JP3520537B2 - ケーサ・アンケーサの間隔調整装置 - Google Patents

ケーサ・アンケーサの間隔調整装置

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JP3520537B2 JP28782893A JP28782893A JP3520537B2 JP 3520537 B2 JP3520537 B2 JP 3520537B2 JP 28782893 A JP28782893 A JP 28782893A JP 28782893 A JP28782893 A JP 28782893A JP 3520537 B2 JP3520537 B2 JP 3520537B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は間隔調整装置に係り、例
えば、ケーサまたはアンケーサ等に用いられるグリッパ
装置の各グリッパ間のピッチを変更する間隔調整装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ケーサまたはアンケーサに用いられるグ
リッパ装置は、ボトルコンベア上を複数列で連続的に搬
送されてきたボトルを、グリッパによって複数行分(な
お、この明細書では、ボトルコンベアの搬送方向の並び
を列、ボトルコンベアを横断する方向の並びを行と呼
ぶ)同時に把持し、ケースコンベアによって搬送されて
きたケース内に挿入するようになっている。このグリッ
パ装置は、通常は、昇降可能で、かつ、ボトルコンベア
の上方とケースコンベアの上方との間で往復動可能なグ
リッパヘッドと、このグリッパヘッドに複数列・複数行
で取付けられた多数のグリッパとを備えている。
【0003】従来のグリッパ装置をサイズの異なるボト
ルや、サイズあるいは入数の異なるケースに兼用する場
合には、グリッパの数・配置・行方向および列方向のピ
ッチ等が異なるため、1回にケーシングを行なうボトル
の数、配置およびピッチ等に対応する数のグリッパを一
組にしたアセンブリとしてのグリッパヘッドを各種用意
しておき、ボトルのサイズやケースの入数等を変更する
ごとに、異なるピッチで配置された複数個のグリッパを
備えている別のグリッパヘッドと交換するようにしてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記グリッパ装置の型
替(異なるボトルおよびケースに対応するためにグリッ
パの数・配置・ピッチ等を変更すること)を行なう場合
には、グリッパヘッドを取り外して交換しなければなら
ないため、多種類のグリッパヘッドを用意しなければな
らずコスト高であり、また、人手により交換を行なうた
め、時間がかかるとともに作業性が悪いという問題があ
った。
【0005】本発明は上記欠点を除くためになされたも
ので、例えば、ケーサまたはアンケーサ等に適用した場
合に、グリッパヘッド全体を交換することなく、各グリ
ッパ間のピッチを自由に変更することにより、各種のボ
トルおよびケースに対応することが可能な間隔調整装置
を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るケーサ・ア
ンケーサの間隔調整装置は、ロッド上に所定の間隔で摺
動可能に支持された複数のブロックを、互に交叉するリ
ンクによって順次連結し、上記ブロックのうちの少なく
とも一個を移動手段によって移動させることにより、上
記複数のブロック全体を等しい間隔を維持したまま移動
させてそれらを接近または離隔させるようにしたもので
あって、さらに、上記ブロックの移動を停止させるスト
ッパを、上記ロッドに沿って配置されたねじ軸に設ける
ことにより、各ブロックの一方向の移動限を規制し、か
つ、上記ねじ軸を回転させる駆動手段を設けて、このス
トッパを移動可能に構成することにより、上記ブロック
の移動限を調整可能にしたものである。
【0007】また、第2の発明は、上記移動手段をエア
シリンダとするとともに、上記ブロックをエアシリンダ
の作動ロッドに取り付け、このエアシリンダの作動ロッ
ドの作動限を、上記ストッパにより移動限を規制される
方向と逆方向へのブロックの移動限とし、かつ、上記エ
アシリンダを上記ブロックの移動方向に移動可能な部材
に取り付けることにより、上記ブロックの両方向の移動
限を調整可能にしたものである。
【0008】
【作用】上記第1の発明に係るケーサ・アンケーサの間
隔調整装置では、少なくとも1個のブロックを移動させ
ると、すべてのブロックが等しい間隔を維持して移動
し、互いに接近または離隔する。このブロックの移動は
ストッパによって規制されているので、ストッパ方向へ
はそれ以上の移動ができない。このストッパの位置を移
動させると、ブロックの移動される限界が変更される。
特にこの発明では、ストッパが、ロッドに沿ったねじ軸
に設けられ、駆動手段によってねじ軸を回転させること
により自動的に移動させることができる。
【0009】また、第2の発明では、上記ブロックを移
動させるエアシリンダの作動ロッドの作動限を、上記ス
トッパによって移動限を規制されている方向と逆方向へ
のブロックの移動限とし、かつ、上記エアシリンダを上
記ブロックの移動方向に移動可能な部材に取り付けてい
るので、このエアシリンダを移動させると、この方向へ
のブロックの移動範囲も変更される。すなわち、ブロッ
クが接近する方向および離隔する方向の両方向への移動
範囲を自由に調整することができる。
【0010】
【実施例】以下、図面に示す実施例により本発明を説明
する。図1は本発明の一実施例に係る間隔調整装置を備
えたケーサの一例を示す平面図、図2はその正面図、図
3は一部を断面とした側面図である。このケーサは、ボ
トルコンベア2によって、矢印A方向から複数列平行し
て搬送されてきたボトル4を、グリッパ装置(全体とし
て符号6で示す)によって、所定の行数分同時にグリッ
プし、ボトルコンベア2に隣接して平行に配置されたケ
ースコンベア8上を、矢印B方向から搬送されてきたケ
ース10内に収納する。なお、図3では、ボトルコンベ
ア2およびケースコンベア8は、それぞれの中心線を境
にして両側が異なる作動の状態を示している。
