JP3519197B2 - 船舶のエンジン支持構造 - Google Patents
船舶のエンジン支持構造Info
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B63—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
- B63H—MARINE PROPULSION OR STEERING
- B63H21/00—Use of propulsion power plant or units on vessels
- B63H21/30—Mounting of propulsion plant or unit, e.g. for anti-vibration purposes
- B63H21/305—Mounting of propulsion plant or unit, e.g. for anti-vibration purposes with passive vibration damping
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Ocean & Marine Engineering (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
- Vibration Dampers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、クランク軸を船体
長手方向に向けるとともに、船体との間に複数の弾性体
製マウントを介在させて支持するようにした船舶のエン
ジン支持構造に関する。
長手方向に向けるとともに、船体との間に複数の弾性体
製マウントを介在させて支持するようにした船舶のエン
ジン支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に所謂マリンエンジンと称される船
舶用エンジンには船内機,船内外機,船外機があり、船
内外機には図8に示すようなエンジンhとスクリュー部
分sを直結した直結タイプと、図9に示すようなエンジ
ンhとスクリュー部分sとを中間軸tを介して接続した
中間軸タイプとがある。そしていずれのタイプのエンジ
ン支持構造においても、エンジンhの振動が船体fに伝
わるのを軽減するために、複数の弾性体製のマウント
(図示略)をエンジンhと船体fとの間に介在させて、
これらのマウントによって、エンジンhを支持する構造
となっている。上記マウントの配置については、従来
は、マウントをクランクシャフトを対称軸として、その
左右に前後1対ずつ配設するのが一般的であった。
舶用エンジンには船内機,船内外機,船外機があり、船
内外機には図8に示すようなエンジンhとスクリュー部
分sを直結した直結タイプと、図9に示すようなエンジ
ンhとスクリュー部分sとを中間軸tを介して接続した
中間軸タイプとがある。そしていずれのタイプのエンジ
ン支持構造においても、エンジンhの振動が船体fに伝
わるのを軽減するために、複数の弾性体製のマウント
(図示略)をエンジンhと船体fとの間に介在させて、
これらのマウントによって、エンジンhを支持する構造
となっている。上記マウントの配置については、従来
は、マウントをクランクシャフトを対称軸として、その
左右に前後1対ずつ配設するのが一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、エンジンの
重心は必ずしもクランクシャフトの軸線上に有る訳では
なく、重心がクランクシャフトの軸線上に無い場合に
は、左右のマウントで決まる弾性中心が重心から離れる
ために、エンジンから2つ以上のモードの振動が同時に
発生するいわゆる連成振動が発生し易いという問題があ
った。
重心は必ずしもクランクシャフトの軸線上に有る訳では
なく、重心がクランクシャフトの軸線上に無い場合に
は、左右のマウントで決まる弾性中心が重心から離れる
ために、エンジンから2つ以上のモードの振動が同時に
発生するいわゆる連成振動が発生し易いという問題があ
った。
【0004】更に、従来は前側,後側のマウントの高さ
位置がいずれも重心の高さ位置から離れていることが多
く、これによっても弾性中心がエンジン重心から離れ、
連成振動が生じるという問題があった。
位置がいずれも重心の高さ位置から離れていることが多
く、これによっても弾性中心がエンジン重心から離れ、
連成振動が生じるという問題があった。
【0005】また、従来の船舶においては、マウントの
高さ位置を調整する高さ調整機構がエンジンとマウント
