JP3521186B2 - 窒化物半導体光素子及びその製造方法 - Google Patents

窒化物半導体光素子及びその製造方法

Info

Publication number
JP3521186B2
JP3521186B2 JP24779499A JP24779499A JP3521186B2 JP 3521186 B2 JP3521186 B2 JP 3521186B2 JP 24779499 A JP24779499 A JP 24779499A JP 24779499 A JP24779499 A JP 24779499A JP 3521186 B2 JP3521186 B2 JP 3521186B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
gan
electrode
nitride semiconductor
thin film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP24779499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001077463A (ja
Inventor
哲也 赤坂
精後 安藤
小林  直樹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Inc
NTT Inc USA
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
NTT Inc USA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp, NTT Inc USA filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP24779499A priority Critical patent/JP3521186B2/ja
Publication of JP2001077463A publication Critical patent/JP2001077463A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3521186B2 publication Critical patent/JP3521186B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Semiconductor Lasers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、窒化物半導体光素
子及びその製造方法に関し、特に、SCH構造を有する
窒化物半導体六角柱ファセットレーザ及びその製造方法
に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】窒化物半導体は、III族元素であるA
l、Ga、Inのうち少なくとも一つと、窒素との化合
物であり、GaN、AlGaN、InGaN、あるい
は、AlInGaN等の種類がある。
【0003】これらの窒化物半導体は、緑色・青色から
近紫外領域の短波長帯の発光材料として、近年盛んに研
究および技術開発が行われている。特に、窒化物半導体
を用いた半導体レーザ(以後、窒化物半導体レーザと呼
ぶ。)は、波長400nm前後の紫色での室温連続発振
が、研究レベルで達成されている。このことは、以下に
示す文献によって開示されている。
【0004】文献1:S.Nakamura, M.Senoh, S.Nagaham
a, N.Iwasa, T.Yamada,. T.Matsushita, Y.Sugimoto, a
nd K.Chocho ;Appl. Phys.Lett.70, 868 (1997). 文献2:S.Nakamura, M.Senoh, S.Nagahama, N.Iwasa,
T.Yamada,. T.Matsushita, H.Kiyoku, Y.Sugimoto, T.
Kozaki, H.Umemoto, M.Sano, and K.Chocho; Appl. Ph
ys. Lett. 73, 832(1998). 文献3:N.Naganuma, T.Kobayashi, T.Tojo, K.Yanashi
ma,. S.Hashimoto, and M.Ikeda;第59回応用物理学
会学術講演会 講演予稿集,No.1,p.328. 現在までに研究されている窒化物半導体レーザでは、分
離閉じこめヘテロ構造(Separate Confinement Hete
rostructure;SCH)をとっている。SCH構造の窒
化物半導体レーザでは、活性層としてInGaNの多重
量子井戸層(MQW)を、光ガイド層としてGaNを、
そして、クラッド層としてAlGaNが、それぞれ用い
られる。
【0005】AlGaNは、GaNよりもバンドギャッ
プが広く、かつ、屈折率が小さいのでクラッド層として
適している材料である。ところで、窒化物半導体レーザ
のレーザミラーは、ドライエッチング(文献1、3に開
示)や劈開(文献2に開示)を用いて作製されている。
サファイア上に堆積した窒化物半導体の場合、窒化物半
導体とサファイアとの間で劈開面がずれているため、そ
のままでは平坦な劈開面が得られ難い。サファイア上
に、GaNを非常に厚く(〜200mm)堆積した後、
サファイアを除去して形成したGaN基板を用いて、劈
開型のレーザが作製された。
【0006】一方、ドライエッチングでは、レーザミラ
ー表面のプロセスダメージや、基板に対する垂直性が問
題となる。
【0007】一方、有機金属気相成長法(MOCVD)
による選択成長法を用いると、成長基板面に対して完全
に垂直で、原子レベルで平坦なファセット面を持つ窒化
物半導体の六角柱構造体を形成できる。この六角柱構造
体面に関しては、文献4:安藤精後,小林直樹,安藤弘
明;応用物理65,728(1996)に開示されてい
る。また、特に、窒化物半導体よりなる六角柱構造体に
関しては、文献5:T.Akasaka, Y.Kobayashi, S.Ando,
and N.Kobayashi;App1. Phys. Lett. 71 (1997) 2196.
に開示されている。
【0008】この六角柱構造をレーザに応用した場合
(以後、六角柱ファセットレーザと呼ぶ。)、レーザ光
の光路は内接する六角形になり、全反射の条件でレーザ
光は反射を繰り返す。通常のファブリ・ペロー型のレー
ザでは、レーザ光は反射鏡にほぼ垂直に入射し、反射率
は0.2〜0.3程度と低い。六角柱ファセットレーザの
レーザミラーは、特別な端面反射コーティングを用いな
くても、原理的に高反射率(反射率〜1)を有するとい
う優れた特徴を有する。
【0009】そのため、レーザ発振の閾値を低くできる
と期待される。さらに、六角柱ファセットレーザの場
合、成長基板上のマスクパターンの設計のみにより、プ
ロセスダメージを生じることなく、1回の成長で一つの
基板上に、複数個のファセットレーザを形成することも
可能である。
【0010】ところが、従来のSCH構造の窒化物半導
体レーザに用いられているAlGaNは、選択成長が難
しいという問題があった。すなわち、AlGaNの選択
成長が行われる1000℃前後の温度においては、酸化
シリコン等のマスク材とAl原料との反応性が非常に強
く、マスク開口部内のみならず、マスク材の上にまでA
lGaNが堆積してしまうという問題があった。このこ
