JP3529817B2 - 床面傾斜装置及び床面傾斜制御装置 - Google Patents

床面傾斜装置及び床面傾斜制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の乗り心地向上を
図るための床面傾斜装置及び床面傾斜制御装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両用の軌道の曲線部には、ある速
度による遠心力とバランスするように軌道面傾斜即ちカ
ントが設定されている。車両がこの曲線部に差し掛かる
と車両に遠心力が作用するが、これが上述のカントと釣
り合っている場合には乗り心地を損ねない。ところが、
設定速度とは異なった速度で通過する場合、超過遠心力
または不足遠心力が発生し乗り心地を悪化させる。そこ
で、車体を傾斜させることによって遠心力の過不足を補
い、乗り心地を向上させる機構が従来から提案されてい
る。このような機構として、例えば、図11に示す車両
姿勢制御装置がある。図11に示すように、車体82は
空気バネ85に支持されており、空気バネ85は揺れ枕
88の上に設置されている。揺れ枕88は、車輪87が
回転可能に支持された台車枠86との間で相対回転運動
が可能であり、アクチュエータ84の作動により台車枠
86と車体82の間に相対回転角を作り出すことができ
る。この相対回転角によって遠心力の過不足を補い、乗
り心地を向上させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図11
の車両姿勢制御装置では、相対回転角により車体82の
上面に固定されているパンタグラフ81も、地上に固定
されている架線89に対して左右移動をしてしまう。こ
のため、パンタグラフ81と架線89との相対運動のた
めの何らかの地上対策を施すか、図12に示すようにパ
ンタグラフ81と台車枠86との相対運動をなくすため
の別装置90を施す必要があった。
【0004】また、図11の車両姿勢制御装置では、台
車枠86と車体82とが相対運動するため、空力騒音・
転動騒音防止用の台車フェアリングの構成が複雑化し、
更に、車体全体が傾斜するため、車両限界の制約から車
体の裾部を絞る必要があった。
【0005】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、車両が曲線部を通過する際、パンタグラフと架
線との相対位置を保持し、台車フェアリング及び車両外
観を複雑にすることなく乗り心地を向上させる床面傾斜
装置及び床面傾斜制御装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1記載の床面傾斜装置は、車両の車
体内部に設けられ、該車両の前後方向に配置された床面
を備え、前記床面は、前記車両の横方向に分割されてお
り、前記車体内部に固定されて通路として使用される通
路部と、座席を固定し前記車両の前後方向の軸を中心と
して揺動可能な座席固定部とを有し、さらに、上記座席
固定部を所定の揺動角度に調整する角度調整手段を備え
たことを特徴とする。
【0007】また、請求項2記載の床面傾斜制御装置
は、請求項1記載の床面傾斜装置と、車両の横加速度を
検出する横加速度検出手段と、上記車両が通過する軌道
面の傾斜角度を検出するカント検出手段と、上記横加速
度検出手段により検出された車両の横加速度及び上記カ
ント検出手段により検出された軌道面の傾斜角度に基づ
いて、上記床面傾斜装置の上記角度調整手段を制御して
上記座席固定部の角度を調整する制御手段と、を備えた
ことを特徴とする。
【0008】
【作用】請求項1記載の床面傾斜装置は、角度調整手段
により、車両車体とは独立して床面のうち座席固定部
みの傾斜角度を調整することができる。一方、車両の軌
道の曲線部には、遠心力を補正する軌道面傾斜即ちカン
トがつけられている。このカントは、車両が特定の速度
で走行するときのみ遠心力を完全にキャンセルすること
ができるものである。この曲線部を車両が走行する場
合、請求項2記載の床面傾斜制御装置では、横加速度検
出手段が車両の横加速度を検出し、また、カント検出手
