JP3528386B2 - 色彩調整装置 - Google Patents

色彩調整装置

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JP3528386B2
JP3528386B2 JP34283795A JP34283795A JP3528386B2 JP 3528386 B2 JP3528386 B2 JP 3528386B2 JP 34283795 A JP34283795 A JP 34283795A JP 34283795 A JP34283795 A JP 34283795A JP 3528386 B2 JP3528386 B2 JP 3528386B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続した入力画像
列の色彩を調整して出力する色彩調整装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の色彩調整方法としては、操作者
が、被調整画像と調整画像を見比べながら経験に基づい
て、RGB、YUVなどの色空間上でゲイン、ガンマ、
ヒューなどの色彩調整のパラメータを調整し、画像全体
の色を調整するものがよく知られている。
【0003】しかしながら、このような方法による色彩
調整方法は、特定色の調整により、画像全体の色が同じ
ように調整されてしまうため他色に影響が生じ、時とし
て意図した色彩調整が実現できないという問題点があっ
た。
【0004】この問題を解決するための、従来の色彩調
整装置として、特開平5−300531号公報に記載さ
れたものがある。図10は、前記公報に記載された色彩
調整装置を示すものである。図10において、1001
はカラーモニタ、1002はタッチパネル、1003は
カラーコレクタ、1004は再生VTR、1005は収
録VTR、1006は編集機である。
【0005】以上のように構成された色彩調整装置の一
例について説明する。まず、再生VTR1004から入
力された被調整画像と、基準画像をカラーモニタ100
1に表示し、基準画像中の特定指定色と、前記被調整画
像中の特定指定色を、タッチパネル1002により指定
し、カラーコレクタ1003により調整すべき色領域と
して色空間上で3次元的に限定された領域のみに対し
て、前記特定指定色の指定に基づいて、入力されたすべ
ての前記被調整画像に対して同じパラメータで色彩調整
をおこなう。
【0006】以上の色彩調整技術は、入力されたすべて
の画像に対して同じパラメータで色彩調整をおこなうも
のであり、入力された時刻に対応して異なる色彩調整を
行なう場合は、操作者が、画像列からすべての画像を静
止画像として抽出し、異なった色彩調整量を操作者が設
定し色彩調整をおこなう方法がある。あるいは、それぞ
れ異なるパラメータで調整した出力動画像を複数の記録
媒体に記録しておき、記録した画像を同時に再生して、
映像特殊効果装置やミキシング装置で編集する方法があ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
色彩調整装置では、指定された特定指定色ごとに調整領
域を指定する必要がある。例えば、被調整画像中のりん
ごの赤を調整したい場合、その赤は色空間上でどのよう
に分布しているかを判断するのは難しく、調整領域をう
まく指定できない場合は、調整領域の境界で不自然な色
の変化(疑似輪郭と呼ばれる)が生じるという問題点が
あった。
【0008】また、上記の色彩調整方法及び装置は、入
力されたすべての画像に対して同じパラメータで色彩調
整をおこなうものである。もし、入力された時刻に対応
して全く異なった色彩調整をおこなったり、時間の経過
に従って徐々に色彩を変化させる場合は、画像列からす
べての画像を静止画像として抽出し、上記の色彩調整量
の設定を操作者がおこなわなければならない。例えば、
NTSCでは一秒間に30枚の画像が存在するので、操
作者の膨大な作業量が発生するという問題点があった。
【0009】あるいは、他の方法として異なる色彩調整
量で調整した出力動画像を複数の記録媒体に記録してお
き、その画像を同時に再生して、映像特殊効果装置やミ
キシング装置で編集する方法が考えられる。しかし、色
