JP2014022983A - 受信装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】SFN間干渉による周波数選択性フェージングを防止する。
【解決手段】受信装置2は、受信したOFDM信号をフーリエ変換して複素ベースバンド信号を生成するフーリエ変換部203と、パイロット信号を生成するパイロット信号生成部204と、複素ベースバンド信号からパイロット信号を抽出するパイロット信号抽出部205と、伝送路応答を算出する伝送路応答推定部206と、複素ベースバンド信号から伝送路応答を用いてキャリア変調信号を生成する時空間符号復号部21と、キャリア変調信号に対してサブキャリアごとに復調してキャリア復調データを生成するキャリア復調部22と、キャリア復調データを誤り訂正処理して復号信号を生成する誤り訂正符号復号部23とを備える。パイロット信号生成部204は、キャリア変調信号を解析することにより得られる受信品質情報から推定した送信局に対応するパイロット信号を生成する。
【選択図】図6

Description

本発明は、複数のOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)信号を用いてMIMO(Multi Input Multi Output)伝送を行う伝送システムにおける、受信装置及びそのプログラムに関する。
日本の地上デジタル放送方式であるISDB−T(Integrated Services Digital Broadcasting - Terrestrial)は、固定受信機向けにハイビジョン放送(又は複数標準画質放送)を実現している。次世代の地上デジタル放送方式では、従来のハイビジョンに変わり、3Dハイビジョン放送やハイビジョンの16倍の解像度を持つスーパーハイビジョンなど、さらに情報量の多いサービスを提供することが求められている。そこで、無線によるデータ伝送容量を拡大するための手法として、複数の送受信アンテナを用いてMIMO伝送を行うMIMOシステムが提案されている。
MIMOシステムでは、空間分割多重(SDM:Space Division Multiplexing)や、時空間符号(STC:Space Time Codes)が行われることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−136492号公報
しかしながら、地上デジタル放送エリアにおいてSFN(Single Frequency Network)を組む場合、複数の送信局から同一周波数の電波が送信されるため、受信点によってはSFN間干渉による周波数選択性フェージングが発生するという問題があった。
本発明の目的は、上記問題を解決するため、SFN間干渉による周波数選択性フェージングを防止することが可能なOFDM信号の受信装置、及びプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る受信装置は、送信局からOFDM信号を受信する受信装置であって、受信したOFDM信号を直交復調してベースバンド信号を生成する直交復調部と、前記ベースバンド信号をフーリエ変換して複素ベースバンド信号を生成するフーリエ変換部と、送信局に対応する所定のパターンのパイロット信号を生成するパイロット信号生成部と、前記パイロット信号生成部により生成されたパイロット信号に基づいて、前記複素ベースバンド信号からパイロット信号を抽出するパイロット信号抽出部と、前記パイロット信号抽出部により抽出されたパイロット信号を用いて伝送路応答を算出する伝送路応答推定部と、前記複素ベースバンド信号から、前記伝送路応答を用いてキャリア変調信号を生成する時空間符号復号部と、前記キャリア変調信号に対してサブキャリアごとに復調を行ってキャリア復調データを生成するキャリア復調部と、前記キャリア復調データを誤り訂正処理して復号信号を生成する誤り訂正符号復号部と、を備え、前記パイロット信号生成部は、前記キャリア変調信号を解析することにより得られる受信品質情報から、当該受信装置にOFDM信号を送信している送信局を推定し、該送信局に対応するパイロット信号を生成することを特徴とする。
さらに、本発明に係る受信装置において、前記受信品質情報は、前記誤り訂正符号復号部による誤り訂正処理時に検出されるビット誤り数であることを特徴とする。
さらに、本発明に係る受信装置において、前記受信品質情報は、前記誤り訂正符号復号部により生成された復号信号を再度誤り訂正符号により符号化した符号化データと、前記キャリア復調データとをビットごとに比較した時の一致しないビット数であることを特徴とする。
さらに、本発明に係る受信装置において、前記時空間符号復号部により生成されたキャリア変調信号から雑音分散を推定し、推定した雑音分散を前記受信品質情報として出力する雑音分散推定部を更に備えることを特徴とする。
さらに、本発明に係る受信装置において、前記送信局は、時空間符号化された信号をOFDM変調したOFDM信号を2本のアンテナを介して送信し、前記推定される送信局は、第1の送信局、第2の送信局、又は第1の送信局及び第2の送信局であり、前記パイロット信号生成部は、送信局が前記第1の送信局のみと仮定した場合、送信局が前記第2の送信局のみと仮定した場合、及び送信局が前記第1の送信局及び前記第2の送信局と仮定した場合のそれぞれにおける前記受信品質情報から、当該受信装置にOFDM信号を送信している送信局を推定することを特徴とする。
