JP3528006B2 - 芳香族カーボネート類の連続的製造方法 - Google Patents

芳香族カーボネート類の連続的製造方法

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JP3528006B2 JP01775094A JP1775094A JP3528006B2 JP 3528006 B2 JP3528006 B2 JP 3528006B2 JP 01775094 A JP01775094 A JP 01775094A JP 1775094 A JP1775094 A JP 1775094A JP 3528006 B2 JP3528006 B2 JP 3528006B2
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C68/00Preparation of esters of carbonic or haloformic acids
    • C07C68/06Preparation of esters of carbonic or haloformic acids from organic carbonates

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  • Organic Chemistry (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は直列に少なくとも2個連
結した撹はん槽中で行うエステル交換触媒反応で、一方
では、少なくとも一個の脂肪族エステル基を持つカーボ
ネート類とフェノール類から、他方では、アルキルカー
ボネート類から芳香族カーボネート類を連続的に製造す
る方法に関する。 【0002】 【従来の技術】脂肪族炭酸エステル類とフェノール類を
出発原料としてエステル交換反応で芳香族及び脂肪族−
芳香族炭酸エステル類(カーボネート類)を製造するこ
とは原理的に既知である。この反応は平衡反応であり、
平衡点はほぼ完全に脂肪族置換のカーボネート側にずれ
ている。従って芳香族カーボネート類とアルコール類と
から脂肪族カーボネートを製造することは比較的容易な
ことである。しかしながら、これとは逆に芳香族カーボ
ネート側に向かって反応を行わせるには、非常に活性な
触媒化合物だけでなく適切な操作法をも採用して、この
非常に不都合な平衡状態を効率的に置き換える必要があ
る。 【0003】この脂肪族炭酸エステル類をフェノール類
でエステル交換する反応に対して多種多様の有効な触
媒、例えば水酸化アルカリ金属類や、金属ハロゲン化物
(ドイツ特許出願公開第2,528,412号および第
2,552,907号明細書記載)、有機スズ化合物類
(ヨーロッパ特許第0000879号明細書,ヨーロッ
パ特許第0000880号明細書、ドイツ特許出願公開
第3,445,552号、ヨーロッパ特許第03387
60号明細書)、鉛化合物(特公昭57−176932
公報)およびルイス酸/プロトン酸触媒(ドイツ特許出
願第3,445,553号明細書)を含んでなる一連の
ルイス酸触媒が推奨されている。 【0004】既知の方法では、このエステル交換反応は
大気圧もしくはそれ以下の圧力下でバッチ的に、必要な
らば一つの分離カラムを付随させて、一反応槽で行われ
る。これらの方法では、最も活性な触媒を用いてでさえ
もフェノールを約50%の並の反応率まで反応させるに
長時間の反応が必要とされる。このような訳で、ドイツ
特許出願公開第3、445、552号明細書に記載され
ているような多種の有機錫化合物を用いて回分的にフェ
ノールとジエチルカーボネートのエステル交換反応を1
80℃の温度で行っても、約24時間にも及ぶ反応の後
に得られるジフェニルカーボネートの収率は20%を越
える程度のものであり;ヨーロッパ特許第000087
9号明細書に記載されているような有機錫触媒を用い、
回分操作でフェノールとジメチルカーボネートのエステ
ル交換反応を行った時の、30時間後のフェノールの反
応率は理論値の34%にすぎない。 【0005】このことは、熱力学的に不都合な諸条件の
ため、これら回分操作法で述べられているエステル交換
反応は、たとえ非常に活性な触媒系を用いたとしても非
常に見劣りのする空間−時間収率や高温での長い滞留時
間を必要としていることから、工業的な方法を目的とし
た場合には非常に不利な反応法であることを意味してい
る。 【0006】また非常に選択的なエステル交換反応触媒
を用いたとしても、高温下でまた長時間におよぶ滞留時
間により、例えばエーテル類の生成や分解にともなう炭
酸ガスの発生などの副反応がかなりの程度起きるため、
このような方法は特に不利である。 【0007】そこで、エステル交換反応中に生成するア
ルコールをモレキュラシーブ上に吸着させ、該平衡反応
をできるだけ速やかに目的生成物の方向にずらす一つの
試みがなされている。(ドイツ特許出願公開第3,30
8,921号) この操作法に関する記載ではアルコールの吸着のため
に、放出されるアルコール類よりもはるかに過剰の大量
のモレキュラーシーブが必要とされることがあきらかに
されている。さらに、その使用されたモレキュラシーブ
を使用後短期間で再生しなければならず、またアルキル
アリールカーボネート中間体への変換速度も相対的に低
い。従ってこの方法もまた工業上からも、経済上からも
有利に応用できる方法とは思われない。 【0008】エステル交換反応を一段もしくは多段の蒸
留塔中で行って芳香族カーボネート類を連続的に製造す
る方法がヨーロッパ特許出願公開第461274号で特
許請求されている。この場合、フエノール類をまずジア
ルキルカーボネート類と反応させ、実質的にはアルキル
アリールカーボネート類を含んでいる芳香族カーボネー
ト混合物を生成させている。さらにこれらを第二番目の
下流側の塔で反応を進め、所望の最終生成物であるジア
リールカーボネートを生成させている。 【0009】該出願人はこの方法での効率及び選択性の
良さを強調しているが、このことは実施例で詳述されて
いる高温、高圧で最良のエステル交換触媒を用いるとい
う最適の条件下でフェノール類とジアリールカーボネー
ト類の反応を行った際達成された比較的低い空間−時間
収率結果により否定される。実施例より明らかにされる
詳細な操作方法では、アルキルアリールカーボネート類
がさらにジアリールカーボネート類になる反応が不均化