段が軌道面の傾斜角度を検出する。そして、制御手段
は、横加速度及び軌道面の傾斜角度に基づいて、その軌
道面の傾斜角度に対し遠心力に過不足がある場合には、
床面傾斜装置の角度調整手段を制御して座席を載せてい
る部分の床面を所定角度に傾斜させる。これにより、乗
客に働く重力の床面傾斜方向の分力と遠心力の床面傾斜
方向の分力とがキャンセルされ、車両が曲線部を通過す
る際、良好な乗り心地を確保できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について説明す
る。図1は第1実施例の鉄道車両の説明図であり、図2
は第1実施例に用いる床面傾斜装置の概略説明図であ
る。また、図3は第2実施例に用いる床面傾斜装置の概
略説明図であり、図4は第1、第2実施例の変形例の床
面傾斜装置の概略説明図であり、図5は第3実施例に用
いる床面傾斜装置の概略説明図であり、図6は第3実施
例の変形例の床面傾斜装置の概略説明図である。
【0010】第1実施例は、請求項1記載の床面傾斜装
置を鉄道車両に適用した一例である。鉄道車両9は、車
輪7を回転可能に支持すると共に軌道面8に沿って傾斜
する台車枠6、台車枠6の上に設置された空気バネ5、
空気バネ5の上に設置された車体2、車体2の上面に設
置されたパンタグラフ1などから構成される。
【0011】車体2の内部には、床面傾斜装置10が設
けられている。図2に示すように、床面傾斜装置10
は、車体2の底面の左右両側に立設された角度調整手段
としての油圧シリンダ4と、この油圧シリンダ4のロッ
ド11に支持される床面3とから構成される。床面3
は、車両の前後方向に設けた揺動軸12を中心に矢印方
向に揺動可能に取り付けられている。油圧シリンダ4の
作動室には、電磁弁である油圧バルブ15を介してアキ
ュムレータ13が接続され、アキュムレータ13は油圧
ポンプ14に接続されている。この油圧ラインに設けた
油圧バルブ15を操作することにより、床面3は揺動軸
12を中心として揺動する。尚、油圧シリンダ4の作動
室に油圧ポンプ14を直接接続し、油圧ポンプ14自体
を操作して床面3を揺動してもよい。
【0012】次いで、第1実施例の作用を説明する。図
1(a)は、曲線部においてカント(軌道面傾斜)設定
時に想定した車両速度よりも遅い速度で走行する場合の
状態を示す。本来高速走行時には車両9に遠心力が作用
してカントと釣り合うのであるが、この場合には遠心力
が不足するため、曲線の内側方向(図1(a)中で右方
向)に床面3に加わる荷重F1の分力が作用して乗客の
乗り心地を悪化させる。本実施例によれば、これを次の
ように解消することができる。車体2は空気バネ5、台
車枠6、車輪7とともに軌道面8とほぼ同じ角度に傾斜
する。このとき、車体2の内部では、油圧バルブ15を
調整し油圧シリンダ4を作動させることにより、床面3
を軌道面8とは逆方向に傾斜させ、不足遠心力をキャン
セルさせる。即ち、床面3に加わる荷重F1のうち床面
傾斜方向Aの分力と遠心力F2の床面傾斜方向Aの分力
とが釣り合う傾斜角度に設定する。
【0013】図1(b)は、曲線部においてカント設定
時に想定した車両速度よりも速い速度で走行する場合の
状態を示す。この場合には遠心力F2が超過するため、
乗客に曲線の外側方向(図1(b)中で右方向)の遠心
力F2が作用して、乗り心地を悪化させる。本実施例に
よれば、これを次のように解消することができる。車体
2は空気バネ5、台車枠6、車輪7とともに軌道面8と
ほぼ同じ角度に傾斜する。このとき、車体2の内部で
は、油圧シリンダ4を作動することにより、床面3を軌
道面8と同方向に傾斜させ、超過遠心力をキャンセルさ
せる。即ち、床面3に加わる荷重F1のうち床面傾斜方
向Aの分力と遠心力F2の床面傾斜方向Aの分力とが釣
り合う傾斜角度に設定する。
【0014】第1実施例の効果を以下に述べる。 乗客に対する遠心力の影響をキャンセルするため、良
好な乗り心地を確保することができる。 台車枠6と集電装置であるパンタグラフ1との相対位
置が変わらないことから、パンタグラフ1と地上の集電
