JP3520469B2 - 給紙装置および該給紙装置を備えた記録装置 - Google Patents
給紙装置および該給紙装置を備えた記録装置Info
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- JP3520469B2 JP3520469B2 JP2000258404A JP2000258404A JP3520469B2 JP 3520469 B2 JP3520469 B2 JP 3520469B2 JP 2000258404 A JP2000258404 A JP 2000258404A JP 2000258404 A JP2000258404 A JP 2000258404A JP 3520469 B2 JP3520469 B2 JP 3520469B2
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Description
ー装置に代表される記録装置における、被記録材を給送
する給紙装置に関する。また、本発明は、該給紙装置を
備えた記録装置に関する。
プリンタには、積層された複数の印刷用紙(単票紙)が
置かれた給紙(用紙)トレイから、最上位の印刷用紙を
取り出して記録部(印刷部)に給送するものがある。こ
のようなプリンタにおいては、給紙トレイの下部に配置
されたホッパが、印刷用紙を上方に持ち上げて給紙ロー
ラに当接(圧接)させ、その後、給紙ローラを回転させ
ることにより最上位の印刷用紙が取り出され、印刷部に
給送されるという給紙動作が行われている。
部の配置構成によっては、印刷用紙が給紙ローラによっ
て反転湾曲されるような給紙方法、即ち、給送経路を側
面視すると略U字形の形状をなすような給紙方法となる
給紙装置も存在する。より詳細には、鉛直方向において
給紙ローラが記録部と給紙トレイとの間に挟まれるよう
に配置されていて、給紙に際しては、給紙トレイの最上
位に位置する印刷用紙が給紙ローラによって巻回され、
下方から上方に向かって反転湾曲した状態で記録部に給
送される。
湾曲されない状態と比べて給送経路上に存在する障害物
の影響を受け易くなっている。即ち、反転湾曲部におい
ては印刷用紙に撓みが生じ易く、例えば、反転湾曲部か
ら給送方向下流側の給送経路上に障害物がある場合に印
刷用紙先端が該障害物に当接すると、これを押し退けよ
うとする力(印刷用紙の剛性)は反転湾曲部の存在によ
って弱まっている為、結果として反転湾曲部に撓みが容
易に生じることになる。従って、換言すれば、印刷用紙
は反転湾曲部によって見かけ上の剛性が低下しているこ
とになる。
ら搬送ローラ(記録部へ印刷用紙を一定ピッチで搬送す
る為のローラ)に向かう途中に、給送される印刷用紙の
先端および後端を検出する用紙検出装置が設けられる場
合がある。この用紙検出装置は、印刷用紙の先端および
後端を検出すると、検出したことを電気信号としてプリ
ンタの制御部に送信する。制御装置は、送られた信号に
よって印刷用紙の現在位置の検知、印刷用紙の有無の判
定、印刷用紙のサイズの識別等を行う。従って、該用紙
検出装置はプリンタにおいて極めて重要な構成要素とな
っている。
装置は印刷用紙の先端に当接して前述した機能を発揮す
る為、反転湾曲されて見かけ上の剛性が低下した印刷用
紙の先端と当接すると、該用紙検出装置が障害物とな
り、これによって前述の如く印刷用紙先端が用紙検出装
置の検出部を押し退けて進む際に、それが抵抗となっ
て、反転湾曲部が容易に撓む場合が生じる。この反転湾
曲部の撓みは、以下のような問題を引き起こす。
紙の斜行)を取り除く為に、搬送ローラに印刷用紙先端
を突き当てるスキュー取りが一般的に行われている。よ
り詳しくは、その一例として所謂“食い付き吐き出し”
方式によるスキュー取り方法があり、これは即ち、搬送
ローラと給紙ローラとを駆動して、印刷用紙を一旦、搬
送ローラと搬送従動ローラとの間に食いつかせる。そし
て、一定量の頭出しが行われた後に、給紙ローラを停止
した状態で搬送ローラを一定量逆転させ、頭出しがされ
た印刷用紙先端を搬送ローラと搬送従動ローラとのニッ
プ点から吐き出す。これにより、印刷用紙先端が搬送ロ
ーラに当接してスキューが取り除かれる。
う量は、用紙検出装置からの用紙検出信号によって制御
される。即ち、用紙検出装置から搬送ローラまでの距離
はプリンタの構造上予め決定される要素であるので、印
刷用紙先端が用紙検出装置を通過した後、どれだけ紙送
りを行えば、目的とする“一定量の頭出し”が行えるか
どうかが決定できる。
出装置を通過する際に、それが抵抗となって反転湾曲部
が撓むと、これによって用紙検出信号を発生させるタイ
ミングが遅れ、結果として前述した“一定量の頭出し”
に狂いが生じることになる。以下、図10乃至図14を
参照しつつ、これについて説明する。ここで、図10
は、印刷用紙(以下「用紙P」と言う)と用紙検出装置
13との位置関係を示す平面図であり、図中の矢印は、
用紙の給送方向を示している。尚、図11乃至図14に
おける(A),(B)は図10における(A),(B)
の位置関係に対応していて、(A)は用紙Pにおいて検
出部152と当接しない側の用紙端を示し、(B)はこ
れに対して検出部152が当接する側の用紙端を示して
いる。
矢印の方向:反時計回転)に従って給送経路上を進み、
やがて用紙先端が用紙検出装置13の検出部152に当
接する(図11)。しかし、用紙Pは給紙ローラ3によ
って反転湾曲されている為、該反転湾曲部に撓みが生じ