とは、文献6:T.Akasaka, Y.Kobayashi, S.Ando, N.Ko
bayashi, and M. Kumagai;J. Crystal Growth189/190
(1998) 72.と、文献7:Y.Kato, S.Kitamura, K.Hirama
tsu, N.Sawaki;J. Crystal Growth 144(1994) 133.に
開示されている。
【0011】従来までに作製が試みられた、SCH構造
を有する窒化物半導体六角柱ファセットレーザの例を図
11に示す。このような構造は、以下のような手順で作
製される。
【0012】図11に示すように、まず、基板として、
主表面が(0001)面であるサファイア基板31上
に、MOCVDを用いて、n型のGaNエピタキシャル
層(n型のGaN層)32を成長し、このn型のGaN
層の表面上に、フォトリソグラフィー法および湿式エッ
チング法により二酸化シリコン薄膜からなり、六角形上
の微小な開口部を有する、酸化シリコンマスク33を形
成する。
【0013】さらに、図11に示すように、MOCVD
の選択成長を用いて、n側のクラッド層となるn型のA
lGaN層(n型のAlGaNクラッド層)34、n側
の光ガイド層となるn型のGaN層(n型のGaN光ガ
イド層)35、活性層となるInGaN MQW層(I
nGaN MQW活性層)36、p側の光ガイド層とな
るp型のGaN層(p型のGaN光ガイド層)37、お
よび、p側のクラッド層となるp型のAlGaN層(p
型のAlGaNクラッド層)38を成長する。
【0014】以上により、SCH構造を有する窒化物半
導体六角柱ファセットレーザが、酸化シリコンマスク3
3の六角形上の微小な開口部内に形成される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記MOCV
Dの選択成長法により、SCH構造を有する窒化物半導
体六角柱ファセットレーザを作製する場合には、n型の
AlGaNクラッド層34、および、p型のAlGaN
クラッド層38を成長する過程で、酸化シリコンマスク
33とAl原料との反応性が非常に強く、酸化シリコン
マスク33上にも、多結晶AlGaN39が形成されて
しまう。
【0016】これにより、六角柱構造の側面は、原子レ
ベルで平坦な垂直ファセット面にならず、多結晶AlG
aN39が電流注入の際の電流リークの原因になるなど
の問題点があった。その結果、レーザの性能が著しく低
下してしまうという問題が、従来は存在した。
【0017】したがって、MOCVDにより、窒化物半
導体の選択成長を行う際に、Al原料を用いると選択性
が確保できず、そのため、SCH構造を有する窒化物半
導体の六角柱ファセットレーザを作製することが不可能
であった。
【0018】本発明は、以上のような問題点を解消する
ためになされたものであり、Al原料を用いないMOC
VDの選択成長法により、SCH構造を有する窒化物半
導体の六角柱ファセットレーザを提供することを目的と
する。
【0019】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
にする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0021】(1)基板上にAlGaNクラッド層を設
け、該AlGaNクラッド層の上にGaNキャップ層を
設け、該GaNキャップ層の上に、中心部を同心状にく
り貫いた中空部分を有する第1のGaN光ガイド層、I
nGaN多重量子井戸活性層、第2のGaN光ガイド層
を順次積層して中空六角柱構造体を設け、前記第2のG
aN光ガイド層上と中空六角柱構造体の中空部分にGa
N層をそれぞれ設け、前記六角柱構造体の内側部分に設
けたGaN層の表面上に第1の電極を設け、前記GaN
キャップ層上に第2の電極を設けた窒化物半導体光素子
である。
【0022】このように構成することにより、窒化物半
導体の六角柱ファセットレーザの上側のクラッド層とし
て空気を用いるので、AlGaNのクラッド層を用いた
場合よりもさらにレーザ光の閉じこめ効果を大きくする
ことができる。
【0023】(2)窒化物半導体光素子の製造方法は、
基板上に、金属気相成長法により、GaN層、AlGa
N層、GaNキャップ層を積層させ、その上に中心部を
同心状にくり貫いた中空部分を有する六角柱構造の底面
に対応する開口部を有する二酸化シリコン薄膜を蒸着
し、金属気相成長法により、その二酸化シリコン薄膜を
マスクに第1のGaN光ガイド層、InGaN多重量子
井戸活性層、第2のGaN光ガイド層を中心部を同心状
にくり貫いた中空部分を有する六角柱構造に順次積層
し、六角柱の中空部分の二酸化シリコン薄膜のみを除去
してGaN層を積層し、残りの二酸化シリコン薄膜を除
去し、六角柱の中空部分に積層されたGaN層上にNi
/Auの電極(第1の電極)を蒸着し、前記GaNキャ
ップ層上にTi/AuあるいはAlの電極(第2の電
極)を蒸着して形成するので、選択成長が困難なAlG
aNの選択成長を用いることなしに、横方向にも膜厚方
向にもレーザ光の閉じこめの強い、SCH構造を有する
窒化物半導体光素子(窒化物半導体六角柱ファセットレ
ーザ)を得ることができる。
【0024】(3)窒化物半導体光素子は、GaN層、
AlGaNクラッド層、GaNキャップ層を積層した基
板上に、第1のGaN光ガイド層、InGaN多重量子
井戸活性層、第2のGaN光ガイド層を六角柱構造に順
次積層し、その第2のGaN光ガイド層上に半透明のN
iの電極(第1の電極)を設け、その上にITOまたは
SnO2の透明導電性薄膜を設け、Ti/Auあるいは
Alの電極(第2の電極)を前記GaNキャップ層上に
設けたことにより、六角柱ファセットレーザの上側のク
ラッド層として屈折率がAlGaNよりもさらに低い透
明導電性薄膜を用いるので、AlGaNのクラッド層を
用いたよりもさらにレーザ光の閉じこめ効果を高くする
ことができる。
【0025】(4)窒化物半導体光素子の製造方法は、
基板上に、金属気相成長法により、GaN層、AlGa
N層、GaNキャップ層を積層させ、その上に六角柱構
造の底面に対応する開口部を有する二酸化シリコン薄膜
を蒸着し、金属気相成長法により、その二酸化シリコン
薄膜をマスクに第1のGaN光ガイド層、InGaN多
重量子井戸活性層、第2のGaN光ガイド層を六角柱構
造に順次積層し、二酸化シリコン薄膜を除去し、前記第
2のGaN光ガイド層上に薄膜のNiの電極(第1の電
極)を蒸着し、そのNiの電極上に、ITO、またはS
nO2等の透明導電性薄膜を蒸着あるいはスパッタによ
り形成し、前記GaNキャップ層上にTi/Auあるい
はAlの電極(第2の電極)を蒸着して形成するので、
選択成長が困難なAlGaNの選択成長を用いることな
しに、横方向にも膜厚方向にもレーザ光の閉じこめの強
い、SCH構造を有する窒化物半導体光素子(窒化物半
導体六角柱ファセットレーザ)を得ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。
【0027】本発明の実施の形態では、窒化物半導体光
素子として六角柱ファセットレーザを取り挙げ、以下に
説明していく。
【0028】(第1の実施の形態)図1は、本発明によ
る第1の実施の形態にかかる窒化物半導体光素子の構成
を説明するための図である。
【0029】第1の実施の形態の窒化物半導体光素子
は、図1に示すように、主表面が(0001)面である
