JP3527741B2 - 体液試料中の溶血を検出するための方法および装置 - Google Patents

体液試料中の溶血を検出するための方法および装置

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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、全血試料中の溶血を検出する方法、全血試
料中のカリウムイオン濃度の上昇を決定する方法、体液
試料中の溶血を検出するための装置、全血試料中の溶血
を検出するための装置、全血試料中のカリウムイオン濃
度の上昇を決定するための装置、および溶血検出ユニッ
トを含む精密バイオセンサーを複数含む使い切りのカー
トリッジに関する。
背景技術 生物学的体液試料中の多くの分析対象物が、赤血球中
の濃度と劇的に異なる量で存在する。例えば、無傷の赤
血球内のカリウム濃度は通常約150mMであり、正常人の
血漿画分中のカリウム濃度は通常約4.0mMである。
細胞、または細胞を含む生物学的体液試料を扱う過程
において、結果的に細胞の破壊、すなわち当業界におい
て「溶血」として知られる現象が起こることがある。こ
の現象は、赤血球に特によく起こる。無傷の赤血球が物
理的に損傷し破裂する現象が、「溶血」として知られて
いる。例えば、溶血は、血液試料を患者から採取する際
に起こりうる。溶血の結果、(他の分析対象物の中で)
比較的高濃度のカリウムおよびヘモグロビンを含む赤血
球の内容物が、血液試料の血漿画分と混合されることに
なる。
溶血は、血液試料によく起こり、血液が外来の表面に
接触するときに起こりうる。特に、輸血または体外循環
を行う心臓手術または心臓バイパスの間は、溶血が避け
られない。溶血は、生物学的体液試料の不適切な採取お
よび取り扱いによっても引き起こされうる。さらに、遠
心して分離する過程においても起こりうる。従って臨床
化学者は、臨床家から依頼された分析に溶血が影響する
か否かを知らなければならない。多くの試験所は、溶血
をした試料を全て拒絶し、その方法が正当であるか否か
を考慮しない。
臨床医学において、例えば全血試料中のカリウムイオ
ンは、全血試料の血漿画分中のカリウム濃度を測定する
ことにより決定されている。赤血球内部のカリウム濃度
が血漿中のカリウム濃度より25から75倍高いという事実
を考慮すると、わずか数個の赤血球の溶血により、血漿
画分中のカリウム濃度が人工的に上昇してしまうことに
なる。
医学分野において、患者の電解質平衡を決定するため
には、一般的に血漿画分中のカリウム濃度だけが重要で
ある。血漿画分中のカリウム濃度は、例えば適切な神経
伝達の重要な指標であるナトリウム/カリウム平衡、お
よび医学当業者に知られている急性病治療に関連するそ
の他の基本的な条件を決定するために用いられる。従っ
て、試料採取の間の溶血は、実際の血漿カリウム濃度の
過大評価をもたらす。このことは、患者が実際は低い血
漿カリウム濃度を有し緊急の治療を必要としている場合
に、特に重大である。この場合、少数個の赤血球の溶血
により、血漿カリウム濃度が正常領域にまで上昇し、緊
急の治療が必要とされているにもかかわらず何の治療も
なされないということになりうるからである。
カリウムに加えて、乳酸デヒドロゲナーゼおよび酸性
ホスファターゼの濃度の測定も、溶血に大きく影響を受
ける。さらに、ひどい溶血があった場合には、コレステ
ロールレベルの増加が観察されることがある。
赤血球は、乳酸デヒドロゲナーゼを約160倍、酸性ホ
スファターゼを68倍、そしてアスパラギン酸アミノトラ
ンスフェラーゼを6.7倍、血漿よりも多く含む(Carawa
y,Chemical and diagnostic specificity of laborator
y tests.Am.J.Clin.Pathol.,1961;37:445−64)。乳酸
デヒドロゲナーゼおよび酸性ホスファターゼは、溶血に
より有意な増加を示す、臨床において最も重要な酵素で
ある。前立腺酸性ホスファターゼ(酒石酸−阻害酸性ホ
スファターゼ)もまた、溶血により影響を受ける。酒石
酸は、溶血により引き起こされる酵素活性の増加を阻害
することができないと考えられている(「Yucel et al,
Effect on in vitro hemolysis on 25 common biochemi
cal tests.Clinical Chemistry,1993,38:575−577」を
参照)。
上記のような理由のため、血液試料の採取を担う瀉血
士およびその他の医療従事者は、溶血を最小限にする技
術を身につける。例えば、指またはヒールスティック
(heal−stick)により試料を得るとき、血流を促進す
る部位を圧迫すると溶血が引き起こされることが知られ
ており、それは避けるべきである。
血液試料が有意に溶血しているかどうかを決定するた
めの標準的な臨床化学試験所の方法は、試料を遠心機で
回転させて赤血球から血漿画分を分離し、それから血漿
画分を視覚的に検査するというものである。溶血が起こ
ると血漿画分にヘモグロビンが混入し、それにより、溶
血がなければ黄色である血漿が明白な赤色を呈する。典
型的な臨床化学試験所において、実施される血液検査の
うち実質的に全てが、血漿の測定を基本としている。従
って、血液試料を遠心することは、臨床試験所において
溶血を決定するための十分な操作法である。
結果として、医師により依頼された試験が溶血のため
に妨害されるもの(例えば、カリウム、乳酸デヒドロゲ
ナーゼ、酸性ホスファターゼ。「Yucelら」を参照)で
あり、そして結果が異常である場合、血漿試料の色を検
査技師が確認するだろう。もし血漿画分が溶血の形跡を
示せば、一般的に、再び新鮮な血液試料を入手すること
になるであろう。
溶血の影響は、方法依存的であるが(Frank et al,Ef
fect of in vitro hemolysis on chemical values for
serum.Clin.Chem.,1978;24:1966−1970)、試料がほん
の僅かに溶血しただけであっても、乳酸デヒドロゲナー
ゼ、酸性ホスファターゼ、前立腺ホスファターゼ、およ
びカリウムの分析の結果は無効としなければならない。
血清中の遊離ヘモグロビン(Hb)の濃度は、溶血の尺
度として用いることができる(Yucelら)。例えば、ヘ
モグロビン濃度が20mg/dLを越えるか、または3.1Amol/L
より大きくなると、血清または血漿は、視覚的な溶血の
形跡を示す(Caraway,supra;Sonntag et al,Haemolysis
as an interference facter in clinical chemistry.
