JP3528694B2 - 加圧式プラズマ溶接機 - Google Patents

加圧式プラズマ溶接機

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークの溶接部位
を加圧した状態でプラズマ溶接する加圧式プラズマ溶接
機に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のボディにおける接合部等の溶接に
は一般的にスポット溶接機が使用される。しかし、溶接
の諸条件によりスポット溶接機による溶接が困難な部位
では加圧式プラズマ溶接機が好適に使用される。図4
に、一般的な加圧式プラズマ溶接機1の要部が示されて
いる。前記加圧式プラズマ溶接機1は溶接ロボット(図
示されていない)のハンドに取付けられる支持架台2を
備えている。前記支持架台2には縦方向に基準面2sが
形成されており、その基準面2sにレール2xが縦方向
に固定されている。前記支持架台2にはレール2xの上
端の位置で前記基準面2sに対して直角にばね受け金具
3が固定されている。また、前記レール2xには摺動子
4がそのレール2xに沿って摺動できるように装着され
ており、その摺動子4に支持金具4aがばね受け金具3
と平行に取付けられている。前記ばね受け金具3と支持
金具4aとの間には摺動子4を押し下げる方向に付勢さ
れたスプリング5が装着されている。
【0003】前記支持金具4aにはプラズマトーチ6が
レール2xと平行になるようにそのプラズマトーチ6の
基端部が支持されている。前記プラズマトーチ6はアー
ク放電を利用して高温プラズマ流を発生させ、このガス
流を作動ガスとともにノズルを通すことでジェット流化
し、その熱で板状ワークWを溶接するものであり、図5
に示されるように、その中央部に前記ノズル7を備えて
いる。前記ノズル7の中央にはアーク放電用の電極7t
が設けられており、その電極7tの周囲に作動ガスを通
す作動ガス用通路7hが形成されている。そして、前記
ノズル7の先端に高温プラズマ流と作動ガスとを放出す
る開孔7kが形成されている。
【0004】前記ノズル7の周囲にはそのノズル7の外
側にシールドガスを流す略筒状のキャップ本体8が装着
されており、そのキャップ本体8の先端にシールドガス
の流れ方向を規制するキャップ先端部9が嵌合状態でネ
ジ止めされている。また、前記キャップ先端部9の先端
には被溶接材である板状ワークWの表面からノズル7の
先端面7fまでの寸法Mを一定に保持する複数のピン9
pが固定されている。さらに、前記キャップ先端部9の
側面には、図4に示されるように、溶接ワイヤを供給す
るワイヤーガード2wが接続されている。ここで、前記
キャップ本体8は強化プラスチック製であり、前記キャ
ップ先端部9は黄銅製、ピン9pはステンレス製であ
る。
【0005】加圧式プラズマ溶接機1を用いて板状ワー
クWを溶接するには、溶接ロボットにより支持架台2に
装着されたプラズマトーチ6を溶接位置まで移動させ
て、その先端部、即ち、キャップ先端部9を板状ワーク
Wの溶接点にピン9pを介して押し付ける。前述のよう
に、プラズマトーチ6は摺動子4の支持金具4aに取付
けられており、その支持金具4aとばね受け金具3との
間にはスプリング5が装着されている。このため、キャ
ップ先端部9は板状ワークWに対してスプリング5のば
ね力に等しい力で押し付けられる。これによって、重ね
られた板状ワークWの隙間S(図5参照)は、プラズマ
溶接に適した0〜1.2mmに調整される。この状態で、高温
プラズマ流を発生させて、両板状ワークWを溶接する。
なお、溶接ワイヤーが供給されない方式の場合には、前
記隙間Sは0〜0.5mmに調節される。ここで、スプリング
5による板状ワークWに対するキャップ先端部9の加圧
力は、キャップ本体8(強化プラスチック)の損傷やそ
のキャップ先端部9の変形等を考慮して20kgf以下に設
定されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した加圧式プラズ
マ溶接機1では、プラズマトーチ6の基端部側から加圧
力を付与する構造のため、キャップ先端部9で板状ワー
クWを加圧する際の加圧反力が強化プラスチック製のキ
ャップ本体8に加わる。このため、キャップ本体8の強
度を考慮すると、板状ワークWに対するキャップ先端部