彩調整量を変更するたびに、記録された編集対象画像が
変更されるので、編集作業を初めからやり直さなければ
ならず、意図した色彩調整量を決定するまでに、作業の
オーバーヘッドが生じるという問題点があった。
【0010】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、容易な操作により、疑似輪郭を生じることなく他色
への影響を最小限に抑えながら指定した色のみに対して
色彩調整を行う装置において、指定されていない時刻の
画像に対しても、複数の指定した時刻の画像の色彩調整
量を条件に連続的な色彩調整をおこなう装置を提供する
ことを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の色彩調整装置は、連続した画像列から一つ
以上の画像の再生時刻を記録する時刻記録手段と、前記
時刻記録手段に記録された時刻に対応する画像の一つ以
上の色の色空間上の座標値を記録する座標記録手段と、
前記座標記録手段に記録された座標値に対応する移動量
を記録する移動量記録手段と、前記時刻記録手段に記録
された時刻と前記座標記録手段に記録された座標値と前
記移動量記録手段に記録された移動量をパラメータとし
た関数によって入力された前記色空間上の座標値を写像
し出力する色空間座標変換手段を備えた構成を有してい
る。
【0012】上記構成において、時刻記録手段は、色彩
調整をおこなう画像の再生時刻を記録する。座標記録手
段は、色指定手段によって指定された色の色空間上の座
標値を記録する。移動量記録手段は、座標記録手段に記
録された座標値と調整色指定手段によって指定され調整
座標記録手段に記録された調整色の色空間上の座標値か
ら移動量演算手段で計算された移動量を記録する。色空
間座標変換手段は、時刻記録手段に記録された時刻と、
座標記録手段に記録された座標値と、移動量記録手段に
記録された移動量から決定される関数を利用し、入力さ
れた被調整画像の画素の色空間上で座標値を写像し、写
像後の座標値を調整画像の画素として出力する。
【0013】
【発明の実施の形態】 (実施の形態1)以下に、本発明の第1の実施の形態に
ついて図面を参照しながら説明する。図1は本発明の第
1の実施の形態における色彩調整装置の構成を示すもの
である。図において、101は時刻指定手段、102は
時刻記録手段、103は色指定手段、104は調整色指
定手段、105は座標記録手段、106は調整座標記録
手段、107は移動量演算手段、108は移動量記録手
段、109は色空間座標変換手段、110は被調整画
像、111は調整画像である。時刻指定手段101、色
指定手段103、調整色指定手段104として具体的に
は、マウス、タッチパネル等のポインティングデバイス
を使用する。
【0014】以上のように構成された色彩調整装置につ
いて、動作を説明する。まず、被調整画像110がディ
スプレイ上に表示されると、操作者は時刻指定手段10
1で複数の画像を指定し、画像に付与されている再生時
刻を表す情報を抽出する。被調整画像110の画像列か
ら抽出された画像の再生時刻は、時刻記録手段102に
記録される。
【0015】次に、操作者は、色指定手段103を用い
て、時刻指定手段101により指定された画像中の特定
の位置を指定することで、調整の基準となる色を抽出す
る。画像中で指定された色の情報は、色空間上の座標値
として座標記録手段105に記録される。
【0016】次に、色指定手段103で指定した色の色
空間上での座標値をディスプレイ上に表示し、調整色指
定手段104を用いて操作者が座標値を直接変更する。
指定された色の色空間上の座標値は、調整座標記録手段
106に記録される。
【0017】移動量演算手段107は、座標記録手段1
05と調整色記録手段106に記録された情報から色空
間上での移動量を演算し、演算された移動量は、移動量
記録手段108に記録される。
【0018】色空間座標変換手段109は、時刻記録手
段102に記録された時刻と、座標記録手段105に入
力された指定点の座標値と、移動量記録手段108に記
録された移動量とから決定される関数を利用し、入力さ
れた被調整画像110の各画素の色空間上での座標値を