サファイア基板1上に、約1000nm厚のn型のGa
N層2、0.5μm厚のn型のAlGaNクラッド層
3、20nm厚のn型のGaNキャップ層4からなる窒
化物半導体の多層膜(以下、第1の窒化物半導体多層膜
層と記す)を設け、その上にn側の光ガイド層となるn
型のGaN層(n型のGaN光ガイド層)6、活性層と
なるInGaN MQW層(InGaN MQW活性層)
7、p側の光ガイド層となるp型のGaN層(p型のG
aN光ガイド層)8を中心部を同心状にくり貫かれたよ
うな形状の六角柱構造(以下、中空六角柱構造体と記
す)に順次設け、そのp型のGaN光ガイド層8上と中
空六角柱構造体の内側の部分とに第2のp型のGaN層
9を設け、中空六角柱構造体の内側部分に設けた第2の
p型のGaN層9の表面上にNi/Au等の電極10を
設け、Ti/AuあるいはAl等の電極11をn型のG
aNキャップ層4上に設けた構成をとる。
【0030】図2は、第1の実施の形態における窒化物
半導体光素子での発光作用を説明するための図である。
【0031】図1に示す窒化物半導体光素子(窒化物半
導体六角柱ファセットレーザ)のNi/Au等の電極1
0、Ti/AuあるいはAl等の電極11に電流注入を
行うと、図2に示す経路IGで電流が流れ、InGaN
MQW活性層7でのみ発光が起こる。
【0032】この場合、InGaN MQW活性層7の
直上の部分の空気が上側のクラッド層の働きをすること
になる。また、各光ガイド層6,8のGaNの屈折率は
2.6、空気の屈折率は1、AlGaN層3の屈折率は
2.5である。
【0033】したがって、空気をクラッド層として用い
る第1の実施の形態における窒化物半導体光素子は、A
lGaNをクラッド層として用いた場合よりも非常に光
の閉じこめが強いという特徴を有する。
【0034】次に、第1の実施の形態における窒化物半
導体光素子(窒化物半導体六角柱ファセットレーザ)の
製造方法の概要について図面を用いて説明する。
【0035】図3〜図6は、第1の実施の形態における
窒化物半導体光素子(窒化物半導体六角柱ファセットレ
ーザ)の製造方法の概要を説明するための図である。
【0036】第1の実施の形態における窒化物半導体光
素子(窒化物半導体六角柱ファセットレーザ)の製造方
法は、まず、基板として、主表面が(0001)面であ
るサファイア基板上に、MOCVDを用いて、n型のG
aNエピタキシャル層を1000nm厚成長し、引き続
いてn型のAlGaNエピタキシャル層を0.5ミクロ
ン厚成長し、さらにGaNキャップ層を20nmエピタ
キシャル成長する(以上の窒化物半導体の多層膜を第一
の窒化物半導体多層膜層とする)。なお、ここのn型の
AlGaNエピタキシャル層は、SCH構造において、
n側のクラッド層として機能する。
【0037】ついで、この第一の窒化物半導体多層膜層
上に、フォトリソグラフィー法および湿式エッチング法
により二酸化シリコン薄膜からなる微細なパターンを描
画した図3に示すマスクを形成する。このマスク、第一
の窒化物半導体多層膜層、および、サファイア基板を全
て有する構造を、今後、選択成長用下地基板と呼ぶ。
【0038】次に、Al原料を使用しない有機金属気相
成長の選択成長を用いて、選択成長用下地基板上に窒化
物半導体の六角柱ファセットレーザを形成する。
【0039】図3に示したようなマスク開口部51を有
する選択成長用下地基板を用意する。
【0040】次に、図4に示すように、MOCVDの選
択成長を用いて、n側の光ガイド層となるn型のGaN
層6を成長し、次に、活性層となるInGaN MQW
層7を成長し、さらに、p側の光ガイド層となるp型の
GaN層8を成長する。これら各層6〜8は、酸化シリ
コンマスク5により、中空六角柱構造体に形成される
(以下、これを第一の選択成長と記す)。
【0041】次いで、図5に示すように、中空六角柱構
造体の内側にある酸化シリコンマスクのみを、フォトリ
ソグラフィー法および湿式エッチング法により除去し、
第一の窒化物半導体多層膜の表面を露出させる。
【0042】さらに、図6に示すように、中空六角柱構
造体の内側にある酸化シリコンマスク5が除去された状
態で第2のp型のGaN層9を形成する。これにより、
中空六角柱構造体の内側の部分が第2のp型のGaN層
9で半分ほどの高さまで埋まる形になる。この時、第2
のp型のGaN層9の表面の位置が、InGaN MQ
W層7の位置よりも上にあることが重要である。
【0043】さらに、図6に示す酸化シリコンマスク5
を湿式エッチング法により、全て除去する。そして、p
型GaNに対してオーミック性のNi/Au等の電極1
0の材料を、真空蒸着法により、全面に形成する。これ
を、フォトリソグラフィー法および湿式エッチング法に
より、中空六角柱構造体の窪んだ形の表面上にのみ残る
ようにパターンニングする。
【0044】最後に、n型GaNに対してオーミック性
のTi/AuあるいはAl等の電極11の材料を、真空
蒸着法により、全面に形成する。これを、フォトリソグ
ラフィー法および湿式エッチング法により、前記の中空
六角柱構造体の周囲に残るようにパターンニングする。
【0045】これによって、図1に示す第1の実施の形
態における窒化物半導体光素子(窒化物半導体六角柱フ
ァセットレーザ)を製造する。
【0046】次に、第1の実施の形態における窒化物半
導体光素子(窒化物半導体六角柱ファセットレーザ)に
形成される前記各層1〜11の詳細な製造方法について
実施例1として以下に説明する。
【0047】図7は、第1の実施の形態における窒化物
半導体光素子(窒化物半導体六角柱ファセットレーザ)
の前記各層1〜9を形成する半導体薄膜作製装置の基本
構成を示す構成図である。
【0048】図7において、21は反応槽、22は基板
支持台、23は基板を加熱するためのヒーター、24は
成長させる半導体薄膜の原料となるガスを供給する供給
管、1は主表面の方位が(0001)のサファイア基板
である。
【0049】各層1〜11の形成は、図7に示すよう
に、まず、反応槽21内の基板支持台22上にサファイ
ア基板1を設置し、窒素および水素を供給管24を通し
て数slm流しながら圧力を約300Torrに保ち、
サファイア基板1を1100℃程度に加熱する。
【0050】この状態を約10分継続し、サファイア基
板1の表面を熱的にクリーニングする。次に、基板の温
度を約450℃まで低下させて、供給管24よりアンモ
ニアガスとトリメチルアルミニウム(TMA)を導入
し、窒化アルミニウム薄膜を約20nmの厚さまで堆積
する。
【0051】そして、TMAの供給を止め、サファイア
基板1の温度を再び1000℃程度まで上昇させ、トリ
メチルガリウム(TMG)およびシランを導入して気相
エピタキシャル成長を行い、図1に示す1000nm厚
の第一のn型のGaN層2を形成する。さらに、TMG
およびシランの供給を続けながら、TMAを再び導入
し、図1に示す500nm厚のn型のAl 0.15 Ga
0.85 Nクラッド層3を形成する。
【0052】次に、TMAの供給を止めて、図1に示す
第2のn型のGaNキャップ層4を20nm堆積する。
以上の操作により、選択成長用下地基板が作製される。
【0053】そして、上記の選択成長用下地基板の表面
に、スパッタリング法を用いて約50nmの2酸化シリ
コン薄膜(酸化シリコンマスク)5を形成する。次に、
フォトリソグラフィー法を用いて、この2酸化シリコン
に六角の帯状の微小な開口部パターンを形成し、選択成
長用下地基板の表面を一部露出させる。開口部パターン
