JP3528822B2 - オルガノオキシ末端オルガノポリシロキサン及びその製造方法 - Google Patents

オルガノオキシ末端オルガノポリシロキサン及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一成分型脱アルコ
ールタイプRTV(室温硬化性オルガノポリシロキサ
ン)組成物のベースポリマーとして有用なオルガノオキ
シ末端オルガノポリシロキサン及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一成分
型脱アルコールタイプRTV組成物は周知の組成物であ
る。これらの組成物は基本的にはシラノール末端ジオル
ガノポリシロキサンポリマーよりなるベースポリマー、
アルコキシ官能性シラン、シロキサンよりなる架橋剤か
ら構成される。このような一成分型脱アルコールタイプ
RTV組成物は腐食性がなく、臭いも少ないという利点
を有する。かかるタイプの代表例としては、特公昭39
−27643号公報が挙げられ、これには水酸基末端封
鎖オルガノポリシロキサンとアルコキシシランと有機チ
タン化合物からなる組成物が開示されている。しかしな
がら、これらの組成物においては、その調製時にポリマ
ー末端のシラノール基とアルコキシ官能性架橋剤が反応
することによって生成するアルコールを組成物中から取
り去るのは非常に困難であり、また、組成物中に残存す
るアルコールにより保存性が低下するという問題があっ
た。
【0003】この問題を解決するためにはシラノール末
端ジオルガノポリシロキサンポリマーの末端シラノール
基とアルコキシ官能性架橋剤を予め反応させたベースポ
リマーを使用することが有効である。米国特許第317
5993号公報にはシルアルキレン骨格を有する末端ア
ルコキシ基含有ベースポリマーからなる組成物、米国特
許第3161614号公報にはシロキサン骨格を有する
末端アルコキシ基含有ベースポリマーからなる組成物が
提案されている。また、特開昭55−43119号公報
にはアルコキシシリル末端封鎖オルガノポリシロキサン
とアルコキシシランとアルコキシチタンからなる組成物
が開示されている。特公平3−8657号公報にはシラ
ノール末端ジオルガノポリシロキサンポリマーの末端シ
ラノール基とケイ素に結合した水素原子を有するアルコ
キシ官能性架橋剤を予め反応させることが提案されてい
る。更に、特公平7−39547号公報にはシルエチレ
ン基を含むアルコキシシリル末端封鎖オルガノポリシロ
キサンとアルコキシシランとアルコキシチタンからなる
組成物が開示されている。
【0004】しかし、これらの予め末端をアルコキシ変
性したシロキサンを工業的に調製するには、コストの点
から比較的低温で、短時間で反応を完了させること、及
び生産安定性の面から反応が環境要因の影響を受けにく
いことが重要である。先述のシラノール末端に対するア
ルコキシシランの反応は、無触媒では比較的高温で長時
間の工程が必要であり、触媒を用いた場合は触媒の除去
が必須となり工程的に不都合な点が多い。ビニル末端、
シラノール末端に水素化アルコキシシランを用いる場合
には白金系触媒が必要であり、白金系触媒は触媒毒によ
る汚染があることから工程管理に注意を要する。また、
いずれの場合も取り扱うアルコキシシランは揮発性が高
いため、製造時の環境汚染、作業者の安全性にも十分な
管理が必要とされる。
【0005】本発明は、上記事情を改善するためになさ
れたもので、一成分型脱アルコールタイプRTV組成物
のベースポリマーとして十分な硬化性を有し、かつ環境
要因の影響を受けやすい白金系触媒を用いることなく、
更には末端変性剤の揮発性が少ないことから製造時の環
境汚染が少なく、作業者の安全確保が容易なRTVシリ
コーンゴム組成物の製造に使用できるオルガノオキシ末
端オルガノポリシロキサン及びその製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は上記目的を達成するため鋭意検討を行った結
果、(A)末端にアルケニル基を有するジオルガノポリ
シロキサンと(B)下記一般式(1) (R1O)a2 3-aSi−R3−SH (1) (式中、R1は炭素数1〜8の一価炭化水素基又はアル
コキシ基置換一価炭化水素基、R2は炭素数1〜13の
一価炭化水素基、R3は炭素数1〜6の二価炭化水素基
である。aは1〜3の整数である。)で表されるメルカ
プト基含有オルガノオキシシランとをラジカル発生剤の
存在下に反応させることにより、オルガノオキシ末端オ
ルガノポリシロキサンを白金系触媒を用いることなく得
ることができ、更には末端変性剤の揮発性が少ないこと
から、製造時の環境汚染が少なく、安全確保が容易であ
ることを知見し、本発明をなすに至った。
【0007】従って、本発明は、(A)末端にアルケニ
ル基を有するジオルガノポリシロキサンと(B)下記一
