JP3518670B2 - ディスクプレーヤにおける情報読取点の送り速度制御装置 - Google Patents

ディスクプレーヤにおける情報読取点の送り速度制御装置

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  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)
  • Moving Of Head For Track Selection And Changing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録ディスクから
記録情報の再生を行うディスクプレーヤにおける情報読
取点の送り速度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光学、光磁気又は磁気方式の情報記録デ
ィスク(以下、単に、記録ディスクと称する)として、
CD、DVD、MD、MO、ハードディスク等が実用化
されている。かかる記録ディスクから情報データの再生
を行うディスクプレーヤでは、ピックアップの情報読取
点を所望の記録位置(ディスク記録面上の)へ高速に移
送させるべく、ディスク半径方向への送り速度を制御す
る速度サーボを実施している。この速度サーボでは、ピ
ックアップの情報読取点が記録ディスクの記録面上に形
成されている記録トラックを横切る際に得られるトラッ
キングエラー信号を利用することにより、上記情報読取
点の送り速度が所定の一定速度となるように制御する技
術である。
【0003】すなわち、先ず、トラックジャンプ時に得
られるトラッキングエラー信号を所定閾値にて2値化す
ることにより、情報読取点が記録トラックを横切る度に
その論理レベルが"1"、"0"、"1"(又は"0"、"
1"、"0")の如く変化するトラッククロス信号を生成
する。この際、かかるトラッククロス信号のパルス幅
は、現時点でのスライダの移送速度と、トラッキングア
クチュエータが情報読取点を移送している速度とを加算
した速度に対応している。つまり、情報読取点は、トラ
ッククロス信号のパルス幅が長い場合には低速移送を行
っており、短い場合には高速移送を行っていることにな
る。
【0004】従って、このトラッククロス信号のパルス
幅が短い場合には減速、長い場合には加速させるよう
に、上記スライダとトラッキングアクチュエータに対し
て速度サーボを掛ければ、トラックジャンプ時における
情報読取点の移送速度を一定速度に制御出来るのであ
る。しかしながら、ディスク記録面上に生じた傷等に起
因して、上記トラッキングエラー信号の振幅レベルが小
となると、その間、上記トラッククロス信号が欠落す
る。よって、現時点での情報読取点の移送速度とは関係
なく、トラッククロス信号のパルス幅が長大となり、こ
れを収束させようとして必要以上に大なるスライダ及び
トラッキングアクチュエータ駆動が為されてしまう。従
って、その後、例えトラッククロス信号のパルス幅が正
常な状態に戻っても、サーボを迅速に収束させることが
困難になり、安定した定速度制御が為されなくなるとい
う問題が発生した。又、ノイズ等の影響により、トラッ
キングエラー信号に関わりのない誤ったパルス列が上記
トラッククロス信号上に重畳し、その結果、トラッキン
グエラー信号のパルス幅が異常に短くなってしまった場
合にも同様な問題が起こった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる問題
を解決せんとして為されたものであり、記録ディスクの
記録面上に生じた傷又はノイズ等の影響を低減して、安
定した速度制御を実施することが出来るディスクプレー
ヤにおける情報読取点の送り速度制御装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によるディスクプ
レーヤにおける情報読取点の送り速度制御装置は、記録
ディスクに形成されている記録トラックから記録情報の
読み取りを行って読取信号を得る情報読取手段と、前記
情報読取手段の情報読取点を前記記録トラックを横断す
るように移送する移送手段と、を備えたディスクプレー
