JP3521424B2 - ゴルフクラブ - Google Patents
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- JP3521424B2 JP3521424B2 JP2000319783A JP2000319783A JP3521424B2 JP 3521424 B2 JP3521424 B2 JP 3521424B2 JP 2000319783 A JP2000319783 A JP 2000319783A JP 2000319783 A JP2000319783 A JP 2000319783A JP 3521424 B2 JP3521424 B2 JP 3521424B2
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- B23K31/00—Processes relevant to this subclass, specially adapted for particular articles or purposes, but not covered by only one of the preceding main groups
- B23K31/02—Processes relevant to this subclass, specially adapted for particular articles or purposes, but not covered by only one of the preceding main groups relating to soldering or welding
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- A63B2209/00—Characteristics of used materials
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の分割殻より
なるヘッドにシャフトを接続したゴルフクラブに関す
る。
なるヘッドにシャフトを接続したゴルフクラブに関す
る。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】従来、メタルウッド等
と称せられるウッド形ヘッドとして、複数の金属製殻を
一体に接合したものが周知である。このようなヘッドに
おいては、複数の金属製殻の周縁部を溶接して一体化す
るものである。
と称せられるウッド形ヘッドとして、複数の金属製殻を
一体に接合したものが周知である。このようなヘッドに
おいては、複数の金属製殻の周縁部を溶接して一体化す
るものである。
【０００３】このようなヘッドでは大型化、低重心化が
進むにつれて、それを構成する各分割殻の板厚も薄くな
っている。具体的にはβ形チタン合金を使用してフェー
ス２.５〜３.０ｍｍ、ソール及びクラウンは１ｍｍ程度
あるいはそれ以下という薄さである。このような薄い各
分割殻を溶接して接合しようとすると、溶接の熱影響で
変形してしまうという問題がある。具体的には、クラウ
ンとフェースを接合する際、クラウンの前縁が内側に落
ち込むという現象が起きやすい。そうなると、ヘッドの
所定の形状を出すために後工程である研磨をしすぎてし
まい、溶接部分が薄くなってしまう。この結果ゴルフボ
ールのショットの衝撃に耐えることができず、亀裂等が
生ずる虞がある。
進むにつれて、それを構成する各分割殻の板厚も薄くな
っている。具体的にはβ形チタン合金を使用してフェー
ス２.５〜３.０ｍｍ、ソール及びクラウンは１ｍｍ程度
あるいはそれ以下という薄さである。このような薄い各
分割殻を溶接して接合しようとすると、溶接の熱影響で
変形してしまうという問題がある。具体的には、クラウ
ンとフェースを接合する際、クラウンの前縁が内側に落
ち込むという現象が起きやすい。そうなると、ヘッドの
所定の形状を出すために後工程である研磨をしすぎてし
まい、溶接部分が薄くなってしまう。この結果ゴルフボ
ールのショットの衝撃に耐えることができず、亀裂等が
生ずる虞がある。
【０００４】一方、前記メタルウッド形のヘッドにおい
ては、複数の金属製殻の縁を溶接して一体化するもので
あるが、周縁相互を突き合わせて溶接を行うものである
ので、溶接ビードが内部に入り過ぎるという問題もあ
る。溶接ビードは溶接部全体がほぼ溶接進行方向に沿っ