との間に設けられていることが多く、高さ調整を行った
際に、エンジン重心からマウント中心までの距離が変化
してしまい、取付けマウントの組合せで決まるネジリバ
ネ定数が設計値からずれてしまうという問題があった。
高さ位置を調整する高さ調整機構がエンジンとマウント
との間に設けられていることが多く、高さ調整を行った
際に、エンジン重心からマウント中心までの距離が変化
してしまい、取付けマウントの組合せで決まるネジリバ
ネ定数が設計値からずれてしまうという問題があった。
【0006】本発明は上記問題に鑑みてなされたもので
あって、エンジンの挙動変化による連成振動の発生を抑
制して船体全体の振動を軽減でき、しかも、部品点数を
少なくして構造の簡単化を図ることができる船舶のエン
ジン構造を提供することを目的としている。
あって、エンジンの挙動変化による連成振動の発生を抑
制して船体全体の振動を軽減でき、しかも、部品点数を
少なくして構造の簡単化を図ることができる船舶のエン
ジン構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、クラ
ンク軸を船体長手方向に向けるとともに、船体との間に
複数の弾性体製マウントを介在させて支持するようにし
た船舶のエンジン支持構造のおいて、エンジン重心より
前側に配置された2組の前側マウントと、後側に配置さ
れた1組の後側マウントとでエンジンを支持するととも
に、上記2組の前側マウントを、平面視で上記重心を通
るクランク軸と平行な直線を挟んで略左、右対称位置に
位置し、かつ側面視でクランク軸と略同じ高さ位置に位
置するように配置し、さらに船底上に設けられたエンジ
ンベッドに取り付け、上記1組の後側マウントを、平面
視で略上記直線上に位置し、かつ側面視で上記重心と略
同じ高さ位置に位置するように配置し、さらにドライブ
ユニットを支持するトランサムボードのエンジン出力取
り出し部より上側に前向きに突設されたボード側支持プ
レートとエンジン側支持プレートとの間に取り付けたこ
とを特徴とするものである。
ンク軸を船体長手方向に向けるとともに、船体との間に
複数の弾性体製マウントを介在させて支持するようにし
た船舶のエンジン支持構造のおいて、エンジン重心より
前側に配置された2組の前側マウントと、後側に配置さ
れた1組の後側マウントとでエンジンを支持するととも
に、上記2組の前側マウントを、平面視で上記重心を通
るクランク軸と平行な直線を挟んで略左、右対称位置に
位置し、かつ側面視でクランク軸と略同じ高さ位置に位
置するように配置し、さらに船底上に設けられたエンジ
ンベッドに取り付け、上記1組の後側マウントを、平面
視で略上記直線上に位置し、かつ側面視で上記重心と略
同じ高さ位置に位置するように配置し、さらにドライブ
ユニットを支持するトランサムボードのエンジン出力取
り出し部より上側に前向きに突設されたボード側支持プ
レートとエンジン側支持プレートとの間に取り付けたこ
とを特徴とするものである。
【0008】ここで、マウントを前側1組、後側2組と
しないのは、エンジンの重心は前寄りにあるので、前側
1組とすると前側のマウントに対する荷重が過大になる
ためである。また、ローリング(クランク軸回りの揺
動)を防止するには、重心からマウントまでのアーム長
が長いほうが有利であるが、エンジン前部は幅が広いの
で、前2組とした場合は支持ブラケットを長くすること
なくアーム長を長くできる。
しないのは、エンジンの重心は前寄りにあるので、前側
1組とすると前側のマウントに対する荷重が過大になる
ためである。また、ローリング(クランク軸回りの揺
動)を防止するには、重心からマウントまでのアーム長
が長いほうが有利であるが、エンジン前部は幅が広いの
で、前2組とした場合は支持ブラケットを長くすること
なくアーム長を長くできる。
【0009】
【0010】請求項2の発明は、請求項1の船舶のエン
ジン支持構造において、上記2組の前側マウントは、上
記重心近傍を指向するよう傾斜してそれぞれ配設されて
いることを特徴とするものである。
ジン支持構造において、上記2組の前側マウントは、上
記重心近傍を指向するよう傾斜してそれぞれ配設されて
いることを特徴とするものである。
【0011】請求項3の発明は、請求項1又は2のエン
ジン支持構造において、上記2組の前側マウントと上記
1組の後側マウントの高さがそれぞれ調節可能であるこ
とを特徴とし、請求項4の発明は、高さ調節機構がマウ
ントと船体との間に配設されていることを特徴とするも
のである。
ジン支持構造において、上記2組の前側マウントと上記
1組の後側マウントの高さがそれぞれ調節可能であるこ
とを特徴とし、請求項4の発明は、高さ調節機構がマウ
