JP3520622B2 - 交差点での停止判断装置 - Google Patents

交差点での停止判断装置

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JP3520622B2
JP3520622B2 JP25462995A JP25462995A JP3520622B2 JP 3520622 B2 JP3520622 B2 JP 3520622B2 JP 25462995 A JP25462995 A JP 25462995A JP 25462995 A JP25462995 A JP 25462995A JP 3520622 B2 JP3520622 B2 JP 3520622B2
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隆広 岩見
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両が交差点にて
停車するか否かを高い確率で予測し得る交差点での停止
判断方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の燃費改善及び排気ガスの軽
減のため、アクセルを戻した際にフューエルカット制御
を行い、燃料の噴射量を減らしている。また、一部のオ
ートマチックトランスミッション車においては、車速を
検出して停車中と判断した際に、オートマチック変速機
の変速段をニュートラルに入れて、エンジンの負荷を軽
減することにより低燃費化を図るニュートラル制御が行
われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記フ
ューエルカット制御では、アクセルの開度に応じて燃料
の噴射を制限しているため、再度アクセルが踏み込まれ
た際に、スムーズに加速できるように比較的高いエンジ
ン回転数においてのみ燃料をカットしていたため、燃費
を大幅に改善することができなかった。
【0004】また、上記ニュートラル制御では、車速を
検出して停車状態が続くときに、オートマチック変速機
の変速段をニュートラルに入れて燃費の低減を図ってい
るが、上記ニュートラルに切り換えるまでの停止判断時
間を短くすると、走行中の短時間の停車において、ギヤ
ーがニュートラルに切り替わるため、オートマチックト
ランスミッション車の再発進までの時間が長くなるとい
う事態が発生する。このため、停車状態が一定時間以上
継続しない限り、ニュートラルに変速しないよう制御し
ているので、交差点で信号待ちの際にニュートラルに切
り換えるまでに時間がかかり、燃費を大幅に軽減するこ
とができなかった。
【0005】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、その目的とするところは、通過予
定の交差点で停止するか否かを高い確率で判断し得る交
差点での停止判断方法及び装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1では、在位置を求める現在位置検出手段
と、差点A,Bの通過を認識する交差点通過認識手段
と、に通過する予定の交差点を求める通過予定交差
点判別手段と、交差点A,B,Cの組み合わせで、各交
差点での停車の有無を記憶する走行データ記憶手段と、
通過した交差点A,Bでの停車の有無の組み合わせと同
じ組み合わせを、前記走行データ記憶手段の記憶データ
の中から選択して次に通過する予定の交差点Cでの停車
の有無を判断する停車予測手段と、から成ることを特徴
とする交差点での停止判断装置
【0007】上記の目的を達成するため、請求項2で
は、在位置を求める現在位置検出手段と、差点A,
Bの通過を認識する交差点通過認識手段と、に通過す
予定の交差点を求める通過予定交差点判別手段と、
交差点A,B,Cの組み合わせで、各交差点での停車
有無を記憶する走行データ記憶手段と、差点B,Cで
の停車の有無の組み合わせの内、最も高い確率で発生す
る組み合わせを出する選出手段と、交差点通過認識手
段で認識された交差点A,Bでの停車の有無との組み合
わせが発生する確率 AB 記憶された走行データに基づ
算出する手段と、前記算出された確率 AB を予め設定
された値と比較し、算出された確率P AB の方が高い場合
には、通過予定の交差点Cでの停車の有無を前記選出さ
れた組み合わせと同じであると予測し、確率 AB の方が
低い場合には、過した交差点A,Bでの停車の有無の
組み合わせと同じ組み合わせを前記走行データ記憶手段
の記憶データの中から選択し、選択された同じ組み合わ
せを有するデータの中で交差点Cでの停車回数と停車し
なかった回数とを比較して回数の多い方を、次に通過す
る予定の交差点Cでの停車の状態であると予測する停車