前記関数を用いて写像し、写像後の座標値を調整画像1
11の画素情報として出力する。
【0019】以下に、上記関数の決定方法について詳し
く説明する。色空間座標値として明度、彩度、色相の3
属性を持つ色空間の一つであるYUV色空間上の座標を
用いることとする。いま、色空間上の座標をベクトルで
表し、S=(y,c,h)とする。ここで、y,c,h
は、それぞれ明度、彩度、色相である。
【0020】座標記録手段105に記録された座標値を
この空間で表したベクトル(以下、指定ベクトルと呼
ぶ)Si(i=1〜n)とすると、指定ベクトルと入力
された色の色空間上のベクトルの距離|Si−S|(i
=1〜n)をパラメータとした距離係数を求める。
【0021】さらに、Siに対応する時刻記録手段10
2に記録された時刻tiと入力された画像の時刻tの時
間をパラメータとした時間係数を求める。
【0022】いま、出力される色のベクトルをS’とす
ると、移動量記録手段108に記録された移動量に距離
係数と時間係数を乗算したものとSを加算し、その結果
をS’として出力する。
【0023】以上のように、本実施の形態においては、
指定ベクトルと入力された色のベクトルの距離をパラメ
ータとした距離係数に応じて調整を行うことにより、調
整を施す領域を指定することなく画像全体で自然な色彩
調整が可能であることに加え、時間的に連続した画像列
において一つ以上の画像を指定し、指定した画像の時刻
と入力された画像の時刻から求めた時間係数に応じて調
整を行うことにより、画像列を通じて不自然な印象を与
えることなく色彩調整を行うことができる。
【0024】なお、本実施の形態では、色空間としてY
UV空間を利用したが、均等色空間であるCIE−LU
V空間、CIE−Lab空間、コンピュータなどでよく
利用されるHSV空間やHLS空間、RGB空間等を利
用しても良い。
【0025】また、時刻指定手段101で、被調整画像
110のタイムコードを直接操作者が入力しても良い。
また、調整色指定手段104としては、標準色を表示
し、その中から調整した後に得たい色を選択しても良
い。さらに、色指定手段103および調整色指定手段1
04は、被調整画像の特徴を自動検出し、調整対象とな
る指定色と調整後の調整色を自動的に指定しても良い。
【0026】(実施の形態2)以下に、本発明の第2の
実施の形態について図面を参照しながら説明する。図2
は本発明の第2の実施の形態における色彩調整装置の構
成を示すものである。
【0027】図2において、201は時刻指定手段、2
02は時刻記録手段、203は色指定手段、204は調
整色指定手段、205は座標記録手段、206は調整座
標記録手段、207は移動量演算手段、208は移動量
記録手段、214は被調整画像、215は調整画像で、
以上は第1の実施の形態と同様なものである。図1と異
なるのは、距離係数演算手段209と、逆行列演算手段
210と、行列乗算手段211と、写像パラメータ記録
手段212と、座標演算手段213を有した構成になっ
ている点である。
【0028】以下に、本実施の形態の色彩調整装置の動
作について説明する。距離係数演算手段209は、時刻
記録手段202に記録された時刻と、その時刻に対応す
る座標記録手段205に記録されたn個の座標値から、
指定点相互間の距離を演算し、さらにその結果からn×
n個の距離係数を演算し、距離係数行列を出力する。
【0029】逆行列演算手段210は、距離係数演算手
段209から出力された距離係数行列の逆行列を演算し
出力する。行列乗算手段211は、逆行列演算手段21
0で演算された距離係数行列の逆行列と移動量記録手段
208に記録された移動量との乗算をおこない、結果を
写像パラメータ記録手段212に記録する。
【0030】座標演算手段213は、入力された座標
に、入力された座標とn個の座標との距離から演算した
距離係数行列と、写像パラメータ記録手段に記録された
写像パラメータを乗算する。
【0031】以下に、座標演算方法について詳しく説明
する。まず、時刻を新たに色空間座標値の要素に加えた
四次元空間を考え、その空間上のベクトルを、S=
(y,c,h,t)とする。ここで、y,c,h,t
は、それぞれ明度、彩度、色相、時刻である。
【0032】いま、調整前の値をS、調整後の値をS’
