JP3529632B2 - 眼鏡に着脱自在の撥ね上げ式前掛眼鏡 - Google Patents

眼鏡に着脱自在の撥ね上げ式前掛眼鏡

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JP3529632B2 JP18556298A JP18556298A JP3529632B2 JP 3529632 B2 JP3529632 B2 JP 3529632B2 JP 18556298 A JP18556298 A JP 18556298A JP 18556298 A JP18556298 A JP 18556298A JP 3529632 B2 JP3529632 B2 JP 3529632B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、眼鏡に着脱自在に
装着される撥ね上げ式の前掛眼鏡に関するものである。
【0002】
【従来の技術】前掛眼鏡を眼鏡に装着することによって
サングラスを掛けた状態を得る目的で、或いは着用眼鏡
の視力矯正を図る等の目的で、各種タイプの前掛眼鏡が
実用に供されている。
【0003】一般に使用されている前掛式の眼鏡の一例
としては、実開昭58−16617号公報が開示するも
のが提案されており、該前掛式眼鏡aは、図20に示す
ように、前掛眼鏡bを眼鏡cの上縁部に蝶番dを介して
枢着し、この前掛眼鏡bを同図に一点鎖線で示すように
撥ね上げ可能に構成されていた。
【0004】又他の例としては、図21〜22に示すよ
うに、眼鏡cに前掛眼鏡bを着脱可能としたものもあ
り、その一つとして、例えば実開昭58−91721号
公報が開示する撥ね上げタイプを挙げることができる。
この前掛眼鏡bは、左右の前掛レンズe,e相互を連結
する連結杆fに、眼鏡cの左右レンズ部g,gの内側部
分を前後から弾性的に挾持する一対のクリップ片h,h
を有した大型のクリップjを付設し、前記連結杆fをこ
のクリップjに対して回動可能としてなり、又、前記ク
リップ片h,hを開閉するための摘まみ片kを前方に向
け斜め上方に大きく突出させた構成のものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前掛眼
鏡を眼鏡に枢着した前記構成の前掛式眼鏡にあっては、
前掛眼鏡を眼鏡から取り外すことができなかったため
に、眼鏡単独で使用することはできず、例えばサングラ
スを必要としない室内では、前掛眼鏡を撥ね上げた状態
での眼鏡着用とならざるを得ず、着用状態の見栄えが悪
い問題があった。更に、眼鏡と前掛眼鏡とが一体である
ために、前掛眼鏡を他の眼鏡に付け替えることは不可能
であり、眼鏡デザインに応じて各種タイプのものを提供
せんとするときは、個別に設計製作せざるを得ず、従っ
て製造コストが高くつく欠点があった。このようなこと
から、前掛眼鏡のデザインはごく限られたものとならざ
るを得なかった。
【0006】一方、前記した着脱方式の前掛式眼鏡は、
前記蝶番方式の前掛式眼鏡における問題点を解決できる
利点を有するものの、次のような問題点があった。即
ち、該前掛式眼鏡にあっては、前掛眼鏡を眼鏡に装着し
た状態において、眼鏡中央部に配置される大型のクリッ
プjが非常に目立って見苦しい印象を与え、ボディーイ
メージを重視する眼鏡として好ましいものでなかった。
又構成部品が多く、構造が複雑であり、製造コストの上
昇を招く問題もあった。
【0007】本発明は、従来の前掛眼鏡における前記問
題点に鑑みて開発されたものであり、眼鏡に対する前掛
眼鏡の着脱を容易に行うことできると共に前掛眼鏡の上
げ下げに伴う回動操作を安定的に行うことができるとこ
ろの撥ね上げ式前掛眼鏡の提供を目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明は以下の手段を採用する。即ち本発明に係る眼鏡
に着脱自在の撥ね上げ式前掛眼鏡(以下前掛眼鏡とい
う)は、相互が連結部で連結された左右のレンズ部の夫
々の外側部位にテンプル取付部を設け該テンプル取付部
にテンプルを開閉可能に枢着してなる眼鏡に、着脱自在
に装着される前掛眼鏡であって、前記左右のレンズ部の
前面側において該レンズ部の外側の縁に沿って湾曲し且
つ前記テンプル取付部よりも下方に延びる如く構成され
た左右の湾曲片の上端相互が連結片で連結されてなる取
付枠を具える。前記湾曲片は、曲率半径が大となるよう
に弾性的に拡開可能に構成されると共に、前記取付枠に
は、前記左右のレンズ部をその前面側から覆い得る補助
レンズ部を具えた前掛眼鏡本体が撥ね上げ可能に枢着さ
れている。又、前記テンプル取付部よりも上側をなす取
付枠部分の左右部位において、後方に向け突出する後係
合部と、レンズ部の前面と当接状態に係合し得る前係合
部の一組からなる上の係合体を設けてなり、前記後係合
部は、前記レンズ部の外周面と当接状態に係合して前記
取付枠が下方向に移動するのを阻止する第1係合部と、
前記取付枠の上側がレンズ部の前方向に移動するのを阻
止するように前記レンズ部の後側の角部又はレンズ部の
後面と当接状態に係合する第2係合部を有し、又前記前
係合部は、前記前掛眼鏡本体を撥ね上げる際に前記レン
ズ部の前面と当接状態に係合して、前記取付枠の上側が
レンズ部の後方向に移動するのを阻止する如く構成され
ている。又、前記取付枠の両下端側には、後方に向け突
出する後係合部と、レンズ部の前面と当接状態に係合し
得る前係合部の一組からなる下の係合体を設けてなり、
前記後係合部は、前記レンズ部の外周面と当接状態に係
合して前記取付枠が上方向に移動するのを阻止する第1
係合部と、前記取付枠の下側がレンズ部の前方向に移動
するのを阻止するように前記レンズ部の後側の角部又は
後面と当接状態に係合する第2係合部を有し、又前記前
係合部は、撥ね上げた前掛眼鏡本体を下方向に回動させ