てほぼ同量盛られるものであるが、ビードが中に落ち込
むとその部分のビードの盛りが窪んでしまう。このため
に再びビードが繰り返し盛られることとなる。このよう
にビードが繰り返し盛られると、より溶接に伴う熱が加
えられることになり、変形が起きやすく、また、多く盛
ってしまうと、各パーツのつながりの形状を確認するこ
とが困難になる等の問題もある。また加えられた熱によ
り、チタン合金素材の強度物性が変化して脆性が低下
し、溶接近辺が破壊するという問題にもつながる。ある
いは非溶体化処理材料を用いても溶接の熱である程度の
変態が起こる可能性もある。
ては、複数の金属製殻の縁を溶接して一体化するもので
あるが、周縁相互を突き合わせて溶接を行うものである
ので、溶接ビードが内部に入り過ぎるという問題もあ
る。溶接ビードは溶接部全体がほぼ溶接進行方向に沿っ
てほぼ同量盛られるものであるが、ビードが中に落ち込
むとその部分のビードの盛りが窪んでしまう。このため
に再びビードが繰り返し盛られることとなる。このよう
にビードが繰り返し盛られると、より溶接に伴う熱が加
えられることになり、変形が起きやすく、また、多く盛
ってしまうと、各パーツのつながりの形状を確認するこ
とが困難になる等の問題もある。また加えられた熱によ
り、チタン合金素材の強度物性が変化して脆性が低下
し、溶接近辺が破壊するという問題にもつながる。ある
いは非溶体化処理材料を用いても溶接の熱である程度の
変態が起こる可能性もある。
【０００５】ところで、特開平１１−１１４１０６号公
報の段落０００８〜０００１０には、フェース部側に開
口する中空な金属製ヘッド本体の前記開口にフェース部
を接合するに際し、少なくとも前記ヘッド本体の開口端
部又はフェース部の周縁部のいずれか一方に、他方に当
接する複数の凸部を設け、この凸部間に形成される凹部
にビードを埋め込んで、前記開口にフェース部を固着し
たゴルフクラブヘッド、及び前記フェース部をヘッド本
体に当接した際に形成される前記凸部間の凹部に、溶接
部材を当てながら加熱し、前記溶接部材を溶融させて前
記凹部内に充填し、これによりフェース部をヘッド本体
に固着するゴルフクラブヘッドの製造方法が開示されて
いる。そしてこのような手段により、ヘッド本体とフェ
ース部との接合部分において、ビードは凸部間の凹部に
位置し、ヘッド本体（フェース部）と重なることはない
ため、フェース部側が軽量化されるというものである。
報の段落０００８〜０００１０には、フェース部側に開
口する中空な金属製ヘッド本体の前記開口にフェース部
を接合するに際し、少なくとも前記ヘッド本体の開口端
部又はフェース部の周縁部のいずれか一方に、他方に当
接する複数の凸部を設け、この凸部間に形成される凹部
にビードを埋め込んで、前記開口にフェース部を固着し
たゴルフクラブヘッド、及び前記フェース部をヘッド本
体に当接した際に形成される前記凸部間の凹部に、溶接
部材を当てながら加熱し、前記溶接部材を溶融させて前
記凹部内に充填し、これによりフェース部をヘッド本体
に固着するゴルフクラブヘッドの製造方法が開示されて
いる。そしてこのような手段により、ヘッド本体とフェ
ース部との接合部分において、ビードは凸部間の凹部に
位置し、ヘッド本体（フェース部）と重なることはない
ため、フェース部側が軽量化されるというものである。
【０００６】しかしながら、前記公報においても薄い各
分割殻を溶接して接合しようとしても、溶接の熱影響で
変形してしまうという問題が残る。また、前記公報にお
いては一方に、他方に当接する凸部を設けて、凸部間の
凹部にビードを埋めこむというものなので、凹部を介し
て溶接ビードが内部に入り過ぎるという問題が残る。
分割殻を溶接して接合しようとしても、溶接の熱影響で
変形してしまうという問題が残る。また、前記公報にお
いては一方に、他方に当接する凸部を設けて、凸部間の
凹部にビードを埋めこむというものなので、凹部を介し
て溶接ビードが内部に入り過ぎるという問題が残る。
【０００７】そこで、本発明は、複数の分割殻よりなる
ヘッドにシャフトを接続したゴルフクラブであって、前
記ヘッドを複数の金属殻を接合して形成するものにおい
て、溶接の熱影響で変形しにくいヘッドを備えたゴルフ
クラブを提供することを目的とする。また、本発明は前
記ヘッドを複数の金属殻を接合して形成するゴルフクラ
ブにおいて、溶接ビードが内部に入り過ぎることを防止
すると共に溶接により過剰な熱が加わることを防ぐヘッ
