JP3522739B2 - メッシュコンテナ、およびメッシュコンテナを形成する方法 - Google Patents

メッシュコンテナ、およびメッシュコンテナを形成する方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】関連出願への相互参照本出願は、２００１
年１２月３日出願の先行台湾特許出願第０９０２２０９
４６号と、２００２年４月１６日出願の台湾特許出願第
０９１２０２３０６号と、２００２年９月１１日出願の
台湾特許出願第０９１２１４２４４号からの優先権を主
張する。これらの出願は参考としてその全体を本出願に
組み入れられている。
【０００２】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンテナと、かか
るコンテナを使用するシステムと、かかるコンテナを製
造する方法とに関する。特に、本発明はメッシュ材料で
製造された引出しに関する。
【０００３】
【従来の技術】シートメタルからコンテナを形成するこ
とは周知である。Ｄｏｎｎｅｌｌｙへの米国特許（特許
文献１参照）とＡｖｅｒｙへの米国特許（特許文献２参
照）は、かかるコンテナを開示する。これらのコンテナ
を製造するため、単一の平板材料の素材が切り抜かれ、
重なり合う部分で折られる。シートメタルは、排水と換
気などの望ましい特徴を提供しない。
【０００４】通気性の高いコンテナを製造しようとし
て、Ｗｈｉｔｅへの米国特許（特許文献３参照）は、多
孔シートメタル、金網、あるいはその他のすかし細工材
料で形成されたコンテナを開示している。Ｗｈｉｔｅの
コンテナは、折られた状態と平らな状態を持つよう意図
されている。このコンテナは、折られた状態から平らな
状態へ容易に解体できるよう、また工具なしで簡単に組
み立てられるよう設計されている。
【０００５】軽量で、排水性および／または通気性の良
好なコンテナを製造しようと試みた特許もある。Ｗｏｌ
ｃｏｔｔへの米国特許（特許文献４参照）は、細かく織
ったワイヤスクリーンでできたそのようなコンテナを開
示している。Ｇｌｅｎｎｙへの米国特許（特許文献５参
照）では、細かく織ったワイヤスクリーン製の別のその
ようなコンテナを開示している。Ｗｈｉｔｅ、Ｗｏｌｃ
ｏｔｔ、およびＧｌｅｎｎｙのコンテナを製造するた
め、平らな金網１枚が切り抜かれ、重なり合う部分で折
られる。
【０００６】Ｅｌｆａ（登録商標）という商品名で市販
されている別のワイヤコンテナは、複数の別々に形成さ
れたワイヤを溶接して結合したワイヤグリッドで形成さ
れている。このＥｌｆａ（登録商標）コンテナはバスケ
ット部分と、バスケット部分の上端エッジの周囲に配さ
れたフラットレールとを含む。このＥｌｆａ（登録商
標）バスケットは、複数の対のランナーを有するフレー
ムの中で使用するよう設計されている。これらのバスケ
ットがこのフレームの中に挿入されると、フラットレー
ルが１対のランナーによって支持され、格納位置と伸長
位置との間で移動可能となる。Ｅｌｆａ（登録商標）バ
スケットに使用されるワイヤグリッドは、約１インチ四
方の大きな孔を有する。Ｅｌｆａ（登録商標）バスケッ
トはまた、そのコーナーに開口部を有する。利用者がこ
れらのバスケットに小さな物を保管したい場合には、プ
ラスチックライナーが使用できる。このライナーは、底
壁と上方へ湾曲可能な側壁とを有し、かかる湾曲を可能
にするため側壁間にはスリットがある。このバスケット
の開いたコーナーと、ライナーの側壁間のスリットによ
って小さな物がバスケットから落ちる場合があるが、こ
れは好ましくない。
【０００７】メッシュ材料は、一般的に、シートメタル
片を穿孔するかあるいはそれにスリットを入れることに
よって形成される。メッシュ材料シートは、メッシュの
ないシートメタルや穿孔シートメタルよりも、必要とさ
れるシートメタルが少なくて済む。Ｏｃｈｉｌｔｒｅｅ
への米国特許（特許文献６参照）では、「エクスパンド
メタル」またはメッシュ材料で形成されたデスクトレイ
またはバスケットを開示している。これまでのコンテナ
と同様、Ｏｃｈｉｌｔｒｅｅのコンテナは、切り取られ
て折られた１枚の平らな素材によって形成される。
【０００８】１９９７年２月２１日に出願されたＫｏ
Ｃｈｉｈ−Ｍｉｎｇ（翻字）への台湾特許出願（特許文
献７参照）は、フレームによって支持されるコンテナの
システムを開示している。これらのコンテナは、リムが
接続された単一メッシュ片で形成されている。更に、こ
れらのコンテナはフレームに対して移動しないため、下
側コンテナの内容物が取り出しにくい。
【０００９】いくつものメッシュコンテナがＤｅｓｉｇ
ｎ Ｉｄｅａｓ， Ｌｔｄにより製造されている。それ
らのコンテナのうちのひとつが「メッシュ保管ネスト」
である。このコンテナは、両端同士を溶接してループを
形成した第一のメッシュ片を使用して形成される。第二
のメッシュ片がこのループの下側エッジに溶接され、第
一のメッシュ片が側壁を、そして第二のメッシュ片が底
壁を形成する。このコンテナのボトムシームは底レール
で覆われる。上端レールは、コンテナの上側エッジに接
続される。側壁は、複数のコーナーを含むことのできる
形状にできる。
【００１０】
【特許文献１】米国特許第９０３，８４８号明細書
【００１１】
【特許文献２】米国特許第第１，１０７，０１４号明細
書
【００１２】
【特許文献３】米国特許第６４５，３４４号明細書
【００１３】
【特許文献４】米国特許第１，９９４，５５３号明細書
【００１４】
【特許文献５】米国特許第２，８２５，４８１号明細書
【００１５】
【特許文献６】米国特許第１，４０８，０２６号明細書
【００１６】
【特許文献７】台湾特許出願第０８６２０２７０９号明
細書
【００１７】
【発明が解決しようとする課題】物を保管するためのシ
ステムに組み入れられる軽量コンテナに対するニーズが
存在する。また、このようなコンテナの内容物が取り出
しやすく、またコンテナ内の穴から偶然的に落ちたりし
ないことが望ましい。更に、コンテナは、どのようなサ
イズにでも経済的な方法で形成されるのが望ましい。本
発明は、上記の一般的な目的を念頭に置いて開発され
た。
【００１８】
【課題を解決するための手段】本発明は、第一および第
二のメッシュ材料片を備えるコンテナまたは引出しに関
する。第一のメッシュ片は底壁と、底壁から上方へ延び
る２つの相隔した第一および第二の側壁とを形成する。
第二のメッシュ材料片は、第一のメッシュ材料片とは別