る際に、前記レンズ部の前面と当接状態に係合して、前
記取付枠の下側がレンズ部の後方向に移動するのを阻止
する如く構成されている。又、下に位置する左右の後係
合部の前記第1係合部が、左右のレンズ部の外周面に当
接状態に係合して、前記取付枠の左右方向の移動を阻止
するように構成されている。又、前記取付枠は、一本の
バネ性金属線材を折曲して構成されており、その両下端
部分が、前記レンズ部の前面の内方向に向けて斜め下方
に屈曲されて、前記下に位置する前係合部とされる共
に、前記湾曲片、連結片又は、該湾曲片と連結片との接
続部分が、前記レンズ部の前面の内方向に向けてV字状
に屈曲されて、前記上に位置する前係合部とされてお
り、又上下の後係合部は、上下の前係合部と位置をずら
して設けられていることを特徴とするものである。
【0009】又本発明に係る前掛眼鏡の他の態様は、前
記前掛眼鏡における上下の後係合部の第2係合部の構成
を次のように変更したものである。即ち上の後係合部の
第2係合部を、前記レンズ部の後側の角部又はレンズ部
の後面と当接状態に係合するように屈曲可能とし、又下
の後係合部の第2係合部を、前記レンズ部の後側の角部
又は後面と当接状態に係合するように屈曲可能としたも
のである。
【0010】前記前掛眼鏡において、V字状に屈曲され
てなる前記上の前係合部は、そのV字の開き角度が11
0〜130度に設定し、又そのV字の下端位置は、レン
ズ部の縁からレンズ面の内方に向けて最短距離で、2〜
4mmの位置に設定し、又前記下の前係合部の下端位置
は、レンズ部の縁からレンズ面の内方に向けて最短距離
で、2〜4mmの位置に設定するのがよい。
【0011】本発明に係る前掛眼鏡のその他の態様は、
相互が連結部で連結された左右のレンズ部の夫々の外側
部位にテンプル取付部を設け該テンプル取付部にテンプ
ルを開閉可能に枢着してなる眼鏡に、着脱自在に装着さ
れる前掛眼鏡であって、前記左右のレンズ部の前面側に
おいて該レンズ部の外側の縁に沿って湾曲し且つ前記テ
ンプル取付部よりも下方に延びる如く構成された左右の
湾曲片の上端相互が連結片で連結されてなる取付枠を具
え、前記湾曲片は、曲率半径が大となるように弾性的に
拡開可能に構成されると共に、前記取付枠には、前記左
右のレンズ部をその前面側から覆い得る補助レンズ部を
具えた前掛眼鏡本体が撥ね上げ可能に枢着されている。
又、前記テンプル取付部よりも上側をなす取付枠部分の
左右部位において、後方に向け突出する後係合部と、レ
ンズ部の前面と当接状態に係合し得る前係合部の一組か
らなる上の係合体を設けてなり、前記後係合部は、前記
レンズ部の外周面と当接状態に係合して前記取付枠が下
方向に移動するのを阻止する第1係合部と、前記取付枠
の上側がレンズ部の前方向に移動するのを阻止するよう
に前記レンズ部の後側の角部又はレンズ部の後面と当接
状態に係合する第2係合部を有し、又前記前係合部は、
前記前掛眼鏡本体を撥ね上げる際に前記レンズ部の前面
と当接状態に係合して、前記取付枠の上側がレンズ部の
後方向に移動するのを阻止する如く構成されている。
又、前記取付枠の両下端側には、後方に向け突出する後
係合部と、レンズ部の前面と当接状態に係合し得る前係
合部の一組からなる下の係合体を設けてなり、前記後係
合部は、前記レンズ部の外周面と当接状態に係合して前
記取付枠が上方向に移動するのを阻止する第1係合部
と、前記取付枠の下側がレンズ部の前方向に移動するの
を阻止するように前記レンズ部の後側の角部又は後面と
当接状態に係合する第2係合部を有し、又前記前係合部
は、撥ね上げた前掛眼鏡本体を下方向に回動させる際
に、前記レンズ部の前面と当接状態に係合して、前記取
付枠の下側がレンズ部の後方向に移動するのを阻止する
如く構成されている。又、下に位置する左右の後係合部
の前記第1係合部が、左右のレンズ部の外周面に当接状
態に係合して、前記取付枠の左右方向の移動を阻止する
ように構成されている。又、前掛眼鏡本体は、眼鏡の左
右のレンズ部をその前面側から覆う左右の補助レンズ部
の上端相互を線状連結部で連結してなり、該線状連結部
は、その両端部分が中央部分よりも上に位置するように
屈曲しており、該上に位置する両端部分が前記補助レン
ズ部の上端に固定されており、前記中央部分で前記連結
片に、蝶番を介して枢着されていることを特徴とするも
のである。
【0012】又本発明に係る前掛眼鏡の他の態様は、前
記前掛眼鏡における上下の後係合部の第2係合部の構成
を次のように変更したものである。即ち上の後係合部の
第2係合部を、前記レンズ部の後側の角部又はレンズ部
の後面と当接状態に係合するように屈曲可能とし、又下
の後係合部の第2係合部を、前記レンズ部の後側の角部
又は後面と当接状態に係合するように屈曲可能としたも
のである。
【0013】前記前掛眼鏡において、前記蝶番は、前記
連結片又は前記線状連結部の一方を挿通させ得る筒体を
以って構成し、該筒体の外面に、前記連結片又は前記線
状連結部の他方の外面を固定し、且つ、前記前掛眼鏡本
体を撥ね上げ状態で保持する保持手段を設けるのがよ
い。
【0014】前記各前掛眼鏡において、後係合部の第1
係合部が、取付枠から後方に直線状に突出する如く構成
するのがよい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。図1〜4において本発明に係る前掛
眼鏡1は、相互が連結部2によって連結された左右のレ
ンズ部3,3の夫々の外側部位にテンプル取付部5を設
け該テンプル取付部5にテンプル6を開閉可能に枢着し
てなる眼鏡7に、着脱自在に装着されるものである。な
お本実施の形態において該眼鏡7は、所謂ツーポイント
眼鏡として構成されており、前記レンズ部3は、横長の
楕円形状をなしレンズリムを有さない。
【0016】本発明に係る前掛眼鏡1は、より具体的に
は図2〜5に示すように、前記左右のレンズ部3,3の
