JP3529227B2 - 歯科用インスツルメントホース - Google Patents

歯科用インスツルメントホース

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JP3529227B2
JP3529227B2 JP23554096A JP23554096A JP3529227B2 JP 3529227 B2 JP3529227 B2 JP 3529227B2 JP 23554096 A JP23554096 A JP 23554096A JP 23554096 A JP23554096 A JP 23554096A JP 3529227 B2 JP3529227 B2 JP 3529227B2
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宏 久志野
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株式会社長田中央研究所
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯科用インスツル
メントホースに関し、より詳細には、歯科用インスツル
メントホースのインスツルメント側を柔らかくするとと
もに、インスツルメントから離れたジョイント側に張り
を持たせた使い勝手のよい歯科用インスツルメントホー
スに関する。
【０００２】
【従来の技術】図２は、本発明が適用される歯科用イン
スツルメントホースを備えた歯科用ユニットの一例を説
明するための要部構成図で、図中、１はワークテーブ
ル、２は該ワークテーブル１を移動自在に支持するアー
ムで、該アーム２の図示しない端部は、周知のように、
例えば、歯科治療ユニット本体に関節等を介して連結さ
れ、ワークテーブル１を水平に維持したもので、上，
下，左，右の所定位置に移動可能に支持している。３は
インスツルメントホース、４は該インスツルメントホー
ス３の一端に取り付けられた歯科用インスツルメント、
５は該インスツルメントホース３の他端に取り付けられ
たジョイントで、該ジョイント５によって、例えば、ワ
ークテーブル１に設けられたジョイントに着脱自在に連
結可能になっている。６はインスツルメント４を挿脱自
在に載置するインスツルメントホルダーで、インスツル
メント４は、通常は、該インスツルメントホルダー６に
載置されており、使用時、該インスツルメントホルダー
６から引き出して使用する。
【０００３】歯科用インスツルメント４は、モータエン
ジン又はエアータービン等により回転駆動され、これら
の回転駆動機構に動力を与える電気、又は、空気源等の
導通路がインスツルメントに接続されたインスツルメン
トホース３内に納められ、前記回転駆動機構に接続され
ている。また、インスツルメントホース３内には、動力
源以外の患部照明用の電線又は光ファイバー，洗浄水の
水路等が収納されている。歯科治療台のワークテーブル
１には、インスツルメントホルダー６が取り付けられて
おり、該インスツルメントホルダー６には施術に必要な
インスツルメントが納められている。
【０００４】従来、治療目的に応じて選ばれたインスツ
ルメントが装着されたインスツルメントホース３には、
途中に錘りが取りつけられており、この錘りによりイン
スツルメントホース３はワークテーブル１とインスツル
メントホルダー６との間に垂れ下がった状態で取り付け
られており、施術後、インスツルメント４をインスツル
メントホルダー６の所定の位置に戻す時、インスツルメ
ントホース３に取り付けられた錘りにより、インスツル
メント４をインスツルメントホルダーの所定位置に戻す
ための力が与えられるようになっている。
【０００５】また、他の従来例として、インスツルメン
トホース３を巻回するためのドラムを有し、非使用時に
は前記インスツルメントホース３を前記ドラムに巻き取
ってインスツルメントを所定位置に保留し、使用時には
インスツルメントを引き出して使用し、使用後は、イン
スツルメントホースを巻き取るインスツルメントホース
の巻き取り装置が提案されている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のごと
きインスツルメントホースにおいて、簡単かつ安価な手
段で、インスツルメントホースに引き戻し力を与えると
ともに、インスツルメントに近い側を柔かくしておい
て、使い勝手のよいインスツルメントホースを提供する
こと目的としてなされたものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、一端
にジョイントを、他端に歯科用インスツルメントを有
し、内部に前記インスツルメントに供給する電力，水及
び／又はエアーを導くリード線，チューブが挿通されて
いる歯科用インスツルメントホースにおいて、一端が前
記ジョイントに接続され、他端がフリーに前記インスツ
ルメントホース内に挿通された弾性ワイヤーを有するこ
