JP3529183B2 - 給湯器 - Google Patents

給湯器

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JP3529183B2
JP3529183B2 JP03610395A JP3610395A JP3529183B2 JP 3529183 B2 JP3529183 B2 JP 3529183B2 JP 03610395 A JP03610395 A JP 03610395A JP 3610395 A JP3610395 A JP 3610395A JP 3529183 B2 JP3529183 B2 JP 3529183B2
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寿久 斉藤
久恭 渡辺
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  • Control Of Combustion (AREA)
  • Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般家庭等で用いられ
る給湯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3には、給湯器の一般的なシステム構
成が示されている。同図において、熱交換器2の入口側
には給水管3が接続されており、この給水管3には入水
温を検出する入水サーミスタ10と、入水量を検出する流
量センサ9とが設けられている。熱交換器2の出口側に
は給湯管4が接続され、この給湯管4の出口側には給湯
栓1が設けられている。さらに、給湯管4には水量制御
弁16と、出湯温を検出する出湯サーミスタ11とが設けら
れている。
【0003】熱交換器2の下方にはバーナ装置7、バー
ナ装置7の点火を行うイグナイタ電極18、着火を検知す
るフレームロッド電極19、バーナ装置7への燃焼空気の
供給および排気を行う燃焼ファン5が配設されており、
燃焼ファン5の回転数を検出するファン回転センサ21が
設けられている。バーナ装置7のガス導入口にはガスノ
ズルを対向させてガスノズルホルダ6が配置され、この
ガスノズルホルダ6に通じるガス管8にはガス供給量を
開弁量によって制御するガス比例弁13と、管路の開閉を
行うガス電磁弁12とが介設されている。
【0004】この種の給湯器には制御装置14が備えられ
ており、この制御装置14にはリモコン15が接続され、こ
のリモコン15には給湯温度を設定するボタンや給湯設定
温度の表示部が設けられている。制御装置14は給湯器の
給湯動作を制御しており、給湯栓1が開けられると流量
センサ9が入水量を検出して、その入水量がある一定以
上(最低作動流量以上)になったときに流量センサ9か
らの信号を受けて制御装置14は燃焼ファン5を回転させ
る。そして、燃焼ファン5の回転が所定の回転領域に入
ったときにガス電磁弁12およびガス比例弁13を開けてバ
ーナ装置7へガスの供給を行い、イグナイタ電極18によ
る点火動作を行う。フレームロッド電極19がガスの着火
を検出すると、制御装置14はフィードフォワード制御を
行い、ガス比例弁13の開弁量を可変し、熱交換器2から
出る湯温の安定化制御を行う。
【0005】そして、出湯温度が設定温度に近づいた以
降は、フィードフォワードとフィードバックの演算によ
る比例制御によって燃焼熱量が制御され、バーナ装置7
へのガス供給量や燃焼ファン5の回転制御による風量制
御とがマッチングして行われ、安定した設定温度の湯が
給湯熱交換器2から給湯管4を経て所望の給湯場所に供
給される。
【0006】湯の使用が終了して、給湯栓1が閉められ
ると、流量センサ9により通水停止が検出され、この通
水停止の検出信号を受けて、制御装置14は元電磁弁12を