さらに、本発明に係る受信装置において、前記パイロット信号生成部は、当該受信装置にOFDM信号を送信している送信局が前記第1の送信局であると推定すると第1のパターン及び第2のパターンのパイロット信号を生成し、当該受信装置にOFDM信号を送信している送信局が前記第2の送信局であると推定すると第3のパターン及び第4のパターンのパイロット信号を生成し、当該受信装置にOFDM信号を送信している送信局が前記第1の送信局及び前記第2の送信局であると推定すると、第1のパターンから第4のパターンのパイロット信号を生成することを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明に係るプログラムは、コンピュータを上記受信装置として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、SFN間干渉による周波数選択性フェージングを防止することができるようになる。
本発明に係る受信装置に対応する送信装置の構成例を示すブロック図である。 4×2MIMOシステムを示す図である。 送信局の送信エリアの例を示す図である。 本発明に係る受信装置に対応する送信装置におけるOFDM変調部の構成例を示すブロック図である。 本発明に係る受信装置に対応する送信装置が送信するOFDM信号のパイロット信号の配置例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る受信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る受信装置における誤り訂正符号復号部の第1の構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る受信装置における誤り訂正符号復号部の第2の構成例を示すブロック図である。 本発明に係る受信装置の送信局推定動作を示すフローチャートである。 本発明に係る受信装置におけるOFDM復調部の構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る受信装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る受信装置の雑音分散部の構成例を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。本発明に係る受信装置は、STC符号をOFDM変調したOFDM信号を複数のアンテナからSDMにより送信する送信装置からOFDM信号を受信することを想定としている。そこで、まず本発明に係る受信装置に対応する送信装置について説明し、その後本発明に係る受信装置について説明する。
[送信装置]
送信装置は、OFDM信号をn個の送信局から各2本の送信アンテナを介して送信する。本実施形態では、n=2の場合を例に説明する。図1は、本発明に係る受信装置に対応する送信装置の構成例を示すブロック図である。図1に示すように、送信装置1は、誤り訂正符号化部10(10−1及び10−2)と、キャリア変調部11(11−1及び11−2)と、時空間符号化部12(12−1及び12−2)と、OFDM変調部13と、を備える。送信装置1への入力信号は、2系統のTS(Transport Stream)信号(TS1及びTS2)とする。なお、送信装置1の入力前段にTS分割装置などを配置し、1系統のTSを2系統に分割した後のTS信号を送信装置1に入力してもよい。送信装置1は2系統4種類のOFDM信号を出力し、2種類のOFDM信号は第1の送信局14−1(以下、「送信局A」又は「A局」という)に送信され、残りの2種類のOFDM信号は第2の送信局14−2(以下、「送信局B」又は「B局」という)に送信される。
誤り訂正符号化部10は、TS信号を誤り訂正符号化し、キャリア変調部11へ出力する。誤り訂正は、例えば外符号としてBCH符号を用い、内符号としてLDPC(Low Density Parity Check)符号を用いる。
キャリア変調部11−1は、送信信号をサブキャリアごとに所定の変調方式に応じてIQ平面へマッピングして、第1のキャリア変調信号aを生成し、時空間符号化部12−1に出力する。キャリア変調部11−2は、送信信号をサブキャリアごとに所定の変調方式に応じてIQ平面へマッピングして、第2のキャリア変調信号bを生成し、時空間符号化部12−2に出力する。
時空間符号化部12は、キャリア変調部11により生成されたキャリア変調信号を時空間符号化して時空間符号化信号を生成し、OFDM変調部13に出力する。時空間符号化としてAlamoutiのSTBC(Space-Time Block Coding)を適用した場合、時空間符号化部12−1は、キャリア変調部11−1により生成された第1のキャリア変調信号aを時空間符号化(STBC符号化)して、第1の時空間符号化信号a及び第2の時空間符号化信号aを生成し、OFDM変調部13に出力する。同様に、時空間符号化部12−2は、キャリア変調部11−2により生成された第2のキャリア変調信号bを時空間符号化(STBC符号化)して、第3の時空間符号化信号b及び第4の時空間符号化信号bを生成し、OFDM変調部13に出力する。
送信したい複素ベースバンド信号がx,x,x,x(ここで、x=a(m),x=a(m+1),x=b(m),x=b(m+1)である)とすると、STBC符号化により時空間符号化信号a,a,b,bは以下のような値となる。ここで、mはある離散時間を表し、は複素共役を表す。
(m)=x
(m+1)=−x
(m)=x
(m+1)=x
(m)=x
(m+1)=−x
(m)=x
(m+1)=x