は図3に示すパターンである。六角の帯状の開口部の各
辺が、サファイア基板の{112~0}(以下、数字2の
右上の“ ~ ”は数字2の上にラインを施したものを表
わす)の方向に平行であることが重要である。六角の帯
状の開口部の内側にある、六角形のマスク部分の大きさ
は、50から300ミクロン程度の大きさに設定でき
る。また、六角の帯状の部分の幅は、内接六角形リング
モードのレーザ光路が確保できる範囲内で、できるだけ
せまい方が望ましい。
【0054】これを再び反応槽21に挿入して基板支持
台22に設置し、窒素および水素を供給管24を通して
数slm流して圧力を約300Torrに保つ。
【0055】次に、温度を約1000℃まで上げて、反
応槽21内に供給管24を通してアンモニアガス、TM
G、および、シランを導入する。すると酸化シリコンマ
スク(二酸化シリコンマスク)5がなくて選択成長用下
地基板が露出した部分にのみ選択的に第三のn型のGa
N層であるn型GaN光ガイド層6がエピタキシャル成
長し、二酸化シリコン薄膜上にはn型のGaNは析出し
ない。この結果、垂直ファセット面に囲まれた、中空六
角柱構造体が形成される。この六角柱構造のすべての側
面は、等価な{112~0}面であり、基板に対して完
全に垂直である。また、この中空六角柱構造体の高さ
は、300nmである。
【0056】引き続いて、水素ガス、TMG、および、
シランの供給を止めた後、基板温度を830℃まで下げ
る。この状態では、反応槽21内には窒素とアンモニア
のみ供給されている。温度が安定した後、TMGおよび
TMI(トリメチルインジウム)、および、シランを導
入して、活性層7であるInGaN MQWを堆積す
る。この時、MQWのバリア層の堆積時にはTMIの流
量を比較的少なくして、In組成のより小さいIn
0.02 Ga 0.98 Nを形成し、井戸層の堆積時には
TMIの流量を比較的大きくして、In組成のより大き
いIn 0.15 Ga 0.85 Nを形成する。MQWの層
数は、2から5層程度が適当である。
【0057】ここで、適当な成長条件を選ぶことによ
り、InGaN MQWの(0001)面上の成長速度
を{112~0}面上の成長速度よりも、著しく大きく
することができる。その結果、InGaN MQWは、
n型のGaNからなる中空六角柱構造体の、(000
1)面からなる上面にのみ成長し、等価な{112~
0}面からなるすべての側面上にはほとんど成長しな
い。また、二酸化シリコン薄膜上には、InGaN M
QWは成長しない。InGaN MQWの厚さは、20
から45nmである。
【0058】さらに、TMG、TMI、および、シラン
の供給を止めて、基板温度を1050℃に上げる。この
時に注意を要するのは、反応槽21内を流れるガスが、
窒素とアンモニアのみにすることである。水素も同時に
流してしまうと、基板温度を上げる過程で、InGaN
MQWが、分解・蒸発してしまう。基板温度が、10
50℃にて安定したら、水素、TMG、および、シクロ
ペンタジエニルマグネシウム(Cp2Mg)を供給し
て、光ガイド層8である第1のp型のGaNを成長す
る。
【0059】このとき、適当な成長条件を選ぶことによ
り、第1のp型のGaNの(0001)面上の成長速度
と{112~0}面上の成長速度を同程度にすることが
できる。
【0060】その結果、第1のp型のGaNは、中空六
角柱構造体の、(0001)面からなる上面と、等価な
{112~0}面からなるすべての側面上に、20nm
厚で覆うように成長する。また、二酸化シリコン薄膜上
には、第1のp型のGaNは成長しない。この操作まで
で、図4に示したような断面を有する、中空六角柱構造
体が作製される。
【0061】次に、基板1を室温まで冷却して、いった
ん反応槽21より取り出す。そして、フォトリソグラフ
ィー法を用いて、中空六角柱構造体の内側に存在する二
酸化シリコンのみを除去して、その下にある選択成長用
下地基板の表面を露出させる(図5)。
【0062】引き続いて、再び、反応槽21内の基板支
持台22上に上記基板を設置し、窒素、水素、および、
アンモニアを供給管24を通して、それぞれ数slm流
しながら、圧力を約300Torrに保ち、基板1を1
050℃程度に加熱する。そして、温度が安定したら、
TMGおよびCp2Mgを供給して、第2のp型のGa
N層9を成長する。
【0063】このとき、適当な成長条件を選ぶことによ
り、第2のp型のGaN層9の(0001)面上の成長
速度を{112~0}面上の成長速度に対して一桁程度
早くすることができる。その結果、第2のp型のGaN
層9は、中空六角柱構造体の内側にある、選択成長用下
地基板が露出した六角形部分の上に350nm堆積し、
同じく、中空六角柱構造体の、(0001)面からなる
上面に350nm堆積する。また、第2のp型のGaN
層9は、中空六角柱構造体の、外側部分の等価な{11
2~0}面からなる六枚の側面上に、35nm厚で覆う
ように成長する。
【0064】この時、第2のp型のGaN層9の表面の
位置が、InGaN MQW活性層7の表面の位置より
も上にあることが重要である。ここで、中空六角柱構造
体の内側にある、選択成長用下地基板が露出した六角形
部分の上に堆積した第2のp型GaN層9は、横方向成
長により、第1のp型GaN層8と原子スケールで、完
全に融合している。また、二酸化シリコン薄膜上には、
第2のp型のGaN層9は成長しない。この操作まで
で、図6に示したような断面を有する、上面の中心部分
が高さの半分ほど窪んだ形状の六角柱構造体が作製され
る。
【0065】次に、上記の基板を冷却後、反応槽21よ
り取り出し、濃フッ酸溶液に10秒浸せきして、酸化シ
リコンマスク5を全て除去する。そして、これを電子ビ
ーム真空蒸着器(図示せず)内に設置し、Niを40n
m、引き続いて、Auを200nmの厚さで、基板全面
に蒸着する。このNi/Au金属膜10を、フォトリソ
グラフィー法および湿式エッチング法により、中空六角
柱構造体の窪んだ形の表面上にのみ残るようにパターン
ニングする。
【0066】最後に、これを電子ビーム真空蒸着器内に
設置し、Alを200nmの厚さで、基板全面に蒸着す
る。このAl膜11を、フォトリソグラフィー法および
湿式エッチング法により、上記の中空六角柱構造体の周
囲に残るようにパターンニングする(図1)。
【0067】以上、説明してきたように、第1の実施の
形態では、選択成長が困難なAlGaNの選択成長を用
いることなしに、横方向にも膜厚方向にもレーザ光の閉
じこめの強い、SCH構造を有する窒化物半導体光素子
(窒化物半導体六角柱ファセットレーザ)を提供するこ
とができる。
【0068】また、六角柱ファセットレーザの上側のク
ラッド層として空気を用いるため、AlGaNのクラッ
ド層を用いた場合よりもさらにレーザ光の閉じこめ効果
が高い窒化物半導体の六角柱ファセットレーザを提供す
ることができる。
【0069】(第2の実施の形態)図8は、第2の実施
の形態にかかる窒化物半導体光素子の構成を説明するた
めの図である。
【0070】第2の実施の形態の窒化物半導体光素子
は、図8に示すように、主表面が(0001)面である
サファイア基板1上に、約1000nm厚のn型のGa
N層2、0.5μm厚のn型のAlGaN層3、20n
m厚のn型のGaNキャップ層4からなる窒化物半導体
の多層膜(以下、第1の窒化物半導体多層膜層と記す)
を設け、その上にn側の光ガイド層となるn型のGaN