外側の縁9,9に沿って湾曲し且つ前記テンプル取付部
5よりも下方に稍長く延びる如く構成された左右の湾曲
片10,10の上端相互を連結片11で連結してなる、
左右方向に長い取付枠12を有する。
【0017】本実施の形態において該取付枠12は、一
本のバネ性金属線材を折曲して構成されており、前記湾
曲片10は図4に一点鎖線で示すように、曲率半径が大
となるように弾性的に拡開可能である。又前記連結片1
1は、図3に示すように丸線状に形成されている。
【0018】そして該取付枠12には、図2、図3〜6
に示すように、前記テンプル取付部5よりも上側をなす
取付枠部分16の左右部位において、前記レンズ部3の
外周面17及び後側の角部19と当接状態に係合し得る
後係合部20と、前記レンズ部3の前面21と当接状態
に係合し得る前係合部22とからなる上の係合体23が
設けられている。又前記取付枠12の両下端側には、前
記レンズ部3の外周面17及び後側の角部19と当接状
態に係合し得る後係合部25と、レンズ部3の前面21
と当接状態に係合し得る前係合部26とからなる下の係
合体27が設けられている。
【0019】前記上の係合体23の前係合部22は、本
実施の形態においては、前記湾曲片10と前記連結片1
1との接続部分を、前記レンズ部3の前面21の内方向
に向けて緩いV字状に屈曲(その開き角度は120度程
度)することにより構成され、該V字の下端29(図
4)は、前記レンズ部3の縁9から最短距離で2〜4m
m内方に入った位置に、好ましくは2.5mm程度内方
に入った位置に存するように設定されている。レンズ面
内方への入り込み量が2mmよりも小さいと、後述する
係合(取付枠12とレンズ部3の前面21との係合)が
外れやすくなる不都合があり、又4mmよりも大きい
と、前係合部22が視野に入って目障りになるために好
ましくない。かかる構成の前係合部22は、レンズ部3
の上端近傍に存する。
【0020】又前記上の係合体23の後係合部20は、
図3、図6に示すように、後方に向け直線状に延長して
前記レンズ3の外周面17と当接状態に係合し得る第1
係合部30の先端で、前記レンズ部3の後側の角部19
と係合し得る第2係合部31が斜め下方に向け屈曲形成
されてなる。該第2係合部31の屈曲部位は、レンズ部
3の厚みに応じて変わるものであり、レンズ部3が厚い
程、後係合部20の先の方に設定される。かかる構成の
後係合部20は、前記湾曲片10の略上端に位置させ
て、前記前係合部22と稍間隔をおいて設けられてい
る。
【0021】又前記下の係合体27の前係合部26は、
前記湾曲片10の端部分を、前記レンズ部3の前面21
の内方向に向けて下方向に斜めに屈曲させることにより
構成され、その下端32(図4)はレンズ部の縁9から
最短距離で2〜4mm内方に入った位置に、好ましくは
2.5mm程度内方に入った位置に存するように設定さ
れている。レンズ面内方への入り込み量が2mmよりも
小さいと後述する係合(取付枠12とレンズ部3の前面
21との係合)が外れやすくなる不都合があり、又4m
mよりも大きいと、前係合部26が視野に入って目障り
になるために好ましくない。
【0022】そして前記した下の係合体27の後係合部
25は、図1〜2、図5に示すように、後方に向け直線
状に延長して前記レンズ部3の外周面17と当接状態に
係合し得る第1係合部33の先端で、前記レンズ部3の
後側の角部19と係合し得る第2係合部35が斜め上方
に向け屈曲形成されてなる。該第2係合部35の屈曲部
位は、レンズ部3の厚みに応じて変わるものであり、レ
ンズ部3が厚い程、後係合部25の先の方に設定され
る。かかる構成の後係合部25は、前記湾曲片10の下
端よりも稍上側に位置させて、前記前係合部26と稍間
隔をおいて設けられている。
【0023】なお本実施の形態においては図4に示すよ
うに、左右同一側に位置する上下の第1係合部30,3
3間の距離L1を、レンズ部3の最大上下幅L2よりも
小さく(例えば5mm程度小さく)設定している。又、
前記後係合部20,20,25,25は、本実施の形態
においては図1、図6に示すように、第1係合部30,
33や第2係合部31,35がレンズ部の外周面17等
を損傷しないように、これらを軟質の樹脂パイプ36で
被覆している。
【0024】又、左右のレンズ部3,3をその前面側か
ら覆い得る補助レンズ部37,37の上端相互を線状連
結部39で連結した前掛眼鏡本体40が、図5に示すよ
うに、前記取付枠12の前記連結片11の左右に位置さ
せて、蝶番41,41を介して撥ね上げ可能に枢着され
ている。本実施の形態において前記補助レンズ部37
は、例えばサングラスや近眼鏡、老眼鏡度等としての補
助レンズ42をリム43で抱持した構成を有している
(図5)。
【0025】又前記蝶番41は、図3に示すように、前
記連結片11が挿通する円筒状筒体45として構成さ
れ、該筒体45に前記線状連結部39がロウ付されて、
前掛眼鏡本体40は図2に示すように撥ね上げ可能に枢
着されている。
【0026】そして、前記前掛眼鏡本体40を所要の撥
ね上げ状態で保持するための保持手段46は、図1、図
3、図7に示すように、前記取付枠部分16に固定され
た六角柱部47を以って構成されている。該六角柱部4
7は、前記取付枠部分16の長さ方向に長く、その側面
49に前記線状連結部39の後面50が弾性押圧状態で
当接することによって、前記前掛眼鏡本体40を所要の
回動角度で保持させる。なお前掛眼鏡本体40の回動に
伴い、前記線状連結部39は、図7に一点鎖線で示し又
図8に示すように、六角柱部47の角部47aを乗り越
えるように弾性変形し、その後図7に示すように、六角
柱部47の側面49に当接する。
【0027】又本実施の形態において前記線状連結部3
9は、図1、図3に示すように、補助レンズ部37がレ