OFDM変調部13は、時空間符号化部12により生成された4種類の時空間符号化信号(a,a,b,b)にパイロット信号及び制御信号を挿入して2系統4種類のOFDM信号を生成し、送信局A及び送信局Bに送信する。このとき、OFDM変調部13は、第1の時空間符号化信号及び第3の時空間符号化信号(a,b)のOFDM信号を送信局Aに送信し、第2の時空間符号化信号及び第4の時空間符号化信号(a,b)のOFDM信号を送信局Bに送信する。つまり、送信装置1は、送信局A,Bを組みとしてSTBC符号化を行う。
送信局14−1(送信局A)は、送信アンテナA−tx1及びA−tx2から、SDMによるMIMO送信を行う。送信局14−2(送信局B)は、送信アンテナB−tx1及びB−tx2から、SDMによるMIMO送信を行う。例えば、送信局14は2本のアンテナのうち、一方を水平偏波とし、他方を垂直偏波とすることによりSDMを実現する。
図2は、4×2MIMOシステムを示す図である。2つの送信局14から時刻mに送信される信号{a(m),a(m),b(m),b(m)}は、上述したように{x,x,x,x}であり、全て異なる信号である。そのため、SFN間干渉のD/U比が0dBとなる領域に受信装置2が位置する場合であっても、SFN間干渉による周波数選択性フェージングを防止することができる。
図3は、送信局の送信エリア(放送エリア、サービスエリア)の例を示す図である。図中には4つの送信局A,B,C,Dとその送信エリアa,b,c,dを示している。送信局A,Bを組みとしてSTBC符号化を行い、送信局C,Dを組みとしてSTBC符号化を行うことにより、送信局A,Cから送信される信号と、送信局B,Dから送信される信号を異なる信号とすることができる。図中では、送信局A,Cから送信される信号が同一であることを示すために符号A,Cを丸で囲って示している。また、送信局B,Dから送信される信号が同一であり、かつ送信局A,Cから送信される信号と異なることを示すために符号B,Dを四角で囲って示している。送信エリアa,bの重なる領域に位置する受信装置は、送信局A,Bから送信される信号を同時に受信することになるが、送信局A,Bから送信される信号は異なるため、SFN間干渉による周波数選択性フェージングを防止することができる。同様に、送信エリアa,dの重なる領域に位置する受信装置は、送信局A,Dから送信される信号を同時に受信することになるが、送信局A,Dから送信される信号は異なるため、SFN間干渉による周波数選択性フェージングを防止することができる。
図4は、OFDM変調部13の構成を示すブロック図である。図4に示すように、OFDM変調部13は、パイロット・制御信号挿入部130と、OFDM信号生成部134とを備える。
パイロット・制御信号挿入部130は、時空間符号化部12により生成された4種類の送信信号(a,b,a,b)にそれぞれ異なるパターンのパイロット信号(SP信号)及び制御信号(TMCC信号やAC信号)を挿入して4種類のOFDMシンボルを生成する。より詳細には、パイロット・制御信号挿入部130は、パイロット信号生成部131と、制御信号生成部132と、OFDMシンボル構成部133(133−1〜133−4)と、を備える。
パイロット信号生成部131は、予め定められた振幅と位相を有し、伝送路応答を推定するためのパイロット信号を予め定められた位置に挿入するためにパイロット信号を生成し、OFDMシンボル構成部133に出力する。
制御信号生成部132は、予め定められた振幅と位相を有し、制御情報を受信装置に通知するための制御信号を予め定められた位置に挿入するために制御信号を生成し、OFDMシンボル構成部133に出力する。制御情報には、キャリア変調方式、インターリーブ長、セグメント数などの伝送パラメータに関する情報が含まれる。
OFDMシンボル構成部133は、キャリア変調部11から入力される4種類の送信信号(a1,b1,a2,b2)に対して、パイロット信号生成部131から入力されるパイロット信号及び制御信号を挿入して配置することによりOFDMシンボルを生成し、OFDM信号生成部134に出力する。
OFDM信号生成部134は、パイロット・制御信号挿入部130により生成された4種類のOFDMシンボルの各キャリアを逆フーリエ変換及び直交変調して4種類のOFDM信号を生成し、送信局14を介して4本の送信アンテナA−tx1,A−tx2,B−tx1,B−tx2に出力する。より詳細には、OFDM信号生成部134は、逆フーリエ変換部135(135−1及び135−2)と、GI付加部136(136−1及び136−2)と、直交変調部137(137−1及び137−2)と、D/A変換部138(138−1及び138−2)と、を備える。なお、4本のOFDM信号の同期を取るために、OFDM信号生成部134は、各ブロックに同一周波数のクロックを供給する。
逆フーリエ変換部135は、OFDMシンボル構成部133から入力されるOFDMシンボルに対して、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform:逆高速フーリエ変換)処理を施して時間領域の有効シンボル信号を生成し、GI付加部136に出力する。
GI付加部136は、逆フーリエ変換部135から入力される有効シンボル信号の先頭に、有効シンボル信号の後半部分をコピーしたガードインターバルを挿入し、直交変調部137に出力する。ガードインターバルは、OFDM信号を受信する際にシンボル間干渉を低減させるために挿入されるものであり、マルチパス遅延波の遅延時間がガードインターバル長を超えないように設定される。
直交変調部137は、GI付加部136から入力されるベースバンド信号に対して直交変調処理を施してOFDM信号を生成し、D/A変換部138に出力する。
