JP3522462B2 - バイポーラトランジスタecl装置及びその製造方法 - Google Patents
バイポーラトランジスタecl装置及びその製造方法Info
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- JP3522462B2 JP3522462B2 JP25628396A JP25628396A JP3522462B2 JP 3522462 B2 JP3522462 B2 JP 3522462B2 JP 25628396 A JP25628396 A JP 25628396A JP 25628396 A JP25628396 A JP 25628396A JP 3522462 B2 JP3522462 B2 JP 3522462B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ECL(Emit
ter Coupled Logic)ICに係り、特
に、バイポーラトランジスタECL装置及びその製造方
法に関するものである。
ter Coupled Logic)ICに係り、特
に、バイポーラトランジスタECL装置及びその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ECLは、高速動作が可能な論理回路で
あり、二つ以上のトランジスタのエミッタを共通の負荷
を介して接続する。
あり、二つ以上のトランジスタのエミッタを共通の負荷
を介して接続する。
【0003】図5はかかる従来のトレンチ分離ダブルポ
リシリコン型のトランジスタを用いたECL回路の平面
図である。
リシリコン型のトランジスタを用いたECL回路の平面
図である。
【0004】図5において、1はトランジスタ、2はベ
ース電極、3はコレクタコンタクト、4はエミッタ電
極、5はトレンチ分離枠、6は抵抗素子(多結晶シリコ
ン膜)、7は低抵抗部、8は抵抗コンタクト(トランジ
スタ側)、9は抵抗コンタクト(Vcc電源側)、10
は多結晶シリコン膜突出部、11はVcc電源配線、1
2は入力配線I、13は入力配線II、14は出力配線
I、15は出力配線II、16はVee配線である。
ース電極、3はコレクタコンタクト、4はエミッタ電
極、5はトレンチ分離枠、6は抵抗素子(多結晶シリコ
ン膜)、7は低抵抗部、8は抵抗コンタクト(トランジ
スタ側)、9は抵抗コンタクト(Vcc電源側)、10
は多結晶シリコン膜突出部、11はVcc電源配線、1
2は入力配線I、13は入力配線II、14は出力配線
I、15は出力配線II、16はVee配線である。
【0005】この図に示すように、トレンチ分離ダブル
ポリシリコン型のトランジスタを用いたECL回路にお
いては、トランジスタ及び抵抗素子のペアの比精度を確
保することが要求される。そのため全く同じマスクパタ
ーンにより形成されるトランジスタ及び抵抗素子を近接
して、同方向に対称的に配置し配線することにより、ホ
トリソ技術における寸法差の問題や、拡散及びCVD処
理におけるガスのユニフォーミティの不均一からくる拡
散プロファイルの差や、膜厚差の問題を解消してきた。
ポリシリコン型のトランジスタを用いたECL回路にお
いては、トランジスタ及び抵抗素子のペアの比精度を確
保することが要求される。そのため全く同じマスクパタ
ーンにより形成されるトランジスタ及び抵抗素子を近接
して、同方向に対称的に配置し配線することにより、ホ
トリソ技術における寸法差の問題や、拡散及びCVD処
理におけるガスのユニフォーミティの不均一からくる拡
散プロファイルの差や、膜厚差の問題を解消してきた。
【0006】トランジスタにつながる抵抗の実質的な値
は、抵抗素子本体の高抵抗部と、コンタクト抵抗を下げ
るため不純物濃度を高くした低抵抗部と、そこにつなが
る配線との間のコンタクト抵抗及び配線抵抗から成る。
は、抵抗素子本体の高抵抗部と、コンタクト抵抗を下げ
るため不純物濃度を高くした低抵抗部と、そこにつなが
る配線との間のコンタクト抵抗及び配線抵抗から成る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来構造のECLデバイスにおいて、トランジスタは