易くなっている。また、検出部152には図示を省略す
る付勢部材が設けられていて、用紙Pの先端が検出部1
52を押し退けて前進する為には一定の力が必要とな
る。従って、用紙P先端において、検出部152と当接
する側は反転湾曲部の撓みによって一旦その進行が停止
し(図12(B))、他端側においては検出部152の
影響を受けず反転湾曲部は撓まない為、順調に給送経路
上を進む(図12(A))。従って、用紙検出装置13
が、用紙P先端が通過したことを示す用紙検出信号を発
していないにも関わらず、実際には用紙P先端はδだけ
給送方向に進むことになる(図12(A))。
退けて給送方向に進み、やがて搬送駆動ローラ6および
搬送従動ローラ6bとの間に食い付き、一定量頭出しが
される。しかし、前述の如く用紙検出装置13が用紙検
出信号を発した際には用紙P先端は既にδだけ進んでい
る為、頭出し量についても目的とする頭出し量よりもδ
だけ多く頭出しされる(図13)。この状態から、スキ
ュー取りを行うべく給紙ローラ3を停止させた状態で搬
送駆動ローラ6を一定量逆転(図の矢印の方向:時計回
転)させ、食いついた用紙Pの先端を吐き出そうとして
も、目的とする頭出し量よりもδだけ多く頭出しされて
いる為、用紙P先端が吐き出しきれなくなるという不具
合が発生する。
当接して反転湾曲部に撓みが生ずることによる、スキュ
ー取り時の問題点であるが、これに限らず、用紙P先端
が何らかの障害物に当接してその進行が阻害されると、
用紙Pの円滑な給送動作が行えず、問題であることは勿
論のことである。従って、本発明は上記問題に鑑みなさ
れたものであり、その課題は、印刷用紙の給送経路上に
存在する障害物によって給送動作が阻害される不具合を
防止すべく、印刷用紙を側面視略U字形に反転湾曲させ
て給送させる給紙装置において、印刷用紙が反転湾曲部
から先の給送方向に力強く進行することができるように
することにある。
に、本願請求項1記載の給紙装置は、被記録材を外周面
に巻回して給送し、これによって側面視略U字形の形状
をなす被記録材の給送経路を形成する給紙ローラと、前
記給紙ローラとの間で被記録材をニップすることによっ
て前記給紙ローラと被記録材との間に摩擦力を発生さ
せ、該摩擦力によって前記給紙ローラによる被記録材の
給送を実現させる給紙ローラ補助手段と、前記給紙ロー
ラの外周面から離間して位置し、前記被記録材と接触し
て給送方向へ被記録材を案内するガイド部材と、を有す
る給紙装置であって、前記給紙ローラと前記給紙ローラ
補助手段とのニップ点より給送方向下流側であって且つ
円弧状となっている被記録材の反転湾曲部の外側に設け
られ、該反転湾曲部を外側から押し付けることにより、
被記録材が反転湾曲部から先の給送経路を進むための進
行力をアシストするアシスト部材と、被記録材と接触す
ることにより被記録材の通過を検出する被記録材検出装
置と、を有し、該被記録材検出装置が、前記アシスト部
材より給送方向下流側であって且つ被記録材の反転湾曲
が終了して側面視略直線状となる給送経路上において、
給送される被記録材の幅中心からずれた位置において被
記録材と接触するように配置されていることを特徴とす
る。 本発明によれば、給紙ローラによって被記録材が
略U字形に反転湾曲されて給送される給送経路を備えて
いて、反転湾曲部の存在によって被記録材が該反転湾曲
部から給送方向下流側へ進行する力(被記録材の見かけ
上の剛性)が低下しているような場合であっても、被記
録材の進行力をアシストするアシスト部材によって、被
記録材の進行を阻害する障害物に負けることなく、被記
録材を給送方向下流側に向けて力強く進行させることが
できる。
湾曲させて給送を行う給紙方法を採用する給紙装置にお
いては、被記録材は、反転湾曲部によって給送経路上に
存在する障害物の影響を受け易くなっている。つまり、
反転湾曲部においては被記録材に撓みが生じ易く、例え
ば、反転湾曲部から給送方向下流側の給送経路上に被記
録材先端と当接して被記録材の進行を阻害するような障
害物が存在する場合、被記録材先端が前記障害物に当接
すると、反転湾曲部が容易に撓み、これによって被記録
材先端は一時的に前記障害物から先に進行せずに停滞す
る。この撓みの発生は、被記録材に撓み癖を与えるばか
りでなく、被記録材の円滑な給送動作を阻害し、特に、
前記障害物が被記録材と接触して被記録材の通過を検出
する被記録材検出装置である場合、前述の如く、被記録
材の正確な通過検出行うことができない為に正常なスキ
ュー取り動作を行うことができなくなる等の種々の問題
を引き起こす。
湾曲部を外側から押し付けるアシスト部材を設けたの
で、これによって反転湾曲部から先へ被記録材を力強く
進行させることが可能となり、以て前述した問題を解消
することが可能となる。
録材の通過を検出する被記録材検出装置を有し、該被記
録材検出装置が、前記アシスト部材より給送方向下流側
であって且つ被記録材の反転湾曲が終了して側面視略直
線状となる給送経路上において、給送される被記録材の
幅中心からずれた位置において被記録材と接触するよう
に配置されているので、上述の作用効果をより一層発揮
させることができる。即ち、被記録材と接触して被記録
材の通過を検出する被記録材検出装置が、被記録材の幅
中心からずれた位置で被記録材と接触するように配置さ
れているので、通常であれば、被記録材先端において
は、被記録材検出装置に当接する一端側が該被記録材検
出装置に当接して停滞し、反転湾曲部に撓みを発生させ
