JP3524347B2 - 吸光度測定方法、吸光度測定器および吸光度測定システム - Google Patents

吸光度測定方法、吸光度測定器および吸光度測定システム

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JP3524347B2
JP3524347B2 JP26589797A JP26589797A JP3524347B2 JP 3524347 B2 JP3524347 B2 JP 3524347B2 JP 26589797 A JP26589797 A JP 26589797A JP 26589797 A JP26589797 A JP 26589797A JP 3524347 B2 JP3524347 B2 JP 3524347B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分光分析に係り、
特に測定用光線として紫外線を用いる場合に適する吸光
度測定方法と、該方法を用いた吸光度測定器および吸光
度測定システムとに関する。
【0002】
【従来の技術】吸光度測定器は、試料が光を吸収する現
象を利用して定性・定量分析等を行う装置である。この
吸光度測定器では、試料が吸収した光量は、光検出素子
により検出される。この光検出素子は、温度の変化によ
り出力が変化するという特性を有している。このため、
吸光度測定器が設置されている場所の温度が変化する
と、光検出素子出力が変化して、検出精度が低下してし
まう。
【0003】これを防ぐため、ペルチェ素子等の温度調
整部品を利用して、検出素子または、検出素子を取り付
ける分光器を恒温化する方法も、温度変化による誤差の
発生を回避する方法として知られている。しかし、この
方法では、温度調整部品のオン/オフ動作の繰り返しに
同期して検出素子の温度が繰り返し変化するため、検出
素子の出力も繰り返し変化しする。この結果、検出素子
の出力にノイズが発生し、検出素子の出力のS/N(信
号/ノイズ)比を悪化させ、吸光度測定器の感度を低下
させるという欠点がある。
【0004】そこで、このような温度調整部品を用いず
に温度変化による検出精度の低下を回避する方法とし
て、試料の測定前にシャッター等を使用して光を遮断し
た状態の検出素子出力を求めておき、これを用いて検出
した吸光度を補正するという手法が採られる。しかし、
この方法では、補正用データと測定用データとを逐次的
に採取するため、測定に時間がかかるという欠点があ
る。また、試料測定中に吸光度測定器が設置されている
場所の温度変化が発生した場合、補正用データを取得し
たときの温度と、試料測定中の温度とが異なるため、や
はり吸光度の精度が低下してしまう。これは、特に測定
時間が1分以上になる場合には不都合である。
【0005】このような問題に対処するため、特開平7
−12718号公報では、アレイ型光検出素子の一部に
遮光された非入光素子部を設け、この非入光素子部から
の出力をダーク信号(暗電流)として、受光した光検出
素子からの出力を補正するという技術が提案されてい
る。この技術によれば、受光素子からの信号と暗電流と
を処理系に同時に取り込むことができるため、処理時間
を従来に比べて半減することができるとともに、補正用
データを採取してから測定用データを採取するまでの時
間の経過による精度の低下をも回避することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の特開平7−12
718号公報記載の技術では、アレイ型光検出素子を構
成する受光素子の出力すべてを、同一の暗電流データを
用いて補正している。しかし、アレイ型光検出素子の各
素子は、受光することにより、図5に示すように劣化し
て暗電流が徐々に増加する。その劣化の度合い(暗電流
出力の変化の度合い)は、受光時間に応じて増加する。
また、図6に示すように、受ける光の波長が短い方が劣
化の度合いが大きくなる。特に紫外線を受光する場合、
この暗電流の増加は無視できない。アレイ型光検出素子
の各光検出素子は、それぞれ異なる波長の光を受光する