予測手段と、を有することを要旨とする。
【0008】
【0009】
【作用】請求項1の構成では、通過予定の交差点につい
て停車の可能性を判断する際に、過去通過した1以上の
交差点における停車・非停車状態から今回通過予定の交
差点での停車の可能性を判断するため、高い可能性で実
現するように停車の有無を判断することができる。
【0010】また、請求項2の構成では、先ず、通過予
定の交差点の停車・非停車状態と、1つ前に通過した交
差点の停車・非停車状態の組み合わせの内、最も高い確
率で発生する組み合わせを過去のデータを基に選出し、
この最も高い確率で発生する組み合わせにおける通過予
定の交差点の停車又は非停車状態(以下高確率状態と称
する)を求める。そして、今回の走行時に於ける1つ前
に通過した交差点における停車又は非停車状態と、2つ
前に通過した交差点における停車又は非停車状態との組
み合わせが発生する確率を、過去のデータを基に算出す
る。その後、選出した発生確率と予め設定された値とを
比較し、選出した発生確率が高い場合には、通過予定の
交差点の状態を高確率状態における状態と推定する。即
ち、1つ前に通過した交差点における状態と、2つ前に
通過した交差点における状態との組み合わせが、高い確
率で発生する一般的な状態であるときには、通過予定の
交差点の状態を上記高確率状態における状態と推定す
このため、高い可能性で実現するように停車の有無
を判断することができる。
【0011】
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施例
について図を参照して説明する。図1は、本発明の1実
施例に係る交差点での停止判断方法を用いて停止判断を
行う車両用の測位装置10と、該測位装置10から送出
された後述する交差点交差点停止信号を基に、オートマ
チックトランスミッション60を制御するオートマチッ
クコントロールユニット20と、エンジン50を制御す
るエンジンコントロールユニット30とを示している。
【0013】測位装置10は、GPS(クローバルポジ
ショニングシステム)を用いて人工衛星からの電波をア
ンテナ12を介して受信し、現在位置を算出すると共
に、CDROM14に記録された地図データを読み出
し、地図上での現在位置を識別する。そして、信号機の
備えられた各交差点において停止有り又は停止無しにつ
いてのデータ(交差点データ)を、時計10aにて得ら
れた年月日及び時刻と共に記憶する。
【0014】そして、測位装置10は、車両の走行中に
おいて、次に差しかかる交差点(通過予定交差点)を判
別し、この交差点において停止するか否かを上述した交
差点データに基づき判断し、停止有りと判断した場合に
は、オートマチックコントロールユニット20に交差点
停止信号を与えて後述する停止態様でのニュートラル制
御を行わしめる。また、これと同時に、エンジンコント
ロールユニット30に交差点停止信号を与えて後述する
停止態様でのフューエルカット制御を行わせる。
【0015】オートマチックコントロールユニット20
は、スロットルペダール40からのスロットル開度の信
号と、エンジン50からのエンジン回転数と、オートマ
チックトランスミッション60からの車速とに基づき、
オートマチックトランスミッション60に対してギヤー
の変速指令を与えている。ここで、オートマチックコン
トロールユニット20が、車速零を10秒以上検出し続
けると、ニュートラル制御を開始し、ニュートラルへの
変速指令をオートマチックトランスミッション60に与
えて、エンジン50の負荷を軽減し燃料の消費を抑えて
いる。ここで、上述したように測位装置10が、通過予
定交差点で停止すると判断し、交差点停止信号を該オー
トマチックコントロールユニット20に与えたときに
は、該オートマチックコントロールユニット20は、車
速零を1秒検出すると、ニュートラル制御を直ちに開始
して燃料を節減するよう構成されている。
【0016】エンジンコントロールユニット30は、ス
ロットルペダール40からのスロットル開度の信号と、
エンジン50からのエンジン回転数とに基づき、エンジ
ン50に対して燃料噴射指令を与えて、エンジン50を
制御している。そして、運転者がスロットルペダール4
0を戻し、この信号が加わると通常態様でのフューエル
カット動作を行う。即ち、エンジン50が1800rpm
以上の場合には、燃料の供給を停止させ燃料の消費を防
ぎ、エンジンブレーキを掛ける。そして、回転数が例え
ば1600rpm 以下になると、エンジン50の停止を防
ぐと共に再度スロットルペダール40が踏み込まれた際
に、速やかに加速できるようにフューエルカットを中断
して燃料の噴射を再開させる。ここで、上述したように
測位装置10から交差点停止信号が与えられているとき
には、エンジンコントロールユニット30は、上述した