に形成される。第二のメッシュ材料片は、第三および第
四の側壁を形成する。第二のメッシュ材料片は、第一の
メッシュ材料片に結合されてバスケット部分を形成す
る。このバスケット部分は、バスケット部分とは別に形
成されるレール等であるランナー部分を更に含んでいて
もよい。
【００１９】１つの実施形態におけるバスケット部分は
側壁間に開口したコーナーを含む。別の実施形態では、
第三および第四の側壁は、側壁間に閉口したコーナーが
形成されるよう、第一および第二の側壁に重なる延長部
分を含む。このような実施形態では、これらのコーナー
は湾曲させてもよい。
【００２０】保管システム内のフレームでは、できれば
１つの引出し、更にできれば複数の引出しが利用できる
方が好ましい。各引出しは、格納位置と伸長位置との間
でフレームに対して移動可能である。このような実施形
態では、このフレームは、各引出しのランナー部分を摺
動自在に受けるために、中に隙間を有する１対のランナ
ーを更に含んでもよい。
【００２１】本発明はまた、第一、第二、および第三の
メッシュ材料片を含むコンテナに関する。第一のメッシ
ュ片は、底壁と、その底壁から上方へ延びる第一および
第二の相隔した側壁とを形成する。第二のメッシュ材料
片は、第一のメッシュ材料片とは別に形成される。第三
のメッシュ材料片は、第一および第二のメッシュ材料片
とは別に形成される。第二および第三のメッシュ材料片
は、１対のボトムシームによって底壁に結合される。更
に、第二および第三のメッシュ材料片は、複数の略垂直
に延在する、すべてが組み合わされるとバスケット部分
を形成するサイドシームによって端壁に結合される。
【００２２】バスケット部分は、ランナー部分を更に含
んでいてもよい。そのような実施形態において、ランナ
ー部分は、バスケット部分とは別に形成されるレールで
あってもよい。
【００２３】ひとつの実施形態では、このレールは平ら
な材料片であることが好ましく、また湾曲した部分を含
むことができる。後者のレール実施形態では、湾曲した
部分は、非圧縮状態ではバスケット部分の上部を受ける
ための開口部を画定し、圧縮状態ではこの開口部が最小
化される。
【００２４】本発明はまた、第一のメッシュ材料片を形
成するステップと、第一のメッシュ材料片を曲げて、底
壁と、底壁から上方へ延在する第一および第二の相隔し
た側壁にするステップと、第三および第四の側壁を有す
る第二の材料片を形成するステップを含む、第一のメッ
シュ材料片とは別に少なくとも１つの第二のメッシュ材
料片を形成するステップと、第一のメッシュ材料片を第
二のメッシュ材料片に接続して上向きに延びる開口部を
有するバスケット部分を形成するステップとを含む、コ
ンテナを形成するための方法に関する。
【００２５】この方法は、第三と第四の側壁を形成する
第二および第三の別のメッシュ片を形成するステップを
含むことができる。
【００２６】本発明の方法の１つの態様に従って、接続
ステップは溶接によって実行してもよい。
【００２７】この方法は、バスケット部分の上端にラン
ナー部分を形成するステップを更に含む。
【００２８】本明細書では、「メッシュ」は、当業者に
知られているように、元の原材料から材料が分離されな
いよう、穴を開けて引き延ばされたフラットメタルを意
味する。本発明は、本発明を実行するために現在意図さ
れている最良の形態の詳細な説明から添付図面も参照し
ながら理解するにつれてより完全に評価されるであろ
う。
【００２９】
【発明の実施の形態】図１は、引出しシステム１０の好
適な第一の実施形態である。この引出しシステム１０
は、台所用品、衣服、アクセサリ、スポーツ用品、靴、
お風呂用具、工具、装置等々、様々な家庭用品の保管に
使用できる。更に、システム１０は、食物、文房具、事
務機器、ファイルフォルダー、用紙／書類、バッグ、
箱、缶、瓶など、その他の様々な用品の保管にも使用で
きる。
【００３０】引出しシステム１０は、フレーム１２と複
数のコンテナまたは引出し１４ａ〜ｄを含む。引出し１
４ａは引出し１４ｂ〜ｃよりも小さく、そのため引出し
１４ａが保持できる嵩は他の引出し１４ｂ〜ｄよりも少
ない。引出し１４ａ〜ｄは、格納位置（図１に示す）と
伸長位置との間でフレーム１２に対して移動可能であ
る。格納位置では、下側引出し１４ｂ〜ｄの内容物に手
が届きにくい。伸長位置では、伸長した引出しの内容物
に簡単に手が届く。伸長した引出しは、必要に応じてフ
レーム１２から完全に引き抜くこともできる。
【００３１】図１を参照して、フレーム１２は、上側お
よび下側のクロス部材１８ａ、ｂの対によってそれぞれ
相隔され結合された２つのサイドフレーム部材またはラ
ダー１６を含む。このサイドフレーム部材１６と各対の
上側・下側クロス部材１８ａ、ｂは、フレーム１２ａに
長方形の形状を与えるよう形成される。本発明はこのフ
レーム形状に制限されない。
【００３２】フレーム１２は、サイドフレーム部材１６
をクロスフレーム部材１８ａ、ｂに結合するためのＬ字
型コネクタ２０（図２Ａで最も確認しやすい）とＴ字型
コネクタ２２（図２Ｂで最も確認しやすい）とを更に含
む。Ｌ字型コネクタ２０は、図１に示したフレームの上
に他のフレームを追加しない場合に、上側クロス部材１
８ａをサイドフレーム部材１６に接続するのが好まし
い。図１に示したフレーム１２の上に別のフレームを追
加する場合は、Ｔ字型コネクタ２２を使用して、上側ク
ロス部材１８ａをフレーム部材１６に結合する。Ｔ字型
コネクタ２２はまた下側クロス部材１８ｂをサイドフレ
ーム部材１６に結合するのが好ましい。あるいは、当業
者には自明であるが、下側クロス部材１８ｂに結合され
たＴ字型コネクタ２２は、その上にキャスター（図示せ
ず）を有するプラグに交換して、システム１０を移動可
能にすることができる。
【００３３】図１をもう一度参照して、各サイドフレー
ム部材１６は、垂直に相隔し水平に延在するランナー２
６ａ〜ｇによって結合された、１対の相隔した垂直棒２
４をこう含む。各サイドフレーム部材１６は、各サイド
フレーム部材１６のランナー２６ａ〜ｇが他のサイドフ
レーム部材１６のランナー２６ａ〜ｇと並行して配置さ
れ複数の対のランナーを形成するよう、形成される。各
ランナー２６ａ〜ｇは、その中に画定された内側方向へ
延在する隙間２８を有する略Ｕ字型の部材である。これ
らのランナー２６ａ〜ｇは、引出し１４ａ〜ｄが後方へ
動いてフレーム１２から出てしまうのを防ぐためのピン
（図示せず）を受けるための穴（図示せず）を後端に含
んでいてもよい。フレームを方向とは無関係なものにす
