JP3526733B2 - ガス管の接続装置 - Google Patents

ガス管の接続装置

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JP3526733B2
JP3526733B2 JP31900097A JP31900097A JP3526733B2 JP 3526733 B2 JP3526733 B2 JP 3526733B2 JP 31900097 A JP31900097 A JP 31900097A JP 31900097 A JP31900097 A JP 31900097A JP 3526733 B2 JP3526733 B2 JP 3526733B2
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滋 片桐
満里子 原
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Toho Gas Co Ltd
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Koyo Sangyo Co Ltd
Toho Gas Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、2つのガス管ど
うしを接続するための接続装置に関する。なお、この発
明においてガス管とは、通常のガス管のみならず、ガス
栓の流入側または流出側端部のようにガス管状をなす部
分をも含むものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、2つのガス管どうしを接続する
場合には、継手を用いた接続装置が採用されている。こ
の接続装置は、一方のガス管に継手の一端部を回転可能
に連結し、他方のガス管に継手の他端部を螺合させるこ
とによってガス管どうしを接続するものである。
【0003】ところで、継手およびこれが回転可能に連
結される一方のガス管とが回転自在であるため、それら
の内周面と外周面との間には不可避の隙間が存在し、そ
の隙間からガスが漏れるおそれがある。そこで、従来の
接続装置においては、継手とガス管との間にOリングを
装着している。しかし、Oリングは火災等によって焼失
ないしは損傷してしまうという問題がある。
【0004】そこで、特開平6−74379号公報に記
載の接続装置においては、ガス管と継手との間に金属製
のシール部材を装着し、このシール部材をガス管および
継手の内外周面に押圧接触させることにより、Oリング
が焼損した場合にもガス管と継手との間からガスが漏れ
るのを防止するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載のものにおいては、シール部材をガス管および
継手の内外周面とに押圧接触させているため、継手をガ
ス管に挿入するときにシール部材がガス管および継手の
内外周面を擦る。その結果、シール部材、ガス管および
継手に軸線方向に延びる擦過傷が発生し、その擦過傷か
らガスが漏れるおそれがあった。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、請求項1に係る発明は、2つのガス管のうちの一
方のガス管に継手の一端部を回転自在に、かつ他方のガ
ス管側へ離脱不能に嵌合し、上記継手の他端部に形成さ
れたねじ部に他方のガス管を螺合することによって2つ
のガス管を接続するガス管の接続装置において、上記一
方のガス管と上記継手との嵌合部に、その軸線方向に対
向する環状の対向面をそれぞれ形成し、この一対の対向
面間に、耐火材からなるリング状のシール部材を、上記
継手の軸線方向に弾性変形させた状態で介装し、シール
部材をそれ自体の弾性によって上記一対の対向面に環状
に押圧接触させることにより、上記一対の対向面間を封
止したことを特徴としている。
【0007】この場合、上記シール部材については、金
属で薄肉に形成することが望ましい。また、上記シール
部材を円錐状に形成し、その一端面の内周側部分と他端
面の外周側部分とを上記一対の対向面にそれぞれ押圧接
触させてもよく、あるいは断面略三角形状に形成し、そ
の一端面の内周側部分および外周側部分を上記一対の対
向面のいずれか一方と押圧接触させ、その他端面の径方
向の中間部を上記一対の対向面の他方と押圧接触させて
もよい。
【0008】上記継手と上記一方のガス管とには、上記
一対の対向面間に位置し、かつ径方向に対向する対向内
周面と対向外周面とをそれぞれ形成し、上記シール部材
の外径が、上記シール部材に外力が作用しない自然状態
においては上記対向内周面の内径より小さく、かつ上記
シール部材が上記一対の対向面によって押圧された状態
では上記対向内周面の内径より大きくなり、上記シール
部材の内径が、上記シール部材に外径が作用しない自然