1600rpm よりも更に低い1400rpm までフューエ
ルカット(停止態様でのフューエルカット制御)を行
う。これにより、通常態様でのフューエルカット制御よ
りも燃料の節減を多く行う。
【0017】引き続き、測位装置10による停止判断に
ついて説明する。図2は、車両100が走行している交
差点群を示している。ここで、車両100は、交差点C
−1を直進した後、交差点B−3で左折し、現在交差点
B−1の方に進行している。この後、交差点B−1で右
折し、交差点A−3で左折し、交差点A−1を直進する
ものとして説明を行う。
【0018】図7は、該測位装置10による処理のフロ
ーチャートを示している。測位装置10は、交差点にお
ける停車データを蓄積し(S100)、そして、蓄積し
たデータに基づき各交差点で停止するか否かを判断して
上記停止態様でのニュートラル制御及びフューエルカッ
ト制御を行わしめ(S200)、以上の2つの処理(S
100、S200)を走行中において繰り返している。
【0019】ここでは、図7のステップ100における
交差点停車データ蓄積処理について、当該処理のサブル
ーチンを示す図8のフローチャートを参照して詳述す
る。測位装置10は、人工衛星からの電波から現在位置
を測定すると共に、CDROM14に記録された地図デ
ータを読み出し、地図上での現在位置を取り込む(S1
02)。そして、現在位置が交差点の予め設定された値
だけ手前かを判断する(S104)。ここで、交差点で
はない場合には(S104がNo)、当該交差点停車デ
ータ蓄積処理を終了する。他方、交差点の場合には(S
104がYes)、この交差点に信号機が備えられてい
るかを上記地図データに基づき判断する。ここで、信号
機が備えられていない場合には(S106がNo)、当
該交差点停車データ蓄積処理を終了する。一方、信号が
備えられている場合には(S106がYes)、交差点
名・結合道路番号を交差点データとして記憶する(S1
08)。例えば、図2に示す交差点C−1と交差点B−
3とを結ぶ結合道路Y25を走行し、交差点B−3に差
しかかっているとき、交差点名B−3と結合道路名Y2
5とを記憶する。このとき、併せて、時計10aにて計
測された年月日と、現在時刻とを保持する。
【0020】そして、速度vを演算し(S110)、速
度vが0か否かを判断する(S112)。ここで、速度
vが0とならなかった場合には(S112がNo)、交
差点B−3・結合道路Y25にて停車せずと交差点デー
タに記憶する(S116)。他方、速度vが0となった
場合には(S112がYes)、交差点B−3・結合道
路Y25にて停車したと交差点データに記憶する(S1
14)。
【0021】図4は、上述した処理を繰り返して交差点
C−1、B−3、B−1、A−3、A−1について停車
有り、停車無しのデータを収集した内容を表にして示し
ている。ここで、○は停車有りを、×は停車せずを表し
ている。例えば、No.1の走行時には、交差点C−1
にて停車し、交差点B−3にて停車せず、交差点B−1
にて停車せず、交差点A−3にて停車し、交差点A−1
にて停車しなかったことを表している。ここで、過去6
回の走行によりNo.1〜No.6の走行データを収集
し、現在、図2に示すように交差点B−3を通過し、交
差点B−1に向けて走行しており、No.7の走行デー
タとして、交差点C−1と交差点B−3とについてのデ
ータを収集したものとして説明を続ける。
【0022】ここで、図3は、図4に示すNo.1、N
o.2、No.3、No.7の走行時における状態を示
している。横軸には交差点C−1、B−3、B−1、A
−3、A−1(位置)を取り、縦軸には時間を取ってい
る。図中で信号による停止時間をハッチングを入れて示
している。
【0023】引き続き、交差点での停車の有無を予測す
ると共に、上述した停止態様でのフューエルカット制御
及びニュートラル制御を行う図7に示す交差点動作(S
200)について、当該動作のサブルーチンを示す図9
を参照して説明する。
【0024】まず、測位装置10は、図8に示すステッ
プ102にて求めた現在位置から一旦停止箇所を通過す
るか否かを判断する(S202)。即ち、一旦停止の交
差点、高速道路等の有料道路の料金所、踏切等の必ず停
止する箇所では、該ステップ202がYesとなり、後
述するステップ212へ移行して、停止態様でのフュー
エルカット制御及びニュートラル制御を行わしめる。例
えば、図2に示す結合道路Y24を現在北上し、交差点
B−2へ向かっている場合には、一旦停止の規制が設け
られた交差点B−2にて確実に停止することとなるた
め、後述する交差点停止判断を行うことなく、交差点停
止信号を送出して(S212)、停車動作を行わしめ
る。なお、交差点へ進入する方向は、交差点名と結合道
路名によって識別する。即ち、交差点は、進入方向によ