る。一方、他端側は、順調に給送経路上を先に進行す
る。従って、被記録材検出装置による正常な被記録材通
過検出を行えず、これによって前述した不正常なスキュ
ー取り動作を招来する虞がある。しかし、本発明によれ
ば、上述したアシスト部材を備えているので、このよう
な問題を確実に解消することができ、以て前述したアシ
スト部材の作用効果をより一層発揮させることができ
る。
において、少なくとも1つの前記アシスト部材の被記録
材幅方向配置位置が、前記被記録材検出装置の被記録材
幅方向配置位置と一致するように設けられていることを
特徴とする。 本発明によれば、被記録材の反転湾曲部
に設けられるアシスト部材の少なくとも1つの被記録材
幅方向配置位置が、前記被記録材検出装置の被記録材幅
方向配置位置と一致するように設けられているので、ア
シスト部材がアシスト力を作用させる先に被記録材検出
装置が必ず位置することとなり、以て確実に且つ効果的
に、被記録材を被記録材検出装置に負けることなく給送
方向下流側に向かって進行させることが可能となる。
または2において、前記アシスト部材が、被記録材の幅
方向に渡って複数個設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、アシスト部材が被記録材の幅方向に
渡って複数個設けられているので、これによってアシス
ト部材による被記録材のアシスト効果をより一層確実に
得ることができる。
から3のいずれか1項において、前記アシスト部材が、
前記ガイド部材において被記録材を案内するガイド面と
略同一形状からなる、被記録材の反転湾曲部を押し付け
るアシスト面と、前記ガイド面の給送方向下流側端部付
近に設けられた回動中心と、を有し、回動することによ
り前記給紙ローラに対して進退可能に、且つ、付勢部材
によって前記給紙ローラに向かって付勢された状態で前
記ガイド部材に取り付けられていることを特徴とする。
本発明によれば、アシスト部材は、付勢部材によって
付勢されつつ回動することによって被記録材の反転湾曲
部を押し付けるようにガイド部材に取り付けられている
ので、簡易な構造で安価にアシスト部材によるアシスト
機能を発揮させることが可能となる。尚、アシスト面が
ガイド面と略同一形状であるとは、アシスト面がガイド
面と同様に給紙ローラの外周面に沿うような形状であっ
て、且つ、被記録材を滑らかにガイドさせるような形状
からなることを言う。
から4のいずれか1項において、前記アシスト部材にお
ける被記録材の反転湾曲部を押し付けるアシスト面に
は、被記録材と接触して回転するガイド・ローラが設け
られていることを特徴とする。 本発明によれば、アシ
スト部材には被記録材と接触して回転するガイド・ロー
ラが設けられているので、これによって給送負荷(バッ
クテンション)が軽減され、以て円滑な給送動作を行う
ことが可能となる。
において、前記ガイド・ローラが前記アシスト面の給送
方向下流側端部付近に少なくとも1つ、前記給紙ローラ
に対して進退可能に設けられていることを特徴とする。
ガイド・ローラは給紙ローラとの間で一定間隔を形成
し、被記録材と接触回転することによって被記録材を給
送方向下流へ案内する役割を果たすので、給紙ローラと
の間に形成される前記一定間隔はより重要な要素とな
る。従って前記一定間隔は設計値通りとなることが望ま
しいが、給紙装置の組み立て誤差によって設計値通りと
はなり難く、場合によっては、ガイド・ローラが給紙ロ
ーラから必要以上に離間して、被記録材の給送経路が滑
らかに形成されず、給送される被記録材に変形を来す場
合がある。また、一方で、可能な限りガイド・ローラを
給紙ローラに近づけるような設計とすれば、組み立て誤
差によってガイド・ローラが給紙ローラに圧接し、被記
録材が給紙ローラとガイド・ローラとの間で不必要に挟
圧され、これにより大なる給送負荷(バックテンショ
ン)が発生する虞もある。しかし、本発明によれば、ガ
イド・ローラは給紙ローラに対して進退可能に構成され
ている為、これによって前述した組み立て誤差を吸収可
能となり、以て給紙装置の組み立て後においてもガイド
・ローラと給紙ローラとの適切な関係を維持することが
可能となる。
から6のいずれか1項において、前記給紙ローラと、被
記録材に記録を行う記録部へ被記録材を搬送する搬送ロ
ーラとを駆動制御することにより被記録材の斜行を解消
する、食い付き吐き出し方式又は突き当て方式のスキュ
ー取り手段を有し、該スキュー取り時に、前記アシスト
部材を前記給紙ローラから離間させるアシスト部材退避
手段が設けられていることを特徴とする。
は突き当て方式によって被記録材の斜行を解消するスキ
ュー取り時に、アシスト部材が邪魔にならないようにす
ることができる。即ち、食い付き吐き出し方式或いは突
き当て方式のスキュー取りにおいては被記録材に撓みが
生じるが、この被記録材の撓みは、反転湾曲部が存在す
る為に該反転湾曲部に形成され易くなっている。従っ
て、反転湾曲部に一定の所謂“撓み空間”が存在してい
ることが望ましい。一定の撓み空間が存在しなければ、
被記録材はその他の部分において不自然な姿勢で撓むこ
ととなり、これによって被記録材に撓み癖が形成される
虞があるからである。従って、アシスト部材が前記撓み
空間を小なるものとしている場合には、スキュー取り動
作時において形成されるべき撓みが反転湾曲部に形成さ
れずにその他の部分において不自然に形成され、以て被
記録材の撓み癖が形成される虞があるが、本発明によれ
