフトキー327等と組
み合わせてより少ない数のキーを用いて入力しても良
い。ここでは、理解を容易にするために上記の分だけキ
ーがあるものとして説明する。
【0056】図1に示すように、キーボード3は、上述
のような種々の指令およびデータを制御部200に入力
する。
【0057】制御部200は、CPU210、ROM2
20、キャラクタジェネレータROM(CG−ROM)
230、RAM240、入出力制御回路(IOC)25
0を備え、互いに内部バス260により接続されてい
る。
【0058】ROM220は、CPU210で処理する
制御プログラムを記憶する制御プログラム領域221の
他、仮名漢字変換テーブル(辞書)、色変換テーブル、
文字修飾テーブルなどを含む制御データを記憶する制御
データ領域222を有している。CG−ROM230
は、テープ印刷装置1に用意されている文字等のフォン
トデータを記憶していて、文字等を特定するコードデー
タが与えられたときに、対応するフォントデータを出力
する。
【0059】RAM240は、電源キー321の操作に
より電源がオフにされても、記憶したデータを保持して
おくようにバックアップされていて、各種フラグ等とし
て使用される各種レジスタ群241、ユーザがキーボー
ド3から入力した文字等のテキストデータを記憶するテ
キストデータ領域242、ディスプレイ4の表示画面の
表示画像データを記憶する表示画像データ領域243、
印刷画像データを記憶する印刷画像データ領域244、
描画登録画像データを記憶する描画登録画像データ領域
245、外字登録画像データを記憶する外字登録画像デ
ータ領域246、背景画の候補となる背景画像データや
対応する文字色データを記憶する背景画像データ領域2
47、文字展開バッファ、色変換バッファ、基本色別配
置バッファ、印刷バッファなどの各種バッファ領域24
8などの領域を有し、制御処理のための作業領域として
使用される。
【0060】IOC250には、CPU21の機能を補
うとともに各種周辺回路とのインタフェース信号を取り
扱うための論理回路が、ゲートアレイやカスタムLSI
などにより構成されて組み込まれている。例えば、種々
の計時を行うタイマなどもIOC250内の機能として
組み込まれている。このため、IOC250は、検出部
14の各種センサやキーボード3と接続され、検出部1
4からの各種検出信号およびキーボード3からの各種指
令や入力データなどをそのままあるいは加工して内部バ
ス260に取り込むとともに、CPU210と連動し
て、CPU210等から内部バス260に出力されたデ
ータや制御信号を、そのままあるいは加工して駆動部2
70に出力する。
【0061】また、IOC250は、外部メモリ装着部
280と接続され、RAM240に対するアクセスのう
ち、実際にはファイルパック281に対するアクセスと
なるデータの入出力を制御し、これにより、ファイルパ
ック281を装着したときに、ユーザからは外見上(フ
ァイル等の扱い上)、RAM240を増設した(RA2
40のメモリ容量を増加させた)ように見えるように制
御する。そこで、以下、特に断らない限り、RAM24
0にはファイルパック281分のメモリ容量を含み、R
AM240内にファイルパック281に記憶したデータ
があるものとして説明する(理解しやすいように、ファ
イルパック領域249として図示するが、実際には上記
の各領域の一部または全部を分担させることもでき
る)。
【0062】そして、CPU210は、上記の構成によ
り、ROM220内の制御プログラムに従って、IOC
250を介してテープ印刷装置1内の各部から各種信号
・データ等を入力し、CG−ROM230からのフォン
トデータ、RAM240(上述のように、ファイルパッ
ク領域249(ファイルパック281分)を含む)内の
各種データ等を処理し、IOC250を介してテープ印
刷装置1内の各部に各種信号・データ等を出力すること
により、印刷の位置制御、表示画面41の表示制御等を
行うとともに、印刷ヘッド7を制御して所定の印刷条件
でテープTに印刷するなど、テープ印刷装置1全体を制
御している。
【0063】次に、テープ印刷装置1の制御全体の処理
フローについて、図2を参照して説明する。電源キー3
21を押すこと(電源オン)により処理が開始すると、
同図に示すように、まず、テープ印刷装置1を、前回の
電源オフ時の状態に戻すために、退避していた各制御フ
ラグを復旧するなどの初期設定を行い(S1)、次に、
前回の表示画面を初期画面として表示する(S2)。図
2のその後の処理、すなわちキー入力か否かの判断分岐
(S3)および各種割込処理(S4)は、概念的に示し
た処理である。実際には、テープ印刷装置1では、初期
画面表示(S2)が終了すると、キー入力割込を許可
し、キー入力割込が発生するまでは、そのままの状態を
維持し(S3:No)、何らかのキー入力割込が発生す
ると(S3:Yes)、それぞれの割込処理に移行して
(S4)、その割込処理が終了すると、再度、その状態
を維持する(S3:No)。
【0064】上述のように、テープ印刷装置1では、主
な処理を割込処理により行うので、印刷画像作成・印刷
の準備ができていれば、ユーザが任意の時点で印刷キー
322を押すことにより、印刷処理割込が発生して、印
刷処理が起動され、印刷画像データに基づいて印刷画像
の印刷ができる。すなわち、印刷に至るまでの操作手順
は、ユーザが任意に選択できる。
【0065】例えば図3に示すように、1行目の文字
(キャラクタ)列「ABCDE」を入力後のテキスト編
集画面表示の状態で(画面T10:以下、ディスプレイ
4の表示画面41の表示状態を画面T××で表現し、参
照番号としてはT××のみで示す。また、カーソル位置
はカーソルKで図示する。)、ユーザにより印刷キー3
22が押されると、「印刷中」のメッセージの表示とと
もに文字列「ABCDE」の文字列画像を印刷画像とし
て印刷し(T11)、印刷が終了すると、元のテキスト
編集画面に戻る(T12:T10と同じ)。
【0066】なお、正確には、表示画像や印刷画像は、
表示された画像自体または印刷された画像自体を指し、
装置内では、表示画像を表現する表示画像データや印刷
画像を表現する印刷画像データを扱う。すなわち、装置
内で作成・修正・登録等の処理の対象となるのは画像デ
ータであり、画像自体ではないが、以下では説明を簡略
化して、「〜画像を表現する〜画像データ」をその画像
自体と同様に「〜画像」という。
【0067】一般に、テープ印刷装置1における典型的
な文字列画像の画像作成・印刷処理(S10)では、例
えば図4に示すように、まず、ユーザによりテキスト入
力が行われ(S11)、印刷指示(印刷キー322の押
下)が為されると(S13)、入力された文字列に対応
する印刷画像を作成し(S13)、その印刷画像を印刷
して(S14)、処理(S10)を終了する(S1
5)。ここで、テープ印刷装置1では、テキスト入力
(S10)の時点で、単なる文字入力(文字列入力:文
字のテキスト入力)ばかりでなく、文字列中の対象文字
またはその範囲を指定して、文字サイズや文字装飾の種
類を設定したり(S112)、種々の色を指定した上で
文字列の各部(各文字や文字列の対象範囲)の色として
設定する(S113)ことができるようになっている。
【0068】なお、色の表現方法には種々のものがある
ため、その指定方法にも種々の方法が考えられる。そこ
で、本実施形態のテープ印刷装置1では、各色を図5に
示すように表現し、同図中の各色を文字列画像の各部の
色として設定できる(設定色とすることができる)もの
として説明する。また、以下の説明では、文字装飾に
は、文字列中の任意の文字の影文字を作成する影文字装
飾、輪郭文字を作成する輪郭文字装飾(白黒の場合のい
わゆる中ぬき文字の装飾に近い装飾)、それにさらに影
を加えた輪郭影文字を作成する輪郭影文字装飾、囲み文
字を作成する囲み文字装飾(白黒の場合のいわゆる反転
文字の装飾に近い装飾)、いわゆる網掛けをする網掛け
装飾、および、文字列中の任意の文字を枠で囲む枠組み
装飾などがあるものとする。
【0069】例えば図8に示すような文字装飾を施した
装飾文字画像(装飾文字列画像)を印刷したい場合、ユ
ーザは、まず、4個の「Q」の文字から成る文字列「Q
QQQ」を文字入力する(S111)。この状態で、ユ
ーザは、文字装飾キー346により文字装飾の選択画面
に遷移させ、その選択画面で「影文字」を選択した後、
カーソルキー330を操作してカーソルKにより装飾範
囲として2個目の「Q」のみを範囲指定できる。テープ
印刷装置1では、ユーザにより文字装飾キー346が押
されると、文字装飾の選択画面に遷移し、その選択画面
で「影文字」が選択され、装飾範囲として2個目の
「Q」のみが範囲指定されると、その文字、すなわち2
個目の「Q」の文字の影文字を作成する。
【0070】以下、区別し易いように、テープ印刷装置
1内部で扱う1〜4個目の「Q」の文字データを文字C
1〜C4とし、印刷したときのそれらの文字本体の画像
を文字画像(文字部)PC1〜PC4とすると、ここで
は「Q」の文字C2の影文字を作成する(なお、図示の