ドを備えたゴルフクラブを提供することを目的とする。
ヘッドにシャフトを接続したゴルフクラブであって、前
記ヘッドを複数の金属殻を接合して形成するものにおい
て、溶接の熱影響で変形しにくいヘッドを備えたゴルフ
クラブを提供することを目的とする。また、本発明は前
記ヘッドを複数の金属殻を接合して形成するゴルフクラ
ブにおいて、溶接ビードが内部に入り過ぎることを防止
すると共に溶接により過剰な熱が加わることを防ぐヘッ
ドを備えたゴルフクラブを提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、複数
の分割殻よりなるヘッドにシャフトを接続したゴルフク
ラブにおいて、接合される前記分割殻の少なくとも一方
の端部に複数の突出部を設けると共に、該突出長さを他
方の分割殻の端部における縁の厚みと同一又はやや短く
形成し、該突出部を他方の分割殻の端部に載置するよう
にして係止されていることを特徴とするゴルフクラブで
ある。
の分割殻よりなるヘッドにシャフトを接続したゴルフク
ラブにおいて、接合される前記分割殻の少なくとも一方
の端部に複数の突出部を設けると共に、該突出長さを他
方の分割殻の端部における縁の厚みと同一又はやや短く
形成し、該突出部を他方の分割殻の端部に載置するよう
にして係止されていることを特徴とするゴルフクラブで
ある。
【０００９】この請求項１の構成によれば、突出部を他
方の分割殻の端部に係止することにより、該突出部の溶
接時等における落ち込みなどを防止できる。
方の分割殻の端部に係止することにより、該突出部の溶
接時等における落ち込みなどを防止できる。
【００１０】請求項２の発明は、接合される前記分割殻
の少なくとも一方の周縁部内面に、別体の補強部材を縁
に沿わせて全部または一部に設け、肉厚に形成されてい
ることを特徴とする請求項１記載のゴルフクラブであ
る。
の少なくとも一方の周縁部内面に、別体の補強部材を縁
に沿わせて全部または一部に設け、肉厚に形成されてい
ることを特徴とする請求項１記載のゴルフクラブであ
る。
【００１１】この請求項２の構成によれば、別体の補強
部材を設けて肉厚に形成したことにより補強でき、溶接
時における熱変形に抗することができる。
部材を設けて肉厚に形成したことにより補強でき、溶接
時における熱変形に抗することができる。
【００１２】請求項３の発明は、接合される前記分割殻
の少なくとも一方の周縁部内面に、別体の補強部材を縁
に沿わせて全部または一部に該分割殻の端部より突出し
て設け、肉厚に形成されていることを特徴とする請求項
１記載のゴルフクラブである。
の少なくとも一方の周縁部内面に、別体の補強部材を縁
に沿わせて全部または一部に該分割殻の端部より突出し
て設け、肉厚に形成されていることを特徴とする請求項
１記載のゴルフクラブである。
【００１３】この請求項３の構成によれば、別体の補強
部材を設けて肉厚に形成したことにより補強でき、溶接
時における熱変形に抗することができ、さらに分割殻の
端部より突出して設けた補強部材を他方の分割殻に当接
することにより両者を所定の間隔を保って配置すること
ができる。
部材を設けて肉厚に形成したことにより補強でき、溶接
時における熱変形に抗することができ、さらに分割殻の
端部より突出して設けた補強部材を他方の分割殻に当接
することにより両者を所定の間隔を保って配置すること
ができる。
【００１４】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施形態を添付図を
参照して説明する。図１〜図３を参照して説明する。メ
タルウッドクラブなどと称せられる金属製ウッド形のゴ
ルフクラブは、ヘッド１と該ヘッド１のシャフト取り付
け部たるホーゼル２に接続したシャフト３からなる。ヘ
ッド１は複数の金属製殻を接合して一体化したものであ
る。実施例ではそれぞれβ形チタン合金からなる正面側
のフェース殻４と、ソール部５及び側周部６を形成した
ソール・側周殻７、クラウン殻８とを、それらの周縁を
溶接して一体化したものである。尚、ヘッド１の中空部
９にはシャフト取付け用パイプ10がホーゼル２を通して
配置され、このパイプ10にシャフト３の下部が挿着され
ている。尚、クラウン殻８の厚みは、ソール・側周殻７
の厚みより小さく、該ソール・側周殻７の厚みはフェー
ス殻４の厚みより小さく形成されている。
参照して説明する。図１〜図３を参照して説明する。メ