互いに近傍に作製することにより、その特性を近付ける
ことができ、また、抵抗についても本体及び低抵抗部、
更に配線抵抗については互いに近傍に配置することによ
り、その値を近付けることができるが、配線材料と多結
晶シリコンのコンタクト抵抗、及び配線材料と単結晶シ
リコンのコンタクト抵抗はコンタクト部における多結晶
シリコンや配線材のグレイン形成状況によって異なるた
め、比精度を劣化させる重大な要因となっている。
た従来構造のECLデバイスにおいて、トランジスタは
互いに近傍に作製することにより、その特性を近付ける
ことができ、また、抵抗についても本体及び低抵抗部、
更に配線抵抗については互いに近傍に配置することによ
り、その値を近付けることができるが、配線材料と多結
晶シリコンのコンタクト抵抗、及び配線材料と単結晶シ
リコンのコンタクト抵抗はコンタクト部における多結晶
シリコンや配線材のグレイン形成状況によって異なるた
め、比精度を劣化させる重大な要因となっている。
【0008】本発明は、上記問題点を除去し、コンタク
ト抵抗の差による比精度の劣化を改善することができる
バイポーラトランジスタECL装置及びその製造方法を
提供することを目的とする。
ト抵抗の差による比精度の劣化を改善することができる
バイポーラトランジスタECL装置及びその製造方法を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】(1)高速バイポーラト
ランジスタECL装置において、差動増幅部のペアの抵
抗として連続したコの字形の多結晶シリコン膜を用い、
中間に1つのVcc電源の配線コンタクトを有する抵抗
素子を設けるようにしたものである。
ランジスタECL装置において、差動増幅部のペアの抵
抗として連続したコの字形の多結晶シリコン膜を用い、
中間に1つのVcc電源の配線コンタクトを有する抵抗
素子を設けるようにしたものである。
【0010】(2)上記(1)記載のバイポーラトラン
ジスタECL装置において、前記Vcc電源側の配線コ
ンタクト部が突出し、その突出部を全て配線電極で覆う
構造を有するようにしたものである。
ジスタECL装置において、前記Vcc電源側の配線コ
ンタクト部が突出し、その突出部を全て配線電極で覆う
構造を有するようにしたものである。
【0011】(3)抵抗素子としてp形の抵抗を用いる
高速バイポーラトランジスタECL装置の製造方法にお
いて、SOI基板に高濃度のn形層を形成し、低濃度の
p形エピタキシャル層を形成する工程と、トランジスタ
と抵抗を内包するトレンチ分離枠を形成する工程と、コ
レクタコンタクト領域にn形不純物をイオン注入し、活
性化のための熱処理を施す工程と、抵抗となるp形拡散
層を形成する工程と、前記コレクタコンタクト領域と一
部重なる抵抗コンタクト領域にp形不純物をイオン注入
し、活性化のための熱処理を施す工程とを施すようにし
たものである。
高速バイポーラトランジスタECL装置の製造方法にお
いて、SOI基板に高濃度のn形層を形成し、低濃度の
p形エピタキシャル層を形成する工程と、トランジスタ
と抵抗を内包するトレンチ分離枠を形成する工程と、コ
レクタコンタクト領域にn形不純物をイオン注入し、活
性化のための熱処理を施す工程と、抵抗となるp形拡散
層を形成する工程と、前記コレクタコンタクト領域と一
部重なる抵抗コンタクト領域にp形不純物をイオン注入
し、活性化のための熱処理を施す工程とを施すようにし
たものである。
【0012】(4)抵抗素子としてn形の抵抗を用いる
高速バイポーラトランジスタECL装置の製造方法にお
いて、SOI基板に抵抗形成領域を除いて高濃度のn形
層を形成し、低濃度のn形エピタキシャル層を形成する
工程と、トランジスタと抵抗を内包するトレンチ分離枠
を形成する工程と、コレクタコンタクト領域並びに抵抗
コンタクト領域にn形不純物をイオン注入し、活性化の
ための熱処理を施す工程とを施すようにしたものであ
る。
高速バイポーラトランジスタECL装置の製造方法にお
いて、SOI基板に抵抗形成領域を除いて高濃度のn形