状態においては上記対向外周面の外径より大きく、かつ
上記シール部材が上記一対の対向面によって押圧された
状態では上記対向外周面の外径より小さくなるように、
上記シール部材の寸法を設定するのが望ましい。
【0009】上記シール部材の上記一対の対向面と押圧
する部分については、断面円弧状に形成するのが望まし
い。また、上記ねじ部については、テーパねじ部とする
のが望ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図1〜図14を参照して説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、この発明の接続装置をガスメータを
支持するためのガスメータユニットに適用したものであ
る。勿論、この発明は、ガス管またはガス管状の部分を
有するガス機器にも適用可能である。
【0011】まず、この発明が適用されたガスメータユ
ニット1を図13および図14に基づいて説明すると、
このガスメータユニット1は、水平に配置された支持板
11を有している。この支持板11の前端の左右には後
方に延びる溝11a,11bが形成されている。この溝
11a,11bの奥側の端部は半円状をなしており、こ
の半円状をなす端部の曲率中心を中心として四半分の円
弧状に延びるガイド孔11c,11dが支持板11に形
成されている。
【0012】支持板11の左右の両端部には、流入管1
2および流出管13が配置されている。流入管12は、
逆U字状をなしており、その流入側端部12aおよび流
出側端部12bを下方に向けて支持板11に配置されて
いる。流出側端部12bは、支持板11の溝11aに回
動自在に嵌合されている。また、流出側端部12bに
は、支持板11の上面に沿って延びる固定アーム12c
が形成されている。この固定アーム12cの先端部に
は、ボルト14が挿通されている。このボルト14は、
ガイド孔11cをその長手方向へ移動可能に貫通してお
り、ガイド孔11cから下方に突出した下端部にはナッ
ト(図示せず)が螺合されている。したがって、流入管
12を回動させると、ボルト14がガイド孔11cに沿
って移動することになり、流入管12を所望の位置に回
動させた後、ボルト14およびナットを締め付けること
により、流入管12が支持板11に所望の回動位置で固
定されている。また、流入管12の中央部には、流入管
12の内部のガス通路12d(図1および図15参照)
を開閉するためのガス栓部12eが設けられている。こ
のガス栓部12eの構造は、公知のガス栓と同様である
のでその説明は省略する。
【0013】一方、流出管13も流入管12と同様に、
逆U字状をなしており、流入側端部13aおよび流出側
端部13bを下方に向けて支持板11に配置されてい
る。流入側端部13aは、溝11bに回動自在に嵌合さ
れており、固定アーム13cおよびガイド孔11dを貫
通するボルト15およびナット(図示せず)によって支
持板11に所望の回動位置で固定されている。また、流
出管13の中央部外面には、流出管13内のガス通路
(図示せず)に連通した検査孔(図示せず)が形成され
ている。この検査孔は、流出管13のガス通路内を流れ
るガスの圧力を測定するための圧力計が接続されるもの
であるが、測定時以外は閉栓16によって閉じられてい
る。
【0014】流入管12の流出側端部12bには、ガス
メータMのガス導入管部Maがナット17を介して接続
されている。図15に示すように、ナット17は、流出
側端部12aに抜け止めされた状態で回転自在に設けら
れる一方、ガスメータMのガス導入管部Maに螺合され
ている。したがって、ナット17を締め付けると、流出
側端部12bとガス導入管部Maとの互いに対向する先
端面どうしがパッキンPを介して押圧接触され、両者の
内部が気密に接続される。これにより、流入管12のガ
ス通路12dに供給されたガスがガスメータM内に導入
される。
【0015】流出管13の流入側端部13aには、ガス
メータMのガス導出管部Mbがナット18を介して接続
されている。この接続構造は、流入側端部12aとガス
導入管部Maとの接続構造と同様である。したがって、
ガスメータM内を通過したガスは、流出管13のガス通
路に流入する。
【0016】このように、ガスメータユニット1は、支
持板11に流入管12および流出管13が取り付けら
れ、流入管12および流出管13にガスメータMが接続
されることにより、全体がユニット化されており、流入
管12の流入側端部12aおよび流出管13の流出側端
部13bは、地面に立設されたガス管19,20の各上
端部にこの発明に係るガス管の接続装置(以下、接続装
置と略称することもある。)30A,30A′を介して
それぞれ接続されている。ガス管19の地中に埋設され
た下端部は、元栓に接続されている。したがって、元栓
を開くとガス管19および流入管12を介してガスメー
タMにガスが導入される。一方、ガス管20の地中に埋