遮断してバーナ装置7の燃焼を停止する。
【0007】なお、この種の給湯器においては、バーナ
装置7の燃焼運転停止後に、引き続き燃焼ファン5を回
転して燃焼室内の排気ガスを排出するポストファン動作
が行われるようになっており、この動作は、一般に、排
気ガスを排出するに十分な時間だけ余裕をもって行われ
るようになっている。
【0008】この種の給湯器において、かつては、図6
に示すように、複数のブンゼンバーナ34を配列配置する
ことによってバーナ装置7を形成していたが、このよう
なブンゼンバーナ34を用いたバーナ装置は、火炎温度が
高くなり、バーナ燃焼によって、窒素酸化物(NOX
が生成するという問題が生じ、最近においては、窒素酸
化物の生成の少ないクリーンな燃焼を達成するために、
例えば図4に示すような淡バーナ35と濃バーナ36を隣り
合わせに配列配置してなる全一次空気燃焼式のバーナ装
置4が採用されるようになってきている。前記淡バーナ
35は空気量が理論空気量よりも高い低濃度の予混合ガス
(空気と燃料ガスとの混合ガス)を噴出する構成となっ
ており、また、濃バーナ36は空気量が理論空気量よりも
低い高濃度の予混合ガスを噴出する構成となっている。
【0009】この濃淡バーナ36,35のバーナ装置7を燃
焼させたときには、淡バーナ35から噴出する低濃度予混
合ガスは隣りの高濃度予混合ガスの高温の熱をもらって
燃焼し、濃バーナ36から噴出する高濃度予混合ガスは隣
りの淡バーナから噴出する低濃度予混合ガス中の空気を
もらって燃焼するが、淡バーナ35から噴出する低濃度予
混合ガスの量が濃バーナ36から噴出する高濃度予混合ガ
スの量よりも遥かに多く、このため、バーナ装置7の燃
焼面は殆ど低濃度予混合ガスの低温火炎で占められる結
果、低温燃焼が達成され、これにより、窒素酸化物の生
成の少ないクリーンな燃焼が達成されるのである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図4には、
前回の給湯燃焼終了後に熱交換器2内に残留している湯
の残留湯温変化が示されているが、この図から明らかな
ように、給湯燃焼停止後に熱交換器2の本体およびフィ
ン22に保有していた熱等が熱交換器2に残留している湯
に徐々に伝播して、湯温は設定温度よりも徐々に上昇し
ていき(この現象を後沸きという)、その後、時間の経
過とともに湯温が次第に自然冷却されて低下していく。
【0011】この後沸きにより、熱交換器2内の湯温が
設定温度よりも高くなる後沸き時間tA は、前回の給湯
燃焼熱量等によるが、通常、例えば10秒といった短い時
間であり、使用者が食器洗浄等を行っていて、前回の使
用から約30秒後に再出湯を行ったりすると、図3のグラ
フから明らかなように、設定温度よりもかなり温めのア
ンダーシュートの湯が出湯されることとなり、使用者が
不快な思いをするといった問題があった。
【0012】また、最近の給湯器においてよく用いられ
ている前記全一次空気燃焼式のバーナ装置7は、低濃度
予混合ガスを淡バーナ35から噴出し、高濃度予混合ガス
を濃バーナ36から噴出する構成となっており、予混合ガ
スの各濃度に対応させて空気と燃料ガスとを均一に混合
して各濃度予混合ガスを作製し、それぞれ、各濃淡バー
ナ36,35から噴出しなければならないために、セミブン
ゼンバーナ34に比べると、空気と燃料ガスを混合させる
予混合流路の長さを長くする必要が生じ、また、特に、
淡バーナ35側の圧損を防ぐためにもバーナ装置7が大型
化する傾向にある。
【0013】そうすると、このような全一次燃焼式のバ
ーナ装置7においては、セミブンゼンバーナ34に比べて
保有熱量が大きくなり、前記ポストファン動作により、
バーナ装置7の燃焼運転停止後に、引き続きある程度の
長い時間燃焼ファン5を回転させると、バーナ装置7の