ばスキュー取り動作時においてはアシスト部材が退避す
るように構成されているので、前述の様な問題が生じる
虞が無い。
は、スキュー取り動作時において被記録材に撓みが生ず
る際に必ず退避するとの意であり、スキュー取り動作時
全般において退避すべき必要があるとの意味では無い。
又、”食い付き吐き出し“方式のスキュー取り手段と
は、搬送ローラと搬送従動ローラとのニップ点から搬送
方向下流側へ被記録材先端を一定量頭出しした後、該一
定量頭出しされた被記録材先端を前記ニップ点から搬送
方向上流側へ吐き出すことにより、被記録材の斜行を解
消するものである。”突き当て“方式のスキュー取り手
段とは、搬送ローラに被記録材先端を突き当てて被記録
材の斜行を解消するものである。従って、被記録材の撓
みは、食い付き吐き出し方式スキュー取り動作時におい
ては吐き出し時に、突き当て方式スキュー取り動作時に
おいては突き当て時に発生する。
から7のいずれか1項に記載の給紙装置を備えているこ
とを特徴とする。 本願請求項8記載の発明によれば、
記録装置において、前述した本願請求項1から7のいず
れか1項に記載の発明と同様な作用効果を得ることがで
きる。
概要]以下では、図1を参照して、本発明に係る「記録
装置」としてのインク・ジェット・プリンタの概要につ
いて説明する。図1は、インク・ジェット・プリンタ1
00の概略側面図である。インク・ジェット・プリンタ
(以下、単に「プリンタ」という。)100は、「被記
録材」としての印刷用紙(単票紙、以下、単に「用紙」
という。)Pの給送経路(搬送路)として側面視略U字
形の給送経路を有する。このU字形給送経路の開始端に
は給紙トレイ1が設けられ、給送経路上には、給紙ロー
ラ3および搬送ローラ(紙送りローラ)6が設けられて
いる。また、搬送ローラ6の下流側には、キャリッジ8
および排紙ローラ7が設けられている。
を収納可能な構成を有し、用紙Pを収納した状態でプリ
ンタ100に着脱可能に装着される。装着は、プリンタ
100の手前側(図1における左側)からプリンタ10
0の奥部(図1における右側)へほぼ水平に差し込むこ
とにより行われる。
個取り付けられ、給紙ローラ軸3aを中心に、図示しな
い駆動モータによって回転(正転および逆転)駆動され
る。給紙ローラのローラ表面には、ゴム材3bが取り付
けられ、用紙Pをその表面に巻回させて給送するように
構成されている。
よって回転駆動される駆動ローラ6aと、駆動ローラ6
aに圧接されることにより従動回転する従動ローラ6b
とを備えている。搬送ローラ6は、これらの駆動ローラ
6aと従動ローラ6bとの間に用紙Pを挟圧し、一定ピ
ッチで副走査方向(図1における左方向)に搬送するよ
うに構成されている。
モータによって、ガイド軸12に沿って主走査方向(図
1における紙面の表裏方向)に往復移動するように構成
されている。キャリッジ8には、インク・カートリッジ
8aが着脱可能に取り付けられ、このインク・カートリ
ッジ8a内のインクは、キャリッジ8の用紙Pに対向す
る面に設けられた記録ヘッド8bに送られる。記録ヘッ
ド8bは、用紙Pに対向する面に形成されたノズル列
(図示略)からインクを、プラテン9上に搬送された用
紙Pに吐出し、これにより、印刷が行われる。
ホッパ・ホルダ18が配置されている。ホッパ2は、給
紙トレイ1の底部にホッパ軸2aを中心に回動可能に取
り付けられ、底部の一部を構成している。ホッパ・ホル
ダ18は、ホッパ2の下部に設けられている。ホッパ・
ホルダ18は、支点軸18aを有し、プリンタ100の
本体(底部)フレーム(図示略)に、この支点軸18a
を中心に回動可能に取り付けられている。ホッパ・ホル
ダ18には、ホッパ・ホルダ18を上方に付勢するホッ
パ・バネ18bが取り付けられるとともに、ホッパ2の
下部を押し上げるための凸部18cが形成されている。
いホッパ・カム・フォロア部が形成されている。このホ
ッパ・カム・フォロア部は、図示しないホッパ・カムと
当接し、ホッパ・バネ18bの付勢力に抗して、ホッパ
・ホルダ18をほぼ水平な状態に維持する。これによ
り、ホッパ2もほぼ水平な状態に維持され、用紙Pは給
紙ローラ3のローラ面から離間した状態に維持される。
一方、ホッパ・カム・フォロア部とホッパ・カムとの当
接が解除されると、ホッパ・ホルダ18は、ホッパ・バ
ネ18bの付勢力により、支点軸18aを中心に反時計
方向に回転し、凸部18cがホッパ2を上方に向けて押
圧する。これにより、ホッパ2もホッパ軸2aを中心に
反時計方向に回転し、ホッパ2上の置かれた用紙Pは、
給紙ローラ3のローラ面に接触押圧される。その後、給
紙ローラ3が反時計方向に回転することにより、用紙P
の最上位のものが給送される。
3による給送動作を補助するための補助ローラ10が設
けられている。補助ローラ10は、補助ローラ・ホルダ
10aに支持されている。補助ローラ10には駆動モー
タは連結されておらず、用紙Pの給送に伴い用紙Pに接
触して自由に回動するように構成されている。
11aを有するパッド・ホルダ11が設けられている。
パッド・ホルダ11は、給紙ローラ3に対して進退可能
に構成され、給紙時には、分離パッド11aを給紙ロー
ラ3のローラ面に押圧し、印刷時には、押圧を解除す
る。
助手段」としての給紙従動ローラ4が設けられている。
給紙従動ローラ4は、給紙ローラ3に対向して配置され
ている。給紙従動ローラ4は、給紙ローラ3に対して進
退可能に構成され、給紙時には、給紙ローラ3のローラ
面に押圧され、印刷時には解除される。