タルウッドクラブなどと称せられる金属製ウッド形のゴ
ルフクラブは、ヘッド１と該ヘッド１のシャフト取り付
け部たるホーゼル２に接続したシャフト３からなる。ヘ
ッド１は複数の金属製殻を接合して一体化したものであ
る。実施例ではそれぞれβ形チタン合金からなる正面側
のフェース殻４と、ソール部５及び側周部６を形成した
ソール・側周殻７、クラウン殻８とを、それらの周縁を
溶接して一体化したものである。尚、ヘッド１の中空部
９にはシャフト取付け用パイプ10がホーゼル２を通して
配置され、このパイプ10にシャフト３の下部が挿着され
ている。尚、クラウン殻８の厚みは、ソール・側周殻７
の厚みより小さく、該ソール・側周殻７の厚みはフェー
ス殻４の厚みより小さく形成されている。
【００１５】接合される一方の周縁部たる前記クラウン
殻８の前縁８Ａの端部には、複数の突出部11を設けると
共に、該突出部11を接合されるフェース殻４の上縁４Ａ
の端部に載置するようにして係止する。この突出部11は
突出長さＡをフェース殻４の上縁４Ａの厚みＢと同一又
は厚みＢよりやや短く例えば２〜３ｍｍ程度に形成した
ものであり、また、幅Ｃは突出長さＡと同じ程度、例え
ば２ｍｍ程度に形成されている。実施例では突出部11は
左右に間隔をおいて４箇所形成されている。
殻８の前縁８Ａの端部には、複数の突出部11を設けると
共に、該突出部11を接合されるフェース殻４の上縁４Ａ
の端部に載置するようにして係止する。この突出部11は
突出長さＡをフェース殻４の上縁４Ａの厚みＢと同一又
は厚みＢよりやや短く例えば２〜３ｍｍ程度に形成した
ものであり、また、幅Ｃは突出長さＡと同じ程度、例え
ば２ｍｍ程度に形成されている。実施例では突出部11は
左右に間隔をおいて４箇所形成されている。
【００１６】さらに、クラウン殻８の前縁８Ａの内側に
該前縁８Ａに沿わせて補強部材12，13を一体的に固着す
る。この補強部材12，13は前縁８Ａに沿わせてのみ強度
的に劣る虞のある左右に配設されるものであり、その厚
みＤは前縁８Ａの厚みＥとほぼ同じ厚み、例えば１ｍｍ
程度を有した薄板形状であり、その幅Ｗを５ｍｍ程度に
形成して前縁８Ａに沿わせている。実施例では前縁８Ａ
の両側にスポット溶接等により一体的に設けられてい
る。そして、この補強部材12，13の前縁12Ａ，13Ａはそ
れぞれ前縁８Ａの端部より突出している。その突出長さ
Ｆは、前記突出長さＡより小さく形成されており、例え
ば１ｍｍ程度に形成される。
該前縁８Ａに沿わせて補強部材12，13を一体的に固着す
る。この補強部材12，13は前縁８Ａに沿わせてのみ強度
的に劣る虞のある左右に配設されるものであり、その厚
みＤは前縁８Ａの厚みＥとほぼ同じ厚み、例えば１ｍｍ
程度を有した薄板形状であり、その幅Ｗを５ｍｍ程度に
形成して前縁８Ａに沿わせている。実施例では前縁８Ａ
の両側にスポット溶接等により一体的に設けられてい
る。そして、この補強部材12，13の前縁12Ａ，13Ａはそ
れぞれ前縁８Ａの端部より突出している。その突出長さ
Ｆは、前記突出長さＡより小さく形成されており、例え
ば１ｍｍ程度に形成される。
【００１７】次に製造方法について説明する。ヘッド１
はフェース殻４と、ソール部５及び側周部６を形成した
ソール・側周殻７、クラウン殻８とを、それらの縁部を
溶接して一体化したものである。溶接はＴＩＧ溶接によ
り行うものであり、ソール部５及び側周部６を形成した
ソール・側周殻７、クラウン殻８は上述のように１ｍｍ
程度あるいはそれ以下の薄い厚みＥであるので、そのＴ
ＩＧ溶接の電流値は４０〜５０Ａと、２〜３ｍｍ以上の
厚みＢに形成されているフェース殻４の溶接の電流値８
０〜９０Ａより低いことが好ましい。そして、フェース
殻４の上縁４Ａとクラウン殻８の前縁８Ａの溶接におい
ては、まず補強部材12，13の前縁12Ａ，13Ａの先端をフ
ェース殻４の後面に突き当て、さらに突出部11をフェー
ス殻４の上縁４Ａに載置するようにして係止する。この
ようにフェース殻４とクラウン殻８を配置することによ
り、補強部材12，13の間にはフェース殻４の後面と前縁
８Ａとの間に例えば１ｍｍ程度の間隙14が形成される。
そして、フェース殻４の上縁４Ａとクラウン殻８の前縁
８Ａとの間にビード15を置くようにして溶接を行うもの
である。このような溶接の際に溶接熱によりクラウン殻
８の前縁８Ａ側が熱変形しようとしても、補強部材12，
13によって前縁８Ａは補強をされているので、熱変形に