【0011】グリッパ装置6は、グリッパヘッド12
と、このグリッパヘッド12の下面に垂直に取付けられ
た複数列・複数行(本実施例では4列16行)のコネク
ティングロッド14と、これらコネクティングロッド1
4に着脱可能に取付けられる所定個数および配置(一回
に箱詰めされるボトル4の本数およびケース10内のボ
トル4の配置によって選択されるもので、本実施例では
最大限4×16の64個)のグリッパ16とを備えてい
る。
【0012】平行に配設されたボトルコンベア2とケー
スコンベア8とを囲むケーサの機枠18に、これら両コ
ンベア2,8上を横断して昇降フレーム20が昇降可能
に支持されている(図3参照)。この昇降フレーム20
は、両端にチェーン22が連結され、ヘッド昇降用サー
ボモータ24によって昇降される。昇降フレーム20に
は、水平なねじ軸26が回転可能に軸支され、平行移動
用サーボモータ28によって回転されるようになってい
る。この水平ねじ軸26には、下面に上記グリッパヘッ
ド12が固定されている往復動部材30と一体のナット
32が螺合されており、水平ねじ軸26の回転によって
ナット32が軸方向に移動し、往復動部材30およびグ
リッパ装置6がボトルコンベア2の上方とケースコンベ
ア8の上方との間を往復動する。
【0013】本実施例に係るケーサによってケーシング
を行なう場合には、グリッパヘッド12をボトルコンベ
ア2の上方側に位置させて、ヘッド昇降用サーボモータ
24によって下降させる。下降した際のグリッパ16の
高さは、ケーシングされるボトル4の高さによって予め
決められている。下降したグリッパ16がボトル4の頭
部に嵌合してこのボトル4を把持する。続いて、グリッ
パヘッド12は、ヘッド昇降用サーボモータ24の作動
によって図3の実線に示す位置まで上昇される。次に、
平行移動用サーボモータ28によって水平ねじ軸26を
回転させて、このグリッパヘッド12はボトルコンベア
2の上方側からケースコンベア8の上方側へと水平移動
される。その後、この位置でグリッパヘッド12をヘッ
ド昇降用サーボモータ24の作動によって再び下降さ
せ、ケースコンベア8上を搬送されてケーシング位置に
停止しているケース10内にボトル4を挿入する。な
お、この実施例では、図2に示すように、複数個(例え
ば4個)のケース10に同時にケーシングを行なうよう
になっている。
【0014】ケースコンベア8の上方には、ケース10
内にボトル4を挿入する際に、これらボトル4を案内す
るセンタリングガイド34が昇降可能に配設されてい
る。この実施例では、異なるサイズのボトル4およびケ
ース10に兼用できるように、センタリングガイド34
を着脱可能にするとともに、チェーン36を介してセン
タリングガイド昇降用モータ38に接続し、このガイド
昇降用モータ38の作動によって昇降できるようにして
いる。センタリングガイド34は、ケース10内に収納
されるボトル4の配置と一致するように格子状に区画さ
れており、上記機枠18に固定されたフレーム40に昇
降可能に支持されているロッド42に案内されて昇降す
る。このセンタリングガイド34は、ケースコンベア8
上のケース10が位置決めされて停止したときに降下し
て先端部がケース10内に挿入される。その後、上記の
ようにグリッパヘッド12が下降して、各グリッパ16
に把持されているボトル4をこのセンタリングガイド3
4を通してケース10内に挿入し、ボトル2を離してグ
リッパ16が上昇した後、センタリングガイド34も上
昇する。その後、ボトル4が収納されたケース10はケ
ースコンベア8によって排出される。
【0015】次に、上記グリッパ16の構成および、こ
れら各グリッパ16とグリッパヘッド12の下面側に移
動可能に支持されているコネクティングロッド14との
着脱部の構成について図4ないし図10により説明す
る。グリッパ16は、カップ状のグローブ44と、その
内部に間隙を隔てて固定されたプロテクタ46と、グロ
ーブ44の開口側内面に固定されたカラー48と、グロ
ーブ44の開口部外面に螺合されたガイドリング50
と、カラー48の内周面に嵌着されたチューリップゴム
52等を備えている。カップ状グローブ44の上端面に
は、リング部材54がボルト56により固定されてい
る。このリング部材54の上端部には、内側に向けてフ
ランジ状に突出した係合部54aが形成されている。
【0016】リング部材54の内部には、縦に貫通する
エア通路54bが形成されている。また、グローブ44
内には、リング部材54の貫通エア通路54bに連通す
る上下方向のエア通路44aが形成され、上記グローブ
44とプロテクタ46およびカラー48との間の間隙に
接続されている。カラー48には、内外面を貫通する半
径方向の通路孔48aが形成されており、後に説明する
コネクティングロッド14側のエア供給管と上記リング
部材54の貫通エア通路54bとを接続してエアを供給
すると、このエアが、リング部材54の貫通エア通路5
4b、グローブ44内の上下方向のエア通路44a、グ
ローブ44とプロテクタ46およびカラー48との間の
間隙およびカラー48の半径方向の通路孔48aを介し
て上記チューリップゴム52の内側に送り込まれ、この
チューリップゴム52が内側へ膨張して、グリッパ16
内に嵌合しているボトル4の頭部に圧着されることによ
りボトル4を保持するようになっている。なお、リング
部材54に形成された貫通エア通路54bの入口側には
シール部材60が嵌着され、また、リング部材54とグ
ローブ44との当接面にはOリング62が装着されてこ
れら上下に接続されるエア通路の気密を保持している。
【0017】一方、上記グリッパ16が着脱されるグリ
ッパヘッド12側の各コネクティングロッド14の下端
には、2つの部材64,66を上下に連結し、その内部
に空間(シリンダ室)68が形成されたシリンダブロッ
ク70が固定されている。シリンダブロック70の下側
部材66には、上記グリッパ16の上端に固定されてい
るリング部材54の内向きフランジ状係合部54aの内
径とほぼ等しい外径を有する突出部66aが形成されて
いる。この突出部66a内には、上記内部の空間68に
続く円孔部66bが設けられており、これら内部空間6
8と円孔部66b内に、円板部72aとピン部72bと