外周面に沿って、用紙Pを案内する第1の用紙ガイド部
材16および第2の用紙ガイド部材17が、給紙ローラ
3の外周面(ゴム材3の外周面)から一定の距離(たと
えば2mm)離間して設けられている。また、給紙ロー
ラ3と搬送ローラ6との間には、上部に第3の用紙ガイ
ド部材18が、下部に第4の用紙ガイド部材19が、そ
れぞれ設けられている。第3の用紙ガイド部材18のガ
イド面と第4の用紙ガイド部材19のガイド面とは、一
定の距離(たとえば2mm)離間して設けられ、両ガイ
ド面の間に給送経路が形成されている。第1のガイド部
材17および第3のガイド部材18のガイド面には、用
紙Pの給送を円滑にするとともに、用紙Pに傷が付かな
いようにするための複数の自由回転可能なガイド・ロー
ラ15a〜15dが取り付けられている。尚、第2のガ
イド部材17の詳しい構成については後に説明する。
「被記録材検出装置」としての用紙検出装置13が取り
付けられている。用紙検出装置13は、用紙Pの先端お
よび終端を検出し、検出信号として、図示しない制御装
置に送る。制御装置は、送られた検出信号に基づいて、
用紙Pの現在位置の検知、用紙Pのサイズの識別等を行
う。以上が、プリンタ100の概要である。
しつつ用紙検出装置13の構成について説明する。図2
(a)は用紙検出装置13の背面図であり、同図(b)
は、用紙を検出していない状態(以下「非検出状態」と
いう)における用紙検出装置13の右側面図であり、同
図(c)は用紙を検出している状態における用紙検出装
置13の右側面図である。
バー状部材13bとを備えている。ホルダ13aは、レ
バー状部材13bを保持するとともに、プリンタ100
の本体フレーム(図示せず)に取り付けられていて、用
紙検出装置13全体をプリンタ100の本体フレームに
固定支持する。レバー状部材13bは、中央部に回動軸
150を備えるとともに、回動軸150の一方の端部か
ら上方に形成されたセンサ係合部151と、回動軸15
0の他方の端部から下方に形成された用紙検出部152
とを備えている。センサ係合部151および用紙検出部
152は、回動軸150において鈍角を形成して連結さ
れ、これにより、レバー状部材13bは、右側面視にお
いて「ノ」の字形を有する。
た支持部13c、13cに形成された挿通孔に挿通し、
支持部13c、13cによって回動可能に支持されてい
る。回動軸150の一方の端部(図2における右端部)
には、ねじりコイル・バネ180のコイル部が取り付け
られている。このねじりコイル・バネ180の一方の端
子はホルダ13aに取り付けられ、他方の端子はレバー
状部材13bに取り付けられている。これにより、レバ
ー状部材13bは、ねじりコイル・バネ180によっ
て、回動軸150を中心に図2(b)における反時計方
向に回動するように付勢されている。従って、ねじりコ
イル・バネ180の付勢力は、給送されてきた用紙Pが
用紙検出部152に接触(当接)した場合に、用紙検出
部152を容易に回動させるように可能な限り小なるこ
とが望ましいが、振動等によってレバー状部材13bが
不用意に回動しないよう、一定の大きさに設定されてい
る。
が突出して設けられており、レバー状部材13bのセン
サ係合部151は、このストッパ13dに当接して、そ
の回動を規制されている。これにより、センサ係合部1
51は、非検出状態(図2(b)の状態)では、回動軸
150からほぼ垂直上方に延びる状態で停止している。
サ(たとえば光センサ)13eが取り付けられている。
このセンサ13eは、図示しない制御装置に信号線(図
示略)を介して接続されている。また、センサ13eに
は、間隙130が、非検出状態においてセンサ係合部1
51の先端が嵌まり込む位置に形成されている。間隙1
30にセンサ係合部151の先端が嵌まり込み、たとえ
ば光センサ13eの発光部の放射光がこの先端によって
遮られ、受光部に受光されないことにより、センサ13
e(すなわち用紙検出装置13)は、非検出状態である
ことを示す信号を制御装置(図示略)に与える。一方、
検出状態(図2(c)に示す状態)では、レバー状部材
13bが時計方向に回動し、センサ係合部151は、間
隙130から抜け出る。これにより、たとえば光センサ
13eの発光部の放射光が遮られることなく間隙130
を通過して受光部に受光されるので、光センサ13e
は、検出状態であることを示す信号を制御装置に与え
る。
は、その中央部付近で第1の枝部160と第2の枝部1
70との二つの枝部に分岐して構成されている。第1の
枝部160は、用紙検出部152から下方に突出し、搬
送される用紙Pの印刷面(記録面)に対してほぼ直交し
て給送経路を遮るように延設されている。第1の枝部1
60の給送方向上流側には、給送されてきた用紙Pの先
端が接触(当接)する第1の接触部(接触面)160a
が形成されている。第1の接触部160aは、第1の枝
部160と同様に、給送されてきた用紙Pの印刷面に対
してほぼ直交して給送経路を遮るように設けられてい
る。
Pの先端が第1の接触部160aに確実に接触(当接)
するとともに、給送されてきた用紙Pが第1の接触部1
60aに接触(当接)した場合に、用紙検出部152が
回動して、用紙Pが第1の枝部160の底部を容易に通
過できる長さ寸法に設定されている。本実施の形態で
は、この長さ寸法は、非検出状態において、第4のガイ
ド部材19のガイド面より僅かに突出する長さ寸法であ
る。これにより、用紙Pの給送は第1の接触部160a
(すなわち第1の枝部160)に極力妨害されないよう