ントと船体との間に配設されていることを特徴とするも
のである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る船舶のエンジ
ン支持構造の実施の形態について、図面を参照しつつ説
明する。図1は、請求項1,2,4の発明の一実施形態
による船舶のエンジン支持構造の概略平面図、図2は側
面図、図3は正面図、図4は後側マウントの取付け状態
を示す部分側面図である。
ン支持構造の実施の形態について、図面を参照しつつ説
明する。図1は、請求項1,2,4の発明の一実施形態
による船舶のエンジン支持構造の概略平面図、図2は側
面図、図3は正面図、図4は後側マウントの取付け状態
を示す部分側面図である。
【0013】本実施の形態の船舶のエンジン支持構造
は、図1に示すように、エンジン重心Gより前側に配置
された2組の前側左,右マウント1A,1Bと、後側に
配置された1組の後側マウント2とでエンジン3を支持
するとともに、2組の前側左,右マウント1A,1Bを
平面視で重心Gを通るクランク軸Cと平行な直線S(図
1において、クランク軸Cに対して寸法Dだけ離れた位
置を通る直線)を挟んで略左,右対称位置(図1におい
て、上下に寸法L,L分離れた位置)に、1組の後側マ
ウント2を平面視で直線S上にそれぞれ配設している。
は、図1に示すように、エンジン重心Gより前側に配置
された2組の前側左,右マウント1A,1Bと、後側に
配置された1組の後側マウント2とでエンジン3を支持
するとともに、2組の前側左,右マウント1A,1Bを
平面視で重心Gを通るクランク軸Cと平行な直線S(図
1において、クランク軸Cに対して寸法Dだけ離れた位
置を通る直線)を挟んで略左,右対称位置(図1におい
て、上下に寸法L,L分離れた位置)に、1組の後側マ
ウント2を平面視で直線S上にそれぞれ配設している。
【0014】側面から見ると、図2に示すように、2組
の前側左,右マウント1A,1Bはクランク軸Cと略同
じ高さ位置に配置されており、1組の後側マウント2は
重心Gと略同じ高さ位置に配置されている。上記2組の
前側左,右マウント1A,1Bは、船底6上に設けられ
たエンジンベッド11とエンジン3の側面下部に取り付
けられたブラケット4aとの間に、高さ調整機構4を介
して配設されている。前側右マウント1Bはエンジンベ
ッド11の右側の上方に配設され、前側左マウント1A
はエンジンベッド11の左側の内側にボルト、ナット1
2で連結された延長エンジンベッド11Aの上方に配設
されている。この延長エンジンベッド11Aの脚部11
cはラバー11Bを介してエンジンベッド11の底部で
支持されている。
の前側左,右マウント1A,1Bはクランク軸Cと略同
じ高さ位置に配置されており、1組の後側マウント2は
重心Gと略同じ高さ位置に配置されている。上記2組の
前側左,右マウント1A,1Bは、船底6上に設けられ
たエンジンベッド11とエンジン3の側面下部に取り付
けられたブラケット4aとの間に、高さ調整機構4を介
して配設されている。前側右マウント1Bはエンジンベ
ッド11の右側の上方に配設され、前側左マウント1A
はエンジンベッド11の左側の内側にボルト、ナット1
2で連結された延長エンジンベッド11Aの上方に配設
されている。この延長エンジンベッド11Aの脚部11
cはラバー11Bを介してエンジンベッド11の底部で
支持されている。
【0015】上記の前側左,右マウント1A,1Bの高
さ調整機構4は、左,右マウント1A,1Bに固着され
エンジンベッド11,延長エンジンベッド11Aを下方
に貫通するボルト4cと、このボルト4cに螺合された
上下一対の高さ調整ナット4d,4eとで構成されてお
り、該上下一対の高さ調整ナット4d,4eを回転して
ボルト4cを進退させることによって、前側左,右マウ
ント1A,1Bの高さ調整を行うようになっている。
さ調整機構4は、左,右マウント1A,1Bに固着され
エンジンベッド11,延長エンジンベッド11Aを下方
に貫通するボルト4cと、このボルト4cに螺合された
上下一対の高さ調整ナット4d,4eとで構成されてお
り、該上下一対の高さ調整ナット4d,4eを回転して
ボルト4cを進退させることによって、前側左,右マウ
ント1A,1Bの高さ調整を行うようになっている。
【0016】また、図2,図4に示すように、上記後側
マウント2は、船底6の後端から斜め上向きに延び、ド
ライブユニット8の前側面が固定されたトランサムボー
ド7に前向きに突設されたボード側支持プレート7aと
エンジン3側のフライホイールハウジング9の後部に設
けられたエンジン側支持プレート10との間に高さ調整