反応として進む。 【0010】従って最初のエステル交換反応段階と比較
して迅速に進むこの反応で実質上より良い空間−時間収
率が達成できることは特に驚くべきことではない。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】エステル交換反応の改
良目的は特にフェノールによるエステル交換段階をさら
に加速させることにあり、しかも反応全体の選択性を減
少させずに行うことにある。 【0012】 【課題を解決するための手段】ヨーロッパ特許出願公開
第461274号明細書中では塔を用いる方法が釜を用
いる方法と比較して特に効率がよいこと、温和な条件が
可能なことを強調しており、その方法の卓越性を述べて
いるが、本発明者らはこのことが驚くべき事に、直列に
配列した撹はん釜での連続的なエステル交換方法で達成
できることを見いだした。 【0013】直列に連結された撹はん釜中で常態の圧力
でかつ実質上はより低い温度で行う本発明による連続的
操作で、アルキルアリールカーボネートの生成空間−時
間収率を、ヨーロッパ特許出願公開第461274号明
細書で記載されたものより、著しく高くすることができ
る。ヨーロッパ特許出願公開第461、274号明細書
中(5頁、39行以下)で主張されている要旨を考慮す
ると、99%以上もの高い反応選択率でこのように速い
変換速度が達成されることはまさに驚くべきことと言え
る。 【0014】本発明の方法は標準的な設備を用いた非常
に単純で制御が容易な技術が使用されているので、特に
有利な方法として評価されなければならない。このよう
な設備の設計や連続的に操作する撹はん釜による方法を
工業的規模にまで拡大することは当業者にとっては比較
的易しいことである。 【0015】温度、圧力および反応物の滞留時間帯は広
い範囲で容易に調節可能であり、その結果、多様の操作
法が可能である。吸熱的に進むエステル交換反応に必要
な熱を加えることは問題なく行うことができる。 【0016】本発明は従って、式 【0017】 【化5】R1−O−CO−O−R2 (I) (式中、R2はフェニル基またはナフチル基、および直
鎖状もしくは分枝状のC1−C4−アルキル基、直鎖状も
しくは分枝状のC1−C4−アルコキシ基、シアノ基及び
/またはハロゲンのモノ−からトリ−置換体であるフェ
ニル基またはナフチル基であり、またR1は、R2とは独
立して、R2の定義と同じものを意味したもの、または
直鎖状もしくは分枝状のC1−C6−アルキル基である)
で示される芳香族カーボネートを、いつも、0.1−1
0モル、好ましくは0.2−5モル、特に好ましくは
0.5−3モルの少なくとも一種の式 【0018】 【化6】R1−OCOO−R3 (II) (式中、R3は直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキ
ル基であり、またR1は先に定義した意味をもつもので
ある)で示される脂肪族エステル基を含有する有機カー
ボネートと、式 【0019】 【化7】R2−OX (III) (式中、R2は先に定義した意味をもったものであり、
またXは水素、または直鎖または分枝のアルキル基を含
有する−CO−O−C1−C6−アルキルを表している)
で示される1モルのフェノール性化合物とを、エステル
交換反応触媒の存在下、80−350℃及び10ミリバ
ールから20バールの圧力で触媒反応によって製造する
方法において、式(III)で示されるフェノール性化
合物を第一撹はん槽に液状で供給し、式(II)で示さ
れる有機カーボネートを一個以上の撹はん槽に供給し、
そして式(I)で示される反応生成物を、必要に応じて
留時区域(以下、帯域ということもある)を横断的
に通過させた後、最終撹はん槽から排出するようにし、
そして式(IV) 【0020】 【化8】R3−OX (IV) (式中、R3およびXは先に定義された意味を持ってい
る)で示される生成物を一個以上の撹はん槽の頭部、好
ましくは第一撹はん槽の頭部、から排出できるようにし
た、直列に連結した少なくとも2個の撹はん槽で反応を
行うことを特徴とする式(I)で示される芳香族カーボ
ネートの製造方法に関する。 【0021】本発明の方法によるエステル交換は一般的
に次の反応式で示される複数の反応を含むものである
(Alk=アルキル基;Ar=アリール基): 【0022】 【化9】 Alk-O-CO-O-Alk + Ar-OH → Alk-OCO-O-Ar + Alk-OH (反応式 1) Alk-O-CO-O-Ar + Ar-OH → Ar-O-CO-O-Ar + Alk-OH (反応式 2) 2 Ar-O-CO-O-Alk → Ar-O-CO-O-Ar + Alk-O-CO-O-Alk (反応式 3) ジアリールカーボネートの生成の場合には、脂肪族から
芳香族エステル基へのエステル交換反応は2段階で進
み、アルキルアリールカーボネートは反応式1で表され
る最初のエステル交換段階の生成物として一時的に生成
する。 【0023】さらに反応式3は混合型のアルキルアリー
ルカーボネートから対称型のジアルキルカーボネートと
所望の対称型のジアリールカーボネートが生成する不均
化反応を示している。 【0024】またアルキルアリールカーボネートを所望
の反応生成物として、即ち最初のエステル交換段階を行
うだけで、得ることができる。またさらに異なる種類の
フェノールを複数使用することで非対称のジアリールカ
ーボネート類を得る事も可能である。 【0025】直鎖または分枝のC1−C6アルキル基を含
む同一または異なる脂肪族エステル基をもつジアルキル
カーボネート類を使用できる。このようなジアルキルカ
ーボネート類は当業者にはよく知られており、既知の方
法で製造することができる。コストを削減するという理
由で、出発原料は一般的には対称的なジアルキルカーボ
ネート類が用いられる。 【0026】直鎖または分枝のC1−C4アルキル基は、
例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブ
チル、イソブチル、ペンチルまたはヘキシルであり、好
ましくはメチルまたはエチルであり、さらに好ましくは
メチルである。 【0027】直鎖または分枝のC1−C4アルコキシ基
は、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプ
ロポキシ、ブトキシまたはイソブトキシであり、好まし