を有するプランジャ72が上下に摺動可能に収容されて
いる。プランジャ72は、上部の円板部72aの外径が
上記内部空間68の内径とほぼ一致しており、円板部7
2aがこの内部空間68内で摺動する。また、先端(下
端)のピン部72bの外径が円孔部66bの内径とほほ
一致しており、ピン部72bがこの円孔部66b内で摺
動する。上記内部空間68は、その内部を摺動するプラ
ンジャ72の円板部72aによって上下の室68a,6
8bに区画されており、これら両室68a,68b内に
それぞれエア導入通路70a,70bを介してエアが導
入できるようになっている。従って、円板部72aより
も上方のエア室68a内にエアを導入して下方のエア室
68bを大気に開放すると、プランジャ72は下降さ
れ、逆に、円板部72aよりも下方のエア室68bにエ
アを導入し上方のエア室68aを大気に開放すると、こ
のプランジャ72は上方へ押し上げられるようになって
いる。
【0018】上記シリンダブロック70を構成する下側
部材66に形成されている突出部66aの周壁には、複
数(本実施例では2個)のボール74が保持されてい
る。これらボール74は、内部に円孔部66bが形成さ
れている突出部66aの周壁内に保持されて、半径方向
に移動可能になっており、上記プランジャ72の円板部
72aよりも上方のエア室68aにエアが導入されて、
プランジャ72が下降したときには、先端ピン部72b
の外周面に押されて半径方向の外方へ押し出されて、上
記リング部材54の上端に形成されたフランジ状係合部
54aの下面側に係合する。ボール74がフランジ状係
合部54aに係合することにより、リング状部材54を
ボール74と上記シリンダブロック70の下面との間に
挾持して、上記グリッパ16とコネクティングロッド1
4とを一体的に連結する。また、下方側エア室68bに
エアが導入されてプランジャ72が上昇したときには、
ピン部72bがボール74に当接しない位置まで上昇
し、各ボール74はリング部材54のフランジ状係合部
54aとの係合が外れて内側へ後退し、グリッパ16と
コネクティングロッド14とが分離される。このよう
に、コネクティングロッド14側のシリンダ室68、プ
ランジャ72およびボール74等と、グリッパ16側の
リング部材54のフランジ状係合部54aと、シリンダ
室68内にエアを給排する手段等によりグリッパ16の
着脱手段78が構成されている。
【0019】シリンダブロック70内の上部エア室68
aは、シリンダブロック70内のエア導入通路70a、
コネクティングロッド14内のエア供給通路14a(図
6ないし図8参照)および図示しない切換弁を介してエ
ア供給源に接続されており、制御装置からの信号によっ
て上記4列16行のコネクティングロッド14のうち所
定のロッド14を適宜選択してエアを供給してそのコネ
クティングロッド14とグリッパ16とを連結すること
ができる。また、シリンダブロック70内の下部エア室
68bは、エア導入通路70bおよびエア導入管71を
介してエア源に接続され、すべてのコネクティングロッ
ド14の下部エア室68bにエアを供給してすべてのコ
ネクティングロッド14とグリッパ16とを同時に分離
するようになっている。
【0020】なお、シリンダブロック70を構成する上
下2つの部材64,66には、上記リング部材54の貫
通エア通路54bと対応する位置に連通路64a,66
cがそれぞれ形成されており、グリッパ作動用のエア供
給管76および切換弁を介して図示しないエア源に接続
されている。これらエア供給管76および上述した各エ
ア通路を介して上記グリッパ16のチューリップゴム5
2の内側にエアを導入しまたは排出することにより、ボ
トル4を把持・解放することができる。
【0021】上記図3および図11ないし図14によっ
て、グリッパ装置の型替装置について説明する。上記ボ
トルコンベア2の側部に、進退動可能な水平枠体80を
備えたグリッパ保持供給装置82が設けられている。こ
のグリッパ保持供給装置82は、上記水平枠体80の下
部両側に固定されたスライド部材84を、ボトルコンベ
ア2と直交する方向に配置された2本のレール86上に
摺動自在に支持させ、ロッドレスシリンダ88の作動に
よって水平枠体80を進退動させる。水平枠体80のボ
トルコンベア2寄りの前方部分には、多数のグリッパ1
6を整列配置して収容したカセット90を載置するカセ
ット保持部80aが設けられており、このカセット保持
部80aに載置されているカセット90を、ボトルコン
ベア2上から外れた後退位置(図3に実線で示す位置)
とボトルコンベア2の上方へ前進した位置(同図に想像
線で示す位置)との間で往復動させる。
【0022】このカセット90内には、上記グリッパヘ
ッド12に支持されたコネクティングロッド14の数と
同数のグリッパ16が収容される。このカセット90内
に収容されるグリッパ16の配置は、コネクティングロ
ッド14の配置と同数列、同数行でしかも同一の列間の
間隔、行間の間隔を有しており、完全に一致する配置に
なっている。なお、本実施例では、後に説明するように
全てのコネクティングロッド14が列方向(コンベアの
進行する方向)および行方向(コンベアを横断する方
向)に移動可能になっており、グリッパ装置6の型替を
行なう際には、カセット90内のグリッパ16の配置と
完全に一致する位置にコネクティングロッド14を移動
させる。また、水平枠体80のボトルコンベア2側の先
端面には、3個所の係合突起80bが設けられており、
ボトルコンベア2の側面上に固定された係合部材92に
係合可能になっており、型替を行なうために水平枠体8
0を前進させたときには、これら係合突起80bがそれ
ぞれボトルコンベア2側の係合部材92に係合して、型
替を行なうためにグリッパヘッドが下降した際にこれに
押されて水平枠体80がたわむことを防止する。
【0023】グリッパヘッド12に取付けられている4
×16本のコネクティングロッド14は、上記のように
列方向(ボトルコンベア2の走行方向)の相互の間隔お
よび行方向(ボトルコンベア2の幅方向)の相互の間隔
を変更できるようになっており、次に、これらコネクテ
ィングロッド14の各方向のピッチを変更する間隔調整