保有熱量が熱交換器2側に加わって後沸きが大きくなっ
てしまい、後沸き時間経過前に再出湯を行った場合に
は、設定温度よりもかなり高い湯温のオーバーシュート
の湯が出湯されることとなり、このときにも給湯器の使
用者が不快な思いをすることになってしまう。
【0014】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、その目的は、再出湯時に湯温のアンダー
シュートをできるだけ抑制し、さらには、再出湯時の湯
温のオーバーシュートもできるだけ抑制し、気持ち良く
湯の使用を行えるようにできる給湯器を提供することに
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のように構成されている。すなわち、本
発明は、バーナ装置と、該バーナ装置によって加熱され
る熱交換器と、バーナ装置に燃焼空気を供給する燃焼フ
ァンを備えた給湯器において、給湯運転終了後の後沸き
時間を燃焼条件パラメータに基づき設定する後沸き時間
設定手段と、この設定した後沸き時間の経過近傍時間領
域で前記バーナ装置の保有熱量に応じた保温可能時間の
間前記燃焼ファンを回転させてバーナ装置の保有熱量を
前記熱交換器に加え、給湯運転終了後の再出湯時におけ
る出湯温度のアンダーシュートを抑制するアンダーシュ
ート抑制手段が設けられていることを特徴として構成さ
れている。
【0016】また、前記バーナ装置の燃焼運転終了後に
引き続き燃焼ファンを回転して燃焼室内の排気ガスを排
出するポストファン駆動部を有し、該ポストファン駆動
部は排気ガス排出可能な最低時間として予め与えられた
時間だけポストファンを行う構成としたこと、前記バー
ナ装置の近傍温度を検出するバーナ近傍温度検出手段を
有し、バーナ装置の燃焼運転停止後に引き続き燃焼ファ
ンを回転して燃焼室内の排気ガスを排出するポストファ
ンの時間を設定するポストファン時間設定手段を有し、
ポストファン時間設定手段に設定するポストファンの時
間をバーナ近傍温度検出手段によって検出されるバーナ
近傍温度に応じて可変するポストファン時間可変手段を
設けたことも本発明の特徴的な構成とされている。
【0017】さらに、前記バーナ装置は、空気量が理論
空気量よりも高い低濃度予混合ガスを噴出する淡バーナ
と空気量が理論空気量よりも低い高濃度予混合ガスを噴
出する濃バーナとが隣り合わせに配列されてなる全一次
空気燃焼式バーナとしたことも本発明の特徴的な構成と
されている。
【0018】
【作用】上記構成の本発明において、後沸き時間設定手
段により、燃焼条件パラメータに基づいて、給湯運転終
了後の後沸き時間が設定され、この設定した後沸き時間
経過以降に、アンダーシュート抑制手段により、バーナ
装置の保有熱量に応じた保温可能時間だけ燃焼ファンが
回転させられ、それにより、バーナ装置の保有熱量が熱
交換器に加えられ、給湯器内残留湯温の低下が抑制さ
れ、給湯運転終了後の再出湯時における出湯温度のアン
ダーシュートが抑制される。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、本実施例の説明において、従来例と同一名
称部分には同一符号を付し、その重複説明は省略する。
本実施例の給湯器のシステム構成は、図4に示す従来例
のシステムとほぼ同様であり、本実施例が従来例と異な
る特徴的なことは、制御装置14に、再出湯時の湯温のア
ンダーシュートやオーバーシュートをできるだけ抑制す
る特有な回路を構成したことと、図3に示すように、ガ
スノズルホルダ6の側面側に、バーナ装置7の近傍温度
を検出するバーナ近傍温度検出手段としてのバーナ近傍
サーミスタ21を設けたことであり、それ以外の構成は従
来例と同様である。
【0020】図1には、本実施例の給湯器の制御装置14