るため、この穴（図示せず）は、各ランナーの両端に形
成し、所望の端部にピン（図示せず）を配置して使用し
てもよい。
【００３４】フレーム１２は十分な剛性と成形性を有す
るメタルで形成するのが好ましい。例えばマイルドシー
ト鋼、ステンレス鋼、アルミニウム、銅などを使用する
ことができる。垂直棒２４とランナー２６ａ〜ｇは、従
来式の溶接技術で溶接するのが好ましい。フレーム１２
は、引出し１４ａ〜ｄについて以下に説明するものと同
様に、粉体塗装処理を加えてもよい。
【００３５】図１、２Ａ、および２Ｂを参照して、Ｌ字
型コネクタ２０は、中心部３０と、そこから延在する第
一および第二の略垂直な脚３２と３４とを含む。クロス
部材１８ａ、ｂと垂直棒２４の各対は、脚３２と３４を
その中に受けてこれらの構成部品を結合するよう中空に
なっているのが好ましい。図１、２Ｃ、および２Ｄを参
照して、Ｔ字型コネクタ２２は、中心部３６と、そこか
らそれぞれ延在する第一、第二、および第三の脚３８，
４０、および４２とを含む。第一および第二の脚３８と
４０は、Ｌ字型コネクタ２０と同様、互いに略垂直にな
っている。第三と第二の脚４０と４２も互いに略垂直で
ある。第一の脚３８と第三の脚４２は、中空の垂直棒２
４の中に挿入し、第二の脚４０は中空の関連付けられた
クロス部材１８ａ、ｂの中へ挿入するのが好ましい。
【００３６】Ｌ字型コネクタ２０とＴ字型コネクタ２２
は、十分な剛性と成型性とを有する任意の金属で形成さ
れるのが好ましい。例えば、コネクタ２０と２２は、当
業者に公知の従来の技術により、ダイカストアルミニウ
ムまたは任意の合金で鋳造することができる。但し、こ
れらのコネクタ２０と２２は、射出成形プラスチックな
どの他の材料で形成することもできる。
【００３７】図１および３を参照して、引出し１４ｂの
詳細を以下に説明する。引出し１４ｂは、上側レール５
４とバスケット部分５５を備えたランナー部分を含む。
バスケット部分５５は、上側レール５４に結合される。
本実施形態では、バスケット部分５５は、エキスパンド
メタルプレート（つまり、シートメタル）で形成され、
その中に小さな開口部を有する。メッシュ内の開口部
は、２５．４ｍｍ×２５．４ｍｍ未満の領域、更に好ま
しくは２０ｍｍ×１０ｍｍ未満、そして最も好ましくは
６ｍｍ×３ｍｍ未満の領域を有するのが好ましい。
【００３８】バスケット部分５５は、銅、鋼、ステンレ
ス鋼、またはアルミニウムなど、任意のメタルで形成さ
れる。バスケット部分５５は、底壁５６と、１対の相隔
した側壁５８と６０と、そしてもう一対の側壁６２とを
含む。側壁５８、６０、および６２は結合されて、閉口
かつ湾曲したコーナー６４を形成するのが好ましい。側
壁５８、６０、および６２は、底壁５６から上方へ延び
て上向きの開口部６６を形成する。
【００３９】図３に示すように、各コーナー６４は、滑
らかかつ連続的に真直から離れるように湾曲される。但
し、本発明は、湾曲したコーナーを有する引出しに限定
されず、より角張ったコーナーを有する引出しも発明で
あるとみなされる。本発明はまた、引出しの底部におけ
るよりも（レール５４に隣接する）引出しの上端におい
てより大きな曲率半径を有する引出しに限定されない。
このため、例えば、一定の曲率半径を有する引出しも発
明であると考えられる。
【００４０】本実施形態では、側壁５８は、ハンドルレ
ール７０で縁取られた湾曲した切り抜き部６８を含む前
端壁を形成する。この切り抜き部６８は、利用者がこの
引出し１４ｂを簡単につかんで格納位置と伸長位置との
間を動かせるようにする場所を形成する。代替的な実施
形態においては、この切り抜き部６８は、壁５８に接続
された突出したハンドルなど、利用者が引出し１４ｂを
動かすのを助けるための他の方法で置き換えることがで
きる。ハンドルレール７０は、円形の断面形状を有して
いてもよく、また切り抜き部６８のエッジに沿って延び
るよう切断および形成してもよい。レール７０は、上側
レール５４と同一材料で製造され、またバスケット部分
５５にスポット溶接されるのが好ましい。この実施形態
では、側壁６０は後端壁を形成する。
【００４１】図４は、引出し１４ｂを解体した状態であ
る。バスケット部分５５は、第一のメッシュ片７２、第
二のメッシュ片７４、および第三のメッシュ片７６とに
よって形成される。第一、第二、および第三のメッシュ
片は互いに独立して形成される。第一のメッシュ片７２
は、線７２ａ、ｂに沿って曲げられ、図５に示すエッジ
を形成して、底壁５６と側壁６２とを画定する。底壁５
６と側壁６２との間の角度は約９０°より大きいが、本
発明はこの構成に限定されない。
【００４２】第二のメッシュ片７４は、外部エッジ７４
ａと、内部エッジ７４ｂと、中央部分７４ｃと、横延長
部分７４ｄと、そして下側延長部分７４ｅとを含む。中
央部分７４ｃは、外部エッジ７４ａと下側延長部分７４
ｅとの間、そして横延長部分７４ｄ間にある。横延長部
分７４ｄは、外部エッジ７４ａから下側エッジ７４ｂへ
と下側へ先細りになるよう台形形状を有する。第二のメ
ッシュ片７４は曲げられて、前端壁５８と、湾曲したコ
ーナー６４と、そして前端壁５８に大体において垂直な
下側延長部分７４ｅを形成する（図３と５を参照）。第
三のメッシュ片７６は、第二のメッシュ片７４と同様、
上側エッジ７６ａと、下側エッジ７６ｂと、中心部分７
６ｃと、横延長部分７６ｄと、そして下側延長部分７６
ｅとを包含するよう形成される。
【００４３】代替的な実施形態では、メッシュ片７４と
７６は、第一のメッシュ片７２とは別に単一材料片から
形成できる。その場合、２つのメッシュ片７４と７６
は、底壁部分５６に似た形状を与えられる他のメッシュ
セグメント（図示せず）によって結合されることにな
る。その結果、バスケット５５の底壁は、重なり合う２
層のメッシュ材料から形成される。
【００４４】図５では、第一、第二、および第三のメッ
シュ片７２、７４、および７６が、ボトムシームが形成
されるように結合される。シームは、第一のメッシュ片
７２の底壁５６の材料が第二および第三のメッシュ片７
４と７６の下側延長部分７４ｅと重なり合う箇所である
（図４参照）。コーナー６４が形成されると、サイドシ
ーム８０（図３に示す）が各コーナー６４に隣接して形
成される。シーム８０は、第一のメッシュ片７２の側壁
６２の材料がそれぞれ第二および第三のメッシュ片７４
および７６の横延長部分７４ｄおよび７６ｄと重なり合
う箇所である。シーム８０は略垂直に延在するサイドシ