設された下端部は、家庭用の配管に接続されている。し
たがって、ガスメータMから流出したガスは、流出管1
3およびガス管20を介して家庭のガス機器に供給され
る。なお、ガスメータユニット1全体が、ガス管19,
20によって支持されている。
【0017】次に、この発明に係る接続装置30Aにつ
いて説明する。なお、接続装置30A′は接続装置30
Aと同様に構成されているのでその説明は省略する。
【0018】まず、接続装置30Aによって接続すべき
流入側端部12aおよびガス管19について説明する
と、図1および図13に示すように、流入側端部12a
の外周面には、断面六角形状をなすスパナ掛け部31が
形成されている。流入側端部12aの内周面には、嵌合
孔部32が形成されている。この嵌合孔部32は、ガス
通路12dより大きな内径を有しており、嵌合孔部32
とガス通路12dとの間には環状をなす段差面(対向
面)33が形成されている。一方、流入側端部12aに
接続されるガス管19は、鉄等の金属からなるものであ
り、その先端部外周面には、テーパ雄ねじ部34が形成
されている。
【0019】上記流入側端部12aとガス管19とは、
筒状をなす継手50によって接続されている。すなわ
ち、継手50の流入側端部12a側の端部には、断面円
形の嵌合部51が形成されている。この嵌合部51の先
端面(対向面)51aの内周側部分には、環状突出部5
2が形成されている。一方、継手50のガス管19側の
端部にはナット部53が形成されている。このナット部
53の外周面には、断面六角形状をなすスパナ掛け部5
4が形成され、内周面にはテーパ雌ねじ部(ねじ部)5
5が形成されている。
【0020】継手50の嵌合部51は、流入側端部12
aの嵌合孔部32に回転自在に挿入されており、嵌合部
51の外周面と嵌合孔部32の内周面との間には、Oリ
ング35,36および止めリング37が装着されてい
る。Oリング35,36によって嵌合部51の外周面と
嵌合孔部32の内周面との間が気密に封止されている。
一方、止めリング37によって嵌合部51が流入側端部
12aにガス管19側へ離脱不能に抜け止めされ、ひい
ては継手50が流入管12に離脱不能に連結されてい
る。
【0021】なお、この実施の形態では、止めリング3
7が入り込む環状溝38の幅が止めリング37の幅より
広いので、その幅の差の分だけ継手50が流入側端部1
2aに対して軸線方向(図1において上下方向)へ移動
可能である。ただし、継手50は流入側端部12aに移
動不能に連結してもよい。
【0022】継手50のテーパ雌ねじ部55には、ガス
管19のテーパ雄ねじ部34が螺合固定され、これによ
ってガス管19が継手50に接続され、ひいては流入管
12に接続されている。
【0023】上記継手50の嵌合部51の先端面51a
は、段差面33と間隙をもって対向しており、先端面5
1aと段差面33との間にはシール部材60が配置され
ている。
【0024】図2〜図4に示すように、シール部材60
は、肉厚の薄い金属板を環状に、それも円錐台状に成形
したものであり、全体が皿ばね状をなしている。したが
って、シール部材60は、軸線方向に弾性変形可能であ
る。また、シール部材60の幅Wは、その肉厚tよりも
大きいのは勿論のこと、先端面51aと段差面33との
間の最大間隙(止めリング37が環状溝38の下側の側
面に突き当たったときの間隙)より大きくなっている。
したがって、シール部材60は、軸線方向に圧縮変形さ
せられた状態で先端面51aと段差面33との間に装着
されており、それ自体の弾性により、下面の小径側端縁
61が先端面51aに押圧接触され、上面の大径側端縁
62が段差面33に押圧接触されている。また、シール
部材60は、軸線方向に圧縮変形させられると、圧縮変
形されない自然状態のときに比して、その内径dが小さ
くなり、外径Dが大きくなるように変形するが、内径d
は弾性変形前後のいずれにおいても環状突出部52の外
径より大きくなっており、外径Dは嵌合孔部32の内径
より小さくなっている。したがって、シール部材60が
環状突出部52の外周面および嵌合孔部32の内周面に
押圧接触することはない。
【0025】上記構成の接続装置30Aを用いて流入管
12の流入側端部12aにガス管19を接続する場合に
は、継手50を流入側端部12aに予め連結しておく。
継手50を流入側端部12aに連結するには、嵌合部5
1の外周面にOリング35,36および止めリング37
を装着するとともに、先端面51aにシール部材60を
載置する。このとき、シール部材60の小径側の端縁6
1が環状突出部52に引っ掛かるので、継手50が若干
傾いたとしてもシール部材60が先端面51aから滑り
落ちることがない。その後、止めリング37を縮径させ
た状態で嵌合部51を嵌合孔部32に挿入する。そし
て、嵌合部51を止めリング37が環状溝38に達する