点線は、理解し易いように付した仮想線である。以下、
同じ)。同様に、3個目の「Q」の文字C3には輪郭文
字装飾、4個目の「Q」の文字C4には輪郭影文字装飾
を施したい場合、ユーザは、それぞれ文字装飾の選択画
面で「輪郭文字」および「輪郭影文字」を選択し、装飾
範囲としてそれぞれ3個目および4個目の「Q」のみを
範囲指定する。また、例えば2個目および3個目の
「Q」を枠で囲む場合、同様に「枠組み」を選択し、装
飾範囲として2個目から3個目の「Q」を範囲指定する
(S112)。
【0071】なお、囲み文字装飾や網掛け装飾を施した
い場合についても同様に行えば良い。また、ユーザは、
この時点でスタイルキー331によりスタイル選択用の
選択画面に遷移させて、同様に文字サイズ等を設定・変
更できるが、ここでは説明は省略する。また、例えば図
9に示すように、背景に地模様(地紋)を印刷したい場
合(ここでは枠内に設定)、書式キー344により書式
設定のための選択画面から「地紋印刷」を選択し、その
下位階層の地紋印刷用の選択画面に遷移させ、印刷した
い地模様(絵柄)を選択した後、どの文字の背景とする
かを範囲指定すれば、例えば同図に示すように囲み文字
装飾と同様の2個目および3個目の「Q」を範囲指定す
れば、その背景に地模様が設定される。
【0072】また、色設定では、ユーザは、まず、色指
定キー324により色指定用の選択画面で例えば「B
3」(赤色:右下がりの斜線で図示)を指定色として選
択する。次に、色設定キー325により色設定対象の選
択画面に遷移させ、色設定の対象を選択する。ここで、
テープ印刷装置1では、色設定対象の上位階層の選択肢
として、「背景」、「枠」、「文字色」、「装飾色」な
どの選択肢を表示するので、ユーザは、例えば指定色の
「B3」を文字色としての設定色にしたい場合、「文字
色」を選択する。
【0073】また、テープ印刷装置1では、色設定対象
の選択肢として、ユーザにより「背景」が選択される
と、「背景」の下位階層の選択画面に遷移し、「背景
色」、「地模様色」などの選択肢を表示するので、ユー
ザは、例えば指定色を背景色(すなわち背景の地色)と
しての設定色にしたい場合、「背景色」を選択する。同
様に、背景の地色を変えずに地模様色(すなわち地模様
を形成する色)の設定色にしたい場合、「地模様色」を
選択する。また、テープ印刷装置1では、色設定対象の
選択肢として、ユーザにより「枠」が選択されると、
「枠」の下位階層の選択画面に遷移し、「枠線色」、
「枠内色」などの選択肢を表示するので、ユーザは、例
えば指定色を枠線色(すなわち枠を形成する線の色)の
設定色にしたい場合、「枠線色」を選択する。同様に、
枠内色(すなわち枠内の背景の地色)の設定色にしたい
場合、「枠内色」を選択する。
【0074】例えば図8に示すように、ユーザは、「B
3」(赤色)を指定色として「文字色」を選択し、1〜
4個目の「Q」の文字C1〜C4を範囲指定することに
より、それらの文字本体画像(文字部)PC1〜PC4
の設定色、すなわち文字色としての設定色を「B3」に
することができる。同様に、「E3」(黄色:細かい点
網掛けで図示)を指定色として「背景色」を選択し、1
〜4個目の「Q」の文字C1〜C4を範囲指定すること
により、背景部B2(印刷結果の背景部の画像PB2)
の設定色、すなわち背景色としての設定色を「E3」に
することができる(これらのように設定されて印刷され
た結果を、以下、同図に図示のように、文字部PC1
(B3)、文字部PC2(B3)、文字部PC3(B
3)、文字部PC4(B3)、背景部PB2(E3)な
どと表現する)。同様に、「F5」(草色:左下がりの
斜線で図示)を枠線色として2〜3個目の「Q」の文字
C2〜C3を範囲指定することにより、枠線の部分(枠
線部)PW1の色として「F5」を設定できる(以下、
枠線部PW1(F5)の色設定ができる、のように表現
する)。また、同様にして、枠内の背景の部分(枠内
部)PB1(H1:水色:荒い点編み掛けで図示)の色
設定ができる。
【0075】なお、図9の例の場合、同様に、「G3」
(緑色:ここでは面の色ではないので図示上の区別はし
ない)を地模様色として2〜3個目の「Q」の文字C2
〜C3を範囲指定することにより、それらの直接の背景
の部分に描かれた地模様の部分(地模様部)PBG1、
すなわち枠内部PB1(H1)の上に描かれた地模様部
PBG1の色として「G3」を設定できる(地模様部P
BG1(G3)の色設定ができる)。この場合、上記の
「枠内色」の代わりにそれを例えば「枠内背景色(また
は枠内地色)」と「枠内地模様色」に分けて選択できる
ようにしても良い。この場合、背景部PB2(E3)の
うちの文字C2、C3の背景部(すなわち同図の枠線部
PW1(F5)の上下の部分)にのみ枠内と同一または
異なる地模様を設定し、「背景」の下位階層の「地模様
色」を枠外の地模様色として、枠内外の地模様について
それぞれ別の色を設定できるようにしても良い。
【0076】また、テープ印刷装置1では、色設定対象
の選択肢として、ユーザにより「装飾色」が選択される
と、「装飾色」の下位階層の選択画面に遷移し、「文字
輪郭色」、「文字影色」、「囲み線色」、「囲み中
色」、「網掛け色」などの選択肢を表示する。「文字輪
郭色」は輪郭文字装飾や輪郭影文字装飾の場合の文字の
輪郭線の部分(文字輪郭部)の色であり、ユーザは、例
えば図8および図9に示すように、指定色「K3」(明
灰色)を3個目の「Q」の文字C3の装飾部(すなわち
文字輪郭部)PD3の装飾色(すなわち文字輪郭色)と
しての設定色にしたい場合、「文字輪郭色」を選択して
3個目の「Q」の文字C3を範囲指定することにより、
文字輪郭部PD3(K3)の色設定ができる。
【0077】また、「文字影色」は影文字装飾や輪郭影
文字装飾の場合の文字の影の部分(文字影部)の色であ
り、ユーザは、同様に、例えば指定色「K3」(明灰
色:細かい編み目で図示)を2個目の「Q」の文字C2
の装飾部(すなわち文字影部)PD2の装飾色(すなわ
ち文字影色)としての設定色にしたい場合、「文字影
色」を選択して2個目の「Q」の文字C2を範囲指定す
ることにより、文字輪郭部PD2(K3)の色設定がで
きる。また、例えば4個目の「Q」の文字C4につい
て、それぞれ、指定色「G3」(緑色:荒い編み目で図
示)を文字輪郭部PD4Lの装飾色(すなわち文字輪郭
色)、指定色「K3」(明灰色)を文字影部PD4Sの
装飾色(すなわち文字影色)としての設定色にしたい場
合、それぞれ「文字輪郭色」、「文字影色」を選択して
4個目の「Q」の文字C4を範囲指定することにより、
それぞれ文字輪郭部PD4L(G3)、文字影部PD4
S(K3)の色設定ができる。
【0078】また、「囲み線色」と「囲み中色」は囲み
文字装飾の場合の囲み文字の囲み線を形成する線の部分
の色とその中の部分(文字部を除く)の色であり、前述
の「枠線色」と「枠内色」との関係と同様の関係にあ
る。「網掛け色」は網掛け装飾の場合の網掛けの色であ
り、前述の「地模様色」と同様に背景の地色に対する網
掛け模様の色として色設定ができる。「囲み線色」、
「囲み中色」、「網掛け色」の場合の色設定も、上記の
各色設定と同様にできる。
【0079】なお、ユーザは、以上に説明した設定(文
字装飾の設定や色設定など)の方法の代わりに、テキス
ト編集画面や各種選択画面を表示した状態から、イメー
ジキー328を操作して印刷画像の表示画面(イメージ
画面)に遷移させ、そのイメージ画面上に図8や図9と
同様の画像を表示させておき、その表示画面上で各部を
直接指定して、指定された文字に文字装飾を施したり、
指定色を指定した部分の設定色として設定することもで
きる。
【0080】そして、図4に示すように、ユーザがテキ
スト編集画面上で設定したか、あるいは上記のイメージ
画面上で設定したか、などに拘らず、テキスト入力(各
種設定を含む:S11)が終了して、ユーザにより印刷
指示が為されると(印刷キー322が押されると:S1
2)、テープ印刷装置1では、次に、それらの設定に従
った印刷画像を作成し(S13)、その印刷画像を印刷
して(S14)、画像作成・印刷処理(S10)を終了
する(S15)。
【0081】ところで、例えば図8や図9で上述のよう
に、設定可能な色の種類が多く、また、個別に設定可能
な要素が多い場合、それらの全ての要素に対して多くの
色の中から任意の設定色をひとつひとつ選択して設定す
るのは、非常に手間が掛かり、面倒な作業となる。そこ
で、本実施形態のテープ印刷装置1では、装飾文字画像
を作成する場合に、全体のイメージを所定のモード(カ
ラーモード)として選択するだけで、あるいはその後に
所望の要素のみ任意に設定色を変更するだけで、一通り
の設定を済ませることができ、設定の手間の一部または
全部を省略できるようにしている。すなわち、テープ印
刷装置1では、前述のテキスト入力(S11)の時点
で、ユーザによりカラーモードキー347が押される
と、カラーモードの選択画面に遷移し、図6および図7
に示す「警告」、「アクティブ、「カジュアル」、「ナ