J.Clin.Chem.Clin.Biochem.,1986;24:127−139)。溶血
は、血漿中より低い濃度で赤血球中に存在する構成成分
についてほとんど影響を与えないが、血漿中より高い濃
度で赤血球中に存在する構成成分については顕著な影響
が観察される(Sonntag et al,supra;Frank et al,supr
a;Brydon et al,The effect of haemolysis on the det
ermination of plasma constituents.Clin.Chem.Acta,1
972;41:435−438)。Hbによる酸化に対して感受性の色
素試薬を、構成成分の存在および/または濃度の視覚的
な指標を提供するために用いた場合、Hbは構成成分の熱
量(calorimetric)決定においても影響を与える。
上述の分析対象物(カリウム、乳酸デヒドロゲナー
ゼ、コレステロール、前立腺ホスファターゼ、アスパラ
ギン酸アミノトランスフェラーゼ、およびアラニンアミ
ノトランスフェラーゼ)に加えて、アルドラーゼ、総酸
性ホスファターゼ、イソクエン酸ヒドロゲナーゼ、マグ
ネシウム、およびリン酸もまた、生物学的体液試料中の
溶血により増加する。
例えば生物学的体液が全血である場合、細胞中の有機
エステルが加水分解されるにつれ、対応する血漿画分中
の無機リン酸濃度は急速に増加する。アスパラギン酸ア
ミノトランスフェラーゼ活性は、生物学的体液試料1dL
当たり10mgヘモグロビン(Hb/dL)について、2%ずつ
増加する。抽出せずに熱量分析法を用いた場合、10mg H
b/dLにより見かけのコレステロール濃度が5mg Hb/dLず
つ上昇する。生物学的体液試料1dL当たり10mgのヘモグ
ロビンにより、血清乳酸デヒドロゲナーゼが約10%上昇
し、血清カリウムが約0.6%上昇する(「Tietz,"Textbo
ok of Clinical Chemistry,"W.G.Saunders and Co.(19
86),page 488)」を参照)。
尿中のヘモグロビンの存在を決定するための方法およ
び試験ストリップが知られている(HEMASTIXTM、インデ
ィアナ州(Indiana)、エルカート(Elkart)、マイル
ス・エイムス(Miles Ames)製)。しかしながら、HEMA
STIXTM試験は準定量的である。さらに、HEMASTIXTM試験
においては赤血球とHbを区別する必要がなく、従って赤
血球をHEMASTIXTM試験の使用の前に分離する必要がな
い。さらに、尿は通常酸性のpHを有しており、一方血清
または血漿は7.4のpHを有している。このように、尿中H
bの存在を決定するために用いられる方法および試験ス
トリップは、全血中の溶血を決定するための方法および
装置の必要を満たすことはできない。
さらに、赤血球および白血球から、または全血から、
血漿または血清を分離する物質を用いて、全血から血漿
または血清を分離する方法も知られている(米国特許第
4,477,575号および第4,816,224号)。しかしながらこれ
らの方法および装置は、ヘモグロビンの存在、または赤
血球の溶血による血液分析対象物の濃度の上昇を決定す
るためには用いられていない。
現在、分析系で試験するときに、 (i)全血を扱い、 (ii)患者のベッドサイドで用いられ、遠心を必要とし
ない 血液試料が溶血しているか否かを決定するための実用的
な方法は存在しない。
本発明は、血漿分析対象物の濃度または活性の測定の
失敗をもたらすほどの溶血が起こった血液試料を同定す
るための簡便な方法および装置を作出することにより、
上記の問題を解決しようとするものである。
発明の開示 従って、本発明の一つの目的は、生物学的体液試料中
の溶血を検出するための新規な方法および装置を提供す
ることである。該方法および装置は、それに続く生物学
的体液試料を用いた分析対象物測定値を上昇させるのに
十分な数または濃度の無傷の赤血球が溶血したかどうか
を、定性的に決定する。
本発明のさらにもう一つの目的は、全血試料中の溶血
を検出するための新規な方法および装置を提供すること
である。該方法および装置は、それに続く生物学的体液
試料を用いた分析対象物測定値を上昇させるのに十分な
数または濃度の無傷の赤血球が溶血したかどうかを、定
性的に決定する。
本発明のさらにもう一つの目的は、生物学的体液試料
中の、溶血の程度または単位量当たりの溶血赤血球の数
を推定するための新規な方法および装置を提供すること
である。
本発明のさらにもう一つの目的は、全血試料中の、溶
血の程度または単位量当たりの溶血赤血球の数を推定す
るための新規な方法および装置を提供することである。
本発明のさらにもう一つの目的は、溶血による、生物
学的体液試料中のカリウムイオン濃度の上昇を推定する
ための新規な方法および装置を提供することである。
本発明のさらにもう一つの目的は、溶血による、全血
試料中のカリウムイオン濃度の上昇を推定するための新
規な方法および装置を提供することである。
本発明のさらにもう一つの目的は、改良された使い切
りのカートリッジを提供することである。該カートリッ
ジは、複数の精密バイオセンサーを含み、該バイオセン
サーは、溶血による分析対象物の濃度の上昇を定性的お
よび/または定量的に決定する。また、該分析対象物
は、無傷の赤血球中に比較的高濃度に存在し、血漿画分
に比較的低濃度で存在するものである。
以下の好ましい態様の詳細な説明において明らかとな
る上記のおよびその他の目的は、生物学的体液試料中の
溶血を検出するための新規な方法および装置により提供
される。該方法は、 (a)無傷の赤血球を含有する全血試料を、該試料中に
存在する細胞外ヘモグロビンを含む画分を無傷の赤血球
から分離するのに有効な物理的特性を有する乾燥分離材
料と接触させ、 (b)該分離が行われるのに十分な時間、該試料を該物
質と接触させておき、そして (c)該画分中の細胞外ヘモグロビンの存在を検出する
こと、 を含み、そして該装置は、 (a)該試料中に存在する代表的な濃度の細胞外ヘモグ
ロビンを含む該試料の画分を分離するのに有効な物理的
特性を有する、体液試料を適用するための乾燥分離材料
と、 (b)該画分中の該細胞外ヘモグロビン濃度を確認する
ための検出手段とを含む。
図面の簡単な説明 添付の図面との関連において考慮し、以下の詳細な説
明を参照することにより、本発明のより完全な評価およ
び本発明に付随する多くの利点が容易に得られ、またよ
りよく理解されるであろう。該図面において、 図1は、本装置の一態様を示す図であり、 図2は、本装置の第二の態様を示す図であり、 図3は、本発明の使い捨てのカートリッジの一態様に
おける使用に適した本発明の装置の第三の態様であり、 図4A、4Bは、色素試薬と、「停止」または消光試薬と
を両方含む本溶血検出装置の態様を示す図であり、 図5は、図3の溶血検出装置を用いる本使い捨てカー
トリッジの一態様の上面図であり、 図6Aは、図5の使い捨てカートリッジの側面図であ
り、図6Bは、そこで用いている図3の溶血検出装置の拡
大側面図であり、 図7は、図2の変形溶血検出装置を組み込んだ、本発
明による使い捨てカートリッジの上面図であり、 図8は、図7の使い捨てカートリッジの底面図であ
り、 図9Aは、図7の使い捨てカートリッジの態様の側面図
であり、図9Bは、そこで用いている溶血検出装置の細部
の拡大図である。
発明を実施するための最良の形態 本願において、用語「全血」は、凝固する前に試験さ
れる、採取直後の血液を意味するか、または真空容器に
採取してもよく、リチウム−ヘパリンなどの抗凝固剤を
含有してもよく、通常の臨床試験の過程で他の1種類ま
たはそれ以上の標準的臨床薬剤を加えてもよい、通常の
方法により採取した血液試料を指す。
用語「約」は、一般に、臨床化学分野の当業者に周知