ヤにおける情報読取点の送り速度制御装置であって、前
記読取信号に基づいてトラッキングエラー信号を生成す
るトラッキングエラー生成手段と、前記トラッキングエ
ラー信号に基づいて前記記録トラックを横断する方向に
おける前記情報読取点の移送速度に対応した速度信号を
生成する速度信号生成手段と、前記情報読取手段のトラ
ックジャンプ動作時において前記速度信号と所定の一定
速度との差分に対応した速度エラー信号を生成する速度
エラー信号生成手段と、前記速度エラー信号の低域成分
を抽出して速度エラー低域信号を得るローパスフィルタ
と、前記情報読取手段のトラックジャンプ動作時におい
て前記速度信号が所定速度範囲内に含まれる場合には前
記速度エラー信号に応じた速度で前記情報読取点が移動
するように前記移送手段を移送駆動せしめる一方、前記
速度信号が所定速度範囲内に含まれない場合には前記速
度エラー信号に代えて前記速度エラー低域信号に応じ
速度で前記情報読取点が移動するように前記移送手段を
移送駆動せしめる定速度制御手段とを有する。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、本発明による情報読取点
の送り速度制御装置が搭載されたディスクプレーヤの概
略構成を示す図である。図1において、例えばDVD又
はCD等からなる記録ディスク1の記録面上には、螺旋
状もしくは同心円状の記録トラックに沿って情報データ
(音声データ、映像データ、及びコンピュータデータ)
を担うピット列が形成されている。
【0008】ピックアップ2には、記録ディスク1の記
録面に3つのビーム光を照射して図2(a)に示される
が如く、記録トラックT上にビームスポットS1〜S3
を形成させるビーム光発生器(図示せぬ)が搭載されて
いる。尚、かかるビーム光発生器は、図2(a)に示さ
れるように、ビームスポットS1のスポット中心が記録
トラック上、ビームスポットS2及びS3各々のスポッ
ト中心が夫々記録トラックに対してディスク内周側及び
外周側にずれた位置に形成されるように、予めその取り
付けが為されている。
【0009】更に、ピックアップ2には、上記ビーム光
の照射による反射光を受光してこれを電気信号に変換す
る図2(b)に示されるが如き光検出器21〜23が搭
載されている。光検出器21は、図2(b)に示される
が如く、4つの独立した受光素子を備えている。これら
4つの独立した受光素子各々は、図2(a)に示される
が如きビームスポットS1による反射光を受光し、これ
を電気信号に変換したものを夫々読取信号RB1〜RB4
として出力する。光検出器22は、図2(a)に示され
るが如きビームスポットS2による反射光を受光し、こ
れを電気信号に変換したものを読取信号RAとして出力
する。光検出器23は、図2(a)に示されるが如きビ
ームスポットS3による反射光を受光し、これを電気信
号に変換したものを読取信号RCとして出力する。尚、
これら光検出器21〜23は、システム制御回路6から
供給されたビームオン/オフ制御信号LDに応じて、そ
のビーム照射を行うか否かが制御される。
【0010】又、ピックアップ2には、上記ビーム光各
々を情報読取点としての対物レンズ(図示せず)を介し
て記録ディスク1の記録トラック上に導き、上記ビーム
スポットによる反射光を上記対物レンズ及びシリンドリ
カルレンズ(図示せず)を介して光検出器21に導く為
の光学機構(図示せず)が搭載されている。更に、ピッ
クアップ2には、上記情報読取点としての対物レンズの
向きをディスク半径方向に偏倚せしめるトラッキングア
クチュエータ(図示せず)、及び上記ビームスポットの
焦点位置を調整するフォーカシングアクチュエータ(図
示せず)が搭載されている。
【0011】上述した如き構成により、ピックアップ2
は、記録ディスク1から記録情報の読取りを行い、この
際得られた上記読取信号RA、RB1〜RB4、及びRC
をヘッドアンプ3及びエラー生成回路4に供給する。ヘ
ッドアンプ3は、上記ピックアップ2から供給された読
取信号RB1〜RB4の総和を求め、これを所望に増幅し
て得た信号を情報読取信号Rfとして、これを情報デー
タ再生回路30に供給する。