ため、その劣化の度合いはまちまちであり、上述の従来
技術のように単一の値で補正するだけでは、各波長の正
しい吸光度を算出することはできない。
【0007】そこで、本発明は、測定用光線として紫外
線を用いる場合であっても、高精度かつ高感度な測定を
維持することのできる吸光度測定方法と、該方法を用い
た吸光度測定器および吸光度測定システムとを提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、測定用光線の光源と、該測定用光線を
分光する分散素子と、該分光した光を検出する第1の光
検出素子を複数有する検出部とを備え、光源と分散素子
との間に、試料を保持するための試料保持部をさらに備
える吸光度測定器であって、光源と分散素子との間に、
上記測定用光線の光路を妨げる状態および妨げない状態
の双方を採りうる第1の遮光手段が設けられており、検
出部に、第2の遮光手段により遮光されている第2の光
検出素子をさらに有するものが提供される。
【0009】第1の遮光手段は、光源と分散素子との間
の光路を遮断することのできる位置であればどこに設け
られていてもよく、光源と試料保持部との間、および、
試料保持部と分散素子との間の、いずれに設けてもよ
い。また、第1の遮光手段は、測定用光線の光路を開閉
することのできるものであれば、位置の変位によるもの
であれ、状態の変化によるものであれ、本発明に適用で
きる。例えば、回動して変位することにより測定用光線
の光路を遮断するものや、軌道上を摺動して変位(移
動)することにより測定用光線の光路を遮断するもの、
光の透過率を変更することにより測定用光線の光路を遮
断するものなどが、本発明に適用できる。
【0010】また、第2の遮光手段は、第1の遮光手段
のように開閉可能である必要はなく、測定用光線を常時
遮光するもので足りる。この第2の遮光手段としては、
例えば、金属膜などを用いることができる。金属膜を用
いる場合、その厚さは、十分な遮光能が得られれば、任
意に設定できる。
【0011】上述した本発明の吸光度測定器には、測定
用光線の光路を開閉する第1の遮光手段が設けられてい
るため、試料を透過した測定用光線を検出するための第
1の光検出素子を遮光することが容易にできる。従っ
て、本発明の吸光度測定器を用いれば、測定用光線を検
出するための第1の光検出素子を遮光した状態で出力さ
れる出力値を用いて、第1の光検出素子ごとに暗電流を
決定し、この暗電流を基に、試料を透過した測定用光線
を検出した第1の光検出素子の出力値を補正し、吸光度
を算出するすることにより、光の照射による素子の劣化
に拘りなく、正確な吸光度を求めることができる。
【0012】また、検出部に第2の遮光手段および第2
の光検出素子を設けることにより、同一温度環境内で、
受光した素子(第1の光検出素子)からの出力値と、遮
光された素子(第2の光検出素子)からの出力を、同時
に得ることができる。従って、この第2の光検出素子の
出力値を用いて、試料を透過した測定用光線を検出した
第1の光検出素子の出力値を補正し、吸光度を算出する
することにより、温度変化に拘りなく、正確な吸光度を
求めることができる。
【0013】そこで、本発明では、試料を透過した測定
用光線を第1の光検出素子に照射し、該第1の光検出素
子の出力した値を用いて試料の吸光度を算出する吸光度
測定方法であって、(1)第1の光検出素子ごとに、第
1の遮光手段により遮光されたその第1の光検出素子の
出力値と、第2の光検出素子の出力値とを用いて、その
第1の光検出素子の暗電流値を算出するステップ、およ
び、(2)上記第1の光検出素子ごとに、該第1の光検
出素子の上記暗電流値を用いて、上記試料を透過した測
定用光線を検出した該第1の光検出素子の出力値を補正
し、該補正後の値を用いて、該第1の光検出素子の受光
した光の波長における上記吸光度を算出するステップ、
を備える方法が提供される。
【0014】本発明の吸光度測定方法は、暗電流の補正
のための補正係数をあらかじめ算出するステップをさら
に設け、上述の暗電流を決定するステップを、測定用光