まで嵌合孔部32に挿入すると、止めリング37が拡径
して嵌合溝38に嵌まり込み、継手50が流入側端部1
2aに回転可能に、かつ離脱不能に連結される。その状
態では、シール部材60の小径側および大径側の端縁6
1,62が先端面51aおよび段差面33にそれぞれ環
状に押圧接触する。その後、継手50のテーパ雌ねじ部
55にガス管19のテーパ雄ねじ部34を螺合させた状
態で継手50を回転させることにより、ガス管19を継
手50に螺合固定する。これにより、ガス管19が継手
50を介して流入管12の流入側端部12aに接続され
る。
【0026】ここで、上記接続装置30Aにおいては、
シール部材60が先端面51aおよび段差面33に環状
に押圧接触するので、仮にOリング35,36が焼失な
いしは破損したとしも、シール部材60が流入側端部1
2aと継手50との間を封止する。したがって、ガス漏
れが発生するのを防止することができる。しかも、継手
50とガス管19とがテーパねじ55,34によって連
結されているので、それらの間からガスが漏れることも
ない。
【0027】また、シール部材60の内径dが環状突出
部52の外径より大きいので、シール部材60を先端面
51aに装着するときに、シール部材60の内周面が環
状突出部52の外周面を擦ることがない。したがって、
シール部材60の内周面および環状突出部52の外周面
に軸線方向に延びる擦過傷が発生することがない。ま
た、シール部材60の外径Dが嵌合孔部32の内径より
小さいので、嵌合部51を嵌合孔部32に挿入するとき
に、シール部材60の外周面が嵌合孔部32の内周面を
擦ることがない。したがって、それらに軸線方向に延び
る擦過傷が発生することがない。よって、Oリング3
5,36の外周面と嵌合孔部32の内周面との間からガ
スが漏れるのを防止することができる。
【0028】次に、この発明の他の実施の形態について
説明する。なお、以下の実施の形態においては、上記実
施の形態と異なる構成についてのみ説明し、上記実施の
形態と同様の構成部分については同一符号を付してその
説明を省略する。
【0029】図5はこの発明の第2の実施の形態たる接
続装置30Bを示すものであり、この接続装置30Bに
おいては、嵌合孔部32が、基端側(図5において上
側)の小径孔部32Aと、先端側(下側)の大径孔部3
2Bとから構成されており、小径孔部32Aと大径孔部
32Bとの間に段差面(対向面)39が形成されてい
る。これに対応して、継手50の嵌合部51が、基端側
の小径部51Aと、先端側の大径部51Bとから構成さ
れており、小径部51Aと大径部51Bとの間に段差面
(対向面)56が形成されている。そして、小径孔部3
2Aおよび大径孔部32Bに小径部51Aおよび大径部
51Bがそれぞれ嵌合されるとともに、段差面39,5
6間にシール部材60が配置されている。勿論、シール
部材60の内径は、小径部51Aの外径より大きく、シ
ール部材60の外径は大径孔部32Bの内径より小さく
なっている。なお、小径孔部32Aと小径部51Aとの
間にOリング35,36が装着され、大径孔部32Bと
大径部51Bとの間に止めリング37が装着されてい
る。
【0030】図6に示す接続装置30Cは、接続装置3
0Bをさらに変形したものであり、この接続装置30C
においては、止めリング37が小径孔部32Aと小径部
51Aとの間に、それもOリング35の上側に配置され
ている。
【0031】図7はこの発明の第4の実施の形態たる接
続装置30Dを示すものであり、この接続装置30Dに
おいては、流入側端部12aの外周に継手50が嵌合さ
れている。すなわち、流入側端部12aの先端部には、
スパナ掛け部31に続く断面円形の筒部40が形成され
ている。この筒部40が継手50の嵌合部51の内周面
に回転自在に嵌合されており、筒部40の外周面と嵌合
部51の内周面との間にOリング35,36および止め
リング37が装着されている。また、筒部40の先端面
(対向面)40aの内周側部分には、環状突起42が形
成されている。一方、継手50の内周面には、軸線方向
における中央部に環状突出部57が形成されている。こ
の環状突出部57の上側の側面(対向面)57aは、先
端面40aと間隔をもって対向しており、先端面40a
と側面57aとの間にシール部材60が装着されてい
る。
【0032】次に、この発明において用いられるシール
部材の変形例を説明する。なお、以下に述べる各シール
部材は、各接続装置30A,30B,30C,30Dに
それぞれ採用可能である。
【0033】図8に示すシール部材60Aは、その一端
面の小径側端部と他端面の大径側端部とに、シール部材
60Aに沿って環状に延びる断面円弧状の円弧面部6
3,64がそれぞれ形成されている。そして、一方の円
弧面部63が継手30と流入側端部12aとの対向面
(例えば、図1の先端面51aおよび段差面33)の一
方に押圧接触し、他方の円弧面部64が他方の対向面に
