JP3531456B2 - 受光素子モジュ−ル及びその製造方法 - Google Patents

受光素子モジュ−ル及びその製造方法

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JP3531456B2
JP3531456B2 JP03411398A JP3411398A JP3531456B2 JP 3531456 B2 JP3531456 B2 JP 3531456B2 JP 03411398 A JP03411398 A JP 03411398A JP 3411398 A JP3411398 A JP 3411398A JP 3531456 B2 JP3531456 B2 JP 3531456B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光通信や光計測に用
いられる受光素子と光ファイバを組み合わせたフォトダ
イオードモジュール(PDモジュール)及びフォトダイ
オードモジュールの製造方法に関する。特に信号間の干
渉による歪みが小さく多数のアナログ信号を歪みなく受
信できる受光素子モジュールとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ここで受光素子モジュールというのは受
光素子と光ファイバを組み合わせたものである。ファイ
バ、レンズ、PDチップの3者の組み合わせにおいて、
チップの位置を、レンズによるファイバ端の像の位置よ
り軸線にそって前または後ろにずらすようにした提案は
いくつかある。特開昭64−79629号、特開平5ー
224101号などである。反射光レベルを下げるとか
効率を上げる歪みを下げるなどを目的としている。受光
素子はPDチップをパッケージに収容したものでPDチ
ップはpn接合を有する半導体チップであって両面に電
極を持ち、光の入る方は環状の電極になっている。従来
例にかかる受光素子チップを図1によって説明する。
1.3μmや1.55μmの長波長帯ではおもにInG
aAsを受光層としたpin−PDが用いられる。n型
InP基板81の上にn−InPバッファ層82、In
GaAs受光層83、InP窓層84の順にエピタキシ
ャル成長を行ってエピタキシャルウエハーを作る。
【0003】さらにZnの選択拡散によってp型領域8
5を作りpn接合を作製する。パッシベーション膜8
8、反射防止膜87およびp側電極86、n側電極90
を形成する。p側電極86はリング状であって、その中
に光89が入るようになっている。n電極はn型InP
基板底面に一様についておりリング状でない。このよう
なPDチップはガラス窓のある金属製のパッケージに実
装されて受光素子となる。あるいは光ファイバや光コネ
クタと一体化されて光ファイバを伝搬した光強度を検出
できるようにする。光ファイバや光コネクタと一体化し
たものは受光素子モジュール(PDモジュール)とい
う。細い光ファイバからでた光を検出するのであるから
光ファイバとチップの軸合わせが重要な問題になる。
【0004】光ファイバと受光素子チップを組み合わせ
た受光素子モジュールの従来例を図2によって説明す
る。フォトダイオード1はパッケージ12の上にサブマ
ウント13を介して固定される。フォトダイオード1の
受光部をパッケージの中心に据え、光ファイバ14の中
心もパッケージ中心線上にあるようにする。つまり全て
の光学部材が中心線上に並ぶように調芯される。パッケ
ージはその下にアノードピン15、カソードピン16、
ケースピン17等を有する。
【0005】パッケージ12はさらに球レンズ23を有
する円筒形キャップ22が固定される。パッケージ12
のヘッダの外周には円筒形のスリーブ18を取り付け
る。スリーブ18の上面には円筒形のフェルールホルダ
ー19が固定される。これはファイバ14の先端が挿入
されているフェルール20を軸線上に保持するものであ
る。ベンドリミッタ21は柔軟な部材で作られており光
ファイバ14がフェルールの根元で過度に湾曲しないよ
うに保護している。
【0006】PD(フォトダイオード)チップ1のn電
極(カソード)はケース12から電気的に浮かす必要が
あるから絶縁物のサブマウント13を間に挟んでいる。
AlNやアルミナ(Al23 )製の長方形の板であ
る。表面と裏面は適当な金属膜を被覆してある(メタラ
イズという)。PDチップ1はサブマウント13の上に
PbSnなどの半田によって固定される。サブマウント
13の上面がカソードピン16に金ワイヤによって接続
される。チップ1のp電極が金線によってアノードピン
15に接続される。
【0007】球レンズ23は光ファイバから出た光を集
光してフォトダイオード(PD)1の受光面に高効率で
入射するようにする。光ファイバ端面で反射した光がレ
ーザに戻らないように光ファイバの端面は斜め研磨して
ある。これは8゜の斜面になるようにカットしてある。
傾斜角は様々である。光ファイバ、レンズ、PDの中心
は同一直線上にある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように3つの部材
が同一軸線上にあるのは当然のように思えるが、実は多
数の周波数の違う信号間で相互干渉が起こり易いという
欠点があることが分かった。これは必ずしも理解しやす
くないことであるから詳しく述べる。従来例の難点がは
っきりするのが光CATVであるからその場合の動作を
説明しよう。光CATV受信機の受光部に受光素子モジ
ュールを使うとき周波数間に相互干渉があると信号が歪
む。ためにチャンネル数が著しく制限されてしまう。光
CATVではアナログ電気信号をレーザ、発光ダイオー
ドによって光アナログ信号に変換しこれを光ファイバ中
に伝送するようになっている。周波数の異なる複数の信
号が一つの光ファイバを伝搬し一つの受光素子によって
光電変換される。
【0009】一つの周波数を持つ単位をチャンネルとい
う。多数のチャンネルからの信号を通し受信機ではその
内の任意の一つを選んで受信し再生する。アナログ信号
を伝送するので線形性の良い受信機によって光電変換し
なければならない。線形性がよいというのは光のエネル
ギーと変換後の電気エネルギーが比例するということで
ある。もしも光エネルギーの二乗に比例するなど非線形
の部分があると、異なる周波数のふたつの信号が干渉す
る。つまり差周波数(ビート)や和周波数の信号成分が
新たに生じて受光素子出力に含まれるようになる。これ
を歪みという。
【0010】歪みは2次以上ならどの次数でも発生する
非線形現象である。その中でももっとも大きく測定容易
なのが2次の歪みである。だから二次相互変調歪みIM
2によって受光素子を評価する。二次歪みであるから
入力信号の強度に比例する。入力信号を弱くすると二次
歪みは小さくなるが信号強度が低いと信号自体が弱くな
るのでノイズに信号が埋まってしまい綺麗な映像を再生
することができない。従来の受光素子モジュールでは信
号強度を犠牲にしないで歪を下げることは困難であっ
た。
【0011】これを改善するために、本発明者はかつて
球レンズの収差を積極的に利用した集光方法により歪を
下げることのできる受光素子モジュールを提案した。特
願平6−171873号「アナログPDモジュール及び
その製造方法」である。受光素子モジュールの概念図を
図3に示す。フォトダイオード1、球レンズ3、斜め研
磨光ファイバ5が同一直線上に並んでいる。部材点数や
その構造は従来のものと異ならない。しかしレンズと光
ファイバ端面の距離Zを変化させることによって、感度
を下げず歪を下げることができることに初めて気づいた
ものである。感度と歪の距離依存性が異なることに気づ
き、距離依存性の相違に基づいて感度を犠牲にせず歪を
下げる配置を初めて提案した。
【0012】図4は本発明者が測定した受光素子モジュ
ールの感度(交流感度RAC(A/W))、IMD2
(dBc)のレンズ・ファイバ端面間距離Z依存性のグ
ラフである。歪は破線により感度は実線によって示す。
歪についてZ=1.2mmで最大になる。従来はこれよ
りZが大きい領域だけが注目されていた。二次歪は−7
5dBcより小さいことが要求されていた。そこで従来
は、光ファイバをレンズから遠くへ離して歪が−75d
BcになるZ=1.6mmの辺りに設定されていた。し
かしこれは最大感度領域をはずれており信号強度を犠牲
にしてIMD2 を下げている。信号が弱いのでやはり多
数のチャンネルを伝送し受信するのは難がある。
【0013】本発明者は感度を損なわず歪だけを下げる
可能性について検討を重ねた。すると歪曲線が、Zの小
さい範囲で感度よりも速く減少する部分があることに気
づいた。Zが小さい範囲で−75dBcになる点がZ=
0.8mm〜0.9mmに存在する。先ほどのZ=1.