層(n型GaN光ガイド層)6、活性層となるInGa
N MQW層(InGaN MQW活性層)7、p側の光
ガイド層となるp型のGaN層(p型GaN光ガイド
層)8を六角柱構造に順次設け、p型GaN光ガイド層
8に対してオーミック性のNi等の電極10を設け、そ
の上にITOやSnO2等の透明導電性薄膜12を設
け、n型のGaN層2に対してオーミック性のTi/A
u、あるいはAl等の電極11をn型のGaNキャップ
層4上に設けた構成をとる。
【0071】次に、第2の実施の形態における窒化物半
導体光素子(窒化物半導体六角柱ファセットレーザ)の
製造方法の概要について図面を用いて説明する。
【0072】図9は、第2の実施の形態における窒化物
半導体光素子(窒化物半導体六角柱ファセットレーザ)
の製造における酸化シリコンマスク5の構成を示した図
である。図10は、第2の実施の形態における窒化物半
導体光素子(窒化物半導体六角柱ファセットレーザ)の
製造方法の概要を説明するための図である。
【0073】第2の実施の形態における窒化物半導体光
素子(窒化物半導体六角柱ファセットレーザ)の製造方
法は、まず、第1の実施の形態と同様な工程で、サファ
イア基板1上に第1の窒化物半導体多層膜層(約100
0nm厚のn型のGaN層2、0.5μm厚のn型のA
lGaN層3、20nm厚のn型のGaNキャップ層
4)を成長させる。
【0074】次に、図9に示すようなマスク開口部51
を有する酸化シリコンマスク5を用意し、選択成長を用
いて、図10に示しすように、MOCVDの選択成長を
用いて、n側の光ガイド層となるn型のGaN層6を成
長し、次に、活性層となるInGaN MQW層7を成
長し、さらに、p側の光ガイド層となるp型のGaN層
8を成長する(第一の選択成長)。これら各層6〜8
は、酸化シリコンマスク5により、六角柱構造が形成さ
れる。
【0075】次いで、酸化シリコンマスク5を湿式エッ
チング法により、全て除去する。そして、p型のGaN
層8に対してオーミック性のNi等の電極10を、真空
蒸着法により、全面に形成する。このとき、Ni等の金
属膜の厚さは、20nm以下と非常に薄くし、InGa
N MQW層7の発光波長帯の光に対して、半透明であ
るようにする。このとき、Ni電極10とp型のGaN
層8との間のコンタクト抵抗が増加するのを防止するた
め、あまり薄すぎないようにする。
【0076】さらに、ITOやSnO2等の透明導電性
薄膜12を、真空蒸着法あるいはスパッタ法により形成
する。これを、フォトリソグラフィー法および湿式エッ
チング法により、これらの半透明Ni電極10の薄膜と
透明導電性薄膜12が、六角柱構造体の上面の表面上に
のみ残るようにパターンニングする。
【0077】さらに、Al等のn型GaNキャップ4に
対してオーミック性の電極11を、真空蒸着法により、
全面に形成する。これを、フォトリソグラフィー法およ
び湿式エッチング法により、六角柱構造体の周囲にのみ
残るようにパターンニングする。
【0078】以上により、図8に示したような窒化物半
導体六角柱ファセットレーザが製造される。
【0079】ここで、各光ガイド層のGaN層6,8の
屈折率は2.6、透明導電性薄膜12の屈折率は1.8
から2.0、AlGaN層3の屈折率は2.5である。
【0080】したがって、透明導電性薄膜12をクラッ
ド層として用いる窒化物半導体光素子は、AlGaN層
3のクラッド層を用いた場合よりも非常に光の閉じこめ
が強いという特徴を有する。
【0081】なお、Ni電極10は、発光波長の光に対
して吸収層として働くが、半透明となる薄さで用いるこ
とにより、光吸収の程度を極力抑えている。また、第2
の実施の形態における窒化物半導体光素子(窒化物半導
体六角柱ファセットレーザ)の製造方法では、第1の実
施の形態における窒化物半導体光素子の製造方法の場合
に比べてやや光の揖失が大きくなるが、選択成長が一回
で済むなど、プロセスがより簡便であるという特徴を有
する。
【0082】次に、第2の実施の形態における窒化物半
導体光素子(窒化物半導体六角柱ファセットレーザ)に
形成される上記各層1〜12の詳細な製造方法について
実施例2として以下に説明する。なお、選択成長用下地
基板(サファイア基板1、約1000nm厚のn型のG
aN層2、0.5μm厚のn型のAlGaN層3、20
nm厚のn型のGaNキャップ層4、酸化シリコンマス
ク5)の製造方法は、実施例1と同様であるため、割愛
する。
【0083】窒化物半導体光素子の各層1〜12は、ま
ず、選択成長用下地基板の表面に、スパッタリング法を
用いて、約50nmの二酸化シリコン薄膜(酸化シリコ
ンマスク)5を形成する。
【0084】次に、フォトリソグラフィー法を用いて、
図9に示すように、この酸化シリコンマスク5に六角形
の開口部51のパターンを形成し、選択成長用下地基板
の表面を一部露出させる。六角形の開口部51の各辺
が、サファイア基板1の{112~0}方向に平行にす
る。また、六角形の開口部51の大きさは、50から3
00ミクロンの間で設定する。
【0085】これを図7に示す反応槽1に挿入して基板
支持台22に設置し、窒素および水素を供給管24を通
して数slm流して圧力を約300Torrに保つ。次
に、温度を約1000℃まで上げて、反応槽21内に供
給管24を通してアンモニアガス、TMG、および、シ
ランを導入する。すると二酸化シリコンのマスク5がな
くて選択成長用下地基板が露出した部分にのみ選択的に
第三のn型のGaN層であるn型GaN光ガイド層6エ
ピタキシャル成長し、二酸化シリコン薄膜のマスク5上
にはn型のGaNは析出しない。
【0086】この結果、垂直ファセット面に囲まれた、
六角柱構造体が形成される。この六角柱構造の側面は、
六つの等価な{112~0}面であり、基板1に対して
完全に垂直である。また、六角柱構造体の高さは、30
0nmである。
【0087】引き続いて、水素ガス、TMG、および、
シランの供給を止めた後、基板温度を830℃まで下げ
る。この状態では、反応槽21内には窒素とアンモニア
のみ供給されている。温度が安定した後、TMGおよび
TMI(トリメチルインジウム)、およびシランを導入
して、活性層であるInGaN MQW層7を堆積す
る。この時、MQWのバリア層の堆積時にはTMIの流
量を比較的少なくして、In組成のより小さいIn
0.02 Ga 0.98 Nを形成し、井戸層の堆積時には
TMIの流量を比較的大きくして、In組成のより大き
いIn 0.15 Ga 0.85 Nを形成する。MQWの層
数は、2から5層程度が適当である。InGaN MQ
W層7の厚さは、20から45nmである。
【0088】ここで、適当な成長条件を選ぶことによ
り、InGaN MQWの(0001)面上の成長速度
と{112~0}面上の成長速度を同程度にすることが
できる。その結果、InGaN MQWは、n型のGa
Nからなる六角柱構造体の、(0001)面からなる上
面と、六つの等価な{112~0}面からなる側面と
を、同じ厚さで覆うように成長する。また、二酸化シリ
コン薄膜のマスク5上には、InGaN MQWは成長
しない。
【0089】さらに、TMG、TMI、および、シラン
の供給を止めて、基板温度を1050℃に上げる。この
時に、反応槽21内を流れるガスが、窒素とアンモニア
のみにする。水素も同時に流してしまうと、基板温度を
上げる過程で、InGaNMQWが、分解・蒸発してし
まう。基板温度が、1050℃にて安定したら、水素、
TMG、および、Cp2Mgを供給して、p型のGaN