の各種の分析対象物の実験的決定値における、合理的に
予測される変動を示す。そのような合理的に予測される
変動は、用いられる手法の精度および感度に応じて異な
ることがある。
本発明では、「血清」または「血漿」はいずれも、赤
血球から分離された全血の画分を意味する。「血清」
は、一般に、1種類またはそれ以上の抗凝固剤、例えば
リチウム−ヘパリンを加えた全血(凝固防止全血)で、
赤血球を除去した全血の画分を意味する。血清は、代表
的には、分析対象物の測定のための医学的および臨床的
技術において用いられる。「血漿」は、一般に、凝固防
止されていないが、赤血球は除去してある全血の画分を
意味する。血漿は、代表的には、通常は静脈内に、また
は注入によって、患者の血液と交換するための医学的お
よび臨床的技術において用いられる。
本願において、用語「上昇」は、体液試料が溶血をし
ていない場合に、該画分中に別途存在したはずの濃度を
越える、分析対象物の濃度の増大を示す。
I.全血試料中の溶血を検出する方法 医学的および臨床的技術では、生物学的体液試料が溶
血赤血球を含有するか否かを迅速に決定し、かつ遠心分
離の使用を必要としない方法が必要性とされている。こ
の必要性は、全血試料中の分析対象物の存在または濃度
を決定する方法において、特に強く感じられる。したが
って、本発明は、全血試料での溶血を検出する方法であ
って、 (a)試料中に存在し得る細胞外ヘモグロビンを含有す
る画分を、無傷の赤血球から分離するのに有効な物理的
特性を有する乾燥分離材料に、該無傷の赤血球を含む全
血試料を接触させ、 (b)分離を実施するのに充分な時間にわたって、該試
料を該材料に接触したままにさせ、そして (c)該画分中の細胞外ヘモグロビンの存在を検出する 段階を含む方法を包含する。
本発明の方法では、無傷の赤血球から分離した画分
は、血漿および血清を含有する。試料は、そのような処
理が、分析対象物を化学的に変化させたり、分離した画
分の分離挙動に影響したりしない限り、希釈しても、免
除(absolution)もしくは試薬で処理しても、または内
標準をそれに加えてもよい。例えば、生理的食塩水を加
えて、試料を希釈してもよい。しかし、脱イオン水を全
血へ添加すると溶血を招くため、脱イオン水は試料に加
えてはならない。
本発明の方法の検出段階は、ある色相の存在につい
て、画分を視覚的に検分することを含みうる。本発明の
方法のこの実施態様では、この色相は、細胞外ヘモグロ
ビンの約20mg/dlという推定濃度に相当するが、これ
は、全血1μlあたり約100個の赤血球の溶解と同等で
ある。上記のとおり、血漿は、ヘモグロビン濃度が20mg
/dlを越えて(Tietz、488ページ)、黄色の色相から赤
色または桃色の色相への色の変化をもたらしたときに、
溶血の視覚的証拠を示す。
II.分離した画分の色を外部の色相と比較することによ
って、全血試料中のヘモグロビンの濃度を推定する方法 本発明は、分離した画分の色相をチャート上の多数の
異なる色相と比較することによって、全血試料中のHbの
濃度を推定し、それに応じて、全血試料中の溶解赤血球
の単位体積当たりの数または濃度を推定する方法をも包
含する。チャートは、血漿中のある範囲の所定のHb濃度
に関連する色に応じた多数の特徴的な色相を表示したも
のである。したがって、本発明の方法は、分離した画分
の色相を、様々な色相を表示するカラーチャートと比較
することも、さらに包含しうる。該色相はそれぞれ、与
えられた分離画分中に存在する細胞外ヘモグロビンの推
定濃度を示す。
また、本発明の検出段階は、分離画分を発色性試薬に
接触させることを含んでもよい。分離画分中に存在し得
るいかなる細胞外ヘモグロビンも、発色性試薬と反応し
て色の変化を与える。好ましくは、色の変化は視覚的に
検出可能なものである。
この実施態様におけるヘモグロビンの検出は、過酸化
物の還元を触媒するヘムタンパク質のペルオキシダーゼ
活性に依存する。この反応には、有機過酸化物と水素供
与体(還元型色原体)とが必要である。そのような分子
には、o−トルイジン、グアヤク脂、ジイソプロピルベ
ンゼンジヒドロペルオキシド、およびテトラメチルベン
ジジンが含まれる。Hbと反応した後、酸化型色原体が所
望の色の変化を生じる。
発色剤は、分離画分が分離材料を横断し、発色性試薬
と消光剤の双方に接触する速度、および消光剤と発色性
試薬とが分離画分中を拡散して相互に反応する速度に応
じた一定時間後に、消光剤で消光することができる。本
発明の実施態様は終点の測定(「停止」)を与えるた
め、Hbの濃度は、一定時間長の後に発現する最終色彩の
強さに関連づけられる。時間に基づくか、または速度に
基づく「停止」方法では、所定時間後に最終色彩の強さ
を測定してよく、または電気化学的測定を用いてHbの濃
度を決定してもよい。
血清中のコレステロールの存在を決定するのに用いら
れる試薬系は、(例えば、米国特許第4,477,575号およ
び第4,816,224号に開示されたような)コレステロール
・エステラーゼコレステロール・オキシダーゼ−ペルオ
キシダーゼ系である。Hbのペルオキシダーゼ活性は、そ
のような試験に干渉する。したがって、本発明の方法
は、米国特許第4,477,575号および第4,816,224号に開示
された、血清コレステロールを熱量測定によって分析し
て、Hbによるペルオキシダーゼ活性の上昇を決定する方
法と併用することができる。
o−トルイジンは、尿中のヘモグロビンまたはミオグ
ロビンの存在を決定するのに用いられる、商業的に入手
できるディップスティック(dipstick)(HEMASTIXTM
インディアナ州、エルカート、マイルス・エイムス社)
に非常に少量で用いられる。本発明の方法のこの実施態
様に用いられるo−トルイジンの量は、好ましくは非常
に少量である。
o−トルイジンは、尿1dlあたりHb約2mgに対して感受
性であるが、これは、尿1μlあたり約10個の赤血球、
または全血1μlあたり10個の赤血球とそれぞれ同等で
ある。したがって、o−トルイジンは、Hbに対して非常
に感受性が強い(Tietz、1562ページ)。陰性試験(い
かなる青色または帯緑色の不在)は、検査標本中に有意
な溶血は全く発生していないことを意味する。陽性試験
(青色または帯緑色の存在)は、検査標本中に有意な溶
血が発生していることを意味する。より具体的には、陰
性試験は、細胞外ヘモグロビンの推定濃度が分離画分1d
lあたり2mg未満であることを意味するが、陽性試験は、
細胞外ヘモグロビンの推定濃度が2mg/dl以上であること
か、または、全血1μlあたり約10個の赤血球が溶血し
ていることを意味する。
試験の感度を最適化するためには、分離画分中に存在
し得るいかなる量のヘモグロビンとも反応するのに充分
な発色性試薬が存在するまで、漸増量の発色性試薬をス
トリップの検出部域に含浸させる。試験を最適化する際
には、それぞれ異なる量の発色性試薬を含有する数枚の
ストリップを個々に試験する。そうして、所望の時間長
で所望の発色を与える発色性試薬の量が選択されうる。
したがって、発色は、乾燥分離材料には無関係である
が、溶血のレベルには依存する。
しかしながら、試料容器が次亜塩素酸塩溶液で汚染さ
れていたり、ペルオキシダーゼ含有細菌が試料中に存在
したりするならば、偽陽性の結果が観察され得る。陽性
の結果は、遊離ミオグロビンまたは無傷の赤血球が試験
中に存在する場合にも発生し得る。したがって、下記に
記載するとおり、乾燥分離材料が、Hbを含有し得る画分
から無傷の赤血球を分離することが不可欠である。しか
し、遊離ミオグロビンは、代表的には、心臓発作の患者
から得られる試料にのみ見出されるにすぎない。したが
って、既知であるか、または疑わしい心臓発作患者から
採取した血液試料は、抗ミオグロビン抗体で処理してか
ら、溶血を検出してよい。