くはメトキシである。 【0028】ハロゲンは、例えば、フッ素、塩素、臭素
であり、好ましくはフッ素または塩素であり、さらに好
ましくは塩素である。 【0029】芳香族エステル基は、フェノールまたはナ
フトール、好ましくはフェノールから誘導され、さらに
詳しくは、一置換体から三置換体、好ましくは一置換体
または二置換体、更に好ましくは一置換体でもよい。 【0030】シアノ置換基は概して置換基としては一置
換体としてだけ存在する。 【0031】本発明の方法は非置換フェノールによるエ
ステル交換反応では特に重要な方法である。 【0032】本発明で使用されるフェノール類で、かつ
Xが水素である式(III)の定義に含まれるフェノー
ル類として、例えば、非置換のフェノール、o−,m−
またはp−クロロフェノール、o−,m−またはp−エ
チルフェノール、o−,m−またはp−プロピルフェノ
ール、o−,m−またはp−メトキシフェノール、2,
6−ジメチルフェノール、2,4−ジメチルフェノー
ル、3,4−ジメチルフェノール、1−ナフトールおよ
び2−ナフトールがある。 【0033】従って、使用に適したフェノール性化合物
は一般的には式 【0034】 【化10】R12−OH (V) (式中、R12はフェニル基、またはC1−C4アルキル
基、C1−C4アルコキシ基または塩素で一置換されたフ
ェニル基である)で示される化合物である。 【0035】これらの中で、非置換のフェノールが特に
好ましいものである。 【0036】式、 【0037】 【化11】R3−O−CO−O−R3 (VI) (式中、R3は既に定義されたものである)で示され
る、好ましくは対称型のジアルキルカーボネート類が、
少なくとも一つの脂肪族エステル基を持つ有機カーボネ
ート類として使用できる。 【0038】本発明で使用できるジアルキルカーボネー
ト類には、例えば、ジメチルカーボネート、ジエチルカ
ーボネート、ジプロピルカーボネート、ジブチルカーボ
ネートおよびジヘキシルカーボネートがある。好ましく
使用されるジアルキルカーボネート類はジメチルカーボ
ネートおよびジエチルカーボネートであり、特に好まし
いものはジメチルカーボネートである。 【0039】少なくとも一つの脂肪族エステル基を持っ
ている有機カーボネート(II)ならば本発明の方法で
言う有機カーボネートとして使用することができる。少
量の基本的アルコールR3−OHを含む混合物としてこ
の有機カーボネートを使用することは可能であり、むし
ろ好ましい一方法でもある。アルコールR3−OHは本
発明での分解生成物として生じるものであり、式(I
V)でX=Hである特別な場合を表している。 【0040】従って、本発明では該カーボネートをプロ
セスに戻すことを目的としてカーボネート(X=−CO
−0−C2−C6−アルキル)とアルコール(X=H)を
含んでなる分解生成物を完全に分離する必要はない。こ
のことはエネルギー面で有利である。カーボネートを含
む混合物中で許容されるアルコール濃度は使用されるカ
ーボネートの量にたいして0−5重量%、好ましくは
0.1−3重量%、特に好ましくは0.15−2重量%
である。最低限の0%は純粋なカーボネートを使用する
場合を意味している。 【0041】本発明で製造できるジアリールカーボネー
ト類として、例えば、ジフェニルカーボネート、対称お
よび非対称に置換された異性体のビス(メチルフェニ
ル)カーボネート類、対称および非対称に置換された異
性体のビス(クロロフェニル)カーボネート類、対称お
よび非対称に置換された異性体のビス(メトキシフェニ
ル)カーボネート類、対称および非対称に置換された異
性体のビス(エトキシフェニル)カーボネート類、ビス
(2,6−ジメチルフェニル)カーボネート、ビス
(2,4−ジメチルフェニル)カーボネート、ジ−1−
ナフチルカーボネートおよびジ−2−ナフチルカーボネ
ート、およびさらに非対称置換ジアリールカーボネート
類、例えば異性体の(メチルフェニル)フェニルカーボ
ネート類、異性体の(クロロフェニル)フェニルカーボ
ネート類、異性体の(メトキシフェニル)フェニルカー
ボネート類、異性体のナフチルフェニルカーボネート類
および1−ナフチル−2−ナフチルカーボネートが挙げ
られる。 【0042】本発明により製造できる好ましいジアリー
ルカーボネート類は式 【0043】 【化12】R15−OCOO−R12(VII) または
12−OCOO−R12(VIII) (式中、R12及びR15は、互いに独立して、前に定義さ
れたR12と同じ意味をもつ)のようなものである。特に
好ましく製造されるジアリルカーボネートの一つがジフ
ェニルカーボネートである。 【0044】本発明で製造できるアルキルアリールカー
ボネートとして、例えば、メチルフェニルカーボネー
ト、エチルフェニルカーボネート、プロピルフェニルカ
ーボネート、ブチルフェニルカーボネートおよびヘキシ
ルフェニルカーボネートのようなC1−C6−アルキルフ
ェニルカーボネート類があり、メチル−o−メチルフェ
ニルカーボネート、メチルp−メチルフェニルカーボネ
ート、エチルo−メチルフェニルカーボネート、エチル
p−メチルフェニルカーボネートのようなC1−C6−ア
ルキル(o−,m−,p−メチルフェニル)カーボネー
トがあり、またメチルまたはエチル(p−クロロフェニ
ル)カーボネートおよびその類似化合物であるC1−C6
−アルキル(o−,m−,p−クロロフェニル)カーボ
ネート類がある。特に好んで製造されるアルキルアリー
ルカーボネート類としてメチルフェニルカーボネートお
よびエチルフェニルカーボネートがあり、とりわけ製造
に適したものとしてメチルフェニルカーボネートがあ
る。 【0045】反応成分を混合するため、本発明で使用す
る撹はん槽にはこの目的にかなった当業者には周知の撹
はん装置が備わっている。これら撹はん装置例に言及す
ると、ディスク撹はん機、インペラーミキサー、プロペ
ラミキサー、パドル型撹はん機、多段衝撃向流混合機、
干渉多段パルス向流混合機、パイプエジェクターミキサ
ーおよびその他の型のエジェクターミキサーが挙げられ
る。 【0046】ガスと液体を効率よく撹はんできる好適な
撹はん機としては、例えば、パイプエジェクターミキサ
ー類のようなエジェクターミキサー類およびトライアン
グルミキサー類、プロペラ型ミキサー類、タービン型混
合機 、その他が挙げられる。 【0047】よりよい混合をするためには、該撹はん槽
には流れを乱す内容物が備わっていることが好ましい。