の回路構成がブロック図により示されており、制御装置
14は、後沸き時間設定手段23、ファン回転設定指令部2
4、メモリ部25、ポストファン時間設定手段28、ポスト
ファン駆動部29を有して構成されている。
【0021】後沸き時間設定手段23は、図示されていな
い演算回路を有しており、給湯器の給湯運転終了後の後
沸き時間を燃焼条件パラメータに基づいて設定するもの
である。この後沸き時間設定に際して、本実施例では、
予め実験等により前回燃焼時の燃焼熱量と後沸き時間と
の関係を求め、この求めた結果を第1のテーブルデータ
としてメモリ部25に与えておく。
【0022】そして、後沸き時間設定手段23は、入水サ
ーミスタ10から加えられる入水温度と、出湯サーミスタ
11から加えられる出湯温度と、流量センサ9から加えら
れる出湯流量(給湯量)と、リモコン15で設定した設定
温度等の燃焼条件パラメータに基づいて、給湯燃焼停止
時の燃焼熱量を前記演算回路により求め、この燃焼熱量
の値とメモリ部25に入力されている前記第1のテーブル
データとに基づいて後沸き時間を求めて設定し、この値
をファン回転設定指令部24に加える。
【0023】ファン回転設定指令部24は、図示されてい
ない時計機構と演算回路を有しており、後沸き時間設定
手段23から加えられる後沸き時間の値を受けて、後沸き
時間の経過近傍時間領域でバーナ装置7の保有熱量に応
じた保温可能時間の間燃焼ファン5を回転させてバーナ
装置の保有熱量を熱交換器2に加え、給湯運終了後の再
出湯時における出湯温度のアンダーシュートを抑制する
アンダーシュート抑制手段として機能するものである。
【0024】具体的には、ファン回転設定指令部24は、
まず、燃焼停止からの待機時間を前記時計機構により計
測し、例えば、後沸き時間設定手段23から加えられた後
沸き時間が経過したなら、その直後に、燃焼ファン回転
指令をファン駆動手段26に加えて燃焼ファン5を回転さ
せるようにする。
【0025】また、その一方で、ファン回転設定指令部
24は、後沸き時間が経過したときにバーナ装置7に保有
されている保有熱量を、予め与えられているバーナ装置
7の容積等の値に基づいて、前記演算回路により求め、
この保有熱量に応じた保温可能時間をメモリ部25に与え
られている、バーナの保有熱量と保温可能時間との関係
を示す第2のテーブルデータ、および、バーナ近傍サー
ミスタ21から加えられるバーナ装置7の近傍温度に基づ
いて求め、この保温可能時間を燃焼ファン5のファン回
転時間として設定し、ファン駆動手段26に指令を加え
る。なお、第2のテーブルデータとしてメモリ部25に入
力するデータは予め実験等により求めて入力しておく。
【0026】ファン駆動手段26は、ファン回転設定指令
部24から加えられるファン回転指令を受けて、ファン回
転設定指令部により設定した時間の間燃焼ファン5を回
転させる。そして、この回転により、バーナ装置7の保
有熱量が熱交換器2に加えられようになっている。
【0027】ポストファン時間設定手段28は、バーナ装
置7の燃焼運転停止後に引き続き燃焼ファン5を回転し
て燃焼室内の排気ガスを排出するポストファンの時間を
設定するものであり、本実施例のポストファン時間設定
手段28は、バーナ近傍サーミスタ21により検出されるバ
ーナ装置7の近傍温度に応じてポストファンの時間を可
変するポストファン時間可変手段として機能する。
【0028】なお、ポストファン時間設定手段28には、
予め、ポストファン時間を可変する基準となる設定バー
ナ装置近傍温度と、この温度に対応する標準ポストファ
ン時間(例えば1秒)が与えられており、例えば、バー
ナ近傍サーミスタ21により検出されるバーナ装置7の近
傍温度が設定バーナ装置近傍温度以上のときには、ポス
トファン時間を前記標準ポストファン時間よりも短い0.