り一旦停止か否かが異なり、後述する交差点での信号機
の判断も、交差点への進入方向に基づき判断する必要が
あるためである。例えば、交差点B−2へ結合道路X2
4側から進行した場合に一旦停止ではなく、他方、交差
点B−2へ結合道路Y24側から進行した場合には一旦
停止であると上述したCDROM14の地図データに記
録されている場合には、この地図データに基づき結合道
路Y24側から進入した際に一旦停止と判断する。な
お、地図データに、交差点と結合道路との接続ではな
く、交差点への進行方向に基づき通行規制の情報が記録
されている場合には、進行方向(例えば、南、南西等)
に基づき交差点での規制を判断することも可能である。
【0025】現在進行している地点が一旦停止箇所では
ない場合には(S202がNo)、現在、交差点に差し
かかっているかを判断する(S204)。ここで、交差
点からは離れた場所走行中には(S204がNo)、当
該交差点動作のサブルーチンを終了する。そして、交差
点に差しかかると(S204がYes)、当該交差点に
信号機が備えられているかを判断する(S206)。こ
こで、信号機が備えられている場合には(S206がY
es)、後述する交差点停止判断を行う(S210)。
そして、この交差点停止判断における判断結果から停止
の可能性が高いか否かを判断し(S210)、非停止の
可能性よりも停止の可能性が、予め設定されたしきい値
よりも高い場合には(S210がYes)、図1を参照
して上述したように測位装置10からオートマチックコ
ントロールユニット20及びエンジンコントロールユニ
ット30へ交差点停止信号を与え(S212)、ニュー
トラル制御及びフューエルカット制御を停止態様へと切
り換えさせ、省エネルギーに努める。
【0026】引き続き、上述したステップ208におけ
る交差点停止判断の内容について、当該処理のサブルー
チンを示す図10を参照して説明する。上述したよう
に、現在、図2に示す交差点C−1、B−3を通過し
て、交差点B−1へ向かっているものとして説明を行
う。まず、通過予定の交差点B−1(以下交差点Cとし
て参照する)と、1つ前に通過した交差点B−3(以下
交差点Bとして参照する)と、2つ前に通過した交差点
C−1(以下交差点Aとして参照する)について、交差
点名、結合道路の番号及び交差点データを内蔵の記憶装
置(図示せず)から読み出す(S302)。この内容
は、上述した図4に示されている。そして、交差点デー
タにおけるデータ数が、適正に交差点の停止判断を行う
のに足りるかを判断する(S303)。ここで、データ
数が不足している場合には(S303がNo)、当該交
差点停止判断の処理を終了する。
【0027】他方、必要なデータ数が収集されている場
合には(S303がYes)、ステップ304へ進み、
交差点データに基づき交差点B及び交差点Cでの状態
(停車/非停車)の確率を演算して、最も確率の高い組
み合わせを選出し、その時の確率をP* とし、そのとき
の交差点Cの状態をCNDc * とし、交差点Cのもう一
方の状態をバーCNDc * とする。即ち、図5に示すよ
うに交差点Bにて停車して交差点Cにて停車、交差点B
にて非停車で交差点Cにて停車、交差点Bにて停車し交
差点Cにて非停車、交差点Bにて非停車で交差点Cにて
非停車、の4通りの各組み合わせについて発生確率を算
出する。例えば、交差点Bで停車して交差点Cで停車す
る確率については、交差点Bの停車の確率が、No.1
からNo.7までの7回の走行において1度も停止して
いないため0/7となり、交差点Cの停車の確率が、N
o.1からNo.6までの6回の走行において4回停止
ているため4/6となり、この交差点Bでの確率(0/
7)と交差点Cでの確率(4/7)を掛け合わせること
により2/3として求まる。ここでは、交差点Bで非停
車であり交差点Cで停車する確率が2/3と最も高いた
め、当該2/3の確率をP* とし、このときの交差点C
の状態(停車)をCNDc * とし、交差点Cのもう一方
の状態(非停車)をバーCNDc * とする。
【0028】引き続き、交差点データに基づき今回の走
行時の交差点A及び交差点Bの状態の確率を演算し、こ
の確率をPABとし、このときの交差点Aの状態をCND
A とし、交差点Bの状態をCNDB とする(S30
6)。ここでは、図6に示すように、今回の走行のとき
の状態(図4中にNo.7にて示す交差点Aで非停車で
あって且つ交差点Bで非停車)が発生する確率PABを、
交差点Aで非停車の確率(4/7)と交差点Bで非停車
の確率(7/7)とを掛け合わせることにより4/7と
して算出する。
【0029】次に、このPABの値(4/7)が予め設定
された値Pd 以上であるかを判断する(S308)。こ
こで、例えば、Pd として8/15が設定されている場