になっている。
基端側(回動軸150側)から直線的に延設され、給送
される用紙Pの印刷面に対して給送方向上流側から下流
側に向かって斜めに給送経路を遮るように形成されてい
る。また、第2の枝部170は、その先端に向かうほど
次第に細くなるように形成されており、第2の枝部17
0の先端部における用紙Pの印刷面に対向する部分に
は、用紙Pの後端(および場合によっては先端)が接触
(当接)する第2の接触部(接触面)170aが形成さ
れている。第2の接触部170aは、第2の枝部170
と同様に、給送される用紙Pの印刷面に対して給送方向
上流側から下流側に向かって斜めに給送経路を遮るよう
に形成されている。また、この斜めに形成された斜面の
印刷面と水平な方向の長さ成分は、印刷面と直交する方
向の長さ成分よりも長くなるように設定されている。第
2の接触部170aの長さ寸法は、後述するように、給
送されてきた用紙Pが第2の接触部170aに接触(当
接)した場合に、用紙Pが第2の接触部170aと接触
しながら容易に通過できる長さ寸法に設定されている。
本実施の形態では、この長さ寸法は、非検出状態におい
て、第4のガイド部材19のガイド面より僅かに突出す
る長さ寸法である。これにより、用紙Pの給送は第2の
接触部170a(すなわち第1の枝部170)に妨害さ
れないようになっている。
材の構成]次に、図3乃至図6を参照しつつ、第2の用
紙ガイド部材(以下、単に「ガイド部材」と言う)17
の構成について詳述する。ここで、図3は第2の用紙ガ
イド部材17を下方から上方に向かって視た斜視図(図
1において左下から右上を視た図)であり、図4は同正
面図(図1において左側から右側を視た図)、図5はア
シスト部材30の斜視図(図3及び図4におけるX矢視
図)、図6はガイド部材17を下方から視た平面図(図
1において下方から上方を視た図)である。
7は用紙Pを幅方向に渡って全体的にガイドすべく、図
1における紙面の表裏方向に長い形状となっていて、本
実施の形態では、その本体は樹脂成形によって一体成形
されている。そして、用紙Pをガイドする部分には、長
手方向に複数のリブ171,172が形成されている。
リブ171,172は図1において示した様に反転湾曲
される用紙Pの先端を給送方向下流に案内するため、給
紙ローラ3の外周面に沿うような円弧状のガイド面17
1aおよび172aをそれぞれ有していて、該ガイド面
171a,172aは、用紙Pの先端が給送方向下流に
向かって円滑に案内されるように滑らかに形成されてい
る。
は、リブ171と異なり、用紙Pを給送方向下流に向か
って更に円滑にガイドするために、ガイド・ローラ15
aおよび15bが取り付けられている。即ち、ガイド・
ローラ15aおよび15bはそれぞれガイド面172a
における給送方向上流側端部および下流側端部に配置さ
れていて(図1も参照)、用紙Pが反転湾曲されて給送
される際、用紙Pがガイド面171a,172aとの間
で接触することによる接触摩擦抵抗を軽減し、バックテ
ンションを軽減し、以て更なる円滑な用紙Pの給送動作
を行わせている。尚、本実施形態においては、ガイド・
ローラ15aおよび15bはそれぞれ6ヶ、ガイド部材
17の長手方向に取り付けられている。
ブ172には、ガイド・ローラ15a,15bの他に、
アシスト部材30が取り付けられている。アシスト部材
30には、リブ172,172と同様に用紙Pを案内す
るアシスト面31が形成されていて、用紙Pは、リブ1
71,172に形成されたガイド面171a,172a
と共に、アシスト面31に案内されながら給送方向下流
側に進む。
様に配置され、且つ、ガイド部材17に取り付けられた
際に、アシスト面31がガイド面171a,172aか
ら突出するように、後述する付勢部材によって給紙ロー
ラ3の外周面に向かって付勢された状態で取り付けられ
る。
いから1個のアシスト部材30が取り付けられている例
を示しているが、各ガイド・ローラ15a,15bの取
り付けられる全ての部分にアシスト部材30が設けられ
るのが尚望ましい(本実施の形態では、6個)。こうす
ることにより、用紙Pの全幅に渡ってアシスト力を作用
させることができるからである。
スト部材30の構成について詳説する。図5はアシスト
部材30の斜視図であって、図3における上方から視て
(X矢視)アシスト部材30のみを抽出し、同時にガイ
ド部材17の一部を抽出したものである。図5から判る
様に、アシスト部材30は側面視で略円弧形状、平面視
で略長方形形状をなしていて、下側には前述したアシス
ト面31が形成されている。アシスト部材30の一端側
(図5における右側)にはガイド・ローラ15bを取り
付ける空間が形成されていて、ガイド・ローラ15bは
該空間に配置され、且つ、該空間内部に向かって突出す
るように形成された回動突起(図示せず)と嵌合して、
回動可能に取り付けられている。
分の外側には、アシスト部材30自身がガイド部材17
に取り付けられた際に回動動作を行うための回動突起3
2,32が、外側に向かって突出するように形成されて
いる。回動突起32は、リブ172の上部に形成された
軸受部173(図3参照)に嵌合し、これにより、アシ
スト部材30は、回動突起32(軸受部173)を回動
中心として回動するように、ガイド部材17に取り付け
られる。尚、回動突起32の軸受部173への取付は、
2つのリブ172の上端部を両側に押し拡げることによ
って行われる。
ド・ローラ15aによって規制されるようになってい