線を遮断した第1の光検出素子の出力値と、遮光された
第2の光検出素子の出力値の変化量と、この補正係数と
を用いて、暗電流値を算出するステップとすることが望
ましい。なお、補正係数は、遮光した第1の光検出素子
の出力値の時間経過に伴う変化量と、遮光された第2の
光検出素子の出力値の時間経過に伴う変化量とを用いて
算出される。このようにすることにより、温度変化によ
る出力値の変動が激しい場合でも、素子の劣化に拘りな
く、正確な吸光度を求めることができる。
【0015】本発明の吸光度測定器には、上述の構成に
加えて、本発明の吸光度測定方法により吸光度を算出す
る演算部を、さらに設けることができる。また、本発明
では、上述の本発明の吸光度測定器と、本発明の吸光度
測定方法により吸光度を算出するデータ処理装置とを備
える吸光度測定システムも提供される。
【0016】本発明によれば、上述のように、光の照射
による素子の劣化に拘りなく、高精度かつ高感度な測定
を維持することができる。この光の照射による素子の劣
化は、光の波長が短いほど激しく、特に紫外線を用いる
場合に顕著である。従って、本発明の吸光度測定方法、
吸光度測定器、吸光度測定システムは、紫外線を用いた
測定に特に有効である。
【0017】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の一実施例を図面
を用いて説明する。 A.システム構成 (1)ハードウエア構成 本実施例の吸光度測定システム11は、図1に示すよう
に、セル2内の試料の吸光度を検出する吸光度測定器1
0と、この吸光度測定器10から出力された信号を処理
するデータ処理装置9とを備える。なお、図1におい
て、一点鎖線の矢印は光の径路を、二点鎖線の矢印は信
号の径路を、それぞれ示している。
【0018】吸光度測定器10は、測定用光線8の光源
1と、試料を保持するためのセル2と、測定用光線8を
遮断するための遮光部材である可動シャッタ6と、スリ
ット7と、測定用光線8を分光する分散素子3と、分光
された測定用光線12を検出する検出部4と、検出部4
からの検出信号を受信して処理する演算部5とを備え
る。測定時には、光源1からの測定用光線8は、測定試
料を入れたセル2を通過し、スリット7を通過して分散
素子3に達し、分光される。検出部4は、この分光され
た光12を受光して検出し、検出信号13を出力する。
検出信号13を受けた演算部5は、補正処理を行った
後、補正後の吸光度データ14をデータ処理装置9に送
る。
【0019】本実施例の検出部4は、図2に示すよう
に、複数の光検出素子24を備えるアレイ型光検出素子
である。光検出素子24のうちの一部22は、受光面に
蒸着されたアルミニウム膜23により遮光されており、
受光しない。以下、このアルミニウム膜23により遮光
された光検出素子24を遮光素子22と呼ぶ。残りの光
検出素子21は、異なった波長の光を受光する。以下、
この光を受光する光検出素子24を受光素子21と呼
ぶ。なお、受光素子21は、測定する波長の分だけ設け
られている。また、遮光素子22は、各素子22の出力
値のバラツキを、出力値を平均することにより相殺する
ため、複数(本実施例では7個)設けられている。検出
部4の各光検出素子24は、演算部5により一定時間ご
とに走査される。
【0020】可動シャッタ6は、本実施例では、一辺を
軸に回動することにより光路を遮断する状態および遮断
しない状態をとることのできる板状部材からなり、その
動作は演算部5によって制御されている。図1では、光
路を遮断した状態6bの可動シャッタ6を点線で、光路
を遮断しない状態6aにある可動シャッタ6を実線で、
それぞれ図示した。
【0021】なお、本発明における遮光部材6は、この
ような回動により動作するものに限られるものではな
く、軌道上を摺動することにより移動して光路を遮断す
るものや、光の透過率を変更することにより光を遮断す
るものなど、光源1からの光の径路を開閉することので
きる部材であれば、本発明に適用することができる。ま
た、本実施例では、遮光部材6はセル2とスリット7と