機構5を介して配設されている。
マウント2は、船底6の後端から斜め上向きに延び、ド
ライブユニット8の前側面が固定されたトランサムボー
ド7に前向きに突設されたボード側支持プレート7aと
エンジン3側のフライホイールハウジング9の後部に設
けられたエンジン側支持プレート10との間に高さ調整
機構5を介して配設されている。
【0017】上記後側マウント2は、円筒形状となって
おり、中心部が高さ調整機構5の軸部5fに貫通支持さ
れ、外周部がエンジン側支持プレート10に形成された
円孔10a内に嵌入支持されており、この1組の後側マ
ウント2は重心Gと略同じ高さ位置に配設されている。
おり、中心部が高さ調整機構5の軸部5fに貫通支持さ
れ、外周部がエンジン側支持プレート10に形成された
円孔10a内に嵌入支持されており、この1組の後側マ
ウント2は重心Gと略同じ高さ位置に配設されている。
【0018】上記後側マウント2の高さ調整機構5は、
ボルト5aと、このボルト5aに螺合された上下一対の
高さ調整ナット5b,5cと、これら高さ調整ナット5
b,5c間に水平片5dが配設された左,右一対のブラ
ケット5eと、このブラケット5e,5eの上端部に水
平向きに貫通配設された軸部5fとで構成され、上下一
対の高さ調整ナット5b,5cを回転させることによっ
て、ブラケット5eを上下移動させて1組の後側マウン
ト2の高さ位置を調整するようになっている。
ボルト5aと、このボルト5aに螺合された上下一対の
高さ調整ナット5b,5cと、これら高さ調整ナット5
b,5c間に水平片5dが配設された左,右一対のブラ
ケット5eと、このブラケット5e,5eの上端部に水
平向きに貫通配設された軸部5fとで構成され、上下一
対の高さ調整ナット5b,5cを回転させることによっ
て、ブラケット5eを上下移動させて1組の後側マウン
ト2の高さ位置を調整するようになっている。
【0019】このように、本実施形態では2組の前側
左,右マウント1A,1Bをエンジン3の重心Gを通る
直線Sに対して対称に設け、1組の後側マウント2を上
記直線S上に設けたので、平面から見た場合の弾性中心
が重心Gを通る直線S上に位置することとなり、エンジ
ン3の挙動変化による連成振動が抑制され、船体全体で
見た場合の振動を軽減できる。
左,右マウント1A,1Bをエンジン3の重心Gを通る
直線Sに対して対称に設け、1組の後側マウント2を上
記直線S上に設けたので、平面から見た場合の弾性中心
が重心Gを通る直線S上に位置することとなり、エンジ
ン3の挙動変化による連成振動が抑制され、船体全体で
見た場合の振動を軽減できる。
【0020】また、前側マウントを2個,後側マウント
を1個としたので、平面から見た場合に弾性中心が前側
マウント側寄り、つまり重心G寄りとなり、しかも後側
マウント2の高さ位置をエンジン3の重心Gと同じ位置
としたので、側面から見た場合に弾性中心が上側寄り、
つまり重心寄りとなり、このようにして弾性中心が全体
として重心Gに近づくこととなり、その結果、上記連成
振動をより一層抑制できる。
を1個としたので、平面から見た場合に弾性中心が前側
マウント側寄り、つまり重心G寄りとなり、しかも後側
マウント2の高さ位置をエンジン3の重心Gと同じ位置
としたので、側面から見た場合に弾性中心が上側寄り、
つまり重心寄りとなり、このようにして弾性中心が全体
として重心Gに近づくこととなり、その結果、上記連成
振動をより一層抑制できる。
【0021】また、エンジン3の支持を3つのマウント
1A,1B、2による3点支持構造としたので、部品点
数を少なくして構造の簡単化を図ることができる。
1A,1B、2による3点支持構造としたので、部品点
数を少なくして構造の簡単化を図ることができる。
【0022】さらにまた、2組の前側マウント1A,1
Bと1組の後側マウント2の高さ位置を高さ調整機構
4、5によって調整するようにしたので、同一仕様のマ
ウントを異なるエンジンに採用する場合でも2組の前側
マウント1A,1Bと1組の後側マウント2との高さ位
置を調整することにより、クランク軸高さとスクリュー
部軸高さとのずれを防止でき、この点からエンジン3の
振動を抑制することができる。
Bと1組の後側マウント2の高さ位置を高さ調整機構
4、5によって調整するようにしたので、同一仕様のマ
ウントを異なるエンジンに採用する場合でも2組の前側
マウント1A,1Bと1組の後側マウント2との高さ位
置を調整することにより、クランク軸高さとスクリュー
部軸高さとのずれを防止でき、この点からエンジン3の
振動を抑制することができる。
【0023】また、前側マウント1A,1Bの高さ調節