また、本発明の方法の検出段階は、画分中に存在する
細胞外ヘモグロビンの濃度の関数である示度を与える、
反射計を用いて実施することができる。したがって、本
発明の方法は、分離した画分に光を照射し、該分離画分
中のヘモグロビンによる光の反射率を決定する段階をさ
らに包含してよい。
分離画分中のヘモグロビンによる反射率を直接測定す
るとき(発色性試薬が全く存在しない場合)は、この光
は、ヘモグロビンが最高の吸光度を示す波長とすること
ができる。しかし、代表的には、広い帯域の可視光を用
いて反射率を測定する。反射率は、白色表面(例えば、
未使用の乾燥分離材料)に対して較正する。次いで、分
離した血清または血漿画分を含有する乾燥分離材料の反
射率を、灰色度の程度に基づかせる(例えば、白色が少
なければそれだけ、反射率が低い)。既知のヘモグロビ
ン濃度を有する試料で実施されるその後の測定は、反射
による定量的な測定が基盤にできるデータ点を与える。
反射率対Hb濃度のグラフをプロットする。そうして、グ
ラフを用いて、全血試料の分離画分のHb濃度を、分離画
分の反射率に基づいて決定することができる。
III.全血試料中の分析対象物の、溶血による上昇を推定
する方法 本発明の方法は、検出段階の後に、試料中の分析対象
物の、赤血球の溶血による上昇を推定する段階をさらに
含み得る。好適な態様において、本方法は、カリウムイ
オン、乳酸デヒドロゲナーゼおよび酸性ホスファターゼ
からなる群から選ばれる分析対象物の上昇を推定する。
本方法は、赤血球の溶血によるカリウムイオンの上昇を
推定するのに特に適切である。
試料中の分析対象物の上昇を推定する段階をさらに含
む、本方法の態様において、この方法は、分析対象物の
見かけの濃度を調整して、赤血球の溶血によるその比率
を計上する段階を、推定段階の後にさらに包含してよ
い。
カリウムを含む様々な分析対象物の存在および/また
は濃度を検出および決定するのに用いるための、精密バ
イオセンサーが、参照として本明細書に包含される米国
特許第5,200,051号に開示されている。
全血試料中の無傷の赤血球の溶血によるカリウムイオ
ン濃度の上昇を決定する、本発明の方法の態様におい
て、この方法は、 (a)無傷の赤血球を含む全血試料を、試料中に存在し
得る細胞外ヘモグロビンを含有する血漿画分を無傷の赤
血球から分離するのに有効な物理的特性を有する乾燥分
離材料に接触させ、 (b)分離を実施するのに充分な時間にわたって、試料
を該材料に接触したままにさせ、 (c)血漿画分中の細胞外ヘモグロビンの量を推定し、
そして (d)溶血による、試料中のカリウムイオン濃度の上昇
を推定することを含む。
好ましくは、無傷の赤血球の溶血によるカリウムイオ
ン濃度の上昇を決定する方法は、全血試料が溶血をして
いない場合に、血漿画分中に別途存在していたと考えら
れるカリウムの濃度を少なくとも0.1mM上回るカリウム
濃度の上昇を生じるのに充分な溶血のレベルを特異的に
検出する。カリウム濃度の0.1mMの上昇は、正常なヘマ
トクリットのレベル(約40%)を前提にすれば、全血1
μlあたり相対的に少ない百分率の赤血球の溶血に相当
する。
また、無傷の赤血球の溶血によるカリウムイオン濃度
の上昇を決定する方法は、使い切りの全血分析カートリ
ッジで実施され、これは、乾燥分離材料と、カリウムイ
オン濃度を測定するためのイオン選択的電極とを含む。
好ましくは、該カリウムイオン選択性電極は、シリコン
チップ上に精密製作される。
無傷の赤血球の溶血によるカリウムイオン濃度の上昇
を決定する本方法は、カリウムイオン濃度の上昇を、溶
血の予め選んでおいた値と比較し、この予め選んだ値を
上回る上昇を、臨床的目的には信頼できないものとして
拒絶する段階をさらに含んでよい。これは、上記の発色
性試薬に接触させてもよい分離画分の色彩を、予め選ん
だ溶血の値から得られる濃度のHbを含有する標準血漿試
料の色彩に対応する色相と比較することによって実施し
てよい。
例えば、血清1μlあたり10mgのヘモグロビンは、血
清カリウムイオン濃度の0.6%の上昇を招く(Tietz、48
8ページ)。溶血赤血球、Hb濃度、およびカリウムイオ
ン濃度のような血中分析対象物の上昇との間の関係は、
相互に線形に依存する。そのため、当業者は、血漿中の
Hbの既知濃度と、対応するその色彩との双方に対応する
溶血の値を予め選ぶことができるものと考えられるが、
この値は、臨床的目的には信頼できないものとして拒絶
されるような予め選んだカリウムイオン濃度の上昇とも
相関する。
IV.体液試料、特に全血試料での溶血を検出するための
装置 本発明のもう一面は、体液試料での溶血を検出するた
めの装置であって: (a)体液試料を適用し得る、該試料中に存在し得る細
胞外ヘモグロビンの代表的濃度を含有すると思われる試
料画分を分離するのに有効な物理的特性を有する乾燥分
離材料と、 (b)該画分中の細胞外ヘモグロビンの濃度を確認する
ための検出手段とを含む装置を包含する。
本発明の装置は、赤血球を含む生物学的体液試料、例
えば全血、または赤血球を含み得る生物学的体液試料、
例えば尿での溶血を検出するのに特に役立つ。本装置は
全血試料に最も適している。したがって、本発明は、全
血試料での溶血を検出するための装置であって、 (a)無傷の赤血球を有する全血試料を適用し得る、該
試料中に存在し得る細胞外ヘモグロビンを含有する画分
を無傷の赤血球から分離するのに有効な物理的特性を有
する乾燥分離材料と、 (b)該画分中の細胞外ヘモグロビンの存在を確認する
ための検出手段とを含む装置も包含する。
本発明の乾燥分離材料は、浸透作用によって、無傷の
赤血球から生物学的体液を分離し、視認できる溶血を生
じない乾燥材料である。用語「浸透作用」とは、本発明
の乾燥分離材料が体液を、それが該乾燥分離材料へと導
かれた部位から該乾燥分離材料の残部へと放射状に輸送
できる能力を示す。対照的に、赤血球は材料とともに容
易に輸送されることはなく、そのため、分離された画分
と比較して乾燥材料によって遅延させられる。「浸透作
用」は、当該技術では米国特許第4,816,224号明細書お
よび米国特許第4,477,515号明細書第5欄第64行から第
6欄5行に記載されている「毛細管力」、および米国特
許第5,096,669号明細書(48−51欄)に記載される「毛
細管作用」としても公知である。好ましくは、本発明の
乾燥分離材料は、化学的に干渉する物質を全く含有せ
ず、生物学的体液試料の非細胞性成分とは有意に結合し
ない。
好ましくは、本発明の乾燥分離材料は、参照によって
本明細書に組み込まれる米国特許第5,186,843号明細書
に記載の慣用的製紙技術を用いて、単層の複合繊維性シ
ートへと形成した、数種の異なる種類の繊維の複合体で
ある。あるいはまた、本発明の乾燥分離材料は、参照に
よって本明細書に組み込まれる米国特許第4,816,224号
および第4,477,575号明細書に記載の有機重合体結合剤
を、場合によりさらに含有してよい、1層のガラス繊維
を含む組成物も含む。特に好適な乾燥分離材料は、Ahls
trom Filtration社から商業的に入手でき、CYTOSEPTMと
いう商標のもとで販売されている。
乾燥分離材料として本発明の装置に用いるのに適した
複合繊維性シートは、無作為に分散した繊維性礎質中に
混ぜ合わされた、ガラス微細繊維、セルロース繊維およ
び合成試料繊維の複合体を含む。合成結合剤繊維は、増
大した引張強さを与えるために添加してよい。この複合
繊維性シートは、本発明の乾燥分離材料の本質的必要条
件である、溶血を生じることがない。
本発明の乾燥分離材料は、寸法が5〜50mmの長さ、1
〜10mmの幅および0.1〜3.0mmの厚さを有するストリップ
の形態であり得る。好ましくは、該乾燥分離材料の物理
的特徴性は、10〜40mmの長さ、3.0〜7.5mmの幅および0.