かかる流れを乱す装置は同時に反応器から熱を受与し温
度が制御できるように設計することができる。反応に必
要な熱は出発原料から与えることができる。しかしなが
ら例えばジャケット加熱システムまたは内部加熱器を通
して追加の熱量を反応器に加えることが望ましい。また
撹はん槽については温度測定点、試料採集口およびその
他の計測および制御装置を備えていてもよい。本発明で
は、例えば2−10個、少なくとも2個の直列に連結し
た撹はん槽が使用される。しかしながら好ましくは3−
10個、特に好ましくは直列に連結された3−8個の撹
はん槽が使用される。 【0048】図1および図2は本発明の様々な実施態様
を例を挙げて示しているものである。本文中で記されて
いる番号および文字はこれら図に関するものである。 【0049】第一撹はん槽Aに供給される式(III)
で示される反応成分は、必要に応じて、上流側にある加
熱装置を通してその反応温度まで予熱することができ
る。 【0050】また該反応成分は液状で、例えば図1また
は2の管(1)、または図1の管(5)、を通して撹は
ん機下部の液相部の任意のところに仕込むことができ
る。 【0051】該撹はん槽から排出される液相は、例えば
上部3/4の位置からかまたは、必要に応じて加熱する
ことも高さを調節することもできる図1および図2のサ
イフォン(2)及び(3)で、該撹はん槽の適当な場所
から排出させることができ、それぞれ下流側に位置して
いる撹はん槽BまたはCに供給することができる。同時
に該撹はん槽ではあらかじめ決められた充填レベルが達
成されていなければならない。直列槽の連続運転技術に
は先行技術があり、当業者には周知の技術である。 【0052】式(II)で示される有機カーボネートは
ガス状で、連続的に運転されている液相流Iに十字(横
断)流(図1)または、こちらの方が好ましいが、向流
(図2)になるよう、通過させる。 【0053】この場合、十字(横断)流は、式(II)
で示される該出発原料がいづれの場合も撹はん槽A,
B,およびC(図1中の(5),(6),(7))のそ
れぞれに供給され、再びそれぞれの撹はん槽の頂部(図
1中の(8),(9),(10))から排出されする、
つまり式(II)で示される該出発原料が撹はん槽を液
相の流れ方向に対して横断的に流れる、ことを意味して
いる。同時に、供給される式(II)で示される出発原
料の全量は個々の撹はん槽に対して、適当な手段で、分
配することができる。 【0054】採用することが好ましい該向流方法(図
2)は、式(II)で示される出発原料が最終の撹はん
槽(図2中C)に管(5)を経由して供給され、最初の
撹はん槽から最終の撹はん槽に向かって流れている液相
の流れに対して向流に連続的に供給され、最初の撹はん
槽(図2中のA)の頂部で管(8)を経由して排出され
る、ことを意味している。 【0055】両方の場合とも、式(II)で示される出
発原料の供給は、液状で供給しそこにある液相部によっ
て蒸発させる方法によるか、こちらの方が好ましいが、
上流側の装置で蒸発させガス状で撹はん槽に導いて供給
する方法によるかで行われる。 【0056】ついでながら、供給は液相部に行われる場
合と液相部上のガス空間部に行われる場合がある。ガス
相部と液相部の混合は前述した適当な混合装置や当業者
には周知の適当な混合装置で達成される。 【0057】中空軸を持つガス導入撹はん機を採用した
場合には、該ガス相は直接該ガス導入撹はん機の中空軸
に供給できる。 【0058】撹はん槽の頂部で排出される式(IV)で
示される該反応生成物は、例えば(8’),(9’),
(10’)および(11’)を通して、ガス状で排出さ
れる。 【0059】ついでながら、高沸点の反応成分、例えば
式(I)で示される生成物または式(III)で示され
る出発原料は適当な分縮かもしくは頂部に設置された塔
で該撹はん槽に戻してやることが有利であろう。このよ
うにして式(IV)で示される生成物は、例えば凝縮な
しに、適当な分離装置に供給される。ジメチルカーボネ
ートとフェノールの反応の場合は、生成したジメチルカ
ーボネート/メタノールの混合物の分離は、当業者には
周知のことであるが、加圧蒸留塔で行われる。この工程
で得られたまだ少量のメタノールを含有している可能性
のある該ジメチルカーボネートを、式(II)で示され
る出発原料としてエステル交換工程に戻すことができ
る。 【0060】また高沸点の反応成分を分離した後、前述
したように式(IV)で示される生成物を除去したり凝
縮させたりすることが可能である。生成物流の精製、分
離は当業者には周知の方法で行うことができる。 【0061】最終反応器Cから液状で排出される生成物
流は、下流側のストリッピング帯域Dで、必要に応じ
て、例えば式(II)で示される出発原料または式(I
V)の生成物のような低沸点成分から分離され、後者は
最終撹はん槽Cに戻すことができる。 【0062】液状で排出される生成物流はさらに手を加
えられ、例えば蒸留などの標準的な方法で精製される。 【0063】さらにその後の操作として、液状で排出さ
れる生成物流を、必要に応じて、反応式2及び/または
反応式3がさらに起こり得る撹はんされているかまたは
不活性ガスが供給されている1−5個、好ましくは1−
3個の滞留時間槽Eに供給することができる。このよう
な場合、式(I)で示される該芳香族カーボネートは
(11)から排出され、Eで生成した揮発性の反応生成
物は(11’)から排出される。 【0064】それぞれのケースで、必要ならば、最後の
滞留時間槽の下流側にストリッピング帯域を設けて、式
(IV)で示される低沸点生成物及び/または式(II
I)で示される未反応出発原料を全量もしくは一部該滞
留時間槽に戻すことができる。 【0065】また例えば(11’)を経由して、頂部か
ら排出される式(IV)で示される揮発性反応生成物を
式(I)で示される高沸点生成物または式(III)で
示される出発生成物から、精留器または最初の滞留時間
槽Eの頂部に設けられた分縮器で分離し、それらをEに
もどすこともまた有利な操作である。 【0066】さらにその変法として、滞留時間槽Eを”
反応蒸留操作”ができるように蒸留器様、つまり反応が
進行する同時にそこに含まれる物質も蒸留できるよう
に、製作できる。 【0067】本発明の目的のための”反応蒸留”の本質
的な特徴は次のようなものである:まだ未反応のアルキ
ルアリールカーボネート中間体が、特別に設定された蒸