装置の構成について図15ないし図21により説明す
る。なお、この間隔調整装置の説明では、列方向(ボト
ルコンベア2の走行方向であり、かつグリッパヘッド1
2の長手方向)をX方向、行方向(ボトルコンベア2を
横断する方向であり、かつ、グリッパヘッド12の幅方
向)をY方向と呼ぶことにする。グリッパヘッド12は
下面が開放した長方形の箱状のフレーム13を有してお
り、このグリッパヘッド12のフレーム13のX方向
(列方向)の両端部と中央部とに3本のY方向(行方
向)の固定ロッド100が固定されている。これら3本
のY方向固定ロッド100の中央部にそれぞれ固定ブロ
ック102が固定され、これら3個の固定ブロック10
2間に亘って、1本のX方向に延びる固定ロッド104
が固定されている。このX方向固定ロッド104には、
一方の端部の固定ブロック102と中央の固定ブロック
102との間に8個、他方の端部の固定ブロック102
と中央の固定ブロック102との間に8個、それぞれ等
間隔でX方向に並ぶ16個の支持ブロック106が摺動
自在に嵌合している。
【0024】また、3本のY方向固定ロッド100には
それぞれ4個の支持ブロック108が、上記中央の固定
ブロック102の両側に2個ずつ摺動自在に嵌合してい
る。3本のY方向固定ロッド100上の対応する位置に
嵌合している(同一の列上に位置する)各Y方向支持ブ
ロック108間に亘って、それぞれX方向に延びる可動
ロッド110が固定されている。従って、X方向に4本
の可動ロッド110が配置されている。両端のY方向の
固定ロッド100に摺動自在に支持されている4個のY
方向支持ブロック108は、図17および図21に示す
ように、パンタグラフ状に交叉するリンク112によっ
て順次連結されており、1個のY方向支持ブロック10
8を移動させると、すべてのY方向支持ブロック108
が同時に等しい距離だけ移動して、互いに接近しまたは
離隔する。しかも、3本のY方向の固定ロッド上100
に支持されているY方向支持ブロック108は、それぞ
れがX方向の可動ロッド110によって連結されている
ので、これらはX方向の可動ロッド110とともに一体
的に移動する。
【0025】4本のX方向に延びる可動ロッド110に
は、中央のY方向固定ロッド100の両側にそれぞれ等
間隔で8個ずつのスライドブロック114が摺動自在に
嵌合されている。スライドブロック114は、4列にそ
れぞれ16個ずつ配置されており、各行すなわちY方向
に並ぶ4個のスライドブロック114は、それぞれY方
向の可動ロッド116に貫通支持されている。これら1
6本のY方向可動ロッド116の両端部には、短かい連
結プレート118が取付けられ、これら連結プレート1
18を介してパンタグラフ状に交叉したリンク120に
よって順次連結されている。従って、1本のY方向可動
ロッド116を移動させると、すべてのY方向可動ロッ
ド116が同時に等距離を維持してX方向に移動して、
互いに接近し、または、離隔する。
【0026】上記X方向(列方向)およびY方向(行方
向)に配置された16×4個のスライドブロック114
には、上述した各コネクティングロッド12がそれぞれ
垂直に固定されている(図6ないし図8参照)。従っ
て、各コネクティングロッド12は、それが固定されて
いるスライドブロック114がX方向の可動ロッド11
0に案内されてX方向に移動した場合には、そのスライ
ドブロック114ともにX方向に移動し、また、スライ
ドブロック114がY方向の可動ロッド116に案内さ
れてY方向に移動すると、そのスライドブロック114
ともにY方向に移動する。
【0027】Y方向(行方向)の3本の固定ロッド10
0に摺動自在に嵌合されているそれぞれ4個のY方向支
持ブロック108のうち端部の1個108A(図15の
下端、図17および図20の左端)は下部108aを長
く延長されており、この延長下部108aに、Y方向移
動用のエアシリンダ122の作動ロッド122aが連結
されている。これらエアシリンダ122を作動させてそ
の作動ロッド122aを収縮させると、このエアシリン
ダ122に連結されているY方向支持ブロック108A
が中心方向へ移動し、その他のY方向支持ブロック10
8もリンク112によって連結されているので同様に中
心方向に移動する。すると4本のX方向(列方向)の可
動ロッド110も同様に中心寄りに移動し、各列間の間
隔が狭められる。
【0028】中央のY方向固定ロッド100の上下に
は、図20に示すように、それぞれ2個のホイール10
1A,101B間に掛け回されて水平面内を走行するワ
イヤー103A,103Bが設けられており、上方のワ
イヤー103Aには、両端の2個の支持ブロック10
8,108Aの上端が連結されている。このワイヤー1
03Aは水平な面内を回転走行するようになっており、
上記2個の支持ブロック108は、ワイヤー103Aの
逆方向に走行する部分、すなわち向かい合っている部分
に1個ずつ連結されている。従って、Y方向エアシリン
ダ122が収縮して、その作動ロッド122aに連結さ
れている支持ブロック108Aが中央方向へ移動する
と、この支持ブロック108Aに連結されているワイヤ
ー103Aが走行し、ワイヤー103Aの向い側に連結
されている他方の端部側の支持ブロック108は上記支
持ブロック108Aとは逆方向に、すなわち接近する方
向に移動する。また、下方のワイヤー103Bには、中
央の2個の支持ブロック108の下部が同様に連結され
ており、両支持ブロック108は同様にして逆方向に移
動する。なお、支持ブロック108の移動は、主として
上記リンク112を介して伝達されるが、これらワイヤ
ー103A,103Bによってスムーズに移動するよう
にサポートされている。なお、両端部のY方向固定ロッ
ド100に嵌合されている支持ブロック108にも、ほ
ぼ同様のワイヤー103c(但し、垂直面内を走行す
る)が設けられて支持ブロック108の移動をサポート
するようになっている(図21参照)。
【0029】グリッパヘッド12のフレーム13の、上
記3本のY方向(行方向)固定ロッド100の下方に
は、それぞれY方向のねじ軸124が回転自在に支持さ
れている。各Y方向ねじ軸124の、上記延長下部10