層8を成長する。
【0090】このとき、適当な成長条件を選ぶことによ
り、p型のGaNの(0001)面上の成長速度を{1
12~0}面上の成長速度に対して一桁程度早くするこ
とができる。その結果、p型のGaNは、六角柱構造体
の(0001)面からなる上面に300nm堆積し、六
つの等価な{112~0}面からなる側面上に、30n
m厚で覆うように成長する。また、二酸化シリコン薄膜
のマスク5上には、p型のGaNは成長しない。この操
作までで、図10に示したような断面を有する、六角柱
構造体が作製される。
【0091】次に、上記の基板を冷却後、反応槽21よ
り取り出し、濃フ酸溶液に10秒浸せきして、酸化シ
リコンマスク5を全て除去する。そして、これを、電子
ビーム真空蒸着器内に設置し、Niを20nmの厚さ
で、真空蒸着法により、Ni電極10を全面に形成す
る。このとき、Ni等の厚さは非常に薄いので、InG
aN MQW層7の発光波長帯の光に対して、半透明で
ある。
【0092】さらに、上記の基板の表面に、スパッタリ
ング法を用いてITOを、200nmの厚さ形成する。
これを、フォトリソグラフイー法および湿式エッチング
法により、これらの半透明Ni薄膜10とITO膜12
が、上記の六角柱構造体の上面の表面上にのみ残るよう
にパターンニングする。
【0093】最後に、これを電子ビーム真空蒸着器内に
設置し、Alを200nmの厚さで、基板全面に蒸着す
る。このAl膜11を、フォトリソグラフィー法および
湿式エッチング法により、上記の六角柱構造体の周囲に
残るようにパターンニングする(図8)。
【0094】なお、各光ガイド層6,8のGaNの屈折
率は2.6、ITOの屈折率は1.8、Al 0.15 Ga
0.85 Nの屈折率は2.5である。
【0095】したがって、ITOをクラッド層として用
いる窒化物半導体光素子は、AlGaNのクラッド層を
用いた場合よりも非常に光の閉じこめが強いという特徴
を有し、かつ、発光波長の光に対して吸収層として働く
Ni電極10を、半透明となる薄さで用いることによ
り、光吸収の程度を極力抑えている。
【0096】以上、説明してきたように、第2の実施の
形態では、選択成長が困難なAlGaNの選択成長を用
いることなしに、横方向にも膜厚方向にもレーザ光の閉
じこめの強い、SCH構造を有する窒化物半導体光素子
(窒化物半導体六角柱ファセットレーザ)を提供するこ
とができる。
【0097】また、六角柱ファセットレーザの上側のク
ラッド層として屈折率がAlGaNよりもさらに低い透
明導電性薄膜を用いるため、AlGaNのクラッド層を
用いたよりもさらにレーザ光の閉じこめ効果が高い窒化
物半導体の六角柱ファセットレーザを提供することがで
きる。
【0098】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、
前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論で
ある。
【0099】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0100】六角柱ファセットレーザの上側のクラッド
層として空気を用いるため、AlGaNのクラッド層を
用いた場合よりもさらにレーザ光の閉じこめ効果が高い
窒化物半導体の六角柱ファセットレーザを提供すること
ができる。
【0101】また、六角柱ファセットレーザの上側のク
ラッド層として屈折率がAlGaNよりもさらに低い透
明導電性薄膜を用いるため、AlGaNのクラッド層を
用いたよりもさらにレーザ光の閉じこめ効果が高い窒化
物半導体の六角柱ファセットレーザを提供することがで
きる。
【0102】さらに、選択成長が困難なAlGaNの選
択成長を用いることなしに、横方向にも膜厚方向にもレ
ーザ光の閉じこめの強い、SCH構造を有する窒化物半
導体光素子(窒化物半導体六角柱ファセットレーザ)を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる窒化物半導
体光素子の構成を説明するための図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における窒化物半導
体光素子での発光作用を説明するための図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における窒化物半導
体光素子(窒化物半導体六角柱ファセットレーザ)の製
造方法の概要を説明するための図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における窒化物半導
体光素子(窒化物半導体六角柱ファセットレーザ)の製
造方法の概要を説明するための図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における窒化物半導
体光素子(窒化物半導体六角柱ファセットレーザ)の製
造方法の概要を説明するための図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における窒化物半導
体光素子(窒化物半導体六角柱ファセットレーザ)の製
造方法の概要を説明するための図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態における窒化物半導
体光素子(窒化物半導体六角柱ファセットレーザ)の各
層を作製する半導体薄膜作製装置の基本構成を示す構成
図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態にかかる窒化物半導
体光素子の構成を説明するための図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態における窒化物半導
体光素子(窒化物半導体六角柱ファセットレーザ)の製
造における酸化シリコンマスクの構成を示した図であ
る。
【図10】本発明の第2の実施の形態における窒化物半
導体光素子(窒化物半導体六角柱ファセットレーザ)の
製造方法の概要を説明するための図である。
【図11】従来の窒化物半導体光素子の構成を説明する
ための図である。
【符号の説明】
1…サファイア基板、2…n型のGaN層、3…n型の
AlGaNクラッド層、4…n型のGaNキャップ層、
5…酸化シリコンマスク、6…n型のGaN光ガイド
層、7…InGaN MQW活性層、8…p型のGaN
光ガイド層、9…第2のp型のGaN層、10…Ni/
Au等の電極、11…Ti/AuあるいはAl等の電
極、12…透明導電性薄膜、21…反応槽、22…基板
支持台、23…ヒーター、24…供給管、31…サファ
イア基板、32…n型のGaN層(n型のGaNエピタ
キシャル層)、33…酸化シリコンマスク、34…n型
のAlGaNクラッド層、35…n型のGaN光ガイド
層、36…InGaN MQW活性層、37…p型のG
aN光ガイド層、38…p型AlGaNクラッド層、3
9…マスク上に析出した多結晶AlGaN。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−125251(JP,A) 特開 平11−17275(JP,A) Appl.Phys.Lett.,V ol.71,No.15(1997),p.2196 −p.2198 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 5/00 - 5/50