D/A変換部138は、直交変調部137から入力されるOFDM信号をアナログ信号に変換する。
図5は、パイロット信号生成部131が生成するパイロット信号の配置パターン(以下、「パイロットパターン」という)の例を示す図である。パターン1〜4は、各送信アンテナから送信されるOFDM信号のパイロットパターンを示している。図中において、丸は無信号のヌルパイロット信号であることを意味する。また、1と−1は、それぞれ符号が反転したパイロット信号であることを意味する。その他は、データ信号や制御信号などの非パイロット信号を意味する。このパイロットパターンは、2つの送信局A,Bから送信される4つの信号を受信側で分離可能であり、かつ一方の送信局から送信される2つの信号だけでも受信側で分離可能なパターンである。なお、図中のOFDM信号は、右方向がキャリア(周波数)方向であり、下方向がシンボル(時間)方向である。
パイロット信号生成部131は、送信局A用にパターン1,2に示すパイロット信号を生成し、送信局B用にパターン3,4に示すパイロット信号を生成する。つまり、送信局Aの送信アンテナA−tx1からパターン1のOFDM信号を送信し、送信局Aの送信アンテナA−tx2からパターン2のOFDM信号を送信し、送信局Bの送信アンテナB−tx1からパターン3のOFDM信号を送信し、送信局Bの送信アンテナB−tx2からパターン4のOFDM信号を送信する。
このように、送信装置1は、複数の送信局14間でSTC−MIMOを構築し、複素共役の関係にある変調波を生成し、複数の送信局14の各2つのアンテナからSDMによるMIMO送信を行う。受信装置2は、2つのアンテナを用いて、それぞれがSTC受信を行う。本実施形態のように2つの送信局14を用いて4×2MIMO伝送を行う場合には、時刻mに送信される信号{a(m),a(m),b(m),b(m)}は{x,x,x,x}となり全て異なる信号である。そのため、SFN干渉のD/U比が0dBとなる場合でも、周波数選択性フェージングを防止することができる。
受信装置2が1つの送信局Aから送信される信号のみを受信する場合は、2×2MIMO伝送となる。この場合、受信装置2は時空間符号化信号a,bのみ受信していることになり、データの冗長性はなくダイバーシチ効果は得られないが、送信局Aから送信される信号{a(m),a(m+1),b(m),b(m+1)}は上述したように{x,−x ,x,−x }であり、送信信号x,x,x,xを伝送可能である。同様に、受信装置2が送信局Bの送信信号のみを受信する場合は、信号a,bのみ受信していることになり、送信信号x,x,x,xを伝送可能である。
なお、本発明は4×2MIMO伝送や2×2MIMO伝送に限定して適用されるものではない。例えば、3シンボルを4シンボル時間で送信するSTBC符号を用いて4×4MIMO伝送を行ってもよい。s(m)、s(m+1)、s(m+2)を4本の送信アンテナで送信する場合には、STBC符号化による時空間符号化信号a,a,b,bは以下のような値となる。
(m)=s(m)
(m+1)=s(m+1)
(m+2)=s(m+2)
(m+3)=0
(m)=−s(m+1)
(m+1)=s(m)
(m+2)=0
(m+3)=s(m+2)
(m)=−s(m+2)
(m+1)=0
(m+2)=s(m)
(m+3)=−s(m+1)
(m)=0
(m+1)=−s(m+2)
(m+2)=s(m+1)
(m+3)=s(m)
[受信装置]
次に、本発明の一実施形態に係る受信装置について説明する。受信装置は、上述した送信装置1から送信される、STC符号をOFDM変調したOFDM信号を複数のアンテナにより受信する。本実施形態では、受信アンテナの数が2本の場合を例に説明する。
図3に示した送信エリアの例では、送信エリアa,bの重なる領域、又は送信エリアa,dの重なる領域に位置する受信装置は、4×2MIMOとして伝送路応答を算出することにより、周波数選択性フェージングを防止することができる。しかし、それ以外の領域に受信装置が位置し、1つの送信局からの信号しか受信しない場合であっても常に4×2MIMOとして伝送路応答を算出した場合、伝送路応答の一部の成分に0ではなく雑音成分を適用することになる。その結果、図3に示す送信エリアcのように、他の送信局の送信エリアと隣接せずに孤立する送信エリア(孤立送信エリア)においては、2×2MIMOとして伝送路応答を算出した場合よりも復号精度が悪くなってしまう。
さらに、図5に示したパイロット信号を用いる場合、受信装置は、4パターンのOFDM信号全てを用いて4×2MIMOを復調する場合は、パターン1,2のみ又はパターン3,4のみのOFDM信号を用いて2×2MIMOを復調する場合と比較して、伝送路応答の補間にかかるシンボル期間が長いために受信レベルの時間変動が発生するおそれがあり、動特性が劣化する。2×2MIMOを復調する場合は、伝送路応答の補間にかかるシンボル期間は8シンボルであり、4×2MIMOを復調する場合は、伝送路応答の補間にかかるシンボル期間は16シンボルである。そのため、孤立送信エリアでない場合には4×2MIMOとすることでSTCによるダイバーシチ効果が期待できるが、孤立送信エリアである場合には、4×2MIMOとするとSTCによるダイバーシチ効果が期待できないだけでなく、動特性が劣化してしまう。
そこで、本発明に係る受信装置は、送信局がA局のみと仮定した場合、送信局がB局のみと仮定した場合、送信局がA局及びB局と仮定した場合のそれぞれについて復号処理を行う。仮定が正しい場合に受信品質が最も良くなるため、受信装置はキャリア変調信号を解析することにより得られる受信品質情報から、受信装置にOFDM信号を送信している送信局を推定する。以下の説明では、受信装置のこの動作を「送信局推定動作」と称する。