6mmと異なりここは感度最大である。そこで光ファイ
バ・レンズ間距離をZ=0.8〜0.9mmにし、感度
と歪の両方の要求を満足させた受光素子モジュールを与
えたのである。
【0014】感度最大の領域が0.8〜1.3mmに広
がっているのは次の理由による。PDチップのp電極が
囲む受光面の直径Wは、100μm〜200μmでかな
り広い。光ファイバから出た光をレンズによって絞ると
これよりずっと小さい直径になる。PDとレンズの距離
は不変であっても、光ファイバの位置をZ軸方向に動か
すとPDでの光の直径は変動する。最小直径を与えるZ
のところにファイバを固定すると最大感度になる。しか
しそれだけでなくこれの前後に光ファイバを動かしても
光の直径Uが受光面直径よりも小さい限り(U≦W)全
ての光がPDに吸収されるから最大感度を与える。その
ために最大感度領域が0.8〜1.3mmに広がるので
ある。
【0015】それでは歪と感度の距離依存性が合致しな
いのはどうしてか?二次歪みは最大感度点の中心Z0
(1.1mm)で最大にならずそれよりも前(1.2m
m)で最大になっている。前記の発明はこの非対称性に
気づいてこれを利用して感度と歪の要求の両方を巧妙に
満足させたものである。ではどうして非対称なのか?レ
ンズに収差がないとすると結像点に関して光の輪の広が
りは前後に対称である。すると光ファイバの光が丁度結
像する点から前後にずれても歪も対称であるべきであ
る。
【0016】ところがレンズというものはかならず収差
がありとりわけ球レンズは収差が大きい。遠軸光は速く
収束し近軸光は遅く収束する。近軸光が軸線を切る位置
をガウス像面という。遠軸光はそれよりも先に軸線を横
切っている。光ファイバ・レンズ間距離Zと、レンズか
ら像までの距離Yはレンズの公式によって表される相補
的関係がありZが大きいとYは小さい。歪が最大になる
のは受光面にガウス像面が合致する時であると本発明者
は考える。このとき光が最も著しく一点に集中するから
である。pn接合のある一部だけに光が集中するから2
次、3次の効果が現れ、これが異なる周波数の相互干渉
を惹起し歪みを増幅するのである。
【0017】それより僅かに光ファイバを外側へ移動さ
せると光束が拡散するばかりであるから感度が減衰し始
める。反対に受光面にガウス像面が合致した時から光フ
ァイバをレンズ側に移動させると遠軸光の収束点が受光
面に合致するようになり感度は落ちない。さらに光ファ
イバをレンズ側に平行移動して初めて光束直径Uが受光
面直径Wを越えるようになる。そのような理由で感度と
歪みが非対称になるのであろう。このようにして本発明
者は歪みを−75dBc以下にし感度も保持できるよう
な光ファイバ・レンズの配置を初めて発見した。これも
レンズ、PD、光ファイバの3部材は軸線上にある。つ
まり、3部材ともにZ軸上にあるのである。光ファイバ
から出た光の像が受光面にできず受光面の背後にでき
る。焦点を外した位置に受光素子を置くのであるからこ
れは簡単にはデフォーカス法と呼ぶ事ができるかも知れ
ない。
【0018】光CATVでは当初は数チャンネル(C
H)の伝送で十分であったが、現在では40CHが標準
になっている。また最近ではさらに80CH〜110C
Hを伝送できるシステムに対する需要が出てきている。
チャンネル数に対する要求はきびしくなる一方である。
このような多チャンネル化に伴って受信機の受信周波数
帯域も450MHzであったものが、860MHzも必
要になってきた。帯域はほぼ倍増させなければならな
い。さらに多くの家庭に信号を送らなければならないか
ら、発光量の大きいレーザ(LD)光源を用いるように
なってきた。大出力のレーザを光源にするから1mW以
上の大信号光がPDに入射することもある。チャンネル
数が多いほど歪みの影響は大きく、信号光が強いほど歪
みが大きくなる。多チャンネル、高出力化によって従来
以上に歪み特性を改善する必要が強く感じられるように
なってきた。特性改善のみでなく低価格で受光素子モジ
ュールを提供する必要もある。そのために安定で低歪み
高感度の受光素子モジュールを作製することが急務とな
ってきた。
【0019】大信号に対しても歪みの少ない受光素子モ
ジュールを提供することが本発明の第1の目的である。
感度を犠牲にする事なく低歪みの受光素子モジュールを
提供することが本発明の第2の目的である。歪みの小さ
い受光素子モジュールを低コストで製造する方法を提供
することが第3の目的である。歩留まり良く低歪み受光
素子モジュールを製造する方法を提供する事が本発明の
第4の目的である。
【0020】
【課題を解決するための手段】光ファイバの軸線を伝搬
した軸光線が光ファイバ先端の傾斜角θのために軸線と
αをなす角度で光ファイバ端Qを出る場合その傾斜光線
αの延長線上にレンズ中心Hと受光素子中心Oを並べた
ものが本発明の受光素子モジュールである。また受光素
子はレンズによる光ファイバ端のガウス像面よりもレン
ズに近い位置に置く。少なくともファイバからの傾斜光
線とHOは平行であるようにする。QHは調芯によって
決まるから必ずしも傾斜光線αと平行にならないが、理
想的にはαとQHも平行であるべきである。受光素子中
心Oレンズ中心Hを軸線上に据えるならば、レンズ中心
Hと光ファイバ距離をLfとし、レンズ中心と受光素子
中心との距離をLとすると、受光素子中心はパッケージ
中心よりある方向(−X方向とする)に−Ltanαだ
けずれる。光ファイバ中心はパッケージ中心より反対方
向(+X方向)にLftanαに近い値だけずれる。さ
らに光ファイバの研磨面のうち最下点SがZ軸に最も近
いように光ファイバの回転角度を決める。
【0021】以上が本発明の原理であるが実際にはLと
Lfは非対称である。Lはキャップの高さなどから予め