9の加圧力は、前述のように、20kgfより大きくするこ
とはできない。しかし、ボディの接合部等では板状ワー
クWの隙間Sが3mm程度になることがある。このような
場合には、加圧力を60kgf程度にまで上昇させなければ
その隙間Sをプラズマ溶接に適した寸法(0〜1.2mm)に
まで狭めることができない。したがって、隙間Sが大き
い部位では前記加圧式プラズマ溶接機1を使用すること
ができない。
【0007】本発明は、ワークからの加圧反力がキャッ
プ本体に加わらないようにして、ワークに対する加圧力
を高くすることができるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、請求項
1に記載された加圧式プラズマ溶接機によって解決され
る。本発明によると、押圧機構は、キャップ本体にワー
クからの加圧反力が加わらないように、キャップ先端部
を所定の加圧力でワークに押し付ける。このため、キャ
ップ本体の強度とは無関係にワークに対するキャップ先
端部の加圧力を設定できる。即ち、キャップ本体の強度
が小さくてもワークに対するキャップ先端部の加圧力を
充分大きくできる。したがって、溶接部位におけるワー
クの隙間が大きくてもその隙間を確実にプラズマ溶接す
ることができる寸法にまで狭めることができ、プラズマ
溶接機の適用範囲が広くなる。
【0009】上記した課題は、請求項2に記載された加
圧式プラズマ溶接機によって解決される。本発明による
と、移動機構の加圧力は押圧機構の加圧力よりも小さく
設定されているため、キャップ本体とキャップ先端部と
を嵌合させた状態で押圧機構によりキャップ先端部を自
由に前進あるいは後退させることができる。
【0010】上記した課題は、請求項3に記載された加
圧式プラズマ溶接機によって解決される。従来の加圧式
プラズマ溶接機では、キャップ本体とキャップ先端部と
はネジ止めされているため分解に手間が掛かり、ノズル
の先端部分の掃除が容易ではない。このため、ノズル周
囲のシールドガス通路にスパッタが溜まることに起因し
たトラブルが発生し易い。これに対して本発明は、キャ
ップ本体とキャップ先端部とが離隔可能なため、ノズル
の先端部分の掃除が容易になる。このため、ノズル周囲
のシールドガス通路にスパッタ等が溜まり難くなり、前
記スパッタ等に起因したトラブルを低減させることがで
きる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図1から図3に基づいて本
発明の一の実施の形態に係る加圧式プラズマ溶接機の説
明を行う。本実施の形態に係る加圧式プラズマ溶接機は
車両のボディの接合部を溶接する際に使用される溶接機
であり、図1にその溶接機におけるプラズマトーチの分
解状態の縦断面図(A図)及び組立て状態(嵌合状態)
の縦断面図(B図)が示されている。また、図2は前記
プラズマトーチの詳細縦断面図、図3は前記プラズマト
ーチを支持する支持架台の側面図である。ここで、支持
架台の幅方向をX軸方向、前後方向をY軸方向、高さ方
向をZ軸方向として以下の説明を行う。
【0012】前記加圧式プラズマ溶接機10はプラズマ
トーチ30を備えている。前記プラズマトーチ30はア
ーク放電を利用して高温プラズマ流を発生させ、このガ
ス流を作動ガスとともにノズルを通すことでジェット流
化し、その熱で車両のボディの接合部(以下、板状ワー
クWという)を溶接するものであり、本体部32とキャ
ップ先端部34とから構成される(図1(A)参照)。
【0013】前記本体部32はプラズマトーチ30の主
要部であり、ノズル35とそのノズル35の周囲にシー
ルドガスを流すキャップ本体36とから構成されてい
る。前記ノズル35の中央には、図2に示されるよう
に、アーク放電用の電極35tが設けられており、その
電極35tの周囲に作動ガスを通す作動ガス用通路35
hが形成されている。そして、前記ノズル35の先端に
高温プラズマ流と作動ガスとを放出する開孔35kが形
成されている。
【0014】前記ノズル35の外周面は先細状の筒体で
あるキャップ本体36によって囲われており、そのノズ
ル35とキャップ本体36との間がシールドガスを流す
シールドガス通路36hとなっている。前記キャップ本
体36の先端部は、図1、図2に示されるように、後記
するキャップ先端部34と嵌合可能なように円筒形に成
形されている。なお、キャップ本体36の材質は強化プ