5 秒に設定し、その逆に、バーナ近傍サーミスタ21によ
り検出されるバーナ装置7の近傍温度が前記設定バーナ
装置近傍温度よりも低いときには、ポストファン時間を
前記標準ポストファン時間である1秒にするといったよ
うにして、バーナ近傍サーミスタ21により検出されるバ
ーナ近傍温度によってポストファンの時間を可変設定
し、このポストファン時間の設定値をポストファン駆動
部29に加える。
【0029】なお、前記標準ポストファン時間は、例え
ば、実験等により、バーナ装置7の近傍温度が設定バー
ナ装置近傍温度(例えば70℃)のときに、排気ガスを排
出可能な最低時間を求めることにより決定され、ポスト
ファン時間設定手段28に与えられている。
【0030】ポストファン駆動部29は、ポストファン時
間設定手段28から加えられるポストファン時間の設定値
を受けて、ポストファン駆動指令をファン駆動手段26に
加え、それにより、ファン駆動手段26によって、バーナ
装置7の燃焼運転停止後に引き続き前記設定したポスト
ファン時間だけ燃焼ファン5を回転させるようにする。
【0031】本実施例は以上のように構成されており、
本実施例でも従来例と同様に、制御装置14の制御によ
り、給湯燃焼運転が行われるが、本実施例では、給湯燃
焼停止直後に、ポストファン時間設定手段28により、バ
ーナ装置7の近傍温度等に基づいて、ポストファン時間
が設定され、また、後沸き時間設定手段23により、前記
燃焼時の燃焼熱量に基づいて後沸き時間が設定される。
【0032】そして、ポストファン時間設定手段28によ
り設定した、例えば1秒以下の短い時間だけ、ポストフ
ァン駆動部29の指令により燃焼ファン5を回転させてポ
ストファンが行われ、その後燃焼ファン5は直ちに回転
が停止される。そのため、給湯燃焼停止直後、熱交換器
2に残留している湯にバーナ装置7の保有熱量が加わっ
て熱交換器2内の残留湯温が過剰に高くなることは防止
され、給湯燃焼終了直後の後沸き温度が過剰に高くなる
ことは抑制される。
【0033】一方、前記後沸き時間設定手段23により設
定した後沸き時間は、ファン回転設定指令部24に加えら
れ、ファン回転設定指令部24により後沸き時間経過以降
のファン回転時間が設定され、図2に示すように、後沸
き時間が経過したとき(図のA)から燃焼ファン5が回
転させられる。そして、ファン回転設定時間の間燃焼フ
ァンが回転させられ、その後、燃焼ファン5の回転が停
止される。そうすると、この燃焼ファン5の回転によ
り、バーナ装置7の保有熱量が熱交換器2に加えられ、
同図に示すように、熱交換器2内に残留している湯の温
度がすぐには設定温度以下の温度に下がらずに、設定温
度に近い温度に維持される。
【0034】そのため、例えば、給湯燃焼停止時から30
秒たったときに再出湯を行ったとしても、この再出湯時
(図のB)にアンダーシュートの湯が出湯されることが
抑制され、再出湯時に設定温度にほぼ近い温度の湯が出
湯される。
【0035】本実施例によれれば、上記動作により、ポ
ストファン時間を短くすることによって給湯燃焼停止直
後の後沸きの温度が過剰に高くなることが抑制されるた
めに、給湯燃焼停止後にすぐに再出湯を行ったとして
も、設定温度よりも過剰に高い湯温の湯の出湯が行われ
ることはなく、また、熱交換器2の本体およびフィン22
等に保有されていた熱等による後沸きが終了した以降
に、バーナ装置7の保有熱量が熱交換器2に加えられて
熱交換器2内の残留湯温が設定温度にほぼ近い温度に保
たれるために、給湯燃焼停止後、例えば30秒といった時
間が経過するごとに再出湯を行うといった断続的な使用
を行っても、再出湯時に設定湯温よりもかなり温めのア
ンダーシュートの湯が出湯されることはなく、設定温度
にほぼ近い湯温の湯の出湯が行われるために、使用者が
不快な思いをすることを防ぐことが可能となる。
【0036】なお、本発明は上記実施例に限定されるこ
とはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記
実施例では、給湯燃焼停止直前の燃焼熱量と後沸き時間
との関係や、バーナ保有熱量と保温可能時間との関係を
予め実験等により求め、その結果をテーブルデータとし
てメモリ部25に入力したが、メモリ部25には、そのよう
な実験結果から導かれる演算式やグラフデータ等を入力
し、これらの演算式やグラフデータに基づいて後沸き時
間設定手段23による後沸き時間の設定やファン回転設定