決まる定数である。Lfは歪みを小さくし感度を最大に
する調芯作業によって個々の素子毎に決まる。Lとθが
既知であるとき上記のようにレンズ中心に対する受光素
子中心の軸直角方向の位置を決めることによって歪みを
最小にすることができる。本発明では光ファイバも受光
素子も軸線から外れるようにする。さきほど説明した本
発明者の改良をデフォーカスというのに対して、これは
仮にオフアクシスと呼ぶことにしよう。だから本発明は
両者を兼ね備えたデフォーカス+オフアクシスなのであ
る。特に新規な主張はオフアクシスにある。ファイバ端
からでる光線上にレンズ中心Hと受光素子中心Oを並べ
るということである。デフォーカスについては前記の先
願によって説明した。だからここではどうして光ファイ
バや受光素子を側方へずらせば(オフアクシス)歪みが
改良されるのか?これについて説明しよう。
【0022】本発明者はさきほど述べた先願の手法に従
って光ファイバを焦点位置よりレンズに近づけたデフォ
ーカスのアナログPDモジュールを多数作製した。その
製造の過程で奇妙なことに気づいた。製造条件のバラツ
キのためか、標準より歪み特性の良いモジュールとより
悪いモジュールができるのである。歪み特性のバラツキ
は何に由来するのか?図4でレンズ・ファイバ間距離Z
によって歪みを特定しているがそれ以外にも歪みに影響
するパラメータが存在するのであろうか?
【0023】そこで、歪みの大きいモジュールや小さい
モジュールを分解して調査した。すると思いがけない事
実が分かった。歪み特性の良いモジュールは図5のよう
に光ファイバ中心Qがレンズ中心Hを通る軸線(Z軸)
からずれ、受光素子チップ中心Oも軸線から反対側にず
れている。しかも光ファイバの最下点Sが軸線に最近接
している。光ファイバの斜め研磨面の長円方向の直径を
STとしSが最下点、Tが最上点である。点T、Q、
S、H、OはZ軸を含む同一面内に存在し点Q、H、O
はほぼ同一直線上にならんでいる。デフォーカスによる
調芯であるから、図3のように本来はQ、O点ともにZ
軸の上にあるべきだが製造誤差があって軸からずれるこ
とがある。その場合であっても歪みが小さく感度の良い
ことがあってそれが図5の場合である。光ファイバの中
心軸線に沿う光線は点QをでてSの側に屈折しZ軸とα
の角度をなして進みレンズ中心Hを通り素子1の中心O
に入る。光線QHOがほぼ直線である。
【0024】斜めカットの角度θと光線の軸に対する傾
き角αの関係は、図9によって与える。ファイバ軸線を
進む光線RQは斜め面TSでSの側に屈折し、RQMと
いう軌跡を描く。面TSの直角からのズレはθである。
面TSに立てた法線をQnとする。スネル法則より n0 sin(α+θ)=n1 sinθ (1) がなりたつ。n0 は空気屈折率、n1 はファイバコア屈
折率である。ここからαは α=sin-1{(n1 sinθ)/n0 }−θ (2) となる。θがきまるとαが決まる。
【0025】図6は反対に歪みが大きい場合の配置であ
る。光ファイバの中心QがZ軸からずれ、素子中心Oも
Z軸から反対方向にずれる。レンズ中心HはZ軸上にあ
る。ファイバ切断面の最上点TがZ軸に接近している。
図5の場合と光ファイバ切断面の向きが反対になってい
る。光ファイバ中心Q、レンズ中心H、チップ中心Oは
ほぼ同一直線上にある。しかし光ファイバ中心線をたど
る光は斜め切断面のS側に屈折するからZ軸から外側に
αの角度をなして進みレンズの外殻部に入射する。レン
ズによって強く屈折しPDの中心Oに入る。Qの像が受
光素子中心Oにできるという点では同じであるが光ファ
イバの向きが反対であるからビームの光路が大きく異な
る。幾何光学的な考察に従えば何れであっても光量は同
じであるし、歪みにも影響があろうとは思えない。
【0026】本発明者はどうしてこのような非対称の現
象が起こるのかを考えてみた。歪み特性が光軸に関して
対称でないとすれば、それは非対称要素を含む部品が原
因であるに違いない。球レンズ、受光素子チップともに
対称性がある。だから原因は光ファイバにあるはずであ
る。光ファイバは先端を4゜〜10゜程度斜めに研磨し
て反射戻り光が光源に戻らないように工夫をしている。
研磨面の向きが歪み特性に影響しているらしい。研磨面
の向きが違えば図5と図6に対比して示すように、光線
の軌跡が大きく異なる。幾何光学的には光ファイバの向
きに拘らずQの像はO点にできる。光ファイバ端Qから
出た光はレンズを通り受光素子チップ中心Oに結像す
る。しかし実際には光線は一本ではない。Q点から円錐
形に光がでる。光円錐の頂角γはファイバのコア屈折率
とクラッド屈折率による。
【0027】レンズに収差がないと円錐形にそって出た
光は全てチップ中心Oに収束するはずである。しかし実
はレンズには収差がある。球レンズのような場合とくに
収差が著しい。近軸光は遅く収束し(ガウス像面)遠軸
光は速く収束する。従ってレンズのどこを通るかによっ
て光線の軸線上での収束点が異なる。それは図5と図6
の場合で相違する。図5の場合はチップに対して光線が
直角近くで入射する。だからO点に関してほぼ対称の光
線分布になる。円錐に含まれる光線がチップ面でほぼ一
様分布で入射する。
【0028】ところが図6の場合レンズの外側から光線
がチップにあたる。だから面に対してより斜めに入射す
ることになる。斜めに入射するので受光面での光線密度
がO点の前後で大いに異なる。密度の揺らぎは感度には
あまり影響しないが歪みには強く影響する。入射線が傾
く事によって光線密度が大いにゆらぐ。あるところでは
光線密度が高く、その他のところでは密度が低い。不均
一性が著しい。そのために図6の配置では相互干渉が増
えて歪みが増えるのではなかろうか?