系である架線(図示せず)との相対位置もカント設定時
と比べて変化しない。従って、架線を改造したり、相対
位置を調整するための別装置を備えたりする必要はな
い。 車体2と台車枠6との相対位置が変わらないため、台
車フェアリングの構成が容易になり、空隙・突起・段差
等から発生する空力騒音や、車輪7の転動音やモータ音
等の転動騒音を防止する対策が取り易くなる。また、車
体2自体が傾斜しないため、車両限界に対する車体2の
位置が変わらず、車体2の断面を大きく取ることがで
き、図11の場合に比べて居住空間を広げることができ
る。 床面3から上の座席・通路・乗客等だけ動かせばよい
ことから、車体2全体を動かすよりも重量が軽いため動
力を節減することができる。 角度調整手段としての油圧シリンダ4により強制的に
傾斜させるため、車体2の重心位置の設計の任意度を高
めることができる。
【0015】次に、第2実施例について説明する。第2
実施例の鉄道車両は、床面傾斜装置20が異なる以外
は、第1実施例と同様の構成であるため、同じ構成要素
については同符号を付し、その説明を省略する。図3に
示すように、床面傾斜装置20は、車体2の底面の右側
に立設された角度調整手段としてのギア機構21と、こ
のギア機構21に支持される床面3とから構成される。
床面3は、車両9(図1参照)の前後方向に設けた揺動
軸12を中心に矢印方向に揺動可能に取り付けられてい
る。ギア機構21は、床面3を支持するラック22と、
ラック22をガイドするガイドレール23と、ラック2
2に噛合するウォームギア24と、ウォームギア24を
回転させる駆動モータ25とから構成されている。従っ
て、駆動モータ25を回転駆動させることにより、床面
3は揺動軸12を中心として揺動する。
【0016】第2実施例の作用効果については、第1実
施例と同様のためその説明を省略する。尚、第1及び第
2実施例では、床面3の略中央に揺動軸12を設けた
が、揺動軸12は車両9の前後方向に伸びる軸であれ
ば、略中央に限定されることなくいずれに設けてもよ
い。また、特に揺動軸12を設けなくてもよいが、その
場合には両側に油圧シリンダ4又はギア機構21等のア
クチュエータが必要となる。揺動軸12を設ける場合に
は、アクチュエータを左右両側に設けても片側のみに設
けてもよい。また、アクチュエータとして油圧シリンダ
4を床面3よりも上方位置に設けて、ロッド11で片側
を引き上げる方式を採用してもよい(図4(a)参
照)。更に、床の両端部にラック26を設けて、このラ
ック26にウォームギア24を噛合し、駆動モータ25
で駆動するようにしてもよい(図4(b)参照)。
【0017】次に第3実施例について説明する。第3実
施例の鉄道車両は、床面傾斜装置30が異なる以外は、
第1実施例と同様の構成であるため、同じ構成要素につ
いては同符号を付し、その説明を省略する。図5に示す
ように、床面傾斜装置30は、床面3は車体2の左側、
中央、右側の3つに分割され、それぞれ左座席部31、
通路部32、右座席部33を形成している。通路部32
は、車体2の底面と略平行に固設されている。左座席部
31と右座席部33は、通路部32の両側に車両9(図
1参照)の前後方向に伸びるヒンジ34,35を介して
連結され、このヒンジ34,35を中心として揺動可能
である。この左座席部31及び右座席部33の下部に
は、図示しないアクチュエータが設けられ、このアクチ
ュエータの駆動により、両座席部31,33は矢印方向
に揺動する。アクチュエータとしては、例えば、第1実
施例の油圧シリンダ4や第2実施例のギア機構21を用
いることができる。この場合、床変位量及び移動部分の
重心変位量を小さくできるので、より構成が容易とな
る。
【0018】第3実施例の作用効果については、第1実
施例とほぼ同様のため、省略する。尚、第3実施例で
は、左右座席部31,33を揺動させたが、座席の脚台
部36,37のみ揺動させる方式を採用してもよい(図
6参照)。次に、第4実施例について説明する。
【0019】第4実施例は鉄道車両に請求項2記載の床
面傾斜制御装置を適用した一例であり、図7はその概略
構成図である。尚、第1実施例と同様の構成要素につい