【0012】情報データ再生回路30は、かかる情報読
取信号Rfを2値化した後、復調及び誤り訂正処理を施
すことにより、記録ディスク1に記録されていたデータ
を復元する。更に、情報データ再生回路30は、復元し
たデータに対して情報(映像、音声、コンピュータデー
タ)復号処理を施すことにより、情報データの再生を行
いこれを再生情報データとして出力する。
【0013】エラー生成回路4は、ピックアップ2から
供給された上記読取信号RA、RB 1〜RB4、RCに基
づき、フォーカスエラー信号FE、及びトラッキングエ
ラー信号TEを各々生成し、これらをサーボ制御回路5
に供給する。更に、エラー生成回路4は、かかるトラッ
キングエラー信号TEを、トラッククロス信号生成回路
45にも供給する。
【0014】図3は、かかるエラー生成回路4の内部構
成を示す図である。図3において、フォーカスエラー信
号生成回路41は、光検出器21における4つの独立し
た受光素子の内の互いに対向している受光素子同士の出
力和を夫々求め、両者の差分信号をフォーカスエラー信
号FEとして生成する。例えば、以下の演算を行うこと
によりフォーカスエラー信号FEを求めるのである。
【0015】 FE=(RB1+RB3)−(RB2+RB4) 位相差法トラッキングエラー信号生成回路42は、上記
光検出器21における4つの独立した受光素子の内の互
いに対向している受光素子同士の出力和を夫々求め、両
者の位相差をトラッキングエラー信号とする。すなわ
ち、(RB1+RB3)と、(RB2+RB4)との位相差
をトラッキングエラー信号として求めるのである。位相
差法トラッキングエラー信号生成回路42は、このトラ
ッキングエラー信号を第1トラッキングエラー信号TE
1としてセレクタ44に供給する。
【0016】3ビーム法トラッキングエラー信号生成回
路43は、上記光検出器22から供給された読取信号R
Aと、上記光検出器23から供給された読取信号RCと
の差分をトラッキングエラー信号とする。3ビーム法ト
ラッキングエラー信号生成回路43は、かかるトラッキ
ングエラー信号を第2トラッキングエラー信号TE2と
してセレクタ44に供給する。
【0017】セレクタ44は、上記第1トラッキングエ
ラー信号TE1及び第2トラッキングエラー信号TE2
の内から、上記システム制御回路6から供給されたトラ
ッキングエラー選択信号TESELに応じた方を択一的に
選択してこれを最終的なトラッキングエラー信号TEと
して出力する。トラッククロス信号生成回路45は、ピ
ックアップ2がトラックジャンプしている間に得られた
上記トラッキングエラー信号TEの信号レベルが所定閾
値よりも大である時は論理レベル"1"、小である時には
論理レベル"0"となる2値のトラッククロス信号TZC
を生成し、これをサーボ制御回路5に供給する。すなわ
ち、トラッククロス信号生成回路45は、トラックジャ
ンプ時において、ピックアップ2が記録トラックを横切
る度に、例えば、論理レベル"0"、"1"、"0"へと推移
するパルス信号を発生し、これをトラッククロス信号T
ZCとして出力するのである。
【0018】サーボ制御回路5は、記録ディスク1を回
転駆動せしめるスピンドルモータ11を所定の回転数に
て回転駆動すべく、スピンドルモータ11の現回転数を
示す周波数信号FGに基づいてスピンドル駆動信号SP
Dを発生し、これをドライバ10を介してスピンドルモ
ータ11に供給する。スピンドルモータ11は、上記ス
ピンドル駆動信号SPDに応じた回転数にて記録ディス
ク1を回転駆動する。この際、スピンドルモータ11
は、現時点での回転数を検出し、その回転数に対応した
上記周波数信号FGをサーボ制御回路5に供給する。
【0019】又、サーボ制御回路5は、上記フォーカス
エラー信号FEに基づき、上記フォーカシング駆動信号
FDを発生し、これをドライバ9を介してピックアップ
2に供給する。これにより、ピックアップ2に搭載され
ているフォーカシングアクチュエータは、上記フォーカ
シング駆動信号FDに応じて、上記ビームスポットS1
〜S3の焦点位置を調整する。又、サーボ制御回路5
は、上記トラッキングエラー信号TE、及びトラックク