層を形成し、低濃度のn形エピタキシャル層を形成する
工程と、トランジスタと抵抗を内包するトレンチ分離枠
を形成する工程と、コレクタコンタクト領域並びに抵抗
コンタクト領域にn形不純物をイオン注入し、活性化の
ための熱処理を施す工程とを施すようにしたものであ
る。
【0013】(5)バイポーラトランジスタECL装置
において、半導体基板上に形成された第1及び第2のバ
イポーラトランジスタと、所定の電圧を与える電源配線
と、前記第1のバイポーラトランジスタと前記電源配線
とを接続する第1の抵抗部と、前記第2のバイポーラト
ランジスタと前記電源配線とを接続する第2の抵抗部と
を備えたECL装置において、前記第1の抵抗部と前記
第2の抵抗部とは共通のコンタクトホールを介して、前
記電源配線に接続されるとともに、前記第1のバイポー
ラトランジスタと前記第2のバイポーラトランジスタと
は互いに対称に 配置され、前記第1の抵抗部と前記第2
の抵抗部とは互いに対称に配置され、かつ前記第1及び
第2の抵抗部は多結晶シリコンにより構成されるように
したものである。
において、半導体基板上に形成された第1及び第2のバ
イポーラトランジスタと、所定の電圧を与える電源配線
と、前記第1のバイポーラトランジスタと前記電源配線
とを接続する第1の抵抗部と、前記第2のバイポーラト
ランジスタと前記電源配線とを接続する第2の抵抗部と
を備えたECL装置において、前記第1の抵抗部と前記
第2の抵抗部とは共通のコンタクトホールを介して、前
記電源配線に接続されるとともに、前記第1のバイポー
ラトランジスタと前記第2のバイポーラトランジスタと
は互いに対称に 配置され、前記第1の抵抗部と前記第2
の抵抗部とは互いに対称に配置され、かつ前記第1及び
第2の抵抗部は多結晶シリコンにより構成されるように
したものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
て図面を参照して詳細に説明する。
【0015】図1は本発明の第1実施例を示すバイポー
ラトランジスタECL装置の構成図であり、図1(a)
はそのバイポーラトランジスタECL装置の平面図、図
1(b)はそのバイポーラトランジスタECL装置の断
面図である。
ラトランジスタECL装置の構成図であり、図1(a)
はそのバイポーラトランジスタECL装置の平面図、図
1(b)はそのバイポーラトランジスタECL装置の断
面図である。
【0016】これらの図において、101はトランジス
タ、102はベース電極、103はコレクタコンタク
ト、104はエミッタ電極、105はトレンチ分離枠、
106は抵抗素子(多結晶シリコン膜)、107は低抵
抗部、108は抵抗コンタクト(トランジスタ側)、1
09は抵抗コンタクト(Vcc電源側)、110は多結
晶シリコン膜突出部、111はVcc電源配線、112
は入力配線I、113は入力配線II、114は出力配線
I、115は出力配線II、116はVee配線、117
はSOI(Silicon On Insulato
r)のインシュレータ(SOI基板)、118はフロー
ティングコレクタ、119はエピタキシャル成長層、1
21は高濃度n形層、122はSIC、123,12
4,128は絶縁膜である。
タ、102はベース電極、103はコレクタコンタク
ト、104はエミッタ電極、105はトレンチ分離枠、
106は抵抗素子(多結晶シリコン膜)、107は低抵
抗部、108は抵抗コンタクト(トランジスタ側)、1
09は抵抗コンタクト(Vcc電源側)、110は多結
晶シリコン膜突出部、111はVcc電源配線、112
は入力配線I、113は入力配線II、114は出力配線
I、115は出力配線II、116はVee配線、117
はSOI(Silicon On Insulato
r)のインシュレータ(SOI基板)、118はフロー
ティングコレクタ、119はエピタキシャル成長層、1
21は高濃度n形層、122はSIC、123,12
4,128は絶縁膜である。
【0017】図1から明らかなように、多結晶シリコン
膜から成る抵抗素子106,106はVcc電源配線1
11と一つの抵抗コンタクト109で接続されており、
コンタクトマスクは多結晶シリコン膜突出部110の図