抗して変形を防止できる。また、突出部11をフェース殻
４の上縁４Ａに載置するようにして係止した状態で、溶
接を行うようにしたので、溶接熱による熱変形によって
前縁８Ａがヘッド１の内部に落ち込むようなことはな
く、フェース殻４の上縁４Ａとクラウン殻８の前縁８Ａ
とを設計とおりの形状等を保つようにして溶接できる。
しかも、クラウン殻８の前縁８Ａより突出した補強部材
12，13の前縁12Ａ，13Ａをフェース殻４の後面に突き当
て、左右一対の補強部材12，13の間に狭い間隙14を形成
したことにより、ビード15の落ち込みを少なくすること
ができると共に、ビード15の形成も良好に行うことがで
きる。
はフェース殻４と、ソール部５及び側周部６を形成した
ソール・側周殻７、クラウン殻８とを、それらの縁部を
溶接して一体化したものである。溶接はＴＩＧ溶接によ
り行うものであり、ソール部５及び側周部６を形成した
ソール・側周殻７、クラウン殻８は上述のように１ｍｍ
程度あるいはそれ以下の薄い厚みＥであるので、そのＴ
ＩＧ溶接の電流値は４０〜５０Ａと、２〜３ｍｍ以上の
厚みＢに形成されているフェース殻４の溶接の電流値８
０〜９０Ａより低いことが好ましい。そして、フェース
殻４の上縁４Ａとクラウン殻８の前縁８Ａの溶接におい
ては、まず補強部材12，13の前縁12Ａ，13Ａの先端をフ
ェース殻４の後面に突き当て、さらに突出部11をフェー
ス殻４の上縁４Ａに載置するようにして係止する。この
ようにフェース殻４とクラウン殻８を配置することによ
り、補強部材12，13の間にはフェース殻４の後面と前縁
８Ａとの間に例えば１ｍｍ程度の間隙14が形成される。
そして、フェース殻４の上縁４Ａとクラウン殻８の前縁
８Ａとの間にビード15を置くようにして溶接を行うもの
である。このような溶接の際に溶接熱によりクラウン殻
８の前縁８Ａ側が熱変形しようとしても、補強部材12，
13によって前縁８Ａは補強をされているので、熱変形に
抗して変形を防止できる。また、突出部11をフェース殻
４の上縁４Ａに載置するようにして係止した状態で、溶
接を行うようにしたので、溶接熱による熱変形によって
前縁８Ａがヘッド１の内部に落ち込むようなことはな
く、フェース殻４の上縁４Ａとクラウン殻８の前縁８Ａ
とを設計とおりの形状等を保つようにして溶接できる。
しかも、クラウン殻８の前縁８Ａより突出した補強部材
12，13の前縁12Ａ，13Ａをフェース殻４の後面に突き当
て、左右一対の補強部材12，13の間に狭い間隙14を形成
したことにより、ビード15の落ち込みを少なくすること
ができると共に、ビード15の形成も良好に行うことがで
きる。
【００１８】以上のように、前記実施例においてはフェ
ース殻４と、ソール部５及び側周部６を形成したソール
・側周殻７、クラウン殻８よりなるヘッド１にシャフト
３を接続したゴルフクラブにおいて、クラウン殻８の前
縁８Ａの一部に補強部材12，13を設けてクラウン殻８の
前縁８Ａ側を該前縁８Ａの厚みＡの他に補強部材12，13
の厚みＤを加え肉厚に形成してフェース殻４の上縁４Ａ
とクラウン殻８の前縁８Ａを溶接により接合したことに
より、溶接時の熱変形を防止できる。特にスイートエリ
アの拡大のためにヘッド１の重心（図示せず）を低く、
さらに重心深度、すなわちヘッドの重心とフェース殻４
との距離を大きくするためクラウン殻８を薄くする必要
があるが、前記のようにクラウン殻８の前縁８Ａ側のみ
を肉厚に形成したことにより、クラウン殻８全体を薄く
形成しても溶接時の熱変形を防止できる。
ース殻４と、ソール部５及び側周部６を形成したソール
・側周殻７、クラウン殻８よりなるヘッド１にシャフト
３を接続したゴルフクラブにおいて、クラウン殻８の前
縁８Ａの一部に補強部材12，13を設けてクラウン殻８の
前縁８Ａ側を該前縁８Ａの厚みＡの他に補強部材12，13
の厚みＤを加え肉厚に形成してフェース殻４の上縁４Ａ
とクラウン殻８の前縁８Ａを溶接により接合したことに
より、溶接時の熱変形を防止できる。特にスイートエリ
アの拡大のためにヘッド１の重心（図示せず）を低く、
さらに重心深度、すなわちヘッドの重心とフェース殻４
との距離を大きくするためクラウン殻８を薄くする必要
があるが、前記のようにクラウン殻８の前縁８Ａ側のみ
を肉厚に形成したことにより、クラウン殻８全体を薄く
形成しても溶接時の熱変形を防止できる。
【００１９】さらに、クラウン殻８の前縁８Ａの内面