ロス信号TZCに基づいてトラッキング駆動信号TDを
発生し、これをドライバ9を介してピックアップ2に供
給する。これにより、ピックアップ2に搭載されている
トラッキングアクチュエータは、上記トラッキング駆動
信号TDによる駆動電流に応じた分だけ、上記ビームス
ポットS1〜S3の位置をディスク半径方向に偏倚させ
る。
【0020】更に、サーボ制御回路5は、上記トラッキ
ングエラー信号TE、及びトラッククロス信号TZCに
基づいてスライダ駆動信号SDを発生し、これをドライ
バ8を介してスライダ100に供給する。これにより、
スライダ100は、かかるスライダ駆動信号SDによる
駆動電流に応じた速度でピックアップ2をディスク半径
方向に移送せしめる。
【0021】過電流検出回路7は、かかるスライダ駆動
信号SDによる駆動電流が定格電流値を越えて過電流状
態になっているか否かを検出し、その検出結果をシステ
ム制御回路6に供給する。システム制御回路6は、ディ
スクプレーヤ全体の制御を為すものであり、使用者から
の各種動作指令、及び現在のディスクプレーヤの動作状
況に応じて、各種の制御信号(後述する)を生成する。
【0022】サーボ制御回路5は、かかるシステム制御
回路6にて生成された各種制御信号に応じたサーボ制御
動作を為す。図4は、上記サーボ制御回路5の内部構成
を示す図である。尚、図4においては、本発明による情
報読取点の速度制御に直接関与しないフォーカス制御部
の構成については、その記載を省略してある。
【0023】図4において、トラッキングイコライザ5
1は、システム制御回路6からトラックジャンプの終了
時期以外を示す論理レベル"0"のトラックジャンプ終了
信号JEが供給された場合には、上記エラー生成回路4
で生成されたトラッキングエラー信号TEをトラッキン
グサーボに適した周波数特性となるように補償処理し、
この際得られた補償トラッキングエラー信号TEQをセ
レクタ55に供給する。一方、トラックジャンプの終了
時期を示す論理レベル"1"のトラックジャンプ終了信号
JEが供給された場合には、トラッキングイコライザ5
1は、後述するLPF(ローパスフィルタ)56から供
給された速度エラー低域信号TDLを取り込み、その値
に基づき上記補償処理を実施する。
【0024】図5は、かかるトラッキングイコライザ5
1の内部構成を示す図である。図5において、遅延素子
513は、上記トラッキングエラー信号TEを取り込み
これを所定時間だけ遅延して係数乗算器515に供給す
る。係数乗算器515は、遅延素子513によって所定
時間だけ遅延して供給されてくるトラッキングエラー信
号TEに所定の第1係数を乗算して得られた第1係数乗
算信号を加算器511に供給する。加算器511は、上
記トラッキングエラー信号TEと、かかる第1係数乗算
信号と、後述する係数乗算器516から供給された第2
係数乗算信号とを加算して得られた加算信号を加算器5
12及び遅延素子514の各々に供給する。
【0025】スイッチ54は、上記システム制御回路6
からトラックジャンプの終了時期以外を示す論理レベ
ル"0"のトラックジャンプ終了信号JEが供給されてい
る場合にはオフ状態となる。この際、遅延素子514
は、上記加算器511から供給されてくる加算信号を順
次取り込み、これを所定時間だけ遅延して係数乗算器5
16に供給する。又、スイッチ54は、上記システム制
御回路6からトラックジャンプの終了時期を示す論理レ
ベル"1"のトラックジャンプ終了信号JEが供給された
場合にはオン状態となり、上記LPF56から供給され
た速度エラー低域信号TDLを上記遅延素子514に供
給する。この際、遅延素子514は、加算器511から
供給されてくる加算信号に代わり、スイッチ54を介し
て供給された速度エラー低域信号TDLを取り込み、こ
れを所定時間だけ遅延して上記係数乗算器516に供給
する。係数乗算器516は、遅延素子514によって所
定時間だけ遅延して供給されてくる加算信号に所定の第
2係数を乗算することにより上記第2係数乗算信号を得
て、これを加算器511に供給する。
【0026】これら遅延素子513及び514、係数乗
算器515及び516、並びに加算器511なる構成に
より、トラッキングエラー信号TEの所定の低域成分を