ては同符号を付し、その説明を省略する。第4実施例の
鉄道車両は、第1実施例の鉄道車両に、車両の速度を検
知する速度検知器41、曲線情報を受信する曲線情報受
信機42、速度及び曲線情報から床面3の傾斜角度を制
御する制御装置43を追加したものである。
【0020】速度検知器41としては、例えば、従来か
ら知られている車輪回転数カウント方式、車輪直結モー
タ起電圧検知方式、交差誘導線利用方式等を用いること
ができる。また、曲線情報受信機42は、軌道の曲線部
に差し掛かる地上定点に設置された曲線情報送信機44
から、曲線半径及びカント等の曲線情報を受信するもの
である。制御装置43は、図示しないCPU,RAM,
ROM等から構成される。
【0021】図8は、床面傾斜処理のフローチャートで
ある。床面傾斜処理プログラムは、制御装置43のRO
Mに記憶され、CPUにより処理が実行される。床面傾
斜処理が開始されると、速度検知器41から速度を入力
し、曲線情報受信機42から曲線情報を入力する(S1
10)。そして、速度及び曲線半径から横加速度を算出
し(S120)、この横加速度から所定の傾斜角度を算
出する(S130)。ここで、所定の傾斜角度とは、床
面3に加わる荷重F1のうち床面傾斜方向Aの分力と遠
心力F2の床面傾斜方向Aの分力とが釣り合う角度をい
う。次に、算出された所定の傾斜角度とカントとを比較
して過不足分を補正角度として算出する(S140)。
その後、この補正角度に基づいて油圧ポンプ14の油圧
バルブを調整し(S150)、油圧シリンダ4により床
面3を補正角度だけ傾斜させる。
【0022】第4実施例は、第1実施例の効果に加え以
下の効果を有している。即ち、車両9がカント設定時の
速度以外の速度でその曲線部を通過する場合であって
も、制御装置43が適宜判断して所定の傾斜角度を算出
し油圧シリンダ4を作動することにより、乗客に対する
遠心力の影響はキャンセルされるため、常に良好な乗り
心地を確保することができる。
【0023】尚、本実施例の制御装置43が請求項2記
載の発明の横加速度検出手段及び制御手段に相当し、図
8のフローチャートのS120が横加速度検出手段の処
理に、S130〜140が制御手段の処理に相当する。
また、曲線情報受信機42がカント検出手段に相当す
る。
【0024】次に、第5実施例について説明する。第5
実施例も鉄道車両に請求項2記載の床面傾斜制御装置を
適用した一例であり、図9はその概略構成図である。第
5実施例の鉄道車両は、第1実施例の鉄道車両に、車両
の横加速度を検知する横加速度センサ51、曲線情報を
受信する曲線情報受信機52、速度及び曲線情報から床
面の傾斜角度を制御する制御装置53を追加したもので
ある。
【0025】本実施例では、制御装置53は、横加速度
センサ51から入力した横加速度から所定の傾斜角度を
算出し、カントと比較して補正角度を算出し、油圧ポン
プ14の油圧バルブを調整して、床面3の傾斜を制御す
る。作用効果については、第4実施例と同様であるた
め、省略する。尚、本実施例の横加速度センサ51が請
求項2記載の発明の横加速度手段に相当し、曲線情報受
信機52がカント検出手段に相当し、制御装置53が制
御手段に相当する。
【0026】上記第5及び第6実施例では、所定の傾斜
角度を算出する際、横加速度に加えこの横加速度を更に
微分した成分を加味すれば、予測制御を行うことが可能
となる。例えば、アクチュエータの動作に要する時間だ
け経過した状態の所定の傾斜角度を算出して制御を行え
ば、一層良好な乗り心地を確保することができる。
【0027】また、フェイルセーフ機構として、床面の
傾斜角度範囲を限定するストッパを設置したり、制御・
駆動系とも多重系又は分散系として一の機構が故障して
も他の機構で補償できるようにしてもよい。また、図3
のウォームギア機構を用いる場合には、減速比を大きく
とることによって、セルフロックを働かせることも可能
である。
【0028】尚、本発明は、上記実施例に何ら限定され
ることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種
々の態様で実施できることはいうまでもない。例えば、
請求項1記載の床面傾斜装置の角度調整手段として、床
面を自然力を利用して回転させる構成としてもよい。例
えば、図10のように、床下に設けた円弧状リニアベア
リング61上に可動床63を揺動可能に取り付け、揺動
中心65を床+座席+人の重心よりも上に設定すること
により、車両が受ける遠心力により可動床63が揺動す
る構成としてもよい。
【0029】また、角度調整手段の駆動源としては、油
圧、電気の他、空気圧を利用することもできる。電動の
場合も、通常の回転モータの他、リニアモータや超音波
モータ等を用いることもできる。また、請求項2記載の
床面傾斜制御装置のカント検出手段として、車体底面の
傾斜角度が軌道面の傾斜角度と一致するため、車体底面
の水平面に対する傾斜角度を検出する構成としてもよ
い。
【0030】
【発明の効果】以上詳細に説明したごとく、本発明の床
面傾斜装置及び床面傾斜制御装置によれば、車両が曲線
部を通過する際、パンタグラフと架線との相対位置を保
持し、台車フェアリング及び車両外観を複雑にすること
なく乗り心地を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の鉄道車両の説明図である。
【図2】 第1実施例に用いる床面傾斜装置の概略説明
図である。
【図3】 第2実施例に用いる床面傾斜装置の概略説明
図である。
【図4】 第1、第2実施例の変形例の床面傾斜装置の
概略説明図である。
【図5】 第3実施例に用いる床面傾斜装置の概略説明
図である。
【図6】 第3実施例の変形例の床面傾斜装置の概略説
明図である。
【図7】 第4実施例に用いる床面傾斜制御装置の概略
構成図である。
【図8】 床面傾斜処理のフローチャートである。
【図9】 第5実施例に用いる床面傾斜制御装置の概略
構成図である。
【図10】 他の床面傾斜装置の概略説明図である。
【図11】 従来の車両姿勢制御装置の概略説明図であ
る。
【図12】 パンタグラフと架線との相対位置を調整す
る装置を備えた車両姿勢制御装置の概略説明図である。
【符号の説明】
1・・・パンタグラフ、 2・・・車体、3
・・・床面、 4・・・油圧シリン
ダ、6・・・台車枠、 8・・・軌道
面、9・・・鉄道車両、 10,20,
30・・・床面傾斜装置、11・・・ロッド、
12・・・揺動軸、14・・・油圧ポンプ、
21・・・ギア機構、31・・・左座席部、
32・・・通路部、33・・・右座席
部、 41・・・速度検知器、42,52
・・・曲線情報受信機、 43,53・・・制御装置、
44,54・・・曲線情報送信機、 51・・・横加速
度センサ、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B61D 17/10 B61D 33/00 B61F 5/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の車体内部に設けられ、該車両の前
    後方向に配置された床面を備え、 前記床面は、前記車両の横方向に分割されており、前記
    車体内部に固定されて通路として使用される通路部と、
    座席を固定し前記車両の前後方向の軸を中心として揺動
    可能な座席固定部とを有し、 さらに、 上記座席固定部を所定の揺動角度に調整する角
    度調整手段を備えたことを特徴とする床面傾斜装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の床面傾斜装置と、 車両の横加速度を検出する横加速度検出手段と、 上記車両が通過する軌道面の傾斜角度を検出するカント
    検出手段と、 上記横加速度検出手段により検出された車両の横加速度
    及び上記カント検出手段により検出された軌道面の傾斜
    角度に基づいて、上記床面傾斜装置の上記角度調整手段
    を制御して上記座席固定部の角度を調整する制御手段
    と、 を備えたことを特徴とする床面傾斜制御装置。
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