[受信装置の第1の実施形態]
図6は、本発明の第1の実施形態に係る受信装置の構成例を示すブロック図である。図6に示すように、受信装置2は、OFDM復調部20と、時空間符号復号部21と、キャリア復調部22(22−1及び22−2)と、誤り訂正符号復号部23(23−1及び23−2)と、を備える。受信装置2は、送信装置1から送信されるOFDM信号を2本の受信アンテナrx1及びrx2を介して受信する。
OFDM復調部20は、誤り訂正符号復号部23から入力される受信品質情報に基づいてOFDM信号を復調してベースバンド信号c,cを生成するとともに、パイロット信号を用いて伝送路応答h11,h12,h13,h14,21,h22,h23,h24(図6中ではh,hと記す)を推定する。OFDM復調部20の詳細については後述する。
時空間符号復号部21は、OFDM復調部20により生成された複素ベースバンド信号c,cから、OFDM復調部20により算出された伝送路応答h11,h12,h13,h14,21,h22,h23,h24を用いて時空間符号復号し、キャリア変調信号を生成する。時空間符号復号の方法については後述する。
キャリア復調部22は、時空間符号復号部21により生成されたキャリア変調信号に対して、サブキャリアごとに復調を行い、キャリア復調データを誤り訂正符号復号部23に出力する。
誤り訂正符号復号部23は、キャリア復調部22により復調されたキャリア復調データを誤り訂正処理して復号データを生成して外部に出力する。また、誤り訂正符号復号部23は、該復号信号のビット誤り数を受信品質情報として生成し、OFDM復調部20に出力する。
誤り訂正符号復号部23は、誤り訂正符号がLDPC符号、BCH符号、RS符号のようなブロック符号である場合には、誤り訂正処理時に検出されるビット誤り数を受信品質情報とする。また、誤り訂正符号復号部23は、誤り訂正符号が畳み込み符号、ターボ符号のような非ブロック符号である場合には、キャリア復調データを誤り訂正処理して復号信号を生成した後に、該復号信号を再度誤り訂正符号により符号化した符号化データを生成し、該符号化データとキャリア復調データとをビットごとに比較し、一致しないビット数を受信品質情報とする。
図7は、誤り訂正符号がLDPC符号である場合の誤り訂正符号復号部23の構成を示すブロック図である。図7に示す例では、誤り訂正符号復号部23は、尤度比算出部231と、行処理部232と、列処理部233と、推定語算出部234と、パリティチェック部235と、を備える。尤度比算出部231は、キャリア復調部22により復調されたキャリア復調データの各ビットの尤度比を算出し、行処理部232に出力する。行処理部232は尤度比及び事前値を用いて外部値を更新し、列処理部233は外部値を用いて事前値を更新する。推定語算出部234は、尤度比及び外部値から推定語を算出する。
パリティチェック部235は、検査行列Hを用いて推定語cが符号語になっているか(cH=0を満たすか)否かのパリティチェックを行い、推定語が符号語になっている場合には推定語を復号結果として出力し、推定語符合語になっていない場合には、繰り返し処理を行うために、推定語を行処理部232に出力する。また、パリティチェック部235は、繰り返し復号処理終了後のビット誤り数を受信品質情報としてOFDM復調部20に出力する。
誤り訂正符号がBCH符号やRS符号のようなブロック符号である場合には、誤り訂正符号復号部23は、復号時に生成多項式を用いてビット誤り数を算出し、算出したビット誤り数を受信品質情報としてOFDM復調部20に出力する。
図8は、誤り訂正符号が畳み込み符号やターボ符号のような非ブロック符号である場合の誤り訂正符号復号部23の構成を示すブロック図である。図8に示す例では、誤り訂正符号復号部23は、復号処理部236と、再符号化部237と、誤り数カウント部238と、を備える。復号処理部236は、キャリア復調部22により復調されたキャリア復調データの誤り訂正処理を行い、生成した復号データを外部に出力するとともに、再符号化部237にも出力する。
再符号化部237は、復号処理部236により生成された復号データを再度誤り訂正符号により符号化し、生成した符号化データを誤り数カウント部238に出力する。誤り数カウント部238は、再符号化部237により生成された符号化データとキャリア復調部22により復調されたキャリア復調データとをビットごとに比較し、一致しないビットを検出するごとに誤り数をカウントする。そして、誤り数カウント部238は、ビット誤り数を受信品質情報としてOFDM復調部20に出力する。
図9は、受信装置2の送信局推定動作を示すフローチャートである。ステップS101では、受信装置2は送信局をA局のみと仮定して復号処理を行う。ステップS102では、受信装置2は送信局をB局のみと仮定して復号処理を行う。ステップS103では、受信装置2は送信局をA局及びB局と仮定して復号処理を行う。なお、ステップS101〜103の処理順序についてはどのような順序で行ってもよい。