に、別体の補強部材12，13を一部に設け、前縁８Ａ側を
肉厚に形成してフェース殻４の上縁４Ａとクラウン殻８
の前縁８Ａを溶接により接合したことにより、クラウン
殻８の前縁８Ａ側を該前縁８Ａの厚みＡの他に補強部材
12，13の厚みＤを加えて肉厚に形成し、溶接時の熱変形
を防止できる。特に別体の補強部材12，13をクラウン殻
８の前縁８Ａの内面に固着することにより、例えば各殻
４，７，８を形成した際の端片などを利用することがで
きる他、補強部材12，13は予め厚さＤに形成された薄板
状のものを利用することにより、クラウン殻８の前縁８
Ａ側の厚みを所定の厚み（Ｅ＋Ｄ）とすることができ
る。また、補強部材12，13はクラウン殻８と別体である
ので、所望箇所に容易に配置することができると共に、
クラウン殻８の前縁８Ａに沿ってのみ配置したことによ
り、該補強部材12，13を最小化して計量化を図り、ヘッ
ド１の重量配分への影響を最小限とすることができる。
に、別体の補強部材12，13を一部に設け、前縁８Ａ側を
肉厚に形成してフェース殻４の上縁４Ａとクラウン殻８
の前縁８Ａを溶接により接合したことにより、クラウン
殻８の前縁８Ａ側を該前縁８Ａの厚みＡの他に補強部材
12，13の厚みＤを加えて肉厚に形成し、溶接時の熱変形
を防止できる。特に別体の補強部材12，13をクラウン殻
８の前縁８Ａの内面に固着することにより、例えば各殻
４，７，８を形成した際の端片などを利用することがで
きる他、補強部材12，13は予め厚さＤに形成された薄板
状のものを利用することにより、クラウン殻８の前縁８
Ａ側の厚みを所定の厚み（Ｅ＋Ｄ）とすることができ
る。また、補強部材12，13はクラウン殻８と別体である
ので、所望箇所に容易に配置することができると共に、
クラウン殻８の前縁８Ａに沿ってのみ配置したことによ
り、該補強部材12，13を最小化して計量化を図り、ヘッ
ド１の重量配分への影響を最小限とすることができる。
【００２０】しかも、前記別体の補強部材12，13の前縁
12Ａ，13Ａをクラウン殻８の前縁８Ａより突出して前縁
８Ａ側を肉厚（Ｅ＋Ｄ）に形成し、そして、前縁12Ａ，
13Ａの先端をフェース殻４の後面に当接してフェース殻
４の上縁４Ａとクラウン殻８の前縁８Ａを溶接により接
合したことにより、フェース殻４の後面とクラウン殻８
の前縁８Ａとの間に所定間隔の狭い間隙14を形成するこ
とができ、この結果良好なビード15を形成することがで
きる。
12Ａ，13Ａをクラウン殻８の前縁８Ａより突出して前縁
８Ａ側を肉厚（Ｅ＋Ｄ）に形成し、そして、前縁12Ａ，
13Ａの先端をフェース殻４の後面に当接してフェース殻
４の上縁４Ａとクラウン殻８の前縁８Ａを溶接により接
合したことにより、フェース殻４の後面とクラウン殻８
の前縁８Ａとの間に所定間隔の狭い間隙14を形成するこ
とができ、この結果良好なビード15を形成することがで
きる。
【００２１】また、クラウン殻８の前縁８Ａに複数の突
出部11を設け、該突出部11をフェース殻４の上縁4Ａに
係止させて、フェース殻４の上縁４Ａとクラウン殻８の
前縁８Ａを溶接により接合したことにより、溶接時にお
ける前縁８Ａの落ち込みを防止することができ、上縁4
Ａと前縁８Ａを設計とおりに接合することができる。
出部11を設け、該突出部11をフェース殻４の上縁4Ａに
係止させて、フェース殻４の上縁４Ａとクラウン殻８の
前縁８Ａを溶接により接合したことにより、溶接時にお
ける前縁８Ａの落ち込みを防止することができ、上縁4
Ａと前縁８Ａを設計とおりに接合することができる。
【００２２】図４〜図５は第２実施例を示しており、前
記第１実施例と同一部分には同一符号を付し、その詳細
な説明を省略する。第２実施例は、クラウン殻８の前縁
８Ａの内側に該前縁８Ａに沿わせて補強部材21を一体的
に固着する。この補強部材21は前縁８Ａの全部、すなわ
ち前縁８Ａの両側にわたって連続して配設されるもので
あり、その厚みは前縁８Ａの厚みとほぼ同じ厚み、例え
ば１ｍｍ程度を有した薄板形状であり、その幅を５ｍｍ
程度に形成して前縁８Ａに沿わせている。実施例では前
縁８Ａの両側にスポット溶接等により一体的に設けられ
ている。そして、この補強部材21の前縁21Ａはそれぞれ
前縁８Ａより突出している。補強部材21の突出長さは、
前記突出部11の突出長さより小さく形成されており、例
えば１ｍｍ程度に形成される。
記第１実施例と同一部分には同一符号を付し、その詳細