留器内の温度勾配により、反応帯域から上方にも下方に
も実質上逃げることがないことである。式(IV)で示
される容易に揮発する反応生成物は塔頂部から取り出さ
れるが、低揮発性の反応生成物、この場合はジアリール
カーボネート、は塔底部から取り出される。存在する過
剰なフェノールはすべて最終生成物のジアリールカーボ
ネートと共に蒸留装置の底部からとりだされるか該蒸留
装置の頂部から低沸点生成物と共に取り出される。 【0068】“反応塔”として述べられている反応器は
塔型の管をしており、塔頂から塔底部に向かっての温度
のかかり具合いを側面からみた時、その温度は60℃か
ら320℃、好ましくは65℃から305℃、特に好ま
しくは65℃から250℃の範囲で上昇している。塔型
反応器の個々の帯域における温度勾配を調節するため
に、該反応器帯域を断熱するか、温度調節機構を設け
る。このため該温度調節機構は必要に応じて加熱機構で
も、冷却機構でもよい。該反応塔は、ガス及び液の負
荷、必要な滞留時間に応じて、その全体の長さ方向の様
々な帯域で、太くしたり、細くしたりすることができ
る。 【0069】反応帯域である反応塔の中央部は固定され
た内容物が、分離が起きる部位では充填材および固定充
填物が好ましい。 【0070】必要ならば断熱的に保温された塔区域で隔
てられていてもよい一つ以上の蒸発器を反応塔の最下端
に配置する。該蒸発器は塔の内側もしくは好ましくは外
側に設置する。工業的な設計では、該技術では標準機器
となっている循環蒸発器、落下膜蒸発器、コイル蒸発器
が使用される。 【0071】該蒸発域の上部にあり、“反応域”として
述べられてきた中央部位では、好ましくは固定された内
容物、特に好ましくは、液のホールドアップが大きい、
例えば、ドイツ特許第2,503,195号明細書に記
載されているような、溢流堰が高いバブルキャップトレ
イが使用される。この領域の理論的棚段数は1−50、
好ましくは2−25、さらに好ましくは2−15であ
る。 【0072】この領域のさらに上部の塔内には蒸留する
物質の分離に特に適した充填材もしくは内容物が置かれ
ている。 【0073】塔での制御された還流が行われる精留帯域
は塔頂部に設けるのが好ましい。 【0074】該反応塔は、直列した撹はん槽から液状で
排出される生成物流が反応帯域の上部に供給されるよう
に、運転される。 【0075】この流れは反応域を通過し、そこで一部ジ
アリールカーボネートに変換され、まだ未反応の反応原
料は前記した蒸発器によりガス状態で反応域及び塔の上
部域に戻される。それらはそこで凝縮して再び反応に供
せられ、最終生成物であるジアリールカーボネートを生
成する。該ジアリールカーボネート最終生成物は塔底域
で最高沸点反応成分として濃縮され、均一に溶解されて
いる触媒および少量のアルキルフェニルカーボネート、
芳香族ヒドロキシ化合物と共にそこから排出される。 【0076】式(IV)で示される低沸点反応生成物は
塔頂部から排出される。式(III)で示される過剰に
存在しているか未反応で存在しているフェノール類は塔
低部で式(I)で示されるジアリールカーボネート最終
生成物とともに排出されるか、または塔頂部で低沸点生
成物とともに排出される。 【0077】本発明の特殊な別法として、最終反応器C
もしくは滞留時間槽Eから液状で排出されかつ式(I)
で示される生成物を含有する該反応生成物流は適当な槽
類にしばらく貯蔵した後、式(III)で示される出発
原料のかわりに最初の反応槽Aに戻すことができる。こ
の場合には式(II)で示される二番目の出発原料の供
給がしばしば省略できる。このような操作を連続的に行
うには少なくとも2個の貯蔵槽または内部が二つの部屋
に分割された一槽が必要であり、第一の貯槽には進行中
の反応からの生成物が供給され、第二の貯槽からは進行
中の反応用の出発原料が排出される。ひとたび一つの槽
が空になるか、満杯になるかすると、第二の槽は直列槽
からの生成物を受け入れるのに使用され、第一の槽は直
列槽への出発原料の供給に使用される。 【0078】さらなる別操作では、出発原料に加えて反
応条件では不活性な溶媒もしくはガスを装置のいかなる
ところからも供給することができる。このような不活性
な溶媒として、例えば、ヘキサン、ヘプタン、イソオク
タン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、トルエ
ン、キシレン類、クロロベンゼン類、テトラリン、デカ
リンのような炭化水素類が挙げられる。適当な不活性ガ
ス類としては、例えば、二酸化炭素、窒素、貴ガス類な
どが挙げられる。 【0079】使用するエステル交換反応触媒および既知
のエステル交換触媒は、液体状態で供給される式(II
I)で示される出発生成物とともに、それに溶解または
懸濁状態にして撹はん槽に導入することが望ましい。別
法として、該触媒を別途供給してもよく、少量の式(I
II)で示される出発生成物に溶解もしくは懸濁させて
供給することもでき、または反応系に無関係な適当な溶
媒に溶解して供給することもできる(前述参照)。 【0080】不均一の触媒を用いる場合、該触媒を固定
状態で直接撹はん槽で使用することができる。触媒類の
流出は適当な濾過装置で防がなければならない。また触
媒は少なくとも2個の撹はん槽に存在することが重要で
ある。 【0081】非固定状態の触媒を用いる時は、前述した
反応生成物または出発生成物を一部または全量分離して
から該触媒を反応工程に再び戻してやることかできる。
また必要に応じて、不活性化した触媒に相当する量の触
媒を一部分離し、その分新しい触媒に置換することがで
きる。 【0082】本発明の方法は、液相で80℃から350
℃、好ましくは100℃から250℃、さらに好ましく
は120℃から240℃の温度で行われるが、同時に、
撹はん槽内の液相の温度は使用する式(III)のフェ
ノール化合物の蒸発点より高くしてはいけない。従って
本発明の方法によるエステル交換反応は撹はん槽領域で
常圧下で行うだけでなく、10ミルバールから20バー
ルの範囲の加圧ないしは減圧下で行うことが有利であ
る。好ましい圧力範囲は0.05バールから15バー
ル、特に好ましい圧力範囲は0.08バールから10バ
ールである。 【0083】本発明での使用に適した触媒であり、本発
明の方法のすべての局面で全く同じものである触媒は、
文献などで周知のものである。これら触媒として、例え
ば、水素化物類、酸化物類、水酸化物類、アルコラート