ステップS104では、受信装置2はキャリア変調信号を解析することにより得られる受信品質情報(第1の実施形態では誤り訂正符号復号部23により検出される復号信号のビット誤り数)から送信局を推定する。つまり、送信局がA局のみと仮定したときの誤り訂正符号復号部23により検出されるビット誤り数が最も少なくなる場合には、送信局がA局のみであると推定する。送信局がB局のみと仮定したときの誤り訂正符号復号部23により検出されるビット誤り数が最も少なくなる場合には、送信局がB局のみであると推定する。送信局がA局及びB局と仮定したときの誤り訂正符号復号部23により検出されるビット誤り数が最も少なくなる場合には、送信局がA局及びB局であると推定する。受信装置2は、ステップS104により送信局を推定すると、その後は推定した送信局に基づいて復号処理を行う。受信環境は時間とともに変化するため、受信装置2はこの送信局推定動作を定期的に行うのが好適である。
図10は、OFDM復調部20の構成を示すブロック図である。図7に示すように、OFDM復調部20は、A/D変換部200(200−1及び200−2)と、直交復調部201(201−1及び201−2)と、GI除去部202(202−1及び202−2)と、フーリエ変換部203(203−1及び203−2)と、パイロット信号生成部204と、パイロット信号抽出部205(205−1及び205−2)と、伝送路応答推定部206(206−1及び206−2)と、伝送路応答補間部207(207−1及び207−2)と、を備える。
A/D変換部200は、受信アンテrxから入力されるアナログの受信信号をデジタル信号に変換し、直交復調部201に出力する。
直交復調部201は、A/D変換部200から入力される信号を直交復調してベースバンド信号を生成し、GI除去部202に出力する。
GI除去部202は、直交復調部201から入力される信号に対して、ガードインターバルを除去して有効シンボル信号を抽出し、フーリエ変換部203に出力する。
フーリエ変換部203は、GI除去部202により抽出された有効シンボル信号に対して、FFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)処理を施して複素ベースバンド信号c,cを生成し、パイロット信号抽出部205に出力する。
パイロット信号生成部204は、誤り訂正符号復号部23により検出される復号信号のビット誤り数(受信品質情報)から、受信装置2にOFDM信号を送信している送信局14を推定し、該送信局14に対応するパイロット信号(送信装置1により挿入されるパイロット信号と同じ振幅及び位相をもつパイロット信号)を生成する。そして、パイロット信号生成部204は、送信装置1により挿入されるパイロット信号の位置情報をパイロット信号抽出部205に出力し、パイロット信号の振幅値及び位相値を伝送路応答推定部206に出力する。
パイロット信号生成部204は、図9に示した送信局推定動作時において、送信局をA局のみと仮定して復号処理を行う場合には、図5のパターン1,2に示すパイロット信号を生成し、送信局をB局のみと仮定して復号処理を行う場合には、図5のパターン3,4に示すパイロット信号を生成し、送信局をA局及びB局と仮定して復号処理を行う場合には、図5のパターン1〜4に示すパイロット信号を生成する。そして、誤り訂正符号復号部23から入力される受信品質情報から送信局を推定すると、それ以降は推定した送信局に対応するパイロット信号を生成する。
パイロット信号抽出部205は、フーリエ変換部203により生成された複素ベースバンド信号c,cから、パイロット信号生成部204から入力される位置情報に基づいてパイロット信号を抽出し、伝送路応答推定部206に出力する。
伝送路応答推定部206は、パイロット信号抽出部205により抽出されたパイロット信号を用いて伝送路応答を算出し、伝送路応答補間部207に出力する。
伝送路応答補間部207は、伝送路応答推定部206により算出された伝送路応答の一部又は全部を基にして伝送路応答の補間処理を行い、全サブキャリアについて伝送路応答を算出する。伝送路応答補間部207−1は伝送路応答h11,h12,h13,h14を出力し、伝送路応答補間部207−2は伝送路応答h21,h22,h23,h24を出力する。
次に、時空間符号復号部21の時空間符号復号の方法について説明する。ここでは、送信局推定動作において、送信局がA局及びB局であると推定された場合について説明する。時空間符号復号部21への入力となる複素ベースバンド信号c,cは、送信装置1から送信された複素ベースバンド信号a,a,b,bが、次式(1)で表される伝送路応答hを有する伝送路を通過し、ノイズz,zが付加されたものと考えられる。よって、複素ベースバンド信号c,cは次式(2)で表される。
Figure 2014022983
Figure 2014022983
時刻m+1において伝送路応答が変化しないとすると、時刻m+1における入力c,cは次式(3)で表され、式(3)の両辺の複素共役をとると、次式(4)が導出される。
Figure 2014022983
Figure 2014022983
式(2),(4)より、STBCの復号は、次式(5)を解いてx,x,x,xを求めることに相当する。
Figure 2014022983
式(4)を解くには、ZF(Zero Forcing)、MMSE(Minimum Mean Squared Error)、MLD(Maximum Likelihood Detection)などを適用することができる。4つのストリームの分離にZFを適用する場合、以下の手順となる。式(5)において、ウェイト行列Wを次式(6)で定義する。
Figure 2014022983
式(5)の両辺に、左からウェイト行列Wを乗算すると、次式(7)が導出される。
Figure 2014022983
式(6)の雑音成分を無視すると、x,x,x,xは次式(8)により求められる。
Figure 2014022983