機構4及び後側マウント2の高さ調節機構5をマウント
と船体との間に設けたので、高さ調節を行っても、エン
ジン重心とマウント中心との距離が変化することはな
く、マウントのバネ定数が設計値から変化するのを防止
できる。
機構4及び後側マウント2の高さ調節機構5をマウント
と船体との間に設けたので、高さ調節を行っても、エン
ジン重心とマウント中心との距離が変化することはな
く、マウントのバネ定数が設計値から変化するのを防止
できる。
【0024】図6,図7は上記実施形態の効果を説明す
るための図である。重心点での回転成分を示す図6から
明らかなように、従来構造の場合、常用運転域に連成し
た多数の共振モードが存在している(同図(a) )のに対
し、本実施形態の場合、常用運転域以下に共振モードが
移動しており、また連成の程度も少なくなっている(同
図(b) )。
るための図である。重心点での回転成分を示す図6から
明らかなように、従来構造の場合、常用運転域に連成し
た多数の共振モードが存在している(同図(a) )のに対
し、本実施形態の場合、常用運転域以下に共振モードが
移動しており、また連成の程度も少なくなっている(同
図(b) )。
【0025】また、図7に示すように、運転席での騒音
は全運転域において低下しており(同図(a) )、また運
転席足元の振動については特に中速回転域において低下
しており(同図(b) )、さらにまたアフトデッキ床の振
動については特に低中速回転域において大幅に低下して
いる。
は全運転域において低下しており(同図(a) )、また運
転席足元の振動については特に中速回転域において低下
しており(同図(b) )、さらにまたアフトデッキ床の振
動については特に低中速回転域において大幅に低下して
いる。
【0026】図5は、請求項3の発明の一実施形態によ
る船舶のエンジン支持構造の正面図である。
る船舶のエンジン支持構造の正面図である。
【0027】本実施形態は、前側左,右マウント1A,
1Bをクランク軸方向に見た場合に、それぞれの軸線
E,Eが重心Gを通る直線Sの近傍(本実施形態では若
干上側)にて交差するように傾斜配設した例である。船
体側支持部6aの上面6b,及びエンジン側支持部3a
の下面3bを上記軸線Eと直交するよう斜めに形成し、
該上面6b,下面3b間に上記左,右マウント1A,1
Bを固着している。
1Bをクランク軸方向に見た場合に、それぞれの軸線
E,Eが重心Gを通る直線Sの近傍(本実施形態では若
干上側)にて交差するように傾斜配設した例である。船
体側支持部6aの上面6b,及びエンジン側支持部3a
の下面3bを上記軸線Eと直交するよう斜めに形成し、
該上面6b,下面3b間に上記左,右マウント1A,1
Bを固着している。
【0028】このように本実施形態では、前側左,右マ
ウント1A,1Bを重心Gを通る直線S近傍に向けて斜
めに配設したので、エンジン振動の船体への伝達をより
一層抑制することができる。
ウント1A,1Bを重心Gを通る直線S近傍に向けて斜
めに配設したので、エンジン振動の船体への伝達をより
一層抑制することができる。
【0029】
【発明の効果】請求項1の船舶のエンジン支持構造によ
れば、2組の前側マウントをエンジンの重心を通る直線
に対して略対称に設け、1組の後側マウントを上記直線
上に設けたので、弾性中心が上記直線上に位置すること
となり、また前側マウント2個,後側マウント1個であ
ることから、平面から見たとき弾性中心が上記直線上に
て前側寄り、つまりエンジン重心寄りとなり、連成振動
が抑制され、船体全体の振動を軽減でき、またエンジン
のマウントによる支持を3点支持構造としたことから、
部品点数を少なくして構造の簡単化を図ることができる
効果を奏する。
れば、2組の前側マウントをエンジンの重心を通る直線
に対して略対称に設け、1組の後側マウントを上記直線
上に設けたので、弾性中心が上記直線上に位置すること
となり、また前側マウント2個,後側マウント1個であ
ることから、平面から見たとき弾性中心が上記直線上に
て前側寄り、つまりエンジン重心寄りとなり、連成振動
が抑制され、船体全体の振動を軽減でき、またエンジン
のマウントによる支持を3点支持構造としたことから、
部品点数を少なくして構造の簡単化を図ることができる
効果を奏する。
【0030】またエンジン支持構造によれば、後側マウ
ントの高さ位置をエンジン重心の高さ位置と略同じとし
たので、側面から見たとき弾性中心が上側寄りつまりエ
ンジン重心寄りとなり、この点から連成振動をより一層
抑制することができる効果を奏する。
ントの高さ位置をエンジン重心の高さ位置と略同じとし
たので、側面から見たとき弾性中心が上側寄りつまりエ
