JP3525263B2 - 座席の暖房方法とその装置 - Google Patents
座席の暖房方法とその装置Info
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- Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
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Description
館,競技場などの観覧用座席が設置された室内及び野外
の施設における座席の暖房装置に関する。
方法として従来より集中管理による暖房方法が知られて
いる。この方法は、図7に示すように、数百〜数千脚の
観覧席をいくつかのブロック(A,B,…)に分け、ブ
ロックA,B,…毎に各ブロック内に含まれる複数の座
席の温度を管理するものである。
A,B,Cについて、各ブロックA,B,C内の座席の
温度を集中管理室22内で管理する例を示している。例
えばブロックA内には、複数の座席A1 ,A2 ,…,A
nが含まれており、各々の座席には、ヒータユニット2
1が内装され、各ヒータユニット21は、集中管理室2
2内の電源23に動力線24をもって並列に接続され、
電源23から各ヒータユニット21への通電制御並びに
各ヒータユニット21の発熱温度の制御は、ブロックA
に専用のコントローラ25aによって行われる。座席の
温度は、ブロックA内に含まれる座席A1 〜Anのうち
の特定の座席、例えば座席A1 の底面に内装されたセン
サ26によって検知され、センサ26の温度検知信号
は、信号線27を通して集中管理室22内のコントロー
ラ25aに入力される。コントローラ25aは、温度検
知信号を入力として各ヒータユニット21に対し、電源
のオン,オフ制御、あるいは発熱温度制御を行い、ブロ
ックA内の各座席は同じ温度に制御される。これは、ブ
ロックB,Cについても全く同じである。集中管理室2
2内には、ブロックB,Cについても専用のコントロー
ラ25b,25cを設置している。
な集中管理による暖房方法によるときには、動力線を分
電盤で分岐して集中管理室内のコントローラと、各ブロ
ック毎に分けて配線が必要となり、さらに、ブロック毎
にコントローラとセンサとをつなぐ配線を布設しなけれ
ばならず、配線が莫大となり、配線布設上の制約を受け
る施設では施工が困難となる。
座席の温度検知は、1ブロック内に含まれる複数の座席
の内の特定の座席に内装されたセンサによって行うもの
であったために、センサが内装された座席に人が着席し
たときには、着座者の体温を感知してセンサが作動し、
一定以上の温度になったときには、コントローラからの
指令でヒータユニットへの通電が断たれるが、同一ブロ
ック内の他の座席に人が着席してもセンサを有する座席
が空席のときには、温度制御機能が働かず、同一ブロッ
ク内の座席の温度が必要以上に高温となって着席者が低
温火傷を負う危険がある。また、センサを有する座席が
空席のままであっても、その座席に蓄熱作用のある荷物
類が置かれたときには、センサは熱を感知し、予め定め
られた温度になったときには同一ブロック内の他の座席
の温度に関わりなく各ヒータユニットへの通電が断た
れ、座席の暖房が機能しないという事態も生ずる。
ク毎の温度コントロールでは、観覧席は満席になること
を前提にシステムが構築されているため、不特定多数の
者の利用のばらつきや利用の多様性には対応しきれない
という欠点である。殊に寒冷地の野外観覧席での座席の
暖房が座席の利用状況によって十分に機能しないときに
事は重大である。
ともに座席の利用状況によって各座席の暖房機能が左右
されない座席の暖房装置を提供することにある。
め、本発明による座席の暖房装置においては、施設の観
覧席の座席を個別に加温して座席毎の暖房を行う座席の
暖房装置であって、施設の観覧席には、椅子の列が左右
前後に配列され、各々の椅子の座板の内部にヒータユニ
ットとセンサが内装され、コントローラを装備し、ヒー
ターユニットは、椅子の着座面を加温する面状発熱体又
は線状発熱体であり、各々の椅子のヒーターユニットは
動力線をもって電源に並列に接続され、センサは、ヒー
タユニットの発熱温度を検知するものであり、コントロ
ーラは、ヒータユニットの発熱温度制御機能を有し、ヒ
ータユニットの発熱温度制御機能は、センサの温度検知
信号を入力とし、各々の椅子のヒータユニットの発熱温
度を制御して発熱温度を設定温度以下に制限するもので
あり、各々の椅子のヒータユニットの発熱温度の設定
は、施設の管理者によって操作されるものである。
ユニットの発熱温度制御機能は、コントローラーの内部
に設けられているものである。
ユニットの発熱温度制御機能は、遠隔操作によって個別
に制御されるものである。また、コントローラは、コン
パレータを有し、コンパレータは、センサの信号出力
と、可変抵抗器の温度設定出力とを入力として動作し、
可変抵抗器の出力とセンサの出力とを比較し、センサ出
力が可変抵抗器を上回ったときにリレーを動作させてヒ
ーターユニットの電源回路を遮断することによりヒータ
ユニットの発熱温度制御機能を実現するものであり、可
変抵抗器は、利用者によって勝手に操作されないよう
に、しかも施設の管理者が可変操作できるようにコント
ローラの内部に設けられているものである。
と、ベンチ又は長椅子のように座面を2以上の席に利用
