JP3523844B2 - 複数の搬送波を用いた情報シンボルを受信する方法及び装置 - Google Patents

複数の搬送波を用いた情報シンボルを受信する方法及び装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本願発明はデジタル放送のためのシステム
に関し、特に周波数及び時間に関する伝送チャネルの変
更にもかかわらず信頼性の高い受信を保証するデジタル
放送のためのシステムに関する。
【0002】衛星によって支援される放送システムは、
田舎の地域においてのみ適切な基本カバレージをもたら
す。従って、家屋の密集地帯では、衛星からの受信が完
全ではなく、地上「放送波中継」が付加的に実行されな
ければならない。これは、衛星信号が、衛星に向けられ
た固定受信機から受信及び変換され、その後、地上伝送
器から放送波中継されることを意味する。この地上伝送
器からの信号は、その後、カーラジオ等の移動受信機に
よって受信されることが可能である。デジタル放送のた
めには、音楽の断片や音声の連続は、たとえばISO
MPEGレイヤー3に従ってコード化されることが可能
である。そのような減少冗長コーディングは、相当量の
デジタル情報の伝送を制限する。たとえば、MPEGコ
ード化された要素は、最初からある程度誤りが無い状態
を達成するために、伝送器においてチャネルコード化さ
れることが好ましい。誤り保護のためのアルゴリズム
は、たとえばリード−ソロモン符号及び畳込み符号を含
む。受信機における畳込み符号のデコード化のために
は、ふつう、シンボル毎のMAP、または最尤度推定の
原理に従って作用するビタビアルゴリズムが用いられ
る。地上放送波中継のためには、より大きな街ではいわ
ゆる単一周波数ネットワーク(SFN=Single Frequen
cy Network)の使用が好ましい。これは、単一の伝送器
で網羅できない地域が、同一の信号を同期的に伝送する
いくつかの伝送器の手段で再伝送されることを意味す
る。SFNの実施は、伝送器内の誤り保護コーディング
及び受信内の対応するデコーディングとともに、この分
野の専門家には公知である。異なるチャネルコーディン
グの可能性に関して、Gottfried Ungerboeckによる“Ch
annel Coding WithMultilevel/Phase Signals”, IEEE
Transactions on Information Theory, volume IT-28,
no. 1, pages 55-66, January 1982で言及されている。
この種のシステムにおいて、マルチキャリア変調(MC
M)が変調方式として使用できる。マルチキャリア変調
は、たとえばいわゆるOFDM変調(OFDM=Orthog
onal Frequency Division Multiplex)によって実行で
きる。OFDM変調において、まず1つの入力ビットシ
ーケンスの1つのセクションまたはブロックから1つの
OFDMシンボルが形成される。このために、1つのビ
ットシーケンスは別の数字の連続上で表示される。この
種の表示もまた、「マッピング」として技術的に公知で
ある。最も単純な場合では、マッピング手段とは、ダイ
ビットすなわち2ビット長のデジタルワードを得るため
の、入力シーケンスの2つの連続的なビットの組み合わ
せを意味する。存在している搬送波の数に応じて、存在
している搬送波の数と同じだけのデジタルワードが並列
に記憶されている。この並列配置は、複合スペクトルの
形成に対応しており、各デジタルワード(すなわち例に
おける各ダイビット)は、複数の搬送波についての1つ
の搬送波の複合表示である。このスペクトルを伝送する
ために、離散的フーリエ変換(DFT)または高速フー
リエ変換(FFT)として生成される逆フーリエ変換で
時間ドメインに変換される。多数のダイビットまたは情
報シンボルからの1つのスペクトルの変換結果も、MC
Mシンボルとして公知である。このMCMシンボルは、
時間ドメインにおける1つの保護インターバルによって
伸張できることが好ましく、その結果、符号間干渉(I
SS)が起こらない。いくつかのMCMシンボルは、各
々の間にガードまたは保護インターバルが挿入されてお
り、組み合わせることでMCMフレームが形成でき、そ
れには受信機の同期のための同期シーケンスが与えられ
ている。このようにして、MCMフレームは、各々の間
に保護インターバルがあるいくつかのMCMシンボル、
及び同期シーケンスから構成される。保護インターバル
のタイミングは、SFNシステムにおいて、最も近くに
位置する伝送器を除いて、すべて同じ周波数で同期的に
伝送する複数の伝送器からの反復受信がデータの損失に
つながらないように十分長くあるべきである。OFDM
変調に関しては、たとえばS. B. Weinstein等による科
学文献“DataTransmission by Frequency-Division Mut
iplexing Using the Discrete Fourier Transform”, I
EEE Transactions on Communication Technology, volu
me COM-19, no. 5, pages 628-634, October 1971で言
及されている。チャネルコード化を伴うOFDMに関し
ては、たとえばWilliam Y. Zou等による科学文献“COFD
M: An Overview”, IEEE Transactions on Broadcastin
g, volume 41, no. 1, pages 1-8, March 1995で言及さ
れている。OFDM及び畳込み符号によるOFDMのた
めのチャネルコーディング、並びにビタビアルゴリズム
によるチャネルデコーディングの原理は周知であり、前
述の文献において詳細に記述されている。従って、これ
らの点についてここで詳細に説明する必要はない。OF
DMシステムをも含むマルチキャリア伝送システム(C
M)に関する1つの問題は、多重チャネルでの情報伝送
の間に多くの搬送波が(ほぼ)完全にフェージングにさ
らされ得るということである。従って、これらの搬送波
の手段で伝送される情報は、もはや受信機では入手でき
ず、効率的なチャネルコーディングによってのみ(ほと
んど)回復できる。
【0003】非理想的伝送チャネルの干渉は、たとえば
付加白色ガウス雑音(AWGN)、伝送チャネルの時間
依存的な増大された減衰(たとえば高層ビルの「影」の
中での駆動の場合)、周波数選択的伝送チャネルすなわ
ち特定の周波数が他の周波数より強く減衰されている状
態、または(通常)前述の現象の組み合わせから構成さ
れ得る。更に、伝送チャネルの非常に不均質な位相、す
なわち街における多くの建物のために、反射もまた起こ
り得る。すでに述べたように、対応する実行時間の状況
下で、これらは強めあう干渉につながり、しかしまた弱
めあう干渉にもつながる。この状況は、(異なる伝送パ
スのために存在する)多重チャネル受信に加え、SFN
システムにおいては、受信機との関係において優勢なあ
る伝送器と同期して伝送する他の伝送器からのシステム
関係信号が受信されるという事実によって一層悪化す
る。そのような放送波中継伝送器のための信号は、受信
機までの到達に、より時間がかかる;しかし、強めあう
干渉のために、それらの振幅は優勢な伝送器の受信機振
幅の範囲内になる可能性が高く、これが部分的にでも弱
めあう干渉によって強く減衰されている場合には特にそ