な説明を省略する。第２実施例は、クラウン殻８の前縁
８Ａの内側に該前縁８Ａに沿わせて補強部材21を一体的
に固着する。この補強部材21は前縁８Ａの全部、すなわ
ち前縁８Ａの両側にわたって連続して配設されるもので
あり、その厚みは前縁８Ａの厚みとほぼ同じ厚み、例え
ば１ｍｍ程度を有した薄板形状であり、その幅を５ｍｍ
程度に形成して前縁８Ａに沿わせている。実施例では前
縁８Ａの両側にスポット溶接等により一体的に設けられ
ている。そして、この補強部材21の前縁21Ａはそれぞれ
前縁８Ａより突出している。補強部材21の突出長さは、
前記突出部11の突出長さより小さく形成されており、例
えば１ｍｍ程度に形成される。
【００２３】したがって、フェース殻４の上縁４Ａとク
ラウン殻８の前縁８Ａの溶接においては、まず補強部材
21の前縁21Ａの先端をフェース殻４の後面に突き当て、
さらに突出部11をフェース殻４の上縁４Ａに載置するよ
うにして係止する。そして、フェース殻４の上縁４Ａと
クラウン殻８の前縁８Ａとの間にビード15を置くように
して溶接を行うものである。このような溶接の際に溶接
熱によりクラウン殻８の前縁８Ａ側が熱変形しようとし
ても、補強部材21によって前縁８Ａは補強をされ、ま
た、突出部11をフェース殻４の上縁４Ａに載置するの
で、前縁８Ａがヘッド１の内部に落ち込むようなことは
なく、フェース殻４の上縁４Ａとクラウン殻８の前縁８
Ａとを溶接できる。
ラウン殻８の前縁８Ａの溶接においては、まず補強部材
21の前縁21Ａの先端をフェース殻４の後面に突き当て、
さらに突出部11をフェース殻４の上縁４Ａに載置するよ
うにして係止する。そして、フェース殻４の上縁４Ａと
クラウン殻８の前縁８Ａとの間にビード15を置くように
して溶接を行うものである。このような溶接の際に溶接
熱によりクラウン殻８の前縁８Ａ側が熱変形しようとし
ても、補強部材21によって前縁８Ａは補強をされ、ま
た、突出部11をフェース殻４の上縁４Ａに載置するの
で、前縁８Ａがヘッド１の内部に落ち込むようなことは
なく、フェース殻４の上縁４Ａとクラウン殻８の前縁８
Ａとを溶接できる。
【００２４】以上のように、前記実施例においてはフェ
ース殻４と、ソール部５及び側周部６を形成したソール
・側周殻７、クラウン殻８よりなるヘッド１にシャフト
３を接続したゴルフクラブにおいて、クラウン殻８の前
縁８Ａの全部に補強部材21を設けクラウン殻８の前縁８
Ａ側を該前縁８Ａの厚みの他に補強部材21の厚みを加え
て肉厚に形成して溶接により接合したことにより、第１
実施例と同様に溶接時の熱変形を防止できる等の効果を
奏する。特に補強部材21を前縁８Ａの全部に沿って設け
たことにより、前縁８Ａの全域で補強することが可能で
ある。
ース殻４と、ソール部５及び側周部６を形成したソール
・側周殻７、クラウン殻８よりなるヘッド１にシャフト
３を接続したゴルフクラブにおいて、クラウン殻８の前
縁８Ａの全部に補強部材21を設けクラウン殻８の前縁８
Ａ側を該前縁８Ａの厚みの他に補強部材21の厚みを加え
て肉厚に形成して溶接により接合したことにより、第１
実施例と同様に溶接時の熱変形を防止できる等の効果を
奏する。特に補強部材21を前縁８Ａの全部に沿って設け
たことにより、前縁８Ａの全域で補強することが可能で
ある。
【００２５】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨の範囲内において、種々の変形
実施が可能である。例えば実施例ではフェース殻とクラ
ウン殻との接合の場合を示したが、他の殻の溶接箇所で
もよい。
ではなく、本発明の要旨の範囲内において、種々の変形
実施が可能である。例えば実施例ではフェース殻とクラ
ウン殻との接合の場合を示したが、他の殻の溶接箇所で
もよい。
【００２６】
【発明の効果】請求項１の発明は、複数の分割殻よりな
るヘッドにシャフトを接続したゴルフクラブにおいて、
接合される前記分割殻の少なくとも一方の端部に複数の
突出部を設けると共に、該突出長さを他方の分割殻の端
部における縁の厚みと同一又はやや短く形成し、該突出
部を他方の分割殻の端部に載置するようにして係止され
ていることを特徴とするゴルフクラブであり、一方の分
割殻を落ち込みなく他方の分割殻に接合することができ
る。
るヘッドにシャフトを接続したゴルフクラブにおいて、
接合される前記分割殻の少なくとも一方の端部に複数の
突出部を設けると共に、該突出長さを他方の分割殻の端