般式(1) (R1O)a2 3-aSi−R3−SH (1) (式中、R1は炭素数1〜8の一価炭化水素基又はアル
コキシ基置換一価炭化水素基、R2は炭素数1〜13の
一価炭化水素基、R3は炭素数1〜6の二価炭化水素基
である。aは1〜3の整数である。)で表されるメルカ
プト基含有オルガノオキシシランとをラジカル発生剤の
存在下に反応させることを特徴とするオルガノオキシ末
端オルガノポリシロキサンの製造方法、及びこれによっ
て得られるオルガノオキシ末端オルガノポリシロキサン
を提供する。
【0008】以下、本発明につき更に詳しく説明する。(A)成分 本発明の(A)成分は、分子鎖末端にアルケニル基を有
するジオルガノポリシロキサンであり、オルガノオキシ
末端オルガノポリシロキサンの基本骨格をなすものであ
る。好ましくは下記一般式(2) R4 3SiO(R5 2SiO)nSiR4 3 (2) (式中、R4は同一又は異種の炭素数1〜6の一価炭化
水素基であり、少なくとも1個のアルケニル基を含む。
5は炭素数1〜13の一価炭化水素基である。具体的
には、脂肪族不飽和結合を含まないものが好ましく、ア
ルキル基、アリール基、アラルキル基、ハロゲン置換炭
化水素基、シアノアルキル基等が挙げられる。また、n
は10以上の整数である。)で表されるジオルガノポリ
シロキサンである。
【0009】R4の具体例としては、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基などのアルキル
基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などのシクロ
アルキル基、フェニル基などのアリール基、クロロメチ
ル基、トリフロロメチル基、クロロプロピル基、3,
3,3−トリフロロプロピル基などのハロゲン置換炭化
水素基が例示される。また、少なくとも1個、好ましく
は2個(両末端にそれぞれ1個)のビニル基、アリル基
などのアルケニル基を含む。R4は、好ましくはメチル
基、ビニル基である。
【0010】R5の具体例としては、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、
デシル基、オクタデシル基などのアルキル基、シクロペ
ンチル基、シクロヘキシル基などのシクロアルキル基、
フェニル基、トリル基、ナフチル基などのアリール基、
ベンジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基な
どのアラルキル基などが挙げられ、ハロゲン置換炭化水
素基としては、クロロメチル基、トリフロロメチル基、
クロロプロピル基、3,3,3−トリフロロプロピル
基、クロロフェニル基、ジブロモフェニル基、テトラク
ロロフェニル基、ジフルオロフェニル基などが例示さ
れ、シアノアルキル基としては、β−シアノエチル基、
γ−シアノプロピル基、β−シアノプロピル基などが例
示される。好ましくはメチル基である。
【0011】nは10以上の整数であり、好ましくは2
5℃における粘度が100〜1,000,000mPa
・s、特に好ましくは500〜500,000mPa・
sとなる数である。
【0012】(B)成分 本発明の(B)成分は、下記一般式(1) (R1O)a2 3-aSi−R3−SH (1) (式中、R1は炭素数1〜8の一価炭化水素基又はアル
コキシ基置換一価炭化水素基、R2は炭素数1〜13の
一価炭化水素基、R3は炭素数1〜6の二価炭化水素基
である。aは1〜3の整数である。)で表されるメルカ
プト基含有オルガノオキシシランである。この(B)成
分は、目的とするオルガノオキシ末端オルガノポリシロ
キサンの末端変性剤として作用するものである。
【0013】R1としては、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基などのアル
キル基、メトキシエチル基、エトキシエチル基、メトキ
シプロピル基、メトキシブチル基などのアルコキシ基置
換アルキル基等が例示され、好ましくはメチル基、エチ
ル基、プロピル基、メトキシエチル基であり、更に好ま
しくはメチル基、エチル基である。
【0014】R2としては、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル
基、オクタデシル基などのアルキル基、シクロペンチル
基、シクロヘキシル基などのシクロアルキル基、フェニ
ル基、トリル基、ナフチル基などのアリール基、ベンジ
ル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基などのア
ラルキル基などが例示され、好ましくはメチル基、エチ
ル基、プロピル基、フェニル基であり、特に好ましくは
メチル基である。
【0015】R3としては、メチレン基、エチレン基、
プロピレン基、ブチレン基、2−メチルプロピレン基、
ペンチレン基、ヘキシレン基等のアルキレン基などが例