2〜1.0mmの厚さの寸法を有する。乾燥分離材料の約2cm
の長さおよび約0.3mmの厚さは、約1分で適切な分離を
与える。
図1に示したとおり、本装置は、乾燥分離材料2を支
持する硬い礎質Iをさらに含み得る。しかし、好ましく
は、乾燥分離材料は、支持する礎質を必要としないよう
に充分に強いか、または硬い。したがって、本装置は、
乾燥分離材料および検出手段からなってよい。
乾燥分離材料は、分離しようとする体液画分から赤血
球を、材料のいかなる次元(すなわち、長さの方向、幅
の方向または厚さの方向)沿いにも分離し得る。図1に
示したとおり、画分を長さの方向に(矢印の方向に)分
離するときは、全血試料を乾燥分離材料の一端3に向か
う部位で適用する。分離しようとする画分は、乾燥分離
材料の浸透作用によって、適用部位から直ちに運び去ら
れる。分離した画分が、適用部位を含む末端と反対の末
端4に近い部位または該末端に到達したときは、次い
で、検出手段を用いて、ヘモグロビンの存在を決定する
か、または溶血のレベルを推定する。
語句「末端に近い」および「末端に向かう」とは、適
切な分離の次元(長さ、幅またはその双方)の軸の中間
点と終点との間のある位置を示す。好ましくは、この位
置は、該軸の終点(乾燥分離材料の最外側辺縁)と、該
次元の軸沿いに3分の1の距離の点との間にあって、該
終点、および該次元の軸沿いに3分の1の距離の点を含
む。
あるいはまた、図3に示したとおり、本発明の乾燥分
離材料は、該材料の厚さの軸沿いに、無傷の赤血球から
該画分を分離してもよい。この実施態様では、乾燥分離
材料31の利用できる表面に全血試料を適用し、ここで、
分離しようとする画分は、浸透作用によって、反対側表
面に付着した材料の層32へと乾燥分離材料の厚さの軸沿
いに輸送される。この実施態様では、装置は: (1)赤血球を溶血させず、 (2)血漿または血清の化学的または非細胞性成分と結
合せず、 (3)全血試料が視認または検出されるのを効果的に防
止する 1層またはそれ以上の材料32をさらに含み得る。
これらの目的を達成するのに適した材料は、米国特許
第5,186,843号、第4,816,224号および第4,477,575号明
細書に記載されている。
全血試料での溶血を検出する方法と同様に、本発明の
装置の検出手段は、分離された与えられた画分に存在す
る細胞外ヘモグロビンの推定される濃度の少なくとも1
色の色相を表示する着色されたチャートを含んでよい。
場合によっては、本発明の検出手段は、細胞外ヘモグ
ロビンと反応して色の変化を与える発色性試薬を含んで
もよい。したがって、図1に示したとおり、本装置は、
発色性試薬で含浸した、乾燥分離材料の一端またはその
近くに位置する試薬パッド5をさらに含んでよい。ある
いはまた、図3に示したとおり、乾燥分離材料の表面に
試薬パッド32を重ねてもよい。
あるいはまた、発色性試薬を乾燥分離材料に直接適用
してもよい。そのような場合、発色性試薬は、適切な溶
剤に溶解し、例えば吹付けまたは浸漬によって乾燥分離
材料に適用し、次いで、分離材料を乾燥してよい。発色
性試薬4を乾燥分離材料に適用する手法は、慣用的であ
り、当業者には公知である。溶剤は、発色性試薬が水溶
性でないならば、有機溶剤、例えばアセトン、塩化メチ
レン、メタノール、エタノールなどを包含し得る。発色
性試薬が水溶性であるならば、溶剤は、蒸留水、脱イオ
ン水または適切な緩衝液、例えば標準的リン酸緩衝液で
あってよい。当然、適切ならば、水と、水溶性または水
混和性有機溶剤との混合物も許容され得る。
乾燥分離材料を用いて、長さの方向または幅の方向に
無傷の赤血球から画分を分離するときは、乾燥分離材料
の、全血試料を適用するのとは反対の末端に発色性試薬
を適用してよい。あるいは、乾燥分離材料が、その厚さ
沿いに無傷の赤血球から画分を分離するときは、乾燥分
離材料の、全血試料を適用するのとは反対の表面に発色
性試薬を適用してよい。
したがって、本装置は、乾燥分離材料、該乾燥分離材
料の一端または一表面に向かって位置させた発色性試
薬、および検出手段からなってよい。
場合によっては、図2に示したとおり、本装置は、そ
の次に検出手段7が位置する視察領域6を備えてよい。
視察窓は、分離された試料の、無傷の赤血球を含有する
その部分を視野から実質的に除外するよう設計してよい
(図2を参照されたい)。好ましくは、視察領域は、赤
血球が視察領域に達しないよう、分離材料沿いの、そし
て試料が適用される部位から離れた充分な距離に位置さ
せる。
また、図4Aおよび4Bに示したとおり、発色性試薬を、
Hbと発色性試薬との間の反応を「停止」させる消光剤と
併用してもよい。消光剤は、乾燥分離材料上、または、
例えば、全血試料を適用した位置43から、発色性試薬を
含有する位置42より離れた位置41でそれに付着させたパ
ッド中に位置させてよい(図4A)。あるいはまた、消光
剤の位置41は、乾燥分離材料沿いに、発色性試薬の位置
42と同じ距離にあってもよい(図4B)。
V.使い切りの溶血検出カートリッジ 本発明の装置は、使い切りのカートリッジとして用い
るのに特に適しており、そのため、図2に示したとお
り、容器、乾燥分離材料の包囲物、および試料の導入の
ための開口9をさらに含むか、またはさらに構成要素と