類、アミド類またはリチウム、ナトリウム、カリウム、
ルビジウム、セシウム、マグネシウムおよびカルシウ
ム、好ましくはリチウム、ナトリウム、カリウム、マグ
ネシウム及びカルシウム、特に好ましくはリチウム、ナ
トリウム、カリウムのアルカリ(アルカリ土族)金属類
の塩が挙げられる(米国特許第3,642,858号明
細書、米国特許第3,803,201号明細書、ヨーロ
ッパ特許第1082号明細書記載)。 【0084】アルコラート類を使用する時は、これらア
ルコラート類を本発明に従ってアルカリ金属単体類と本
発明に従って反応させるアルコール類とを使用して、反
応の場で直接生成させることができる。アルカリ(アル
カリ土族)金属類の塩として、酢酸、プロピオン酸、ブ
タン酸、安息香酸、ステアリン酸、炭酸(炭酸塩類また
は炭酸水素塩類)、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素、硝
酸、硫酸、フッ化水素酸、リン酸、シアン化水素酸、チ
オシアン酸、ほう酸、錫酸、C1−C4−第一すず酸、ま
たはアンチモン酸等の有機または無機の酸の塩が挙げら
れる。アルカリ(アルカリ土族)金属類の化合物として
は酸化物類、水酸化物類、アルコラート類、酢酸塩類、
プロピオン酸塩類、安息香酸塩類、炭酸塩類、炭酸水素
塩類が適しており、また水酸化物類、アルコラート類、
サクサン塩類、安息香酸塩類または炭酸塩類が特に好ま
しく使用される。 【0085】このようなアルカリ(アルカリ土族)金属
の化合物類(反応の場で遊離のアルカリ金属類から直接
形成しうる)は、反応させる反応混合物を基準にして
0.001−2重量%、好ましくは0.005−0.9
重量%、特に好ましくは0.01−0.5重量%、使用
される。 【0086】本発明でさらに使用可能な触媒として、ル
イス酸の金属化合物、例えばXがハロゲン、アセトキシ
またはアリールオキシを示すAlX3、TiX3,U
4,VOX3,VX5,ZnX2,FeX3及びSnX
4(ドイツ特許出願公開第2,528,412号、第
2,552,907号明細書記載)、具体例として、四
塩化チタン、チタニウムテトラフェノキシド、チタニウ
ムテトラエトキシド、チタニウムテトラプロピオン酸
塩、チタニウムテトラドデシル酸塩、錫テトライソオク
チル酸塩、アルミニウムトリイソプロピル酸塩があり、
さらに一般式(R44-X−Sn(Y)X (式中、YはO
COR5,OHまたはOR5基を表し、ここでR5がC1
12−アルキル、C6−C12−アリールまたはC7−C13
−アルキルアリールであり、R4は、R5とは独立してい
るが、R5と同じ意味をもっているものであり、xは1
から3までの整数である)の有機すず化合物類、例えば
トリメチルすずアセテート、トリエチルすずベンゾエー
ト、トリブチルすずアセテート、トリフェニルすずアセ
テート、ジブチルすずジアセテート、ジブチルすずジラ
ウレート、ジオクチルすずジラウレート、ジブチルすず
アジペート、ジブチルジメトキシすず、ジメチルすずグ
リコレート、ジブチルジエトキシすず、トリエチルすず
ヒドロキシド、ヘキサエチルスタノキサン、ヘキサブチ
ルスタノキサン、ジブチルすずオキシド、ジオクチルす
ずオキシド、ブチルすずトリイソオクチル酸塩、オクチ
ルすずトリイソオクチル酸塩、ブチル第一すず酸、オク
チル第一すず酸のようなアルキル基中に1−12個の炭
素原子を持つジアルキルすず化合物またはビス(トリア
ルキルずず)化合物類があり、炭酸ジエステルを基準に
して0.001−20重量%の量が用いられる(ヨーロ
ッパ特許第879号、ヨーロッパ特許第880号、ヨー
ロッパ特許第39,452号、ドイツ特許出願公開第
3,445,555号、日本特許公報昭54−6202
3の各明細書記載)。また式−[R4,R5−Sn−O
−]−で表される、例えばポリ[オキシ(ジブチルスタ
ニレン)],ポリ[オキシ(ジオクチルスタニレ
ン)],ポリ[オキシ(ブチルフェニルスタニレン)]
およびポリ[オキシ(ジフェニルスタニレン)]のよう
な重合体様すず化合物類(ドイツ特許出願公開第3,4
45,552号明細書記載)、式−[R4Sn(OH)
−O−]−で表される、例えばポリ[エチルヒドロキシ
スタノキサン),ポリ[ブチルヒドロキシスタノキサ
ン),ポリ(オクチルヒドロキシスタノキサン)、ポリ
(ウンデシルヒドロキシスタノキサン)及びポリ(ドテ
シル−ヒドロキシ−スタノキサン)のような重合体様ヒ
ドロキシスタノキサン類も炭酸ジエステルを基準にして
0.001−20重量%、好ましくは0.005−5重
量%、が触媒として使用される(ドイツ特許第4,00
6,520号明細書記載)。 【0087】さらに本発明で使用できるすず化合物に、
すず(II)の酸化物または式 【0088】 【化13】 X1−Sn(R42−O−Sn(R42−X2 (IX) (式中、X1及びX2は、互いに独立しており、OH,S
CN,OR4,OCOR4及びハロゲンでありR4Fアル
キルまたはアリールである)で示される化合物がある
(ヨーロッパ特許第338,760号明細書記載)。 【0089】本発明で適当な触媒として使用できるもの
に、さらに、好ましくはトリ有機ホスファン類とともに
用いられる鉛化合物類や例えばPb(OH)2−2Pb
CO,Pb(OCO−CH32,Pb(OCOCH32
−2LiCl,Pb(OCO−CH32−PPh3のよ
うなキレート化合物またはアルカリ金属ハロゲン化物が
あり、カーボネート1モル当り0.001−1、好まし
くは0.005−0.25モルが使用される(特開昭5
7−176,932号、特開平1−93580号公報記
載)。またPbO,PbO2,メニアム、プラムバイト
類(PbO2 2-)およびプラムベート類(PbO3 2-)の
ような鉛(II)、鉛(III)化合物(特開平1−9
3,560号公報記載)、鉄(III)アセテート(特
開昭61−172,852号公報記載)、さらに銅塩類
及び/またはアルカリ金属類、亜鉛、チタン、鉄との複
塩(特開平1−5588号公報記載)、ルイス酸類とプ
ロトン酸類との組合せ(ドイツ国出願特許公開第3,4
45,553号明細書記載)またはSc,Cr,Mo,
W,Au,Ga,In,Bi,Teおよびランタナイド
類の元素化合物類(ヨーロッパ特許第338,760号
明細書記載)を用いることができる。 【0090】さらに、不均一系の触媒を本発明の製造方
法で使用できる。これらには例えば、シリコンおよびチ
タンのハロゲン化物を一緒に加水分解してつくられるシ