8aを有するY方向支持ブロック108Aが嵌合してい
る部分よりも中央寄りにそれぞれストッパ部材126が
螺合されている(図17および図20参照)。これらス
トッパ部材126には、グリッパヘッド12のフレーム
13の一方の側壁と中央の固定ブロック102との間に
固定された案内棒128が貫通されて、回転が規制され
るようになっており、Y方向ねじ軸124の回転によっ
て軸方向に移動する。
【0030】これら3本のY方向ねじ軸124の端部に
は、それぞれベベルギア130が固定されており、グリ
ッパヘッド12のフレーム13の長手方向に沿って回転
自在に支持されたX方向の回転軸132に取付けられて
いる3個のベベルギア134にそれぞれ噛み合っている
(図15および図18参照)。このX方向の回転軸13
2の端部にはホイール136が固定され、このホイール
136と第1のモータ138の駆動軸に固定されたホイ
ール140との間にベルト142が駆け回されており、
この第1のモータ138の作動によって回転駆動され
る。こうしてX方向の回転軸132が回転すると、その
3個のベベルギア134に噛み合っている各ベベルギア
130を介して3本のY方向ねじ軸124が回転する。
【0031】上記延長下部108aを有するガイドブロ
ック108Aを、エアシリンダ122の作動によりY方
向の固定ロッド100に沿って移動させる際には、エア
シリンダ122の作動ロッド122aの伸張側端部がこ
の支持ブロック108Aの外方側への移動端(図15お
よび図17に示す位置)になり、作動ロッド122aが
収縮して上記支持ブロック108Aの延長下部108a
が中心方向へ移動してストッパ部材126に当ったとき
が内方側への移動端になっている。
【0032】グリッパヘッド12の中央部に固定されて
いるX方向に延びる固定ロッド104の下方には、2本
のX方向ねじ軸144,146が上下に平行して配置さ
れて回転自在に支持されている。これら上下2本のX方
向ねじ軸144,146は、中央の固定ブロック102
を中心としてその両側に逆方向のねじが形成されてい
る。2本のねじ軸144,146のうち上方のねじ軸1
44の両側ねじ部にそれぞれストッパ部材148(図1
9参照、但し一方の図示は省略)が螺合しており、この
ねじ軸144を回転させると、両ストッパ部材148は
逆方向に移動して互いに接近し、または、離隔するよう
になっている。これらストッパ部材148には、上記X
方向固定ロッド104とこの上側ねじ軸144との間に
平行に固定されたX方向の案内棒150が貫通してお
り、ストッパ部材148がこのねじ軸144の回転によ
って回転しないように規制されている。この上側ねじ軸
144の端部には、ギア152が固定され、中間軸15
4の一端に固定されたギア156に噛み合っている。中
間軸154の他端には、ホイール158が固定され、第
2のモータ160の駆動軸に固定されたホイール162
との間に掛け回されたベルト164を介してこの第2モ
ータ160の回転が伝達される。従って、第2のモータ
160が作動すると、ホイール162、ベルト164お
よびホイール158を介して中間軸158が回転し、さ
らに、ギア156およびギア152を介してこの回転が
伝達されて上方のねじ軸144が回転し、その結果、両
ストッパ部材148がこのねじ軸144に沿って軸方向
に移動する。
【0033】グリッパヘッド12の中央部に固定されて
いるX方向固定ロッド104の、両端部に嵌合固定され
ている固定ブロック102よりもやや内側には、エアシ
リンダ166,168支持用のベース部材170,17
2が摺動自在に嵌合している。これらベース部材17
0,172の上方には、作動ロッド166a,168a
を内側に向けた2台のX方向移動用エアシリンダ16
6、168がそれぞれ固定されている。両エアシリンダ
166、168の作動ロッド166a、168aの先端
には、X方向の固定ロッド104に摺動自在に嵌合して
いる16個のX方向へ摺動する支持ブロック106のう
ち最も外側に位置する支持ブロック106A,106B
が連結されている。これらエアシリンダ166,168
に連結されたX方向支持ブロック106A,106Bは
下部106a,106bが延長されており、上記のX方
向の案内棒150およびストッパ部材148が螺合され
ている上方側のねじ軸144に嵌合している。従って、
両エアシリンダ166,168を作動させて、作動ロッ
ド166a,168aを伸張すると、この作動ロッド1
66a,168aに連結されている支持ブロック106
A,106Bが中央方向へ向かって移動し、その延長下
部106a,106bが上記両ストッパ部材148に当
って停止することにより移動端が規制される。。
【0034】X方向移動用のエアシリンダ166,16
8の作動ロッド166a,168aを伸張させて最も外
側の支持ブロック106A,106Bを中央方向へ移動
させると、この支持ブロック106A,106Bを貫通
している最も外側のY方向の可動ロッド116も一体的
に移動する。各Y方向の可動ロッド116の端部は、図
16に示すように、パンタグラフ状に交叉するリンク1
20を介して順次連結されているので、すべてのY方向
可動ロッド116が等距離を保ったまま互いに接近する
方向へ移動する。この移動端は、上述したようにストッ
パ部材148の位置によって決定する。また、エアシリ
ンダ166,168の作動ロッド166a,168aを
収縮させて上記最も外側の支持ブロック106A,10
6Bを外側方向へ移動させると、すべてのY方向可動ロ
ッド116が等距離を保ったまま互いに遠ざかる方向へ
移動する。この移動端は、エアシリンダ166,168
の収縮方向の作動端によって決定する。
【0035】X方向移動用のエアシリンダ166,16
8のベース部材170,172は、下方へ大きく延びる
延長下部170a,172aを有しており、この延長下
部170a,172aの下端部にナット174,176
が取付けられ、上記2本のX方向ねじ軸144,146
のうち下側のねじ軸146に螺合している。この下側の
ねじ軸146の一方の端部には、ホイール178が固定
され、このホイール178と第3のサーボモータ180
の駆動軸に固定されたホイール182との間にベルト1
84が掛け回されており、この第3のサーボモータ18