ームである。
【００４５】引出し１４ｂを製造する方法を以下に説明
する。図４および５では、第一のメッシュ片７２が図の
ように形成および成形される。これは、従来型プレス機
械を使用してメッシュロールから所望の寸法のメッシュ
７２を１片切り取るステップを伴う。次に、第一のメッ
シュ片７２が底壁５６と端壁６２を包含するＵ字型形状
に曲げられる（図５を参照）。従来型油圧プレス機を使
用してメッシュ片７２を曲げる。この油圧プレス機は、
当業者に知られているように、所望の湾曲形状を実現す
るための金型を含む。
【００４６】第二および第三のメッシュ片７４および７
６は、図４に示すように形成および成形される。これ
は、従来型プレス機を使用してメッシュロールから所望
の寸法および形状を有するメッシュ片７４と７６を切り
取るステップを伴う。次に、片７４は、横延長部分７４
ｄが曲げられ、下側延長部分７４ｅが中心部分７４ｃか
ら角度を付けてオフセットされるよう、従来型油圧プレ
ス機を使用して曲げられる。この油圧プレス機は、当業
者に知られているように、金型を含む。第三のメッシュ
片７６は、第二の片７４と同様に曲げられる（図５を参
照）。ハンドルレール７０は、上側レール５４がバスケ
ット部分５５に結合されるとき、この時点またはそれ以
降にメッシュ片７４に溶接してもよい。
【００４７】引出し１４ｂが完全に形成された後、当業
者に知られているように、粉体塗装の工程を使用して引
出し１４ｂに塗装するのが任意ではあるが好ましい。１
つの好ましい塗料はエポキシコートである。この塗料
は、必要であれば、引出し１４ｂに化粧（色によるおよ
び／またはメタリックな）仕上げを提供することがで
き、また水およびその他の腐食性要素からの一定の保護
を引出し１４ｂに提供する。
【００４８】次に、各メッシュ片７４、７６の下側延長
部分７４ｅ、７６ｅは、第一の片７２の底壁５６の横の
エッジに溶接してシームを形成することにより接続され
る。次に、メッシュ片７４、７６の曲げられた横延長部
分７４ｄ、７６ｄは、第一のメッシュ片７２の側壁６２
に溶接してシーム８０を形成することによって接続され
る（図３を参照）。
【００４９】以下、図５、６、および７を参照して、第
一、第二、および第三のメッシュ片７２、７４、および
７６を接続するのに使用される装置について説明する。
この装置は、ベース８６と、ベース８６上に支持される
クランプ８８と、型締力Ｆを提供するためにクランプ８
８によって移動可能な細長部材９０と、そして１対のア
ノード電極９２ａと１対のカソード電極９２ｂとを含
む、スポット溶接機８４を備えているのが好ましい。こ
のベース８６と、クランプ８８と、部材９０と、カソー
ド電極９２ｂとは、溶接時にメッシュ片７２、７４、お
よび７６を支持するための器具を形成する。図に示すよ
うに、カソード電極９２ｂはメッシュ片７２、７４、お
よび７６を正しく支持および型締めするために棒状で互
いに平行であるのが好ましい。代替的な実施形態では、
クランプ８８と細長部材９０なしでスポット溶接機を使
用することができ、この場合、各メッシュ片は溶接時に
手で保持してもよい。
【００５０】第一の片７２の底壁５６に第二の片７４の
下側延長部分７４ｅを結合するため、既に曲げられた第
一の片７２をカソード電極９２ｂ上に配置して、側壁６
２が下方の床の方へ延びるようにする（図６を参照）。
湾曲した第二の片７４は、図７に示すように、部材９０
とカソード電極９２ｂとの間に配置される。次に、型締
力Ｆが部材９０を格納位置（図６に示す）から型締め位
置（図７に示す）へ移動するよう、クランプ８８が作動
される。型締め位置では、メッシュ片７４は、部材９０
とカソード電極９２ｂとの間で圧縮される。型締力Ｆ
は、溶接作業が行えるよう、メッシュ片７４をメッシュ
片７２に接触させて保持するのに十分な大きさでなけれ
ばならない。
【００５１】次に、アノード電極９２ａは、Ｄ１方向に
移動して、延長部分７４ｅに隣接するメッシュ片７２、
７４と接触する。これらのメッシュ片７２、７４は、電
極９２ａと９２ｂとの間でしっかりと圧縮される。電極
９２ａ、ｂは次に、溶接箇所を通して電気溶接電流を放
電し、シームが形成される。図５に示す第三の片７６も
第一の片７２に同様に結合される。溶接機８４は、この
器具が２つのクランプ、２つの細長部材９０、そして２
対の電極９２ａ、ｂとを含むよう、正しく構成される。
その結果、第二および第三の片７４と７６は第一の片７
２に同時に溶接できるのが好ましい。
【００５２】機械８４に類似した他のスポット溶接機を
使用して、コーナー６４に隣接する片７２に片７４と７
６を溶接してシーム８０が形成する。シーム８０を形成
するためのこのスポット溶接機は、より小さな片７４と
７６用のクランプ、細長部材、およびカソード電極を含
む適切なサイズの器具を有する。例えば、カソード電極
は、溶接時に片７４と７６が端壁５８と６０に適切に型
締めされるよう、台形延長部分７４ｄ、７６ｄに一致す
るよう先細りにしてもよい。
【００５３】図３を参照すると、上側レール５４はその
後、端壁５８および６０、そして側壁６２の上側部分に
スポット溶接により接続される。図３および８〜９を参
照して、上側レール５４をバスケット部分５５に接続す
るステップは、略平らな上側レール５４を形成するステ
ップと、バスケット部分５５の上側部分５５ａがレール
５４の上に延在するよう接触面５４ａ上でレール５４を
バスケット部分５５に接触させるステップと、この接触
面５４ａをバスケット部分５５の外面にスポット溶接す
るステップを更に含むのが好ましい。
【００５４】上側レール５４は、これらの構成要素が互
いに溶接できるように、バスケット部分５５と同じ材料
で形成されるのが好ましい。このため、レール５４は、
銅、鋼、ステンレス鋼、マイルドシート鋼またはアルミ
ニウムなど、任意のメタルで形成されるのが好ましい。
シート鋼を使用した好適な実施形態では、円形の断面を
有するシート鋼ストリップ材料のロールが使用される。
この材料は、当業者に知られているように、所定の圧縮
圧力を使用する複数の対のローラーを有する従来型ロー
ル形成機に通して、円形断面を連続的かつ段階的にほぼ
平らな長方形の断面になるようにされる。
【００５５】平らな長方形の断面を有するこの材料は次
に、中に材料を通して、その材料を４つの相隔した直角
に曲げて長方形のリングを形成するための、相隔した複
数対のガイドローラーを含む曲げ機械の中へ送られる。
関連する各対のガイドローラーに曲げ力を提供するのに