するものとがある。本発明において座席とは両者を含む
ものである。座席が一脚の椅子の座面であるときには、
その座席に一枚のヒータユニットが内装される。座面が
2以上の座席となるときには、座面に2以上のヒータユ
ニットを組み込むのが原則であるが、2以上の座席に跨
ってヒータユニットを組み込まれていてもよい。
タユニットは、電源回路に並列に接続され、施設の利用
中、ヒータユニットに通電されて発熱し、各々の座席に
備えたコントローラによって個別に温度管理される。
ットとをつなぐ動力線だけであり、配線設備が簡略化さ
れ、観覧者が着席した座席のみが着席者の体温がセンサ
に感知され、座席の温度が設定温度に達したときには、
コントローラが作用してヒータユニットへの通電を断
ち、座席の過熱を防ぐ。各座席の暖房は、他の座席の状
況には全く影響されない。各座席の温度を個別に遠隔制
御するときには、別に信号線を布設するが、マイコン操
作により順次呼出方式を用いて動力線と同様に信号線を
各ヒータユニットのコントローラに並列配線をすればよ
く、あるいは動力線を用いて多重通信することもでき
る。
る。図1は、施設の観覧席の椅子を示している。この椅
子1は、一脚が一座席である。
チの座面は、実施例では三座席分の大きさを有してい
る。図1において、実施例に示す椅子1の座板3は、図
2に示すように下面が開放された中空の殻であり、内部
にヒータユニット4と、センサ5と、断熱材6とを内装
し、下面開口を底板7で閉止したものである。ヒータユ
ニット4は、着座面を加温する面状発熱体又は線状発熱
体である。
抵抗体等であり、着座面の中央部位に対応してヒータユ
ニット4の座面側に設置している。断熱材6は、下方へ
のヒータユニット4の熱の放散を阻止するものであり、
ヒータユニット4と断熱材6とを上下に積層している。
椅子1にはさらに個別にコントローラ8を装備してい
る。
置しているが、コントローラ8の設置位置は必ずしも座
板3内に限るものではない。座板3又は椅子の脚など椅
子の適宜の位置に設置することができるほか、椅子近傍
の配線ボックス内に設けることもできる。センサ5にサ
ーミスタを用いたときにセンサ5と、ヒータユニット4
との配線例を図4に示す。コントローラ8は、以下の動
作によってヒータユニットの発熱温度制御機能を実現す
る。
9の接点11(落下接点)が接続され、リレー9の電源
回路には、コンパレータ10を備えている。コンパレー
タ10は、センサ5の信号出力と、可変抵抗器13の温
度設定出力とを入力として動作するものである。ダイオ
ード12は、コントローラ電源として直流を得るため
に、電源回路の交流を整流するものである。
力と、センサ5の出力とを比較し、センサ出力が可変抵
抗器出力を上廻ったときにリレー駆動信号を出力し、リ
レー9を扛上させてヒータユニット4の電源回路を遮断
するものである。可変抵抗器13は、着座者(利用者)
によって、勝手に操作されないように、しかも管理者が
可変操作できるようにコントローラの内部に設けられて
いる。
示す。施設の観覧席には、椅子の列が前後左右に配列さ
れるが、各椅子に個別に設けられたヒータユニット4,
4,…は、動力線14をもって電源18に並列に接続さ
れており、施設の利用中は、リレー9の落下接点11を
もって、各ヒータユニット4,4,…に通電され、ヒー
タユニットの発熱をもって座席は加温されている。
は、センサ5の温度検知信号出力をもってリレー9が動
作し、その接点11が扛上してヒータユニット4への通
電が止められる。座席が空席のときには、座席の温度
は、専ら外気温度のみによって決定されるが、観客が着
座している座席では体温が加わり、熱の放散が妨げられ
るために通常の場合は、空席の座席よりも早く設定温度
に達して座席の加温が止められることになる。
が、図3の椅子2についても全く同じである。図3に示
す椅子2は、三座席であり、各々の座席は、個別にヒー
タユニット4で加温され、また、各々のヒータユニット
4は、それぞれに専用のコントローラ8によって個別に
温度管理される。
定温度を集中管理する例である。本実施例においては、
制御用信号配線17を各ヒータユニットに並列に接続し
て集中管理室15に引き込み、集中管理室15内に設置
した温度設定器16をコンピュータ制御により順次呼出
方式を用いて各座席と集中管理室15間で通信し、各ヒ
ータユニットの設定温度を個別に管理する。各コントロ
ーラの制御は、動力線14を通して行うことも可能であ
る。
設の観客席の各々の座席に備えた暖房用のヒータユニッ
トの温度管理を個別に行うものであるため、パワーコン
トロール方式によるもののように観客が坐る座席の選定
や空席の有無によって座席の暖房機能が左右されず、座
席毎に個別に所期の暖房効果が得られ、さらに各コント
ローラの設定温度を集中管理することによって、観客席
をブロック毎、あるいは個別に暖房温度を変更すること
もできる。
タブロックの電源供給用の動力線を布設するのみでよ
く、配線の施工が容易であり、また、コントローラの設
定温度を制御する信号配線を布設するときにも、パワー
コントロール方式のようにブロック毎の配線は不要であ
り、動力線と並行に組合せて配線の施工を行うことがで
きる。
ある。
ある。
Claims (4)
- 【請求項1】 施設の観覧席の座席を個別に加温して座
席毎の暖房を行う座席の暖房装置であって、施設の観覧席には、椅子の列が左右前後に配列され、各
々の椅子の座板の内部にヒータユニットとセンサが内装