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上にAlGaNクラッド層を設け、該
    AlGaNクラッド層の上にGaNキャップ層を設け、
    該GaNキャップ層の上に、中心部を同心状にくり貫い
    た中空部分を有する第1のGaN光ガイド層、InGa
    N多重量子井戸活性層、第2のGaN光ガイド層を順次
    積層して中空六角柱構造体を設け、前記第2のGaN光
    ガイド層上と中空六角柱構造体の中空部分にGaN層を
    それぞれ設け、前記六角柱構造体の内側部分に設けたG
    aN層の表面上に第1の電極を設け、前記GaNキャッ
    プ層上に第2の電極を設けたことを特徴とする窒化物半
    導体光素子。
  2. 【請求項2】前記第1の電極は、Ni/Auからなり、
    第2の電極はTi/AuあるいはAlからなることを特
    徴とする請求項1に記載の窒化物半導体光素子。
  3. 【請求項3】基板上に、金属気相成長法により、GaN
    層、AlGaN層、GaNキャップ層を積層させ、その
    上に中心部を同心状にくり貫いた中空部分を有する中空
    六角柱構造体の底面に対応する開口部を有する二酸化シ
    リコン薄膜を形成し、金属気相成長法により、前記二酸
    化シリコン薄膜をマスクに、中心部を同心状にくり貫い
    た中空部分を有する第1のGaN光ガイド層、InGa
    N多重量子井戸活性層、第2のGaN光ガイド層を順次
    積層して中空六角柱構造体を形成し、前記二酸化シリコ
    ン薄膜のみを除去してGaN層を積層し、残りの二酸化
    シリコン薄膜を除去し、前記中空六角柱構造体の中空部
    分に積層されたGaN層上に第1の電極を形成し、前記
    GaNキャップ層上に第2の電極を形成することを特徴
    とする窒化物半導体光素子の製造方法。
  4. 【請求項4】前記第1の電極はNi/Auで形成され、
    第2の電極はTi/AuあるいはAlで形成されること
    を特徴とする請求項3に記載の窒化物半導体光素子の製
    造方法。
  5. 【請求項5】基板上にAlGaNクラッド層を設け、該
    AlGaNクラッド層の上にGaNキャップ層を設け、
    該GaNキャップ層の上に、第1のGaN光ガイド層、
    InGaN多重量子井戸活性層、第2のGaN光ガイド
    層を順次積層して六角柱構造体を設け、前記第2のGa
    N光ガイド層上に半透明の第1の電極を設け、その上に
    クラッド層であり第2の電極である透明導電性薄膜を設
    け、前記GaNキャップ層上に第の電極を設け、前記
    透明導電性薄膜はITOまたはSnO からなることを
    特徴とする窒化物半導体光素子。
  6. 【請求項6】前記半透明の第1の電極は半透明のNiか
    らなり、第3の電極はTi/AuあるいはAlからなる
    ことを特徴とする請求項5に記載の窒化物半導体光素
    子。
  7. 【請求項7】基板上に、金属気相成長法により、GaN
    層、AlGaN層、GaNキャップ層を積層させ、その
    上に六角形の開口部を有する二酸化シリコン薄膜を形成
    し、金属気相成長法により、前記二酸化シリコン薄膜を
    マスクに、第1のGaN光ガイド層、InGaN多重量
    子井戸活性層、第2のGaN光ガイド層を順次積層して
    六角柱構造体を形成し、前記第2のGaN光ガイド層上
    に半透明の第1の電極を形成し、その上にクラッド層で
    あり第2の電極である透明導電性薄膜を形成し、前記G
    aNキャップ層上に第の電極を形成し、前記透明導電
    性薄膜はITOまたはSnO で形成することを特徴と
    する窒化物半導体光素子の製造方法。
  8. 【請求項8】前記半透明の第1の電極は半透明のNi
    らなり、第の電極はTi/AuあるいはAlで形成す
    ることを特徴とする請求項7に記載の窒化物半導体光素
    子。
JP24779499A 1999-09-01 1999-09-01 窒化物半導体光素子及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3521186B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24779499A JP3521186B2 (ja) 1999-09-01 1999-09-01 窒化物半導体光素子及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24779499A JP3521186B2 (ja) 1999-09-01 1999-09-01 窒化物半導体光素子及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001077463A JP2001077463A (ja) 2001-03-23
JP3521186B2 true JP3521186B2 (ja) 2004-04-19