油圧を使用できる。曲げるための幾対ものガイドローラ
ーがある場所では、この機械は、材料の垂直な膨張を防
止するためのローラーを更に含む。長方形のリングが形
成されると、リングの自由端が溶接によって結合され
て、上側レール５４を形成する。
【００５６】このレールは、上記構成、形状、および材
質に限定されない。例えば、円形の断面など、様々な形
状を有する中空のものを使用できる。このレールは、ま
た、円形断面など、様々な形状の中実のものでもよい。
このレールはまた、にかわまたは接着剤などでバスケッ
ト部分５５に接続されたプラスチック製のものでもよ
い。
【００５７】図８および９を参照すると、レール５４を
接触面５４ａ上でバスケット部分５５に接触させるステ
ップは、バスケット部分５５の上側部分５５ａがレール
５４の上に延在するようテーブル（図示せず）よりも十
分高いところでレール５４を支持するための器具Ｆを有
するスポット溶接機を使用するステップを更に含むのが
好ましい場合がある。器具Ｆはまた、表面５４ａがバス
ケット部分５５と確実に接触するようにするための型締
力を提供してもよいし、あるいはこの力は、それぞれ移
動可能なアノードおよびカソード電極ＡＥおよびＣＥで
提供してもよい。電極ＡＥとＣＥは円形の溶接ホイール
であるのが好ましい。アノード電極ＡＥはレール５４の
外面に接触し、カソード電極ＣＥは、図９に示すよう
に、面５４ａに隣接するバスケット部分５５の内面に接
触する。電流は、電極ＡＥとＣＥ、レール５４、そして
バスケット部分５５を通じて放電され、レール５４をバ
スケット部分５５にスポット溶接する。レール５４のバ
スケット部分５５への溶接を効率的にするため十分な電
極ＡＥとＣＥが提供されるのが好ましい。電極ＡＥとＣ
Ｅは方向Ｖへ垂直に、そして方向Ｈへ水平に移動可能で
あるため、スポット溶接機を使用して様々なサイズのレ
ールとバスケットを溶接することができる。
【００５８】上側レール５４を接続するステップは、切
断と研磨のステップを更に含んでいてもよい。切断ステ
ップでは、バスケット部分５５の上側部分５５ａ（図８
を参照）が、往復鋸歯を含むものなど、従来型の切断装
置を使用して切断される。研磨ステップでは、バスケッ
ト部分５５の露出した上側エッジ５５ｂ（図９）が、滑
らかな上側エッジ５５ｂが形成されるように従来型研磨
機で加工される。レール５４は、バスケット部分５５に
構造的剛性を提供するのに役立ち、また各引出しの外周
を囲む唯一のレールである。
【００５９】 図１と３と参照して、使用時、引出し１
４ｂは、上側レール５４を、対向および平行なランナー
２６ｂのペアの隙間２８の中に配置することにより、シ
ステム１０の中へ挿入される。レール５４と隙間２８
は、格納位置と伸長位置との間のフレーム１２に対する
引出し１４ｂの自由な摺動移動を可能にするような大き
さに作られる。
【００６０】引出し１４ｂは非常に小さな開口部を有す
るメッシュで形成されるため（図３を参照）、ペン、ペ
ーパークリップなどの小さな物は、ライナーのない引出
しに保管することができ、開口部を通って落ちることは
ない。更に、引出し１４ｂは閉口したコーナー６４を有
するため、小さな物はまた引出しのこの領域から落ちる
こともない。
【００６１】図１に示すように、引出し１４ｂ〜１４ｄ
は中サイズであり、垂直に間隔を介した２対のランナー
を差し渡して垂直に延在している。引出し１４ａは小さ
なサイズであり、そのため、垂直に間隔を介したランナ
ー１対だけを差し渡して延在している。これらの引出し
は、図４に示すように、特に、第一のメッシュ片７２の
長さＬと第二および第三のメッシュ片７４と７６の高さ
Ｈを変更することにより様々なサイズに作ってもよい。
これにより、特に底壁５６から上端のレール５４の上端
の面までの深さＤ（図３を参照）が約１１インチ以上あ
る大型コンテナなど、様々なサイズのコンテナが、余分
な機械コストなしに形成することができる。より大型の
バスケットが望まれる場合は、バスケット材料の変更お
よび／または肉厚増を行なってより大きな剛性を付与す
る必要のある場合がある。メッシュの幅Ｗ（図４）は、
片７４と７６に接続される片７２のエッジが滑らかで切
断または研磨を必要としないように原材料を形成する機
械によって設定できる。
【００６２】図１０〜１２は、バスケット部分５５’の
代替的実施形態に使用する上側レール５４’の代替的実
施形態を示す。上側レール５４’を形成するため、原材
料を曲げて、開口部５４ｂ’を有する湾曲部分５４ａ’
と、ロール形成機を使用して湾曲部分５４ａ’から角度
を付けてオフセットされた延長部分５４ｃ’とを含むよ
う曲げられる。材料は閉じた長方形のループとなるよう
曲げられ、レール５４と同様に溶接によって結合され
る。
【００６３】バスケット部分５５’は、端壁５８’、６
０’を除いて、バスケット部分５５と同様に形成され、
側壁６２’はすべて、他の湾曲が片７２、７４、７６
（図５参照）で形成されると同時に金型を有する従来型
油圧プレス機によって形成された外側に湾曲した上側部
分５５ａ’を有する。
【００６４】湾曲した上側部分５５ａ’は、上側レール
５４’の開口部５４ｂ’の中へ挿入される（図１１を参
照）。湾曲部分５４ａ’は、次に、開口部５４ｂ’が最
小になり、湾曲部分５４ａ’がバスケット部分５５ａ’
と密に係合するよう、従来型プレス機で圧縮される。こ
のステップではまた、レール５４’の前面湾曲先端部５
４ｄ’がバスケット部分５５’の角度の付いたコーナー
５５ｂ’に係合することになる。次に、垂直に延在する
延長部分５４ｃ’は、レール５４で使用した方法と同様
のスポット溶接機と器具を使用してバスケットに溶接さ
れる（図８と９を参照）。このようにして上側レール５
４’がバスケット部分５５’に結合されると、これは更
なる構造的な剛性をバスケット部分５５’に提供する。
レール５４’を使用すると、図８と９に示されるよう
に、レール５４使用時のような、バスケット部分５５の
上側部分５５ａを切断する必要がなくなる。その結果、
レール５４’によって、バスケット部分５５’のバリ取
りが不要になる。
【００６５】図１に戻って、バスケット１４ａは、壁５
８’の前面に長方形の切り抜き部６８’を含む。メタル
ハンドルレール７０’は、この切り抜き部６８’の中の
メッシュの自由端を覆っている。ハンドルレール７０’
は、メッシュが中に挿入された後に、メッシュの周囲に
圧縮される開口部を有するレール５４’と同様に形成さ
れるのが好ましい。ハンドルレール７０’はまた、レー