合には、該ステップ308の判断がYesとなり、交差
点Cの状態として、上記ステップ304にて選択したC
NDc * (停車)を選択する(S318)。即ち、今回
の走行時における交差点A、交差点Bの状態の組み合わ
せが高い確率で発生し得る場合には、過去の交差点B、
交差点Cでの状態の組み合わせで最も高い確率で発生す
る組み合わせが今回の走行時にも発生すると推測し、こ
のときの交差点Cの状態に基づき以降の処理を進める。
【0030】他方、例えば、今回の走行時において交差
点Aで停車し、交差点Bで停車した場、或いは、交差点
Aで非停車で、交差点Bで停車した場には、当該交差点
A及び交差点Bの状態の組み合わせの発生する確率は、
非常に低い。このときには、上記ステップ308がNo
となり、更に以下の処理に基づき交差点での状態を予測
する。
【0031】まず、今回の走行と同じ交差点A、交差点
Bの状態(ここでは、交差点Aにて非停車、交差点Bに
て非停車)の組み合わせが、図4に示した過去の交差点
データ中に存在するか否かを、即ち、判断に必要なデー
タが存在するかを判断する(S310)。ここで、過去
のデータに無い場合には(S310がNo)、ステップ
318へ移行する。一方、過去の交差点データに必要な
データが含まれる場合には(S310がYes)、今回
の走行と同じ交差点A、交差点Bの状態(交差点Aにて
非停車、交差点Bにて非停車)に於ける交差点Cの停車
及び非停車の確率を求める(S312)。ここで、交差
点Cが上述したCNDc * (停車)である場合の確率を
PABC と、また、バーCNDc * (非停車)である場合
の確率をPABC'とする。ここでは、図4に示すように、
No.4、No.5、No.6の走行時に、今回の走行
と同じ交差点A、交差点Bの状態(交差点Aにて非停
車、交差点Bにて非停車)であり、No.4、No.5
のときに停車し、No.6のときに非停車であるため、
CNDc * (停車)である確率PABC は2/3であり、
バーCNDc * (非停車)である確率PABC'は1/3で
ある。
【0032】次に、確率PABC の値が確率PABC'の値以
上かを判断する(S314)。ここでは、確率PABC が
2/3であり、確率PABC'が1/3であるため、当該ス
テップ314の判断がYesとなり、ステップ318へ
進み、CNDc * (停車)の状態を交差点Cの状態とし
て選択する。
【0033】他方、確率PABC が確率PABC'よりも低い
場合には(S314がNo)、交差点Cでの状態CND
c * (停車)をバーCNDc * (非停車)に置き換える
(S316)。以上の処理により得られた停車、非停車
のいずれかの予測、及び、算出した確率に基づき、図9
に示すステップ210で停止する可能性が高いかを判断
し、停止の可能性が高いときには(S210がYe
s)、交差点停止信号を送出して(S212)、エンジ
ンコントロールユニット30に停止態様でのフューエル
カットを行わせ、また、オートマチックコントロールユ
ニット20に停止態様でのニュートラル制御を行わせ、
燃料の消費を低減させる。
【0034】上述した実施例では、データを得た際の年
月日、時間と、現在走行中の時間との関係について言及
しなかったが、交差点で停車するか否かは、朝晩のラッ
シュ時と夜間の閑散時、或いは、月曜〜金曜の平日と土
曜・日曜の週末とでは異なるため、現在走行している曜
日及び時間帯に対応する過去のデータを検索して確率を
求めるようにすることが好適である。更に、この曜日、
日時に併せて、例えば最近の10回の測定データに基づ
き判断するようにして、最新の傾向に合わせて交差点の
状態を判断するようにも構成できる。
【0035】更に、この実施例では、ガソリン式のエン
ジンを搭載する車両を例に挙げ、フューエルカット制
御、ニュートラル制御を行う際の処理について説明した
が、本発明は、ガソリン、ディーゼル等の内燃機関だけ
ではなく、電気自動車、ハイブリッド自動車等にも好適
に適用でき、更には、フューエルカット制御、ニュート
ラル制御以外の制御にも応用することができる。例え
ば、電気自動車において、停止すると予測された交差点
にて回生制動を行って、エネルギーの回収を図るときに
も適用できる。
【0036】上述した実施例では、先ず、今回走行時に
おける交差点Aと交差点Bでの状態の組み合わせが、過
去に高い確率で起こったかを判断し、高い確率で起きる
場合には、通過予定の交差点Cについて過去の高い確率
で起きている状態が今回も発生すると予測し、また、高
い確率で起きていない場合には、更に、1つ前の交差点
と2つ前の交差点での状態の組合せにおける、通過予定
の交差点Cにおける過去の停車回数・非停車回数から交
差点の状態を予測した。しかしながら、この2種類の予
測方法のいずれか一方のみによって、通過予定の交差点