指定部24によるファン回転時間が設定できるようにして
もよい。
【0037】また、上記実施例では、ファン回転設定指
令部24は、メモリ部25に与えられているデータの他に、
バーナ近傍サーミスタ21により検出されるバーナ装置7
の近傍温度にも基づいて保温可能時間を求めたが、ファ
ン回転設定指令部24は必ずしもバーナ近傍サーミスタ21
により検出されるバーナ装置7の近傍温度を参考にしな
くともよい。ただし、バーナ装置7の近傍温度も参考に
することにより、よりきめ細かくファン回転時間設定動
作を行うことができる。
【0038】さらに、上記実施例では、後沸き時間設定
手段28は、前回燃焼時(給湯燃焼停止直前)の燃焼熱量
を演算により求め、予めメモリ部25に入力されている燃
焼熱量と後沸き時間との関係データに基づいて後沸き時
間を設定したが、例えば、前回燃焼時の入水温度や出湯
温度等の燃焼条件パラメータと後沸き時間との関係デー
タをメモリ部25に与えておいて、このメモリ部25に与え
たデータと燃焼条件パラメータとによって後沸き時間を
求めて設定してもよい。
【0039】さらに、上記実施例では、後沸き時間設定
手段23により設定した後沸き時間経過直後に、ファン回
転設定指令部24の指令に従って燃焼ファン5を回転する
ようにしたが、後沸き時間が経過する少し前(例えば図
のCの時点)に燃焼ファン5を回転させてもよいし、後
沸き時間が経過してから、さらに、予め与えられた時間
が経過したとき(例えば図のC′の時点)に、燃焼ファ
ン5を回転するようにしてもよい。
【0040】さらに、上記実施例では、ファン回転設定
指令部24により、後沸き時間経過以降に燃焼ファン5を
回転させたときに、バーナ装置7の保有熱量に応じた保
温可能時間が経過したときに直ちに燃焼ファン5を停止
するようにしたが、例えば、保温可能時間が経過した後
に、燃焼ファン5の回転を徐々に低下させるようにして
もよく、燃焼ファン5の回転制御の仕方は適宜設定され
るものである。
【0041】さらに、上記実施例では、ポストファン時
間設定手段28は、バーナ近傍サーミスタ21により検出さ
れるバーナ装置7の近傍温度に応じてポストファンの時
間を可変制御するポストファン時間可変手段としたが、
ポストファン時間設定手段28は排気ガス排出可能な最低
時間として、例えば0.5 秒といった予め与えられた時間
を設定するようにしてもよい。
【0042】さらに、上記実施例では、バーナ装置7
は、空気量が理論空気量よりも高い低濃度予混合ガスを
噴出する淡バーナ35と空気量が理論空気量よりも低い高
濃度予混合ガスを噴出する濃バーナ36とが隣り合わせに
配列されてなる全一次空気燃焼式バーナとしたが、バー
ナ装置7は必ずしも全一次空気燃焼式バーナとは限ら
ず、後沸き時間設定手段23により設定した後沸き時間経
過以降に燃焼ファン5を回転させてバーナ装置7の保有
熱量を熱交換器2に加えることにより、熱交換器2に残
留している湯の湯温を保温できるような保有熱量の大き
いバーナ装置とすればよい。
【0043】さらに、上記実施例では、単機能(給湯機
能のみの給湯器)について説明したが、本発明は給湯機
能と追い焚き機能を共に備えた複合給湯器においても適
用されるものである。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、給湯運転終了後の後沸
き時間を燃焼条件パラメータに基づき設定し、この設定
した後沸き時間経過以降に前記バーナ装置の保有熱量に
応じた保温可能時間の間前記燃焼ファンを回転させてバ
ーナ装置の保有熱量を前記熱交換器に加えることによ
り、熱交換器に残留している湯の湯温を設定温度に近い
温度で保温できるために、再出湯時にはこの保温された
湯を出湯させて給湯運転終了後の再出湯時における出湯
温度のアンダーシュートを抑制することが可能となり、
アンダーシュートの湯の出湯により使用者が不快な思い
をすることを防ぐことができる。
【0045】また、バーナ装置の燃焼運転終了後に引き
続き燃焼ファンを回転して燃焼室内の排気ガスを排出す
るポストファン駆動部を有し、該ポストファン駆動部は
排気ガス排出可能な最低時間として予め与えられた時間
だけポストファンを行う構成としたり、バーナ装置の近
傍温度を検出するバーナ近傍温度検出手段を有し、バー
ナ装置の燃焼運転停止後に引き続き燃焼ファンを回転し
て燃焼室内の排気ガスを排出するポストファンの時間を