うであろう。アメリカ合衆国特許第4,606,047
号は、雑音、多重パス伝送等の伝送の問題を取り除くた
めの周波数及び時間ダイバーシチを用いたRF通信モデ
ムに関する。デジタルコード化された信号は、5つの相
補デュアルトーンチャネルで連続的に伝送され、チャネ
ルの第1トーンすなわちチャネルの第1搬送波は、伝送
される実際のビットを搬送し、チャネルの第2トーン
は、第1チャネルの相補状態を伝送する。各チャネルに
おいて、伝送ビット及び相補ビットは同時に伝送され、
5つのチャネルにおける伝送は、タイムスタガの方法で
起きる。EP0 572 171 A1は、多重パスフ
ェージングにより影響されたチャネルについて時間ダイ
バーシチをもたらす方法及び装置に関する。デジタル信
号は、1つ以上のシンボルを生成するためチャネルコー
ド化される。それから、複数のシンボルのコピーが作ら
れ、各コピーは、一定の時間で変動する関数で重みづけ
されている。重みづけされたシンボルのコピーは、異な
る伝送回路の手段で処理され、各々の伝送回路に接続さ
れたアンテナの手段で伝送される。時間で変動する関数
によるシンボルの重みづけは、振幅増幅の変化、位相変
移、または振幅増幅及び位相変移の変化を含む。重みづ
けされたシンボルのコピーは、同時に伝送される。いわ
ゆる「ディープフェード」は、時間で変動する信号を用
いる重みづけは異なる位相/振幅状況を導入するという
事実によって克服される。この状況においても、重みづ
けのために弱めあう干渉が起こり得るとはいえ、干渉す
る信号は「ディープフェード」がもはや「静止」せず、
時間で変動する重みづけ関数の特定の部分の間にのみ起
こるように変化させられる。
【0004】ここに記述される発明の目的は、伝送チャ
ネルにおいて干渉が存在する場合でも誤りの無い伝送を
確証するデジタル放送のための構想を形成することであ
る。
【0005】この目的は、請求項1または2に記載の情
報シンボルを伝送する方法、請求項11に記載の情報シ
ンボルを受信する方法、請求項20に記載の情報シンボ
ルを伝送する装置、及び請求項30に記載の情報シンボ
ルを受信する装置によって達成された。
【0006】本願発明は、情報は2回以上伝送されるこ
とにより保護されることが可能であるという認識に基づ
く。搬送波がある時間に強い干渉を受けた場合、または
消去された場合でさえ、情報が後の1回または後の数時
点で再伝送されるならば、同じ情報をこの後の時間での
搬送波から回復させる可能性が残っている。本願発明に
よる構想は、情報が、2回目に伝送されるとき、同じ搬
送波の手段ではなく異なる搬送波の手段で再伝送される
場合に、最も効率的に作用する。この理由は、チャネル
干渉が単に一時的なものではなく、特定の搬送波のより
長く継続する弱めあう干渉である場合、ほとんど消去さ
れてしまった搬送波中の妨害された情報は、妨害されて
おらずむしろ強めあう干渉により補強されているかもし
れない他の搬送波によって回復可能ということである。
これは、「ダイバーシチ効果」につながる。本願発明に
よれば、このダイバーシチは、信号コンステレーション
の拡張により達成され、この理由で「マッピングダイバ
ーシチ」と呼ばれる。たとえば、QPSKすなわち4相
位相変調が考慮される場合、信号コンステレーション
は、情報を伝送できる4つの異なる位相値により構成さ
れる。QPSKにおいて、各位相ポインタは、たとえば
1または1.41(実部の振幅=虚部の振幅=1)の同
じ振幅を有する。後で詳述するように、本願発明による
信号コンステレーションの拡張は、ポインタの振幅の重
みづけにつながる、すなわち第1の情報シンボルに基づ
く第1の伝送シンボルが第1の振幅を有し、同じ情報シ
ンボルに基づくが後で伝送される第2の伝送シンボルは
異なる振幅を有する。従って、本願発明によれば、情報
は2回伝送されるだけでなく、拡張された信号コンステ
レーションの中にある、異なる情報シンボルの手段でも
伝送される。しかし、有効な情報が伝送シンボル間の差
においてコード化されないので、システムのビットバン
ド幅はこの方法によって増大されない。
【0007】本願発明によれば、受信機は、拡張された
信号コンステレーションも識別しており、伝送された情
報シンボルをチャネルデコーディングの手段で高い信頼
性で回復できる。これは、異なる回で受信される、同じ
情報シンボルに関係する2つの伝送シンボルを基礎とし
て、また受信された伝送シンボルにおける差のおかげ
で、可能である。
【0008】変調の好ましいタイプは、原則的にどれだ
けの数の位相状態でも実施できるが(DMPSK)、好
ましい適用ではDQPSKとして、すなわち4つの位相
状態または位相ポインタポジションで実施される差動位
相変調である。コヒーレント受信のために、受信された
各情報シンボルについて位相が推定される。差分デコー
ディングすなわち2つの連続して受信された伝送シンボ
ル間の位相差の形成は、単純な減算によって実行でき
る。この構想の不都合は、位相推定についてハードウェ
アの複雑さが増大することである。しかし、利点は高い
受信利得である。
【0009】インコヒーレント受信は、位相推定を要さ
ず、従ってハードウェアもより単純である。しかし、非
移動受信に関して、受信利得はコヒーレント受信機につ
いてより約3dB少ない。この場合、差分デコーディン
グは、現時点で受信される伝送シンボルを、最後に受信
された伝送シンボルの複素共役で乗算することにより実
行される。移動受信の場合、たとえばドップラー変移の
ために位相があまり正確に推定できないので、受信利得
はより少ない。この複素乗算の結果は、振幅の乗算、及
び2つの被乗数の位相の減算によって形成される。必要
な有効情報は、位相差に含まれる。しかし、受信機にお
けるチャネルデコーディングに関して、この乗算結果の
振幅も必要とされる。2つの小さい振幅は互いに乗算さ
れるので、結果の振幅は典型的に更に小さい数である。
しかし、信号コンステレーションの考察から分かるよう
に、小さい振幅はますます信頼性の低い決定につなが
る。従って、本願発明によれば、ハードな決定は実行さ
れず、代わりに、デコーダの信頼性を増すためにいわゆ
る「対数−尤度比」の手段で「ソフトな」決定がなされ
る。
【0010】本願発明の好ましい実施形態は、添付の図
面を参照しながら以下詳細に記述される。 [図面の簡単な説明]図1は、本願発明による拡張され
た信号コンステレーションの一例を示す信号コンステレ
ーションの図解図である。図2は、本願発明による拡張
された信号コンステレーションの更なる一例を示す信号
コンステレーションの図解図である。図3は、通常の位
相偏移変調または差動位相変調についての信号コンステ
レーションの図解図である。図4は、差分コーディング
での位相偏移変調についての基本的な回路図解図であ
る。図5は、本願発明の実施例による情報シンボルの伝
送器である。図6は、図4におけるDQPSK変調のた
めの信頼度距離を計算するブロック図である。図7は、
コヒーレントデコーディングを行う本願発明による受信
機のブロック図である。図8は、インコヒーレントデコ
ーディングを行う本願発明による受信機のブロック図で
ある。図9は、本願発明による距離計算を示す基本回路
図解図である。図10は、ソフトな距離計算を行うため
のブロック図である。図11は、図5における伝送器の
一部の詳細なブロック図である。図12は、図7におけ
る受信機の一部の詳細なブロック図である。
【0011】
【発明の実施の形態】本願発明による信号コンステレー