の間に配置されているが、光源1と分散素子3との間の
どこに配置してもよい。
【0022】本実施例の演算部5は、図3に示すよう
に、中央演算処理装置(CPU)31と、主記憶装置3
2と、入出力装置33と、外部記憶装置34とを備える
情報処理装置である。本実施例では、入出力装置33
は、入力手段としてキーボードおよびマウスを、出力手
段として画像表示装置を、それぞれ備えるが、ポインテ
ングデバイスやキータッチセンサ、プリンタなど、他の
入力手段、出力手段を用いてもよい。外部記憶装置34
としては、磁気ディスク装置、磁気テープ装置、光ディ
スク装置など、機械読み取り可能な記憶媒体(例えば、
磁気ディスク、磁気テープ、光ディスク、光磁気ディス
クなど)を備える記憶装置を用いる。
【0023】(2)演算部の機能構成 演算部5の機能構成を、図4に示す。演算部5は、補正
係数算出手段51と、吸光度算出手段52と、遮光時出
力値格納領域53と、遮光素子出力平均値格納領域54
と、補正係数格納領域55と、受光時出力値格納領域5
6と、受光素子出力値格納領域57と、暗電流格納領域
58と、吸光度算出用測定値格納領域59と、吸光度測
定用遮光値格納領域60とを備える。
【0024】遮光時出力値格納領域53と、遮光素子出
力平均値格納領域54と、補正係数格納領域55と、受
光時出力値格納領域56と、吸光度算出用測定値格納領
域57と、暗電流格納領域58と、吸光度格納領域59
と、吸光度測定用遮光値格納領域60とは、主記憶装置
32に設けられた記憶領域である。また、補正係数算出
手段51と、吸光度算出手段52とは、あらかじめ外部
記憶装置34の記憶媒体に保持され、主記憶装置32に
読み込まれたプログラムをCPU31が実行することに
より実現される。しかし、本発明は、このような汎用プ
ロセッサを用いたソフトウエアによる手段に限らず、本
発明のデータ処理方法を実現するような専用回路、ハー
ドワイヤードロジックを含む特定のハードウエア装置
や、このようなハードウエア装置と汎用プロセッサとの
組合せなどによって実現されてもよい。
【0025】(3)データ構造 本実施例における各格納領域53〜59のデータ構造例
を、図8に示す。遮光時出力値格納領域53は、可動シ
ャッタ6により遮光した際の受光素子21の出力値を保
持するための記憶領域であり、図8(a)に示すよう
に、受光素子番号ごとに、今回検出した出力値を保持す
るための格納領域531と、前回検出した出力値を保持
するための格納領域532とを備える。
【0026】補正係数格納領域55は、光検出素子24
の劣化による吸光度の変化を補正するための補正係数を
保持するための記憶領域である。また、受光時出力値格
納領域56は、この補正係数を算出した際の、光源1か
らの光12を受光した各受光素子21の出力値を保持す
るための記憶領域である。これら補正係数格納領域55
および受光時出力値格納領域56は、図8(a)に示す
ように、それぞれ受光素子番号ごとに設けられている。
【0027】吸光度算出用測定値格納領域57は、吸光
度測定時の各受光素子の出力値を保持するための記憶領
域であり、暗電流格納領域58は、各受光素子の暗電流
値(素子の劣化および温度変化による出力値の変化を補
正するための補正値)を保持するための記憶領域であ
る。また、吸光度格納領域59は、算出された各受光素
子ごとの吸光度を保持するための記憶領域である。これ
ら吸光度算出用測定値格納領域57、暗電流格納領域5
8および吸光度格納領域59も、図8(c)に示すよう
に、それぞれ受光素子番号ごとに設けられている。
【0028】遮光素子出力平均値格納領域54および吸
光度測定用遮光値格納領域60は、いずれも、各遮光素
子22の出力した値の平均値を保持するための領域であ
り、図8(b)に示すように、今回算出した値を保持す
るための領域541,601と、前回算出した値を保持
するための領域542,602とを備える。遮光素子出
力平均値格納領域54は、補正係数算出手段51が更新
/参照する領域であり、吸光度測定用遮光値格納領域6