チュラル」、……、「モノトーン」などのカラーモード
の選択肢を表示するので、ユーザは、任意のカラーモー
ドを選択しておき、所望の要素のみ任意に設定色を変更
するだけで、一通りの設定を済ませることができ、設定
の手間の一部または全部を省略できる。
【0082】例えば図6および図7は、カラーモードを
選択して一部または全部の色の設定を省略した場合の、
その省略した設定色の代わりになるデフォルトの設定色
(デフォルト色)の例を示している。例えば図8および
図9で前述の例の場合、カラーモードとして「モダン」
(No.12)を選択しておけば、文字部PC1(B
3)〜PC4(B3)の色設定、すなわち文字色の設定
を省略できる。また、カラーモードとして「クール」
(No.6)や「シック」(No.19)を選択してお
けば、装飾部である文字影部PD2(K3)、文字輪郭
部PD3(K3)、文字影部PD4S(K3)の色設
定、すなわち装飾色の設定が省略できる。
【0083】しかし、個々の要素に対して定められた所
定のデフォルト色同士の組合せ、あるいはデフォルト色
と任意の設定色との組合せによっては、各要素(各要素
画像)が相互に識別困難になる場合がある。例えば、一
般に、装飾文字画像の文字の部分に相当する文字部は、
背景に対して目立つ色に設定したいので、その文字部に
対するデフォルト色も、背景に対するデフォルト色に対
して目立つ色に定められている。また、同様に、装飾文
字画像の文字装飾を施した部分に相当する装飾部も、背
景に対して目立つ色に設定したいので、その装飾部に対
するデフォルト色も、背景に対するデフォルト色に対し
て目立つ色に定められている(図5〜図7参照)。この
ため、文字色および装飾色のデフォルト色は同一色また
は類似色になり易く、双方の設定を省略した場合には、
それらのデフォルト色同士の組合せとなるので、文字部
と装飾部とが相互に識別し難い設定色の組合せになり易
い。また、一方を任意に設定する場合も、ユーザが、背
景に対して目立つ色に設定することが多いため、結局、
デフォルト色と任意の設定色との組合せが同一色または
類似色の組合せになり易く、その結果、文字部と装飾部
とが相互に識別し難い設定色の組合せになり易い。
【0084】例えばカラーモードとして「モダン」(N
o.12)を選択して、そのデフォルトの文字色「B
3」を意識せずに、全体(枠外)の背景部PB2(E
3)や枠内の背景部(枠内部)PB1(H1)に対して
目立つように、各装飾部に装飾色「B3」を設定した場
合、また、逆に、デフォルトの装飾色「B3」を意識せ
ずに、各文字部に文字色「B3」を設定した場合、ある
いは、各文字部および各装飾部の色設定を全て省略した
場合、図9と同じ例に対して、図10に示すように、デ
フォルト色と任意の設定色との組合せ、あるいは、デフ
ォルト色同士の組合せが同一色の組合せとなって、各文
字部と各装飾部とが相互に識別し難くなる。図11も同
様の例を示していて、例えばカラーモードとして「クー
ル」(No.6)や「シック」(No.19)を選択し
て、そのデフォルトの文字色「K3」を意識せずに、各
装飾部に装飾色「K3」を設定した場合、また、逆に、
デフォルトの装飾色「K3」を意識せずに、各文字部に
文字色「K3」を設定した場合、あるいは、各文字部お
よび各装飾部の色設定を全て省略した場合、デフォルト
色と任意の設定色との組合せ、あるいは、デフォルト色
同士の組合せが同一色の組合せとなって、各文字部と各
装飾部とが相互に識別し難くなる。
【0085】そこで、テープ印刷装置1では、任意の文
字に任意の文字装飾を施した装飾文字を任意の背景上に
配した装飾文字画像を作成する場合に、文字部に対する
文字色および装飾部に対する装飾色の一方または双方の
色の設定を省略しても、文字部および装飾部に適切かつ
相互に識別し易い配色を施した装飾文字画像を作成でき
る画像処理方法を採用している。以下、この点について
説明する。
【0086】テープ印刷装置1で採用している画像処理
方法では、文字部に対して文字色としての設定色が設定
され、装飾部に装飾色としての設定色が設定され、文字
部と、装飾部と、それらを背景の部分から除いた背景部
と、を有する装飾文字画像を作成する場合に、文字色お
よび装飾色の少なくとも一方の設定色の任意の設定が省
略されたときに、その省略された少なくとも一方の設定
色の代わりに、図6および図7に示すようなデフォルト
色(第1デフォルト色)を設定色とする。このため、色
設定の手間を省略できる。ただし、その第1デフォルト
色を設定色とした場合の他方の設定色(すなわち、文字
色設定を省略したときの装飾色、または装飾色設定を省
略したときの文字色)との組合せにより、図10や図1
1のように、文字部と装飾部とが識別困難になるときに
は、他方の設定色または第1デフォルト色の代わりに、
所定の第2デフォルト色を設定色として決定し、文字色
および装飾色の設定色を、それぞれ文字部および装飾部
に配色することにより、装飾文字画像を作成する。
【0087】すなわち、任意の設定を省略したときの第
1デフォルト色ばかりでなく、文字部と装飾部とが識別
困難になるときの第2デフォルト色を定め、第1デフォ
ルト色を設定色とした場合に、文字部と装飾部とが識別
困難になるときには、いずれかの設定色(文字色または
装飾色)を第2デフォルト色に変更することにより、識
別困難になるのを回避可能になる。したがって、テープ
印刷装置1で採用している画像処理方法では、任意の文
字に任意の文字装飾を施した装飾文字を任意の背景上に
配した装飾文字画像を作成する場合に、文字部に対する
文字色および装飾部に対する装飾色の一方または双方の
色の設定を省略しても、文字部および装飾部に適切かつ
相互に識別し易い配色を施した装飾文字画像を作成可能
となる。
【0088】より具体的に、第1デフォルト色を設定色
とした時点で、そのまま印刷すれば例えば図11のよう
に文字部と装飾部とが識別困難に印刷される場合の色設
定方法として、テープ印刷装置1では、書式キー344
により(地紋印刷や定長印刷の書式設定と同様にして)
下記の2つのデフォルト色の設定方法、すなわち文字色
透明設定および地模様削除設定を選択でき、後者の地模
様削除設定は背景に地紋印刷(地模様印刷)が為される
部分にのみ適用されるため、デフォルトでは前者の文字
色透明設定が採用される。
【0089】この文字色透明設定では、上記の第2デフ
ォルト色として透明色を文字色の設定色とする(以下こ
の処理を「文字色透明化処理という)。一般に、文字装
飾の種類によっては、背景に対して装飾文字の文字部と
装飾部との双方を目立たせる配色をするより、文字部を
背景に同化させた方が、すなわち装飾部のみ目立たせる
配色をする方が、見栄えが良くなる場合がある。ここで
いう透明色とは、背景と同化する色を意味し、画像処理
上、その部分(文字部)を切り取って背景の画像上に貼
り付けても良いし、背景の画像が無色または単一色の無
地画像であればそれと同一色を設定したり、背景の画像
が所定色の地模様を有する地模様画像であればそれと連
続する地模様画像として上書きをするようにして作成し
ても良い。いずれにしても、この文字色透明設定は、装
飾部のみ目立たせる配色をする方が見栄えが良くなる場
合に特に適している。
【0090】例えばそのままでは上述の図11のように
なる場合、この文字色透明設定では、例えば図12に示
すように、第2デフォルト色が透明色であり、文字色の
設定色とするので、文字部PC2、PC3、PC4を、
それらの背景と同化させることができ、装飾部PD2、
PD3、PD4L、PD4Sを、より目立たせることが
できる。また、その装飾部の形状が、見るからに文字部
を省略した(削除した)形状となる場合などでは、見え
ない文字部の存在を暗に強調する(潜在的に目立たせ
る)こともできる。また、この結果、双方が同一色また
は類似色ではなくなるので、文字部および装飾部を相互
に識別し易い配色とすることができる。そして、この文
字色透明設定は、背景の画像が無地画像か地模様画像か
に拘らす適用され、例えば上述の図11の地模様部PB
G1がない場合にも、図12と同様の文字色透明化処理
により、例えば図13に示すように印刷されることにな
る。
【0091】一方、前述のように、地模様削除設定を選
択しておくと、その地模様削除設定は、背景に地紋印刷
が為される部分にのみ適用され、他の部分にはデフォル
トの文字色透明設定が適用される。一般に、背景の画像
が無色または単一色の無地画像の上に所定色の地模様を
有する地模様画像である場合、そこから文字部および装
飾部を省略(削除)すると目立つ場合がある。すなわ
ち、その地模様の形態によっては、例えばその地模様が
細かい図柄等のときには、そこから文字部および装飾部
を省略(削除)すると、その部分の地模様がなくなり、
基礎の無地画像の色だけになって、目立つ場合がある。
このような場合、文字装飾の種類によっては、その無地
画像に対して装飾文字の文字部と装飾部との双方を目立
たせる配色をするより、一方のみを目立たせる配色にし
た方が、見栄えが良くなる場合がある。