リコンおよびチタンの酸化物の混合物(特開昭54−1
25,617号公報記載)や20m2/g以上の高いB
ET表面を有する二酸化チタン(ドイツ国特許出願公開
第4,036,594号)がある。 【0091】本発明の方法で使用するに好ましい触媒類
は、すず、チタンおよびジルコニウム化合物であり、ま
た前述したアルカリおよびアルカリ土族化合物である。
使用するに特に好ましい触媒は有機すず化合物、チタン
テトラアルコラート類およびテトラフェノラート類であ
る。 【0092】使用する触媒の量は、使用するフェノール
またはアルキリアリールカーボネート成分を基準とし
て、0.01−10モル%、好ましくは0.05−5モ
ル%、特に好ましくは0.01−2モル%であり、文献
などで特定化された量からいくらか異なっていてもよ
い。 【0093】 【実施例】以下の実施例は本発明を特徴つけて説明する
ことを意図しており、本発明はこれら実施例で制限され
るものではない。 【0094】実施例1 (撹はん槽Eを用いない図2による方法) 油で加熱できる二重ジャケットを有しているそれぞれの
内容積が1lである3個の槽を、液相が第一反応相の底
部から注入され、高さ調節ができるサイフォンを経由し
て第一反応槽から排出され、次の反応器に供給されるよ
うに、直列に連結した。該液相は第3番目の反応器から
サイフォンを通して排出した。 【0095】ガス相を第3番目の反応器に供給し、該反
応器の頂部から再び排出し、さらに上流側の反応器に導
いた。各反応器それぞれで高速運転のガス導入ミキサー
(1500回転/分)を用いガス相と液相を混合した。
該ガス相を第一反応器の頂部から、ラシヒリングが充填
されその最頂部にカラムへの還流を調節するカラムヘッ
ドが装着された30cm長さの塔を通して排出した。供
給管および連結管を加熱片を用いて温度制御し、該管内
で液相の結晶化、ガス相の凝縮が管内で起きないように
した。 【0096】各反応器をそれぞれ600mlのフェノー
ルで満たし、油加熱方式反応器ジャケッで180℃に温
度調節した。加熱されたポンプを経由して、98.6重
量%のフェノールと1.4重量%のオクチル第一すず酸
の混合物(液相)を510g/時間で、第一反応器に連
続的に供給した。同時に、電気加熱されている管で連続
的に蒸発されたジメチルカーボネートを500g/時間
で第三反応器に供給した。5時間後に、反応は靜的平衡
状態、つまり個々の反応器における液相の組成と生成物
の組成がもはやなにも変化しなくなる状態、になった。
60g/時間のメチルフェニルカーボネートと12g/
時間のジフェニルカーボネートを含む反応生成物混合液
を579g/時間の速度で第三反応器から連続的に排出
した。 【0097】100%に対する残部はフェノールと少量
のジメチルカーボネートと触媒であった。第一反応器に
装備された塔の頂部からメタノールとジメチルカーボネ
ートからなる混合物を453g/時間の速度で排出し
た。この操作でのメチルフェニルカーボネートとジフェ
ニルカーボネートの生成についての空間−時間収率は2
4g×l-1-1であり、芳香族カーボネートの生成に関
しては選択率は99.9%以上(>99.9%)であっ
た。 【0098】実施例2 実施例1で述べた装置(図2でEがないもの)と、そこ
で行った特定の反応条件下で、97.8重量%のフェノ
ールと2.2重量%のチタニウムテトラフェノラートの
混合物を1.45kg/時間で第一反応器の底部に連続
的に供給し、ジメチルカーボネートを第三反応器の頂部
から1.35kg/時間で連続的に供給した。 【0099】約5時間後、反応は平衡になった。175
g/時間のメチルフェニルカーボネートと42g/時間
のジフェニルカーボネートを含む液状の反応生成物混合
物を1.51kg/時間で第三反応器の末端から連続的
に排出し、またメタノール、ジメチルカーボネートより
なる混合物を1.27kg/時間で第一反応器上に設置
された塔の頂部から排出した。これはメチルフェニル及
びジフェニルカーボネートの生成については72g×l
-1-1 の空間−時間収率に相当し、芳香族カーボネー
トの生成についての選択率は99%以上(>99%)で
あった。 【0100】比較例 内容積2lで、6mmガラスリングで満たされた1.2
m長さの塔を備えた加熱撹はん槽に、942gのフェノ
ールと21gのチタニウムテトラフェノラートを仕込ん
だ。槽内の内容物を175℃に予熱してから、内温が1
60℃から165℃の間に保てる速度でジメチルカーボ
ネートを滴下した。4時間の間に155gのジメチルカ
ーボネートを滴下し、同時に、17.4gのメタノール
と15.5gのジメチルカーボネートからなる混合物を
塔の頂部から排出した。この反応時間後の撹はん槽内の
生成物は854gのフェノール、117gのメチルフェ
ニルカーボネート、26gのジフェニルカーボネート、
89.6gのジメチルカーボネートおよび3gの副反応
物からなるものであった。 【0101】この操作での芳香族カーボネート類の生成
についての空間−時間収率は約18g.l-1-1 であ
り、アリールカーボネートの生成についての選択率は約
89%であった。 【0102】本発明の主な特徴および態様は、次の通り
である。 【0103】1.式 【0104】 【化14】R1−O−CO−O−R2 (I) (式中、R2はフェニル基またはナフチル基、および直
鎖状または分枝状のC1−C4−アルキル基、直鎖状また
は分枝状のC1−C4−アルコキシ基、シアノ基及び/ま
たはハロゲンのモノ−からトリ−置換体であるフェニル
基またはナフチル基であり、またR1は、R2とは独立し
て、R2の定義と同じものを意味したもの、または分枝
状のC1−C6−アルキル基である)で示される芳香族カ
ーボネートを、それぞれの場で、0.1−10モル、好
ましくは0.2−5モル、特に好ましくは0.5−3モ
ルの少なくとも一種の式 【0105】 【化15】R1−OCOO−R3 (II) (式中、R3は直鎖状もしくは分枝状のC1−C6アルキ
ル基であり、またR1は先に定義した意味をもつもので
ある)で示される脂肪族エステル基を含有する有機カー
ボネートと、式 【0106】 【化16】R2−OX (III) (式中、R2は前に定義した意味をもっており、またX
は水素、または直鎖または分枝のアルキル基を含有する
−CO−O−C1−C6−アルキルを表している)で示さ
れる1モルのフェノール性化合物とを、エステル交換反