0の駆動が、これらホイール182、ベルト184およ
びホイール178を介して伝達されて下側ねじ軸146
が回転する。この下側ねじ軸146の回転によって両エ
アシリンダ166,168のベース部材170,172
が軸方向に移動する。従って、上記最も外側の支持ブロ
ック106A,106Bの内側方向への移動端は、上側
ねじ軸144の回転によって上記両ストッパ部材148
を移動させることにより変更することができ、外側方向
への移動端は、下側ねじ軸146の回転によって両エア
シリンダ166,168のベース部材170,172を
移動させることにより変更することができる。
【0036】次に、上記構成に係るケーサの作動につい
て説明する。例えば、1ケースが3列×4行の12本入
りで、4ケース分のボトル4を同時に収納する場合に
は、ボトルコンベア2上を3列にしてボトル4を搬送す
る。この実施例に係るケーサでは、ボトルコンベア2が
4列まで搬送することができるようになっており、しか
も、ボトル4の径が異なる場合でもボトルを搬送する各
列のセンターは変更せず、ボトルコンベア2上に設けた
ボトルガイド(図示せず)の幅を変更することによって
対応するようになっている。この例のように3列搬送の
場合には、一番端の列にはボトル4を流さず、他の3列
だけでボトル4を搬送する。また、グリッパ装置6は、
ボトルコンベア2上のボトル4が搬送されない列の上方
に位置するコネクティングロッド14を除いて、3列×
16個のグリッパ16がコネクティングロッド14に連
結されている。このグリッパ16の着脱については後に
説明する。
【0037】上記3列のグリッパ16は上述したように
X方向およびY方向に移動できるようになっており、ケ
ーシングを行なう際には、その各列の距離が最も離れた
状態にあるときの各列のセンターの間隔を、上記ボトル
コンベア2上を搬送されるボトル4の列のセンターの間
隔と一致させてある。この位置は、Y方向移動用エアシ
リンダ122の作動ロッド122aの伸張端によって決
定するようになっている。一方、各グリッパ16の列の
最も接近した位置が、ケース10内に収納される際のボ
トル4の列の間隔と一致するように、Y方向の3本のね
じ軸124を回転させてストッパ部材126の位置を調
節する。すなわち、上記エアシリンダ122が伸張した
ときにボトルコンベア2上のボトル4をつかみ、エアシ
リンダ122が収縮したときにこれらボトル4をケース
10内に挿入するように、グリッパのY方向の拡縮量を
調整する。
【0038】また、各ボトル4は、ボトルコンベア2上
を前後に互いに接触した状態で搬送されてくるので、グ
リッパ16の各行の間隔を最も接近させた状態にしたと
きの各グリッパ16の中心間の距離が、接触しているボ
トル4の中心間の距離、すなわち、ボトル4の外径に一
致するように調整される。グリッパ16はこの状態でボ
トルコンベア2上のボトル4をグリップする。ケーシン
グを行なう際のグリッパ16のX方向の拡縮(すなわち
行間隔の拡縮)において、最も接近した状態であるこの
位置は、X方向作動用のエアシリンダ166,168の
作動ロッド166a,168aが伸張した際に、上記最
も外側の支持ブロック106A,106Bがストッパ部
材148に当ったときの位置であるから、ボトル4の径
に応じて、第2のモータ160を駆動して上側ねじ軸1
44を回転させることによりストッパ部材148の位置
を移動して調節する。一方、グリッパ16の各行の間の
間隔が最も離れたときがケーシングを行なう際のボトル
4の各行間の間隔になるので、エアシリンダ166,1
68の作動ロッド166a,168aが最も収縮したと
きに、各グリッパ16の間隔がこの間隔となるように、
第3のモータ180を駆動して下側のねじ軸146を回
転させ、エアシリンダ166,168のベース部材17
0,172を、X方向の固定ロッド104に沿って移動
させることにより調整する。このようにグリッパ16の
拡縮範囲を調整して、エアシリンダ166,168が伸
張したときにボトルコンベア2上のボトル4をつかみ、
エアシリンダ166,168が収縮したときにこれらボ
トル4をケース10内に挿入する。
【0039】以上の状態で通常のケーシングを行なう場
合には、上記数量および配置(3×16個)のグリッパ
16が取付けられたグリッパ装置6を、ボトルコンベア
2上で、かつ、上昇した位置にしておき、また、3列の
グリッパ16の列の間隔が最も離れ、行の間隔は最も接
近した状態にしておく(図22参照)。さらに、ケース
コンベア8上のセンタリングガイド34も上昇させてお
く。ボトルコンベア2によって搬送されてきた3列のボ
トル4の先頭が、ボトルコンベア2の走行する方向(図
1の矢印A方向)の下流側の端部に位置するグリッパ1
6の下方に達した時にこれらボトル4を停止させる。次
に、グリッパヘッド昇降用サーボモータ24によって、
グリッパヘッド12をボトル4の高さに対応した所定の
位置まで下降させる。各グリッパ16のピッチは、ボト
ルコンベア2上を搬送されてきたボトル4と、行および
列の両方向とも同一のピッチになっており、それぞれが
対応するボトル4の頭部に嵌合される。そこで、各グリ
ッパ16にボトルグリップ用のエアを供給する。このエ
アは、図示しないエア源からエア供給管76、シリンダ
ブロック70内のエア連通路64a,66c、リング部
材54内の貫通エア通路54b、グローブ44内の上下
方向エア通路44a、グローブ44とプロテクタ46と
の間の間隙およびカラー48の半径方向の通路孔48a
等を介してチューリップゴム52の内側に供給され、こ
のチューリップゴム52が内方へ膨張されてボトル4を
グリップする。
【0040】3×16個のグリッパ16によって同時に
ボトル4をグリップした後、再びヘッド昇降用サーボモ
ータ24を作動させてグリッパヘッド12を上昇させ
る。次に平行移動用サーボモータ28によって、グリッ
パヘッド12をボトルコンベア2の直上位置からケース
コンベア8の上方へと平行移動させる。下方のケースコ
ンベア8では、ケース10が連続的に搬送されており、
このケース10のうち所定個数(この作動例では4ケー
ス同時にケーシングを行なうので4個)のケース10を