ションの誘導について、一般のQPSKまたはDQPS
Kマッピング(DQPSK=差動4相位相変調)を表す
ための信号コンステレーションの図解図を示す図3に関
して以下言及される。信号コンステレーションの図解図
は、b(1)及びb(0)の2ビットで表される4つの
位相状態を含む。図3から、2進ワード00は0度の位
相に対応し、2進ワード01は90度(π/2)の位相
に対応し、2進ワード11は180度(π)の位相に対
応し、2進ワード10は270度(3/2π)の位相に
対応することが分かる。これから、図3において、本願
全体と同じく、時計回りの角回転の約束が用いられるこ
とが分かる。これは、周知のように反時計回りの三角角
回転とは対照的である。図3の信号コンステレーション
の図解図は通常の位相偏移変調及び差動位相変調の両方
について使用できる。図4は、位相状態の数Mでの差動
位相変調(PPSK)を行うための基本回路図解図を示
す。一般的な場合ではどの数のビットでも有し得るが、
ここで記述される実施例においては(図3で示される位
相状態を表すことができるように)2ビットのみを有す
る、時間kでのデジタルワードbkは、ModM加算器
として設計される加算器10に供給される。これは、加
算器の出力信号が常に360度より小さい位相をもたら
すことを意味する。加算器の後に接続されるのは、ブラ
ンチポイント12であり、ここで時間kでの信号bk
分岐して遅延デバイスT14に供給され、ここでbk
1期ほど遅延される。次の周期において、新bkは加算
器10に供給され、bk-1として示される最終周期の前
記bkは、ckとして示される微分位相を得るためにbk
から減算される。よって、ckはいかなる数のビットを
も有する2進ワードであり、その数はbkのビット数に
対応し、このビットワードckはブロックMPSK16
において位相値に割り振られる。シンボルbkまたはb
k-1またはckについて「位相」と呼んだとしても、これ
らのシンボルは単に、ブロックMPSK16によって特
定の位相値が割り振られるビットワードを表す。以下の
節においては、本願発明による拡張された信号コンステ
レーションを表す図1に言及する。各シンボルb(1)
b(0)は、4つの可能な振幅因子c(i)により重み
づけされ、iは{0,1,2,3}からの値である。こ
れは、信号コンステレーションについて図1に示される
合計16の可能性をもたらす。この信号コンステレーシ
ョンは、差動振幅位相変調(DAPSK)に類似してい
る。しかし、振幅因子c(i)を通じて有効情報は伝送
されないが、異なる振幅重みづけc(i)を通じて異な
る伝送シンボルが生成され、それらはb(1)b(0)
により表される同じ有効情報を有するという点で、真の
DAPSKとは異なる。以下の表1は異なる可能性を示
す。
【0012】図2は、本願発明による信号コンステレー
ションの拡張の更なる一例を示す。各シンボル(b
(1)、b(0))は、4つの可能なシンボル(c
(1)、c(0))={(00)、(01)、(1
1)、(10)}で重みづけされる。これは、個々の情
報シンボルb(1)b(0)について以下の可能性をも
たらす。 以下の表において、これらの結果が再び要約される。位
相コーディングについての4つの可能性が、2ビットb
(1)b(0)を示す情報シンボルを通じて、16の可
能性にまで拡張された。 この段階で、本願発明による信号コンステレーションの
拡張は差動位相変調に限られず、本願発明によれば、た
とえば直交振幅変調(QAM)、位相偏移変調(PS
K)、振幅位相変調(APSK)または差動振幅位相変
調(DAPSK)等のいかなる種類の変調方法も拡張可
能であるということを指摘しておくべきである。これ
は、情報シンボルに基づいて、第2の伝送シンボルが生
成でき、前記第2の伝送シンボルは、第1の伝送シンボ
ルとは異なっているが、第1の伝送シンボルと同じ情報
シンボルに関係しているという方法で起きる。重要なの
は、この信号コンステレーションの拡張は、より多くの
情報を伝送するためではなく、少なくとももう1回同じ
情報を伝送するために用いられるということである。図
1を参照すると、これは、異なる重みづけ因子c(i)
を通じて生成できる異なる振幅に、有効情報が含まれな
いことを意味する。信頼性の高いビット決定ができるよ
うに、異なる振幅はチャネルデコーディングによって使
用される。2つの同一の情報シンボルを再伝送する場合
とは対照的に、本願発明によるこの拡張された信号コン
ステレーションは、たとえば受信機での2つの伝送シン
ボルの区別を可能にする。大まかに言えば、本願発明に
よる拡張された信号コンステレーションは、伝送シンボ
ルの設計に関して柔軟性をもたらす。本願発明による方
法では、情報シンボルのビットのみが有効情報の伝送に
更に用いられる。従って、システムの伝送バンド幅は損
なわれない。
【0013】図5は、本願発明による伝送器の実施例の
ブロック図を示す。チャネルコーダ50は、畳込み符号
または類似の符号に基づく、周知の従来技術であるチャ
ネルコーディングプロセスを実行し、情報シンボルb
(1)b(0)を生成するために、ビットグループ化用
の第1のデバイス52にビットを供給する。2つのビッ
トb(1)b(0)のグループ化を通じて、図3に示さ
れる信号コンステレーション図解図の4つの位相状態を
表すことが可能である。情報シンボルを生成するため
の、ビットのグループ化用のデバイスは、「第1のマッ
パ」としても公知である。第1のマッパ52の後に接続
されるのは、図1に示される拡張された信号コンステレ
ーションをもたらすために、本願発明による信号コンス
テレーションの拡張を実行する第2のマッパ54であ
る。第2の「マッパ」は、もちろん図3に表される拡張
された信号コンステレーションも実行できる。よって、
第2のマッパ54は、グループ化用のデバイス52から
生成された情報シンボルの重みづけ用のデバイスを表
す。よって、デバイス52、54の両方は、単一の情報
シンボルに基づく第1と第2の伝送シンボルを生成する
ための1つのデバイスを共に表し、そこにおいて第1と
第2の伝送シンボルは互いに異なる。両方の情報シンボ
ルが、2つの異なる因子c(i)を用いて重みづけデバ
イス54により重みづけされる。よって、重みづけ用デ
バイス54の出力では、異なる時間で異なる伝送シンボ
ルが存在するが、それらは同じ情報シンボルb(1)b
(0)に関係している。
【0014】本願発明の実施例において、(たとえば図
4に関して既に記述したように)時間において隣接して
いる2つの伝送シンボルの差分コーディングが実行され
る。しかし、本願発明による伝送の方法は、本願発明に
よる受信の方法と同じく、差分コーディングなしで実行
され得ることは明らかであり、この場合エレメント1
0、12及び14は存在しない。本願発明の実施におい
て、512の搬送波でのマルチキャリア変調が用いられ
る。最初に述べたように、このマルチキャリア変調は、
逆フーリエ変換によってもたらされ、それは図5におい
てブロックIFFT56によって象徴的に表される。加
えて、デバイス50から54、及び10から16は、5
12の伝送シンボルまたは差分シンボルを生成し、ブロ
ックIFFT56の出力で出力されるMCMシンボルを
得るために、その後、ブロックIFFTの手段で時間ド
メインに変換される。SFNシステムを使用する際、2
つの隣接するMCMシンボルの干渉を避けるために、ブ
ロック58によって象徴的に表されるとおり、各MCM