このように、時空間符号復号部21は、OFDM復調部20から入力される複素ベースバンド信号c,c、伝送路応答h11,h12,h13,h14、及び伝送路応答h21,h22,h23,h24を用いて、式(7)によりキャリア変調信号x,x,x,x(すなわち、a(m),a(m+1),b(m),b(m+1))を算出する。
なお、時空間符号化としてSFBC(Space-Frequency Block Coding)を適用した場合も、STBCと同様の手順で符号化、復号が可能である。STBCの説明において、mはある離散時間を表しているが、mがあるサブキャリア番号を表すものとして読み替えることで、SFBCを適用できる。
上述したように、受信装置2は、誤り訂正符号復号部23により復号信号のビット誤り数を受信品質情報として生成し、パイロット信号生成部131により受信品質情報に基づいて当該受信装置にOFDM信号を送信している送信局14を推定し、該送信局14に対応するパイロット信号を生成する。そのため、常に送信局A,Bが存在するものとして4×2MIMOのSTC−SFNとして復号する場合に比べて、動特性を改善することができるようになる。
[受信装置の第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係る受信装置について説明する。図11は、本発明の第2の実施形態に係る受信装置の構成例を示すブロック図である。図11に示すように、受信装置2は、OFDM復調部20と、時空間符号復号部21と、キャリア復調部22(22−1及び22−2)と、誤り訂正符号復号部23(23−1及び23−2)と、雑音分散推定部24(24−1及び24−2)と、を備える。第2の実施形態に係る受信装置は、第2の実施形態に係る受信装置と比較して、雑音分散推定部24を更に備える点が相違する。以下、第1の実施形態と異なる点についてのみ説明する。
第2の実施形態では、パイロット信号生成部204は、雑音分散推定部24により検出される雑音分散(受信品質情報)から、受信装置2にOFDM信号を送信している送信局14を推定し、該送信局14に対応するパイロット信号を生成する。
図12は、雑音分散推定部24の構成を示すブロック図である。図12に示すように、雑音分散推定部24は、AC/TMCC信号判定部241と、雑音分散算出部242と、を備える。雑音分散推定部24は、時空間符号復号部21により生成されたキャリア変調信号から雑音分散を推定し、推定した雑音分散を受信品質情報としてOFDM復調部20に出力する。
キャリア変調信号(キャリアシンボル)の雑音分散は、キャリア変調信号が本来あるべきIQ座標上の信号点と実際に観測したキャリアシンボルの信号点とのずれを意味し、変調誤差比を求めて逆数を取ることで得られる。これは、帯域内平均電力を1とする正規化係数を乗じているためである。ただし、データキャリアの変調誤差比(MER:Modulation Error Ratio)は、キャリア変調信号の雑音が大きい場合に本来あるべき信号点を誤って定めてしまう可能性がある。その点、AC信号及びTMCC信号はデータ信号よりも変調多値数の少ない変調方式により変調されているため(日本の地上デジタル放送方式であるISDB−TではBPSK変調)誤る可能性が低く、高精度で雑音分散の推定が期待できる。よって、雑音分散推定部24は、AC信号及びTMCC信号の雑音分散を算出するのが好適である。
AC/TMCC信号判定部241は、時空間符号復号部21により生成されたキャリア変調信号が、AC信号又はTMCC信号であるか否かを判定する。そして、AC信号又はTMCC信号であると判定したキャリア変調信号のみ、雑音分散算出部242に出力する。
雑音分散算出部242は、AC/TMCC信号判定部241によりAC信号又はTMCC信号であると判定されたキャリア変調信号の雑音分散を算出し、受信品質情報としてOFDM復調部20に出力する。AC,TMCC信号の信号点が(I,Q)であり、BPSK変調されているAC,TMCC信号の信号点が(B,0)及び(−B,0)であるとき、AC,TMCC信号の雑音分散σ は次式(9)により算出される。ここで、BはAC,TMCC信号のブースト比であり、ISDB−Tの場合は4/3となる。min( )は小さいほうの値を選択することを意味する。添え字のiはOFDM信号のキャリア番号を意味する。
Figure 2014022983
第2の実施形態では、受信装置2の送信局推定動作は、図9に示したステップS104において、雑音分散推定部24により検出される雑音分散値から送信局を推定する。つまり、送信局がA局のみと仮定したときの雑音分散推定部24により検出される雑音分散値が最も小さくなる場合には、送信局がA局のみであると推定する。送信局がB局のみと仮定したときの雑音分散推定部24により検出される雑音分散値が最も小さくなる場合には、送信局がB局のみであると推定する。送信局がA局及びB局と仮定したときの雑音分散推定部24により検出される雑音分散値が最も小さくなる場合には、送信局がA局及びB局であると推定する。ステップS104により送信局を推定すると、その後は推定した送信局に基づいて復号処理を行う。受信環境は時間とともに変化するため、第1の実施形態と同様に、受信装置2はこの送信局推定動作を定期的に行うのが好適である。