ケーシング位置まで導入し、後続のケース10はその手
前に停止させる。また、先行する4個のケース10も、
ケーシング位置に停止される(図2参照)。ケース10
が位置決めされた後、センタリングガイド34がガイド
昇降用のモータ38の作動によって下降され、ケース1
0内に挿入される。
【0041】ケースコンベア8の上方に移動しているグ
リッパヘッド12内では、各グリッパ16のY方向(行
方向)およびX方向(列方向)の間隔調整が行なわれ
る。先ず、列の間隔の調整、つまりY方向の移動につい
ては、Y方向移動用のエアシリンダ122が収縮する方
向にエアを送り、その作動ロッド122aに連結されて
いる最も外側のY方向支持ブロック108Aを中央寄り
に移動させる。この支持ブロック108Aは延長下部1
08aを有しており、この部分108aがY方向ねじ軸
124に螺合されて所定の位置に位置決めされているス
トッパ部材126に当って停止する。一方、行の間隔の
調整、つまりX方向の移動については、長手方向両端の
2つのX方向移動用のエアシリンダ166,168に、
収縮する方向のエアを供給する。このときの中央のX方
向固定ロッド104に支持された支持ブロック106の
移動端は、両エアシリンダ166,168の収縮側の作
動限によって決定するようになっており、両エアシリン
ダ166,168のベース部材170,172が、下側
のX方向ねじ軸146を回転させることにより予め所定
の位置に移動されており、これらエアシリンダ166,
168を収縮させることにより、各グリッパ16の行の
間隔はケース10内にボトル4を挿入する際の間隔に自
動的に変更される。
【0042】このように各グリッパ16の間隔をケーシ
ングを行なう位置に調節した後、ヘッド昇降用サーボモ
ータ24によってグリッパヘッド12を下降させる。各
グリッパ16に保持されているボトル4は、センタリン
グガイド34に案内されてケース10内の底部まで挿入
される。続いて、各グリッパ16のグリップ用のエアを
開放してボトル4を離し、再びグリッパヘッド12を上
昇させる。グリッパヘッド12の上昇後、センタリング
ガイド34も上昇され、ケースコンベア8上のケーシン
グが終了した4個のケース10は排出される。上昇した
グリッパヘッド12は、平行移動用サーボモータ28に
よってケースコンベア8上からボトルコンベア2上に戻
され、再び上記作動を繰り返すことにより連続的にケー
シングを行なう。
【0043】次に、一回のケーシング動作によってケー
ス10内に収納されるボトル4の本数あるいはボトル4
の配置が異なる場合には、ボトル4を保持するグリッパ
16の数や配置を変更しなければならないので、コネク
ティングロッド14に取付けられているグリッパ16を
着脱してグリッパ装置6の型替を行なう。このグリッパ
16の着脱作業を行なう際に、図11に示すカセット9
0内に収容されたグリッパ16の列方向および行方向の
間隔が、上記ケーシングを行なう際のボトル4をつかむ
ときおよびケース10内に挿入するときのピッチと異な
っている場合には、カセット90内に収容されたグリッ
パ16のピッチに一致するように、グリッパヘッド12
に移動可能に支持されているコネクティングロッド14
の列の間隔および行の間隔を調整する。列の間隔は、上
記第1のサーボモータ138を駆動して回転軸132を
回転させ、この回転を3本のY方向ねじ軸124に伝達
して回転させることによりストッパ部材126を移動さ
せることにより調整する。また、行の間隔は、第2のサ
ーボモータ160を作動させてX方向の上側ねじ軸14
4を回転させてストッパ部材148を移動させることに
より調整する。さらに必要であれば、第3のモータ18
0を作動させてX方向の下側ねじ軸146を回転させて
両エアシリンダ166,168の取付けられているベー
ス部材170,172をX方向に移動させて両エアシリ
ンダ166,168の位置を調整する。以上のようにし
てストッパ部材148およびエアシリンダ166,16
8のベース部材170,172の位置を調節した後、両
エアシリンダ166,168を作動させてコネクティン
グロッド12の配置が、カセット90内に収容されてい
るグリッパ16の配置に一致するように移動させる。
【0044】続いて、グリッパ保持供給装置82の水平
枠体80をロッドレスシリンダ88の作動により前進さ
せる。水平枠体80が前進して、ボトルコンベア2の上
方に進出すると、水平枠体80の前面に設けられている
係合突起80bがボトルコンベア2の側面に設けられて
いる係合部材92に係合する。その後、上方からグリッ
パヘッド12が下降される。このグリッパヘッド12
は、コネクティングロッド14に取付けられているグリ
ッパ16がカセット90の底面に届く高さ、または底面
にほぼ届く高さまで下降する。この時、グリッパ16が
カセット90の底面に着いてカセット90を僅かに押え
る状態になっても、カセット90を収容する水平枠体8
0の係合突起80bがボトルコンベア2側の係合部材9
2によって支持されているので、水平枠体80がたわん
でしまうことはない。
【0045】ここで、グリッパ16が連結されているコ
ネクティングロッド14の下端部に固定されたシリンダ
ブロック70内の上方のエア室68aを大気に開放する
とともに下方のエア室68b内にエアを導入してプラン
ジャ72を上昇させる。プランジャ72が上昇すると、
その下部のピン部72bとボール74との係合が外れ、
グリッパ16とコネクティングロッド14とが切り離さ
れる。この時点では、カセット90内のすべてのグリッ
パ16が、コネクティングロッド14と切り離された状
態にある。その後、新たにケーシングを行なうケース1
0内のボトル4の配置に応じて必要なコネクティングロ
ッド14とグリッパ16とを連結する。例えば、各ケー
ス10内に2列×3行収容し、5ケース同時にケーシン
グを行なう場合には、図23に斜線で示すように、中央
寄りの2列の先頭から15番目までのコネクティングロ
ッド14の上方エア室68a内にエアを供給し下方エア
室68bを大気に開放してプランジャ72を下降させる
ことにより、30個のグリッパ16をコネクティングロ
ッド14に連結する。その後、グリッパヘッド12を上
昇させ、グリッパ16の残りを収容しているカセット9