示され、好ましくはメチレン基、エチレン基、プロピレ
ン基であり、特に好ましくはプロピレン基である。ま
た、aは1〜3の整数であり、好ましくは2又は3であ
る。
【0016】(B)成分としては、例えばメルカプトプ
ロピルモノアルキルジアルコキシシラン又はメルカプト
プロピルトリアルコキシシランを用いることができる。
この場合、(A)成分と(B)成分との使用割合は、
(A)成分のアルケニル基1個に対し、(B)成分のS
H基が0.5〜2個、特にほぼ1個となる量であること
が好ましい。
【0017】(C)成分 本発明の(C)成分であるラジカル発生剤は、(A)成
分の一分子中に少なくとも1個有するアルケニル基と
(B)成分の有するメルカプト基とを付加反応させるた
めの成分として使用される。(C)成分としてはベンゾ
イルパーオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルパー
オキサイド、p−メチルベンゾイルパーオキサイド、ジ
クミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−ビス(2,
5−t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジ−t−ブチル
パーオキサイド、t−ブチルパーベンゾエート等の有機
過酸化物、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、
2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)等の
有機アゾ化合物などの熱分解によりラジカルを発生する
もの、光等の照射によりラジカルを発生するもの等が例
示される。その中でも有機過酸化物系のラジカル発生剤
は活性が高く、作業者に危険性が及ぶため有機アゾ系の
ラジカル発生剤の使用が好ましい。より好ましくは上記
の中でもラジカルの半減期が最も長い2,2’−アゾビ
ス(2−メチルブチロニトリル)が使用される。
【0018】上記ラジカル発生剤の使用量は、(A)成
分のアルケニル基と(B)成分のSH基とを反応させる
ための有効量(触媒量)であるが、通常(A)成分と
(B)成分の合計100重量部に対し、0.001〜
0.5重量部、特に0.01〜0.1重量部であること
が好ましい。
【0019】反応は有機溶剤中でも無溶剤下でも行うこ
とができる。反応温度は、室温〜150℃、特に70〜
130℃で行うことが好ましい。また、(B)成分のア
ルコキシ基が加水分解しないように、反応系内の水分は
できるだけ除去しておくことが好ましい。
【0020】
【実施例】以下、実施例を示し、本発明を具体的に説明
するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではな
い。なお、下記例中の粘度は25℃での測定値を示すも
のである。
【0021】[実施例1]温度計、撹拌機、冷却器、窒
素ガス流入管及びガス流出管を備えた内容積2リットル
の四つ口フラスコに分子鎖両末端がビニル基で封鎖され
た粘度が5,400mPa・sのジメチルポリシロキサ
ンを1,300g、トルエンを500g仕込み、120
〜130℃で共沸脱水を1時間行った。100℃に冷却
後、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシランを19
g、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(大塚化学
株式会社製AIBN)を0.5g、及びトルエンを10
gの混合物を滴下した。滴下終了後、100℃で2時間
の熟成を行い、熟成終了後に減圧にてトルエンを留去し
て粘度8,000mPa・s、不揮発分99.9%の無
色透明液体を1,180g得た。この無色透明液体10
0gに対しテトラブチルチタネート1gを混合したとこ
ろ、直ちには増粘せず、1日後には硬化した。このこと
からポリマー末端のビニル基にγ−メルカプトプロピル
トリメトキシシランが付加したことが確認できる。な
お、この実施例1の反応式は下記の通りである。
【0022】
【化1】 (nは、上記粘度を満たす数(重合度)である。以下、
同じ。)
【0023】[実施例2]温度計、撹拌機、冷却器、窒
素ガス流入管及びガス流出管を備えた内容積5リットル
の四つ口フラスコに分子鎖両末端がビニル基で封鎖され
た粘度が114,000mPa・sのジメチルポリシロ
キサンを2,000g、トルエンを1,000g仕込
み、120〜130℃で共沸脱水を1時間行った。10
0℃に冷却後、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシ
ランを12g、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロ
ニトリル)(和光純薬工業株式会社製V−59)を1.