ンジン重心寄りとなり、この点から連成振動をより一層
抑制することができる効果を奏する。
【0031】請求項2の船舶のエンジン支持構造によれ
ば、2組の前側マウントを、重心近傍に向けて傾斜して
配設したので、エンジン振動を効率良く吸収することが
できる効果を奏する。
ば、2組の前側マウントを、重心近傍に向けて傾斜して
配設したので、エンジン振動を効率良く吸収することが
できる効果を奏する。
【0032】請求項3の船舶のエンジン支持構造によれ
ば、マウントの高さを調整可能としたので、適用される
エンジン重量、すなわちマウントの沈み込み量に応じ
て、マウントの高さ位置を調整することができ、これに
より異なる機種のエンジンにも適用でき汎用性を高める
ことができる。
ば、マウントの高さを調整可能としたので、適用される
エンジン重量、すなわちマウントの沈み込み量に応じ
て、マウントの高さ位置を調整することができ、これに
より異なる機種のエンジンにも適用でき汎用性を高める
ことができる。
【0033】請求項4のエンジン支持構造によれば、高
さ調節機構をマウントと船体との間に配置したので、マ
ウント高さ調整を行った場合にもエンジン重心からマウ
ント中心までの距離が変化することはなく、マウントの
バネ定数が設計値から変化することを防止できる効果が
ある。
さ調節機構をマウントと船体との間に配置したので、マ
ウント高さ調整を行った場合にもエンジン重心からマウ
ント中心までの距離が変化することはなく、マウントの
バネ定数が設計値から変化することを防止できる効果が
ある。
【図1】船舶のエンジン支持構造の実施の形態の概略平
面図である。
面図である。
【図2】船舶のエンジン支持構造の実施の形態の側面図
である。
である。
【図3】船舶のエンジン支持構造の実施の形態の正面図
である。
である。
【図4】後側マウントの取付け態様を示す部分側面図で
ある。
ある。
【図5】他の実施の形態の船舶エンジン支持構造の正面
図である。
図である。
【図6】本発明の効果を説明するための実験結果を示す
図である。
図である。
【図7】本発明の効果を説明するための実験結果を示す
図である。
図である。
【図8】船舶の一例を示す一部断面側面図である。
【図9】船舶の他の例を示す一部断面側面図である。
G エンジン重心
C クランク軸
S クランク軸と平行な直線
1A,1B 前側マウント
2 後側マウント
3 エンジン
4,5 高さ調整機構
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平5−38951(JP,A)
特開 昭56−79023(JP,A)
特開 平4−203636(JP,A)
特開 平7−293637(JP,A)
特開 平6−118974(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
F16F 15/08
F16F 7/00 - 7/14
B63H 21/30
Claims (4)
- 【請求項1】 クランク軸を船体長手方向に向けるとと
もに、船体との間に複数の弾性体製マウントを介在させ
て支持するようにした船舶のエンジン支持構造のおい
て、エンジン重心より前側に配置された2組の前側マウ
ントと、後側に配置された1組の後側マウントとでエン
ジンを支持するとともに、上記2組の前側マウントを、
平面視で上記重心を通るクランク軸と平行な直線を挟ん
で略左、右対称位置に位置し、かつ側面視でクランク軸
と略同じ高さ位置に位置するように配置し、さらに船底
上に設けられたエンジンベッドに取り付け、上記1組の
後側マウントを、平面視で略上記直線上に位置し、かつ
側面視で上記重心と略同じ高さ位置に位置するように配
置し、さらにドライブユニットを支持するトランサムボ
ードのエンジン出力取り出し部より上側に前向きに突設
されたボード側支持プレートとエンジン側支持プレート
との間に取り付けたことを特徴とする船舶のエンジン支
持構造。 - 【請求項2】 請求項1 において、上記2組の前側マウ
ントは、クランク軸方向に見て上記重心近傍を指向する
よう傾斜してそれぞれ配設されていることを特徴とする
船舶のエンジン支持構造。 - 【請求項3】 請求項1又は2 において、上記2組の前
側マウントと上記1組の後側マウントの高さがそれぞれ
調節可能であることを特徴とする船舶のエンジン支持構
造。 - 【請求項4】 請求項3 において、高さ調節機構がマウ
ントと船体との間に配設されていることを特徴とする船
舶のエンジン支持構造。
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