とを特徴としたものである。
【０００８】請求項２の発明は、請求項１の発明におい
て、前記弾性ワイヤーが形状記憶合金であることを特徴
としたものである。
【０００９】請求項３の発明は、前記弾性ワイヤーの長
さが前記インスツルメントホースの長さの１／２乃至１
／３であることを特徴としたものである。
【００１０】請求項４の発明は、端にジョイントを、他
端に歯科用インスツルメントを有し、内部に前記インス
ツルメントに供給する電力，水及び／又はエアーを導く
リード線，チューブが挿通されている歯科用インスツル
メントホースにおいて、該インスツルメントホースは、
前記ジョイント側において、内部に弾性部材が配設され
ていることを特徴としたものである。
【００１１】
【発明の実施の形態】図１は、本発明による歯科用イン
スツルメントホースの一実施例を説明するための図で、
図中、１０は本発明によるインスツルメントホース、４
は該インスツルメントホース１０の一端に取り付けられ
た歯科用インスツルメント、５はインスツルメントホー
ス１０の他端に設けられたジョイントで、前述のよう
に、常時は、インスツルメント４をインスツルメントホ
ルダーに載せておき、歯科治療時、該インスツルメント
ホルダーから引き出して使用する。
【００１２】而して、本発明においては、インスツルメ
ントホース１０の内部には、弾性体のワイヤー１１が挿
通されており、このワイヤー１１の一端は、ジョイント
５に固定され、他端はフリーにインスツルメントホース
１０内に挿通されている。従って、インスツルメントホ
ース１０は、施術後、インスツルメント４をインスツル
メントホルダーに戻すと、弾性ワイヤー１１の弾力によ
って所定の位置にスムーズに戻る。
【００１３】上述のように、本発明によると、インスツ
ルメントホース１０は、弾性体１１を持たない柔かい部
分Ａと、弾性体１１を挿入した張りのある部分（好まし
くは、ホースの元部１／２乃至１／３程度まで）Ｂとに
よって構成され、それによって、インスツルメントのあ
る先端部は、ホースの張りが少なく、歯科治療における
精密な作業の妨げにならず、また、インスツルメントか
ら離れたジョイント側は、張りのあるホースになり、ホ
ースの戻りがよくなっている。
【００１４】弾性ワイヤー１１としては、破線，その他
のワイヤー、或いは、形状記憶合金等が考えられるが、
その他に、ウレタン，ゴム等の弾性体にて張りを持たせ
るようにしてもよい。
【００１５】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、インスツルメントに近い側を柔かくして、施
術をしやすくし、ジョイントに近い側に張りを持たせて
戻りをよくしたので、非常に使い勝手のよいインスツル
メントホースを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明による歯科用インスツルメントホース
の一例を説明するための図である。
【図２】 インスツルメントホースの使用例を説明する
ための図である。
【符号の説明】
１…ワークテーブル、２…アーム、３…インスツルメン
トホース、４…インスツルメント、５…ジョイント、６
…インスツルメントホルダー、１０…インスツルメント
ホース、１１…弾性体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A61C 1/08 A61C 19/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 一端にジョイントを、他端に歯科用イン
    スツルメントを有し、内部に前記インスツルメントに供
    給する電力，水及び／又はエアーを導くリード線，チュ
    ーブが挿通されている歯科用インスツルメントホースに
    おいて、一端が前記ジョイントに接続され、他端がフリ
    ーに前記インスツルメントホース内に挿通された弾性ワ
    イヤーを有することを特徴とする歯科用インスツルメン
    トホース。
  2. 【請求項２】 前記弾性ワイヤーが形状記憶合金である
    ことを特徴とする請求項１に記載の歯科用インスツルメ
    ントホース。
  3. 【請求項３】 前記弾性ワイヤーの長さが前記インスツ
    ルメントホースの長さの１／２乃至１／３であることを
    特徴とする歯科用インスツルメントホース。
  4. 【請求項４】 一端にジョイントを、他端に歯科用イン
    スツルメントを有し、内部に前記インスツルメントに供
    給する電力，水及び／又はエアーを導くリード線，チュ
    ーブが挿通されている歯科用インスツルメントホースに
    おいて、該インスツルメントホースは、前記ジョイント
    側において、内部に弾性部材が配設されていることを特
    徴とする歯科用インスツルメントホース。
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