る。即ち、アシスト部材30は、下端側部分がガイド・
ローラ15aに上方から当接する位置を、給紙ローラ3
に対する最大限の前進位置としている。従って、通常時
(用紙Pが存在していない場合、或いは、アシスト部材
30が用紙Pの反転湾曲部に押し付け力を作用させてい
ない場合)には、後述する付勢部材によって、ガイド・
ローラ15aに圧接している状態となっている。
スト部材30を付勢する付勢部材としての棒ばね33a
が図示の如く取り付けられている。棒ばね33aはガイ
ド部材17のばね受け部174(図8参照)と当接し、
そして変形して、アシスト部材30を給紙ローラ3に向
けて付勢する。また、ガイド部材30の上部には、ばね
受け部34が形成されていて、ばね受け部34には、棒
ばね33bを層通させる層通穴34aが形成されてい
る。一方、ガイド部材17側には棒ばね33bの一端を
固定するための棒ばね固定部175が形成されていて、
アシスト部材30は、ばね受け部34と棒ばね固定部1
75とによって保持される棒ばね33bの変形によっ
て、給紙ローラ3に向けて付勢されるようになってい
る。従って、アシスト部材30は、回動軸32を中心に
回動することにより給紙ローラ3に向かって進退可能
に、且つ、棒ばね33aと33bの2つの付勢部材によ
って、給紙ローラ3に向かって付勢された状態で、ガイ
ド部材17に取り付けられる。
に対する配置位置は、図6に示す様になっている。図6
に示す矢印は用紙Pの給送方向を示していて、用紙Pの
先端は、ガイド部材17を通過した後、仮想線で示す用
紙検出装置13に到達することとなる。用紙検出装置1
3は、給送される用紙Pの幅中心線cからずれた位置に
設置されていて、アシスト部材30は、図示の如く、用
紙Pの幅方向において、用紙検出装置13の配置位置と
一致するように配置される。換言すると、アシスト部材
30を通過した用紙P先端(用紙P先端における、幅方
向の一部)は、後に、用紙検出装置13と当接すること
となる。このように、アシスト部材30の用紙Pの幅方
向配置位置を用紙検出装置13の配置位置と一致させる
ことによって、用紙Pの先端が用紙検出装置13の用紙
検出部152から給送負荷(給送阻害力)を受けても確
実にこれに対向することができる。
動軸32は、ガイド部材17の軸受部173に、給紙ロ
ーラ3に対して若干量進退可能に取り付けられる。図7
は当該取り付け構造の拡大図(ガイド部材17の側面
図)であり、(A)はアシスト部材30が前述した最大
限の前進位置にある状態を、(B)はアシスト部材30
が(A)の状態から回動し、給紙ローラ3から遠ざかっ
た位置にある状態を示している。
には、符号32aで示す様にその末端部において上側が
半月状に削除されていて、実質的な意味において軸径が
小なるように形成されている(図5も参照)。従って、
回動軸32は実際には軸受部173に回動可能に嵌合す
ると同時に、嵌合した際に上下方向にクリアランスが存
在する為、その軸心が鉛直方向に僅かに移動可能となっ
ている。即ち、(A)に示す状態においては末端部32
aの上面と、軸受部173の上面173aとの間にクリ
アランスがあり、この状態から回動軸32が図における
反時計方向に回転し、且つ、上方にスライドすることに
よって、(B)の状態となる。
ーラ3に対して進退可能に構成されていることにより、
組み立て誤差によってガイド・ローラ15bが給紙ロー
ラ3に必要以上に強く圧接してバックテンションを発生
させる不具合を解消させることができる。
び図9を参照しつつ、アシスト部材30の作用効果につ
いて説明する。図8及び図9は給送経路を側面視したガ
イド部材17およびアシスト部材30の断面図であり、
図8は、アシスト部材30が最大限の前進位置にある状
態を、図9はアシスト部材30が給紙ローラ3から離間
する側に回動した状態を示している。
ーラ3と給紙従動ローラ4との間に挟圧され、給紙ロー
ラ3に巻回されて給送されている。図8は用紙P先端が
用紙検出装置13の用紙検出部152に当接した瞬間を
示していて、用紙検出部152からは何らの影響も受け
ていない。しかし、用紙検出部152は、前述の如くね
じりコイル・バネ180(図2参照)によって付勢され
ている。従って、この状態から用紙P先端が用紙検出部
152を上方に押し上げて通過し、用紙検出装置13に
用紙検出信号を発生させる為には一定の力が必要となる
が、略U字形に反転湾曲されている用紙Pは、特に図8
に示す反転湾曲区間Rにおいて撓み易くなっていて、用
紙Pの剛性によっては用紙検出部152を押し上げるこ
とができず、従って通常は、用紙P先端が用紙検出部1
52に一時的に停滞する場合がある。一方で、用紙P先
端において用紙検出部152に当接していない側は、こ
れに関わらず給送方向下流側に進む為、用紙検出装置1
3において正常な用紙検出を行うことができない。
30が用紙Pの反転湾曲区間Rの外側に配置されてい
る。図9は図8の状態から用紙P先端が更に進み、用紙
検出部152を押し上げて通過する瞬間を示している。
この状態までの過程において、まず、用紙P先端は用紙
検出部152からその進行を阻害する力を受け、その阻
害力は、反転湾曲区間Rに伝播して用紙Pは撓もうとす
る。ここで、アシスト部材30は、付勢部材によって給
紙ローラ3に向かって付勢されている為、用紙Pの反転
湾曲区間Rはアシスト部材30から押し付け力を受け
る。従って、該押し付け力が、即ち、用紙P先端が給送
方向下流側に進む為の進行力をアシストするアシスト力