とすると、S’は(数1)のように表される。
【0033】
【数1】
【0034】ここで、m(S)は、移動量を要素とする
ベクトルであり(以下移動ベクトルと呼ぶ)、(数2)
のように表される。
【0035】
【数2】
【0036】ここで、Siは、指定ベクトル、nは指定
ベクトルの数、qiは写像パラメータ、f()は距離係
数演算関数である。
【0037】時刻記録手段202に記録された時刻と、
その時刻に対応する座標記録手段205に記録された座
標値を表したベクトル(以下、指定ベクトルと呼ぶ)を
Si(i=1〜n)とすると、距離係数は、指定ベクト
ル間の距離|Si−Sj|(i=1〜n,j=1〜n,
但しi≠j)をパラメータとした関数f()により求め
ることができる。図3に距離係数演算関数を示す。なお
横軸は距離D、縦軸は距離係数f(D)である。図のよ
うに、距離が零のときに値が最大で、距離が大きくなる
程、値が減少する。
【0038】図4に、指定ベクトルが2個の場合の、移
動ベクトルの演算例を示す。尚、横軸は、指定ベクトル
の座標x、実線は移動ベクトルの値m(x)である。逆
行列演算手段210と行列乗算手段211では、図4の
ように移動ベクトルを加算した結果が、移動量記録手段
208に記録された移動量と等しくなるように逆行列演
算を用いて写像パラメータqiを決定する。
【0039】以上のように、本実施の形態では、時刻と
色情報を要素とする四次元空間上での指定点間距離をパ
ラメータとした色彩調整をおこなうことにより、任意の
時刻に入力された被調整画像の色彩を、時間的、空間的
に、不自然な印象を与えることなく調整することができ
る。
【0040】なお、図3及び図4の距離係数演算関数
は、一次関数であるが、減少関数であれば指数関数や正
弦関数やn次関数などを用いることが可能であり、関数
によって変化の度合いや滑らかさの異なった様々な効果
を得ることができる。
【0041】(実施の形態3)以下に、本発明の第3の
実施の形態について図面を参照しながら説明する。図5
は、本発明の第3の実施の形態における色彩調整装置の
構成を示す図である。
【0042】図5において、501は時刻指定手段、5
02は時刻記録手段、503は色指定手段、504は調
整色指定手段、505は座標記録手段、506は調整座
標記録手段、507は移動量演算手段、508は移動量
記録手段、512は被調整画像、513は調整画像で、
以上は第1の実施の形態と同様なものである。図1と異
なるのは、時間係数演算手段509と、距離演算手段5
10と、補間補外演算手段511を有している点であ
る。
【0043】以下に、本実施の形態の色彩調整装置の動
作について説明する。距離演算手段510は、座標記録
手段505に記録された座標値間の距離と位置関係を演
算する。また、時間係数演算手段509は、時刻記録手
段502に記録された時刻と、現在再生されている画像
の時刻の差を入力とした関数により、時間係数を演算す
る。
【0044】補間補外演算手段511は、被調整画像5
12の入力された画素の色空間上での座標値と座標記録
手段505に記録された座標値から位置関係を演算し、
移動量記録手段508に記録された移動量と、時間係数
演算手段509により演算された時間係数を基に、ある
時刻に入力された座標値に対応する補間値を演算し、調
整画像513の画素値として出力する。
【0045】以下に、図面を用いて、座標演算方法につ
いて詳しく説明する。図6は時間係数を演算する関数の
例を示した図である。なお横軸は時刻、縦軸は時間係数
である。
【0046】図6(a)においてt1は時刻記録手段5
02に記録されている時刻の一つである。時刻t1によ
る時刻係数は、時刻がt1のときに値が最大で、時間が
遠ざかるにつれて値が減少する。
【0047】また図6(b)のような関数も考えられ
る。図6(b)では、時刻t1を閾値として値が増加
し、t1に最も時間が近い時刻記録手段502に記録さ
れた時刻t2を閾値に値が減少する。
【0048】図7は補間演算に用いる関数の例を示した
図である。図の関数では、指定点間を直線補間し、指定
点間外では、最近傍の指定点の移動量で直線補外をおこ
なっている。
【0049】図8は補間補外演算における方法を示す図