面横方向を全て包括するように大きく開けられ、多結晶
シリコン膜突出部110に関して図面横方向全てがコン
タクト面となるように形成されている。
膜から成る抵抗素子106,106はVcc電源配線1
11と一つの抵抗コンタクト109で接続されており、
コンタクトマスクは多結晶シリコン膜突出部110の図
面横方向を全て包括するように大きく開けられ、多結晶
シリコン膜突出部110に関して図面横方向全てがコン
タクト面となるように形成されている。
【0018】このように、第1実施例によれば、多結晶
シリコン膜から成る抵抗素子106及び106の電源側
のコンタクトを一つにすることにより、同一のコンタク
ト抵抗を有することができるため、ECL回路としての
負荷抵抗の比精度を向上させることができ、信号の整合
性を改善することができる。
シリコン膜から成る抵抗素子106及び106の電源側
のコンタクトを一つにすることにより、同一のコンタク
ト抵抗を有することができるため、ECL回路としての
負荷抵抗の比精度を向上させることができ、信号の整合
性を改善することができる。
【0019】また、多結晶シリコン膜突出部110の図
面横方向についてはエッジ側面まで全てがコンタクト面
となるため、コンタクトマスクの合わせ精度によるコン
タクトと抵抗間の距離差が生じることがなく、抵抗素子
106及び106に対して同等のコンタクト抵抗となる
ため、ECL回路における抵抗比精度を向上させること
ができる。
面横方向についてはエッジ側面まで全てがコンタクト面
となるため、コンタクトマスクの合わせ精度によるコン
タクトと抵抗間の距離差が生じることがなく、抵抗素子
106及び106に対して同等のコンタクト抵抗となる
ため、ECL回路における抵抗比精度を向上させること
ができる。
【0020】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。
る。
【0021】図2は、本発明の第2実施例を示すバイポ
ーラトランジスタECL装置の構成図であり、図2
(a)はそのバイポーラトランジスタECL装置の平面
図、図2(b)はそのバイポーラトランジスタECL装
置の断面図である。図3はそのバイポーラトランジスタ
ECL装置の製造工程断面図(p形層を用いる場合)、
図4はそのバイポーラトランジスタECL装置の製造工
程断面図(n形層を用いる場合)である。
ーラトランジスタECL装置の構成図であり、図2
(a)はそのバイポーラトランジスタECL装置の平面
図、図2(b)はそのバイポーラトランジスタECL装
置の断面図である。図3はそのバイポーラトランジスタ
ECL装置の製造工程断面図(p形層を用いる場合)、
図4はそのバイポーラトランジスタECL装置の製造工
程断面図(n形層を用いる場合)である。
【0022】これらの図において、201はトランジス
タ、202はベース電極、203はコレクタコンタク
ト、204はエミッタ電極、205はトレンチ分離枠、
207は低抵抗部、209は抵抗コンタクト(Vcc電
源側)、211はVcc電源配線、212は入力配線
I、213は入力配線II、214は出力配線I、215
は出力配線II、216はVee配線、217はSOIの
インシュレータ(SOI基板)、218はフローティン
グコレクタ、219はエピタキシャル成長層、220は
p形拡散抵抗層、221は高濃度n形層、222はSI
C、223,224は絶縁膜、225はレジストマス
ク、226は高抵抗p形層(SOIの半導体部)、22
7はn形エピタキシャル抵抗である。
タ、202はベース電極、203はコレクタコンタク
ト、204はエミッタ電極、205はトレンチ分離枠、
207は低抵抗部、209は抵抗コンタクト(Vcc電
源側)、211はVcc電源配線、212は入力配線
I、213は入力配線II、214は出力配線I、215
は出力配線II、216はVee配線、217はSOIの
インシュレータ(SOI基板)、218はフローティン
グコレクタ、219はエピタキシャル成長層、220は
p形拡散抵抗層、221は高濃度n形層、222はSI
C、223,224は絶縁膜、225はレジストマス