シンボル間に保護インターバルまたはガードインターバ
ルが挿入される。各々の間に保護インターバルが配置さ
れた特定数のMCMシンボルの後に完全なMCMフレー
ムを形成するために、ブロック60により示されるとお
り、AMSSとしても知られる同期シーケンスが挿入さ
れる。その後、完全同期シーケンスは複素IQ変調器の
手段で高周波搬送波へ変調され、それからたとえば空中
線から伝送される。これはブロック62によって象徴的
に表される。空中線を通じての伝送までの同期シーケン
スの処理は周知であり、従って、これ以上詳細に記述す
る必要はないことを指摘しておくべきである。前述のよ
うに、512の搬送波での、伝送器におけるIFFT5
6、または受信機におけるFFTが使用されることが好
ましい。よって、ブロックIFFT56は、高速フーリ
エ変換の並列な動作モードのゆえに、MCMシンボルを
形成しながら、並列に512のコンプレックスタイムイ
ンスタントを並列に出力する。1つのMCMフレーム
は、たとえば6ミリセカンドの継続時間である。前述の
ように、これはたとえば24のMCMシンボルから成
り、各々の間には保護インターバルが挿入され、その長
さは実施例におけるMCMシンボルの長さの約25%で
ある。更に、同期シーケンスは、たとえば369ビット
を含む。よって、本願発明の実施例において、1つのフ
レームは16,396ビットを含むことが可能である。
よって、本願発明によれば、互いに異なる2つの伝送シ
ンボルは、1つの情報シンボルから生成される。たとえ
ば、全ての搬送波に同様に影響を及ぼす一時的なチャネ
ル干渉がある場合、第1の伝送シンボルが伝送された時
間k1から、干渉の継続時間に相当する時間を隔てた時
間k2で第2の伝送シンボルが再伝送されていれば、利
得は既に獲得できている。主に生ずる時間に関する干渉
の見地から、前記2つの伝送シンボルの伝送間の、約5
のMCMフレームの差動時間が合理的である−記述され
る例では、これは約30ミリセカンドに相当する。しか
し、より短い時間でも、チャネル干渉がより短ければ、
(おそらくより小さい)利得は獲得できる。伝送チャネ
ルの時間における干渉が全ての搬送波に同じ程度に影響
する場合、第2の伝送シンボルが、第1の伝送シンボル
が伝送されたのと全く同じチャネルの手段で伝送されよ
うがされまいが、違いはない。しかし、実際には、破壊
につながるか、または逆に個々の搬送波の強化につなが
り得る干渉はしばしば起こる。従って、第2の伝送シン
ボルを、同じ搬送波ではなく、異なる搬送波の方法で伝
送するのが賢明である。そのとき、第1の伝送シンボル
が弱め合う干渉を受けた搬送波へ変調された場合、第2
の伝送シンボルは、強め合う干渉を通じて、通常伝送さ
れる搬送波と比べて強化さえされたかも知れない搬送波
へ変調される可能性がある。更に、情報は2回だけでな
く、チャネルによっては2回より多く伝送されることが
好ましい。チャネルが比較的低品質であれば、情報シン
ボルの再伝送はチャネルが低い干渉を有する場合より頻
繁に必要である。図1または図2にも示される信号コン
ステレーションの図解図は、同じ情報が4回伝送される
ことを可能にする。2重伝送の場合と同様に、その後、
すべて同じ情報シンボルに基づくがそれ自体は互いに異
なる4つの伝送シンボルが生成される。この場合、後続
の搬送波ラスタが使用できる。第1の伝送シンボルが第
1の搬送波を介して伝送された場合、第2の伝送シンボ
ルは32番目の搬送波を介して、第3の伝送シンボルは
128番目の搬送波を介して、第4の伝送シンボルは2
56番目の搬送波を介して伝送され得る。しかし、他の
周波数ラスタも考えられる。全て同じ情報シンボルに基
づく伝送シンボルが、周波数ラスタに均等に分配される
ように伝送されることが好ましく、それ以後、弱めあう
干渉を通じて格別にひどく減衰されていない少なくとも
1つのチャネルを見出す最大の可能性がある。図1の信
号コンステレーションにおける振幅重みづけに関して、
[0.18、0.35、0.53、0.71]の重みづけ
因子c(i)が用いられる。これは、0から1の有効な
振幅範囲のほぼ最大の利用を可能にする。
【0015】以下の項では、デジタル信号受信機のため
のソフトな距離計算の実施を含む、図6について言及す
る。以下の距離の考察は、全てDPSKに関する。しか
し、前述の観察から、他の変調方法についての類似の距
離の考察がこれから導出できる。伝送シンボルはs
(k)=ejΦ[k]として表すことができ、Φ[k]は絶対
位相である。伝送側では、実際の伝送シンボルは以下の
ように表される: 有効情報は式1において微分位相タームΦ[k]で表され
る。受信シンボルは以下のように表される: 式2において、H(..)はμ番目の搬送波についての
チャネル伝送関数を示す。Dは搬送波の数を表し、n
(k)は付加ランダム雑音である。kは現時間であり、
k−1は前時間を表す。s(k)が伝送された場合の、
r(k)の受信に関する条件的確率密度関数は次のとお
りである: ここで、σn 2はn(k)の変動であり、次のように計算
される: 信頼性の高い距離の計算のために、すなわち受信機にお
いて信頼性の高い情報を決定する、または決定できるよ
うに、個々の2進シンボルb(1)及びb(0)の対数
−尤度比λ(k)が用いられ、それはi番目のビットに
ついて以下のように定義される: 略さないで書くと、これは式6をもたらす: Pr(Φ)は決定されるべき情報シンボルの位相が特定
値を取る確率を表す。4つの異なる位相状態が存在し
(図1、図2)、それらは全て同じ確率を有する。従っ
て、確率Pr(Φ)は、式6の全ての加数について同じ
であり、式6から減ずることが可能である。よって、対
数−尤度比について以下の式がもたらされる: 式3が式7に挿入され、加算が略さずに書かれた場合、
情報シンボルb(0)及びb(1)のビットについての
対数−尤度比に関する以下の式となる: 周知の変換を用いて、式8及び式9は、以下のように単
純化できる: 式10及び式11は、図6におけるブロック図によって
理解される。図6において、既存の差分コーディングは
まず差分デコーダ64の手段でデコード化される。差分
デコーダの出力信号はその後、2つのブロック66及び
68に供給され、ブロック66は複素数の実部を抽出す
る関数を実行し、ブロック68は複素数の虚部を抽出す
る関数を実行する。式10及び11に対応して、2つの
加算器70、72が図6に示され、これらはブロック6
6、68から斜めに供給される。出力側では、2つの乗
算器74、76が付加雑音n(k)の変動の乗算を実行
することが意図されており、その出力で、決定されるべ
く受信された情報シンボルの第1ビットb(0)及び第
2ビットb(1)についての必要な対数−尤度比がもた
らされる。よって図6は、たとえば図3に示されるよう
な、考察される信号コンステレーションの公知の場合に
おいて、単一の情報信号の伝送でソフトな距離計算が実
行できるように、式10及び11の固定線での実現を表
す。2つの伝送シンボルが伝送器から伝送され、受信機
によって受信され、その両方が同じ情報シンボルに基づ
いているという本願発明による場合について、ソフトな
距離計算を導き出すために、式1から11において表さ
れる公知の場合のソフトな距離計算の導出については、
後で言及される。
【0016】しかし、まずは、コヒーレント原理により
作動する本願発明による受信機を表す図7について言及
する。ブロック78は、「フロント−エンド」として指
定され、受信空中線、及びたとえば中間周波数への変換