押圧接触するようになっている。シール部材60Aに円
弧面部63,64を形成すると、シール部材60Aと一
対の対向面とをより確実に環状に押圧接触させることが
できる。
【0034】図9に示すシール部材60Bは、断面略三
角形状に形成されており、その一端面の小径側端部およ
び大径側端部と他端面の中央部とに、シール部材30B
に沿って環状に延びる断面円弧状の円弧面部65,6
6,67がそれぞれ形成されている。そして、円弧面部
65,66が継手50と流入側端部12aとの対向面の
一方に押圧接触し、円弧面部67が他方の対向面に押圧
接触するようになっている。
【0035】図10に示すシール部材60Cは、シール
部材60Aを変形したものであり、円弧面部63,64
に続いてシール部材60Cの軸線方向(図10において
上下方向)に延びる円筒部68,69がそれぞれ形成さ
れている。図11に示すように、シール部材60Cは、
それに外力が作用しない自然状態にあるときには、円筒
部68の内径dが環状突出部52の外周面(対向外周
面)52aの外径より若干大きく、円筒部69の外径D
が嵌合孔部32の内周面(対向内周面)32aの内径よ
り若干小さくなっている。したがって、シール部材60
Cを先端面51aに載置するときに、円筒部68が環状
突出部52の外周面52aに擦ることがない。また、嵌
合部51を嵌合孔部32に挿入するときに、円筒部69
が嵌合孔部32の内周面32aを擦ることがない。よっ
て、シール部材60Cの内外周面、環状突出部52の外
周面52aおよび嵌合孔部32の内周面32aに継手6
0Cの軸線方向に延びる擦過傷が発生することがない。
【0036】また、図12に示すように、シール部材6
0Cは、先端面51aと段差面33との間に装着されて
圧縮変形されると、その変形に伴って内径dが小さく、
外径Dが大きくなる。この場合、シール部材60Cは、
内径dが環状突出部52の外径より小さくなり、外径D
が嵌合孔部32の内径より大きくなるように、その寸法
が設定されている。したがって、シール部材60Cを先
端面51aと段差面33との間に装着すると、円筒部6
8が環状突出部52の外周面52aに押圧接触し、円筒
部69が嵌合孔部32の内周面32aに押圧接触する。
これにより、継手60Cと流入管12の流入側端部12
aとの間からガスが漏れるのをより一層確実に防止する
ことができる。しかも、円筒部68,69が外周面52
aおよび内周面32aに接触するのは、嵌合孔部32に
対する嵌合部51の挿入完了直前であるから、継手60
Cの軸線方向に延びる擦過傷が発生することもない。
【0037】なお、この発明は、上記の実施の形態に限
定されるものでなく、適宜変更可能である。例えば、上
記の実施の形態においては、継手50の内周面にテーパ
雌ねじ部55を形成し、ガス管19の外周面にテーパ雄
ねじ部34を形成しているが、継手50の外周面にテー
パ雄ねじ部を形成し、ガス管19の内周面にテーパ雌ね
じ部を形成してもよい。また、テーパ雌ねじ部55およ
びテーパ雌ねじ部34に代えて、ストレートねじ部を形
成してもよい。その場合には、例えば、継手50の内周
面にガス管19の先端面が突き当たる当接面を形成す
る。また、金属製のシール部材60,60A,60B,
60Cに代えて、耐火材からなるシール部材を用いても
よい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、Oリング等が焼損したとしても継手とガス
管との間からガスが漏れるのを防止することができるの
は勿論のこと、継手とガス管とに擦過傷が発生するのを
防止することができるという効果が得られる。特に、請
求項3,4に係る発明によれば、ガス漏れをより一層確
実に防止することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態を示す図13のX
−X線に沿う拡大断面図である。
【図2】この発明に係るシール部材を示す図であって、
図2(A)はその平面図、図2(B)はその側面図であ
る。
【図3】図2のX−X線に沿う拡大断面図である。
【図4】図1のX円部の拡大図である。
【図5】この発明の第2の実施の形態を示す図1と同様
の断面図である。
【図6】この発明の第3の実施の形態を示す図1と同様
の断面図である。
【図7】この発明の第4の実施の形態を示す図1と同様
の断面図である。
【図8】この発明において用いられるシール部材を示す
図3と同様の断面図である。
【図9】この発明において用いられるシール部材を示す
図3と同様の断面図である。
【図10】この発明において用いられるシール部材を示
す図3と同様の断面図である。
【図11】図10に示すシール部材を図1に示す接続装
置に採用した場合を示す図4と同様の断面図であって、
シール部材がその軸線方向に弾性圧縮される前の状態で
図示されている。