0を支持する水平枠体80をボトルコンベア2の外側へ
後退させて型替を完了する。このように本実施例装置で
は、制御装置からの型替信号によって、グリッパ装置6
が保持していたグリッパ16のすべてを一度カセット9
0内に離した後、必要な数のグリッパ16を同時に連結
するようにしたので、グリッパ装置6の型替時間を大幅
に短縮することができる。なお、このグリッパ装置の型
替装置では、同一のグリッパ16の配置を変更する場合
には、上記のような操作を行なえばよく、また、異なる
形状・サイズのグリッパを使用する場合には、グリッパ
装置6が保持していたグリッパ16をカセット90内に
切り離した後、異なるグリッパ16を収容したカセット
90と交換することにより対応することができる。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ロ
ッド上に等間隔で摺動可能に支持されるとともに互いに
交叉するリンクによって順次連結されたブロックのう
ち、少なくとも1個のブロックを移動させることによ
り、すべてのブロックが等距離を維持したまま移動して
互いに接近し、または、離隔するようにした間隔調整装
置に、上記ブロックの移動を停止させるストッパを、上
記ロッドに沿って配置されたねじ軸に設けて、各ブロッ
クの一方向の移動限を規制し、かつ、上記ねじ軸を回転
させる駆動手段を設けて、このストッパを移動可能に構
成することにより、上記ブロックの移動限を調整可能
構成したことにより、これらブロックの移動する範囲
を、簡単な操作で自動的にしかも短時間で正確に調整す
ることができる。また、第2の発明では、上記ブロック
を移動させる移動手段をエアシリンダとするとともに、
上記ブロックをエアシリンダの作動ロッドに取り付け、
このエアシリンダの作動ロッドの作動限を、上記ストッ
パにより移動限を規制される方向と逆方向へのブロック
の移動限とし、かつ、上記エアシリンダを上記ブロック
の移動方向に移動可能な部材に取り付けたことにより、
上記ブロックの接近する方向および離隔する方向の両方
向の移動限を、簡単な操作で自動的にしかも短時間で調
整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る間隔調整装置を備えた
ケーサの平面図である。
【図2】上記ケーサの正面図である。
【図3】上記ケーサの一部を断面とした側面図である。
【図4】グリッパおよびこのグリッパとコネクティング
ロッドとの着脱手段を示す縦断面図である。
【図5】図4のV−V線に沿う断面図である。
【図6】コネクティングロッドおよびスライドブロック
の縦断面図である。
【図7】図6のVII−VII線に沿う断面図である。
【図8】図6のVIII−VIII線に沿う断面図であ
る。
【図9】図6のIX−IX線に沿う断面図である。
【図10】図6のX−X線に沿う断面図である。
【図11】グリッパ装置の型替装置を構成するグリッパ
保持供給装置の平面図である。
【図12】図11のXII−XII線に沿う断面図であ
る。
【図13】図11のXIII−XIII線に沿う断面図
である。
【図14】図11のXIV−XIV線に沿う断面図であ
る。
【図15】グリッパのピッチを調整する間隔調整装置の
一部を示す平面図である。
【図16】間隔調整装置の一部を示す正面図である。
【図17】間隔調整装置の右側面図である。
【図18】ストッパ部材およびエアシリンダのベース部
材を移動させるねじ軸の駆動部を示す説明図である。
【図19】間隔調整装置の縦断面図である。
【図20】図19のXX−XX線に沿う断面図である。
【図21】図19のXXI−XXI方向矢視図である。
【図22】グリッパの配置の一例を示す説明図である。
【図23】グリッパの配置の他の例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
104 ロッド(X方向の固定ロッド) 106 ブロック(X方向の支持ブロック) 120 リンク 144 ストッパ(X方向のストッパ部材) 166 移動手段(X方向に移動させるエアシリン
ダ) 168 移動手段(X方向に移動させるエアシリン
ダ)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65B 21/00 - 21/26 B65B 5/08 B65B 35/00 - 35/58 B65B 59/00 - 59/04 B65B 69/00 B65G 47/90

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グリッパが取付けられた複数のブロック
    を、ロッド上に所定の間隔で摺動可能に支持するととも
    に、これら各ブロックを互に交叉するリンクによって順
    次連結し、上記ブロックのうちの少なくとも一個を移動
    手段によって移動させることにより、上記グリッパが取
    付けられた複数のブロック全体を等しい間隔を維持した
    まま移動させてそれらを接近または離隔させるケーサ・
    アンケーサの間隔調整装置において、上記ブロックの移
    動を停止させるストッパを、上記ロッドに沿って配置さ
    れたねじ軸に設けて、各ブロックの一方向の移動限を規
    制し、かつ、上記ねじ軸を回転させる駆動手段を設け
    て、このストッパを移動可能に構成することにより、上
    記ブロックの移動限を調整可能にしたことを特徴とする
    ケーサ・アンケーサの間隔調整装置。
  2. 【請求項2】 上記移動手段をエアシリンダとするとと
    もに、上記ブロックをエアシリンダの作動ロッドに取り
    付け、このエアシリンダの作動ロッドの作動限を、上記
    ストッパにより移動限を規制される方向と逆方向へのブ
    ロックの移動限とし、かつ、上記エアシリンダを上記ブ
    ロックの移動方向に移動可能な部材に取り付けることに
    より、上記ブロックの両方向の移動限を調整可能にした
    ことを特徴とする請求項1に記載のケーサ・アンケーサ
    の間隔調整装置。
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