0は、吸光度算出手段52が更新/参照する領域であ
る。
【0029】B.データ処理 (1)補正係数算出処理 補正部5の補正係数算出手段51は、一定時間ごとに起
動され、図7に示す補正係数算出処理を実行する。この
処理について、つぎに説明する。なお、図7において、
点線の矢印はデータの流れを示す。
【0030】補正係数算出手段51は、起動されると、
まず、可動シャッタ6を動作させ、光路に板状部材を挿
入して光源1からの光を遮断した後(ステップ70
1)、検出部4からの信号を受け付け、受光素子21の
出力値を遮光時出力値格納領域53の最新値格納領域5
31に格納し(ステップ702)、遮光素子22の出力
値の平均を算出して、遮光素子出力平均値格納領域54
の最新値格納領域541に格納する(ステップ70
3)。
【0031】つぎに、補正係数算出手段51は、遮光し
た受光素子21の今回および前回の出力値di,d’i
遮光時出力値格納領域53から、遮光素子22の今回お
よび前回の出力値の平均m,m’を遮光素子出力平均値
格納領域54から、それぞれ読み出し、つぎの式(数
1)により、各受光素子21ごとの補正係数fiを算出
して、補正係数格納領域55に格納する(ステップ70
4)。
【0032】
【数1】
【0033】ここで、iは受光素子の番号であり、fi
はi番目の受光素子21に対する補正係数を、diはi
番目の受光素子21の今回の遮光時出力値を、d’i
i番目の受光素子21の前回の遮光時出力値を、それぞ
れ示す。また、mは今回の遮光素子22の出力の平均値
を、m’は前回の遮光素子22の出力の平均値を、それ
ぞれ表す。
【0034】最後に、補正係数算出手段51は、可動シ
ャッタ6を動作させ、光路から板状部材を外した後(ス
テップ705)、検出部4からの信号を受け付け、受光
素子21の出力値を受光時出力値格納領域56に格納し
て(ステップ706)、遮光時出力値格納領域53およ
び遮光素子出力平均値格納領域54の直前値格納領域5
32,542を初期化し、最新値格納領域531,54
1と直前値格納領域532,542とを交換して、処理
を終了する。
【0035】(2)吸光度算出処理 試料測定時には、吸光度算出手段52が一定時間おきに
起動され、図9に示す吸光度算出処理を実行する。この
処理について、つぎに説明する。なお、図9において、
点線の矢印はデータの流れを示す。
【0036】吸光度算出手段52は、起動されると、ま
ず、可動シャッタ6が光路を遮断していればそれを外し
た後(ステップ901)、検出部4からの信号を受け付
け、受光素子21の出力値を吸光度算出用測定値格納領
域57に格納し(ステップ902)、遮光素子22の出
力値の平均を算出して、吸光度算出料遮光値格納領域6
0の最新値格納領域601に格納する(ステップ90
3)。
【0037】つぎに、吸光度算出手段52は、遮光素子
22の今回および前回の走査における出力平均値M,
M’を吸光度算出用遮光値格納領域60から、補正係数
算出時の遮光した受光素子21の出力値diを遮光時出
力値格納領域53の最新値格納領域531から、各受光
素子21の補正係数fiを補正係数格納領域55から、
それぞれ読み出し、つぎの式(数2)により、各受光素
子21ごとの暗電流値Diを算出して、暗電流格納領域
58に格納する(ステップ904)。
【0038】
【数2】
【0039】ここで、iは受光素子の番号であり、Di
はi番目の受光素子21に対する暗電流値を、fiはi
番目の受光素子21に対する補正係数を、diはi番目
の受光素子21の今回の遮光時出力値を、それぞれ表
す。また、Mは今回の遮光素子22の出力の平均値を、
M’は前回の遮光素子22の出力の平均値を、それぞれ
表す。
【0040】続いて、吸光度算出手段52は、各受光素
子21の出力値Siを吸光度算出用測定値格納領域57
から、各受光素子21の暗電流値Diを暗電流格納領域
58から、補正係数算出時の受光した各受光素子21の
出力値Riを受光時出力値格納領域56から、補正係数
算出時の遮光した受光素子21の出力値diを遮光時出
力値格納領域53の最新値格納領域531から、それぞ