され、コントローラを装備し、 ヒーターユニットは、椅子の着座面を加温する面状発熱
体又は線状発熱体であり、各々の椅子のヒーターユニッ
トは動力線をもって電源に並列に接続され、 センサは、ヒータユニットの発熱温度を検知するもので
あり、 コントローラは、ヒータユニットの発熱温度制御機能を
有し、 ヒータユニットの発熱温度制御機能は、センサの温度検
知信号を入力とし、各々の椅子のヒータユニットの発熱
温度を制御して発熱温度を設定温度以下に制限するもの
であり、各々の椅子のヒータユニットの発熱温度の設定
は、施設の管理者によって操作されるものである ことを
特徴とする座席の暖房装置。 - 【請求項2】 各々のコントローラの有するヒータユニ
ットの発熱温度制御機能は、コントローラーの内部に設
けられていることを特徴とする請求項1に記載の座席の
暖房装置。 - 【請求項3】 各々のコントローラの有するヒータユニ
ットの発熱温度制御機能は、遠隔操作によって個別に制
御されるものであることを特徴とする請求項1に記載の
座席の暖房装置。 - 【請求項4】 コントローラは、コンパレータを有し、 コンパレータは、センサの信号出力と、可変抵抗器の温
度設定出力とを入力として動作し、可変抵抗器の出力と
センサの出力とを比較し、センサ出力が可変抵抗器を上
回ったときにリレーを動作させてヒーターユニットの電
源回路を遮断することによってヒータユニットの発熱温
度制御機能を実現するものであり、 可変抵抗器は、利用者によって勝手に操作されないよう
に、しかも施設の管理者が可変操作できるようにコント
ローラの内部に設けられているものであることを特徴と
する請求項1、2又は3に記載の 座席の暖房装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06118394A JP3525263B2 (ja) | 1994-03-30 | 1994-03-30 | 座席の暖房方法とその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06118394A JP3525263B2 (ja) | 1994-03-30 | 1994-03-30 | 座席の暖房方法とその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07265155A JPH07265155A (ja) | 1995-10-17 |
JP3525263B2 true JP3525263B2 (ja) | 2004-05-10 |
Family
ID=13163801
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06118394A Expired - Fee Related JP3525263B2 (ja) | 1994-03-30 | 1994-03-30 | 座席の暖房方法とその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3525263B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007097016A1 (ja) | 2006-02-27 | 2007-08-30 | Taduko Ono | 充電池式椅子加温方法並びに充電池式椅子加温装置及び充電池式加温椅子 |
KR102151630B1 (ko) * | 2020-02-13 | 2020-09-03 | 주식회사 올그린텍 | 발열기능을 구비한 경기장 관람용 플라스틱 의자 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1894493A1 (de) * | 2006-09-04 | 2008-03-05 | EFG Energie für Gebäude | Heizkissenvorrichtung |
ES1064257Y (es) * | 2006-11-16 | 2007-05-16 | Lopez Victor Manuel Martinez | Sistema de calefaccion para graderios |
EP4304424A1 (en) * | 2021-12-31 | 2024-01-17 | Termyca Digital, S.L. | An outdoor heatable seat assembly |
-
1994
- 1994-03-30 JP JP06118394A patent/JP3525263B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2007097016A1 (ja) | 2006-02-27 | 2007-08-30 | Taduko Ono | 充電池式椅子加温方法並びに充電池式椅子加温装置及び充電池式加温椅子 |
KR102151630B1 (ko) * | 2020-02-13 | 2020-09-03 | 주식회사 올그린텍 | 발열기능을 구비한 경기장 관람용 플라스틱 의자 |
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JPH07265155A (ja) | 1995-10-17 |
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