強調するローブーストフィルタを形成している。つま
り、加算器511から出力された上記加算信号が、トラ
ッキングエラー信号TEの所定の低域成分を強調して得
られた信号である。
【0027】HBF(ハイブーストフィルタ)517
は、上記トラッキングエラー信号TEの所定の高域成分
を強調処理して得られた信号を加算器512に供給す
る。加算器512は、かかるHBF517によって所定
の高域成分が強調されたトラッキングエラー信号と、上
記ローブーストフィルタによって所定の低域成分が強調
されたトラッキングエラー信号とを加算したものを上記
補償トラッキングエラー信号TEQとして出力する。
【0028】このように、図5に示されるトラッキング
イコライザ51においては、ローブーストフィルタ及び
ハイブーストフィルタ各々によって、トラッキングエラ
ー信号TEにおける高域及び低域を夫々強調することに
よりトラッキングサーボに適した補償処理を為すように
している。この際、かかるトラッキングイコライザ51
では、スライダ100によるピックアップ2のトラック
ジャンプ動作が終了し、トラッキングサーボをクローズ
状態へと移行させる時には、クローズする直前に、上記
速度エラー低域信号TDLを上記ローブーストフィルタ
内に一時、強制的に取り込むようにしている。尚、トラ
ックジャンプ動作中に現れる上記速度エラー低域信号T
Lは、トラッキングアクチュエータで駆動される情報
読取点としての対物レンズの平均的な偏倚位置を示して
おり、トラックジャンプ終了直前に、この偏倚位置を取
り込むことにより、トラッキングクローズした際のトラ
ッキングエラー信号低域成分との連続性を維持できる。
【0029】図4に示される定速度制御信号生成回路5
2は、トラッククロス信号生成回路45から供給された
上記トラッククロス信号TZCに基づいて推測されるス
ライダ100の現在の送り速度を、所望の一定速度Vc
とすべき定速度制御信号SCNTを生成し、これをセレク
タ55に供給する。尚、定速度制御信号生成回路52
は、上述した如きスライダ100の現在の送り速度が上
記一定速度Vcを含む所定範囲内を越えた場合には、L
PF56から供給された上記速度エラー低域信号TDL
を上記定速度制御信号SCNTとし、これをセレクタ55
に供給する。
【0030】図6は、かかる定速度制御信号生成回路5
2の内部構成を示す図である。図6において、パルス幅
測定回路521は、トラッククロス信号生成回路45か
ら供給された上記トラッククロス信号TZCのパルス幅
を逐次測定し、測定されたパルス幅を示すパルス幅信号
PWをパルス幅異常検出回路522、速度エラー生成回
路523、及び加速度成分生成回路524の各々に供給
する。この際、かかるパルス幅信号PWの値は、スライ
ダ100の送り速度に対応している。すなわち、パルス
幅信号PWの値が小である場合には、スライダ100は
高速移送を行っており、大である場合には、低速移送を
行っていることになる。
【0031】パルス幅異常検出回路522は、かかるパ
ルス幅信号PWに基づいて推測した現在のスライダ10
0の送り速度が所定速度範囲内にあるか否かを判定し、
その判定結果に応じた論理レベルを有する異常検出信号
ABをスイッチ53、速度エラー生成回路523、及び
加速度成分生成回路524の各々に供給する。例えば、
現在のスライダ100の送り速度が所定速度範囲内にあ
る場合には"異常無し"を示す論理レベル"0"、所定速度
範囲外にある場合には"異常有り"を示す論理レベル"1"
の異常検出信号ABをスイッチ53、速度エラー生成回
路523、及び加速度成分生成回路524の各々に供給
するのである。
【0032】速度エラー生成回路523は、現在のスラ
イダ100の送り速度に相当する上記パルス幅信号PW
と、所定の一定速度Vcに対応したパルス幅との差分を
速度エラー成分として求めこれを速度エラー信号Veと
して加算器525に供給する。尚、速度エラー生成回路
523は、上記パルス幅異常検出回路522から"異常
有り"を示す論理レベル"1"の異常検出信号ABが供給
された場合には、上記差分によって求めた速度エラー成
分を無効にして"0"レベルの速度エラー信号Veを加算