れ読み出し、つぎの式(数3)により、各受光素子21
ごとの吸光度Aiを算出して、吸光度格納領域59に格
納する(ステップ904)。
【0041】
【数3】
【0042】ここで、iは受光素子の番号であり、Ai
はi番目の受光素子21に対応する波長の吸光度を、S
iはi番目の受光素子21の出力信号を、Diはi番目の
受光素子21に対する暗電流値を、Riはi番目の受光
素子21の補正係数算出用受光時出力値を、diはi番
目の受光素子21の今回の補正係数算出用遮光時出力値
を、それぞれ表す。
【0043】最後に、吸光度算出手段52は、各受光素
子21に対応する吸光度Aiを吸光度格納領域59から
読み出して、データ処理装置9へ出力して(ステップ9
09)、処理を終了する。
【0044】C.処理結果 セル2に波長230nmにおける吸光度が0.1Abs
である試料を入れ、測定雰囲気の温度を0℃から40℃
まで変化させた場合の、波長230nmにおける吸光度
の変化を図10に示す。
【0045】測定前にあらかじめ補正係数を求めてお
き、これを用いて各測定値を補正した場合には、図10
の曲線41に示すように、吸光度として得られる値は、
温度とともに変化している。また、ペルチェ素子を用い
て検出素子を恒温化した場合、曲線42に示すように、
吸光度として得られる値は、測定中の温度変化と同期し
た変化はないが、ノイズが大きい。これに対して、本実
施例の装置10により得られる値は、直線43に示すよ
うに、ノイズも少なく、温度変化に伴う増減もない。
【0046】また、本実施例によれば、受光による光検
出素子の劣化についても、補正係数により補正されてい
るため、出力される吸光度の経時変化もない。
【0047】受光素子の遮光した状態での出力値は、温
度の変化と、光の照射による素子の劣化との両方の因子
により変動する。本実施例では、試料測定前に、遮光し
た各受光素子の出力の変化量の、遮光素子22の出力
(平均値)の変化量に対する比率をあらかじめ受光素子
ごとに求め、補正係数とする。これは、個々に異なる各
受光素子21の遮光時の出力の変化率を、光の照射され
ない(すなわち劣化しない)遮光素子22における出力
値の変化量(劣化しないことから、温度変化のみによる
ものであると考えられる)に対する割合として数値化す
るためである。すなわち、本実施例による補正係数は、
遮光された受光素子21の劣化および温度変化による出
力の変化率の、温度変化による変化率に対する比率であ
る。
【0048】試料測定時には、その時の遮光素子22の
出力(平均値)の変化量(すなわち、測定時の温度変化
による変化量)にこの補正係数を乗じて、遮光した受光
素子21の出力の変化量の推定値を求め、この推定値
を、遮光した受光素子21の実際の出力値に加えること
により、試料測定時に受光素子21を遮光すれば得られ
るであろう出力値(すなわち暗電流値)を推定する。こ
の暗電流値を、試料を透過した測定光を受光した受光素
子21の出力値から引いて得られた値を、光8が試料を
透過していない場合の出力値(すなわち、補正係数を求
めた際の、受光素子21の受光時出力値と遮光時出力値
との差)で割って、対数を取ることにより、吸光度を求
めることができる。
【0049】本実施例は、このように、温度変化による
出力値の変化と、素子の劣化による出力値の変化とを、
両方とも暗電流とすることによって、光検出素子の劣化
の度合いに差があり、かつ、温度に対する出力特性が異
なる場合であっても、高精度に吸光度測定を行うことが
できる。
【0050】D.他の構成例 本実施例では、補正係数および暗電流値を、吸光度測定
器9の演算部5において算出したが、これらのいずれか
または両方をデータ処理装置9において算出するように
してもよく、これらの値を用いた吸光度の補正処理を、
演算部5ではなくデータ処理装置9において行うように
してもよい。
【0051】また、本実施例では、補正係数算出処理は
一定時間ごとに行われ、吸光度算出処理はこれとは独立
して各光検出素子が走査されるごとに行われるが、本発
明はこれには限られない。例えば、補正係数算出処理お