【0029】本発明者はそのような仮説を立てた。仮説
を確かめるために光線追跡法によるシミュレーションを
行った。つまり光ファイバの端部Qから円錐内部に立体
角に対し等密度で多数本の光線が出射されたとしその光
線の一本一本を幾何光学的に追跡する。ひとつひとつの
光線をレンズによって屈折させ、これがチップに入射す
る点を求める。光線を一つずつ追跡するから光線追跡と
いう。レンズでの屈折は幾何光学によって扱えるから簡
単に計算できる。チップでの入射点を点によって表した
ものが図7と図8である。これらは、実験結果ではなく
て計算結果である。実際にこのように光点が素子に入る
のが観測されるわけではない。
【0030】チップ中心OのZ軸からのズレをXとし、
光ファイバ中心QのZ軸からのズレをWとする。XとW
の正負を次のように決めておく。図6のようにファイバ
端面STの最下端点SがZ軸より遠いときにWが負、X
が正とする。3点Q、H、Oは直線上にあるようにする
ので、WはXと符号が反対になる。図5ではSがZ軸に
近いのでWは正、Xは負である。図6では左向きにX軸
があり、図5では右向きにX軸が定義される。以下に図
5から図8を用い、本発明の具体的な数値を挙げて光学
系を説明する。ここでレンズは全て共通で、直径1.5
mm、屈折率1.5の球レンズである。この時近軸光線
に対するレンズの焦点距離は1.12mmである。従っ
て、以下に示す例でLf=1850μm、1650μm
の時のガウス像面はそれぞれレンズから3000μm、
3500μmの位置に来る。受光素子の受光面のレンズ
からの距離をL=2000〜2100μmとすると、受
光素子がガウス像面より1000μm〜1400μmも
レンズ側に接近した位置にある。つまり受光素子がデフ
ォーカス位置にある。本発明はデフォーカスでありかつ
軸垂直方向(オフアクシス)にも受光素子と発光素子を
ずらせる。だから本発明はデフォーカス且つオフアクシ
スなのである。
【0031】図5の配置でファイバずれW=120μ
m、チップズレX=−140μm、レンズ中心Hとファ
イバ端Qのz方向距離Lf=1850μm、レンズ中心
とチップの距離L=2100μm、α=3.7゜、θ=
8゜である。図5の配置での近軸光線の入射点の分布が
図7である。図7の横軸がX軸で縦軸がY軸である。い
ずれもZ軸に直交する。円Cは受光素子の受光面の広が
りである。点は一つの光線の素子入射点を示す。光線入
射点をしめす点が受光面に均一に分布している。図7の
横軸がX軸であるが+Xでも−Xでも点の分布は殆ど同
じである。同じ事は+Y軸方向と−Y軸方向でも言え
る。つまりxy面において等方的に光点が分布してい
る。特に高密度の領域がない。一様分布近い。
【0032】図5のように素直に光線が素子に入ってい
るのであるからこれは当然だと思ってはいけない。まっ
たく反対である。もしもレンズに収差がなくて受光素子
がファイバ端点Qの結像点にあるとすればどのような方
向に出た光線もO点に収束するはずである。何千本の光
線について追跡してもどれもO点に集中するはずであ
る。そのように光線が一点集中する時もっとも干渉が大
きく歪みが大きくなる。だから収差のないレンズでは感
度最大のところで歪みも最大になりしかもzに関し前後
方向に対称になる。無収差レンズでは感度を大きく歪み
を少なくというような事は難しい。
【0033】してみれば図4の感度、歪みの非対称は収
差が大きいから生ずるのである。収差のあるレンズであ
って結像点より前にファイバを置いているからQのガウ
ス像面は素子の受光面より背後にできている。受光面に
結像点が合致していない。そのためにQ点から出た光線
が素子面でことほどさように散らばるのである。このよ
うに光点が一様分布すると干渉が少なくなり歪みも小さ
くなる。しかも光点のほとんどが受光円Cの内部にある
ので感度も良好である。殆ど全ての光が分散して受光面
に入るから感度は良くて歪みは少ない。
【0034】収差のあるレンズをつかって焦点から外れ
た位置に素子を置いているからこのようなトリックが可
能になる。それでは収差のあるレンズを使い結像点を素
子面より後ろに追いやればいいのかというとそうではな
い。そう単純ではないのである。素子の取り付け位置、
ファイバの位置が軸線から外れることもありその場合あ
る時は歪みを増やしある時は歪みを減らすからである。
【0035】図8が図6のような遠軸光がつくる入射点
分布を示す。ファイバはチップと反対側にずれる。ずれ
の面をxz面とする。つまりファイバもチップも符号を
含めx方向にずれるとする。図6のパラメータはファイ
バズレW=−160μm、チップずれX=+140μ
m、Lf=1650μm、L=2100μm、α=3.