部における縁の厚みと同一又はやや短く形成し、該突出
部を他方の分割殻の端部に載置するようにして係止され
ていることを特徴とするゴルフクラブであり、一方の分
割殻を落ち込みなく他方の分割殻に接合することができ
る。
【００２７】請求項２の発明は、接合される前記分割殻
の少なくとも一方の周縁部内面に、別体の補強部材を縁
に沿わせて全部または一部に設け、肉厚に形成されてい
ることを特徴とする請求項１記載のゴルフクラブであ
り、補強部材により溶接時における熱変形に抗すること
ができる。
の少なくとも一方の周縁部内面に、別体の補強部材を縁
に沿わせて全部または一部に設け、肉厚に形成されてい
ることを特徴とする請求項１記載のゴルフクラブであ
り、補強部材により溶接時における熱変形に抗すること
ができる。
【００２８】請求項３の発明は、接合される前記分割殻
の少なくとも一方の周縁部内面に、別体の補強部材を縁
に沿わせて全部または一部に該分割殻の端部より突出し
て設け、肉厚に形成されていることを特徴とする請求項
１記載のゴルフクラブであり、補強部材により溶接時に
おける熱変形に抗することができると共に、補強部材を
所望箇所に容易に配置することができ、しかも分割殻相
互を所定の間隔を保って配置することができる。
の少なくとも一方の周縁部内面に、別体の補強部材を縁
に沿わせて全部または一部に該分割殻の端部より突出し
て設け、肉厚に形成されていることを特徴とする請求項
１記載のゴルフクラブであり、補強部材により溶接時に
おける熱変形に抗することができると共に、補強部材を
所望箇所に容易に配置することができ、しかも分割殻相
互を所定の間隔を保って配置することができる。
【図１】本発明の第１実施例を示す分解斜視図である。
【図２】本発明の第１実施例を示す断面図である。
【図３】本発明の第１実施例を示すクラウン殻の底面図
である。
である。
【図４】本発明の第２実施例を示す分解斜視図である。
【図５】本発明の第２実施例を示すクラウン殻の底面図
である。
である。
１ ヘッド
３ シャフト
４ フェース殻
４Ａ 上縁（縁、他方の周縁部）
７ ソール・側周殻
８ クラウン殻
８Ａ 前縁（一方の周縁部）
11 突出部
12，13 補強部材
12Ａ，13Ａ 前縁
Ａ 突出長さ
Ｂ 厚み
フロントページの続き
(72)発明者 鶴巻 政衛
新潟県燕市大字東太田1845番地 株式会
社遠藤製作所内
(56)参考文献 特開 平11−114106（ＪＰ，Ａ)
特開 平10−286332（ＪＰ，Ａ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
A63B 53/04
Claims (3)
- 【請求項１】 複数の分割殻よりなるヘッドにシャフト
を接続したゴルフクラブにおいて、接合される前記分割
殻の少なくとも一方の端部に複数の突出部を設けると共
に、該突出長さを他方の分割殻の端部における縁の厚み
と同一又はやや短く形成し、該突出部を他方の分割殻の
端部に載置するようにして係止されていることを特徴と
するゴルフクラブ。 - 【請求項２】 接合される前記分割殻の少なくとも一方
の周縁部内面に、別体の補強部材を縁に沿わせて全部ま
たは一部に設け、肉厚に形成されていることを特徴とす
る請求項１記載のゴルフクラブ。 - 【請求項３】 接合される前記分割殻の少なくとも一方
の周縁部内面に、別体の補強部材を縁に沿わせて全部ま
たは一部に該分割殻の端部より突出して設け、肉厚に形
成されていることを特徴とする請求項１記載のゴルフク
ラブ。
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| US9084925B2 (en) * | 2008-10-09 | 2015-07-21 | Golf Impact, Llc | Golf swing analysis apparatus and method |
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| US9795845B2 (en) | 2009-01-20 | 2017-10-24 | Karsten Manufacturing Corporation | Golf club and golf club head structures |
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