よび吸光度算出処理を逐次的に行うようにしてもよく、
また、吸光度算出処理を一定回数実行するごとに補正係
数算出処理を実行するようにしてもよい。
【0052】本実施例では、受光した受光素子21の出
力値を保持する領域として受光時出力値格納領域56と
吸光度算出用測定値格納領域57との2領域を、遮光素
子出力の平均値を保持する領域として遮光素子出力平均
値格納領域54と吸光度算出用遮光値格納領域60との
2領域を、それぞれ設けているため、補正係数算出手段
51と吸光度算出手段52との間で排他制御を行う必要
はない。しかし、これらの手段51,52の間で排他制
御を行う場合や、補正係数算出処理と吸光度算出処理と
を逐次的に行うなどにより排他制御の必要がない場合、
これらの領域はそれぞれ1つにしてもよい。
【0053】なお、本実施例では、同一パッケージの検
出部4内に設けられた遮光素子22の出力値の変化と、
可動シャッタ6により遮光した場合の受光素子21の出
力値の変化とを用いて、吸光度測定時の受光素子21の
出力値を補正する。同一パッケージの検出部4に設けら
れた遮光素子22および受光素子21は、同一パッケー
ジ内、すなわち、同一の温度環境にある。このため、遮
光素子22と受光素子21とは、同一の温度変化による
影響を受ける。従って、遮光素子21の出力値変化を用
いれば、受光素子21の出力値の温度による変化を相殺
することができる。
【0054】従って、まだ紫外線の照射による素子の劣
化が著しくない場合など、各光検出素子24による温度
変化特性が等しい場合には、補正係数を用いず、遮光素
子21の出力変化を用いた温度変化に対する補正のみで
吸光度を求めてもよい。この場合、補正係数格納領域5
5と、補正係数算出処理(図7)におけるステップ70
4とを省略し、吸光度算出処理(図9)における暗電流
値の算出(ステップ904)をつぎの数式(数4)によ
り行うようにすればよい。
【0055】
【数4】
【0056】ここで、Diはi番目の受光素子21に対
する暗電流値を表す。diはi番目の受光素子21の今
回の遮光時出力値を表し、遮光時出力値格納領域53の
最新値格納領域531から読み出される。Mは今回の遮
光素子22の出力の平均値を、M’は前回の遮光素子2
2の出力の平均値をそれぞれ表し、吸光度算出用遮光値
格納領域60から読み出される。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、測定用光線として紫外
線を用いる場合であっても、紫外線による素子の劣化に
拘りなく、高精度かつ高感度な測定を維持することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の吸光度測定システムを示す構成図で
ある。
【図2】 実施例の検出部の構成を示す模式図である。
【図3】 実施例の演算部のハードウエア構成図であ
る。
【図4】 実施例の演算部の機能構成図である。
【図5】 紫外線照射量と暗電流変化率との関係を示す
グラフである。
【図6】 照射波長と暗電流変化率との関係を示すグラ
フである。
【図7】 実施例における補正係数算出処理を示す流れ
図である。
【図8】 実施例における演算部のデータ構造例を示す
説明図である。
【図9】 実施例における吸光度算出処理を示す流れ図
である。
【図10】 実施例および従来例における測定吸光度と
温度との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1…光源、2…セル、3…光分散素子、4…検出部、5
…演算部、6…可動シャッタ、7…スリット、8…測定
光、9…データ処理装置、10…吸光度測定器、11…
吸光度測定システム、12…分光された測定光、13…
検出信号、21…受光素子、22…遮光素子、23…遮
光用アルミニウム膜、24…光検出素子、31…中央演
算処理装置(CPU)、32…主記憶装置、33…入出
力装置、34…外部記憶装置、41,42…従来技術に
よる吸光度の温度変化、43…実施例における吸光度、
…51…補正係数算出手段、52…吸光度算出手段、5