7゜、θ=8゜の例である。殆ど全部の光線が受光面円
Cに入る。しかし密度が偏る。x=−c(J)の近くの
三日月形領域GJEFは空白になっておりここには光線
が到達しない。ところが曲線EFGのすぐ内側EFGK
ONは高密度の光点が存在する。この高密度光点が歪み
を増大させる。高密度の分布が中心Oの左側に偏りO点
もすぐ右側は低密度の領域になっている。
【0036】光点が一様分布にならず過密部分があり、
これが異なる周波数間の干渉を引き起こし歪みを増加さ
せる。光点の殆ど全てが受光円Cに含まれるから感度は
高いのであるが光点分布が一様でなく、過密の部分があ
ってこれがために歪みが増加するのである。受光円Cに
光点が入っている限り感度が高い。歪みは過密箇所があ
ると増加する。過密箇所がどうできるか?というのは簡
単には分からない。
【0037】図3のように光ファイバもチップもZ軸か
らずれていない場合は光点ばらつきが図7と図8の中間
的なものになる。であるから図7の場合は軸線上にある
図3の場合よりも歪みが小さく、図8の場合は図3の場
合より歪みが大きくなるのである。図7の場合は球レン
ズの収差を利用し光点を受光面Cの全体に拡散している
から、単位面積当たりの光パワーは小さくなり歪みが減
る。
【0038】これは図5、図6、図3のように3つの典
型的な場合の比較であるが、より詳しく軸ズレと歪みの
関係を調べた。パラメータはチップ中心OのZ軸からの
ずれXである。3点Q、H、Oがほぼ直線上にならぶよ
うな拘束条件を課し、しかも感度がいずれも1.3μm
光に対し0.9A/WになるようにLf、Lを調節して
いる。いずれもガウス像面がチップ上になくチップ面よ
り遠くにある。前記の本発明者の先願の思想(デフォー
カス)にそうものである。であるからXだけを変えてい
るのではなくL、Lf、Wも変わっている。光ファイバ
は1.3μm〜1.55μmに対して使われるシングル
モードファイバであり研磨角θは8゜である、n1
1.5として、出射角αは3.7゜である。
【0039】チップずれXを変えて歪みIMD2 を測定
した結果を図10に示す。但し光ファイバ端面の最下点
SがZ軸から離れ最上点TがZ軸に接近している場合の
Xを正と定義する。図6の場合のXは正、図5の場合の
Xは負である。つまりベクトルSTのxy面への正射影
の方向が+x方向とする。
【0040】X=−140μmで歪み最小値−86dB
cを取るがこれは図5の配置(W=120μm、Lf=
1850μm、L=2100μm)である。Xが−15
0μm〜−100μmで−85dBc以下である。
【0041】X=0μmは図3のような軸ズレのない場
合である。IMD2 は−79dBcである。X=−20
0μm〜+50μmで歪みは−75dBc以下である。
歪みの要求値が従来通り−75dBcならこの範囲で良
いということになる。Xが正になると歪みは急激に増加
する。X=+140μmの位置が図6の場合(W=−1
60μm、Lf=1650μm、L=2100μm)で
ある。歪みは−59dBcである。
【0042】
【発明の実施の形態】本発明を実施するためにはチップ
のパッケージの上に置くときから注意が必要である。最
も簡単にはチップをパッケージ中心Pから−Ltanα
だけずらしレンズ中心Hをパッケージ中心Pに合致させ
ておくことである。つぎに可能な方法はパッケージ中心
Pにチップ中心Oを合致させレンズ中心HをLtanα
だけずらす方法である。さらにチップは任意の箇所に置
いてレンズをそれよりLtanαだけずれた位置に置く
方法である。
【0043】つまりこれら部材のパッケージ中心線から
のズレによって表すと(STのTの方を正と定義)、 チップ中心O=−Ltanα、 レンズ中心H=0 チップ中心O=0、 レンズ中心H=+Ltanα チップ中心O=β レンズ中心H=β+Ltanα の3つの場合が可能である。ファイバの方は端面の方向
STが分かっているからxy面内で平行移動し歪みを調
べながら調芯するのでここでは規定できない。
【0044】ファイバ端Qの最適の位置は Q=Lftanα Q=Lftanα+Ltanα Q=Lftanα+Ltanα+β である。ただしLfはz方向の調整によって決めるから
予め決められない。
【0045】ではどうしてファイバの回転方向によっ
て、図7と図8のような光線分布の違いが起こるのか?
これが問題である。光線追跡法によって計算した結果が
図7、図8であるから、このようになるのであるが直観
的に分かりにくい。図13によって図6の場合図8のよ
うな不均一分布になる理由を説明する。図13はファイ
バ端Qから出た光が球レンズHを通ってチップに至る光
線軌跡を示す。違いを明らかにするためにレンズを誇張
して書いている。ファイバ端から出る光は斜め角αの方
向に出るがこれは円錐形の広がりを持つ。広がり角γは
sinγ=(n1 2−n2 21/2 によって与えられる。n
1 はコア屈折率、n2 はクラッドの屈折率である。斜め
に出た場合でもほぼ同じ円錐角で広がる。
【0046】一点Qから出た光線は球レンズによって屈
折するが光軸QbHmFg上での収束点が違う。外側を
通る光線程速く収束する。レンズ面にa、b、c、d、
e、f、g点をとりここを通る光線について考察する。
中心を通る光はQbHmを通りガウス像面Fbで収束す
る。もっとも収束点が遠いのである。少し曲がる光線Q
cl、QanはFcで収束する。dを通る光線は光軸と
Fdで交差する。eを通る光線は光軸とFeで交差す
る。もっと外殻部gを通る光線はghFgと進みFgで
収束する。つまり中心Hより遠くを通る光線ほど強く屈
折するので収束点がレンズに近づく。これが球レンズの
収差である。図5のようにHを通る近軸光は図13にお
いてレンズ面のabで入射しmnで出射する。これがF
b〜Fcで光軸を切る。
【0047】本発明者が発見した原理(特願平6−17
1873号)によってチップは収束点(ガウス像面)よ
りも前方に置く方が歪みが小さいのである。図5のよう
にレンズの中心Hを通る近軸光をガウス像面より前方で
切る位置pqに受光素子チップをおいたと言う場合を考
える。その場合光源点Qから微小面abに広がる光は均
一に分布しmnでも均一分布で出射する。これが受光素
子チップ面pqでは均一の光線分布になる。この様にな
るのが図5の場合である。近軸光が受光素子に入る。
【0048】これとは違って図6の場合はファイバの斜
面の方向が反対であるからレンズの外側を通過する。つ
まり遠軸光である。遠軸光が大きく屈折してチップの中
心に入る。図13においてレンズの斜め面fgに入る光
線Qf〜Qgがこれに該当する。これはgh〜fiの間
を通りi〜hから出射する。これを受けるためにガウス
像面よりレンズ側の遠軸光を受ける位置srにチップを
置く。これが図6の配置に対応する。すると光線isと
hsがチップ面sにおいて交差する。するとレンズ面f
〜gに入る全ての光線がレンズfi〜ghを通り角度h
siの内部を通りチップ面の一点sに集中的に収束す
る。これが図8のEFGKONの部分の過密の光線点に
当たる。
【0049】このような球レンズの場合、外側を通る光
線と内側を通る光線がガウス像面の前で交差するので光
エネルギーが過密になる部分が必ず存在する。外側を通
る遠軸光は速く交差する。交差しているところではエネ
ルギーが過密になる。これが図8のような過密光エネル