やフィルタリング等の特定の周知の信号処理を含む。ブ
ロック80はブロック78の後に接続され、このブロッ
クは「アナログデジタルコンバータ」としてADCと指
定される。このブロックは、アナログからデジタルへの
変換とともに、「ダウンサンプリング」及びフィルタリ
ング操作を対象とする。フロント−エンド78で受信さ
れたRF信号は、このようにベースバンドに変換され、
ADC80からサンプリングされる。通常、ADCの出
力信号は実部と虚部を有する複素信号であり、実部と虚
部の両方が8ビットまたはADCによって決定された他
のワード幅で量子化できる。図面における表示に関し
て、幅広の矢印は、複素信号が実部と虚部を伴って伝送
されることを示し、単線で示される細い矢印は、実部か
虚部のどちらか、またはただ1つの値が1回に伝送され
ることを示すということを指摘しておく。MCMシンボ
ル間の同期シーケンス及び保護インターバルの両方が、
ブロック82によって、ADC80から出力される量子
化されたサンプリング値シーケンスから除去され、これ
は同期及び保護インターバル除去として指定される。よ
って、ブロック82の出力では、MCMシンボルのみか
ら構成されるMCMフレームが存在する。続いて、FF
Tとして指定され、周波数ドメインへのフーリエ変換を
実行するブロック84によって、MCMシンボルは次々
と周波数ドメインに変換される。よって、MCMシンボ
ルのスペクトルは、FFT操作の後ブロックFFTの出
力に存在し、個々のスペクトル値またはスペクトル線は
実部と虚部を有する。実部と虚部は両方とも、ADCの
ビット幅に対応して量子化される。前述のように、実施
例においては実部と虚部の両方が8ビットのワード幅を
有する。図7で言及されるコヒーレントな場合では、実
部と虚部を有する各搬送波の位相、すなわち各スペクト
ル線は、当業者にとっては周知の方法でブロック86に
おいて推定または決定される。従って、位相決定ブロッ
ク86の出力では、時間に関する連続位相値が存在し、
それらは受信されたスペクトル線の位相を再現する。M
odM加算器88及び1クロック周期の遅延をもたらす
遅延デバイス90の手段で、伝送器に導入された差分コ
ーディングが取り消される、すなわち差分デコーディン
グの処理(64、図6)が実行される。よって、加算器
88の出力では、伝送器においてブロック52(図5)
の出力で形成される情報シンボルを表すべき位相値が存
在する。加算器88の出力での位相値は、位相決定デバ
イス86によってもたらされるとおりに量子化される。
明らかに、加算器88の出力での位相値は、正確に0
°、90°、180°または270°ではなく、予測さ
れた値からそれる。なぜなら位相ひずみや他の干渉が、
伝送器と受信器の両方、特に(戸外の)伝送チャネルを
通じて導入されているだろうからである。図5において
示される伝送器において、チャネルコーディングが実行
されなかった場合、すなわちチャネルコーダ50が存在
しなかった場合、加算器88の出力信号は、たとえば1
つの情報シンボルについて45°より下の位相値は全て
0°の位相に対応し、45°の位相より上の位相値は全
て90°の位相に対応すると決定する決定エレメントに
供給されることが可能である。この種の単純な決定は、
「ハードな」決定と呼ばれる。しかし、そのようなハー
ドな決定は、多くの誤った決定につながり得る。この理
由で、チャネルコーダ50において畳込みコーディング
が既に実行されたのであり、これは受信機においてチャ
ネルデコーダのブロック90の手段で再び取り消されな
ければならない。この関係において、伝送器に畳込み符
号が供給されていた場合、専門家には周知の方法でビタ
ビアルゴリズムが使用される。伝送器における誤り耐性
コーディング、及び受信機における対応する誤り耐性デ
コーディングのための他のアルゴリズム及び方法が公知
であり、従って更に記述する必要はない。しかし、弱め
あう干渉または類似の伝送チャネルの妨害のために、最
も効率的なチャネルコーディング及びチャネルデコーデ
ィングにもかかわらず、情報が失われることも起こり得
る。これを相殺するために、本願発明によれば、情報は
2回または数回伝送される。最も単純な場合、2または
nの量子化された位相値がその後、異なる時間k1及び
2またはknにおいて、加算器88の出力に存在する。
単一の情報シンボルに関係する前記2つの量子化された
位相値の一方の量子化された位相値が、受信機において
比較的明瞭な結果であり、他方が不明瞭になりがちな結
果である場合、他方の位相値は無視でき、位相決定は比
較的明瞭な結果の一方について実行できる。「ハード
な」決定またはチャネルデコーディングのいずれかが用
いられることは言うまでもない。移動ラジオ電話につい
ては、伝送器における畳込みコーディング及び受信機に
おける対応するチャネルデコーディングが有利である。
ハードな決定は、特に移動受信に関して、受信機の信頼
性の悪化につながり得る。代わりに、両方の位相値が加
算され、その後2で割ることが可能であり、その結果、
平均化の手段でより信頼度の高い決定ができる。更なる
可能性は、位相決定デバイス86の入力で位相減算に関
与する前記受信された2つの伝送シンボルの振幅を決定
すること、及びその後、これを決定してから、位相決定
において、受信された伝送シンボルが減算前に最大の振
幅を有した、量子化された位相値を考慮することであ
る。同じ情報シンボルに基づく前記2つの受信された伝
送シンボルを組み合わせるための更なる可能性は、関与
する振幅及び対応する平均化に従って重みづけを実行す
ることである。しかし、本願発明の実施例によると、情
報シンボルを表す両方の量子化された位相差は、「ソフ
ト」な決定を通じて誤り決定が少数である決定を達成す
るために、「ソフト量子化」位相値として使用され、チ
ャネルデコーディング90においてビタビアルゴリズム
または類似のアルゴリズムの手段で使用される。
【0017】図8は、コヒーレント受信のための本願発
明による受信機のブロック図を示す。図8における受信
機の図解図は、図7におけるブロックFFTまでの受信
機に対応する。しかし、図8での受信機におけるインコ
ヒーレント原理は、位相決定デバイス86(図7)が存
在せず、この代わりに乗算器92、遅延デバイス90及
び共役複素値を形成するためのデバイス94があるとい
う点に現れている。図8で示される受信機において、エ
レメント90、92及び94は、受信された伝送シンボ
ルから再び元々伝送されたシンボルb(1)b(0)を
引き出すことができるように、伝送器(図5)において
導入された差分コーディングを再取消しするよう働く。
その後、現時点の伝送シンボル及び最終サイクルの共役
複素伝送シンボルの複素値が、乗算器92の出力に存在
する。振幅及び位相による複素表示が使用された場合、
現伝送シンボル及び前伝送シンボルの振幅の乗算の結果
をその振幅として有する値が乗算器92の出力に存在す
る。この値は、現および前伝送シンボルの位相における
差をその位相として有する。伝送器が伝送シンボルに関
して差動位相変調を実行したため、必要とされる有効情
報は、この位相差中に含まれる。位相差を形成するのに
ModM加算(88)しか必要でなかった図7で示され
るコヒーレント受信機とは対照的に、図8で示されるイ
ンコヒーレント受信機においては、2つの複素数の乗算
が起こる。移動受信では、受信する信号の振幅が通常比
較的小さいので、乗算器92の出力で受信される差分シ