ンズ部3を前面側から覆った状態において前記連結片1
1と前後に重なる中間片52の両端に、段差53を介し
て浮き上がり片55,55を屈曲形成してなり、該浮き
上がり片55が前記補助レンズ部37の上端に固定され
る共に、図3(B)に示すように、前記中間片52が前
記筒体45にロウ付されている。
【0028】これによって、左右のレンズ部3,3をそ
の前面側から覆う補助レンズ部37,37は、図4の左
側に示すように、前後に重なった状態となり得る。前記
線状連結部39の全体を水平に形成したとすると、前記
中間片52と連結片11とが、眼鏡を正面側から見たと
きに前後に重なるようにした場合、図9に示すように、
前記線状連結部材39の上下厚さの分だけ、補助レンズ
部37の上縁部分56が前記レンズ部3の上縁部分57
よりも下側に位置することになる。換言すれば、補助レ
ンズ部の上縁部分56の上側にレンズ部の上縁部分57
が積み重なって見えることになり、美観上好ましくな
い。
【0029】かかる構成を有する前掛眼鏡1を眼鏡7に
装着するには、図4に一点鎖線で示すように、レンズ部
3の横幅に応じて湾曲片10を弾性的に拡開し、後係合
部20,25の夫々について、図1、図3、図6に示す
ように、前記第1係合部30,33とレンズ部の外周面
17とを当接係合状態とし、且つ第2係合部31,35
とレンズ部の後側の角部19とを当接係合状態とする。
【0030】これにより、レンズ部3の外周面17に当
接状態に係合する上の第1係合部30が、前記取付枠1
2が下方向に移動するのを阻止すると共に、レンズ部3
の外周面17に当接状態に係合する下の第1係合部33
が、前記取付枠12が上方向に移動する(外れる)のを
阻止する(図1、図4参照)。そして左右の上の第2係
合部31,31が、取付枠12の上側59(図4)が前
方向に移動する(外れる)のを阻止し、又左右の下の第
2係合部35,35が、取付枠12の下側60(図4)
が前方向に移動する(外れる)のを阻止する。
【0031】又、左右の上の前係合部22,22が、前
記取付枠12の上側59が後方向に移動する(外れる)
のを阻止する(図4参照)。より具体的には、前記前掛
眼鏡本体40を撥ね上げる際に、前記左右の上の前係合
部22,22が前記レンズ部3の前面21と当接状態に
係合することにより、前記取付枠12の上側(前記連結
片11や、湾曲片10の上部分)59が、後方向に移動
する(レンズ部3の縁9を乗り越えて外れる)のが確実
に阻止される。又撥ね上げた前掛眼鏡本体40を下方向
に回動させる際、前記左右の下の前係合部26,26が
レンズ部3の前面21と当接状態に係合することによ
り、前記取付枠12の下側(湾曲片10の下部分)60
がレンズ部の後方向に移動する(レンズ部の縁9を乗り
越えて外れる)のが阻止される。
【0032】そして前記のように、テンプル取付部5を
挟んで上下に位置する第1係合部30,33間の距離L
1がレンズ部3の最大上下幅L2よりも小さく設定され
ている(図4)ため、取付枠12が左右方向に外れるよ
うに移動しようとするときには前記湾曲片10が、大き
く拡開しなければならないことになるが、拡開時の抵抗
によって左右方向の移動(外れ)が確実に阻止されるこ
とになるのである。
【0033】そして本実施の形態においては、後係合部
20,25を構成する第1係合部30,33を後方に向
け直線状に突出させているため、レンズ部の外周面17
と当接した前記第1係合部30の基端63を、レンズ部
3の前縁65に接近状態となし得る(図3、図6)。
又、前掛眼鏡本体40を撥ね上げ可能に枢着する蝶番4
1としては、図10〜11において本発明の他の実施の
形態として示すような、一対の蝶番片66,67を枢軸
69で開閉可能に連結した構成のものを用いることもで
きるのであるが、本実施の形態においては、該蝶番41
を、筒体45を以ってコンパクトに構成しているため、
補助レンズ部37をレンズ部3に一層接近させることが
できる。
【0034】このようなことから、前掛眼鏡1の装着状
態の側部厚みを小さくできて見栄えを向上させ得るのは
もとより、補助レンズ部37が近眼鏡や老眼鏡としての
度付きレンズであるときも、該補助レンズ部による視力
矯正を正しく行い得ることとなって好ましい。
【0035】このように装着された前掛眼鏡1は、湾曲
片10を拡開して、第2係合部31,35とレンズ部3
の後側の角部19との係合状態を解除することにより、
眼鏡から容易に取り外すことができる。
【0036】図12は、前記前掛眼鏡本体40を所要の
撥ね上げ状態で保持する保持手段46をバネ板70を以
って構成した場合を示すものである。該バネ板70は、
その前端部分71が前記線状連結部39に固着されて後
方に突出しその後端部分72が、連結片11の中央部分
に設けた多角柱部、例えば六角柱部73を下方に弾性的
に押圧する。然して前掛眼鏡本体40の回動に伴い、該
バネ板70は、図13に示すように六角柱部73の角部
73aを乗り越えるように弾性変形し、図14に示すよ
うに、六角柱部73の所要の側面75が前記バネ板70
に弾性的に押圧されることにより、前掛眼鏡本体40
は、所定の回動角度で固定状態となる。
【0037】なお前記上の前係合部22は、例えば図1
5〜16に示すように矩形状やU字状に屈曲して構成し
てもよいのであるが、その場合は、前係合部22が大き
くなるために、視野に入り易くなって好ましくない。
【0038】〔その他の実施の形態〕 (1) 本発明に係る前掛眼鏡は、リムがレンズを抱持した
眼鏡にも当然装着でき、又、レンズの上半分にだけリム
が付設された縁無し眼鏡に対しても使用できるものであ
る。この場合、第1係合部30,33や第2係合部3
1,35を被覆する前記軟質の樹脂パイプ36は、リム
外周面のメッキ等を保護する。
【0039】(2) 本発明に係る前掛眼鏡において前掛眼
鏡本体40は、図17に示すように、左右の補助レンズ