してよい。該使い切りカートリッジは、該開口を密封す
る手段もさらに含むか、またはさらに構成要素としてよ
い。例えば、図5に示したとおり、柔軟なヒンジ52に取
り付けた密封できる蓋51を用いて、全血試料を開口から
導入した後にそれを密封し得る。図6Aは、蓋51、ヒンジ
52、および閉じた位置にあるカートリッジ開口53を示
す。
使い切りカートリッジは、使い捨て可能であり、自己
完結的であり、非常に少量の血液を使用する。例えば、
0〜100マイクロリットル、または、より好ましくは、
約60マイクロリットル(μl)の全血が、本発明の使い
切りカートリッジに用いられる。したがって、この使い
切りカートリッジは、該カートリッジを扱う個人と環境
との双方に対して、汚染された全血試料に曝露される最
小限の危険性を提供するにすぎない。
VI.カラーチャートをさらに含む溶血検出装置 好適な実施態様においては、図2に例示された本発明
の装置は、窓の視野内に位置する、与えられた血漿画分
中に存在する細胞外ヘモグロビンの推定される濃度を示
す少なくとも1色の色相を表示するカラーチャート7を
さらに含む。色相は、血漿画分中のカリウム濃度の、予
め定めた上昇、好ましくは少なくとも0.5ミリモル/l、
特に好ましくは少なくとも0.1ミリモル/lの上昇と相関
関係がある。
図2の装置のさらに好適な実施態様では、カラーチャ
ートは、全血試料中のHbの濃度を推定する本方法につい
ての上記の説明と同様に、与えられた血漿画分中に存在
する細胞外ヘモグロビンの推定濃度をそれぞれ表示する
少なくとも2色の色相を含む。例えば、Hb1dlあたり20m
g未満の濃度に相関する黄色の色相は、許容され得る試
料を示し得るのに対し、Hb1dlあたり20mgより高い濃度
に相関する桃色の色調は、信頼できない試料を示し得
る。しかし、準定量的推定のためには、カラーチャート
は、3〜12色の色相を含んでよい。
本発明のもう一つの実施態様では、本装置の検出手段
は、光源および光検出器を有する反射計を含んでよく、
該光源は、光源からの入射光束が、分離した画分に当た
って反射光束を与えるのが可能であるように位置し、該
光検出器は、該反射光束の検出が可能であるように位置
する。
VII.血液または他の体液での溶血を検出し、分析対象物
を測定するための使い切りカートリッジ 本発明の使い切り溶血検出装置は、血液または他の体
液に対する様々な電気化学的測定を実施できる、使い捨
て可能な装置および手持ち式読取り装置と独立していて
も、またはそれらに組み込まれていてもよい。血液また
は他の体液に対する様々な電気化学的測定を実施するた
めの極めて有用なベッドサイド分析システムは、i−ST
ATシステム(I−STAT社、米国ニュージャージー州、プ
リンストン(Princeton)、により製造される)であっ
て、精密バイオセンサーのシステムに基づき、それぞれ
参照によって本明細書に組み込まれる米国特許第5,096,
669号および米国意匠特許第337,164号明細書に記載され
ている。したがって、本装置は、精密バイオセンサーの
システム、例えばi−STATシステムに用いるのに適合さ
せることができる。
図5に示したとおり、i−STAT装置に導入された血液
の小部分は、カートリッジの開口53に進入する。蓋51が
カートリッジの開口53を覆うように置かれる結果、乾燥
分離材料31は、開口内の全血試料に接触することにな
る。血漿または血清画分は、浸透作用によって全血細胞
から分離し、乾燥分離材料31を横断し、発色性試薬で含
浸してもよい1層の検出材料32に接触する。
この装置の背面図は、上記の図6Aに描いてある。図6B
は、本発明のこの実施態様での蓋51、カートリッジの開
口53および溶血検出装置(乾燥分離材料31および視認用
材料層32)の一部の側面図である。ゴムまたはプラスチ
ックのOリング61が乾燥分離材料31および視認用材料層
32を囲んで、複数の精密バイオセンサーを含むi−STAT
カートリッジが適正に機能するのに必要とされる、気密
シールを形成する。
したがって、本発明は、全血試料中の1種類またはそ
れ以上の生理学的分析対象物の存在または濃度を決定す
るために配置された複数の精密バイオセンサーを含む使
い切りカートリッジであって、該集合体が、さらに、 (a)全血試料の一部を適用し得る、該試料中に存在し
得る細胞外ヘモグロビンの表示的濃度を含有すると思わ
れる試料画分を分離するのに有効な物理的特性を有する
乾燥分離材料と、 (b)該画分中の細胞外ヘモグロビンの濃度を確認する
ための検出手段とを含む、使い切りカートリッジを包含
する。
好ましくは、該精密バイオセンサーは、該試料中のカ
リウムイオンの濃度を決定するのに用いられる、カリウ
ムイオンに選択的な精密製作された電極、および参照電
極を有する。さらに、この実施態様では、人間による視
認を反射計の使用に置き換えて、ヘモグロビン濃度を、
したがって血漿分析対象物の濃度の上昇も、より正確に
定量し得る。この実施態様では、例えば、ヘモグロビン
の正確な定量的測定は、i−STATのカリウムイオン選択
的電極によって実施されるカリウムの測定の補正を可能
にする。
i−STATカリウムイオン選択的電極の分解能は、±0.