上述したように、第2の実施形態に係る受信装置2は、雑音分散推定部24により雑音分散を受信品質情報として生成し、パイロット信号生成部131により受信品質情報に基づいて当該受信装置にOFDM信号を送信している送信局14を推定し、該送信局14に対応するパイロット信号を生成する。そのため、常に送信局A,Bが存在するものとして4×2MIMOのSTC−SFNとして復号する場合に比べて、動特性を改善することができるようになる。また、第1の実施形態では、誤り訂正符号が畳み込み符号やターボ符号のような非ブロック符号である場合には再符号化処理をする必要があるため受信品質情報の検出に時間がかかるが、第2の実施形態では短時間で受信品質情報を検出することができる。
以上、本発明に係る受信装置の代表的な例を説明したが、本発明の趣旨及び範囲内で、多くの変更及び置換ができることは当業者に明らかである。したがって、本発明は、上述の実施形態によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
このように、本発明によれば、SFN間干渉による周波数選択性フェージングを防止することができるので、MIMO伝送を行う任意の用途に有用である。
1 送信装置
2 受信装置
10 誤り訂正符号化部
11 キャリア変調部
12 時空間符号化部
13 OFDM変調部
14 送信局
20 OFDM復調部
21 時空間符号復号部
22 キャリア復調部
23 誤り訂正符号復号部
24 雑音分散推定部
130 パイロット・制御信号挿入部
131 パイロット信号生成部
132 制御信号生成部
133 OFDMシンボル構成部
134 OFDM信号生成部
135 逆フーリエ変換部
136 GI付加部
137 直交変調部
138 D/A変換部
200 A/D変換部
201 直交復調部
202 GI除去部
203 フーリエ変換部
204 パイロット信号生成部
205 パイロット信号抽出部
206 伝送路応答推定部
207 伝送路応答補間部
231 尤度比算出部
232 行処理部
233 列処理部
234 推定語算出部
235 パリティチェック部
236 復号処理部
237 再符号化部
238 誤り数カウント部
241 AC/TMCC信号判定部
242 雑音分散算出部

Claims (7)

  1. 送信局からOFDM信号を受信する受信装置であって、
    受信したOFDM信号を直交復調してベースバンド信号を生成する直交復調部と、
    前記ベースバンド信号をフーリエ変換して複素ベースバンド信号を生成するフーリエ変換部と、
    送信局に対応する所定のパターンのパイロット信号を生成するパイロット信号生成部と、
    前記パイロット信号生成部により生成されたパイロット信号に基づいて、前記複素ベースバンド信号からパイロット信号を抽出するパイロット信号抽出部と、
    前記パイロット信号抽出部により抽出されたパイロット信号を用いて伝送路応答を算出する伝送路応答推定部と、
    前記複素ベースバンド信号から、前記伝送路応答を用いてキャリア変調信号を生成する時空間符号復号部と、
    前記キャリア変調信号に対してサブキャリアごとに復調を行ってキャリア復調データを生成するキャリア復調部と、
    前記キャリア復調データを誤り訂正処理して復号信号を生成する誤り訂正符号復号部と、を備え、
    前記パイロット信号生成部は、前記キャリア変調信号を解析することにより得られる受信品質情報から、当該受信装置にOFDM信号を送信している送信局を推定し、該送信局に対応するパイロット信号を生成することを特徴とする受信装置。
  2. 前記受信品質情報は、前記誤り訂正符号復号部による誤り訂正処理時に検出されるビット誤り数であることを特徴とする、請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記受信品質情報は、前記誤り訂正符号復号部により生成された復号信号を再度誤り訂正符号により符号化した符号化データと、前記キャリア復調データとをビットごとに比較した時の一致しないビット数であることを特徴とする、請求項1に記載の受信装置。
  4. 前記時空間符号復号部により生成されたキャリア変調信号から雑音分散を推定し、推定した雑音分散を前記受信品質情報として出力する雑音分散推定部を更に備えることを特徴とする、請求項1に記載の受信装置。
  5. 前記送信局は、時空間符号化された信号をOFDM変調したOFDM信号を2本のアンテナを介して送信し、
    前記推定される送信局は、第1の送信局、第2の送信局、又は第1の送信局及び第2の送信局であり、
    前記パイロット信号生成部は、送信局が前記第1の送信局のみと仮定した場合、送信局が前記第2の送信局のみと仮定した場合、及び送信局が前記第1の送信局及び前記第2の送信局と仮定した場合のそれぞれにおける前記受信品質情報から、当該受信装置にOFDM信号を送信している送信局を推定することを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の受信装置。
  6. 前記パイロット信号生成部は、当該受信装置にOFDM信号を送信している送信局が前記第1の送信局であると推定すると第1のパターン及び第2のパターンのパイロット信号を生成し、当該受信装置にOFDM信号を送信している送信局が前記第2の送信局であると推定すると第3のパターン及び第4のパターンのパイロット信号を生成し、当該受信装置にOFDM信号を送信している送信局が前記第1の送信局及び前記第2の送信局であると推定すると、第1のパターンから第4のパターンのパイロット信号を生成することを特徴とする、請求項5に記載の受信装置。
  7. コンピュータを、請求項1から6のいずれか一項に記載の受信装置として機能させるためのプログラム。
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