ギーを招き二次歪みを増加させるのである。近軸光はガ
ウス像面まで交差しないのでエネルギーが過密になら
ず、焦点より前にチップをおくと均一の光エネルギー分
布が実現する。簡単に言えばこのようなことである。図
13において光線がレンズに入射する点をbcdefg
というふうに変えていくことが図10においてずれxを
−140μmから正の方向へ変えていくことに対応す
る。
【0050】本発明はデフォーカスとオフアクシスとを
採用したものである。図によってその関係をより直観的
に示す。図14は本発明のデフォーカス+オフアクシス
の受光素子・レンズ・ファイバの関係を示す。図5、図
7の場合に対応する。ファイバ端の低いほうの点Sが軸
線近く(内側)にある。軸に対してαの角度をなすよう
に中心光線がでる。中心光線はレンズ中心Hを通過す
る。それ以外の近軸光線もレンズを通ったあと受光素子
PDに入る。ガウス像面はその背後にある。近軸光線が
PDを切るのであるから光線分布は均一である。
【0051】図15はファイバ端の最下点Sが外側にあ
る場合である。図6、図8に対応する。軸に対してαの
角度をなす様に中心光線がでるがこれはレンズを通らな
い。遠軸光線がレンズのごく外側を通って強く屈折され
てPDにはいる。レンズから見て軸から遠い遠軸光線と
いうのは、ファイバからの中心光線(αの角度をなす)
QMに近い。これがQxyzとする。これは最も屈折が
弱い。Qxyzはガウス像面の近くで直線QHを切る。
いくつもの光線を書いているが反対側の局限はレンズの
周面近くで臨界角で屈折する光線Quvwである。これ
が最も強く屈折する。この臨界光線QuvwがPDチッ
プへ入る点をFとする。それ以上+X側においてPDに
入射する光線は存在しない。これが図8のEFGの境界
を与える。レンズの臨界屈折角を越えるのでそれ以上P
D面奥深くには光線が入らない。ために図8でEFGよ
り遠くは空白になる。図8の空白はこのようなレンズの
臨界屈折に由来するのである。この様な直観的な説明に
よって、デフォーカス+オフアクシスであって、ファイ
バから出る中心光線上にレンズ中心を位置させるという
本発明のPDの利点がよりいっそう明らかになろう。
【0052】直観的な説明を与えた。レンズの周辺部を
通る光線をチップに当てたとき外周部で光線が重なるか
ら過密になり歪みが過大になるのである。近軸光は交差
せず過密領域が発生しないから歪みは小さい。すべての
光が受光面cに入るようにすれば感度は最大になるが光
の分布によって歪みが変わる。本発明はレンズの収差に
関連づけて歪みを考察して成功を収めている。
【0053】
【実施例】本発明の組立方法を用いることによって、特
別な素子部材方法を用いることなく歪み特性の極めて優
れた受光素子モジュールを得ることができる。歪みが深
刻な影響を及ぼすアナログPDモジュールにおいて最適
のものを与えることができる。本発明の方法はアナログ
受信機だけでなくてデジタル受信機であって光入力レベ
ルが高い(歪みが大きくなり易い)場合に利用すると光
入射密度が均一化されてより正確な信号波形を再生する
ことができる。つまりアナログでもデジタルでも歪みの
少ない最適の受信機を与えることができるということで
ある。本発明の受光素子モジュールは受光素子チップ自
体と、モジュールからなる。そこでチップ自体と、モジ
ュールとを説明する。
【0054】[PDチップの実施例]これは従来から用
いられるチップをそのまま利用できる。本発明はチップ
自体の発明ではないからである。図1は受光素子チップ
の断面図である。n−InP基板81の上に、n−In
Pバッファ層82、n−InGaAs受光層83、n−
InP窓層84がエピタキシャル成長している。このエ
ピタキシャルウエハーにパッシベーション膜を形成し素
子の中央部に当たる膜部分に穴を開けて穴を通してZn
を選択拡散する。これによってpn接合を形成する。光
が入射する受光面には、反射損失を低減するために、エ
ピタキシャル層表面にSiONやSiNxのような誘電
体の反射防止膜が形成される。これは1.3μmや1.
55μmの光を通し反射しないような膜厚、屈折率の組
み合わせにかかる多層膜を用いている。
【0055】この例では受光層がInGaAsである
が、受光層をInGaAsPとする事も可能である。例
えばその吸収端波長がλg=1.4μmとなる組成にす
れば、1.3μm光を受信し、1.5〜1.6μm光は
受信しないという波長選択性を持ったフォトダイオード
を実現する事ができる。Zn拡散したp領域の上にはリ
ング上に或いは一部にp側電極86が形成される。n型
InP基板81の裏面にはn側電極90が形成される。
p電極とn電極は逆バイアスされる。入射光89はp側
電極の方から反射防止膜87を経て受光面に入る。これ
はInGaAs受光層83で吸収され電子正孔対を生じ
る。これが電流となり光信号に比例した光電流が発生す
る。
【0056】光CATVの受信機の場合は、少なくとも
1GHz以上の高速の応答性が要求される。ために受光
素子の受光径(2c)は70μm〜100μmにする事
が多い。図1の受光素子はこのような構造になってい
る。
【0057】図11はさらに工夫を加えた受光素子チッ
プである。本発明者による特願平2−230206号に
よって提案したものである。素子中央部の受光領域の拡
散と同時に素子周辺部にあたる部分にもZn拡散領域9
5を形成している。この部分(拡散遮蔽用Zn拡散領
域)95は中央の受光部85とはn層によって隔てられ
pn接合が2重に介在するから完全に絶縁される。素子
周辺部95に入射した光は電子正孔対を生成するが正孔
はp電極86へ行けず電子はn電極90に行けないので
やがて消滅する。つまりp領域95が余剰なキャリヤを
吸収するので応答の遅れなどがない。よりチャンネル数
が増えた場合の光CATVの受信機として最適である。
【0058】[PDモジュールの実施例]図12は本発
明の受光素子モジュールの基本構成を示す断面図であ
る。本発明は斜め切断ファイバ中心Qから出た光がレン
ズ中心Hを通りチップ中心Oに至るようにファイバ端、
受光素子チップを軸線から反対方向にずらしたものであ
る。ファイバの向きが大事である。図2に示した従来例
と良く似たタイプのものを示しているが図12のモジュ
ールは全く同じではない。
【0059】ヘッダ32の上にサブマウント33を介し
てPDチップ31(受光素子)がダイボンドされてい
る。ヘッダ(パッケージ)32はピン41、42、43
等を有する。サブマウント33は絶縁体であるが表面と
裏面はメタライズしてある。チップ1のp電極はワイヤ
36によってピン41に接続される。n電極はサブマウ
ント33の上面にボンドされている。上面はワイヤ37
によってピン43と接続される。チップ中心はヘッダの
中心にない。中心よりある一定の方向に一定量ずれてい
る。ずれの量xはレンズ中心Hとチップの距離Lに光フ
ァイバからの出射光の傾き角αとLによって、x=Lt
anαによって表される。これだけのズレの位置にチッ
プを予めダイボンドするのである。
【0060】キャップ38には窓があり球レンズ34が
固定される。レンズ34の中心Hはヘッダ32の中心と
合致している。もちろんキャップ38の取り付け誤差は
あるが誤差はこの際無視して話しを進める。ヘッダ32
の上に円筒状のスリーブ44が溶接される。ファイバ3