ク、226は高抵抗p形層(SOIの半導体部)、22
7はn形エピタキシャル抵抗である。
【0023】この第2実施例は、SOI基板を用い、抵
抗素子として拡散抵抗を採用した例であり、トランジス
タのコレクタコンタクト部と抵抗素子コンタクト部とを
直接接する、或いは共有するようにしたものである。抵
抗素子としてn形層を用いるか、p形層を用いるかで製
造方法が異なる。
抗素子として拡散抵抗を採用した例であり、トランジス
タのコレクタコンタクト部と抵抗素子コンタクト部とを
直接接する、或いは共有するようにしたものである。抵
抗素子としてn形層を用いるか、p形層を用いるかで製
造方法が異なる。
【0024】まず、p形拡散層を用いる場合のバイポー
ラトランジスタECL装置の製造方法について説明す
る。
ラトランジスタECL装置の製造方法について説明す
る。
【0025】図3は本発明の第2実施例におけるp形拡
散層を用いる場合のバイポーラトランジスタECL装置
の製造工程断面図である。
散層を用いる場合のバイポーラトランジスタECL装置
の製造工程断面図である。
【0026】(1)まず、図3(a)に示すように、S
OI基板217にフローティングコレクタ218を形成
し、低濃度のp形エピタキシャル成長を行った後、トレ
ンチ分離枠205を形成する。このトレンチ分離枠20
5は、図2及び図3から明らかなように、トランジスタ
201と抵抗が一つの分離枠内に一体となるように形成
される。コレクタコンタクト203領域にリン濃度が約
1019個/cm3 以上となるように、リンイオン注入を
行い電気的に活性化するための熱処理を施す。
OI基板217にフローティングコレクタ218を形成
し、低濃度のp形エピタキシャル成長を行った後、トレ
ンチ分離枠205を形成する。このトレンチ分離枠20
5は、図2及び図3から明らかなように、トランジスタ
201と抵抗が一つの分離枠内に一体となるように形成
される。コレクタコンタクト203領域にリン濃度が約
1019個/cm3 以上となるように、リンイオン注入を
行い電気的に活性化するための熱処理を施す。
【0027】(2)次に、図3(b)に示すように、抵
抗素子の領域に周知のホトリソ技術により、レジスト2
25をイオン注入のマスクとして、ボロンイオンを任意
の濃度、即ち任意の抵抗値になるように注入し、熱処理
を加えてp形拡散抵抗層220を形成する。
抗素子の領域に周知のホトリソ技術により、レジスト2
25をイオン注入のマスクとして、ボロンイオンを任意
の濃度、即ち任意の抵抗値になるように注入し、熱処理
を加えてp形拡散抵抗層220を形成する。
【0028】(3)次に、図3(c)に示すように、抵
抗素子コンタクト部の高濃度p形層207(不純物濃度
〜1019個/cm3 以上)を形成する。その際、トラン
ジスタと接続する側はトランジスタのコレクタコンタク
ト部と一部重なるように形成する。アクセプタ、ドナー
両不純物が高濃度に存在するこの領域は縮退した状態、
即ち抵抗値の低い金属状態となり、不要な空乏領域が存
在せずに抵抗素子とトランジスタが接続される。
抗素子コンタクト部の高濃度p形層207(不純物濃度
〜1019個/cm3 以上)を形成する。その際、トラン
ジスタと接続する側はトランジスタのコレクタコンタク
ト部と一部重なるように形成する。アクセプタ、ドナー
両不純物が高濃度に存在するこの領域は縮退した状態、
即ち抵抗値の低い金属状態となり、不要な空乏領域が存
在せずに抵抗素子とトランジスタが接続される。
【0029】その後、トランジスタ形成工程、配線工程
を経て、図3(d)のような構造となる。
を経て、図3(d)のような構造となる。
【0030】次に、n形エピタキシャル層を用いる場合
のバイポーラトランジスタECL装置の製造方法につい
て説明する。
のバイポーラトランジスタECL装置の製造方法につい
て説明する。
【0031】図4は本発明の第2実施例におけるn形エ
ピタキシャル層を用いる場合のバイポーラトランジスタ
ECL装置の製造工程断面図である。
ピタキシャル層を用いる場合のバイポーラトランジスタ
ECL装置の製造工程断面図である。
【0032】(1)まず、図4(a)に示すように、S
OI基板217にフローティングコレクタ218を抵抗
領域のみ除いて形成し、低濃度のn形エピタキシャル成
長を行った後、トレンチ分離枠205を形成する。この
トレンチ分離枠205はトランジスタと抵抗が一つの分
離枠内に一体となるように形成される。
OI基板217にフローティングコレクタ218を抵抗
領域のみ除いて形成し、低濃度のn形エピタキシャル成
長を行った後、トレンチ分離枠205を形成する。この
トレンチ分離枠205はトランジスタと抵抗が一つの分
離枠内に一体となるように形成される。
【0033】(2)次に、図4(b)に示すように、コ
レクタコンタクト領域及び抵抗コンタクト領域にリン濃
度が約1019個/cm3 以上となるように、リンイオン
注入を行い熱処理を施す。ここで、抵抗のサイズは、こ
のイオン注入マスクの寸法で決まる。
レクタコンタクト領域及び抵抗コンタクト領域にリン濃
度が約1019個/cm3 以上となるように、リンイオン
注入を行い熱処理を施す。ここで、抵抗のサイズは、こ
のイオン注入マスクの寸法で決まる。
【0034】その後、トランジスタの形成工程を経て配
線し、図4(c)のような構造となる。
線し、図4(c)のような構造となる。
【0035】このように、第2実施例によれば、通常の
単結晶シリコンウエハの場合では基板との寄生容量が大
きくて用いることのできなかった拡散抵抗が、SOI基
板を採用することにより使用可能となり、トランジスタ
と抵抗を拡散層で接続することができるため、配線コン
タクトを1組減らすことができる。
単結晶シリコンウエハの場合では基板との寄生容量が大
きくて用いることのできなかった拡散抵抗が、SOI基
板を採用することにより使用可能となり、トランジスタ
と抵抗を拡散層で接続することができるため、配線コン
タクトを1組減らすことができる。
【0036】すなわち、コンタクト抵抗を1組減らすこ
とで、それに起因する抵抗差をなくすことができ、EC
L回路における抵抗比精度を向上させることができる。
とで、それに起因する抵抗差をなくすことができ、EC
L回路における抵抗比精度を向上させることができる。
【0037】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、これらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、これらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0038】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、次のような効果を奏することができる。
よれば、次のような効果を奏することができる。
【0039】(A)多結晶シリコン膜から成る2つの抵
抗素子の電源側のコンタクトを一つにすることにより、
同一のコンタクト抵抗を有することができるため、EC
L回路としての負荷抵抗の比精度を向上させることがで
き、信号の整合性を改善することができる。
抗素子の電源側のコンタクトを一つにすることにより、
同一のコンタクト抵抗を有することができるため、EC
L回路としての負荷抵抗の比精度を向上させることがで
き、信号の整合性を改善することができる。
【0040】また、多結晶シリコン膜突出部の図面横方
向についてはエッジ側面まで全てがコンタクト面となる
ため、コンタクトマスクの合わせ精度によるコンタクト
と抵抗間の距離差が生じることがなく、2つの抵抗素子
に対して同等のコンタクト抵抗となるため、ECL回路
における抵抗比精度を向上させることができる。
向についてはエッジ側面まで全てがコンタクト面となる
ため、コンタクトマスクの合わせ精度によるコンタクト
と抵抗間の距離差が生じることがなく、2つの抵抗素子
に対して同等のコンタクト抵抗となるため、ECL回路
における抵抗比精度を向上させることができる。
【0041】(B)通常の単結晶シリコンウエハの場合
では基板との寄生容量が大きくて用いることのできなか
った拡散抵抗が、SOI基板を採用することにより使用
可能となり、トランジスタと抵抗を拡散層で接続するこ
とができるため、配線コンタクトを1組減らすことがで
きる。
では基板との寄生容量が大きくて用いることのできなか
った拡散抵抗が、SOI基板を採用することにより使用
可能となり、トランジスタと抵抗を拡散層で接続するこ
とができるため、配線コンタクトを1組減らすことがで
きる。
【0042】したがって、コンタクト抵抗を1組減らす
ことで、それに起因する抵抗差をなくすことができ、E
CL回路における抵抗比精度を向上させることができ
る。
ことで、それに起因する抵抗差をなくすことができ、E
CL回路における抵抗比精度を向上させることができ
る。
【図1】本発明の第1実施例を示すバイポーラトランジ
スタECL装置の構成図である。
スタECL装置の構成図である。
【図2】本発明の第2実施例を示すバイポーラトランジ
スタECL装置の構成図である。
スタECL装置の構成図である。
【図3】本発明の第2実施例を示すバイポーラトランジ
スタECL装置の製造工程断面図(p形層を用いる場
合)である。
スタECL装置の製造工程断面図(p形層を用いる場
合)である。
【図4】本発明の第2実施例を示すバイポーラトランジ
スタECL装置の製造工程断面図(n形層を用いる場
合)である。
スタECL装置の製造工程断面図(n形層を用いる場
合)である。
【図5】従来のトレンチ分離ダブルポリシリコン型のト
ランジスタを用いたECL回路の平面図である。
ランジスタを用いたECL回路の平面図である。
101,201 トランジスタ
102,202 ベース電極
103,203 コレクタコンタクト
104,204 エミッタ電極
105,205 トレンチ分離枠
106,106 抵抗素子(多結晶シリコン膜)
107,207 低抵抗部
108 抵抗コンタクト(トランジスタ側)
109,209 抵抗コンタクト(Vcc電源側)
110 多結晶シリコン膜突出部
111,211 Vcc電源配線
112,212 入力配線I
113,213 入力配線II
114,214 出力配線I
115,215 出力配線II
116,216 Vee配線
117,217 SOIのインシュレータ(SOI基
板) 118,218 フローティングコレクタ 119,219 エピタキシャル成長層 121,221 高濃度n形層 122,222 SIC 123,124,128,223,224 絶縁膜 220 p形拡散抵抗層 225 レジストマスク 226 高抵抗p形層(SOIの半導体部) 227 n形エピタキシャル抵抗
板) 118,218 フローティングコレクタ 119,219 エピタキシャル成長層 121,221 高濃度n形層 122,222 SIC 123,124,128,223,224 絶縁膜 220 p形拡散抵抗層 225 レジストマスク 226 高抵抗p形層(SOIの半導体部) 227 n形エピタキシャル抵抗
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(56)参考文献 特開 昭56−110257(JP,A)
特開 昭56−110260(JP,A)
特開 昭62−158355(JP,A)
特開 平3−148833(JP,A)
特開 昭54−124985(JP,A)
特開 昭54−34785(JP,A)
特開 平7−307348(JP,A)
特開 昭61−101048(JP,A)
特開 昭59−101859(JP,A)
実開 昭61−106047(JP,U)
特表 平9−511363(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H01L 27/082
Claims (5)
- 【請求項1】 高速バイポーラトランジスタECL装置
において、差動増幅部のペアの抵抗として連続したコの
字形の多結晶シリコン膜を用い、中間に1つのVcc電
源の配線コンタクトを有する抵抗素子を具備することを
特徴とするバイポーラトランジスタECL装置。 - 【請求項2】 請求項1記載のバイポーラトランジスタ
ECL装置において、前記Vcc電源側の配線コンタク
ト部が突出し、該突出部を全て配線電極で覆う構造を有
するバイポーラトランジスタECL装置。 - 【請求項3】 抵抗素子としてp形の抵抗を用いる高速
バイポーラトランジスタECL装置の製造方法におい
て、 (a)SOI基板に高濃度のn形層を形成し、低濃度の
p形エピタキシャル層を形成する工程と、 (b)トランジスタと抵抗を内包するトレンチ分離枠を
形成する工程と、 (c)コレクタコンタクト領域にn形不純物をイオン注
入し、活性化のための熱処理を施す工程と、 (d)抵抗となるp形拡散層を形成する工程と (e)前記コレクタコンタクト領域と一部重なる抵抗コ
ンタクト領域にp形不純物をイオン注入し、活性化のた
めの熱処理を施す工程とを施すことを特徴とするバイポ
ーラトランジスタECL装置の製造方法。 - 【請求項4】 抵抗素子としてn形の抵抗を用いる高速
バイポーラトランジスタECL装置の製造方法におい
て、 (a)SOI基板に抵抗形成領域を除いて高濃度のn形
層を形成し、低濃度のn形エピタキシャル層を形成する
工程と、 (b)トランジスタと抵抗を内包するトレンチ分離枠を
形成する工程と、 (c)コレクタコンタクト領域並びに抵抗コンタクト領
域にn形不純物をイオン注入し、活性化のための熱処理
を施す工程とを施すことを特徴とするバイポーラトラン
ジスタECL装置の製造方法。 - 【請求項5】 半導体基板上に形成された第1及び第2
のバイポーラトランジスタと、所定の電圧を与える電源
配線と、前記第1のバイポーラトランジスタと前記電源
配線とを接続する第1の抵抗部と、前記第2のバイポー
ラトランジスタと前記電源配線とを接続する第2の抵抗
部とを備えたECL装置において、 前記第1の抵抗部と前記第2の抵抗部とは共通のコンタ
クトホールを介して、前記電源配線に接続されるととも
に、前記第1のバイポーラトランジスタと前記第2のバ
イポーラトランジスタとは互いに対称に配置され、前記
第1の抵抗部と前記第2の抵抗部とは互いに対称に配置
され、かつ前記第1及び第2の抵抗部は多結晶シリコン
により構成されることを特徴とするバイポーラトランジ
スタECL装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25628396A JP3522462B2 (ja) | 1996-09-27 | 1996-09-27 | バイポーラトランジスタecl装置及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25628396A JP3522462B2 (ja) | 1996-09-27 | 1996-09-27 | バイポーラトランジスタecl装置及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10107155A JPH10107155A (ja) | 1998-04-24 |
JP3522462B2 true JP3522462B2 (ja) | 2004-04-26 |
Family
ID=17290504
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25628396A Expired - Fee Related JP3522462B2 (ja) | 1996-09-27 | 1996-09-27 | バイポーラトランジスタecl装置及びその製造方法 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3522462B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4803988B2 (ja) * | 2004-10-05 | 2011-10-26 | 株式会社デンソー | バンドギャップ基準電圧回路 |
-
1996
- 1996-09-27 JP JP25628396A patent/JP3522462B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10107155A (ja) | 1998-04-24 |
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