1ミリモルまでのカリウム濃度を信頼できるように報告
するのに充分である。したがって、本発明の使い切りカ
ートリッジは、全血試料の血漿画分中のカリウム濃度
の、少なくとも0.1ミリモルまでの上昇を生じるのに充
分な溶血を検出するように設計するのが好ましい。
もう一つの実施態様では、使用者による容易な定性的
読取りのために、本装置を、図7に示したようなi−ST
AT使い切りカートリッジのカートリッジハウジング72内
にか、または直近に直接組み込むことができる。図7に
示した装置では、図2の溶血検出装置を、その中で用い
るために僅かに変さらしてある。変さらは、図7の使い
切りカートリッジのハウジング72のための、図2に示し
た容器9の変化を不可欠に必要とする。
この実施態様では、溶血検出装置の試料開口71の真上
に位置させた、カートリッジの開口73に、全血試料を導
入する。蓋74を閉じた後、全血試料に溶血検出装置の試
料開口71を強制的に通過させ、ここで、それは乾燥分離
材料2の一端に接触する。血漿または血清画分は、乾燥
分離材料2沿いの浸透作用によって、全血細胞から分離
するが、ここで、それは視覚化領域6に結果的に接触す
る。視覚化領域6の真上(図7参照)、または視覚化領
域6の真下のカートリッジハウジングの窓が検出を可能
にする。上記のとおり、カラーチャートを伴う本発明の
実施態様によれば、カラーチャート77(図7)または87
(図8)を与えてもよい。
図9は、図7および8の使い切りカートリッジの側面
図を示す。図9の装置では、全血試料を乾燥分離材料92
に接触させる溶血検出装置の試料開口91は、血液ポート
のガスケットを僅かに越えて位置する。血漿または血清
画分は、乾燥分離材料92沿いに浸透し、こうして、全血
液細胞から分離される。この実施態様では、血漿または
血清画分が乾燥分離材料を横断するにつれて、それから
空気を脱出させるために、通気孔93が必要である。簡便
のため、視覚化窓94をカートリッジハウジング95の下側
に位置させ、こうして、図8に示した実施態様と調和す
る。
米国特許第5,096,669号明細書に記載のとおり、複数
の精密バイオセンサーを含む使い切りカートリッジを読
取り機械に挿入して、血液試料中の分析対象物の濃度を
測定する。したがって、分離された画分の溶血検出装置
を用いた視覚化は、読取り装置への使い切りカートリッ
ジの挿入の前後のいずれで実施してもよい。
本発明のその他の特徴は、下記の例示的実施態様の説
明の過程で明らかになると思われるが、これらは本発明
の例示のために与えられたものであり、その限定を意図
したものではない。
実施例1 リチウム−ヘパリンを加えた血液を1時間凍結させ、
次いで、解凍して赤血球を溶血させた。次いで、リチウ
ム−ヘパリン血液のアリコート(aliquots)を、ある範
囲のHb濃度を血清画分中に与えるのに充分な量の溶血し
ていない全血の多数の試料に加えた。次いで、試料を完
全に混合した。このようにして、正常なカリウム値(約
4ミリモル)、および溶血により0.1〜10ミリモル上昇
させたカリウム濃度を有する試料を調製した。次いで、
各試料の旋回した血清画分中のカリウム濃度を、ベック
マン・アストラ(Beckman Astra)自動分析機(Beckman
Instruments社)で測定した。各全血試料のカリウム濃
度は、i−STAT6+カートリッジ、および携帯式臨床分
析機(i−STAT社、米国ニュージャージー州Princeto
n)によっても決定した。このようにして、旋回(すな
わち遠心分離)後の血清の検査で溶血の視認できる兆候
を有するが、溶血の視認できる兆候が皆無であるものと
同じ測定カリウム濃度(すなわち、カリウム上昇が0.1
ミリモル未満である)を有する試料を調製することがで
きた。これは、カリウム濃度の0.1ミリモル未満の変化
は、ベックマン・アストラ(Beckman−Astra)自動分析
機とI−STATシステムとの双方の分解能を表しているこ
とに起因する。
実施例2 全血中の溶血を検出するのに用いる簡単な装置を、血
液の毛細管による採取の際に赤血球を遅滞させるCYTOSE
P紙(Ahlstrom Filtration社より入手可能)を用いて設
計した。CYTOSEP紙を25×5mmの寸法のストリップに切断
した。実施例1に開示した方法によって調製した全血試
料の1滴(約50μl)を各ストリップの一端に置いた。
赤血球を含有する試料が各ストリップ沿いに浸透するに
つれて、血漿の先端が赤血球より前方に移動し、分離が
達成された。血漿画分が末端に達するまでに、赤血球
は、ストリップ沿いに約5〜10mm横断したにすぎなかっ
た。溶血した血液を含有する試料は、赤血球から分離す
るにつれて、血漿画分に明確な赤色を示したのに対し、
溶血しなかった試料は、明確な赤色を示さず、帯黄色の
ままであった。CYTOSEPの入手できるすべての等級を試
験して、同様の良好な結果を得た。この実験により、カ
リウム濃度の少なくとも0.1mMの上昇を引き起こすのに
充分な溶血は、容易に視覚化されることが立証された。
実施例3 ヘモグロビンのペルオキシダーゼ活性を熱量測定によ
って検出するための試薬を、全血試料を加えたのと反対
側の末端のCYSOSEP紙の領域へと含浸させた以外は、実
施例2と同様の実験を行った。試薬は、o−トルイジ
ン、およびテトラメチルベンジジンとジイソプロピルベ
ンゼンジヒドロペルオキシドとの混合物を含有した。試
薬を含浸したストリップも、赤血球からの血清画分の良
好な分離を与え、溶血試料の視覚化は、青緑色の発現の
ため、発色性試薬を含有しないストリップよりもはるか
に明瞭であった。
明らかに、上記の手法に鑑みて、本発明の無数の変更
および変形が可能である。したがって、添付の請求の範
囲の範囲内で、本発明は、本明細書に特定して記載した
とおり以外にも実施し得ることを理解しなければならな
い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G01N 33/49 G01N 33/49 Z 33/493 A 33/493 33/52 B 33/52 33/84 Z 33/84 27/46 341M (56)参考文献 特開 昭63−177059(JP,A) 特開 昭62−157554(JP,A) 特開 昭62−90538(JP,A) 特開 昭60−52761(JP,A) 特表 平4−501768(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 33/50 G01N 27/416 G01N 33/48 G01N 33/483 G01N 33/49 G01N 33/493 G01N 33/52 G01N 33/84

Claims (44)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)全血試料が導入された部位および残
    部を有する乾燥分離剤であって、試料に存在すると思わ
    れる細胞外ヘモグロビンを含む画分を浸透作用によって
    無傷の赤血球から分離するのに有効な物理的特徴を有す
    る乾燥分離材に、無傷の赤血球を含む全血試料を接触さ
    せる段階、 (b)分離が行われるのに十分な時間、前記試料を前記
    分離材に接触させる段階、および (c)前記残部における位置で前記画分中の細胞外ヘモ
    グロビンの存在を検出する段階 を含む、全血試料中の溶血を検出するための方法。
  2. 【請求項2】前記画分が血漿を含むものである請求項1
    記載の方法。
  3. 【請求項3】全血試料が溶血していない場合に血漿画分
    中に存在すると考えられるカリウムイオン濃度よりも、
    少なくとも0.1mM高い濃度にまでカリウムイオン濃度を
    上昇させるのに十分な溶血の程度を特異的に検出する請
    求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】検出段階が、前記画分の色相の存在を視覚
    的に検査する段階を含む請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】前記色相と様々な色相が描かれたカラーチ
    ャートとを比較する段階をさらに含み、この各々の色相
    が所定の分離された画分に存在する細胞外ヘモグロビン
    の推定濃度を示すものである、請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】細胞外ヘモグロビンの推定濃度が少なくと
    も2mg/dLである請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】細胞外ヘモグロビンの推定濃度が少なくと
    も20mg/dLである請求項5記載の方法。
  8. 【請求項8】検出段階が、前記画分を色素試薬に接触さ
    せる段階を含む請求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】前記画分が、視覚的に検出できる色相の変
    化を与える色素試薬と反応するヘモグロビンを含む請求