5の先端にフェルール45が固定され先端が斜めに研磨
されている。斜め角をθとする。これは端面反射光がレ
ーザに戻らないようにするためであるが5゜〜10゜な
ど何度でもよいのであるが、ここでは8゜斜め角のもの
を用いる。
【0061】このときα=3.9゜となる。レンズ中心
Hとチップの距離Lはキャップによって決まるがここで
はL=2000μmとしている。そこでチップをヘッダ
の中心からx=−136μmずらして固定する(オフセ
ット実装)。もちろんこのオフセット実装はレンズをず
らすのでも良いのである。その場合はチップをヘッダ中
心に固定できる。であるからレンズ中心に対してX=L
tanαだけずらすという方が一般的である。しかし調
芯の便宜を考慮するとレンズは軸線上にしてチップを一
方向にずらす方が便利である。
【0062】フェルール45はフェルールホルダー46
に差し込まれている。フェルールホルダー46はスリー
ブ44の端面Gの上に固定されるがホルダー46の中心
はヘッダ32の中心線上にない。ホルダー46はチップ
ずれと反対側にずれている。しかもファイバの斜め研磨
面の最下点Sが軸線に近い方に存在する。フィードバッ
ク端面の最下点S、最上点Tの方向はフェルールに目印
51が付いているので予め認識できる。チップ中心Oと
レンズ中心Hを含みヘッダ面に直角な平面に目印51が
恒に存在するようにすれば図12のような方向を維持で
きる。
【0063】ファイバ位置合わせは軸方向の位置合わせ
と軸垂直方向の移動と軸廻りの回転によってなされる。
ここでは軸方向の位置合わせは終わっているとして面内
での移動と回転だけについて述べる。平面での調芯は、
通常G面でホルダーを水平方向にxy面内での平行移動
とある点での回転によってなされる。つまり従来法で
は、調芯=平行移動+回転である。ところが本発明では
回転について不要或いは不要に近くなる。
【0064】初めxy面でホルダーを動かしてチップ1
に入射する光量が最大(感度最大)で歪み最小に(IM
2 最小)なる点を探す。xy面内の平行移動調芯につ
いては従来と同じ方法が必要である。つぎにフェルール
ホルダー(ファイバ)を回転させ歪み最小感度最大の点
を下がる調芯を行う。本発明は回転については調芯時間
作業をよほど短縮できる。本発明の場合はファイバの回
転方向は予め殆ど決まってしまう。最下点Sが軸線に近
い位置に来るようにするからである。だからファイバの
回転方向の調芯はせいぜい90゜の範囲で行えば良い。
また回転方向の調芯は全く行わないでもよい。その場
合、xy面で水平移動させる調芯だけで済む。だから本
発明の場合は調芯=平行移動+限定範囲の回転、あるい
は調芯=平行移動である。全回転による調芯作業がない
ので時間を節減できる。
【0065】さらに調芯においては、歪みと感度のふた
つのパラメータを監視して行うのが理想的であるが、感
度はある範囲で最大値を取る(図4のように最大値で平
坦な特性がある)ことが分かっているから歪みだけを監
視するようにしても良い。理想的にはαの角度で出た光
が直進してレンズ中心とチップ中心を通るのであるが誤
差もあるので光はレンズの中心近くを通ることになるだ
けであり厳密に中心Hを通るとは言えない。歪み最小、
光量(感度)最大ということでファイバの位置を決める
のであって測定誤差部品誤差もあるので、QHOが結果
的に常に直線になるとは限らない。しかし大体のところ
直線上に並ぶ。
【0066】
【発明の効果】本発明の方法によって、IMD2 =−8
0〜−85dBcの受光素子モジュールを再現性良く製
造することができた。歪みが極めて小さいので、よりハ
イパワーの光入力であって、100チャンネルのような
多数のチャンネルの光CATV用の高性能受信モジュー
ルを安定して製造できる。また光入力の大きいデジタル
受信モジュールとしても利用することができる。
【0067】初めからPDをパッケージの中心からずら
せて実装しておくので明瞭な非対称性ができる。ファイ
バの先端の傾斜の方向STが分かっているのでSTの方
向を非対称の方向に合わせてしまえば回転方向の調芯は
不要になる。xy面内での平行移動だけで調芯できる。
この場合回転しなくても最適方位からのずれは90度以
内であり−75dBc以下という現在の要求を満足させ
ることができる。回転調芯は時間のかかる作業であるか
らこれを省くことの効果は大きい。完全に省かないまで
も回転の範囲を90度程度に限定できる。いずれにして
も調芯時間を節減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いることのできる公知の受光素子チ
ップの断面図。
【図2】従来例フォトダイオードモジュールの断面図
【図3】本発明者の先願にかかる特願平6−17187
3号で提案されている低歪み受光素子モジュールの構成
を説明するための図。ファイバ、レンズ、チップが同一
直線上にある。
【図4】特願平6−171873号において軸線にそっ
てファイバを動かしたときにレンズ中心とファイバ端の
距離Z(mm)と、感度RAC(A/W)と二次歪みI
MD2 の変化の測定値を示すグラフ。
【図5】ファイバ端面から出る光がレンズ中心近傍を通
り直進してチップに入るようにした本発明によるファイ
バ、レンズ、PDの配置を示す概略構成図。θ=8°、
α=3.7゜、W=120μm、X=−140μm、L
f=1850μm、L=2100μm。
【図6】ファイバ端面から出る光がレンズの周辺部を通
り大きく屈折してチップに入るようにした本発明による
ファイバ、レンズ、PDの配置を示す概略構成図。θ=
8゜、α=3.7゜、W=160μm、X=+140μ
m、Lf=1650μm、L=2100μm。
【図7】図5の配置においてファイバ端から出射円錐に
おいて等しい密度で多数の光線が限定された立体角にで
るとして光線を一本一本幾何光学的に追跡して受光素子
面のどの点に入射するのかを計算し入射点に点を付して
つくった光線入射点分布図。
【図8】図6の配置においてファイバ端から出射円錐に
おいて等しい密度で多数の光線が限定された立体角にで
るとして光線を一本一本幾何光学的に追跡して受光素子
面のどの点に入射するのかを計算し入射点に点を付して
つくった光線入射点分布図。
【図9】斜め研磨ファイバから出射した光が軸線とαを
なす方向に進行するとき斜め研磨角θとαの関係を説明
するための図。
【図10】ファイバの端面STの向きにファイバを軸線
と直角な方向にずらせてそれとともにチップも感度が一
定値(0.9A/W)を保つように反対方向にずらせた
時において二次歪みが、ずれXとともにどのように変化
するかを測定しその結果を示すグラフ。
【図11】本発明者らの特願平2−230206号によ
って提案されているチップの周辺部にもZnドープして
p領域を形成し漏れ光による応答遅れをなくした受光素
子チップの断面図。
【図12】本発明の実施例にかかる受光素子モジュール
の断面図。
【図13】一点からでた光が、球レンズによって屈折し
光軸上に収束するが、レンズのどこを通るかによって収
束点が違い遠軸光線はガウス像面の前で交差するのでパ
ワーが過密になる部位が発生することを説明するための
図。
【図14】本発明のデフォーカス+オフアクシスの受光
素子・レンズ・ファイバの関係を示した図。S点が内側
にあるため光線分布が均一であることが分かる。
【図15】デフォーカス+オフアクシスであるが本発明
が否定する受光素子・レンズ・ファイバの関係を示した
図。S点が外側にあるため光線分布が不均一であること
が分かる。
【符号の説明】
1 フォトダイオードチップ 2 パッケージ 3 球レンズ 4 斜めカットフェルール 12 パッケージ 13 サブマウント 14 シングルモードファイバ 15 アノードピン 16 カソードピン 17 パッケージピン 18 スリーブ 19 フェルールホルダー 20 斜めカットフェルール 21 ベンドリミッタ 22 キャップ 23 球レンズ 31 受光素子チップ 32 パッケージ 33 サブマウント 34 レンズ 35 光ファイバ 36 ワイヤ 37 ワイヤ 38 キャップ 40 光ファイバの研磨端面 41 アノードピン 42 ケースピン 43 カソードピン 44 スリーブ 45 フェルール 46 フェルールホルダー 51 目印 52 フェルール傾斜面の最下点 54 フェルールの先端 81 n−InP基板 82 n−InPバッファ層 83 n−InGaAs受光層 84 n−InP窓層 85 Zn拡散領域 86 p電極 87 反射防止膜 88 パッシベーション膜 89 入射光 90 n電極 95 拡散遮蔽用Zn拡散領域
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−18077(JP,A) 特開 平4−301809(JP,A) 特開 平7−234342(JP,A) 実開 昭61−85817(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/32 G02B 6/42

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多チャンネルアナログ信号のための低歪
    み受光素子モジュールであって、光ファイバの先端の傾
    斜角θ、光ファイバコア屈折率nに対して決まる出射角
    度αをα=sin−1(nsinθ)−θによって計算
    し、レンズ中心HとフォトダイオードPD間の距離をL
    としてずれ量X=Ltanαを求め、パッケージ中心P
    から一定方向にXだけずれた地点を目標としてPDチッ
    プをパッケージに固定し、収差のある球レンズをパッケ
    ージ中心とレンズ中心Hが合致するようにパッケージに
    取り付け、光ファイバは傾斜端面STの最下点SがPD
    のずれの方向に一致し光ファイバ端面から出射角αの方
    向に出た光線がレンズ中心を通りPDチップに入射角α
    で入るような方向に保持し、軸線と直交するxy面内と
    軸線に平行なZ方向にそって平行移動し、PDの球レン
    ズによるガウス像面が光ファイバ端面より遠くにできる
    範囲で、所望の感度であって最低の歪み率を与える点を
    探し、その点に光ファイバを固定することを特徴とする
    受光素子モジュールの製造方法。
  2. 【請求項2】 多チャンネルアナログ信号のための低歪
    み受光素子モジュールであって、光ファイバの先端の傾
    斜角θ、光ファイバコア屈折率nに対して決まる出射角
    度αをα=sin−1(nsinθ)−θによって計算
    し、レンズ中心HとフォトダイオードPD間の距離をL
    としてずれ量X=Ltanαを求め、パッケージ中心P
    から一定方向にβ(β=0を含む)だけずれた地点を目
    標としてPDチップをパッケージに固定し、収差のある
    球レンズをパッケージ中心Pから同じ方向にβ+Xだけ
    ずれるようにパッケージに取り付け、光ファイバは傾斜
    端面STの最下点Sがレンズに対するPDのずれの方向
    に一致し光ファイバ端面から出射角αの方向に出た光線
    がレンズ中心を通りPDチップに入射角αで入るような
    方向に保持し、軸線と直交するXY面内と軸線に平行な
    Z方向にそって平行移動し、PDの球レンズによるガウ
    ス像面が光ファイバ端面より遠くにできる範囲で、所望
    の感度であって最低の歪み率を与える点を探し、その点
    に光ファイバを固定することを特徴とする受光素子モジ
    ュールの製造方法。
  3. 【請求項3】 斜め切断ファイバをレンズ軸線、PD受
    光面に垂直な軸線とずれた最適位置に調芯する場合に、
    光ファイバ周りの回転調芯を行わないことを特徴とする
    請求項1、2のいずれかに記載の受光素子モジュールの
    製造方法。
  4. 【請求項4】 多チャンネルアナログ信号のための低歪
    み受光素子モジュールであって、傾斜角θの端面をもち
    コア屈折率がnの光ファイバと、光ファイバから出た光
    を集光するための収差のある球レンズと、球レンズによ
    って集光された光を受光するための受光素子チップとを
    含み、ファイバの傾斜端面の最下点をS、最上点をTと
    して、ファイバ端面からの斜め出射角をα=sin−1
    (nsinθ)−θとして、受光素子チップとレンズ中
    心の距離をLとして、チップ中心Oがレンズ中心Hより
    もファイバ端面の最下点Sの方向にLtanαだけ軸直
    角方向にずれており、ファイバ中心Qはレンズ中心より
    もファイバ端面の最下点Sと反対の方向に軸直角方向よ
    りずれており、球レンズによるPDのガウス像面より光
    ファイバ端面が球レンズに近い位置に設定されているこ
    とを特徴とする受光素子モジュール。
  5. 【請求項5】 光ファイバの先端の斜め切断角θが、4
    ゜〜10゜であることを特徴とする請求項4に記載の受
    光素子モジュール。
  6. 【請求項6】 シングルモードファイバのコア径が約1
    0μmであり、光ファイバの斜め切断角θが約8゜であ
    り、ファイバとレンズ中心H間距離が約1850μmで
    あり、レンズが屈折率1.5、直径1.5mmの球レン
    ズであり、レンズ中心Hと受光素子受光面の距離Lが約
    2100μmであり、レンズ中心に対するチップのずれ
    X=Ltanαが50〜180μmであることを特徴と
    する請求項4または5に記載の受光素子モジュール。
  7. 【請求項7】 受光素子チップがInGaAs受光層を
    有することを特徴とする請求項4〜6の何れかに記載の
    受光素子モジュール。
  8. 【請求項8】 受光素子チップがInGaAsP受光層
    を有することを特徴とする請求項4〜6の何れかに記載
    の受光素子モジュール。
  9. 【請求項9】 受光素子チップがInP基板、InPバ
    ッファ層、InGaAs又はInGaAsP受光層、I
    nP窓層よりなることを特徴とする請求項7又は8に記
    載の受光素子モジュール。
  10. 【請求項10】 受光素子チップが受光層の周辺にもZ
    n拡散によるpn接合を有し、受光面の周辺の漏れ光に
    よる不要なフォトキャリヤを除去するようにしたことを
    特徴とする請求項4〜9の何れかに記載の受光素子モジ
    ュール。
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