Family

ID=17168760

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24779499A Expired - Fee Related JP3521186B2 (ja) 1999-09-01 1999-09-01 窒化物半導体光素子及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3521186B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6990132B2 (en) * 2003-03-20 2006-01-24 Xerox Corporation Laser diode with metal-oxide upper cladding layer
JP4909533B2 (ja) * 2004-06-21 2012-04-04 パナソニック株式会社 半導体レーザ素子及びその製造方法
KR101124290B1 (ko) * 2005-11-03 2012-03-27 삼성엘이디 주식회사 질화물 반도체 레이저 소자 및 그 제조 방법
RU2577787C2 (ru) * 2014-03-05 2016-03-20 Юрий Георгиевич Шретер Полупроводниковое светоизлучающее устройство с осью симметрии
JP7412176B2 (ja) 2018-01-23 2024-01-12 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 半導体レーザおよび電子機器
CN108593186B (zh) * 2018-06-20 2023-05-26 南京信息工程大学 一种基于双巨压阻传感器的井下压力探测装置及测量方法

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
Appl.Phys.Lett.,Vol.71,No.15(1997),p.2196−p.2198

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001077463A (ja) 2001-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3930161B2 (ja) 窒化物系半導体素子、発光素子及びその製造方法
US6920166B2 (en) Thin film deposition method of nitride semiconductor and nitride semiconductor light emitting device
US20040041156A1 (en) Nitride semiconductor light emitting element and production thereof
JP2002026456A (ja) 半導体装置、半導体レーザ及びその製造方法並びにエッチング方法
JP2000040858A (ja) 光半導体装置、その製造方法、および半導体ウェハ
JP3696182B2 (ja) 半導体レーザ素子
WO2003075424A1 (fr) Element laser gan
JP2000223417A (ja) 半導体の成長方法、半導体基板の製造方法および半導体装置の製造方法
US20090168827A1 (en) Nitride semiconductor laser chip and method of fabricating same
JP2002314203A (ja) 3族窒化物半導体レーザ及びその製造方法
JP3521186B2 (ja) 窒化物半導体光素子及びその製造方法
JP4385590B2 (ja) 窒化物半導体レーザ素子及びその製造方法
CN1979982A (zh) 半导体激光元件及其制造方法
JP2003031894A (ja) 半導体レーザおよびその製造方法
JP2003158344A (ja) 半導体構造、半導体光素子およびそれらの製造方法
JP2001148545A (ja) 窒化物半導体レーザ素子およびその製造方法
JP4683730B2 (ja) 窒化物半導体発光素子とこれを含む装置
JP4211358B2 (ja) 窒化物半導体、窒化物半導体素子及びそれらの製造方法
JP3735638B2 (ja) 半導体レーザおよびその製造方法
JP2000077783A (ja) インジウムを含む窒化物半導体結晶の成長方法
JP2001007443A (ja) 半導体発光装置の製造方法
JP3562478B2 (ja) 窒化物半導体の成長方法及びそれを用いた素子
JP2004165550A (ja) 窒化物半導体素子
JP3554163B2 (ja) 3族窒化物半導体レーザダイオードの製造方法
JP2002368332A (ja) 窒化物半導体発光素子及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040127

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040202

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080213

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090213

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090213

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100213

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110213

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110213

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120213

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130213

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees