JP3520813B2 - 乳化剤組成物 - Google Patents

乳化剤組成物

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JP3520813B2 JP23225899A JP23225899A JP3520813B2 JP 3520813 B2 JP3520813 B2 JP 3520813B2 JP 23225899 A JP23225899 A JP 23225899A JP 23225899 A JP23225899 A JP 23225899A JP 3520813 B2 JP3520813 B2 JP 3520813B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸性条件下でも優
れたO/W型微細乳化能を有ポリグリセリン脂肪酸エス
テル(以下、「PoGE」と表記することがある。)組
成物を含有する乳化剤組成物、およびこれを含有する飲
食品、化粧品、医薬品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】PoGEは食品添加物として認可された
界面活性剤として知られており、主に食品用乳化剤とし
て利用されている他、最近では医薬、化粧品、或いは工
業用途にも幅広く利用されている。PoGEは、ポリグ
リセリンの平均重合度や構成脂肪酸の鎖長、置換度をコ
ントロールすることで、親水性から親油性まで広範囲の
物性を有するものが得られる。PoGEの製造方法は、
ポリグリセリンと脂肪酸をアルカリ触媒の存在下直接エ
ステル化させる方法が一般的であるが、この反応におい
ては、アルカリ触媒が脂肪酸と反応して脂肪酸のアルカ
リ金属塩(石鹸)を生成し、製品であるPoGE組成物
中に石鹸が混入する。市販されているPoGE組成物中
の石鹸含有量は通常1〜4%程度である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この石鹸は、
飽和脂肪酸アルカリ金属塩である場合、酸性条件下では
水溶性が低下するため、乳化に悪影響を及ぼす。また、
ポリグリセリン不飽和脂肪酸エステルの場合、一般的に
乳化性能はポリグリセリン飽和脂肪酸エステルの場合よ
りも高いとされているが、不飽和脂肪酸特有の臭気、味
が風味に悪影響を与える。また、一般的にポリグリセリ
ン不飽和脂肪酸エステルは、耐酸性を有し、タレ・ドレ
ッシング・マヨネーズ等に代表される酸性下でのO/W
型乳化に有効で、酸性条件下での乳化性能はポリグリセ
リン飽和脂肪酸エステルの場合よりも高いとされている
が、不飽和脂肪酸特有の臭気、味が風味に悪影響を与え
る。
【0004】
【発明を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を解決すべく鋭意検討した結果、ポリグリセン飽和脂
肪酸エステル組成物と不飽和脂肪酸アルカリ金属塩を含
有する特定の乳化剤組成物が酸性条件下においても乳化
に優れ、飲食品、化粧品、医薬品への使用に適している
ことを見出し、本発明に到達した。すなわち本発明の要
旨はポリグリセリン飽和脂肪酸エステル組成物と不飽和
脂肪酸アルカリ金属塩を含有する乳化剤組成物であっ
て、不飽和脂肪酸アルカリ金属塩の含有量が0.05〜
6重量%であり、飽和脂肪酸アルカリ金属塩の含有量が
0.2重量%以下であることを特徴とする乳化剤組成
物、及びこれを含有する飲食品、化粧品、医薬に存す
る。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、詳細に説
明する。本発明におけるポリグリセリン脂肪酸エステル
組成物は、通常、ポリグリセリン(以下、「PoG」と
表記することがある)と脂肪酸とを反応させて得られる
ものである。ポリグリセリンの平均重合度は、通常4〜
20であって、好ましくは6〜12である。構成脂肪酸
としては、炭素数12〜22の飽和脂肪酸から選ばれる
が、好ましくは炭素数14〜20である。この様な脂肪
酸の例としてはミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリ
ン酸等が挙げられる。これらの脂肪酸は目的に応じて2
種類以上の組み合わせで用いることも出来る。本発明の
ポリグリセリン飽和脂肪酸エステルは、飽和脂肪酸アル
カリ金属塩の生成を抑制するために、例えば以下の方法
で製造される。
【0006】<ポリグリセリン飽和脂肪酸エステル組成
物の製造方法>ポリグリセリンと飽和脂肪酸との直接エ
ステル化反応において、原料に対して0.001〜0.
025重量%の極めて少量のアルカリ触媒を用い、しか
も反応温度200〜300℃、好ましくは脂肪酸の転化
率が少なくとも70%に達する迄の反応温度を200〜
240℃とし、以降、反応温度を更に20〜60℃高め
て反応させることによって製造することができる。本発
明で用いるアルカリ触媒の量は、原料であるポリグリセ
リンと脂肪酸との総和に対して0.001〜0.025
重量%、好ましくは0.002〜0.02重量%であ
る。アルカリ触媒の使用量が上記範囲より少ない場合、
エステル化反応が進行しにくい。また、使用量が上記範
囲を超える場合、製品の着色や、原料PoGの重合等の
不都合が生じる。アルカリ触媒としては、例えば炭酸カ
リ、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウ
ムなどが挙げられる。反応は通常、撹拌槽タイプの反応
器にポリグリセリン、脂肪酸、触媒を仕込み、撹拌しな
がら所定温度に加熱して、生成水を反応系外へ留去しな
がら行う。なお、一連の反応中は反応器気相部に窒素等
の不活性ガスを流通させておくのが好ましい。
【0007】本発明のポリグリセリン飽和脂肪酸エステ
ル組成物の曇点は、20重量%NaCl水溶液中、1重
量%溶液で、50〜90℃であることが好ましい。ポリ
グリセリン脂肪酸エステル組成物はポリグリセリンと脂
肪酸との反応により得られるエステル体と未反応ポリグ
リセリンの混合物であり、この混合物特性は,ポリグリ
セリンの重合度、脂肪酸のエステル化率(未反応ポリグ
リセリン量)、エステル化の内訳比率(モノ体、ジ体、
トリ体などの割合)などにより決定されるが、これら全
ての要件の特定は極めて難しい。また、この特性は一般
的に界面活性剤の特性を規定するために用いられるHL
Bだけでは規定することが出来ない。酸価、エステル
価、水酸基価、強熱残留物の分析等の化学的分析方法で
は差が明確に現れないPoGE組成物でも、曇点では差
が明確にでき、さらに乳化能・可溶化能等の機能と曇点
とは強い相関があるので、PoGE組成物の製品管理に
曇点を用いることは非常に有用である。(葛城俊哉, N
EWSLETTER, 23(1), 10 (1998) 、特開平9ー15738
6号公報)。
【0008】曇点測定法としては、通常、1〜30%の
塩化ナトリウムまたは硫酸ナトリウム溶液にポリグリセ
リン脂肪酸エステルを溶解後、測定する必要があり、そ
の条件は対象となる試料の溶解性により異なるが、本発
明の場合、まず、ポリグリセリン脂肪酸エステル組成物
を1重量%となるように20重量%塩化ナトリウム水溶
に分散し、加熱しながら攪拌し、均一な水溶液とする。
そして得られたポリグリセリン脂肪酸エステル水溶液
を、0℃以上100℃以下の任意の温度で2〜5℃刻み
に振とう攪拌・静地し、ポリグリセリン脂肪酸エステル
が油状あるいはゲル状のごとく分離し、不均一水溶液と
なった状態を測定する。この不均一状態を「曇点」と呼
び、本発明ではその際の温度を求める。0℃未満では氷
の融点以下、100℃を越えると水の沸点以上となるた
め、正確な水溶液状態の観察が難しく曇点測定が困難と
なるので好ましくない。
【0009】本発明におけるポリグリセリン飽和脂肪酸
エステル組成物は、20重量%塩化ナトリウム水溶液中
における1%溶液の曇点が50〜90℃であることが好
ましい。曇点が50℃未満であると、疎水性が高くな
り、安定な微細乳化組成物の形成が困難となり、乳化組
成物の透過率の低下が起こる。また、 曇点が90℃を越
えるようなPoGEは、含有石鹸の多寡は乳化能にほと
んど影響を与えない。本発明で規定する曇点を有するポ
リグリセリン飽和脂肪酸エステル組成物は、上述の製造
方法で製造できるが、所定の曇点を有するPoGE組成
物は、ポリグリセリンと脂肪酸の仕込み比率、触媒量、
加熱温度・ 時間等を調節することにより合成することが
できる。ポリグリセリンに対して脂肪酸の仕込み比率が
大きいと曇点の低い組成物が得られ、逆の場合には曇点
の高い組成物が得られる。
【0010】本発明における不飽和脂肪酸アルカリ金属
塩は、炭素数12〜22の不飽和脂肪酸のものが用いら
れ、 特に、炭素数18〜22のものが好ましい。これら
の不飽和脂肪酸としては、オクタデセン酸(オレイン
酸、エライジン酸等)、オクタデカジエン酸(リノール
酸等)、オクタデカトリエン酸(リノレン酸等)、エイ
コサテトラエン酸(アラキドン酸)、ドコセン酸(エル
カ酸)が挙げられる。これらの脂肪酸と塩をつくるアル
カリ金属としては、リチウム、ナトリウム、カリウムが
挙げられるが、好ましくはナトリウムである。
【0011】本発明の特定の乳化剤組成物は、通常、ポ
リグリセリン飽和脂肪酸エステルに不飽和脂肪酸アルカ
リ金属塩を混合して製造するが、不飽和脂肪酸アルカリ
金属塩のみを混合してもいいし、不飽和脂肪酸アルカリ
金属塩を含有するポリグリセリン不飽和脂肪酸エステル
を混合してもよい。ただし、ポリグリセリン不飽和脂肪
酸エステルは、特有の臭気、 味を呈するため風味に悪影
響を与える可能性があるので、その添加量は60%未満
が好ましい。不飽和脂肪酸アルカリ金属塩を含有する構
成脂肪酸が不飽和脂肪酸であるポリグリセリン脂肪酸エ
ステルは、適度な量の不飽和脂肪酸アルカリ金属塩を含
有する様に、例えば以下の方法で製造される。
【0012】<ポリグリセリン不飽和脂肪酸エステル>
ポリグリセリンと不飽和脂肪酸との直接エステル化反応
において、原料に対して0.05〜1.0重量%のアル
カリ触媒を用い、反応温度を150〜240℃とするこ
とによって製造することができる。本発明で用いるアル
カリ触媒の量は、原料であるポリグリセリンと不脂肪酸
との総和に対して、0.05〜1.0重量%、好ましく
は0.1〜0.5重量%である。アルカリ触媒の使用量
が上記範囲より少ない場合、酸性条件下における可溶化
能を向上させるのに充分な量の不飽和脂肪酸アルカリ金
属塩が生成しない。また、使用量が上記範囲を超える場
合、製品の着色や、原料PoGの重合等の不都合が生じ
る他、灰分(強熱残留物)が多くなる。
【0013】ポリグリセリン飽和脂肪酸エステルと脂肪
酸石鹸を混合する方法としては、溶融混合しても良い
し、乳化物を調製する操作において、油を乳化するため
の分散相を調製する際に、分散媒( 水、グリセリン等)
に対して、ポリグリセリン脂肪酸エステルおよび脂肪酸
石鹸を別々に添加し加熱混合しても良い。ポリグリセリ
ン飽和脂肪酸エステルと不飽和脂肪酸アルカリ金属塩を
含むポリグリセン不飽和脂肪を混合する方法も、これと
同様である。
【0014】本発明の乳化剤組成物中の不飽和脂肪酸ア
ルカリ金属塩(不飽和石鹸)の含有量は0.05重量%
以上6%以下、好ましくは0.1重量%以上6%以下、
更に好ましくは0.5重量%以上6%以下である。不飽
和石鹸含有量が少ないと、酸性条件下での乳化能向上が
見られず、多いと灰分(強熱残留物) が多くなる。本発
明の乳化剤組成物中のポリグリセリン飽和脂肪酸エステ
ルの含有量は、通常、40%以上である。また、本発明
の乳化剤組成物中の飽和脂肪酸アルカリ金属塩の含量
は、0.2重量%以下であり、好ましくは0.1重量%
以下、更に好ましくは0.05重量%以下、更に好まし
くは0.02重量%以下である。
【0015】本発明の乳化剤組成物は、pH5以下の酸
性条件下でも高い乳化能を持ち、風味の良い微細乳化組
成物を生じせしめることができる。本発明の乳化剤組成
物は、食品、医薬、化粧品、工業用途における油溶性成
分を水中に乳化させることができる。油溶性成分は、例
えば、油溶性香料、油溶性色素類、動植物油脂類、中鎖
脂肪酸トリグリセライド類、油溶性ビタミン類、抗酸化
剤、DHA等の機能性脂肪酸等である。
【0016】飲食品の場合、一般に、まず可食性油性材
料を本発明の乳化剤組成物を用いて乳化した中間の乳化
組成物を製造し、これを飲食品に添加することにより最
終的な乳化組成物を製造することが出来る。中間の乳化
組成物中に、一般に、可食性油性材料は4〜20重量%
(最終組成物の飲食品が透明である必要がある場合は4
〜5重量%)含まれ、乳化剤組成物は4〜40重量%含
まれる。
【0017】中間の乳化組成物を添加する飲食品として
は、例えば清涼飲料、蛋白飲料、 果汁飲料、 豆乳飲料、
発酵乳飲料、栄養ドリンクなどの飲料類;ムース、ケー
キ、チョコレート、キャンディー、チューインガム等の
菓子類;フルーツジャムおよびプレザーブ類;かまぼ
こ、はんぺん、ちくわ、魚肉ハム及びソーセージなどの
水練り製品;ハム、ベーコン、コーンビーフ等の畜肉製
品;漬物、佃煮、珍味食品類;ソース類;調味調類等が
挙げられ、中間の乳化組成物を添加することにより、香
気、フレーバー、 色調、 等の香味及び外観が長期間安定
な飲食品(最終乳化組成物)を製造することができ、特
に、pH5以下の酸性透明飲料の製造に適する。通常、
最終乳化組成物(飲食品)に添加される乳化組成物(可
食性油性材料+乳化剤組成物)に量は1%程度である。
最終乳化組成物(飲食品)中の乳化剤組成物は、一般に
0.004〜0.040重量%である。医薬品、化粧品
の場合、乳化剤組成物の含有量は、一般に0.004〜
40重量%である。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に説明する
が、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に
限定されるものではない。本実施例で使用するポリグリ
セリン脂肪酸エステル組成物の脂肪酸アルカリ金属塩含
有量、曇点は以下の方法で測定した。
【0019】[PoGE組成物中の脂肪酸アルカリ金属
塩(石鹸)含有量]基準油脂分析試験法(日本油化学協
定制定)に準じて以下の方法に従い測定した。 1)トールビーカーに反応生成物を約10g精秤し、T
HF/エタノール/水=10/2/1VOL%溶液10
0mlに溶解させる。 2)自動滴定装置(三菱化学(株)社製GT−05)に
より滴定する。まずN/10塩酸エタノール性溶液を過
剰に滴定し、次にN/10水酸化ナトリウムエタノール
性溶液で逆滴定し、滴定値−電位曲線の変曲点から当量
点を求める。 3)両滴定値を基に下記の式から、試料中の総酸・総ア
ルカリ量を計算し、総酸>総アルカリから製品中のアル
カリ金属が全て脂肪酸塩となっていることを確認する。
【0020】 総アルカリ量(mol/g)=滴定量
(ml)×0.1×力価×1000×試料(g) 総酸量(mol/g)=(第2滴定値−第1滴定
値)(ml)×0.1×力価×1000×試料(g) 4)総アルカリ量から石鹸含有量を計算する。 石鹸含有量(wt%)=総アルカリ量(mol/g)×
石鹸分子量×100
【0021】[PoGE組成物の曇点測定]予め調製し
た濃度20重量%の塩化ナトリウム水溶液に、PoGE
濃度1重量%となるようにPoGEを溶解してこの溶液
をガラス管に封入した。このガラス管を加熱して溶液を
均一にした後、所定温度に設定した恒温槽に浸漬し、数
分ないし1時間位放置した後にガラス管内の溶液の分離
の有無を目視観察する方法で行った。恒温槽の温度を5
℃きざみで昇温して、上の操作を繰り返して、初めてP
oGEが分離し溶液が白濁する温度と溶液が均一であっ
た最高温度との中間の温度を曇点とした。
【0022】[製造例1]ポリグリセリンオレイン酸ベ
ヘン酸エステル(OB−10D)の製造例 攪拌機、温度計、加熱ジャケット、ガス仕込み口、原材
料仕込み口を備えた容量2リッターの反応容器に、ま
ず、PoG(平均重合度10)を1200g仕込んだ。
ついで、同じ反応容器に、オレイン酸、ベヘン酸、10
%水酸化ナトリウム水溶液を仕込んだ。なお、オレイン
酸、ベヘン酸の仕込み量は、オレイン酸/ベヘン酸重量
比=1/1、脂肪酸/PoGモル比が1.5/1となる
様にした。水酸化ナトリウム量は、PoGと脂肪酸との
総量に対して0.0025重量%とした。窒素気流下、
常圧で、内温を240℃に昇温し、この温度で3時間反
応させた後、内温をさらに260℃に昇温し、この温度
で4時間反応させた。反応終了後、内温を常温まで冷却
し、ポリグリセリンオレイン酸ベヘン酸エステル(OB
−10D)を得た。
【0023】[製造例2]ポリグリセリンオレイン酸ベ
ヘン酸エステル(OB−10DS)の製造例 攪拌機、温度計、加熱ジャケット、ガス仕込み口、原材
料仕込み口を備えた容量2リッターの反応容器に、ま
ず、PoG(平均重合度10)を1200g仕込んだ。
ついで、同じ反応容器に、オレイン酸、ベヘン酸、10
%水酸化ナトリウム水溶液を仕込んだ。なお、オレイン
酸、ベヘン酸の仕込み量は、オレイン酸/ベヘン酸重量
比=1/1、脂肪酸/PoGモル比が1.5/1となる
様にした。水酸化ナトリウム量は、PoGと脂肪酸との
総量に対して0.125重量%とした。窒素気流下、常
圧で、内温を240℃に昇温し、この温度で6時間反応
させた。反応終了後、内温を常温まで冷却し、ポリグリ
セリンオレイン酸ベヘン酸エステル(OB−10DS)
を得た。
【0024】[ 実施例1]グリセリン120gに、ポリ
グリセリンステアリン酸エステルS−20D(三菱化学
フーズ社製)を7.92g、オレイン酸ナトリウムを
0.08g加えて溶解し、さらに、MCT(ミドルチェ
ーントリグリセライド)を8gを加えた後、TK−ホモ
ミキサーで3000rpmで30min攪拌し、乳化組
成物136gを得た。この乳化組成物のうち0.17g
を0.1%クエン酸水溶液19.83gと混合攪拌して
均一な希釈液を得た。1日後、この希釈液の650nm
における透過率を島津製UV−1200を用い室温で測
定するとともに溶液の外観を観察した。
【0025】[ 実施例2]S−20Dを7.84gと
し、オレイン酸ナトリウムを0.16gとした以外は実
施例1と同様にして操作を行った。
【0026】[ 実施例3]S−20Dを7.54gと
し、オレイン酸ナトリウムを0.24gとした以外は実
施例1と同様にして操作を行った。
【0027】[ 実施例4]S−20Dを7.48gと
し、オレイン酸ナトリウムを0.32gとした以外は実
施例1と同様にして操作を行った。
【0028】[ 実施例5]グリセリン120gに、ポリ
グリセリンステアリン酸エステルS−15D(三菱化学
フーズ社製)を7.2g、ポリグリセリンオレイン酸エ
ステルDO13(三菱化学フーズ社製)を0.8g加え
て溶解した以外は、実施例1と同様にして操作を行っ
た。
【0029】[ 実施例6]S−15Dを6.4gとし、
DO13を1.6gとした以外は実施例5と同様にして
操作を行った。
【0030】[ 実施例7]S−15Dを5.6gとし、
DO13を2.4gとした以外は実施例5と同様にして
操作を行った。
【0031】[ 実施例8]S−15Dを4.8gとし、
DO13を3.2gとした以外は実施例5と同様にして
操作を行った。
【0032】[ 実施例9]S−15Dを4.0gとし、
DO13を4.0gとした以外は実施例5と同様にして
操作を行った。
【0033】[ 実施例10]グリセリン120gに、ポ
リグリセリンステアリン酸エステルS−20D(三菱化
学フーズ社製)を7.164g、ポリグリセリンオレイ
ン酸エステルO−15D(三菱化学フーズ社製)を0.
796g、オレイン酸ナトリウムを0.04g加えて溶
解した以外は、実施例1と同様にして操作を行った。
【0034】[ 実施例11]S−20Dを6.368g
とし、O−15Dを1.592gとした以外は実施例1
0と同様にして操作を行った。
【0035】[ 実施例12]S−20Dを5.572g
とし、O−15Dを2.388gとした以外は実施例1
0と同様にして操作を行った。
【0036】[ 実施例13]S−20Dを4.776g
とし、O−15Dを3.184gとした以外は実施例1
0と同様にして操作を行った。
【0037】[ 実施例14]S−20Dを3.98gと
し、O−15Dを3.98gとした以外は実施例10と
同様にして操作を行った。
【0038】[ 実施例15]グリセリン120gに、製
造例1で製造した、ポリグリセリンオレイン酸ベヘン酸
エステルOB−10Dを7.92g、オレイン酸ナトリ
ウムを0.08g加えて溶解した以外は、実施例1と同
様にして操作を行った。
【0039】[ 実施例16]OB−10Dを7.84g
とし、オレイン酸ナトリウムを0.16gとした以外は
実施例15と同様にして操作を行った。
【0040】[ 実施例17]OB−10Dを7.76g
とし、オレイン酸ナトリウムを0.24gとした以外は
実施例15と同様にして操作を行った。
【0041】[ 実施例18]OB−10Dを7.68g
とし、オレイン酸ナトリウムを0.32gとした以外は
実施例15と同様にして操作を行った。
【0042】[ 比較例1]グリセリン120gに、ポリ
グリセリンステアリン酸エステルS−20D(三菱化学
フーズ社製)を8g加えて溶解した以外は、実施例1と
同様にして操作を行った。
【0043】[ 比較例2]オレイン酸ナトリウムをステ
アリン酸ナトリウムとした以外は実施例1と同様にして
操作を行った。
【0044】[ 比較例3]オレイン酸ナトリウムをステ
アリン酸ナトリウムとした以外は実施例2と同様にして
操作を行った。
【0045】[ 比較例4]オレイン酸ナトリウムをステ
アリン酸ナトリウムとした以外は実施例3と同様にして
操作を行った。
【0046】[ 比較例5]オレイン酸ナトリウムをステ
アリン酸ナトリウムとした以外は実施例4と同様にして
操作を行った。
【0047】[ 比較例6]グリセリン120gに、ポリ
グリセリンステアリン酸エステルS−20D(三菱化学
フーズ社製)を5.6g、ポリグリセリンオレイン酸エ
ステルO−15D(三菱化学フーズ社製)を2.4g加
えて溶解した以外は、実施例1と同様にして操作を行っ
た。
【0048】[ 比較例7]S−20Dを4gとし、O−
15Dを4gとした以外は比較例6と同様にして操作を
行った。
【0049】[ 比較例8]グリセリン120gに、製造
例2で製造した、ポリグリセリンオレイン酸ベヘン酸エ
ステルOB−10DSを8g加えて溶解した以外は、実
施例1と同様にして操作を行った。
【0050】[ 比較例9]ポリグリセリンオレイン酸ベ
ヘン酸エステルをOB−10DSとした以外は実施例1
5と同様にして操作を行った。
【0051】[ 比較例10]ポリグリセリンオレイン酸
ベヘン酸エステルをOB−10DSとした以外は実施例
16と同様にして操作を行った。
【0052】[ 比較例11]ポリグリセリンオレイン酸
ベヘン酸エステルをOB−10DSとした以外は実施例
17と同様にして操作を行った。
【0053】<表1の説明>各実施例、 比較例におけ
る、ポリグリセリン飽和脂肪酸エステル組成物の曇点、
飽和脂肪酸石鹸の種類、ポリグリセリン脂肪酸エステル
と脂肪酸石鹸の和に対する飽和脂肪酸石鹸の割合、不飽
和脂肪酸石鹸の種類、 ポリグリセリン脂肪酸エステルと
脂肪酸石鹸の和に対する不飽和脂肪酸石鹸の割合、希釈
液の650nmにおける透過率、希釈液の外観について
表1に記載した。尚、表1の希釈液の外観は、○は「沈
殿なし」、△は「沈殿が僅かにある」、×は「沈殿が多
量ある」ことを示す。
【0054】
【表1】
【0055】また、乳化剤組成物とそれを添加したクエ
ン酸水溶液の透過率の関係を表す図1〜7に示す。横軸
は、各実施例、比較例で使用された乳化剤組成物(PO
GE組成物+脂肪酸金属塩)中の不飽和脂肪酸金属塩の
含有率を表し、縦軸は各実施例、比較例で製造されたク
エン酸希釈液の測定波長:650nmでの透過率を表
す。
【0056】図1より、飽和脂肪酸石鹸含量の低いポリ
グリセリン飽和脂肪酸エステル(S−20D)に対し
て、不飽和脂肪酸石鹸であるオレイン酸ナトリウム(O
Na)を添加することにより、希釈液の透過率は上昇す
ることがわかる。図2より、飽和脂肪酸石鹸含量の低い
ポリグリセリン飽和脂肪酸エステル(S−15D)に対
して、不飽和脂肪酸石鹸であるオレイン酸ナトリウムを
1%含有するポリグリセリン不飽和脂肪酸エステル(D
O13)を添加することにより、希釈液の透過率は上昇
することがわかる。
【0057】図3より、飽和脂肪酸石鹸含量の低いポリ
グリセリン飽和脂肪酸エステル(S−20D)に対し
て、不飽和脂肪酸石鹸含量の低いポリグリセリン不飽和
脂肪酸エステル(O−15D)及び不飽和脂肪酸石鹸で
あるオレイン酸ナトリウムを0.5%添加することによ
り、希釈液の透過率は上昇することがわかる。図4よ
り、飽和・不飽和脂肪酸石鹸共に含量の低いポリグリセ
リン飽和脂肪酸エステル(OB−10D)に対して、不
飽和脂肪酸石鹸であるオレイン酸ナトリウム(ONa)
を添加することにより、希釈液の透過率は上昇すること
がわかる。
【0058】図5より、飽和脂肪酸石鹸含量の低いポリ
グリセリン飽和脂肪酸エステル(S−20D)に対し
て、飽和脂肪酸石鹸であるステアリン酸ナトリウム(S
tNa)を添加することにより、希釈液の透過率は若干
上昇するが、ONaを添加した場合にはおよばないこと
がわかる。図6より、飽和脂肪酸石鹸の含量の低いポリ
グリセリン飽和脂肪酸エステル(S−20D)に対し
て、不飽和脂肪酸石鹸含量の低いポリグリセリン不飽和
脂肪酸エステル(O−15D)を添加しても希釈液の透
過率は上昇しないことがわかる。
【0059】図7より、飽和脂肪酸石鹸の含有の高いポ
リグリセリン飽和脂肪酸エステル(OB−10DS)に
対して、不飽和脂肪酸石鹸であるオレイン酸ナトリウム
(ONa)を添加しても、乳化剤組成物中の飽和脂肪酸
石鹸含量が多いため、希釈液の透過率は上昇しないこと
がわかる。
【0060】
【発明の効果】本発明の乳化剤組成物は、酸性条件下に
おいても乳化に優れ、飲食品、化粧品、医薬品への使用
に適している。特に、酸性の透明飲料の使用に適する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ポリグリセリン飽和脂肪酸エステル(S−20
D)とオレイン酸ナトリウム(ONa)を含有する乳化
剤組成物のクエン酸水溶液の吸光度を測定した図。
【図2】ポリグリセリン飽和脂肪酸エステル(S−15
D)とオレイン酸ナトリウムを1%含有するポリグリセ
リン不飽和脂肪酸エステル(DO13)を含有する乳化
剤組成物のクエン酸水溶液の吸光度を測定した図。
【図3】飽和脂肪酸エステル(S−20D)とポリグリ
セリン不飽和脂肪酸エステル(O−15D)及びオレイ
ン酸ナトリウムを0.5%を含有する乳化剤組成物のク
エン酸水溶液の吸光度を測定した図。
【図4】 飽和脂肪酸エステル(OB−10D)とオレ
イン酸ナトリウム(ONa)を含有する乳化剤組成物の
クエン酸水溶液の吸光度を測定した図。
【図5】ポリグリセリン飽和脂肪酸エステル(S−20
D)とステアリン酸ナトリウム(StNa)を含有する
乳化剤組成物のクエン酸水溶液の吸光度を測定した図。
【図6】ポリグリセリン飽和脂肪酸エステル(S−20
D)とポリグリセリン不飽和脂肪酸エステル(O−15
D)を含有する乳化剤組成物のクエン酸水溶液の吸光度
を測定した図。
【図7】ポリグリセリン飽和脂肪酸エステル(OB−1
0DS)と不飽和脂肪酸石鹸であるオレイン酸ナトリウ
ム(ONa)を含有する乳化剤組成物のクエン酸水溶液
の吸光度を測定した図。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリグリセリン飽和脂肪酸エステル組成
    物と不飽和脂肪酸アルカリ金属塩を含有する乳化剤組成
    物であって、不飽和脂肪酸アルカリ金属塩の含有量が
    0.05〜6重量%であり、飽和脂肪酸アルカリ金属塩
    の含有量が0.2重量%以下であることを特徴とする乳
    化剤組成物。
  2. 【請求項2】 ポリグリセリン飽和脂肪酸エステル組成
    物の含有量が40%以上である請求項1記載の乳化剤組
    成物。
  3. 【請求項3】 ポリグリセリン飽和脂肪酸エステル組成
    物の20%NaCl水溶液中での曇点が50〜90℃で
    あることを特徴とする請求項1または2記載の乳化剤組
    成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の乳化剤
    組成物を含有する飲食品。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかに記載の乳化剤
    組成物を含有する化粧品。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3のいずれかに記載の乳化剤
    組成物を含有する医薬。
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