ラスチックである。
【0015】前記キャップ先端部34はキャップ本体3
6の先端に装着されてシールドガスの流れ方向を規制す
るとともに、板状ワークWの溶接点を加圧するリング状
部材であり、その上面にはキャップ本体36の先端部が
嵌合されるリング状段部34rが形成されている。な
お、キャップ本体36とキャップ先端部34とが嵌合さ
れた状態で両者36,34は同軸に保持される。また、
キャップ先端部34の内壁面34nはノズル35の先端
形状に沿うように先細状に形成されている。さらに、キ
ャップ先端部34の先端にはノズル35の先端面35f
から板状ワークWまでの寸法Mを一定に保持するための
ピン34pが固定されている。なお、キャップ先端部3
4はS45C焼入れ材等によって成形される。
【0016】前記加圧式プラズマ溶接機10は溶接ロボ
ット(図示されていない)のハンドに取付けられる支持
架台20を備えている。前記支持架台20は前記プラズ
マトーチ30及びその付属ユニット42,44を支持す
る角形の架台であり、図3に示されるように、縦方向
(Z軸方向)に基準面22が形成されている。前記基準
面22の中央部にはプラズマトーチ30の本体部32を
昇降させるトーチ逃がしシリンダ24が上向きに装着さ
れている。トーチ逃がしシリンダ24はストロークが約
100mmのエアシリンダであり、そのピストンロッド24
pの先端(上端)にトーチ架台25が取付けられる。
【0017】前記トーチ架台25はプラズマトーチ30
の本体部32を下向きに支える側面略Z字形の架台であ
り、そのトーチ架台25の下板25dの中央に前記本体
部32が設置されている。この構造により、前記トーチ
逃がしシリンダ24がピストンロッド24pを突出する
方向に動作すると、プラズマトーチ30の本体部32は
待機位置まで上昇する。また、トーチ逃がしシリンダ2
4がピストンロッド24pを収納する方向に動作する
と、プラズマトーチ30の本体部32はキャップ先端部
34と嵌合する位置まで下降する。即ち、前記トーチ逃
がしシリンダ24及びトーチ架台25等が本発明の移動
機構に相当する。
【0018】前記支持架台20の基準面22の下部には
下向きに加圧シリンダ26が取付けられている。加圧シ
リンダ26はプラズマトーチ30のキャップ先端部34
を板状ワークWの溶接部位に押し付けるためのエアシリ
ンダであり、図示されていない減圧弁によりエア圧を調
整することにより、加圧力(押圧力)を20〜100kgfの間
で変化させることができる。なお、加圧シリンダ26の
ストロークは約25mmに設定されている。
【0019】前記加圧シリンダ26のピストンロッド2
6pの先端(下端)には加圧架台27が取付けられる。
前記加圧架台27はプラズマトーチ30のキャップ先端
部34を本体部32と同軸に支持する架台であり、その
加圧架台27の先端部27sの側面に前記キャップ先端
部34が固定される。この構造により、加圧シリンダ2
6がピストンロッド26pを突出する方向に動作すると
プラズマトーチ30のキャップ先端部34は下降して板
状ワークWに加圧力を付与することができる。また、加
圧シリンダ26がピストンロッド26pを収納する方向
に動作するとプラズマトーチ30のキャップ先端部34
は上昇して基準位置に保持される。即ち、前記加圧シリ
ンダ26及び加圧架台27等が本発明の押圧機構に相当
する。
【0020】前記加圧シリンダ26の加圧力あるいは戻
り力(上昇力)はトーチ逃がしシリンダ24の加圧力よ
りも十分大きく設定されている。このため、前記キャッ
プ先端部34が加圧シリンダ26によって基準位置に保
持されているときに、そのキャップ先端部34に対して
トーチ逃がしシリンダ24の押圧力がプラズマトーチ3
0の本体部32を介して加わっても、前記キャップ先端
部34は基準位置に保持される。ここで、前記トーチ逃
がしシリンダ24はストロークに余裕があるため、基準
位置にあるキャップ先端部34に対してプラズマトーチ
30の本体部32を嵌合させた状態で、キャップ先端部
34がその位置から下降しても、その本体部32は基準
位置からさらに10mm程度下降することができる。即ち、
プラズマトーチ30の本体部32は基準位置からキャッ
プ先端部34に追従して下降することができる。
【0021】前記支持架台20には基準面22の裏側に
溶接ワイヤー供給装置44が設置されており、その溶接
ワイヤー供給装置44から溶接部位まで溶接ワイヤーを
導くワイヤーガード44wが、図1、図3に示されるよ
うに、キャップ先端部34の側面に接続されている。
【0022】次に、本実施の形態に係る加圧式プラズマ
溶接機10の動作説明を行う。溶接の準備段階では、ト
ーチ逃がしシリンダ24はピストンロッド24pを突出
する方向に動作されており、プラズマトーチ30の本体
部32は待機位置に保持されている。また、加圧シリン
ダ26はピストンロッド26pを収納する方向に動作さ
れており、プラズマトーチ30のキャップ先端部34は
基準位置に保持されている。即ち、溶接の準備段階で
は、プラズマトーチ30は、図1(A)に示されるよう
に、その本体部32とキャップ先端部34とは離隔され
ている。また、板状ワークWの隙間Sに応じてエア圧が
調整され、前記加圧シリンダ26の加圧力が所定値に設
定される。
【0023】この状態からトーチ逃がしシリンダ24が
ピストンロッド24pを収納する方向に動作すると、プ
ラズマトーチ30の本体部32が下降し、その本体部3
2のキャップ本体36は、図1(B)に示されるよう
に、基準位置にあるキャップ先端部34と嵌合する。こ
のとき、トーチ逃がしシリンダ24には10mm程度ストロ
ークに余裕があるため、キャップ先端部34が基準位置
から数ミリ程度下降してもプラズマトーチ30の本体部
32はキャップ先端部34に追従して下降することがで
きる。
【0024】前記本体部32のキャップ本体36とキャ
ップ先端部34とが嵌合してプラズマトーチ30が組み
立てられると、板状ワークWの溶接が行われる。溶接は
次の手順に従って行われる。先ず、プラズマトーチ30
の先端が溶接ロボットにより板状ワークWの溶接点から
軸方向上方に約2mm離れた位置に位置決めされる。次
に、加圧シリンダ26がピストンロッド26pを突出す
る方向に動作して、プラズマトーチ30のキャップ先端
部34が下降(軸方向に前進)して板状ワークWの溶接
点を加圧する。これによって、図2に示されるように、
重ねられた板状ワークWの隙間Sはプラズマ溶接が可能
な寸法(0〜1.2mm)まで狭められる。この時、前述のよ
うに、プラズマトーチ30の本体部32はキャップ先端
部34に追従するため、両者32,34は嵌合状態に保
持される。
【0025】ここで、板状ワークWに対する加圧力は、
加圧シリンダ26から加圧架台27及びキャップ先端部
34を介してその板状ワークWに加えられるため、前記
板状ワークWからの加圧反力がプラズマトーチ30の本
体部32に加わることがない。このように、キャップ先
端部34によって板状ワークWの溶接点が加圧されてそ
の隙間Sがプラズマ溶接可能な寸法(0〜1.2mm)にまで
狭められると、その板状ワークWの溶接点がプラズマ溶
接される。
【0026】溶接が終了すると、加圧シリンダ26がピ
ストンロッド26pを収納する方向に動作して、プラズ
マトーチ30のキャップ先端部34が基準位置まで上昇
する。これによって、板状ワークWに対する加圧力が除
去される。なお、前記加圧シリンダ26の加圧力(上昇
力)はトーチ逃がしシリンダ24の加圧力(押圧力)よ
りも十分大きいため、トーチ逃がしシリンダ24がキャ
ップ先端部34に対して下降方向に押圧力を付与してい
る状態でもその押圧力に抗してキャップ先端部34は基
準位置まで上昇が可能である。
【0027】次に、溶接ロボットはプラズマトーチ30
を第二の溶接点まで移動させ、そのプラズマトーチ30
の先端を溶接点から軸方向上方に約2mmの離れた位置に
位置決めする。そして、上記した手順を繰り返し実行す
ることにより、各々の溶接点を順番に溶接する。このよ
うにして、全ての溶接点の溶接が完了すると、トーチ逃
がしシリンダ24がプラズマトーチ30の本体部32を
上昇させ、その本体部32とキャップ先端部34との嵌
合が解除される。これによって、ノズル35の先端部の
掃除が容易になり、そのノズル35を囲むシールドガス
通路36hにスパッタK等が溜まり難くなり、前記スパ
ッタ等に起因したトラブルが低減する。
【0028】このように、本実施の形態に係る加圧式プ
ラズマ溶接機10によると、プラズマトーチ30の本体
部32に対して加圧反力が加わらないように、キャップ
先端部34を所定加圧力で板状ワークWに押し付けるこ
とができる。このため、前記本体部32の強度とは無関
係に板状ワークWに対するキャップ先端部34の加圧力
