JP3526888B2 - 溶接ガン加圧力制御方法 - Google Patents
溶接ガン加圧力制御方法Info
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- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K11/00—Resistance welding; Severing by resistance heating
- B23K11/30—Features relating to electrodes
- B23K11/31—Electrode holders and actuating devices therefor
- B23K11/311—Electrode holders and actuating devices therefor the actuating device comprising an electric motor
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Resistance Welding (AREA)
Description
抵抗溶接技術に関し、特に産業用電動式ロボットに取り
付けて利用されるスポット溶接ガンの一方の電極駆動源
としてサーボモータを使用した場合に好適な、2個の対
となる電極を有する溶接ガンの一方の電極の加圧力制御
方法に関する。
ー、モータ等の駆動源により一方の電極を動作させ、対
となる他方の電極とで溶接対象物を鋏み加圧保持し、大
電流を流すことで溶接を行っていたが、この溶接時の加
圧力の制御は通常オープンループ制御となっていた。こ
の中で特に、一方の溶接電極の駆動、加圧方法としてサ
ーボモータを使用する場合において、加圧力を得るとき
には、故意にサーボ系に溶接対象物を行き過ぎた電極位
置を位置指令として与え、オーバーロード状態を発生さ
せ、このときモータに流れる電流が加圧時の圧力(=ト
ルク)に比例することを利用していたが、以下のような
問題があった。
定された加圧力に単純に比例する電流を流しても得られ
る電極の加圧力の精度が低かった。位置指令値として
与える行き過ぎ量が大き過ぎると、加圧動作時に電極が
溶接材料に衝突する際の衝撃が大きかった。このため加
圧力が安定するまでの時間が長くかかる上に機械系に与
える負担が大きくかつ騒音が大きかった。更に加圧時
に電極の押付け量が不足すると、充分な加圧力が得られ
ず、又押付けすぎると過大な電流が流れ加圧力が超過し
た。
あるサーボモータに流れる電流と加圧により発生する加
圧力は、機械的損失、モータの特性等により、完全な比
例関係になく、yを加圧力、xを電流、kを係数とし
て、一義的にy=kxといった計算では正確な加圧力が
得られない。又電極は溶接により摩耗し、又溶接点ごと
に板厚が異なるため、加圧時に実際に対電極が合わさる
位置は刻々と変動するが、従来この加圧位置の変動が考
慮されていなかった。又この位置がある程度正確に求め
られたとしても実際の加圧位置とに若干なりとも差があ
る場合には騒音衝撃の原因となった。さらには、電極が
溶接対象に接触し最終的に停止する際に、行きすぎてか
ら停止(オーバーシュート)するか、徐々に停止(アン
ダーシュート)するかにより、電極に接続されたモータ
に流れる電流は同じでも、得られる加圧力は異なった。
位置に電極が到達しても、他方の電極を含む電極の摩
耗、溶接対象物の厚みのばらつきにより、充分に挟み込
むことができず、設定された加圧力に達しないことがあ
り、設定された加圧力を得るためには、モータに流れる
電流の制御だけでは不十分であり、電極の押し付け量の
制御が必要であったがいままではこのことが考慮されて
いなかった。本発明の課題は、電極で溶接対象物を接触
位置で鋏む電極の正確な加圧指令位置を得ることがで
き、正確なモータ電流指令値を得ることができ、そして
実加圧力を検出して電極の突き出し量を補正するように
して、サーボモータで駆動される電極が溶接材料に衝突
する際の衝撃が小さく、溶接ガンに対する負担を軽くし
かつ騒音を最小にでき、加圧力制定時間が短く作業時間
を短縮でき、さらに電極の押し付け量の制御を行うこと
により電極の摩耗による加圧点の変位を補償できるよう
な溶接ガン加圧力制御方法を提供することにある。
検出器を有するサーボモータにより一方の電極を動作目
標位置まで動作させ対となる他方の電極とで溶接対象物
を接触位置で鋏み加圧保持するC形溶接ガン、X形溶接
