JP3530245B2 - 軒樋曲り継手 - Google Patents

軒樋曲り継手

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JP3530245B2
JP3530245B2 JP02155895A JP2155895A JP3530245B2 JP 3530245 B2 JP3530245 B2 JP 3530245B2 JP 02155895 A JP02155895 A JP 02155895A JP 2155895 A JP2155895 A JP 2155895A JP 3530245 B2 JP3530245 B2 JP 3530245B2
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eaves gutter
eaves
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、出隅や入隅のようにほ
ぼ直角に交差する軒樋と軒樋とを接続する軒樋曲り継手
に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の軒樋曲り継手として、実開昭57
−38421号公報に記載されているように、溝形短尺
体をほぼ直角に交差させて接続した形状をしていて、ほ
ぼ中央部に曲り交差部を有し、両端部に軒樋接続部を有
するものである。この軒樋曲り継手は、軒樋接続部内周
面と軒樋の端部外周面とにそれぞれ接着剤を塗布し、軒
樋の端部外周面を軒樋曲り継手の軒樋接続部内周面に押
し付け接着して、軒樋を接続するものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにして軒樋を軒樋曲り継手で接続すると、軒樋と軒樋
曲り継手とが接着剤で強固に固着されるが、夏冬ならび
に昼夜のように寒暖の温度差によって両側の軒樋が伸縮
して軒樋曲り継手を押し合ったり引き合ったりする。そ
の結果、この伸縮の力が曲り交差部に集中するので、曲
り交差部が破損し易いという問題が生じる。本発明の目
的は、上記の従来技術の問題を解決するためになされた
ものであって、曲り交差部が破損し難い軒樋曲り継手を
提供することである。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたものであって、両側壁と底壁とか
らなる溝形短尺体のぼ中央部に曲り交差部を有し、両
端部に軒樋接続部を有する軒樋曲り継手において、出隅
側壁内面には、曲り交差部の角部を挟んで一方の側壁か
ら他方の側壁に差し渡された内側に向かって凹状に湾曲
した補強板と、入隅側壁内面には、曲り交差部の角部を
挟んで一方の側壁から他方の側壁に差し渡された内側に
向かって凸状に膨出した補強板が設けられていることを
特徴とする軒樋曲り継手である。 【0005】 【作用】本発明の軒樋曲り継手は、出隅側壁と入隅側壁
の内面には曲り交差部の角部を挟んで補強板が設けられ
ている。従って、この軒樋曲り継手の軒樋接続部に接続
された両側の軒樋が伸縮して軒樋曲り継手を押し合った
り引き合ったりして、この伸縮の力が曲り交差部に集中
しても、曲り交差部は前記補強板によって補強されてい
るので、破損し難くなっている。しかも出隅側壁に設け
られている補強板は内側に向かって凹状に湾曲し、入隅
側壁に設けられている補強板は内側に向かって凸状に膨
出しているので、応力集中を起こし難い構造となってい
て曲り交差部に作用する応力が分散され、さらに破損し
難くなっている。 【0006】 【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1は、本発明の一実施例であって、軒樋曲
り継手とこの軒樋曲り継手で接続される軒樋の斜視図で
ある。図2〜3は、本発明の別の実施例であって、図2
は軒樋曲り継手とこの軒樋曲り継手で接続される軒樋
と、この軒樋を軒樋曲り継手に押圧する押圧部材とを示
す斜視図であり、図3は止着具近傍を示す説明図であ
る。 【0007】本発明の一実施例を図1を参照して説明す
る。1は軒樋曲り継手、9は軒樋である。この軒樋曲り
継手1と軒樋9は、いずれも硬質塩化ビニル樹脂製であ
る。軒樋曲り継手1は、出隅側壁2と入隅側壁3の両側
壁2、3と底壁4とからなるほぼU字形の溝型短尺体で
あって、ほぼ中央部に曲り交差部5を有し、両端部に軒
樋接続部6、7を有している。軒樋9は、両側壁91、
91と底壁92とからなり、この両側壁91、91の上
端部には耳部93、93が形成されている。 【0008】この軒樋曲り継手1の出隅側壁2は、上端
部に形成されたほぼL字形の上部出隅側壁2aと、この
上部出隅側壁2aの下部に形成された下部出隅側壁2b
とからなっている。この上部出隅側壁2aと下部出隅側
壁2bの内面には、内側に向かって凹状に湾曲した補強
板7aと7bとが曲り交差部5の角部を挟んで一方の側
壁2から他方の側壁2に差し渡されて設けられている。 【0009】また、軒樋曲り継手1の入隅側壁3は、上
端部に形成されたほぼL字形の上部入隅側壁3aと、こ
の上部入隅側壁3aの下部に形成された下部入隅側壁3
bとからなっている。この上部入隅側壁3aと下部入隅
側壁3bの内面には、内側に向かって凸状に膨出した補
強板8aと8bとが曲り交差部5の角部を挟んで一方の
側壁3から他方の側壁3に差し渡されて設けられてい
る。前記軒樋接続部6、7には、軒樋9の耳部を保持8
する係止片61、71が内向きに突出して形成されてい
る。 【0010】この軒樋曲り継手1は、建物の出隅部分や
入隅部分に取り付けられたほぼ直角に交差する軒樋と軒
樋とを接続するときに使用するものであって、その施工
方法について説明する。予め、軒樋9の端部外周面と、
軒樋曲り継手1の軒樋接続部6、7の内周面に接着剤を
塗布しておき、この軒樋9の端部外周面を軒樋接続部6
または7の内周面に重合して接着する。このように接着
すると、軒樋9の端部と軒樋接続部6または7との間が
水密になる。 【0011】〔実施例の作用〕本実施例の軒樋曲り継手
1は、出隅側壁2と入隅側壁3の内面には曲り交差部5
の角部を挟んで補強板7a、7bと8a、8bが設けら
れている。従って、この軒樋曲り継手1の軒樋接続部
6、7に接続された両側の軒樋9、9が伸縮して軒樋曲
り継手1を押し合ったり引き合ったりする際、この伸縮
の力が曲り交差部5に集中しても、曲り交差部5は前記
補強板7a、7bと8a、8bによって補強されている
ので、破損し難くなっている。しかも出隅側壁2に設け
られている補強板7a、7bは内側に向かって凹状に湾
曲し、入隅側壁3に設けられている補強板8a、8bは
内側に向かって凸状に膨出しているので、応力集中を起
こし難い構造となっていて曲り交差部5に作用する応力
が分散され、さらに破損し難くなっている。 【0012】つぎに、本発明の別の実施例を図2〜3を
参照して説明する。本実施例の軒樋1aは、前記の実施
例で示した軒樋継手1と同一の構造であって、曲り交差
部5の角部に補強板7a、7bと8a、8bが設けられ
ているが、さらにこの補強板7bと8bの湾曲した外周
面に沿って筒状の掛け具11と12が固着されている。
そして、この筒状の掛け具11と12には、ワイヤー1
3と14が挿入され移動可能に係止されている。このワ
イヤー13と14の両端部には、止着具15、15が取
り付けられ、この止着具15、15はいずれも軒樋接続
部6、7より外側に出ない状態になされている。 【0013】さらにまた、軒樋接続部6、7の内周面に
は、弾性止水材10、10が取り付けられ、この軒樋接
続部6、7に軒樋9の端部が重合され、この重合された
軒樋9の端部の内周面上にさらに押圧部材16を重合さ
せ、この押圧部材16の側壁17の上端に設けられたコ
の字状の係止片19が軒樋接続部6、7の係止片61ま
たは71に嵌着される。この際、押圧部材16の側壁1
7、17と底壁18は軒樋9の端部の側壁91、91と
底壁92に密着され、弾性止水材10が押圧されるよう
に設計されていて、この結果軒樋9の端部外周面と軒樋
接続部6(または7)の内周面とが水密になるようにな
されている。 【0014】この軒樋曲り継手1aは、建物の出隅部分
や入隅部分に取り付けられたほぼ直角に交差する軒樋9
と軒樋9とを接続するときに使用するものであって、そ
の施工方法についてつぎに説明する。軒樋曲り継手1a
の両端部に設けられている軒樋接続部6、7の内周面
と、軒樋9の端部外周面とを重合し、さらにこの軒樋9
の端部内周面と押圧部材16の外周面とを重合し、押圧
部材16の係止片19を軒樋接続部6、7の係止片6
1、71に嵌着する。すると、押圧部材16で押さえら
れた軒樋9の外周面が軒樋接続部6、7に設けられてい
る弾性止水材10を押圧し、軒樋接続部6、7と軒樋9
との間が水密になる。 【0015】次いで、図3に示されるように、前記ワイ
ヤー13、13と14、14の両端部に取り付けられて
いる止着具15、15を軒樋9の端部側壁91、91に
接着剤で止着する。このようにして軒樋曲り継手1aで
軒樋9を接続していると、長年月使用している間に、軒
樋9が寒暖の温度差により伸縮を繰り返す。この際、軒
樋曲り継手1aの両側に接続された軒樋9、9の伸縮の
大きさが方位によって寒暖の差が生じて異なる場合もあ
る。 【0016】温度差により軒樋9が伸長した場合は、軒
樋9は軒樋接続部6、7の弾性止水材10の上を移動し
てずれるので、軒樋9の伸長によって軒樋曲り継手1a
にかかる力を緩和することができる。また、両側の軒樋
9、9が同程度に収縮した場合は、軒樋9と9の端部が
止着具15、15で止着され、この止着具15と止着具
15とがワイヤー13、14で連結されているので、軒
樋9の収縮によって軒樋曲り継手1aにかかる力が緩和
される。なお、この場合軒樋9、9の収縮力は同じなの
で左右のバランスがとれ、軒樋9、9が移動することな
い。 【0017】さらにまた、両側の軒樋9、9の一方が他
方より収縮が大きい場合、左右のバランスが崩れ、軒樋
9は軒樋接続部6、7の弾性止水材10の上を移動して
ずれるので、軒樋9の伸長によって軒樋曲り継手1aに
かかる力を緩和することができる。このように、軒樋9
の伸縮によって軒樋曲り継手1aにかかる力が緩和され
ているので、曲り交差部5にかかる応力も小さくなり、
しかも曲り交差部5には補強板7a、7bと8a、8b
とが設けられているので、曲り交差部が破損することを
殆どなくすことができる。 【0018】また、軒樋9が伸縮して、弾性止水材10
の上を左右に移動することを繰り返していると、軒樋9
と軒樋曲り継手1aとが次第にずれていくが、軒樋9、
9の端部はワイヤー13、14に取り付けられた止着具
15、15に止着されているし、この止着具13、14
は軒樋接続部6、7より外方に出ない状態に取り付けら
れているから、軒樋9、9が軒樋接続部6、7から外れ
ることはない。 【0019】 【発明の効果】本発明の軒樋曲り継手で軒樋を接続し、
寒暖の温度差によって生じる軒樋の伸縮力がこの軒樋曲
り継手に作用した際、曲り交差部はこの曲り交差部の角
部に設けられた補強板によって補強され、しかもこの補
強板が湾曲して設けられているので応力集中が生じ難く
なっている。従って、曲り交差部が破損して雨水が漏水
したり、軒樋が傾いたりすることがなくなり、軒樋の耐
用年数を高めることができる。 【0020】また、本発明の軒樋曲り継手において、軒
樋の端部をワイヤーが取り付けられた止着具で止着し、
このワイヤーを曲り交差部の角部で係止して軒樋を接続
すると、軒樋の伸縮によって軒樋曲り継手にかかる力が
大幅に緩和されるので、曲り交差部に生じる応力も小さ
くなり、曲り交差部が破損することを殆どなくすること
ができ、軒樋の耐用年数をさらに高めることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例であって、軒樋曲り継手と、
この軒樋曲り継手で接続される軒樋の斜視図である。 【図2】本発明の別の実施例であって、軒樋曲り継手
と、この軒樋曲り継手で接続される軒樋と、この軒樋を
軒樋曲り継手に押圧する押圧部材とを示す斜視図であ
る。 【図3】止着具近傍を示す説明図である。 【符号の説明】 1、1a 軒樋曲り継手 2 出隅側壁 3 入隅側壁 4 底壁 5 曲り交差部 6 軒樋接続部 6、7 嵌合部 7a、7b、8a、8b 補強板

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 両側壁と底壁とからなる溝形短尺体の
    ぼ中央部に曲り交差部を有し、両端部に軒樋接続部を有
    する軒樋曲り継手において、出隅側壁内面には、曲り交
    差部の角部を挟んで一方の側壁から他方の側壁に差し渡
    された内側に向かって凹状に湾曲した補強板と、入隅側
    壁内面には、曲り交差部の角部を挟んで一方の側壁から
    他方の側壁に差し渡された内側に向かって凸状に膨出し
    た補強板が設けられていることを特徴とする軒樋曲り継
    手。
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