での状態を予測することも可能である。更に、上述した
実施例では、1つ前の交差点と2つ前の交差点での状態
の組合せにおける、通過予定の交差点Cにおける過去の
停車回数・非停車回数から交差点の状態を予測したが、
1つ前の交差点Bでの状態と同じ状態における通過予定
の交差点Cでの過去の停車回数・非停車回数のみから交
差点の状態を予測することもできる。
【0037】また、図4では、過去のデータ収集におい
て同じ経路を通り、また、今回の走行時にも同じ経路を
通る場合を例に挙げたが、判断対象とされている交差点
A、交差点B、交差点Cが含まれる限り、どの様な経路
を通過した過去のデータをもデータとして用い得ること
は言うまでもない。
【0038】
【効果】以上記述したように本発明の交差点での停止判
断方法及び装置によれば、通過予定の交差点で停止する
か否かを高い確率で判断することができ、この結果に基
づき種々の制御を行うことによって自動車の省エネルギ
ーを実現することが可能となる。特に、本発明の構成で
は、交差点の状態を走行の度に学習していくため、同様
な経路を繰り返し走行することで高い確率で停車・非停
車を予測することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る測位装置、オートマ
チックコントロールユニット及びエンジンコントロール
ユニットのブロック図である。
【図2】車両の走行経路を示す説明図である。
【図3】車両の位置と時間との関係を示すグラフであ
る。
【図4】交差点データの内容を示す説明図である。
【図5】交差点B、Cでの状態の算出方法を示す説明図
である。
【図6】交差点A、Bでの状態の算出方法を示す説明図
である。
【図7】測位装置による処理を示すフローチャートであ
る。
【図8】図7に示す処理における交差点停止データ蓄積
のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図9】図7に示す処理における交差点動作のサブルー
チンを示すフローチャートである。
【図10】図9に示す交差点停止判断のサブルーチンを
示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 測位装置 20 オートマチックコントロールユニット 30 エンジンコントロールユニット 40 アクセルペダル 50 エンジン 60 オートマチックトランスミッション
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08G 1/00 - 1/0969 G01C 21/00 G09B 29/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 在位置を求める現在位置検出手段と、 差点A,Bの通過を認識する交差点通過認識手段と、 に通過する予定の交差点を求める通過予定交差点判
    別手段と、交差点A,B,Cの組み合わせで、 各交差点での停車
    有無を記憶する走行データ記憶手段と、通過した交差点A,Bでの停車の有無の組み合わせと同
    じ組み合わせを、前記走行データ記憶手段の記憶データ
    の中から選択して次に通過する予定の交差点Cでの停車
    の有無を判断する停車予測手段 と、 から成ることを特徴とする交差点での停止判断装置
  2. 【請求項2】 在位置を求める現在位置検出手段と、 差点A,Bの通過を認識する交差点通過認識手段と、 に通過する予定の交差点を求める通過予定交差点判
    別手段と、交差点A,B,Cの組み合わせで、 各交差点での停車
    有無を記憶する走行データ記憶手段と、 差点B,Cでの停車の有無の組み合わせの内、最も高
    い確率で発生する組み合わせを出する選出手段と、交差点通過認識手段で認識された 交差点A,Bでの停車
    の有無との組み合わせが発生する確率 AB 記憶された
    走行データに基づき算出する手段と、 前記算出された確率 AB を予め設定された値と比較し、
    算出された確率P AB の方が高い場合には、通過予定の交
    差点Cでの停車の有無を前記選出された組み合わせと同
    じであると予測し、確率 AB の方が低い場合には、
    した交差点A,Bでの停車の有無の組み合わせと同じ組
    み合わせを前記走行データ記憶手段の記憶データの中か
    ら選択し、選択された同じ組み合わせを有するデータの
    中で交差点Cでの停車回数と停車しなかった回数とを比
    較して回数の多い方を、次に通過する予定の交差点Cで
    の停車の状態であると予測する停車予測手段と、 を有することを特徴とする交差点での停止判断装置
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