設定するポストファン時間設定手段を有し、ポストファ
ン時間設定手段に設定するポストファン時間をバーナ近
傍温度検出手段によって検出されるバーナ近傍温度に応
じて可変するポストファン時間可変手段を設けたりし
て、必要最小限の時間だけポストファンを行うことによ
り、給湯燃焼停止直後に熱交換器に残留している湯の後
沸き温度を過剰に高めることを防ぐことが可能となり、
たとえ、給湯燃焼停止直後に再出湯を行っても、過剰な
オーバーシュートの湯が出湯されて使用者が不快な思い
をすることが防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る給湯器の制御部の要部構成を示す
ブロック図である。
【図2】上記実施例の給湯器における給湯燃焼停止後の
熱交換器内の残留湯温の時間的変化を燃焼ファンの回転
動作と共に示すグラフである。
【図3】一般的な給湯器のシステム構成例を示す説明図
である。
【図4】従来の給湯器における残留湯温の時間的変化を
示すグラフである。
【図5】淡バーナと濃バーナを隣り合わせに組み合わせ
てなる全一次空気燃焼式の濃淡バーナ装置の平面説明図
である。
【図6】かつてのブンゼンバーナを配列配置して形成し
たバーナ装置の斜視説明図である。
【符号の説明】
14 制御装置 21 バーナ近傍サーミスタ 23 後沸き時間設定手段 24 ファン回転設定指令部 25 メモリ部 28 ポストファン時間設定手段 29 ポストファン駆動部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 晃太郎 神奈川県大和市深見台3丁目4番地 株 式会社ガスター内 (56)参考文献 特開 平6−159671(JP,A) 特開 平6−323625(JP,A) 特開 昭62−258931(JP,A) 特開 平6−159674(JP,A) 特開 平4−55616(JP,A) 特開 平7−4648(JP,A) 特開 平6−281138(JP,A) 実開 昭63−181761(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24H 1/10 303 F23N 5/02 350

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーナ装置と、該バーナ装置によって加
    熱される熱交換器と、バーナ装置に燃焼空気を供給する
    燃焼ファンを備えた給湯器において、給湯運転終了後の
    後沸き時間を燃焼条件パラメータに基づき設定する後沸
    き時間設定手段と、この設定した後沸き時間の経過近傍
    時間領域で前記バーナ装置の保有熱量に応じた保温可能
    時間の間前記燃焼ファンを回転させてバーナ装置の保有
    熱量を前記熱交換器に加え、給湯運転終了後の再出湯時
    における出湯温度のアンダーシュートを抑制するアンダ
    ーシュート抑制手段が設けられていることを特徴とする
    給湯器。
  2. 【請求項2】 バーナ装置の燃焼運転終了後に引き続き
    燃焼ファンを回転して燃焼室内の排気ガスを排出するポ
    ストファン駆動部を有し、該ポストファン駆動部は排気
    ガス排出可能な最低時間として予め与えられた時間だけ
    ポストファンを行う構成としたことを特徴とする請求項
    1記載の給湯器。
  3. 【請求項3】 バーナ装置の近傍温度を検出するバーナ
    近傍温度検出手段を有し、バーナ装置の燃焼運転停止後
    に引き続き燃焼ファンを回転して燃焼室内の排気ガスを
    排出するポストファンの時間を設定するポストファン時
    間設定手段を有し、ポストファン時間設定手段に設定す
    るポストファンの時間をバーナ近傍温度検出手段によっ
    て検出されるバーナ近傍温度に応じて可変するポストフ
    ァン時間可変手段を設けたことを特徴とする請求項1記
    載の給湯器。
  4. 【請求項4】 バーナ装置は、空気量が理論空気量より
    も高い低濃度予混合ガスを噴出する淡バーナと空気量が
    理論空気量よりも低い高濃度予混合ガスを噴出する濃バ
    ーナとが隣り合わせに配列されてなる全一次空気燃焼式
    バーナとしたことを特徴とする請求項1又は請求項2又
    は請求項3記載の給湯器。
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