【0092】この地模様削除設定は、そのような場合に
好適であり、第2デフォルト色を背景の無地画像と同一
色とし、文字色および装飾色の一方の設定色とする(以
下この処理を「地模様削除処理」という)。この場合、
画像処理上、文字部および装飾部のうち無地画像と同一
色の第2デフォルト色が設定される方にその第2デフォ
ルト色を上書きしても良いし、地模様画像から文字部お
よび装飾部に相当する部分を切り取り、無地画像の上に
貼り付けた上で、他方(文字部および装飾部のうちの第
2デフォルト色を設定しない方)の画像を、その設定色
であらためてその部分(地模様が切り取られて無地画像
となっている部分)に配置して(貼り付けて)も良い。
【0093】例えばそのままでは前述の図11のように
なる場合、この地模様削除設定を選択しておくと、背景
に地紋印刷が為される部分、すなわちこの例では地模様
部PBG1(G3)が描かれた枠内部PB1(H1)を
背景とする2個目および3個目の「Q」の文字C2、C
3の画像部分に適用され、他の部分にはデフォルトの文
字色透明設定が適用されるので、例えば装飾部PD2、
PD3に第2デフォルト色の「H1」が設定されると
(すなわち装飾部PD2(H1)、装飾部PD3(H
1)の色設定がされると)、例えば図14に示すように
印刷されることになる。また、同様に、例えば文字部P
C2、PC3に第2デフォルト色の「H1」が設定され
ると(すなわち文字部PC2(H1)、文字部PC3
(H1)の色設定がされると)、例えば図15に示すよ
うに印刷されることになる。なお、地模様削除設定が選
択(設定)されているときに、文字部および装飾部のい
ずれを第2デフォルト色(すなわち無地画像の色)とす
るかは、予め一方に決めておいても良いし、地模様削除
設定を選択(設定)時点でその下位階層で選択できるよ
うにしても良いし、あるいは、第1デフォルト色が設定
された方(または任意に設定された方)に優先的に適用
する、などとしても良い。
【0094】そして、いずれの場合であっても、この地
模様削除設定は、背景の画像が無色または単一色の無地
画像の上に所定色の地模様を有する地模様画像である場
合にその部分に適用され、第2デフォルト色が無地画像
と同一色であり、文字色および装飾色の一方の設定色と
するので、文字部および装飾部の一方を無地画像と同一
色によって目立たせ、他方をその前に設定された設定色
によって目立たせることができる。また、この結果、双
方が同一色または類似色ではなくなるので、文字部およ
び装飾部を相互に識別し易い配色とすることができる。
【0095】なお、理解を簡単にするため、文字色透明
設定や地模様削除設定を、文字部と装飾部とが同一色の
例で説明したが、色彩や濃淡などの色の類似範囲を決め
ておくことにより、同一色だけではなく類似色にも適用
できる。
【0096】ここで、上述のように、テープ印刷装置1
では、任意の文字装飾には、任意の文字の影文字を作成
する影文字装飾が含まれるので、影文字装飾を施した装
飾文字画像を作成する場合に、影文字部分を装飾部とし
て、文字部および装飾部に適切かつ相互に識別し易い配
色を施した装飾文字画像を作成できる。また、同様に、
任意の文字装飾には、任意の文字の輪郭文字を作成する
輪郭文字装飾が含まれ、任意の文字の輪郭影文字を作成
する輪郭影文字装飾が含まれるので、輪郭も地装飾や輪
郭影文字装飾を施した装飾文字画像を作成する場合に、
輪郭文字部分や輪郭影文字部分を装飾部として、文字部
および装飾部に適切かつ相互に識別し易い配色を施した
装飾文字画像を作成できる。
【0097】なお、囲み文字装飾や網掛け装飾について
は、特に具体例を示さなかったが、同様に適用できる。
囲み文字装飾や網掛け装飾では、結果的にその装飾部に
より文字部が囲まれることになるので、輪郭文字装飾な
どと同様であり、文字部を透明色にしたり背景の地模様
を除いた無地画像と同一色とすれば、文字部および装飾
部が双方目立つことになる。また、背景が地模様を有す
る場合には、文字を囲む装飾部を無地画像と同一色とす
れば、文字部および装飾部が双方目立つことになる。な
お、特に囲み文字装飾の場合、囲み線色と囲み中色を設
定できるので、囲み中色を透明色にしたり無地画像と同
一色にする方法も考えられる。また、この点では、前述
の輪郭影文字装飾も同様であり、文字輪郭色と文字影色
を設定できるので、文字輪郭色を透明色にしたり無地画
像と同一色にする方法も考えられる。
【0098】また、テープ印刷装置1では、内部で作成
した画像を表示画面に表示(出力)する表示画像とし
て、または、テープ(印刷対象物)Tに印刷する印刷画
像として出力できるので、装飾文字画像を作成するばか
りでなく、装飾文字画像に基づく出力画像を、表示画像
または印刷画像として出力できる。
【0099】ところで、一般に、例えば他の出力装置で
出力するために作成された装飾文字画像を、自己の出力
装置で出力して確認したい場合がある。ここで、例えば
自己の出力装置では、作成された装飾文字画像の解像度
より高い解像度の画像が出力可能である場合には、すな
わち自己の出力装置の出力解像度が装飾文字画像の解像
度より高い場合には、そのまま出力可能なので問題はな
い。しかし、その逆に、自己の出力装置の出力解像度が
装飾文字画像の解像度より低い場合には、その出力解像
度に見合う少ない色数しか使用できないので、その色数
の画像に変換して(以下「限定色処理」という)出力す
ること(以下「限定色出力」という)が必要になる。例
えば多階調の(解像度が高い)カラーの装飾文字画像
を、階調値が少ない(解像度が低い)カラー(前述のよ
うにモノクロを含む)の画像しか出力できない出力装置
(すなわち出力解像度が低い出力装置)に出力する場
合、解像度が高いカラーの装飾文字画像を解像度が低い
カラーの出力画像に変換する限定色処理を行い、その限
定色処理された出力画像を出力する限定色出力が必要と
なる。
【0100】上述した実施形態(以下「第1実施形態」
という)のテープ印刷装置1では、カラーの装飾文字画
像を扱うことができた。ここで、例えば第1実施形態の
テープ印刷装置1を、自己を含む複数人の共用のテープ
印刷装置として使用し、各個人別のデータをファイルパ
ック281等に記憶して保管していて、自己の手元には
そのファイルパック281を装着可能な、ただし第1実
施形態のテープ印刷装置1より出力解像度が低い下位機
種を保有している場合、他者が共用の第1実施形態のテ
ープ印刷装置1を使用している間に、自己のファイルパ
ック281に記憶した内容を確認したいときには、その
内容(カラーの装飾文字画像)を自己の保有する下位機
種で表示または印刷して確認できれば便利である。ま
た、例えば第1実施形態のテープ印刷装置1より出力解
像度の高い後継(上位)機種が開発され、それを共用し
て、各個人では第1実施形態のテープ印刷装置1を保有
するなども、将来像としてあり得ることであり、同様の
状況が発生する。そして、このような状況は、テープ印
刷装置でない他の画像処理装置(例えばパソコン等)で
は日常的に発生することである。また、テープ印刷装置
1において、他の高度な画像処理装置で作成した装飾文
字画像を、FD等の媒体を介して、あるいはオンライン
で流用できる場合も、同様の状況が発生する。
【0101】また、上記と同様のことは同一の画像処理
装置内でも発生する。例えば出力解像度が高い印刷装置
(印刷手段)による印刷のために(印刷画像として)用
意された装飾文字画像を、出力解像度が低い表示装置
(表示手段)に印刷前に表示させて確認したい場合があ
る。例えばカラーの印刷画像をモノクロの表示画面で確
認したい場合等がこれに該当する。また、その後の処理
の関係上、高い解像度で作成された装飾文字画像を、あ
えて(意識的に)低い解像度で出力したい場合もある。
例えばカラーの印刷画像の印刷後のレイアウトや全体の
イメージを確認したいときに、試し印刷を安価に済ませ
るために、モノクロ印刷で行う場合などである。
【0102】しかし、これらの場合、すなわち、出力解
像度が高い出力装置(出力手段:印刷手段等)に出力す
るために用意(作成等)された装飾文字画像を、出力解
像度が低い出力装置(出力手段:表示手段等)で出力す
る場合、あるいは、あえて低い解像度で出力する場合、
用意された装飾文字画像に対して単に限定色処理を施し
て出力(限定色出力)するだけでは、どのような装飾文
字画像なのかが識別困難になる場合がある。そしてこれ
は、主に、各要素(各要素画像)が相互に識別困難にな
ることに起因する。例えば、一般に、装飾文字画像の文
字の部分に相当する文字部も、文字装飾を施した部分に
相当する装飾部も、それぞれ背景に対して目立つ色に設
定したいため、それらの設定色は、同一色または類似色
(異なる色で階調値が同じまたは近いものも含む:モノ
クロの場合の同一色または類似色となる)となり易い。
すなわち、このような場合に、解像度の高い装飾文字画
像を単にそのまま低い解像度に合わせて限定色出力すれ
ば、その高い解像度で区別されていた複数の要素画像
(例えば文字部と装飾部)が、同一色または類似色とな
って、それらの境界線が認識できず、その結果、出力画
像を識別できなくなる。
【0103】そこで、以下、第1実施形態の機能(画像
処理方法)に加え、上記のような状況にも対応可能なテ
ープ印刷装置1について、第2実施形態として説明す
る。すなわち、本実施形態のテープ印刷装置1では、任
意の文字に任意の文字装飾を施した装飾文字を任意の背
景上に配して構成され、文字部に文字色が設定され、装
飾部に装飾色が設定された装飾文字画像を、出力画像と
して出力する場合に、限定色出力するときであっても、
文字部および装飾部に適切かつ相互に識別し易い配色を
施した出力画像を出力できる画像処理方法を採用してい
る。
【0104】なお、他の出力装置のために作成した装飾
文字画像などの例を挙げると説明が煩雑になるので、本
実施形態のテープ印刷装置1では、高い解像度で作成さ
れた装飾文字画像を、あえて(意識的に)低い解像度で
出力できる機能を有するものとする。具体的には、前述
の機能キー群32に試し印刷キー348が含まれるもの
とする。すなわち、このテープ印刷装置1では、ユーザ
は、カラーの印刷画像(装飾文字画像)の印刷後のレイ
アウトや全体のイメージを確認したいときに、試し印刷
キー348を操作して、モノクロ印刷による試し印刷が
できる。
【0105】まず、上述した問題点の具体例から説明す
る。第1実施形態で前述の図8および図9の例の配色
は、実際にカラーの画像を作成して印刷した結果をカラ
ーで図示できればわかりやすいのだが、実は上記の試し
印刷に対応しやすい配色となっている。例えば図8や図
9において、枠内部(枠内の背景部)PB1の設定色
(背景色)「H1」(水色:図5参照、以下同様に参照
のこと)や全体の背景部PB2の設定色(背景色)「E
3」に対して、文字部PC1、PC2、PC3,PC4
の設定色、すなわち文字色「B3」(赤色)は、非常に
目立ちやすい色ではあるが、装飾部PD2、PD3、P
D4Sの設定色、すなわち装飾色「K3」(明灰色:明
るい灰色)や、装飾部PD4Lの設定色、すなわち装飾
色「G3」(緑色)は、比較的控えめな目立ち方しかし
ない色であり、いわば背景色と文字色の中間程度に位置
する色である。図9の地模様部PBG1の設定色も「G
3」なので同様である。
【0106】このため、実際にはカラーで作成された図
示の装飾文字画像を試し印刷としてモノクロ印刷して
も、そのモノクロ印刷の解像度がある程度高ければ(す
なわち濃淡を表現可能な階調値の総数が極端に少なくな
ければ)、カラーよりは明確ではないものの、文字部、
装飾部および背景部が相互に識別可能となる。例えば、
元になる装飾文字画像がCMYKの各色について256
階調で表現され、試し印刷のモノクロ印刷がモノクロ
(例えば白黒)の256階調(近年のOS等で動作する
ソフトウェアにおいて、いわゆるグレーレベルやグレー
スケールイメージなどと呼ばれている程度の階調値の総
数に相当する)で表現される場合、その印刷結果は、例
えば図8に対して図16、図9に対して図17に示すよ
うになり、文字部、装飾部および背景部が相互に識別で
きる(階調値の総数が極端に少ない場合については後述
する)。
【0107】ただし、これらの例は、上述したように、
装飾色を比較的控えめな色に設定したためであり、試し
印刷であるモノクロ印刷のことを考えずに、カラー画像
としてのみ考えれば、文字部、装飾部がともに背景部に
対して目立ち、かつ、文字部と装飾部とが互いに識別で
きるように配色できる。例えば上記の図8の装飾部PD
2、PD3、PD4Sの設定色(装飾色)を、「K3」
(明灰色)から「I1」(明青色)に変更すれば、文字
部PC1(B3)、PC2(B3)、PC3(B3)、
PC4(B3)ばかりでなく、装飾部PD2(I1)、
PD3(I1)、PD4S(I1)も、背景部PB1
(H1)、PB2(E3)に対して目立ち、かつ、文字
部PC1(B3)、PC2(B3)、PC3(B3)、
PC4(B3)と装飾部PD2(I1)、PD3(I
1)、PD4S(I1)とが、互いに明確に識別可能な
配色となる。
【0108】そして、このように配色した場合、前述の
問題が顕著化する。すなわち、上記のように、一般に
は、装飾文字画像の文字部も、装飾部も、それぞれ背景
に対して目立つ色に設定したいし、実際にそのように配
色されることが多いが、このような場合に、解像度の高
い装飾文字画像を単にそのまま低い解像度に合わせて限
定色出力すれば、すなわち、ここではそのまま試し印刷
を行えば、カラー表現可能な高い解像度で区別されてい
た文字部と装飾部とが、同一色または類似色(ここでは
同一または類似の濃淡)となって、それらの境界線が認
識できず、その結果、出力画像を識別できなくなる。例
えば、上記のように配色された装飾文字画像に対して、
図16や図17で上述したのと同じ階調値数(256階
調)のモノクロ印刷により試し印刷を行えば、例えば図
18に示すようになり、文字部PC1(B3)、PC2
(B3)と、装飾部PD2(I1)、PD3(I1)と
が相互に識別困難になる。
【0109】また、例えば前述の図9の場合に、上記と
同様に、装飾色を「K3」(明灰色)から「I1」(明
青色)に変更するのに加え、装飾部(文字輪郭部)PD
4Lの設定色(装飾色)や地模様部PBG1の設定色
(地模様色)を「G3」(緑色)から「G5」(濃緑
色)に変更すれば、それらも背景部PB2(E3)や背
景部PB1(H1)に対してさらに目立ち、かつ、この
ように配色しても、カラー表現可能な高い解像度では各
部がそれぞれ相互に明確に判別できる。しかしながら、
それを単にそのまま低い解像度に合わせて限定色出力す
れば、相互に識別困難になる。例えば、上記のように配
色された装飾文字画像に対して、同様の試し印刷を行え
ば、例えば図19に示すようになり、図18の例に加
え、さらに文字部PC1(B3)と装飾部PD4L(G
5)との相互間までが識別困難になる。
【0110】そして、実は、上述のような問題も、第1
実施形態で前述したのと同様の画像処理方法を採用する
ことにより解決でき、本実施形態のテープ印刷装置1で
は、試し印刷の際の文字部と装飾部とが識別困難になる
場合にも、前述の書式キー344により選択して設定さ
れた(第1実施形態で前述の)文字色透明設定や地模様
削除設定が適用される。
【0111】第1実施形態でも前述のように、文字装飾
の種類によっては、背景に対して装飾文字の文字部と装
飾部との双方を目立たせる配色をするより、文字部を背
景に同化させた方が、すなわち装飾部のみ目立たせる配
色をする方が、見栄えが良くなる場合がある。このた
め、文字色透明設定が設定されていると、本実施形態の
テープ印刷装置1では、上記の試し印刷の際の文字部と
装飾部とが識別困難になる場合に、デフォルト色として
透明色を文字色の設定色とする。
【0112】ユーザにより試し印刷キー348が操作さ
れ、そのままでは例えば前述の図18のような印刷結果
となる場合に、文字部PC2、PC3の設定色(文字
色)をその背景部PB1に同化する設定色「H1」(水
色)に変更した出力画像を作成して準備し、出力する
(すなわちモノクロ印刷による試し印刷を行う)ので、
例えば図20に示すような印刷結果が得られる。この場
合、同図に示すように、文字部PC2、PC3を背景部
PB1と同化させ、装飾部PD2、PD3をより目立た
せることができる。また、この例のように装飾部の形状
が、見るからに文字部を省略した(削除した)形状とな
る場合などでは、見えない文字部の存在を暗に強調する
(潜在的に目立たせる)こともできる。また、この結
果、双方が同一色または類似色(ここでは同一または類
似の濃淡)ではなくなるので、文字部および装飾部を相
互に識別し易い配色とすることができる。なお、この例
では、枠外の文字部PC4にも同様の文字色透明化処理
を施しているが、この場合の階調値の総数(256)で
は、図18と同様に文字部および装飾部を相互に識別可
能なので、省略しても良い(ここでは後述の階調値の総
数が極端に少ない場合と比較し易いように透明化した例
を示した)。
【0113】一方、第1実施形態でも前述のように、地
模様削除設定は、背景に地紋印刷(地模様印刷)が為さ
れる部分にのみ適用され、他の部分にはデフォルトの文
字色透明設定が適用される。一般に、背景の画像が無色
または単一色の無地画像の上に所定色の地模様を有する
地模様画像である場合、そこから文字部および装飾部を
省略(削除)すると目立つ場合があり、その地模様の形
態によっては、そこから文字部および装飾部を省略(削
除)すると、その部分の地模様がなくなり、基礎の無地
画像の色だけになって、目立つ場合がある。例えばユー
ザにより試し印刷キー348が操作され、そのままでは
例えば前述の図19のような印刷結果となる場合、この
地模様削除設定は、背景に地紋印刷が為される部分、す
なわちこの例では地模様部PBG1(G3)が描かれた
枠内部PB1(H1)を背景とする文字部PC2、PC
3の画像部分に適用され、他の部分にはデフォルトの文
字色透明設定が適用されるので、例えば図21または図
22に示すような印刷結果が得られる。
【0114】これらの場合、両図に示すように、枠内で
は、デフォルト色を、無地画像の枠内部(枠内の背景
部)PB1の色「H1」(水色)と同一色とし、文字色
および装飾色の一方の設定色(図21では装飾色、図2
2では文字色)とするので、文字部および装飾部の一方
(図21では装飾部PD2、PD3、図22では文字部
PC2、PC3)を無地画像と同一色によって目立た
せ、他方(図21では文字部PC2、PC3、図22で
は装飾部PD2、PD3)をその前に設定された設定色
によって目立たせることができる。また、この結果、双
方が同一色または類似色(ここでは同一または類似の濃
淡)ではなくなるので、文字部および装飾部を相互に識
別し易い配色とすることができる。なお、地模様削除設
定が設定されているときに、文字部および装飾部のいず
れをデフォルト色(すなわち無地画像の色)とするか
は、第1実施形態と同様に、予め一方に決めておいても
良いし、地模様削除設定を設定時点でその下位階層で選
択できるようにしても良い。
【0115】また、他の部分、すなわち背景に地紋印刷
が為されない枠外の部分では、デフォルトの文字色透明
設定が適用されるので、文字部PC4を背景部PB2と
同化させることができ、装飾部PD4L、PD4Sをよ
り目立たせることができる。また、この例のように装飾
部の形状が、見るからに文字部を省略した(削除した)
形状となる場合などでは、見えない文字部の存在を暗に
強調する(潜在的に目立たせる)こともできる。また、
この結果、双方が同一色または類似色(ここでは同一ま
たは類似の濃淡)ではなくなるので、文字部および装飾
部を相互に識別し易くすることができる。
【0116】上述のように、本実施形態のテープ印刷装
置1では、試し印刷キー348の操作により、カラーの
装飾文字画像をモノクロ印刷により試し印刷ができる。
言い替えれば、このテープ印刷装置1では、試し印刷キ
ー348により限定色出力を行うための限定色モードを
設定することができ、限定色モードが設定されたとき
に、設定色の変更を行うので、高い解像度(例えばカラ
ー)で用意(作成)された装飾文字画像を、あえて低い
解像度(例えばモノクロ)の出力画像として出力したい
場合などに適用できる。
【0117】なお、上述の例では、最も理解し易い例と
して、カラーの装飾文字画像をモノクロ印刷する場合に
ついて説明したが、多階調の(解像度が高い)カラーの
装飾文字画像を、同じくカラーではあるが低階調の(解
像度が低い)出力画像として出力する場合や、解像度が
高いモノクロの装飾文字画像を、同じくモノクロではあ
るが低階調の(解像度が低い)出力画像として出力する
場合も同様の問題が発生し、かつ、それらに対しても、
上述したのと同様の画像処理方法で対応できる。すなわ
ち、高い解像度に基づいて配色された装飾文字画像を単
にそのまま低い解像度に合わせて限定色出力すれば、そ
の高い解像度により識別可能であった各部(各要素画
像:例えば文字部と装飾部)が、同一色または類似色と
なって、それらの境界線が認識できず、出力画像を認識
できなくなるが、それらの多くの場合に対して、上述し
てきた文字色透明処理や地模様削除処理で対応できる。
【0118】ここで、前述のように、カラーの場合、図
示がしにくく、また、基本色(例えばCMYK)のそれ
ぞれについても説明が必要となって説明が煩雑となるた
め、以下では、多階調のモノクロの装飾文字画像を、低
階調のモノクロの出力画像として出力する場合について
のみ説明するが、原理的にはカラーの場合も同様であ
り、同様に処理できることを付記しておく。また、上述
までの説明から文字色透明設定の場合と地模様削除設定
の場合(文字色透明化処理を行う場合と地模様削除処理
を行う場合)について、いずれか一方について説明すれ
ば他方も類推可能であると予想されるので、以下では、
より基本的な(このためデフォルトの設定となってい
る)文字色透明設定の場合(文字色透明化処理を行う場
合)についてのみ説明する。
【0119】前述したように、図16等は256階調の
モノクロ印刷の例を図示したものであり、これらの例の
印刷画像を得られるように作成された装飾文字画像を、
以下では、上述した多階調のモノクロの装飾文字画像と
する。ここで、そのまま印刷すれば図16の印刷結果が
得られるように作成された(配色された)装飾文字画像
を、例えば16階調のモノクロの出力画像として限定色
出力した場合、すなわち限定色処理して印刷(限定色印
刷)した場合、その印刷結果は、図23に示すようにな
る。この例では、図示のように、少し識別しにくくはな
っているものの、もともとあまり多色を配色した画像で
もないので識別可能である。しかし、同じ図16の25
6階調のモノクロの装飾文字画像を、さらに低階調の2
階調のモノクロの出力画像として限定色出力(限定色印
刷)すると、図24に示すようになる。
【0120】この場合、装飾部PD4Lの、もともと文
字色の「B3」(赤色)よりは控えめながら他の装飾色
の「K3」(明灰色)よりは目立つ設定色(装飾色)で
あった「G3」(緑色)は、文字色「B3」と同様に黒
色となって、この結果、文字部PC4と装飾部PD4L
とが、識別できなくなる。また、他の装飾部PD2、P
D3の設定色(装飾色)は白色となって、同じく白色と
なる背景にとけ込み(同化して)、画像から消えてしま
う。
【0121】一方、前述のように、図16の元になって
いる(図8の)カラー画像の装飾部PS2、PD3、P
D4Sの設定色「K3」(明灰色)を目立つ色「I1」
(明青色)に変更したカラー画像が元になっている図1
8の256階調のモノクロの装飾文字画像を、16階調
のモノクロの出力画像として限定色出力(限定色印刷)
すると、図25に示すような印刷結果が得られ、さらに
低階調の2階調のモノクロの出力画像として限定色出力
(限定色印刷)すると、図26に示すような印刷結果が
得られる。例えば図25の16階調の場合、枠内の文字
部PC2、PC3と、装飾部PD2、PD3とが、それ
ぞれ識別できなくなり、図26の2階調では、さらに装
飾部PD4Lが黒色となるため、文字部PC4と装飾部
PD4Lと装飾部PD4Sとが同化してしまって、識別
できなくなる。
【0122】しかし、後者の、そのまま出力(印刷)し
たのでは図25や図26となる場合には、前述の文字色
透明化処理で対応できる。すなわち、ユーザにより試し
印刷キー348が操作され、そのままでは例えば図25
のような印刷結果となる場合に、文字部PC2、PC3
の設定色(文字色)をその背景部PB1に同化する設定
色「H1」(水色)に変更した出力画像を作成して準備
し、出力する(すなわち16階調のモノクロ印刷による
試し印刷を行う)ので、例えば図27に示すような印刷
結果が得られる。この場合、文字部PC2、PC3を背
景部PB1と同化させ、装飾部PD2、PD3をより目
立たせることができる。また、この例のように装飾部の
形状が、見るからに文字部を省略した(削除した)形状
となる場合などでは、見えない文字部の存在を暗に強調
する(潜在的に目立たせる)こともできる。また、この
結果、双方が同一色または類似色(ここでは同一または
類似の濃淡)ではなくなるので、文字部および装飾部を
相互に識別し易い配色とすることができる。なお、この
例でも、枠外の文字部PC4に同様の文字色透明化処理
を施しているが、ここでは文字部PC4と装飾部PD4
Lと装飾部PD4Sとが識別可能なので、省略しても良
い。
【0123】同様に、ユーザにより試し印刷キー348
が操作され、そのままでは例えば図26のような印刷結
果となる場合に、文字部PC2、PC3の設定色(文字
色)をその背景部PB1に同化する設定色「H1」(水
色)に変更し、文字部PC4の設定色(文字色)をその
背景部PB2に同化する設定色「E3」(黄色)に変更
した出力画像を作成して準備し、出力する(すなわち2
階調のモノクロ印刷による試し印刷を行う)ことによ
り、例えば図28に示すような印刷結果が得られる。こ
の場合、文字部PC2、PC3を背景部PB1と同化さ
せ、装飾部PD2、PD3をより目立たせることができ
るとともに、文字部PC4を背景部PB1と同化させ、
装飾部PD4L、PD4Sをより目立たせることができ
る。また、この例のように装飾部の形状が、見るからに
文字部を省略した(削除した)形状となる場合などで
は、見えない文字部の存在を暗に強調する(潜在的に目
立たせる)こともできる。また、この結果、双方が同一
色または類似色(ここでは同一または類似の濃淡)では
なくなるので、文字部および装飾部を相互に識別し易い
配色とすることができる。
【0124】上述のように、本実施形態のテープ印刷装
置1で採用している画像処理方法では、文字部に対して
文字色としての設定色が設定され、装飾部に装飾色とし
ての設定色が設定され、文字部と、装飾部と、それらを
背景の部分から除いた背景部と、を有する装飾文字画像
を作成し、作成されたときの解像度より低い解像度で限
定色出力する場合に、装飾文字画像の各設定色を限定色
出力のための設定色に変更する。すなわち、限定色出力
する場合には、それに合った設定色に変更する(限定色
処理する)ので、装飾文字画像の限定色出力ができる。
【0125】ただし、設定された文字色および装飾色の
組合せにより、文字部と装飾部とが識別困難になるとき
に、文字色および装飾色の一方の設定色を所定のデフォ
ルト色に変更する。すなわち、限定色出力しない場合に
は、当初に設定された文字色および装飾色の組合せによ
り、また、限定色出力する場合には、その限定色出力に
合うように変更された設定色の組合せにより、文字部と
装飾部とが識別困難になるときに、文字色および装飾色
の一方の設定色を所定のデフォルト色に変更する。これ
により、限定色出力をするか否かに拘らず、設定された
文字部と装飾部とが識別困難になるときには、いずれか
の設定色(文字色または装飾色)をデフォルト色に変更
するので、識別困難になるのを回避可能になる。
【0126】そして、文字色および装飾色の少なくとも
一方の設定色が変更されたときに、変更された設定色を
新たな設定色として配色することにより、装飾文字画像
に基づいて出力画像を作成して準備し、変更されなかっ
たときに、装飾文字画像を出力画像として準備して、準
備された出力画像を出力する。すなわち、限定色出力を
行う場合に、または設定色により文字部と装飾部が識別
困難となる場合に、設定色を適切なものに変更でき、変
更したときには、その設定色による出力画像を作成して
準備し、変更しなかったときには、装飾文字画像を出力
画像として準備するので、適切な配色の出力画像を準備
して出力できる。したがって、本実施形態のテープ印刷
装置1では、任意の文字に任意の文字装飾を施した装飾
文字を任意の背景上に配して構成され、文字部に文字色
が設定され、装飾部に装飾色が設定された装飾文字画像
を、出力画像として出力する場合に、文字部および装飾
部に適切かつ相互に識別し易い配色を施した出力画像を
出力でき、また、限定色出力するときであっても、同様
に、適切かつ相互に識別し易い配色を施した出力画像を
出力できる。
【0127】また、本実施形態のテープ印刷装置1で
も、任意の文字装飾には、任意の文字の影文字を作成す
る影文字装飾が含まれるので、影文字装飾を施した装飾
文字画像を作成して出力する場合に、影文字部分を装飾
部として、文字部および装飾部に適切かつ相互に識別し
易い配色を施した出力画像を出力できる。また、同様に
任意の文字装飾には、任意の文字の輪郭文字を作成する
輪郭文字装飾が含まれるので、輪郭文字装飾を施した装
飾文字画像を作成して出力する場合に、輪郭文字部分を
装飾部として、文字部および装飾部に適切かつ相互に識
別し易い配色を施した出力画像を出力できる。また、任
意の文字装飾には、任意の文字の輪郭影文字を作成する
輪郭影文字装飾が含まれるので、輪郭影文字装飾を施し
た装飾文字画像を作成して出力する場合に、輪郭影文字
部分を装飾部として、文字部および装飾部に適切かつ相
互に識別し易い配色を施した出力画像を作成できる。
【0128】また、第1実施形態における説明と同様
に、囲み文字装飾や網掛け装飾については、特に具体例
を示さなかったが、同様に適用できる。囲み文字装飾や
網掛け装飾では、結果的にその装飾部により文字部が囲
まれることになるので、輪郭文字装飾などと同様であ
り、文字部を透明色にしたり背景の地模様を除いた無地
画像と同一色とすれば、文字部および装飾部が双方目立
つことになる。また、背景が地模様を有する場合には、
文字を囲む装飾部を無地画像と同一色とすれば、文字部
および装飾部が双方目立つことになる。なお、特に囲み
文字装飾の場合、囲み線色と囲み中色を設定できるの
で、囲み中色を透明色にしたり無地画像と同一色にする
方法も考えられる。また、この点では、前述の輪郭影文
字装飾も同様であり、文字輪郭色と文字影色を設定でき
るので、文字輪郭色を透明色にしたり無地画像と同一色
にする方法も考えられる。
【0129】なお、前述の図16の画像に基づいて限定
色出力した場合、図23や図24から明らかなように、
文字色透明化処理だけでは、文字部および装飾部を相互
に識別し易い配色とすることができない。このような場
合、装飾部を背景部に対して目立つ設定色とする処理を
予め行うようにし、図18のようにしてから文字色透明
化処理を行うようにしても良い。また、上述の説明で
は、256階調のモノクロ画像から16階調や2階調の
限定色出力する例として説明したが、もともと図8で前
述のカラー画像が元になっているので、例えばCMYK
の各色について256階調で表現されたカラーの装飾文
字画像を、直接、2階調のモノクロ画像として限定色出
力する場合も同様に行うことができる。
【0130】また、上述の装飾部を背景部に対して目立
つ設定色とする処理は、図8のカラーの画像の装飾色を
背景部に対して目立つ色に変更してから、試し印刷のモ
ノクロ印刷をした印刷結果が図18であることから、そ
れと同じ処理を自動化すれば可能である。そして、この
処理は、前述したように一般に装飾部も背景部に対して
目立たせたいので、その要望にも合致するものである。
また、この自動化によるデフォルト色を第1デフォルト
色、限定色出力の際の上記の文字色透明化処理の透明色
を第2デフォルト色と考えれば、第1実施形態における
画像処理方法と同様の処理となる。また、上述の説明は
文字色透明化処理のみとしたが、前述のように、地模様
削除処理についても同様である。
【0131】また、前述のように、これらの他、例えば
図20〜22、27、28のような印刷結果を得る処理
(第1実施形態における図12〜15についても同様)
では、輪郭影文字装飾を施した装飾文字画像、すなわち
図示の4個目の「Q」の文字C4の装飾文字画像につい
ても、影文字装飾(2個目の「Q」)や輪郭文字装飾の
場合と同じ文字色透明化処理を行ったが、輪郭影文字装
飾の場合、その文字輪郭部(例えばPD4L)は、文字
部(例えばPD4)と文字影部(例えばPD4S)との
間に位置するので、文字部を透明化する(文字色を透明
色とする)代わりに、この文字輪郭部を透明化する(文
字輪郭色を透明色とする)こともでき、このようにすれ
ば、文字部(例えばPD4)と文字影部(例えばPD4
S)との間がその透明色で識別し易くなり、文字輪郭部
自体もその透明色により目立つようにできる(図27に
対応して図29参照、図28に対応して図30参照)。
【0132】なお、第1実施形態においても、第2実施
形態においても、装飾文字画像は印刷のために用意され
た画像、すなわち印刷画像として用意されたので、出力
画像の説明にも印刷結果の例を挙げたが、用意(作成)
する装飾文字画像は表示のために用意された画像、すな
わち表示画像であっても良いし、出力画像が表示画像で
あっても良い。また、出力解像度の高い印刷を行うため
に高解像度で作成された印刷画像を、例えばモノクロ表
示のみ可能な表示画面で確認するなど、出力解像度の低
い表示画像として出力(表示)する場合の限定色出力な
どに適用しても良い。このような場合、装飾文字画像
は、テープ(印刷対象物)Tに印刷するための印刷画像
として作成され、表示画面に表示可能な解像度より装飾
文字画像の解像度の方が高いときに、限定色出力のため
の設定色の変更を行う。これにより、印刷解像度より表
示解像度の方が低い場合でも、印刷画像として用意(作
成)された装飾文字画像を表示して確認できる。
【0133】なお、上述の実施形態では、テープ印刷装
置1における印刷手段を画像出力手段としたが、出力手
段としては、画像を出力するものであれば何でも良い。
また、テープ印刷装置ばかりでなく、例えば一般的な印
刷装置や表示装置その他のどのような装置でも良く、ま
た、どのような目的で処理する画像処理にも適用でき
る。また、印刷手段としても、上述の実施形態では、サ
ーマル方式の例を挙げたが、インクジェット方式、レー
ザ方式等にも適用できる。もちろん、その他、本発明の
要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更も可能である。
【0134】
【発明の効果】上述のように、本発明の画像処理方法お
よびその装置によれば、任意の文字に任意の文字装飾を
施した装飾文字を任意の背景上に配した装飾文字画像を
作成する場合に、文字部に対する文字色および装飾部に
対する装飾色の一方または双方の色の設定を省略して
も、文字部および装飾部に適切かつ相互に識別し易い配
色を施した装飾文字画像を作成できる、などの効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る文字列処理方法およ
びその装置を適用したテープ印刷装置の制御系のブロッ
ク図である。
【図2】図1のテープ印刷装置の制御全体の概念的処理
を示すフローチャートである。
【図3】印刷をするときの一例を示す、表示画面および
その表示画面上での典型的な操作の説明図である。
【図4】文字列画像の画像作成・印刷のための典型的な
操作・処理を示すフローチャートである。
【図5】色の表現方法の一例を示す説明図である。
【図6】カラーモードを選択して一部または全部の色を
の設定を省略した場合のデフォルトの設定色の一例を示
す説明図である。
【図7】図6に続く、図6と同様の説明図である
【図8】文字装飾を施したカラーの装飾文字画像をテー
プに印刷した印刷結果の一例を示す説明図である。
【図9】図8の枠内部に地模様を設定した場合の一例を
示す、図8と同様の説明図である。
【図10】図9の文字色および装飾色の少なくとも一方
の任意の設定を省略した場合に問題となる組合せの一例
を示す、図9と同様の説明図である。
【図11】図10に対応して別の一例を示す、図10と
同様の説明図である。
【図12】図11に対応して、文字色透明化処理を行っ
てから印刷した場合の一例を示す図9と同様の説明図で
ある。
【図13】図11において地模様がなかった場合の一例
を示す、図12と同様の説明図である。
【図14】図11の適用対象部分として装飾部に地模様
削除処理を行ってから印刷した場合の、図12に対応す
る一例を示す、図9と同様の説明図である。
【図15】図11の適用対象部分として文字部に地模様
削除処理を行ってから印刷した場合の一例を示す、図1
4と同様の説明図である。
【図16】図8のカラーの装飾文字画像を、256階調
のモノクロ印刷を行う試し印刷により、テープに限定色
印刷した印刷結果の一例を示す説明図である。
【図17】図9のカラーの装飾文字画像に対応する、図
16と同様の説明図である。
【図18】図8のカラーの装飾文字画像の装飾色を背景
色に対して目立つ色に変更したカラーの装飾文字画像を
作成し、図16と同様の256階調のモノクロの試し印
刷により、テープに限定色印刷した印刷結果の一例を示
す説明図である。
【図19】図9のカラーの装飾文字画像に対応する、図
18と同様の説明図である。
【図20】図18と同様のカラーの装飾文字画像に対し
て、図13と同様の文字色透明化処理を行ってから、図
16と同様のモノクロの試し印刷をした場合の一例を示
す説明図である。
【図21】図19と同様のカラーの装飾文字画像に対し
て、適用対象の装飾部に図14と同様の地模様削除処理
を行ってから、図16と同様のモノクロの試し印刷をし
た場合の一例を示す説明図である。
【図22】図15と同様の地模様削除処理を行った場合
の一例を示す、図21と同様の説明図である。
【図23】図8のカラーの装飾文字画像または図16の
256階調のモノクロの装飾文字画像を、16階調のモ
ノクロ印刷を行う試し印刷により、テープに限定色印刷
した印刷結果の一例を示す説明図である。
【図24】2階調のモノクロの試し印刷による一例を示
す、図23と同様の説明図である。
【図25】図18の256階調のモノクロの装飾文字画
像に対応して、図23と同様の16階調のモノクロの試
し印刷をした一例を示す説明図である。
【図26】2階調のモノクロの試し印刷による一例を示
す、図25と同様の説明図である。
【図27】図13と同様の文字色透明化処理を行ってか
ら、図25と同様のモノクロの試し印刷をした場合の一
例を示す説明図である。
【図28】図13と同様の文字色透明化処理を行ってか
ら、図26と同様のモノクロの試し印刷をした場合の一
例を示す説明図である。
【図29】図27とは別の設定色変更処理を施した一例
を示す、図27と同様の説明図である。
【図30】図28とは別の設定色変更処理を施した一例
を示す、図28と同様の説明図である。
【符号の説明】
1 テープ印刷装置 3 キーボード 4 ディスプレイ 5 テープカートリッジ 7 印刷ヘッド 11 操作部 12 印刷部 13 切断部 14 検出部 41 表示画面 200 制御部 210 CPU 220 ROM 230 キャラクタジェネレータROM(CG−RO
M) 240 RAM 250 入出力制御回路(IOC) 260 内部バス 270 駆動部 280 外部メモリ装着部 290 電源部 T テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 5/00 - 5/42

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】に文字装飾を施した装飾文字を背
    上に配し構成となるように、文字色が設定された前記
    文字の部分に相当する文字部と、装飾色が設定された前
    文字装飾を施した部分に相当する装飾部と、前記背
    ら前記文字部および前記装飾部を除いた部分に相当す
    る背景部と、を有する装飾文字画像を作成する画像処理
    方法であって、 前記文字色および前記装飾色の少なくとも一方の設定色
    の任意の設定が省略されたときに、所定の第1デフォル
    ト色を前記一方の設定色として決定する第1設定色決定
    工程と、 前記第1デフォルト色を前記一方の設定色として設定し
    た場合の他方の設定色との組合せにより、前記文字部と
    前記装飾部とが識別困難になるときに、前記他方の設定
    色または前記第1デフォルト色の代わりに、所定の第2
    デフォルト色を設定色として決定する第2設定色決定工
    程と、 前記文字色および前記装飾色の設定色を、それぞれ前記
    文字部および前記装飾部に配色することにより、前記装
    飾文字画像を作成する画像作成工程と、 を備えたことを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】に文字装飾を施した装飾文字を背
    上に配し構成となるように、文字色が設定された前記
    文字の部分に相当する文字部と、装飾色が設定された前
    文字装飾を施した部分に相当する装飾部と、前記背
    ら前記文字部および前記装飾部を除いた部分に相当す
    る背景部と、を有する装飾文字画像を作成する画像処理
    装置であって、 前記文字色および前記装飾色の少なくとも一方の設定色
    の任意の設定が省略されたときに、所定の第1デフォル
    ト色を前記一方の設定色として決定する第1設定色決定
    手段と、 前記第1デフォルト色を前記一方の設定色として設定し
    た場合の他方の設定色との組合せにより、前記文字部と
    前記装飾部とが識別困難になるときに、前記他方の設定
    色または前記第1デフォルト色の代わりに、所定の第2
    デフォルト色を設定色として決定する第2設定色決定手
    段と、 前記文字色および前記装飾色の設定色を、それぞれ前記
    文字部および前記装飾部に配色することにより、前記装
    飾文字画像を作成する画像作成手段と、 を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記背景の画像が無色または単一色の無
    地画像あるいはその無地画像の上に所定色の地模様を有
    する地模様画像である場合の前記第2デフォルト色は、
    前記背景と同化する透明色であり、前記文字色の設定色
    とすることを特徴とする、請求項に記載の画像処理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記背景の画像が無色または単一色の無
    地画像の上に所定色の地模様を有する地模様画像である
    場合の前記第2デフォルト色は、前記無地画像と同一色
    であることを特徴とする、請求項に記載の画像処理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記任意の文字装飾には、前記任意の文
    字の影文字を作成する影文字装飾が含まれることを特徴
    とする、請求項ないしのいずれかに記載の画像処理
    装置。
  6. 【請求項6】 前記任意の文字装飾には、前記任意の文
    字の輪郭文字を作成する輪郭文字装飾が含まれることを
    特徴とする、請求項ないしのいずれかに記載の画像
    処理装置。
  7. 【請求項7】 前記任意の文字装飾には、前記任意の文
    字の輪郭影文字を作成する輪郭影文字装飾が含まれるこ
    とを特徴とする、請求項ないしのいずれかに記載の
    画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記装飾文字画像に基づく出力画像を出
    力する出力手段をさらに備えたことを特徴とする、請求
    ないしのいずれかに記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記出力手段は、前記出力画像を表示画
    面に表示する表示手段を有することを特徴とする、請求
    に記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 前記出力手段は、前記出力画像を印刷
    対象物に印刷する印刷手段を有することを特徴とする、
    請求項8または9に記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】 前記印刷対象物がテープであることを
    特徴とする、請求項1に記載の画像処理装置。
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