【図12】図10に示すシール部材を図1に示す接続装
置に採用した場合を示す図4と同様の断面図であって、
シール部材がその軸線方向に弾性圧縮された後の状態で
図示されている。
【図13】この発明が適用されたガスメータユニットを
示す正面図である。
【図14】同ガスメータユニットの平面図である。
【図15】流入管の流出側端部とガスメータの導入管部
との接続構造を示す図13のY−Y線に沿う拡大断面図
である。
【符号の説明】
12 流入管(一方のガス管) 13 流出管(一方のガス管) 19 ガス管(他方のガス管) 20 ガス管(他方のガス管) 30A ガス管の接続装置 30B ガス管の接続装置 30C ガス管の接続装置 30D ガス管の接続装置 32a 嵌合孔部の内周面(対向内周面) 33 段差面(対向面) 39 段差面(対向面) 40a 先端面(対向面) 50 継手 51a 先端面(対向面) 52a 環状突出部の外周面(対向外周面) 56 段差面(対向面) 57a 側面(対向面) 60 シール部材 60A シール部材 60B シール部材 60C シール部材 63 円弧面部(対向面との接触部) 64 円弧面部(対向面との接触部) 65 円弧面部(対向面との接触部) 66 円弧面部(対向面との接触部) 67 円弧面部(対向面との接触部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−74379(JP,A) 特開 平8−200182(JP,A) 特開 平9−112697(JP,A) 特開 平5−248573(JP,A) 実開 昭55−171751(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01F 1/00 - 9/02 F16J 15/08

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つのガス管のうちの一方のガス管に継
    手の一端部を回転自在に、かつ他方のガス管側へ離脱不
    能に嵌合し、上記継手の他端部に形成されたねじ部に他
    方のガス管を螺合することによって2つのガス管を接続
    するガス管の接続装置において、上記一方のガス管と上
    記継手との嵌合部に、その軸線方向に対向する環状の対
    向面をそれぞれ形成し、この一対の対向面間に、耐火材
    からなるリング状のシール部材を、上記継手の軸線方向
    に弾性変形させた状態で介装し、シール部材をそれ自体
    の弾性によって上記一対の対向面に環状に押圧接触させ
    ることにより、上記一対の対向面間を封止したことを特
    徴とするガス管の接続装置。
  2. 【請求項2】 上記シール部材を金属で薄肉に形成した
    ことを特徴とする請求項1に記載のガス管の接続装置。
  3. 【請求項3】 上記シール部材を円錐状に形成し、その
    一端面の内周側部分と他端面の外周側部分とを上記一対
    の対向面にそれぞれ押圧接触させたことを特徴とする請
    求項1又は2に記載のガス管の接続装置。
  4. 【請求項4】 上記シール部材を断面略三角形状に形成
    し、その一端面の内周側部分および外周側部分を上記一
    対の対向面のいずれか一方と押圧接触させ、その他端面
    の径方向の中間部を上記一対の対向面の他方と押圧接触
    させたことを特徴とする請求項1又は2に記載のガス管
    の接続装置。
  5. 【請求項5】 上記継手と上記一方のガス管とには、上
    記一対の対向面間に位置し、かつ径方向に対向する対向
    内周面と対向外周面とをそれぞれ形成し、上記シール部
    材の外径が、上記シール部材に外力が作用しない自然状
    態においては上記対向内周面の内径より小さく、かつ上
    記シール部材が上記一対の対向面によって押圧された状
    態では上記対向内周面の内径より大きくなり、上記シー
    ル部材の内径が、上記シール部材に外力が作用しない自
    然状態においては上記対向外周面の外径より大きく、か
    つ上記シール部材が上記一対の対向面によって押圧され
    た状態では上記対向外周面の外径より小さくなるよう
    に、上記シール部材の寸法を設定したことを特徴とする
    請求項1〜4のいずれかに記載のガス管の接続装置。
  6. 【請求項6】 上記シール部材の上記一対の対向面に押
    圧接触する部分を、断面円弧状に形成したことを特徴と
    する請求項1〜5のいずれかに記載のガス管の接続装
    置。
  7. 【請求項7】 上記継手のねじ部がテーパねじ部である
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のガス
    管の接続装置。
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