ル５４’の延長部分５４ｃ’と同様、スポット溶接によ
りレール７０’をメッシュに確実に取り付けることので
きる延長部分を含む。このような実施形態においては、
レール７０’内の開口部はこの延長部分に沿って垂直に
延びる。このような延長部分のないハンドルレール７
０’の実施形態においてもなお、レール７０’はメッシ
ュにスポット溶接することができる。
【００６６】図１３〜１４を参照すると、第三の好適な
引出しの実施形態１１４ｂが示されている。引出し１１
４ｂは、ランナー部分または上側レール１５４、および
バスケット部分１５５を含む。上側レール１５４は、レ
ール５４または前述したレール５４’のように形成され
てもよい。バスケット部分１５５は、底壁１５６、端壁
１５８および１６０、そして側壁１６２とを含む。底お
よび端壁１５６と１５８はまた側壁である。第一のメッ
シュ片１７２は底壁１５６と端壁１５８および１６０を
形成するよう曲げられる。側壁１６２は、それぞれ別の
第二および第三のメッシュ片１７４および１７６によっ
て形成される。端壁１５８は、端壁５８と同様に、切り
抜き部１６８を有する第一のメッシュ片１７２を含む。
【００６７】引出し１４ｂとは異なる引出し１１４ｂに
ついては、第二のメッシュ片１７４は中央部分１７４
ｃ、長方形の横延長部分１７４ｄ、および下側延長部分
１７４ｅを含む。第三のメッシュ片１７６は、類似の構
成を有する。片１７２、１７４、および１７６が、引出
し１４ｂを形成するときに使用されるのと似た方法を使
用して接続されると、引出し１１４ｂは、コーナー６４
に似た（図３を参照）、閉口し滑らかに湾曲したコーナ
ーを有するが、引出し１１４ｂのコーナーはほぼ一定の
半径を有する。引出し１１４ｂはまた、各コーナーで４
つのサイドシーム８０と、２つのボトムシーム１７８と
を含む。
【００６８】図１５〜１７を参照すると、第四の好適な
引出しの実施形態２１４ｂが示されている。引出し２１
４ｂは、ランナー部または上側レール２５４とバスケッ
ト部分２５５とを含む。上側レール２５４はレール５４
または前述のレール５４’のように形成してもよい。バ
スケット部分２５５は、底壁２５６と、端壁２５８およ
び２６０と、側壁２６２とを含む。端壁２５８と２６０
も側壁である。第一のメッシュ片２７２は、底壁２５６
と端壁２５８および２６０とを形成するよう曲げられ
る。側壁２６２は別の第二および第三のメッシュ片２７
４および２７６から形成される。端壁２５８は、端壁５
８に類似した切り抜き部２６８を含む。
【００６９】引出し１４ｂと１１４ｂとは異なる引出し
２１４ｂでは、第二および第三のメッシュ片２７４およ
び２７６は延長部分を含まない。片２７２、２７４、お
よび２７６が引出し１４ｂを形成する方法を使用して接
続されると、片２７４と２７６は、側面でなく、底での
み片２７２と重なり合う。その結果、引出し２１４ｂ
は、開口したコーナー２６４（図１５を参照）と２つの
ボトムシーム２７８とを有する。引出し２１４ｂのよう
に構成された引出しは、システム１０（図１を参照）の
ようなシステムで使用でき、伸長位置と格納位置との間
を動かすことができる。引出し２１４ｂに似た引出しは
いろいろなサイズにすることができる。引出し２１４ｂ
は、各メッシュ片を曲げてスポット溶接することによ
り、引出し１４ｂと同様に形成される。
【００７０】図１８を参照すると、引出しシステム３１
０の第二の好適な実施形態が示されている。引出しシス
テム３１０は、フレーム３１２と複数の引出し３１４ａ
および３１４ｂを含む。フレーム３１２は、４対のラン
ナー３２６ａ〜ｄを含む。この実施形態は、どれくらい
大きなシステムが必要であるかによって任意の数の対の
ランナーが使用できることを示している。それ以外の点
では、フレーム３１２は、フレーム１２（図１を参照）
と同様に構成および形成される。システム３１０は更
に、物体が保管または表示できるように、圧着によりフ
レーム３１２の上端に確実に接続される中実の天板また
は棚３２７を含んでいてもよい。あるいは、棚３２７
は、フレーム３１２とは異なる（より大きいまたは小さ
い）サイズにして、ネジやＬ字型ブラケットなどの従来
式の締結具でフレーム３１２へ接続してもよい。引出し
３１４ａは小さく、また１対のランナー３２６ａを差し
渡して延在している。引出し３１４ｂは大きく、３つの
対のランナー３２６ｂ〜ｄを差し渡して垂直方向に延在
している。引出し３１４ａと３１４ｂは、引出し１４ｂ
と同様に構成および製造されるが（図１を参照）、引出
し１１４ｂと２１４ｂのように構成された引出しも、シ
ステム３１０とともに使用できる。
【００７１】当業者は、この開示が、本発明のいくつか
の目的を実行するための他の製品を設計する際の基本と
して容易に活用できることを理解するであろう。したが
って、添付の特許請求の範囲で定義された通り本発明の
精神と範囲から逸脱しないかぎり、かかる等価の構造を
含むものとみなされることが重要である。したがって、
本発明は、本書に説明した特に好適な実施形態に限定さ
れない。例えば、上記に開示された１つの実施形態の特
徴は他の実施形態の特徴とともに使用できる。更に、２
つの異なるランナー部分または上側レール実施形態５４
と５４’は、異なる額の費用を要する各システム、つま
り高価なシステムと安価なシステム、を提供するため、
もっぱら異なる引出しのシステムの中で使用できる。あ
るいは、１つのシステムは、レール５４およびレール５
４’の両方のタイプを有する引出しを持つことができ
る。更に、システムは、すべてが閉口したコーナーの引
出しを使用し、あるいは１つのシステムの中で閉口した
コーナーの引出しと開口したコーナーの引出しを組み合
わせることもできる。このシステムは、スライド式引出
しおよび／または固定式および１対のランナーで支持さ
れたスライド式棚とともに使用してもよい。このシステ
ムフレームはまた、吊りファイルホルダーを保持するた
めの部分と１つ以上の本発明による引出しを含んでいて
もよい。本発明の引出しは、フレームなしに使用しても
よい。もうひとつの代替的実施形態では、本発明のコン
テナ／引出しは、木、プラスチック、金属、または木目
模様のある素材で形成され、またランナーやローラーな
どの構成要素をその上に有するフレームで保持してもよ
い。このフレームは、このコンテナがホルダーに対して
移動しないが、ホルダーが固定構成部品に対して移動す
ることによって伸長位置と格納位置との間を移動すると
きには、コンテナは同様に動くよう、ランナーとローラ