応触媒の存在下、80−350℃及び10ミリバールか
ら20バールの圧力で触媒反応によって製造する方法に
おいて、式(III)で示されるフェノール性化合物を
第一撹はん槽に液状で供給し、式(II)で示される有
機カーボネートを一個以上の撹はん槽に供給し、また式
(I)で示される反応生成物を、必要に応じて滞留−時
間帯域を横断的に通過させた後、最終撹はん槽から排出
するようにし、式(IV) 【0107】 【化17】R3−OX (IV) (式中、R3およびXは先に定義された意味を持ってい
る)で示される生成物を一個以上の撹はん槽の頂部、好
ましくは第一撹はん槽の頂部、から排出できるようにし
た、直列に連結した少なくとも2個の撹はん槽で反応を
行うことを特徴とする式(I)で示される芳香族カーボ
ネートの製造方法。 【0108】2.式(II)で示される有機カーボネー
トを最終撹はん槽に供給し、式(I)で示される芳香族
カーボネートを液状で最終撹はん槽から排出し、式(I
V)で示される生成物を第一撹はん槽の頭部から排出す
るようにした直列に結合された少なくとも2個以上の撹
はん槽で反応を行うことを特徴とする上記1記載の方
法。 【0109】3.2個−10個、好ましくは3個−10
個、特に好ましくは3個−8個、の直列に連結された撹
はん槽で反応を行うことを特徴とする上記1記載の方
法。 【0110】4.操作を100−250℃、好ましくは
120−240℃で行うことを特徴とする上記1記載の
方法。 【0111】5.操作を圧力0.05バールから15バ
ールの範囲、好ましくは0.08バールから10バール
の範囲、で行うことを特徴とする上記1記載の方法。 【0112】6.式 【0113】 【化18】R12−OH (V) (式中、R12がフェニル基もしくはC1−C4−アルキ
ル、C1−C4−アルコキシまたは塩素で1置換されたフ
ェニル基である)で示されるフェノール性化合物を使用
することを特徴とする上記1記載の方法。 【0114】7.非置換のフェノールを使用することを
特徴とする上記6記載の方法。 【0115】8. 式 【0116】 【化19】R3−O−CO−O−R3 (VI) (式中、R3は直鎖型または分枝型のC1−C6−アルキ
ル基である)で示される対称型のジアルキルカーボネー
トを、少なくとも一つ以上の脂肪族エステル基を含む有
機カーボネートとして、使用することを特徴とする上記
1記載の方法。 【0117】9.ジメチルカーボネートを使用すること
を特徴とする上記8記載の方法。 【0118】10.該有機カーボネート(II)を、該
有機カーボネート当り0−5重量%、好ましくは0.1
−3重量%、特に好ましくは0.15−2重量%、の基
礎的なアルコールR3−OHを含む混合物として使用す
ることを特徴とする上記1記載の方法。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施態様を説明するための反応装置
における撹はん槽の配列例を示す略図である。 【図2】本発明の一実施態様を説明するための反応装置
における撹はん槽の配列例を示す略図である。 【符号の説明】 1 管 2 サイフォン 3 サイフォン 5 出発原料 6 出発原料 7 出発原料 8 管 A 撹はん槽 B 撹はん槽 C 撹はん槽 E 撹はん槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 パウル・バグナー ドイツ40597デユツセルドルフ・フリー トホフシユトラーセ12 (72)発明者 ハンス−ヨゼフ・ブイシユ ドイツ47809クレーフエルト・ブランデ ンブルガーシユトラーセ28 (72)発明者 ハンス−エーリヒ・ガシエ ドイツ51519オーデンタール・ミヒヤエ ルスヘーエ10 (72)発明者 リカルダ・ライベリヒ ドイツ63225ランゲン・ズユートリヘリ ングシユトラーセ191アー (56)参考文献 特開 平6−263694(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 68/00 - 68/08 C07C 69/96

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 式 【化1】R1−O−CO−O−R2 (I) (式中、R2はフェニル基またはナフチル基および、直
    鎖状もしくは分枝状のC1−C4−アルキル基、直鎖状も
    しくは分枝状のC1−C4−アルコキシ基、シアノ基及び
    /またはハロゲンのモノ−からトリ−置換体であるフェ
    ニル基またはナフチル基であり、またR1は、R2とは独
    立して、R2の定義と同じ意味をもち、または直鎖状も
    しくは分枝状のC1−C6−アルキル基である)で示され
    る芳香族カーボネートを、それぞれ、0.1−10モ
    少なくとも一種の式 【化2】R1−OCOO−R3 (II) (式中、R3は直鎖状もしくは分枝状のC1−Cアルキ
    ル基であり、またR1は前に定義した意味を有する)で
    示される脂肪族エステル基を含有する有機カーボネート
    と、式 【化3】R2−OX (III) (式中、R2は前に定義した意味を有し、またXは水
    素、または直鎖もしくは分枝のアルキル基を含有する−
    CO−O−C1−C6−アルキルを表している)で示され
    る1モルのフェノール性化合物とを、エステル交換反応
    触媒の存在下、80−350℃及び10ミリバールから
    20バールの圧力で触媒反応によって製造する方法にお
    いて、 式(III)で示されるフェノール性化合物を第一撹は
    ん槽に液状で供給し、式(II)で示される有機カーボ
    ネートを一個以上の撹はん槽に供給し、そして式(I)
    で示される反応生成物を、必要に応じて滞留時区域
    横断的に通過させた後、最終撹はん槽から排出するよう
    にし、そして式(IV) 【化4】R3−OX (IV) (式中、R3およびXは前に定義された意味を持ってい
    る)で示される生成物を一個以上の撹はん槽の頭部、好
    ましくは第一撹はん槽の頭部、から排出できるようにし
    た、直列に連結した少なくとも2個の撹はん槽で反応を
    行うことを特徴とする、式(I)で示される芳香族カー
    ボネートの製造方法。
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