である。図において、S1、S2をそれぞれ座標記録手
段505に記録された座標値でかつ対応する時刻記録手
段502に記録された時刻が等しい点とし、Sを入力さ
れた色の色空間上の点とする。
【0050】まず、移動量記録手段508に記録されて
いるS1、S2に対応する移動量を用いて、Sと明度が
等しい点S1a、S2aの出力値を、明度軸方向の補間
補外演算により求める。もし、S1a、S2aが一定の
近傍δaに存在すれば、それら複数のS1、S2の移動
量を用いて、S1a、S2aの近傍の点S12aの出力
値を補間補外演算により求める。
【0051】次に、S1a、S2aの出力値を用いて、
Sと彩度が等しい点S1b、S2bの出力値を彩度軸方
向の補間補外演算により求める。もし、S1b、S2b
が一定の近傍δbに存在すれば、それら複数のS1a、
S2aの出力値を用いて、S1b、S2bの近傍の点S
12bの出力値を補間補外演算により求める。
【0052】次に、S1b、S2bの出力値を用いて、
Sの出力値S’jを色相軸方向の補間補外演算により求
める。
【0053】最後に、ある時刻tjに対応したS’j
に、時間係数演算手段509で求めた時間係数rj
(t)を乗算し出力する。S’を出力値とすると、S’
は(数3)で表される。
【0054】
【数3】
【0055】以上のように、本実施の形態では、時刻と
色情報を要素とする補間補外演算を用いた色彩調整をお
こなうことにより、任意の時刻に入力された被調整画像
を、時間的、空間的に、不自然な印象を与えずに色彩調
整をおこなうことができる。また、図6(b)の関数を
用いることにより、被調整画像を予め記録することを必
要としないオンライン編集をおこなうことができる。
【0056】なお、図6の時間係数関数は、一次関数に
よる減少関数あるいは、増加関数であるが、指数関数や
正弦関数やn次関数などでも良い。また、図7の補間関
数は、スプライン補間や、多項式近似による補間、指数
関数や正弦関数による補間などでも良い。また、図8の
補間補外演算において指定点は2点であったが、指定点
は何点であっても同じように演算をおこなう。また、補
間補外演算は、明度、彩度、色相の順であったが、順序
を入れ換えても良い。
【0057】(実施の形態4)以下に、本発明の第4の
実施の形態について図面を参照しながら説明する。図9
は、本発明の第4の実施の形態における色彩調整装置の
構成を示す図である。
【0058】図9において、901は時刻指定手段、9
02は時刻記録手段、903は色指定手段、904は調
整色指定手段、905は座標記録手段、906は調整座
標記録手段、907は移動量演算手段、908は移動量
記録手段、909は色空間座標変換手段、913は被調
整画像、914は調整画像で、以上は第1の実施の形態
と同様なものである。図1と異なるのは、LUT生成手
段910と、LUT記録手段911と、LUT参照手段
912を有している点である。
【0059】以下に、本実施の形態の色彩調整装置の動
作について説明する。色空間座標変換手段909は、時
刻記録手段902に記録された時刻と、座標記録手段9
05に入力された指定点の座標値と調整座標記録手段9
06に記録された調整色の座標値から決定される関数を
利用し、LUT生成手段910より入力されたLUT生
成用の座標値を写像し、LUTデータとしてLUT記録
手段911に出力する。
【0060】LUT参照手段912は、LUT記録手段
911に記録されたLUTデータを参照することによっ
て、ある時刻に入力された被調整画像913の画素の座
標値を写像し、写像後の座標値を調整画像914の画素
情報として出力する。
【0061】ここで、LUTは色空間および時間情報の
全ての入力値に対応する値を持っても良いが、その場
合、LUTの大きさは、色の3属性各8ビットのデータ
に対して256×256×256×3×(画像フレーム
数)バイトとなりLUT記録手段911の容量が増大
し、またLUT参照手段912の負担が重い。そこで、
LUT参照手段912に色空間および時間情報からの補
間処理機能を持たせることでLUTの大きさを数キロバ
イト程度に軽減する。
【0062】LUTの構成はRGB色空間に時刻を加え
た空間を各軸8等分した4096個の四次元立方体の全