となり、用紙P先端において用紙検出部152と当接す
る側は、用紙検出部152と当接しない側と足並みを揃
えて進行することができ、以て前述した用紙検出装置1
3による不正常な用紙検出を防止することができる。
取り動作時に、用紙Pを積極的に撓ませる区間となる。
即ち、“食い付き吐き出し”方式のスキュー取り動作を
行う際に、吐き出しされた用紙Pは給送経路上のいずれ
かで撓む必要があるが、既に反転湾曲している反転湾曲
区間Rに撓みが形成されれば、他の区間において不自然
な撓みを形成せずに済むこととなる。従って、本実施形
態においてはアシスト部材30は付勢部材(前述した棒
ばね33a、33b)によって常に給紙ローラ3に向け
て付勢された状態に置かれているが、スキュー取り動作
時にアシスト部材30を積極的に図9に示す退避状態と
するアシスト部材退避手段を設けることによって、より
適切なスキュー取り動作を行うことも可能となる。アシ
スト部材退避手段としては、例えば、アシスト部材30
を付勢する前述した棒ばね33a,33bのばね力を最
適化して、スキュー取り時に用紙Pが反転湾曲区間Rに
おいて撓もうとする際に、その撓み力によってアシスト
部材30が後退するようにすることが考えられ、その他
には、スキュー取り動作と連動して、アシスト部材30
を後退させるメカ機構を設けることが考えられる。
被記録材を給紙ローラによってU字状に反転湾曲させて
給送する給紙装置であって、反転湾曲によって給送方向
下流側へ向かう進行力が弱まる為に給送経路上の障害物
等から影響を受け易くなっていても、前記進行力をアシ
ストするアシスト部材が設けられているので、前記障害
物等に負けることなく、被記録材を給送方向下流側に向
けて力強く進行させることができる。
略側面図である。
は同右側面図であり、(c)は用紙を検出している状態
における同右側面図である。
面図である。
断面図である。
断面図である。
図である。
置の、給送経路の側面図である。
置の、給送経路の側面図である。
置の、給送経路の側面図である。
置の、給送経路の側面図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 被記録材を外周面に巻回して給送し、こ
れによって側面視略U字形の形状をなす被記録材の給送
経路を形成する給紙ローラと、 前記給紙ローラとの間で被記録材をニップすることによ
って前記給紙ローラと被記録材との間に摩擦力を発生さ
せ、該摩擦力によって前記給紙ローラによる被記録材の
給送を実現させる給紙ローラ補助手段と、 前記給紙ローラの外周面から離間して位置し、前記被記
録材と接触して給送方向へ被記録材を案内するガイド部
材と、を有する給紙装置であって、 前記給紙ローラと前記給紙ローラ補助手段とのニップ点
より給送方向下流側であって且つ円弧状となっている被
記録材の反転湾曲部の外側に設けられ、該反転湾曲部を
外側から押し付けることにより、被記録材が反転湾曲部
から先の給送経路を進むための進行力をアシストするア
シスト部材と、 被記録材と接触することにより被記録材の通過を検出す
る被記録材検出装置と、を有し、 該被記録材検出装置が、前記アシスト部材より給送方向
下流側であって且つ被記録材の反転湾曲が終了して側面
視略直線状となる給送経路上において、給送される被記
録材の幅中心からずれた位置において被記録材と接触す
るように配置されている、 ことを特徴とする給紙装置。 - 【請求項2】 請求項1において、少なくとも1つの前
記アシスト部材の被記録材幅方向配置位置が、前記被記
録材検出装置の被記録材幅方向配置位置と一致するよう
に設けられている、 ことを特徴とする給紙装置。 - 【請求項3】 請求項1または2において、前記アシス
ト部材が、被記録材の幅方向に渡って複数個設けられて
いる、 ことを特徴とする給紙装置。 - 【請求項4】 請求項1から3のいずれか1項におい
て、前記アシスト部材が、 前記ガイド部材において被記録材を案内するガイド面と
略同一形状からなる、被記録材の反転湾曲部を押し付け
るアシスト面と、 前記ガイド面の給送方向下流側端部付近に設けられた回
動中心と、を有し、 回動することにより前記給紙ローラに対して進退可能
に、且つ、付勢部材によって前記給紙ローラに向かって
付勢された状態で前記ガイド部材に取り付けられてい
る、 ことを特徴とする給紙装置。 - 【請求項5】 請求項1から4のいずれか1項におい
て、前記アシスト部材における被記録材の反転湾曲部を
押し付けるアシスト面には、被記録材と接触して回転す
るガイド・ローラが設けられている、 ことを特徴とする給紙装置。 - 【請求項6】 請求項5において、前記ガイド・ローラ
が前記アシスト面の給送方向下流側端部付近に少なくと
も1つ、前記給紙ローラに対して進退可能に設けられて
いる、ことを特徴とする給紙装置。 - 【請求項7】 請求項1から6のいずれか1項におい
て、前記給紙ローラと、被記録材に記録を行う記録部へ
被記録材を搬送する搬送ローラとを駆動制御することに
より被記録材の斜行を解消する、食い付き吐き出し方式
又は突き当て方式のスキュー取り手段を有し、 該スキュー取り時に、前記アシスト部材を前記給紙ロー
ラから離間させるアシスト部材退避手段が設けられてい
る、 ことを特徴とする給紙装置。 - 【請求項8】 請求項1から7のいずれか1項に記載の
給紙装置を備えていることを特徴とする記録装置。
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