ガン等の2個の対となる電極を有する溶接ガンを使用
し、前記モータによる一方の電極の所定の加圧力が得ら
れるときに必要なモータ電流を複数点測定し、これらの
加圧力−モータ電流の組から、変換関数y=f(x)及
びその逆関数x=f-1(y)を作成し、加圧用電流指令
回路で任意の設定加圧力からモータ電流指令値を計算さ
せ、かつ溶接時モータ電流値から実加圧力への変換を行
うようにして帰還されたモータ電流信号から実加圧力を
計算し、前記任意の設定加圧力と前記計算した実加圧力
との差異があるときは、前記一方の電極の突き出し量を
補正するようにし、前記一方の電極の突き出し量は、前
記溶接ガンのアームのたわみ量係数Ctに前記任意の設定
加圧力と前記計算した実加圧力との差異を乗算して算出
された量としたことを特徴とする溶接ガン加圧力制御方
法を提供することによって上述した従来技術の課題を解
決した。好ましくは、前記一方の電極の動作目標位置
は、前記溶接ガンのアームのたわみ量係数Ctに前記任意
の設定加圧力を乗算して算出された値にプログラム中に
記述された溶接材料の板厚情報を考慮して前記一方の電
極の動作目標位置指令を算出するようにしたものであ
る。さらに好ましくは、前記溶接ガン閉鎖動作時に、通
常のサーボ位置ぎめ時の減速開始以前に、前記一方の電
極が溶接材料に接触する充分手前から減速し低速で接触
することにより、騒音、衝撃を軽減するとともに、常に
アンダーシュート方向から接触を行うよう制御するよう
にしたものである。
を詳細に説明する。図1は図4のC形溶接ガン(X形溶
接ガン等の2個の対となる電極を有する溶接ガンであっ
てもよい)に支持された対となる電極18、19が溶接対象
物を鋏まず電極18は開放位置eに電極19はロボットによ
り位置aに支持された状態を示す説明図、図2は電極1
8、19が溶接対象物を鋏み加圧保持状態にある位置を示
す説明図、図3は電極18が電極19を押したとき電極18の
加圧力piと電極19を支持するガンアームのたわみ量ct×
piとの関係を示すグラフ、図4は本発明の一実施例溶接
ガン加圧力制御方法に使用される装置の構成を示すブロ
ック図、図5、図6は本発明の一実施例溶接ガン加圧力
制御方法を示すフローチャート、をそれぞれ示す。
示しない位置検出器付きの図示しないサーボモータによ
って制御されるロボット1のアーム1a先端に、別の電極
位置検出器3c付きサーボモータ3aを電極18の駆動源とし
て持ち一方の電極18のみが開閉動作するようにされたC
型溶接ガン2を取り付けた場合について説明する。電極
19はC型溶接ガン2の固定側に取り付けられており、ロ
ボット1のアーム1a先端に取り付けられたC型溶接ガン
2を上下することにより上下動するようにされている。
C型溶接ガン2の下側アームのたわみ量は、アームをバ
ネとみなし、加圧力piに比例するものとし、そのバネ係
数をctとする。
数として単位加圧力あたりのガンアームたわみ量係数ct
と、電極18が合わさる位置a(溶接材料を挟まない状
態)、電流切り換えマージン距離dmを与える。距離dmは
減速領域であり電極18が位置dに達したとき電極18が合
わさる位置aまで減速して進むようにされ、溶接ガン閉
鎖動作時に通常のサーボ位置ぎめ時の減速開始以前に、
電極18が溶接材料に接触する充分手前から減速し低速で
接触することにより騒音、衝撃を軽減するとともに、常
にアンダーシュート方向から接触を行うよう制御するよ
うにされている。又図4に示すように、ロボット1にロ
ボットアーム1a先端到達目標指令位置データである各溶
接点Pi (i=1 〜n )ごとの溶接材料の板厚情報ti(i=
1 〜n )、設定加圧力pi(i=1 〜n )を含むプログラム
データ4を与える。そして複数点の加圧力−サーボモー
タ電流の測定値から作成された、設定加圧力→モータ電
流指令変換関数23と、モータ電流値→実加圧力変換関数
24とを用意する。
加圧用電流指令作成回路10に与え、プログラムデータ読
込解釈回路5の設定加圧力データをモータ電流指令デー
タに変換するようにし、モータ電流値→実加圧力変換関
数24は加圧力監視回路 17aに与えられる。ロボットアー
ム先端座標位置Pi は、ロボット位置指令生成回路8に
より指令され、ロボット駆動回路9を介してロボットを
駆動することでロボット1アーム1a先端に取り付けられ
たC型溶接ガン2が上下方向等に位置決めされる。そし
て電極18の電極位置a等は、ロボットツール先端座標を
0とするツール先端座標系の1次元の値で示される。電