ての頂点に対応する6561個の格子点の入力色に対応
する出力値を持つ。LUT参照手段912は、LUTの
格子点の値のうち入力値を囲む頂点に対応する近傍16
点のデータを用いて補間演算をおこない、出力値を決定
する。
【0063】以上のように、本実施の形態においては、
LUTを用いることにより実用上高速な処理が要求され
る被調整画像913から調整画像914への変換が、L
UTの参照だけでおこなわれるので、色彩調整処理全体
が高速になる。また処理速度が指定点の数や、写像に用
いられる関数の形式によらず一定となり、動画に対応し
た処理が容易に実現できる。
【0064】また、本実施の形態においては色彩調整部
内部で、入力値を囲むLUT上の近傍16点の値を用い
た補間演算をおこなうことにより、LUTデータ量を大
幅に削減することができる。
【0065】なお、本実施の形態において、LUTは6
561個の値を持つものとしたが、その数は出力誤差が
許される範囲内でこれより少なくてもよく、LUT参照
手段912で実用的に処理可能な範囲内でこれより多く
ても同様の効果が期待できる。また、本実施の形態のL
UT参照手段912における補間計算において、入力画
素値を囲む近傍16点の値を用いたが、補間計算に用い
る値の数は近傍5点などを用いた他の方法でも良い。
【0066】
【発明の効果】以上のように、本発明は、連続した画像
列から一つ以上の画像の再生時刻を記録する時刻記録手
段と、時刻記録手段に記録された時刻に対応する画像の
一つ以上の色の色空間上の座標値を記録する座標記録手
段と、座標記録手段に記録された座標値に対応する移動
量を記録する移動量記録手段と、入力された前記色空間
上の座標値を写像し出力する色空間座標変換手段を設け
ることにより、色彩調整を施す領域を指定することなし
に、一つ以上の指定した時刻の画像の指定した色の調整
量に基づいて他色への影響を最小限にした色彩調整をお
こない、かつ指定されていない時刻の画像に対しても、
複数の指定した時刻の画像の色彩調整量を条件に連続的
な色彩調整をおこなうことができる。
【0067】また、本発明においては、時刻に応じて色
彩調整量を変化させる際に、異なる色彩調整量で調整し
た出力動画像を複数の記録媒体に記録しておき、その画
像を同時に再生して、映像特殊効果装置やミキシング装
置で編集するという工程を必要せずに、比較的容易に色
彩調整をおこなうことができる。
【0068】また、本発明の第3の実施の形態で説明し
た図6(b)のような関数を用いた時間係数演算手段を
備えることにより、被調整画像を予め記録することを必
要とせず、オンラインで色彩調整のための編集をおこな
うことができる。
【0069】また、本発明の第4の実施の形態では、実
用上高速な処理が要求される被調整画像から調整画像へ
の変換が、LUTの参照によりおこなわれるので、色彩
調整処理全体が高速になり、また処理速度が指定点の数
や、写像に用いられる関数の形式によらず一定となり、
動画に対応した処理が容易に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における色彩調整装
置の構成図
【図2】本発明の第2の実施の形態における色彩調整装
置の構成図
【図3】第2の実施の形態における距離係数演算関数の
説明のための図
【図4】第2の実施の形態における移動ベクトル演算の
動作説明のための図
【図5】本発明の第3の実施の形態における色彩調整装
置の構成図
【図6】第3の実施の形態における時間係数演算のため
の関数の例を示す図
【図7】第3の実施の形態における補間補外演算関数の
説明のための図
【図8】第3の実施の形態における補間補外演算手段の
動作説明のための図
【図9】本発明の第4の実施の形態における色彩調整装
置の構成図
【図10】従来の色彩調整装置の構成図
【符号の説明】 101 時刻指定手段 102 時刻記録手段 103 色指定手段 104 調整色指定手段 105 座標指定手段 106 調整座標記録手段 107 移動量演算手段 108 移動量記録手段 109 色空間座標変換手段 110 被調整画像 111 調整画像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 9/44 - 9/896 H04N 1/40 G06T 1/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続した画像列から一つ以上の画像の再