ーをその上に有する固定ホルダーと協働する。このよう
な実施形態では、ランナー部分は、摺動による係合なし
に、コンテナとホルダーを接続するのに役立つ。更に、
バスケット部分の上側エッジをそれ自体の上に折り返し
て十分に剛性のある一体的なランナー部分を形成するこ
となど、ランナー部分を他の方法で形成することによっ
て上側レール５４（図３参照）なしにコンテナを形成で
きる。あるいは、ランナー部分は、バスケット全体の周
りに延びる必要はなく、側面にのみ延びてランナー２６
ａ〜ｇ（図１を参照）と協働する（図１を参照）。この
ような実施形態では、ランナー部分のない端壁は、上側
エッジをメタル、木、プラスチック、またはその他の適
切な材料で仕上げしてもよい。このため、上述の好適な
実施形態において述べた本発明の詳細は、本発明の範囲
を制限するものであってはならない。
【００７２】更に、本要約の目的は、米国特許商標局
と、一般国民と、特に特許または法律用語または専門語
に慣れていない当業の設計者および個人経営者が、大ま
かな点検を行なうだけで、本出願の技術的な開示の性質
と本質をすばやく見極められるようにすることである。
本要約は、特許請求の範囲によってのみ評価される本出
願の発明を定義することを意図したものでも、またいか
なる意味においても本発明の範囲に関して制限を与える
ことを意図したものでもない。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の引出しのシステムの第一の実施形態
の前面透視図である。ここでは引出しが格納位置にあ
る。
【図２Ａ】 図１のシステムに使用するＬコネクタの拡
大透視図である。
【図２Ｂ】 図２ＡのＬ字型コネクタの拡大端面図であ
る。
【図２Ｃ】 図１のシステムに使用するＴ字型コネクタ
の拡大透視図である。
【図２Ｄ】 図２ＣのＴ字型コネクタの拡大端面図であ
る。
【図３】 図１の引出しの第一の好適な実施形態の拡大
後部透視図である。
【図４】 図３の引出しの分解後部透視図である。
【図５】 メッシュ片がすべて曲げられた、図３の引出
しの一部の分解後部透視図である。
【図６】 図５の各メッシュ片のいくつかとかかる片を
結合するための溶接機の一部の概略図である。
【図７】 図５の各メッシュ片のいくつかと図６の溶接
機の別の部分の概略図である。
【図８】 図５のメッシュ片のひとつに結合された上側
レールの第一の実施形態の部分立面図である。メッシュ
片の上側部分が刈り込まれていない。
【図９】 図８のメッシュ片に結合された上側レールの
部分立面図である。メッシュ片の上側部分が刈り込まれ
ている。
【図１０】 メッシュ片から分離された上側レールの第
二の実施形態の部分立面図である。
【図１１】 図１０のメッシュ片に結合された上側レー
ルの部分立面図である。
【図１２】 図１０と１１の上側レールとメッシュ片を
使用したバスケットの第二の実施形態の分解後部透視図
である。
【図１３】 図１のシステムに使用する引出しの第三の
実施形態の分解後部透視図である。２つの側面のメッシ
ュ材料片の代替実施形態が使用されている。
【図１４】 図１３に示す引出しの部分分解後部透視図
である。３つのメッシュ材料片が結合されている。
【図１５】 図１のシステムにおいて有用な引出しの第
四の実施形態の拡大後部透視図である。
【図１６】 図１５に示す引出しの分解後部透視図であ
る。
【図１７】 図１５に示す引出しの部分分解後部透視図
である。３つのメッシュ材料片が結合されている。
【図１８】 本発明の引出しシステムの第二の好適な実
施形態の前面透視図である。引出しが格納位置にある。
【符号の説明】
１０ 引出しシステム １２ フレーム １４ａ〜ｄ 引出し １６ サイドフレーム部材 １８ａ 上側クロス部材 １８ｂ 下側クロス部材 ２０ Ｌ字型コネクタ ２２ Ｔ字型コネクタ ２４ 垂直棒 ２６ａ〜ｇ ランナー ２８ 隙間 ３０ 中心部 ３２、３４ 脚 ３６ 中心部 ３８、４０、４２ 脚 ５４、５４’ レール ５４ａ 接触面 ５４ａ’ 湾曲部分 ５４ｂ’ 開口部 ５４ｃ’ 延長部分 ５４ｄ’ 湾曲先端部 ５５、５５’ バスケット部分 ５５ａ’ 上側部分（または小開口部） ５５ｂ 上側エッジ ５５ｂ’コーナー ５６ 底壁 ５８ 側壁 ５８’ 壁 ６０ 端壁 ６０’ 端壁 ６２ 側壁 ６２’ 側壁 ６４ コーナー ６６ 開口部 ６８ 切り抜き部 ６８’ 切り抜き部 ７０ ハンドルレール ７０’ メタルハンドルレール ７２ メッシュ片 ７２ａ、７２ｂ 線 ７４ メッシュ片 ７４ａ 外部エッジ ７４ｂ 内部エッジ ７４ｃ 中央部分 ７４ｄ 横延長部分 ７４ｅ 下側延長部分 ７６ メッシュ片 ７６ａ 上側エッジ ７６ｂ 下側エッジ ７６ｃ 中心部分 ７６ｄ 横延長部分 ８０ サイドシーム ８４ スポット溶接機 ８６ ベース ８８ クランプ ９０ 細長部材 ９２ａ アノード電極 ９２ｂ カソード電極 １１４ｂ 引出し １５４ 上側レール １５５ バスケット部分 １５６ 底壁 １５８ 端壁 １６０ 端壁 １６２ 側壁 １６８ 切り抜き部 １７２、１７４ メッシュ片 １７４ｃ 中央部分 １７４ｄ 長方形の横延長部分 １７４ｅ 下側延長部分 １７６ メッシュ片１ １７８ ボトムシーム ２１４ｂ 引出し ２５４ 上側レール ２５５ バスケット部分 ２５６ 底壁 ２５８ 端壁 ２６０ 端壁 ２６２ 側壁 ２６４ コーナー ２６８ 切り抜き部 ２７２、２７４、２７６ メッシュ片 ２７８ ボトムシーム ３１０ 引出しシステム ３１２ フレーム ３１４ａ 引出し ３１４ｂ 引出し ３２６ａ〜ｄ ランナー ３２７ 中実の天板または棚 ＡＥ 電極 ＣＥ 電極 Ｆ 器具（または型締め力） Ｈ 方向（または高さ） Ｖ 方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クリストファー ハーディ アメリカ合衆国，イリノイ州 62702, スプリングフィールド，ストッキーヤー ドロード 2521 (56)参考文献 特開2001−199439（ＪＰ，Ａ) 特開2001−270515（ＪＰ，Ａ) 実開 平６−47125（ＪＰ，Ｕ) 実開 平６−12323（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B65D 6/00

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 コンテナであって、対向した第一および第二のエッジを有する 底壁と、前記