極位置検出器3cで検出された電極位置データは電極位置
制御回路11の出力に対して加えられて電極位置指令が生
成され、これにより電極18はサーボモータ3aにより目標
加圧点位置に向かって動作する。
て、本発明の一実施例溶接ガン加圧力制御方法を詳細に
説明する。ステップ32で、ロボットはプログラム4より
教示された指令位置データPi 、板厚ti、設定加圧力pi
を読み込み、ステップ33で、Pi をロボット1の位置指
令として出力する。ステップ34で、ロボット1の現在位
置Pを取り込み、ステップ35で、P=Pi となるか照合
する。一致しなければPの読み込み照合を続行する。P
とPi が一致すればステップ36で、ロボット1が指令位
置に到達したと判断し電極位置指令生成回路6により基
本となる電極18の電極位置aを得、加圧位置補正回路7
によりガン2の下側アームのたわみと設定加圧力pi、板
厚tiを考慮した下式より、電極18の加圧保持目標位置b
を得る。 b=a−ct ×pi +ti
減速位置d=a−dmを計算し、ステップ38で、目標加圧
位置bを電極18の指令値として出力し、これによりガン
2の電極18は位置bに向かって動作する。電極18が位置
dに到達すると速度制御回路13により減速する。ステッ
プ39で、位置制御回路11で電極18の位置xをチェック
し、ステップ40で、電極18の動作が停止すると、ステッ
プ41で、その停止位置cを読み込み、ステップ42で、加
圧用電流指令回路10によりモータ電流を加圧用に切り換
える。加圧用電流指令作成回路10に与えられた設定加圧
力→モータ電流指令変換関数23はプログラムデータ読込
解釈回路5の設定加圧力piデータをモータ電流指令デー
タに変換され、電流制御回路11に加圧用電流指令として
出力され正確な加圧力が得られる。
回路16から加圧力監視回路 17aに帰還したモータ電流
を、モータ電流値→実加圧力変換関数24を使用して変換
された加圧力現在値pの取り込みをし、ステップ45で、
加圧力監視回路17a により加圧力p=設定値piかどうか
の監視を始める。ステップ52で、所定の時間Tc 待った
後に、加圧力現在値pが設定値piに達しない場合には、
ステップ53で、位置補正回路 17bで以下の式に基づき位
置b’を以下により求め、 b’=c+ct ×(p−pi )
量補正指令位置として与え、再度監視を行う。電極18の
押し付け量の制御を行うことにより電極18の摩耗による
加圧点の変位を補償できる。ステップ55で、この処理を
指定された回数N回繰り返しても加圧力が一致しない場
合にはステップ56で、異常とする。加圧力監視回路 17a
にて加圧力が一致(p=pi)したと判断されると、ステ
ップ46で、溶接機タイマ21に対し溶接開始信号を送り、
溶接完了信号が返されるまで待機する。ステップ47で、
溶接完了信号が入力されると、ステップ48で、開放位置
eに向けて電極18を動作開始させる。ステップ50で、電
極18が開放位置eに到達すると、ロボット1は次点に向
かって移動を開始する。
いた故意にサーボ系に溶接対象物を行き過ぎた電極位置
を位置指令として与えオーバーロード状態を発生させる
ことをなくし、本発明では、電極で溶接対象物を接触位
置で鋏む電極の正確な加圧指令位置を得ることができ、
設定加圧力→モータ電流指令変換関数により正確なモー
タ電流指令値に変換し正確な設定加圧力を得ることがで
き、そしてモータ電流値→実加圧力変換関数により実加
圧力を検出して電極の突き出し量を補正するようにし
て、電極が溶接材料に衝突する際の衝撃が小さく、溶接
ガンに対する負担を軽くしかつ騒音を最小にでき、加圧
力制定時間が短く作業時間を短縮でき、さらに電極の押
し付け量の制御を行うことにより電極の摩耗による加圧
点の変位を補償できるような溶接ガン加圧力制御方法を
提供するものとなった。さらに選択的にガンの下側アー
ムのたわみと設定加圧力、板厚を考慮することにより、
より正確な電極の加圧指令位置を得ることができるもの
となった。
18、19が溶接対象物を鋏まず電極18は開放位置eに電極
19はロボットにより位置aに支持された状態を示す説明
図。
ある位置を示す図1と同様な説明図。
とガンアームたわみ量ct×piとの関係を示すグラフ。
等の2個の対となる電極を有する溶接ガンであってもよ
い)加圧力制御方法に使用される装置の構成を示すブロ
ック図。
すフローチャート。
Claims (3)
- 【請求項1】位置検出器を有するサーボモータにより一