    生時刻(以下、指定時刻と記す)を記録する時刻記録手
    段と、 前記指定時刻に対応する画像の二つ以上の色空間上の点
    (以下、指定点と記す)の座標値を記録する座標記録手
    段と、前記指定点 の座標値に対応する移動量を記録する移動量
    記録手段と、前記指定点間の距離を演算する距離演算手段と、 前記指定時刻と 、前記指定点の座標値、前記移動量
    、前記指定点間の距離をパラメータとする関数によ
    って、任意の時刻に入力された画像中の色の前記色空間
    上の座標値を写像し出力する色空間座標変換手段とを備
    えたことを特徴とする色彩調整装置。
  2. 【請求項2】色空間座標変換手段は、前記指定 時刻と入力された画像の再生時刻との時間差を
    パラメータとする関数によって計算される係数(以下、
    時間係数と記す)を演算する時間演算手段と、前記 指定点間の距離をパラメータとする関数によって計
    算される係数(以下、第一の距離係数と記す)を演算す
    第一の距離係数演算手段と、前記指定点と入力された画像中の色空間上の点との距離
    をパラメータとする関数により計算される係数(以下、
    第二の距離係数と記す)を演算する第二の距離係数演算
    手段と、 前記第一の 距離係数を行列要素とした行列の逆行列を演
    算する逆行列演算手段と、前記時間係数と、 前記第二の距離係数と、前記逆行列と、 前記移動量とを
    乗算する手段と、 前記乗算した結果を入力された画像の座標値に加算する
    手段と を備えることを特徴とする請求項記載の色彩調
    整装置。
  3. 【請求項3】距離演算手段は、前記指定時刻と前記指定
    点の座標値とを要素とする四次元空間上の距離を演算す
    るものであり、 色空間座標変換手段は、前記 指定点間の距離をパラメータとした関数によって計
    算される係数(以下、第一の距離係数と記す)を演算す
    第一の距離係数演算手段と、前記指定点と入力された画像中の色空間上の点との四次
    元空間上における距離をパラメータとする関数により計
    算される係数(以下、第二 の距離係数と記す)を演算す
    る第の距離係数演算手段と、前記第一 の距離係数を行列要素とした行列の逆行列を演
    算する逆行列演算手段と、前記第二の距離係数と、前記逆行列と、前記移動量とを
    乗算する手段と、 前記乗算した結果を入力された画像の座標値に加算する
    手段と を備えることを特徴とする請求項1記載の色彩調
    整装置。
  4. 【請求項4】 色空間座標変換手段は、前記指定 時刻と入力された画像の再生時刻との時間差を
    パラメータとする関数によって計算される係数(以下、
    時間係数と記す)を演算する時間演算手段と、前記指定点の 座標値と前記移動量を条件とし、色空間上
    の任意の点に対して補間または補外を行なう補間補外演
    算手段と、前記時間係数と、前記補間補外演算手段の出力を乗算す
    る手段と、 前記乗算した結果を 入力された画像の座標値に加算する
    手段とを備え、前記補間補外演算手段は、 前記指定点間の距離と所定のしきい値との比較をおこな
    い、比較結果に基づいて補間または補外を行なう際に用
    いる指定点を決定する ことを特徴とする請求項1記載の
    色彩調整装置。
  5. 【請求項5】色空間座標変換手段は、 予め定められた時刻の色空間上の 座標値と、それらの点
    が写像された場合に得られる点の座標値との対応関係
    定めたルックアップテーブル(以下、LUTと記す)を生
    成するLUT生成手段と、前記LUTから複数の点を参照して補間演算を行なうこ
    とで、 入力された色空間上の座標値を写像し出力するL
    UT参照手段とを備えることを特徴とする請求項1〜
    の何れかに記載の色彩調整装置。
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