3…遮光時出力値格納領域、54…遮光素子出力平均値
格納領域、55…補正係数格納領域、56…受光時出力
値格納領域、57…吸光度算出用測定値格納領域、58
…暗電流格納領域、59…吸光度格納領域、60…吸光
度算出用遮光値格納領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−239649(JP,A) 特開 平7−12718(JP,A) 特開 平6−241900(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 21/00 - 21/01 G01N 21/17 - 21/61 PATOLIS

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】測定用光線の光源と、該測定用光線を分光
    する分散素子と、該分光した光を検出する第1の光検出
    素子を複数有する検出部とを備え、上記光源と上記分散
    素子との間に、試料を保持するための試料保持部をさら
    に備える吸光度測定器において、 上記光源と上記分散素子との間に、上記測定用光線の光
    路を妨げる状態および妨げない状態の双方を採りうる第
    1の遮光手段を備え、 上記検出部は、 第2の遮光手段により遮光されている第2の光検出素子
    備え、 上記吸光度測定器は、 上記光検出素子の出力した値を用いて上記試料の吸光度
    を算出する演算部を備え、 上記演算部は、 上記第1の光検出素子ごとに、 上記第1の遮光手段により遮光された該第1の光検出素
    子の出力値の変化量と、上記第2の光検出素子の出力値
    の変化量とを用いて、該第1の光検出素子の補正係数を
    あらかじめ算出する手段と、 上記第1の光検出素子ごとに、 上記第1の遮光手段により遮光された該第1の光検出素
    子の出力値と、上記第2の光検出素子の出力値の変化量
    と、該第1の光検出素子の上記補正係数とを用いて、該
    第1の光検出素子の暗電流値を算出する手段と、 上記第1の光検出素子ごとに、該第1の光検出素子の上
    記暗電流値を用いて、上記試料を透過した測定用光線を
    検出した該第1の光検出素子の出力値を補正し、該補正
    後の値を用いて、該第1の光検出素子の受光した光の波
    長における上記吸光度を算出する手段とを備えることを
    特徴とする吸光度測定器。
  2. 【請求項2】試料を透過した測定用光線を検出部に設け
    られた複数の第1の光検出素子に照射し、該第1の光検
    出素子の出力した値を用いて上記試料の吸光度を算出す
    る吸 光度測定方法において、 上記測定用光線の光源と該測定用光線を分光する分散素
    子との間に設けられた第1の遮光手段により遮光された
    該第1の光検出素子の出力値の変化量と、上記検出部に
    設けられた第2の遮光手段により遮光された第2の光検
    出素子の出力値の変化量とを用いて、該第1の光検出素
    子ごとの補正係数をあらかじめ算出するステップと、 上記第1の遮断手段により遮光した上記第1の光検出素
    子の出力値と、上記第2の光検出素子の出力値の変化量
    と、該第1の光検出素子の上記補正係数とを用いて、該
    第1の光検出素子ごとの暗電流値を算出するステップ
    と、 上記第1の光検出素子ごとに、該第1の光検出素子の上
    記暗電流値を用いて、上記試料を透過した測定用光線を
    検出した該第1の光検出素子の出力値を補正し、該補正
    後の値を用いて、該第1の光検出素子の受光した光の波
    長における上記吸光度を算出するステップとを備えるこ
    とを特徴とする吸光度測定方法。
  3. 【請求項3】請求項2記載の吸光度測定方法において、
    上記第1の光検出素子の少なくとも一つは、紫外線を受
    光することを特徴とする吸光度測定方法。
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