ンボルの振幅は更に小さくなる。しかし、これは、たと
えば4つの位相状態のうちのいずれが存在するのか決定
する際に、正しい決定をなす確率が著しく減じられるこ
とを意味する。この関係において、図3に注意が向けら
れる。伝送の場合に1の振幅または重みづけされた振幅
(図1)を有する伝送シンボルb(1)b(0)=00
が考慮される場合、受信された伝送シンボルの振幅が小
さくなるほど、位相決定がますます信頼性の低いものと
なることが分かる。極端な場合、振幅が非常に小さいた
めに複素平面の発生源とほとんど同じである場合、乗算
器92の出力で受信された差分シンボルが確実に計算に
おける位相タームを含むとしても、位相決定はもはや不
可能である。しかし、この時点での非常に小さい振幅の
ために、この位相タームはもはや重要でなく、更なる予
防対策が取られなければ、ほぼ誤った決定につながるこ
とが避けられなくなる。従って、本願発明によれば、式
1から11で表される距離計算についてと同じ方法で、
共に単一の情報シンボルに関係する2つの伝送シンボル
の受信のために、距離計算ユニット96も乗算器92の
後に接続される。以下の項では、本願発明による距離計
算ユニット96に言及する。しかし、互いに異なるが同
じ情報シンボルに関係する2つの伝送シンボルが伝送さ
れる、本願発明による構想のための対数−尤度比の誘導
を記述する前に、時間に関する一般的な説明をするため
に、まず図9に言及する。第1の伝送シンボルが受信さ
れるか、または有効情報が含まれる第1の伝送シンボル
について対応する差分シンボルが計算される時間k
1で、第1の距離計算96aが実行される。第2の伝送
シンボルが受信されるか、または差分コーディングで対
応する差分シンボルが受信される時間k2で、第2の受
信された伝送シンボルについて距離計算96bも実行さ
れる。第1の距離計算96aの結果は、k1とk2間の時
間間隔内でこの値を保持するために、記憶ユニット98
に中間的に記憶される。第2の距離計算96bが完了し
たとき、第1の距離計算の結果が記憶ユニット98から
読み出され、距離結合デバイスにおいて第2の距離計算
の結果と結合される。前述のように、距離結合は、単純
な加算でよい。代わりに、決定は距離結合デバイス10
0において実行されてもよく、その距離はより信頼性が
高い。より好ましい距離が、その後チャネルデコーダ9
6における更なる処理に取り入れられ、他方は拒否され
る。更に、重みづけされた加算も距離結合デバイス10
0において実行できる。この場合、対応する差分シンボ
ルに基づく受信された伝送シンボルの振幅が、どの距離
がより信頼性が高いかを決定することができるように、
考慮に入れられる。受信された伝送シンボルが大きい振
幅を有しがちな場合、それは正しい情報を搬送している
と仮定でき、一方小さい振幅を有しがちな受信された伝
送シンボルに関しては、これは不確実である。その後、
ビタビアルゴリズム及び類似のアルゴリズムを実行し、
チャネルコーダ50(図5)における畳み込み符号を使
用する図7のチャネルデコーダ90に対応するチャネル
デコーダ90に、距離結合デバイス100の結果が供給
される。
【0018】図9から、例として互いに異なるが同じ情
報シンボルに関係している2つの伝送シンボルと組み合
わせて示される本願発明による構想は、2つより多い伝
送シンボルが生成される場合にも問題なく拡張適用でき
ることが分かる。これは、単一の情報シンボルの2重伝
送だけでなく、多重伝送にもつながる。たとえば(実施
例で用いられるように)4重情報伝送が想定される場
合、第2のマッパ54がコンステレーションの図解図の
4重拡張を形成するので、更なる距離計算デバイス96
及び更なる記憶ユニット98が使用される。この場合、
時間kiでの個々の距離計算の結果を結合できるよう
に、距離結合デバイス100は4つの入力を有する。情
報シンボルがより頻繁に再伝送されると、チャネルデコ
ーダ90における正しい決定の数はより大きくなる。し
かし、明らかに、情報がより頻繁に再伝送されると、ビ
ット効率性はより著しく落ち、これは単純伝送の場合に
最も顕著になる。しかし、たとえばMPEG標準ファミ
リーにおいて実行される有効な圧縮アルゴリズム、及び
中間ギガヘルツレンジより下部において高い搬送波周波
数を許容する高速回路により、伝送されたビットの量
は、信頼性の高い検波ほどに決定的ではない。特に、本
願発明によるシステムをデジタル放送に使用することを
考慮する場合、誤り決定が最少数である高い信頼性の獲
得が、この種の製品が市場で受容されるために最も重要
であることが認識される。これは特に、たとえば超高層
ビルの林立する大都市におけるような、難しい位相での
伝送チャネルに当てはまる。ほとんどの顧客は大都市及
び大都市中心部に特に多く見出され、このことはデジタ
ル放送に対する最大の難問となる。従って、干渉のない
誤り無しの受信が最優先である本願が特に有益である。
以下の項では、第1の距離計算デバイス96a及び第2
の距離計算デバイス96bにおいて実行される距離計算
を記述する。図9で分かるように、距離計算は、ここで
は異なる時間に実行されるので、実際には、第1の距離
計算デバイス96a及び第2の距離計算デバイス96b
は同じ距離計算デバイスであるという事実に注意が促さ
れる。以下の項では、互いに異なるが同じ情報シンボル
に基づく2つの伝送シンボルの伝送を伴う本願発明によ
る場合における対数−尤度比の計算回路の実現を、式の
手段で導く。このために、受信シンボルの2つのペアr
(k1−1)、r(k1)またはr(k2−1)、r
(k2)が考慮され、時間k1とk2は互いに異なる。誘
導を簡単にするために、関連の伝送シンボルs(k1
1)からs(k1)の間の遷移は、共通の(ソース)ビ
ット(インデックス1)により表される。これは、s
(k1−1)からs(k1)間の遷移におけるビットiま
たはs(k2−1)からs(k2)間の遷移におけるビッ
トjは同一であると仮定することを意味する。この点
で、伝送シンボルはs(k)により表され、受信シンボ
ルはr(k)により表されることに注意を向けておく。
(s=send、r=receive)。2つの受信機
ペアが互いとは独立して考慮される場合、(図6の場合
のような)求められている2進シンボルについての確率
または対数−尤度比が見出し得る。この目的のために、
Φ1が受信機ペアr(k1−1)、r(k1)に、Φ2がr
(k2−1)、r(k2)に割り当てられる。ビットiま
たはビットjについての対数−尤度比λ(1)が、次のよ
うにΦ1及びΦ2の両方について与えられ、ここで情報
シンボルb(1)b(0)が2ビットで成る場合、1は
0または1であり得る。 考慮される受信されたペアが、時間に関して比較的互い
から隔たっている場合、単独伝送条件が仮定できる。こ
れは、両方の場合について、互いに統計的に独立してい
るとみなされることを可能にする。これを表す式は次の
とおりである: この結果は次のとおりである: 従って、1番目のビットについて、これは次の式をもた
らす: 式16と式17から、統計的独立に関して、情報シンボ
ルの対応するビットについて対数−尤度比の単純な加算
が実行できることが分かる:
【0019】図10は、図で表されたこの結果を示す。
受信シンボルr[k1、... k2、... ]が、図8のエ
レメント90、92、94を含む差分デコーダに供給さ
れる。乗算器92の結果は、その後、実部デバイス66
と虚部デバイス68に再び供給され、当該デバイスは加
算器70、72に順に斜めに供給する。決定されるべき