部37,37が一連に連なったものとして構成してもよ
く、例えば、プラスチック製サングラスとして構成され
得る。
【0040】(3) 図18は、上下の係合体を、レンズ部
3の縁部分76を前後から挟む前係合部(例えば上の前
係合部22)と後係合部(例えば上の後係合部20)を
具えたU字状に構成した場合を示すものである。該後係
合部20は、レンズ部3の厚みに応じられるように、レ
ンズ部の外周面17に当接し得る第1係合部30を直線
状に形成し、且つその先端で下方向に屈曲せしめられて
いる。
【0041】(4) 前掛眼鏡本体を回動可能とする蝶番
を、前記のように筒体を以て構成する場合、所定の回動
角度で保持させる保持手段は、前記のような六角柱部4
7やバネ板70を用いるもののほか、筒体内に組み込ん
だバネ部材等によって構成することもできる。その他、
各種の公知手段を採用できる。又このように、筒体を以
て蝶番を構成する場合、この筒体を、補助レンズ部相互
を連結する前記線状連結部39に装着してもよい。
【0042】(5) 上下の後係合部20,25は、レンズ
部3の後面と当接状態に係合するように構成してもよ
い。
【0043】(6) 本発明に係る前掛眼鏡は、前記実施の
形態における上下の後係合部20,25を、図5、図1
9に一点鎖線で示すように、後方に直線状に突出する如
く構成することもある。この場合は、図19に実線で示
すように、その後側の部分70を、レンズ部3の厚みに
応じて、該レンズ部3の後側の角部19又はその後面7
9と当接状態に係合するように屈曲可能となされ、これ
によって第2係合部を構成可能となされている。
【0044】
【発明の効果】本発明は以下の如き優れた効果を奏す
る。 (1) 本発明に係る前掛眼鏡は、取付枠の両端側の部分
を、曲率半径が大となるように弾性的に拡開可能の湾曲
片とし、眼鏡のテンプル取付部よりも上側をなす取付枠
部分の左右部位及び、取付枠の両下端側に、前係合部と
後係合部とからなる係合体を設ける構成を採用する。従
って、該湾曲片の弾性的な拡開によって後係合部をレン
ズ部の後側の角部又は後面に係合させることにより、該
前掛眼鏡を眼鏡に容易に装着できる。そして該装着状態
において、左右に位置する上下の前係合部がレンズ部の
前面に当接状態に係合し、後係合部の第1係合部がレン
ズ部の外周面に当接状態に係合し、又後係合部の第2係
合部がレンズ部の後側の角部又は後面に係合することに
よって、前記取付枠の前後左右の移動が確実に阻止され
る。特に、前掛眼鏡本体の撥ね上げ操作や撥ね上げた前
掛眼鏡本体を下方向に回動させる際における取付枠の移
動(外れ)の恐れは、レンズ部の前面と当接状態に係合
する前記上下の前係合部によって確実に防止されること
となる。又、前記湾曲片を拡開させて後係合部をレンズ
部から外すことにより、前掛眼鏡を眼鏡から容易に外す
ことができる。
【0045】(2) 上の前係合部の位置を、レンズ部の上
端又はその近傍に配置することにより、前掛眼鏡本体の
撥ね上げ操作の際における前係合部の外れ防止の係合作
用を、良好に発揮させることができる。
【0046】(3) 前記後係合部の、レンズ部の外周面と
の当接部分を軟質の樹脂パイプで被覆することにより、
該外周面を後係合部で損傷する恐れを回避できる。
【0047】(4) 前記取付枠を一本のバネ性金属線材を
屈曲して構成する場合は、ロウ付等の固着手段を一切用
いることなく、湾曲片や上下の前係合部を容易に且つ経
済的に形成できる。この場合、上下の後係合部を、屈曲
によって形成した上下の前係合部と位置をずらして設け
ることにより、該後係合部を、前係合部の形成位置とは
無関係に、外れ防止上、最適位置に設けることができ
る。このように、上の前係合部を屈曲によって形成する
場合、該前係合部をV字状に形成するときは、V字の開
き角度を110〜130度に設定すると共に該V字の下
端が、レンズ部の縁からレンズ面の内方に最短距離で2
〜4mm入り込んだ位置に存するように設定することに
より、レンズ部の前面との接触横幅を大きくして、前掛
眼鏡本体の撥ね上げ操作に際して確実な係合を図り得る
と共に、該前係合部が視野の妨げになる恐れを極力回避
できることとなる。又下の前係合部についても、これを
レンズ部の側縁にできるだけ沿うように斜めに屈曲させ
て設けることとし、その下端を、レンズ部の縁からレン
ズ面の内方に最短距離で2〜4mm入り込んだ位置に存
するように設定することにより、撥ね上げた前掛眼鏡本
体を下方向に回動させる操作に際して確実な係合を図り
得ると共に、該前係合部が視野の妨げになる恐れを極力
回避できることとなる。
【0048】(5) 前掛眼鏡本体を次のように構成するこ
とにより、即ち、眼鏡の左右のレンズ部をその前面側か
ら覆う左右の補助レンズ部の上端相互を線状連結部で連
結することとし、該線状連結部の両端部分が中央部分よ
りも上に位置するように屈曲させ、該上に位置する両端
部分を前記補助レンズ部の上端に固定し、又前記中央部
分で、前掛眼鏡本体を前記連結片に蝶番を介して枢着す
る構成とすることにより、補助レンズ部がレンズ部を前
面側から覆った状態において、前記取付片と前記線状連
結部とが前後に重なった状態となし得る。且つ、補助レ
ンズ部がレンズ部に重なった状態となし得るために、前
掛眼鏡の蝶着構造を無理なく構成でき、然も前掛眼鏡の
見栄えを向上させ得ることとなる。
【0049】(6) 上下の係合体において、前係合部と後
係合部の位置をずらすことにより、前掛眼鏡本体の撥ね
上げ操作や撥ね上げた前掛眼鏡本体を下方向に回動させ
る操作に際して、確実な外れ防止を達成できるように前
係合部の位置を設定しつつ、取付枠の左右方向の移動や
前方向への外れを確実に阻止できるように、後係合部の
位置を前記前係合部とは独立して最適に設定できること
となる。
【0050】(7) 後係合部を取付枠から後方に直線状に
突出するように構成することにより、該後係合部が突出
する部分で、前記レンズ部の外周面と当接する第1係合
部の基端をレンズ部の前縁に略合致し乃至近接するよう
になし得、従って、補助レンズ部をレンズ部に極力接近
させることができる。従って、前掛眼鏡の装着状態の側
部厚みを極力小さくできて見栄え向上に寄与できる共
に、補助レンズ部が近眼鏡や老眼鏡としての度付きレン
ズであるときも、該補助レンズによる正確な視力矯正に
寄与できることとなる。又、前掛枠を撥ね上げ可能に枢
着するための蝶番を、前記連結片又は前記線状連結部を
挿通させる筒体として構成したときは、補助レンズ部を
レンズ部に接近させることができ、前掛眼鏡を装着した
状態における眼鏡側面からする厚みを極力薄くして該装
着状態の見栄えを向上させ得る。又、補助レンズ部がレ
ンズ部に接近することから、補助レンズ部が近眼鏡や老
眼鏡であるときも、該補助レンズによる視力矯正を正し
く行い得ることとなる。後係合部を前記のように直線状
に突出させることとし、且つ蝶番を前記のように筒体を
以って構成したときは、これらの効果は顕著となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る前掛眼鏡をその装着状態で示す斜
視図である。
【図2】前掛眼鏡の撥ね上げ状態を示す斜視図である。
【図3】前掛眼鏡の眼鏡への装着状態を拡大して示す部
分斜視図である。
【図4】眼鏡への前掛眼鏡の装着状態を、右半分の補助
レンズ部を欠切して示す正面図である。
【図5】前掛眼鏡を示す斜視図である。
【図6】後係合部の係合状態を示す断面図である。
【図7】前掛眼鏡本体の保持手段による保持状態を説明
する側面図である。
【図8】線状連結部が六角柱部の角部を乗り越えるとき
の状態を示す図7の矢視図である。
【図9】前掛眼鏡の他の態様をその使用状態で示す部分
正面図である。
【図10】前掛眼鏡の他の態様をその使用状態で示す斜
視図である。
【図11】その部分斜視図である。
【図12】前掛眼鏡の眼鏡への装着状態を拡大して示す
部分斜視図である。
【図13】バネ板が六角柱部の角部を乗り越えるときの
状態を示す断面図である。
【図14】前掛眼鏡本体の保持手段による保持状態を説
明する側面図である。
【図15】前係合部のその他の態様を示す正面図であ
る。
【図16】前係合部のその他の態様を示す正面図であ
る。
【図17】前掛眼鏡本体の他の態様を示す正面図であ
る。
【図18】前係合部と後係合部の他の態様を示す断面図
である。
【図19】前掛眼鏡のその他の態様における後係合部の
構成を説明する断面図である。
【図20】従来の撥ね上げ式前掛眼鏡を説明する側面図
である。
【図21】従来の撥ね上げ式前掛眼鏡の他の態様を説明
する部分正面図である。
【図22】その装着状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 前掛眼鏡 2 連結部 3 レンズ部 5 テンプル取付部 6 テンプル 7 眼鏡 10 湾曲片 11 連結片 12 取付枠 17 レンズ部の外周面 19 レンズ部の後側の角部 20 後係合部 21 レンズ部の前面 22 前係合部 25 後係合部 26 前係合部 30 第1係合部 31 第2係合部 33 第1係合部 35 第2係合部 36 樹脂パイプ 37 補助レンズ部 39 線状連結部 40 前掛眼鏡本体 41 蝶番 45 筒体 46 保持手段 47 バネ板 50 中間片 53 段差 55 浮き上がり片

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互が連結部で連結された左右のレンズ
    部の夫々の外側部位にテンプル取付部を設け該テンプル
    取付部にテンプルを開閉可能に枢着してなる眼鏡に、着
    脱自在に装着される前掛眼鏡であって、 前記左右のレンズ部の前面側において該レンズ部の外側
    の縁に沿って湾曲し且つ前記テンプル取付部よりも下方
    に延びる如く構成された左右の湾曲片の上端相互が連結
    片で連結されてなる取付枠を具え、 前記湾曲片は、曲率半径が大となるように弾性的に拡開
    可能に構成されると共に、前記取付枠には、前記左右の
    レンズ部をその前面側から覆い得る補助レンズ部を具え
    た前掛眼鏡本体が撥ね上げ可能に枢着されており、 又、前記テンプル取付部よりも上側をなす取付枠部分の
    左右部位において、後方に向け突出する後係合部と、レ
    ンズ部の前面と当接状態に係合し得る前係合部の一組か
    らなる上の係合体を設けてなり、前記後係合部は、前記
    レンズ部の外周面と当接状態に係合して前記取付枠が下
    方向に移動するのを阻止する第1係合部と、前記取付枠
    の上側がレンズ部の前方向に移動するのを阻止するよう
    に前記レンズ部の後側の角部又はレンズ部の後面と当接
    状態に係合する第2係合部を有し、又前記前係合部は、
    前記前掛眼鏡本体を撥ね上げる際に前記レンズ部の前面
    と当接状態に係合して、前記取付枠の上側がレンズ部の
    後方向に移動するのを阻止する如く構成されており、 又、前記取付枠の両下端側には、後方に向け突出する後
    係合部と、レンズ部の前面と当接状態に係合し得る前係
    合部の一組からなる下の係合体を設けてなり、前記後係
    合部は、前記レンズ部の外周面と当接状態に係合して前
    記取付枠が上方向に移動するのを阻止する第1係合部
    と、前記取付枠の下側がレンズ部の前方向に移動するの
    を阻止するように前記レンズ部の後側の角部又は後面と
    当接状態に係合する第2係合部を有し、又前記前係合部
    は、撥ね上げた前掛眼鏡本体を下方向に回動させる際
    に、前記レンズ部の前面と当接状態に係合して、前記取
    付枠の下側がレンズ部の後方向に移動するのを阻止する
    如く構成されており、 又、下に位置する左右の後係合部の前記第1係合部が、
    左右のレンズ部の外周面に当接状態に係合して、前記取
    付枠の左右方向の移動を阻止するように構成されてお
    り、 又、前記取付枠は、一本のバネ性金属線材を折曲して構
    成されており、その両下端部分が、前記レンズ部の前面
    の内方向に向けて斜め下方に屈曲されて、前記下に位置
    する前係合部とされる共に、前記湾曲片、連結片又は、
    該湾曲片と連結片との接続部分が、前記レンズ部の前面
    の内方向に向けてV字状に屈曲されて、前記上に位置す
    る前係合部とされており、又上下の後係合部は、上下の
    前係合部と位置をずらして設けられていることを特徴と
    する眼鏡に着脱自在の撥ね上げ式前掛眼鏡。
  2. 【請求項2】 相互が連結部で連結された左右のレンズ
    部の夫々の外側部位にテンプル取付部を設け該テンプル
    取付部にテンプルを開閉可能に枢着してなる眼鏡に、着
    脱自在に装着される前掛眼鏡であって、 前記左右のレンズ部の前面側において該レンズ部の外側
    の縁に沿って湾曲し且つ前記テンプル取付部よりも下方
    に延びる如く構成された左右の湾曲片の上端相互が連結
    片で連結されてなる取付枠を具え、 前記湾曲片は、曲率半径が大となるように弾性的に拡開
    可能に構成されると共に、前記取付枠には、前記左右の
    レンズ部をその前面側から覆い得る補助レンズ部を具え
    た前掛眼鏡本体が撥ね上げ可能に枢着されており、 又、前記テンプル取付部よりも上側をなす取付枠部分の
    左右部位において、後方に向け突出する後係合部と、レ
    ンズ部の前面と当接状態に係合し得る前係合部の一組か
    らなる上の係合体を設けてなり、前記後係合部は、前記
    レンズ部の外周面と当接状態に係合して前記取付枠が下
    方向に移動するのを阻止する第1係合部と、前記取付枠
    の上側がレンズ部の前方向に移動するのを阻止するよう
    に前記レンズ部の後側の角部又はレンズ部の後面と当接
    状態に係合するように屈曲可能となされた第2係合部を
    有し、又前記前係合部は、前記前掛眼鏡本体を撥ね上げ
    る際に前記レンズ部の前面と当接状態に係合して、前記
    取付枠の上側が後方向に移動するのを阻止する如く構成
    されており、 又、前記取付枠の両下端側には、後方に向け突出する後
    係合部と、レンズ部の前面と当接状態に係合し得る前係
    合部の一組からなる下の係合体を設けてなり、前記後係
    合部は、前記レンズ部の外周面と当接状態に係合して前
    記取付枠が上方向に移動するのを阻止する第1係合部
    と、前記取付枠の下側がレンズ部の前方向に移動するの
    を阻止するように前記レンズ部の後側の角部又は後面と
    当接状態に係合するように屈曲可能となされた第2係合
    部を有し、又前記前係合部は、撥ね上げた前掛眼鏡本体
    を下方向に回動させる際に、前記レンズ部の前面と当接
    状態に係合して、前記取付枠の下側がレンズ部の後方向
    に移動するのを阻止する如く構成されており、 又、下に位置する左右の後係合部の前記第1係合部が、
    左右のレンズ部の外周面に当接状態に係合して、前記取
    付枠の左右方向の移動を阻止するように構成されてお
    り、 又、前記取付枠は、一本のバネ性金属線材を折曲して構
    成されており、その両下端部分が、前記レンズ部の前面
    の内方向に向けて斜め下方に屈曲されて、前記下に位置
    する前係合部とされる共に、前記湾曲片、連結片又は、
    該湾曲片と連結片との接続部分が、前記レンズ部の前面
    の内方向に向けてV字状に屈曲されて、前記上に位置す
    る前係合部とされており、又上下の後係合部は、上下の
    前係合部と位置をずらして設けられていることを特徴と
    する眼鏡に着脱自在の撥ね上げ式前掛眼鏡。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の眼鏡に着脱自在の
    撥ね上げ式前掛眼鏡において、V字状に屈曲されてなる
    前記上の前係合部は、そのV字の開き角度が110〜1
    30度に設定され、又そのV字の下端位置は、レンズ部
    の縁からレンズ面の内方に向けて最短距離で、2〜4m
    mの位置に設定され、又前記下の前係合部の下端位置
    は、レンズ部の縁からレンズ面の内方に向けて最短距離
    で、2〜4mmの位置に設定されていることを特徴とす
    る眼鏡に着脱自在の撥ね上げ式前掛眼鏡。
  4. 【請求項4】 相互が連結部で連結された左右のレンズ
    部の夫々の外側部位にテンプル取付部を設け該テンプル
    取付部にテンプルを開閉可能に枢着してなる眼鏡に、着
    脱自在に装着される前掛眼鏡であって、 前記左右のレンズ部の前面側において該レンズ部の外側
    の縁に沿って湾曲し且つ前記テンプル取付部よりも下方
    に延びる如く構成された左右の湾曲片の上端相互が連結
    片で連結されてなる取付枠を具え、 前記湾曲片は、曲率半径が大となるように弾性的に拡開
    可能に構成されると共に、前記取付枠には、前記左右の
    レンズ部をその前面側から覆い得る補助レンズ部を具え
    た前掛眼鏡本体が撥ね上げ可能に枢着されており、 又、前記テンプル取付部よりも上側をなす取付枠部分の
    左右部位において、後方に向け突出する後係合部と、レ
    ンズ部の前面と当接状態に係合し得る前係合部の一組か
    らなる上の係合体を設けてなり、前記後係合部は、前記
    レンズ部の外周面と当接状態に係合して前記取付枠が下
    方向に移動するのを阻止する第1係合部と、前記取付枠
    の上側がレンズ部の前方向に移動するのを阻止するよう
    に前記レンズ部の後側の角部又はレンズ部の後面と当接
    状態に係合する第2係合部を有し、又前記前係合部は、
    前記前掛眼鏡本体を撥ね上げる際に前記レンズ部の前面
    と当接状態に係合して、前記取付枠の上側がレンズ部の
    後方向に移動するのを阻止する如く構成されており、 又、前記取付枠の両下端側には、後方に向け突出する後
    係合部と、レンズ部の前面と当接状態に係合し得る前係
    合部の一組からなる下の係合体を設けてなり、前記後係
    合部は、前記レンズ部の外周面と当接状態に係合して前
    記取付枠が上方向に移動するのを阻止する第1係合部
    と、前記取付枠の下側がレンズ部の前方向に移動するの
    を阻止するように前記レンズ部の後側の角部又は後面と
    当接状態に係合する第2係合部を有し、又前記前係合部
    は、撥ね上げた前掛眼鏡本体を下方向に回動させる際
    に、前記レンズ部の前面と当接状態に係合して、前記取
    付枠の下側がレンズ部の後方向に移動するのを阻止する
    如く構成されており、 又、下に位置する左右の後係合部の前記第1係合部が、
    左右のレンズ部の外周面に当接状態に係合して、前記取
    付枠の左右方向の移動を阻止するように構成されてお
    り、 又、前掛眼鏡本体は、眼鏡の左右のレンズ部をその前面
    側から覆う左右の補助レンズ部の上端相互を線状連結部
    で連結してなり、該線状連結部は、その両端部分が中央
    部分よりも上に位置するように屈曲しており、該上に位
    置する両端部分が前記補助レンズ部の上端に固定されて
    おり、前記中央部分で前記連結片に、蝶番を介して枢着
    されていることを特徴とする眼鏡に着脱自在の撥ね上げ
    式前掛眼鏡。
  5. 【請求項5】 相互が連結部で連結された左右のレンズ
    部の夫々の外側部位にテンプル取付部を設け該テンプル
    取付部にテンプルを開閉可能に枢着してなる眼鏡に、着
    脱自在に装着される前掛眼鏡であって、 前記左右のレンズ部の前面側において該レンズ部の外側
    の縁に沿って湾曲し且つ前記テンプル取付部よりも下方
    に延びる如く構成された左右の湾曲片の上端相互が連結
    片で連結されてなる取付枠を具え、 前記湾曲片は、曲率半径が大となるように弾性的に拡開
    可能に構成されると共に、前記取付枠には、前記左右の
    レンズ部をその前面側から覆い得る補助レンズ部を具え
    た前掛眼鏡本体が撥ね上げ可能に枢着されており、 又、前記テンプル取付部よりも上側をなす取付枠部分の
    左右部位において、後方に向け突出する後係合部と、レ
    ンズ部の前面と当接状態に係合し得る前係合部の一組か
    らなる上の係合体を設けてなり、前記後係合部は、前記
    レンズ部の外周面と当接状態に係合して前記取付枠が下
    方向に移動するのを阻止する第1係合部と、前記取付枠
    の上側がレンズ部の前方向に移動するのを阻止するよう
    に前記レンズ部の後側の角部又はレンズ部の後面と当接
    状態に係合するように屈曲可能となされた第2係合部を
    有し、又前記前係合部は、前記前掛眼鏡本体を撥ね上げ
    る際に前記レンズ部の前面と当接状態に係合して、前記
    取付枠の上側が後方向に移動するのを阻止する如く構成
    されており、 又、前記取付枠の両下端側には、後方に向け突出する後
    係合部と、レンズ部の前面と当接状態に係合し得る前係
    合部の一組からなる下の係合体を設けてなり、前記後係
    合部は、前記レンズ部の外周面と当接状態に係合して前
    記取付枠が上方向に移動するのを阻止する第1係合部
    と、前記取付枠の下側がレンズ部の前方向に移動するの
    を阻止するように前記レンズ部の後側の角部又は後面と
    当接状態に係合するように屈曲可能となされた第2係合
    部を有し、又前記前係合部は、撥ね上げた前掛眼鏡本体
    を下方向に回動させる際に、前記レンズ部の前面と当接
    状態に係合して、前記取付枠の下側がレンズ部の後方向
    に移動するのを阻止する如く構成されており、 又、下に位置する左右の後係合部の前記第1係合部が、
    左右のレンズ部の外周面に当接状態に係合して、前記取
    付枠の左右方向の移動を阻止するように構成されてお
    り、 又、前掛眼鏡本体は、眼鏡の左右のレンズ部をその前面
    側から覆う左右の補助レンズ部の上端相互を線状連結部
    で連結してなり、該線状連結部は、その両端部分が中央
    部分よりも上に位置するように屈曲しており、該上に位
    置する両端部分が前記補助レンズ部の上端に固定されて
    おり、前記中央部分で前記連結片に、蝶番を介して枢着
    されていることを特徴とする眼鏡に着脱自在の撥ね上げ
    式前掛眼鏡。
  6. 【請求項6】 前記蝶番は、前記連結片又は前記線状連
    結部の一方を挿通させ得る筒体を以って構成し、該筒体
    の外面に、前記連結片又は前記線状連結部の他方の外面
    を固定し、且つ、前記前掛眼鏡本体が撥ね上げ状態で保
    持される保持手段を設けたことを特徴とする請求項4又
    は5記載の眼鏡に着脱自在の撥ね上げ式前掛眼鏡。
  7. 【請求項7】 後係合部の第1係合部が、取付枠から後
    方に直線状に突出することを特徴とする請求項1〜6の
    いずれかに記載の眼鏡に着脱自在の撥ね上げ式前掛眼
    鏡。
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