を設定することができる。即ち、本体部32の強度が小
さくても板状ワークWに対するキャップ先端部34の加
圧力を隙間Sに応じて充分大きくできる。したがって、
溶接点における板状ワークWの隙間Sが様々であっても
その隙間Sを確実にプラズマ溶接が可能な寸法にまで狭
めることができ、加圧式プラズマ溶接機10の適用範囲
が広くなる。
【0029】また、溶接後にトーチ逃がしシリンダ24
によって本体部32とキャップ先端部34とを離隔する
ことができるため、ノズル35の先端部分の掃除が容易
になる。このため、ノズル周囲のシールドガス通路36
hにスパッタK等が溜まり難くなり、前記スパッタK等
に起因したトラブルが低減する。また、圧縮空気等を使
用して自動的にスパッタK等の除去を行うことも可能に
なる。なお、加圧シリンダ26は従来の加圧力(20kg
f)を超える加圧力で板状ワークWを押圧できるように
構成されているため、従来の加圧式プラズマ溶接機では
溶接が困難であった隙間の広い板状ワークWであっても
溶接が可能になる。
【0030】ここで、本実施の形態においては、押圧機
構、移動機構としてエアシリンダを使用したが、これに
限られず、エアシリンダの代わりに例えばボールネジ&
ナット等を使用することも可能である。また、溶接ワイ
ヤーを使用する加圧式プラズマ溶接機を例に説明を行っ
たが、溶接ワイヤーを使用しない加圧式プラズマ溶接機
においても本発明を適用することは可能である。また、
板状ワークを加圧して溶接する例を示したが、板以外の
ワークを加圧して溶接する場合にも適用が可能である。
【0031】
【発明の効果】本発明によると、溶接点における板状ワ
ークの隙間を安定してプラズマ溶接が可能な寸法にまで
狭めることができるため、加圧式プラズマ溶接の適用範
囲が広くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一の実施の形態に係る加圧式プラズマ
溶接機のプラズマトーチの分解状態を表す縦断面図(A
図)、組立て状態(嵌合状態)を表す縦断面図(B図)
である。
【図2】本発明の一の実施の形態に係る加圧式プラズマ
溶接機のプラズマトーチの全体縦断面図である。
【図3】本発明の一の実施の形態に係る加圧式プラズマ
溶接機のプラズマトーチを支持する支持架台の側面図で
ある。
【図4】従来の加圧式プラズマ溶接機のプラズマトーチ
を支持する支持架台の側面図である。
【図5】従来の加圧式プラズマ溶接機のプラズマトーチ
の全体縦断面図である。
【符号の説明】
W 板状ワーク K スパッタ 24 トーチ逃がしシリンダ(移動機構) 25 トーチ架台(移動機構) 26 加圧シリンダ(押圧機構) 27 加圧架台(押圧機構) 30 プラズマトーチ 32 本体部 34 キャップ先端部 35 ノズル 36 キャップ本体 36h シールドガス通路

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークの溶接部位を加圧した状態でプラ
    ズマ溶接する加圧式プラズマ溶接機において、 高温プラズマ流を形成するノズルを有するキャップ本体
    と、 前記キャップ本体と嵌合して、前記キャップ本体とワー
    クとの間に設けられるキャップ先端部と、 前記キャップ本体に前記ワークからの加圧反力が加わら
    ないように、前記キャップ先端部をワークに対して所定
    の加圧力で押し付ける押圧機構と、を有することを特徴
    とする加圧式プラズマ溶接機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された加圧式プラズマ溶
    接機において、 前記キャップ本体をキャップ先端部に対して押し付ける
    ことにより両者を嵌合させる移動機構を備えており、前
    記移動機構の加圧力は押圧機構の加圧力よりも小さく設
    定されていることを特徴とする加圧式プラズマ溶接機。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載された加圧
    式プラズマ溶接機において、 前記キャップ本体とキャップ先端部とは離隔可能に構成
    されていることを特徴とする加圧式プラズマ溶接機。
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