    底壁から上方へ延在する第一および第二の対向した側壁
    と、を形成するように折り曲げられた第一のメタルメッ
    シュ材料片と、 前記第一のメタルメッシュ材料片とは別に形成され、前
    記第一のエッジに結合され、前記底壁から上方に延在す
    る第三の側壁を形成するように折り曲げられた第二のメ
    タルメッシュ材料片と、 前記第一および第二のメタルメッシュ材料片とは別に形
    成され、前記第二のエッジに結合され、前記底壁から上
    方に延在する第四の側壁を形成するように折り曲げられ
    た第三のメタルメッシュ材料片と、を含み、前記第三の側壁は、折り曲げられることによって、前記
    コンテナを形成した際に一対のコーナーとなる第三の側
    壁のコーナ部分の間に位置する中央部分と、前記各第三
    の側壁のコーナ部分に隣接する第三の側壁のメッシュ延
    長部分と、が形成されてなり、 第四の側壁のエッジを有する前記第四の側壁は、折り曲
    げられることによって、前記コンテナを形成した際に一
    対のコーナーとなる第四の側壁のコーナ部分の間に位置
    する中央部分と、前記各第四の側壁のコーナ部分に隣接
    する第四の側壁のメッシュ延長部分と、が形成されてな
    り、 前記第三および第四の側壁のメッシュ延長部分は前記第
    一および第二の側壁に結合され重なり合ってメッシュ素
    材のみの バスケット部分を形成するコンテナ。
  2. 【請求項２】 前記バスケット部分がランナー部分を含
    む、請求項１に記載のコンテナ。
  3. 【請求項３】 前記バスケット部分が前記バスケット部
    分の残余部分から外側へ延びるよう曲げられた上側部分
    を更に含み、前記ランナー部分が前記バスケット部分の
    前記上側部分を受けるための開口部を画定する湾曲部分
    を有するレールを備える、請求項２に記載のコンテナ。
  4. 【請求項４】 前記レールが、前記湾曲部分から角度を
    付けてオフセットされ、かつ前記湾曲部分を圧縮した後
    に前記バスケット部分に溶接されるレール延長部分を更
    に含む、請求項３に記載のコンテナ。
  5. 【請求項５】 前記コーナーが湾曲している、請求項１
    に記載のコンテナ。
  6. 【請求項６】 フレームと一緒に使用するコンテナであ
    って、前記コンテナが格納位置と伸長位置との間で前記
    フレームに対して移動可能である、請求項１に記載のコ
    ンテナ。
  7. 【請求項７】 前記フレームが、前記ランナー部分を摺
    動自在に受けるための隙間を各々が中に有する一対のラ
    ンナーを更に含む、請求項６に記載のコンテナ。
  8. 【請求項８】 前記ランナー部分が前記バスケット部分
    とは別に形成され、前記バスケット部分に溶接されたレ
    ールである、請求項２に記載のコンテナ。
  9. 【請求項９】 前記ランナー部分が前記バスケット部分
    の外周部全体に延在する、請求項２に記載のコンテナ。
  10. 【請求項１０】 コンテナを形成する方法であって、 第一のメタルメッシュ材料片を形成するステップと、 前記第一のメタルメッシュ材料片を曲げて、対向した第
    一および第二のエッジを有する底壁と前記底壁から上方
    へ延在する第一および第二の対向した側壁とするステッ
    プと、前記第一のメタルメッシュ材料片とは別に第二の
    メタルメッシュ材料片を形成するステップと、 前記第二のメタルメッシュ材料片を前記第一のエッジに
    結合するステップと、 前記第二のメタルメッシュ材料片を折り曲げて、前記底
    壁から上方に延在する第三の側壁を形成するステップ
    と、 第三の側壁のエッジを有する前記第三の側壁を折り曲げ
    て、前記コンテナを形成した際に一対のコーナーとなる
    第三の側壁のコーナ部分の間に位置する中央部分と、前
    記各第三 の側壁のコーナ部分に隣接する第三の側壁のメ
    ッシュ延長部分と、を形成するステップと、 前記第一及び第二のメタルメッシュ材料片とは別に第三
    のメタルメッシュ材料片を形成するステップと、 前記第三のメタルメッシュ材料片を前記第二のエッジに
    結合するステップと、 前記第三のメタルメッシュ材料片を折り曲げて、前記底
    壁から上方に延在する第四の側壁を形成するステップ
    と、 第四の側壁のエッジを有する前記第四の側壁を折り曲げ
    て、前記コンテナを形成した際に一対のコーナーとなる
    第四の側壁のコーナ部分の間に位置する中央部分と、前
    記各第四の側壁のコーナ部分に隣接する第四の側壁のメ
    ッシュ延長部分と、を形成するステップと、 前記第三および第四の側壁のメッシュ延長部分を前記第
    一および第二の側壁と重ね合わせるステップと、 前記第三および第四の側壁のメッシュ延長部分を前記第
    一および第二の側壁に接続して、上方へ延在する開口部
    を備えメッシュ材料のみからなるバスケット部分を形成
    するステップと、 を有するコンテナを形成する方法。
  11. 【請求項１１】 前記第二のメタルメッシュ材料片を前
    記第一のエッジに結合するステップと前記第三のメタル
    メッシュ材料片を前記第二のエッジに結合するステップ
    は、溶接するステップを更に含む、請求項１０に記載の
    方法。
  12. 【請求項１２】 前記バスケット部分の上端にランナー
    部分を形成するステップを更に含み、 前記ランナー部分を形成するステップが、前記バスケッ
    ト部分とは別にレールを形成し、かつ前記バスケット部
    分に前記レールを接続するステップを更に含む、請求項
    １０に記載の方法。
  13. 【請求項１３】 前記レールを前記バスケット部分に接
    続するステップが溶接するステップを更に含む、請求項
    １２に記載の方法。
  14. 【請求項１４】 前記第二のメタルメッシュ材料片を前
    記第一のエッジに結合するステップと前記第三のメタル
    メッシュ材料片を前記第二のエッジに結合するステップ
    は、電極を含む器具を使用して前記第一および第二のメ
    タルメッシュ材料片を支持するとともに溶接する請求項
    １０に記載の方法。
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