0g、及びトルエンを10gの混合物を滴下した。滴下
終了後、100℃で2時間の熟成を行い、熟成終了後に
減圧にてトルエンを留去して粘度140,000mPa
・s、不揮発分99.3%の無色透明液体を1,890
g得た。この無色透明液体100gに対しテトラブチル
チタネート1gを混合したところ、直ちには増粘せず、
1日後には硬化した。このことからポリマー末端のビニ
ル基にγ−メルカプトプロピルトリメトキシシランが付
加したことが確認できる。なお、この実施例2の反応式
は上記実施例1の反応式と同じである。
【0024】[実施例3]温度計、撹拌機、冷却器、窒
素ガス流入管及びガス流出管を備えた内容積2リットル
の四つ口フラスコに分子鎖両末端がビニル基で封鎖され
た粘度が5,400mPa・sのジメチルポリシロキサ
ンを1,300g、トルエンを500g仕込み、120
〜130℃で共沸脱水を1時間行った。100℃に冷却
後、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシランを23
g、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)
(和光純薬工業株式会社製V−59)を1.0g、及び
トルエンを10gの混合物を滴下した。滴下終了後、1
00℃で2時間の熟成を行い、熟成終了後に減圧にてト
ルエンを留去して粘度7,450mPa・s、不揮発分
99.7%の無色透明液体を1,210g得た。この無
色透明液体100gに対しテトラブチルチタネート1g
を混合したところ、直ちには増粘せず、1日後には硬化
した。このことからポリマー末端のビニル基にγ−メル
カプトプロピルトリエトキシシランが付加したことが確
認できる。なお、この実施例3の反応式は下記の通りで
ある。
【0025】
【化2】
【0026】[実施例4]温度計、撹拌機、冷却器、窒
素ガス流入管及びガス流出管を備えた内容積2リットル
の四つ口フラスコに分子鎖両末端がビニル基で封鎖され
た粘度が5,400mPa・sのジメチルポリシロキサ
ンを1,300g、トルエンを500g仕込み、120
〜130℃で共沸脱水を1時間行った。100℃に冷却
後、γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシランを
18g、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリ
ル)(和光純薬工業株式会社製V−59)を1.0g、
及びトルエンを10gの混合物を滴下した。滴下終了
後、100℃で2時間の熟成を行い、熟成終了後に減圧
にてトルエンを留去して粘度7,800mPa・s、不
揮発分99.3%の無色透明液体を1,150g得た。
この無色透明液体100gに対しテトラブチルチタネー
ト1gを混合したところ、直ちには増粘せず、1日後に
は硬化した。このことからポリマー末端のビニル基にγ
−メルカプトプロピルメチルジメトキシシランが付加し
たことが確認できる。なお、この実施例4の反応式は下
記の通りである。
【0027】
【化3】
【0028】[実施例5]温度計、撹拌機、冷却器、窒
素ガス流入管及びガス流出管を備えた内容積2リットル
の四つ口フラスコに分子鎖両末端がトリビニル基で封鎖
された粘度が100,000mPa・sのジメチルポリ
シロキサンを1,300g、トルエンを500g仕込
み、120〜130℃で共沸脱水を1時間行った。10
0℃に冷却後、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシ
ランを24g、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロ
ニトリル)(和光純薬工業株式会社製V−59)を1.
0g、及びトルエンを10gの混合物を滴下した。滴下
終了後、100℃で2時間の熟成を行い、熟成終了後に
減圧にてトルエンを留去して粘度128,000mPa
・s、不揮発分99.5%の無色透明液体を1,060
g得た。この無色透明液体100gに対しテトラブチル
チタネート1gを混合したところ、直ちには増粘せず、
1日後には硬化した。このことからポリマー末端のビニ
ル基にγ−メルカプトプロピルトリメトキシシランが付
加したことが確認できる。なお、この実施例5の反応式
は下記の通りである。
【0029】
【化4】
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、オルガノオキシ末端オ
ルガノポリシロキサンを工業的有利に製造することがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−233730(JP,A) 特公 平3−8657(JP,B2) 特公 平7−39547(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 77/00 - 77/62

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)末端にアルケニル基を有するジオ
    ルガノポリシロキサンと(B)下記一般式(1) (R1O)a2 3-aSi−R3−SH (1) (式中、R1は炭素数1〜8の一価炭化水素基又はアル
    コキシ基置換一価炭化水素基、R2は炭素数1〜13の
    一価炭化水素基、R3は炭素数1〜6の二価炭化水素基
    である。aは1〜3の整数である。)で表されるメルカ
    プト基含有オルガノオキシシランとをラジカル発生剤の
    存在下に反応させることを特徴とするオルガノオキシ末
    端オルガノポリシロキサンの製造方法。
  2. 【請求項2】 (A)成分が、下記一般式(2) R4 3SiO(R5 2SiO)nSiR4 3 (2) (式中、R4は同一又は異種の炭素数1〜6の一価炭化
    水素基であり、R4の少なくとも1つはアルケニル基で
    ある。R5は炭素数1〜13の一価炭化水素基である。
    nは10以上の整数である。)で表されるジオルガノポ
    リシロキサンである請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 (B)成分がメルカプトプロピルモノア
    ルキルジアルコキシシラン又はメルカプトプロピルトリ
    アルコキシシランである請求項1又は2記載の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項記載の製
    造方法により得られたオルガノオキシ末端オルガノポリ
    シロキサン。
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