情報シンボルが伝送器から2回伝送された場合、2つの
距離結合デバイス100a、100bは、式16の加算
を実現することが求められる。情報シンボルについての
対数−尤度比は、その後出力にあり、これらは同じ情報
シンボルの2伝送の手段で決定されている。図8から分
かるように、たとえばビタビアルゴリズムの手段でソフ
トな決定ができるように、対数−尤度比が相次いでチャ
ネルデコーダ90に供給される方法で、これらの2つの
値はマルチプレクサ102に供給される。これはマルチ
プレクサ102とチャネルデコーダ90の間の単純接続
線を介して再現される。以下の項では、この「4−DA
PSK」の場合における対数−尤度比の決定を表示する
ための例として(図1に示される)信号コンステレーシ
ョンが記述される。位相は4つの状態{0、Φ/2、
Φ、3Φ/2}のうちの1つを取り得る。振幅につい
て、iは{0、1、2、3}からの値である重みづけ4
c(i)が存在し、実際の適用では、次のc(i)を取
ることができる:{c(0)、c(1)、c(2)、c
(3)}={0.18、0.35、0.53、0.7
1}。式11において与えられる定義を用いて、これは
式13に類似する式19をもたらす。 位相と振幅は互いに独立した変数であるという事実か
ら、式14は同様に次のように書くことができる: 対数−尤度比についての結果は次のように書き出され
る: 式21から、特定の重みづけされた振幅の受信について
の確率Pr{c(j)}は、対数−尤度比についての乗法
重みづけを表すことが分かる。従って、表示されるDQ
PSKの場合の確率密度関数は、特定の振幅c(j)での
DQPSKについての確率密度関数から計算され、その
後式21の分母及び分子においてPr{c(j)}で乗算
される。これは、個々の振幅が、その確率に対応する重
みづけを通じて、対数−尤度比において現れることを意
味する。図2での信号コンステレーション図解図につい
ての上記の誘導に基づいて、類似の式が導きだされる。
要約すると、本願発明は、変調/復調処理と組み合わせ
て、マルチキャリア変調伝送の搬送波について、及びO
FDMの特別な場合において、有効であることが証明さ
れた。一方では信号コンステレーションの拡張が達成さ
れ、他方では、「マッピングダイバーシチ」利得が、搬
送波上の情報の複合的な表示を通じて達成される。よっ
て、「マッピングダイバーシチ」について、各情報ビッ
トは少なくとも2回伝送される。同じ情報の伝送の時間
間隔は長いことが好ましい。この場合、2つの現象は互
いに統計的に独立しているとみなすことができる。しか
し、伝送チャネルそのものが考慮される場合、2つの伝
送処理が統計的に完全に互いから独立しているとみなさ
れ得ないより短い時間間隔も、チャネルが短い時間変動
しか受けないならば、検波信頼性の増大につながる。
「マッピングダイバーシチ」の場合の「デマッピング」
または復調は、コヒーレントな場合(図7)及びインコ
ヒーレントな場合(図8)の両方において使用できる。
「マッピングダイバーシチ」の場合の距離計算は、2ス
テップで実行される。第1の距離は時間k1で計算され
て記憶される。その後、第2の距離が時間k2で計算さ
れ、続いて第1の距離と結合されるが、この結合は、好
ましくは加算として実行される。距離結合の結果は、そ
の後受信機内のチャネルデコーダに渡される。より良い
理解のために、以下の項では対数−尤度比が簡単に説明
される、あるいはどのようにしてこれらがチャネルデコ
ーダ90において評価されるのかが述べられる。式11
から、たとえば対数関数に対応する値の範囲が−無限大
から+無限大の間に延びることが分かる。対数−尤度比
が著しい負の値である場合、これは、ビットが1である
確率が非常に低く、ビットが0である確率が非常に高い
ことを意味する。よってこの場合、検討中のビットは0
であるという非常に信頼性の高い決定がなされる。対数
−尤度比が非常に大きな値である場合、すなわち対数の
引き数が非常に大きい場合、ビットは1であるという確
率はより高そうであり、ビットが0であるという確率は
非常に低いことが分かる。そのとき、ビットは1である
という非常に信頼性の高い決定ができる。従って、チャ
ネルデコーダ90における更なるデコーディングについ
て、ビットb(0)、b(1)は、対応する対数−尤度
比によって置換される。対数−尤度比の評価は、たとえ
ば、0.5より下のものは全て0であり、0.5より上
のものは全て1であることを明らかにすることにより実
行され得る。対数−尤度比が1より大きい場合でも、信
頼できる1があり、1より下の値はより信頼性の低い1
であるといえる。本願発明の実施例による伝送器(図
5)の詳細な説明について、ここで図11が観察され
る。図11は、図5と同様に、第1のマッパ52、この
後に接続される第2のマッパ54、直並列コンバータ5
3aを示す。同じ情報シンボルに関係する2つの伝送シ
ンボルを伝送する場合を考慮するに当って、両方のマッ
パがまず第1の伝送シンボルb100及びその後第2
の伝送シンボルb101を生成する。これら2つの伝
送シンボルは、直列的に生成され、その後53aを通じ
て並列化される。第1の伝送シンボルは、その後並列直
列コンバータ53bに直接入り、第2の伝送シンボルの
伝送を後の時間で達成するために、第2の伝送シンボル
は時間インターリーバに供給される。好ましくは一定の
調節された時間の後に、時間インターリーバは、供給さ
れた伝送シンボルを、差分デコーダ10、12、14の
前の伝送ビットストリームに挿入する。後の時間で第2
の伝送シンボルを第1の伝送シンボルについてと同じ搬
送波に割り当てるために、または前述のように、好まし
くは別の搬送波に割り当てるために、時間インターリー
バが配置されることが可能である。
【0020】図11から、本願発明による伝送器の実施
例について、重みづけのオーダーが固定されることも明
らかである。これは、第1の伝送シンボルは常に重みづ
けc(0)を有し、第2の伝送シンボルは常に重みづけ
c(1)を有し、第3の伝送シンボルは常に重みづけc
(2)を有する等を意味する。これは、重みづけのオー
ダーが好ましくは予め定められているために、受信され
たシンボルがどの重みづけを有しているべきかを受信機
が当初から認識しているという利点を有する。
【0021】図12は、図7または図8の本願発明によ
る受信機の幾分詳細な表示である。図12は図9にも類
似している。差分デコーダは、直並列コンバータ65の
後方に接続される。これは、一方で第1の距離計算デバ
イス96aに供給し、他方で、時間に関してチャネルの
方法でインターリーブする時間インターリーバ55を通
じて導入される任意のシンボルを除去する時間デインタ
ーリーバ97に供給する。第2の距離計算デバイス96
bは、時間デインターリーバ97の後に接続される。既
に詳細に記述したように、距離結合は、距離結合デバイ
ス100において前記2つの単一比の加算によって実行
されることが好ましい。ビタビデコーダは、チャネルデ
コーダに含まれることが好ましく、デバイス100の前
記2つの出力信号を入力として取り、初期状態から最終
状態までトレリス線図で算出する。最大距離のルート
は、その後、推定されたコードシーケンスに加えて推定
された情報シーケンスをもたらす。対数−尤度比が用い
られないコヒーレントな場合、受信信号は、ビタビデコ
ーダの入力前に時間k1及びk2で加算されることが好ま
しい。これは、最大比結合(MRC)としても公知であ