    項8記載の方法。
  10. 【請求項10】色素試薬が、o−トルイジン、ジイソプ
    ロピルベンゼンジヒドロペルオキシド、およびテトラメ
    チルベンジジンからなる群より選択されたものである請
    求項8記載の方法。
  11. 【請求項11】検出段階が、前記画分に存在する細胞外
    ヘモグロビンの濃度の関数を読みとる反射計を用いて行
    われる請求項1記載の方法。
  12. 【請求項12】赤血球の溶血による前記試料中の分析対
    象物の上昇を推定する段階をさらに含む請求項1記載の
    方法。
  13. 【請求項13】分析対象物が、カリウムイオン、乳酸デ
    ヒドロゲナーゼ、および酸性ホスファターゼからなる群
    より選択されたものである請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】赤血球の溶血により生ずる分析対象物の
    割合を計算するために、該分析対象物の見かけの濃度ま
    たは活性を調整する段階をさらに含む請求項12記載の方
    法。
  15. 【請求項15】乾燥分離材が、ガラス繊維、セルロース
    繊維、および合成織物繊維の複合材を含むものである請
    求項1記載の方法。
  16. 【請求項16】乾燥分離材の物理的特徴が、長さにおい
    て5〜50mm、幅において1〜10mm、厚さにおいて0.1〜
    3.0mmの大きさを含む、請求項1記載の方法。
  17. 【請求項17】赤血球が分離された画分と比較して遅滞
    する、乾燥分離材の浸透作用によって前記無傷の赤血球
    から前記画分が分離される請求項1記載の方法。
  18. 【請求項18】(a)全血試料が導入された部位および
    残部を有する乾燥分離剤であって、試料に存在すると思
    われる細胞外ヘモグロビンを含む血漿画分を浸透作用に
    よって無傷の赤血球から分離するのに有効な物理的特徴
    を有する乾燥分離材に、無傷の赤血球を含む全血試料を
    接触させる段階、 (b)分離をもたらすために十分な時間、前記試料を前
    記分離材に接触させる段階、 (c)前記残部における位置で前記血漿画分中の細胞外
    ヘモグロビンの量を推定する段階、および (d)溶血による前記試料中のカリウムイオン濃度の上
    昇を推定する段階 を含む、全血試料中の無傷の赤血球の溶血によるカリウ
    ムイオン濃度の上昇を決定するための方法。
  19. 【請求項19】カリウムイオン濃度の上昇とあらかじめ
    選択された溶血の値とを比較し、このあらかじめ選択さ
    れた値以上の上昇は、臨床目的には信用できないものと
    して無効にする段階をさらに含む請求項18記載の方法。
  20. 【請求項20】(a)全血試料が導入される部位および
    残部を有する乾燥分離剤であって、試料に存在すると思
    われる細胞外ヘモグロビンを含む画分を無傷の赤血球か
    ら浸透作用によって分離するのに有効な物理的特徴を有
    する乾燥分離材に、無傷の赤血球を含む全血試料を接触
    させる段階、 (b)分離をもたらすために十分な時間、前記試料を前
    記分離材に接触させる段階、 (c)前記残部における位置で前記画分中の細胞外ヘモ
    グロビンの存在を検出する段階、 (d)前記試料中の赤血球の溶血による前記分析対象物
    の変化を推定する段階を含む、全血試料中の赤血球の溶
    血による分析対象物の変化を推定するための方法。
  21. 【請求項21】前記変化が上昇である、請求項20記載の
    方法。
  22. 【請求項22】前記変化が前記分析対象物の濃度および
    活性におけるものである、請求項20記載の方法。
  23. 【請求項23】全血試料中の、1つもしくは複数の付加
    的な生理学的分析対象物の存在、濃度、または活性を決
    定する段階をさらに含む、請求項18または20記載の方
    法。
  24. 【請求項24】決定段階が、複数の精密バイオセンサー
    により全血試料に接触する段階を含む、請求項23記載の
    方法。
  25. 【請求項25】前記付加的な生理学的分析対象物がカリ
    ウムである、請求項23記載の方法。
  26. 【請求項26】乾燥分離材とカリウムイオン濃度を測定
    するためのイオン選択的電極を含む、使い切りの全血分
    析カートリッジ内で行われる請求項1、18または20記載
    の方法。
  27. 【請求項27】カリウムイオン選択的電極がシリコンチ
    ップの上に精密製作されているものである請求項26記載
    の方法。
  28. 【請求項28】乾燥分離剤が、最外側辺縁と、全血試料
    が導入される部位および最外側辺縁によって規定される
    次元の軸とを有し、且つ検出段階が行われる前記残部に
    おける位置が、最外側辺縁と、該次元の軸沿いに1/3の
    距離の点との間にある、請求項1、18、または20記載の
    方法。
  29. 【請求項29】乾燥分離剤が、無傷の赤血球における視
    覚的な溶血をさせない、請求項1、18、または20記載の
    方法。
  30. 【請求項30】(a)液体試料が適用される部位および
    残部を有する乾燥分離材であって、試料に存在すると思
    われる典型的な濃度の細胞外ヘモグロビンを含むと思わ
    れる前記試料の画分を浸透作用によって分離するのに有
    効な物理的特徴を有する乾燥分離剤、および (b)前記残部における位置で前記画分中の前記細胞外
    ヘモグロビン濃度を確認するための手段 を含む、体液試料中の溶血を検出するための装置。
  31. 【請求項31】体液試料が無傷の赤血球を有する全血試
    料である請求項30記載の装置。
  32. 【請求項32】検出手段が、所定の分離された画分に存
    在する細胞外ヘモグロビンの推定濃度の少なくとも1つ
    の色相が描かれているカラーチャートを含む請求項30記
    載の装置。
  33. 【請求項33】検出手段が、前記細胞外ヘモグロビンと
    反応し色の変化を与える色素試薬を含む請求項30記載の
    装置。
  34. 【請求項34】検出手段が、前記画分と接触する視覚化
    領域の中に含まれる請求項30記載の装置。
  35. 【請求項35】検出手段が、光源と光検出器を含む反射
    計を含み、該光源が、該光源からの入射光が反射光が供
    給されるよう前記画分を照らすべく位置づけられてお
    り、かつ、該光検出器が、前記反射光を検出するよう位
    置づけられていることを含む請求項30記載の装置。
  36. 【請求項36】試料の導入のための穴をさらに含む請求
    項30記載の装置。
  37. 【請求項37】試料が、視覚的な窓を通して観察されう
    る血漿画分へと分離され、該窓が、分離された試料の無
    傷の赤血球を含む部分を視界から実質的に排除する請求
    項31記載の装置。
  38. 【請求項38】カラーチャートが前記窓の視界内に位置
    しており、該カラーチャートが、所定の血漿画分に存在
    する細胞外ヘモグロビンの推定濃度を示す少なくとも1
    つの色相が描かれているものである請求項37記載の装
    置。
  39. 【請求項39】色相が、少なくとも0.1mmol/lごとの前
    記血漿画分中のカリウムイオン濃度の上昇と関連してい
    るものである請求項38記載の装置。
  40. 【請求項40】色相が、少なくとも0.5mmol/lごとの前
    記血漿画分中のカリウムイオン濃度の上昇と関連してい
    るものである請求項38記載の装置。
  41. 【請求項41】それぞれが所定の血漿画分に存在する細
    胞外ヘモグロビンの推定濃度を示す、少なくとも2つの
    色相を含むものである請求項38記載の装置。
  42. 【請求項42】使い切りのカートリッジである請求項30
    記載の装置。
  43. 【請求項43】全血試料中の一つまたは複数の生理学的
    分析対象物の存在または濃度を決定するために配置され
    た複数の精密バイオセンサーを含み、この集合体がさら
    に、 (a)前記全血試料が適用される部位および残部を有す
    る乾燥分離材であって、前記試料に存在すると思われる
    典型的な濃度の細胞外ヘモグロビンを含む前記試料の画
    分を浸透作用によって分離するのに有効な物理的特徴を
    有する乾燥分離剤、および (b)前記残部における位置で前記画分中の前記細胞外
    ヘモグロビン濃度を確認するための検出手段 を含む溶血検出ユニットをさらに含む使い切りのカート
    リッジ。
  44. 【請求項44】試料中のカリウムイオン濃度を決定する
    ために用いられ、精密製作されたカリウムイオン選択的
    電極および参照用の電極を含む、請求項43記載の使い切
    りのカートリッジ。
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