方の電極を動作目標位置まで動作させ対となる他方の電
極とで溶接対象物を接触位置で鋏み加圧保持するC形溶
接ガン、X形溶接ガン等の2個の対となる電極を有する
溶接ガンを使用し、前記モータによる一方の電極の所定
の加圧力が得られるときに必要なモータ電流を複数点測
定し、これらの加圧力−モータ電流の組から、変換関数
y=f(x)及びその逆関数x=f-1(y)を作成し、
加圧用電流指令回路で任意の設定加圧力からモータ電流
指令値を計算させ、かつ溶接時モータ電流値から実加圧
力への変換を行うようにして帰還されたモータ電流信号
から実加圧力を計算し、前記任意の設定加圧力と前記計
算した実加圧力との差異があるときは、前記一方の電極
の突き出し量を補正するようにし、前記一方の電極の突
き出し量は、前記溶接ガンのアームのたわみ量係数Ctに
前記任意の設定加圧力と前記計算した実加圧力との差異
を乗算して算出された量としたことを特徴とする溶接ガ
ン加圧力制御方法。 - 【請求項2】 前記一方の電極の動作目標位置は、前記
溶接ガンのアームのたわみ量係数Ctに前記任意の設定加
圧力を乗算して算出された値にプログラム中に記述され
た溶接材料の板厚情報を考慮して前記一方の電極の動作
目標位置指令を算出するようにした請求項1記載の溶接
ガン加圧力制御方法。 - 【請求項3】 前記溶接ガン閉鎖動作時に、通常のサー
ボ位置ぎめ時の減速開始以前に、前記一方の電極が溶接
材料に接触する充分手前から減速し低速で接触すること
により、騒音、衝撃を軽減するとともに、常にアンダー
シュート方向から接触を行うよう制御するようにした請
求項1記載の溶接ガン加圧力制御方法。
Priority Applications (1)
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JP12466193A JP3526888B2 (ja) | 1993-04-30 | 1993-04-30 | 溶接ガン加圧力制御方法 |
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JP12466193A JP3526888B2 (ja) | 1993-04-30 | 1993-04-30 | 溶接ガン加圧力制御方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH06312273A JPH06312273A (ja) | 1994-11-08 |
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Family
ID=14890927
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12466193A Expired - Lifetime JP3526888B2 (ja) | 1993-04-30 | 1993-04-30 | 溶接ガン加圧力制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP3069049B2 (ja) * | 1996-06-27 | 2000-07-24 | 株式会社不二越 | サーボ制御溶接ガンの加圧力調整方法 |
JP3755843B2 (ja) * | 1996-09-30 | 2006-03-15 | Obara株式会社 | 加圧型抵抗溶接機の制御方法 |
JP3891510B2 (ja) * | 1997-04-28 | 2007-03-14 | Obara株式会社 | 電動ガンによる電極加圧力の制御方法 |
JP2006218525A (ja) * | 2005-02-14 | 2006-08-24 | Takamaru Kogyo Kk | 溶接ロボットシステム |
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CN111896821B (zh) * | 2020-06-22 | 2023-09-05 | 北京奔驰汽车有限公司 | 一种aro焊钳故障检测方法 |
-
1993
- 1993-04-30 JP JP12466193A patent/JP3526888B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPH06312273A (ja) | 1994-11-08 |
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