る。チャネル特性に関して、以下のようにコメントして
おく。言うまでもなく、伝送の間は、チャネルそれ自体
は識別されていない。しかし、チャネルは受信機におい
て推定されることが必要である。チャネル推定はシステ
ム、セットアップ、使用されるチャネルの種類によるの
で、この推定は、全ての実際上の実施において異なるこ
とが判明する。雑音に関しては、付加白色ガウス雑音
(AWGN)が主に考慮される。この場合、一方では雑
音分布、他方では信号レベル対ノイズレベルの比が知ら
れる。この情報は、更なるデコーディングのためにチャ
ネルデコーダにおいて使用される。畳込み符号が伝送器
において使用される場合、前段でしばしば述べたよう
に、ビタビデコーダが受信機において使用される。実際
の実施のために、1/σn 2は全ての距離の増分について
同一であり、従って、ビタビデコーダにおけるデコーデ
ィングには無関係である。従って、図10で既に分かる
ように、1/σn 2は損失なく無視できる。
フロントページの続き (72)発明者 エバライン エルンスト ドイツ連邦共和国 D−91091 グロー センジーバッハ ヴァルトシュトラーセ 28 ベー (72)発明者 ブーフホルツ シュテファン ドイツ連邦共和国 D−81447 ミュン ヘン カーシュラヒャー シュトラーセ 8 (72)発明者 リップ シュテファン ドイツ連邦共和国 D−91058 エアラ ンゲン シュタインヴェク 9 アー (72)発明者 ホイベルガー アルベルト ドイツ連邦共和国 D−91056 エアラ ンゲン ハウゼッカーヴェク 18 (72)発明者 ゲルホイザー ハインツ ドイツ連邦共和国 D−91344 ヴァイ シェンフェルト ザウゲンドルフ 17 (56)参考文献 特開 平10−32557(JP,A) 特開 平5−327807(JP,A) 特開 平6−37683(JP,A) 特表 昭58−500099(JP,A) 米国特許3665395(US,A) 国際公開96/01535(WO,A1) 国際公開97/09812(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04J 11/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の搬送波の手段で伝送される情報シ
    ンボルを受信するための方法であって、情報シンボル
    は、異なる時間に受信される第1の伝送シンボル及び第
    2の異なる伝送シンボルによって表され、各情報シンボ
    ルから互いに異なる少なくとも2つの伝送シンボルが生
    成でき、これらはこの情報シンボルに明確に割り当てら
    れており、また前記個々の伝送シンボルから生成できる
    全ての伝送シンボルは、互い及び前記情報シンボルと
    は異なっており、以下のステップを含む: 時間(k1)で前記第1の受信された伝送シンボルを得
    るために、第1の搬送波を復調する(84)ステップ; 前記第1の受信された伝送シンボル、または前記第1の
    受信された伝送シンボルに関する情報を記憶する(9
    8)ステップ; 第2の受信された伝送シンボルを得るために、第2の時
    間(k2)で更なる搬送波を復調する(84)ステッ
    プ;及び前記情報シンボルのうちのどの情報シンボル
    に、前記第1の受信された伝送シンボル及び前記第1の
    受信された伝送シンボルとは異なる前記第2の受信され
    た伝送シンボルが割当てられているかを確認することに
    よって、前記2つの受信された伝送シンボルが基づくと
    ころの前記情報シンボルを決定するために、前記記憶さ
    れた第1の受信された伝送シンボルまたは前記第1の受
    信された伝送シンボルに関する前記情報及び前記第2の
    受信された伝送シンボルを使用するステップであって; 1つの情報シンボルが時間において隣接する2つの伝送
    シンボル間の差によって表されるところの、前記伝送シ
    ンボルが差分コード化され、前記方法は更に以下のステ
    ップを含む: 第1の受信されたシンボルを、先行する受信されたシン
    ボルの共役複素値で乗算するステップ; 第2の受信されたシンボルを、先行する受信されたシン
    ボルの共役複素値で乗算するステップ; 前記乗算の結果の各々について対数−尤度比を計算する
    ステップ;及び第1及び第2の対数−尤度比から前記情
    報シンボルを決定するステップ
  2. 【請求項2】 両方の搬送波は互いに異なる、請求項
    に記載の方法。
  3. 【請求項3】 決定のステップにおいて、基礎となる乗
    算の結果がより高い振幅を有する対数−尤度比がより考
    慮される、請求項に記載の方法。
  4. 【請求項4】 決定のステップにおいて、前記情報シン
    ボルの各ビットについて対数−尤度比を得るために、両
    方の乗算結果の対数−尤度比が加算される、請求項
    記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記受信機における前記情報シンボルの
    前記ビットを決定するために、前記情報シンボルの前記
    ビットについての前記対数−尤度比はビタビデコーディ
    ングアルゴリズムに渡される、請求項乃至のいずれ
    かに記載の方法。
  6. 【請求項6】 複数の搬送波の手段で伝送される情報シ
    ンボルの受信のための装置であって、情報シンボルは、
    各々他方とは異なっていて異なる時間に受信される第1
    及び第2の伝送シンボルにより表され、以下を含む: 第1及び第2の受信された伝送シンボルを得るために、
    各々の時間(k1、k2)に前記変調された搬送波を復
    調する手段(84)、及び前記情報シンボルのうちのど
    の情報シンボルに、前記第1の受信された伝送シンボル
    及び前記第1の受信された伝送シンボルとは異なる前記
    第2の受信された伝送シンボルが割当てられているかを
    確認することによって、前記2つの受信された伝送シン
    ボルが基づくところの前記情報シンボルを決定するため
    に、前記2つの受信された伝送シンボルを使用するため
    の手段(90、96;96、100)であって; 1つの情報シンボルが時間において隣接する2つの伝送
    シンボル間の差によって表されるところの、前記伝送シ
    ンボルが差分コード化され、 前記使用するための手段は更に以下を含む: 時間において互いの後に続く2つの連続する復調された
    受信された伝送シンボル間の位相差を形成する差分デコ
    ーディング手段(88、90;90、92、94); 第1の受信されたシンボルを、先行する受信されたシン
    ボルの共役複素値で乗算し、第2の受信されたシンボル
    を、先行する受信されたシンボルの共役複素値で乗算す
    る手段(96a、96b); 第1及び第2の対数−尤度比から前記情報シンボルを決
    定する手段(100)
  7. 【請求項7】 前記決定する手段(100)は、前記第
    1及び第2の受信された伝送シンボルに基づく前記対数
    −尤度比を加算するために配置され、前記装置は、ビタ
    ビデコーダを含むチャネルデコーディング手段(90)
    を更に含む、請求項に記載の装置。
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