器525に供給する。この際、上記一定速度Vcは、パ
ルス幅異常検出回路522における所定速度範囲内に含
まれるものである。
【0033】加速度成分生成回路524は、上記パルス
幅信号PWに基づいて推測される現在のスライダ100
の送り速度と、前回の送り速度との差分を加速度成分と
して求めこれを加速度信号Vaとして加算器525に供
給する。尚、加速度成分生成回路524は、上記パルス
幅異常検出回路522から"異常有り"を示す論理レベ
ル"1"の異常検出信号ABが供給された場合には、上記
差分によって求めた加速度成分を無効にして"0"レベル
の加速度信号Vaを加算器525に供給する。
【0034】スイッチ53は、"異常無し"を示す論理レ
ベル"0"の異常検出信号ABが供給された場合にはオフ
状態となる一方、"異常有り"を示す論理レベル"1"の異
常検出信号ABが供給された場合にはオン状態となり、
上記LPF56から供給された速度エラー低域信号TD
LをアンプAPを介して加算器525に供給する。加算
器525は、上記速度エラー信号Ve、加速度信号Va、
及び上記アンプAPから供給された信号を加算して得ら
れた信号を上記定速度制御信号SCNTとして出力する。
すなわち、加算器525は、上記パルス幅異常検出回路
522から"異常なし"を示す異常検出信号ABが供給さ
れた場合には、上記速度エラー信号Ve、及び加速度信
号Vaを加算して得られた信号を上記定速度制御信号S
CNTとして出力することになる。又、上記パルス幅異常
検出回路522から"異常有り"を示す異常検出信号AB
が供給された場合には、加算器525は、上記LPF5
6から供給された速度エラー低域信号TDLをそのまま
上記定速度制御信号SCNTとして出力することになるの
である。
【0035】かかる構成により、定速度制御信号生成回
路52は、スライダ100を所定の一定速度VCにて移
送(ピックアップ2をトラックジャンプ)させる為の定
速度制御信号SCNTを生成するのである。図4に示され
るセレクタ55は、上記定速度制御信号生成回路52か
ら供給された上記定速度制御信号SCNT、及び上記トラ
ッキングイコライザ51から供給された上記補償トラッ
キングエラー信号TEQの内から、トラッキングサーボ
オン/オフ制御信号TONに応じた方を択一的に選択し、
これをトラッキング駆動信号TDとして、ドライバ9、
LPF56及びスライダイコライザ57各々に供給す
る。例えば、トラッキングサーボをオンにすべき論理レ
ベル"1"のトラッキングサーボオン/オフ制御信号TON
がシステム制御回路6から供給された場合には、セレク
タ55は、補償トラッキングエラー信号TEQの方を選
択しこれを上記トラッキング駆動信号TDとして出力す
る。一方、定速度トラックジャンプ等により、トラッキ
ングサーボをオフにすべき論理レベル"0"のトラッキン
グサーボオン/オフ制御信号TONがシステム制御回路6
から供給された場合には、セレクタ55は、定速度制御
信号SCNTの方を選択しこれを上記トラッキング駆動信
号TDとして出力する。
【0036】LPF56は、かかるトラッキング駆動信
号TDの低域成分を抽出し、これを上記速度エラー低域
信号TDLとして上記定速度制御信号生成回路52及び
トラッキングイコライザ51の各々に供給する。スライ
ダイコライザ57は、上記トラッキング駆動信号TDを
スライダサーボに適した周波数特性に補償し、この際得
られた補償スライダ信号を加算器58に供給する。
【0037】HBF(ハイブースとフィルタ)59は、
例えば微分回路からなり、上記システム制御回路6から
供給されたスライダ駆動オフセット信号Soの先頭エッ
ジタイミングに応じて、スライダ100を定速度駆動さ
せる為のオフセット駆動パルスOPを発生し、これを加
算器58に供給する。加算器58は、スライダイコライ
ザ57から供給された上記補償スライダ信号に、HBF
59から供給された上記オフセット駆動パルスOPを加
算したものをスライダ駆動信号SDとして、図1に示さ
れるドライバ8に供給する。
【0038】尚、図4に示されるLPF56は、スライ
ダイコライザ57と共用する構成としても良い。又、L
PF56の出力である速度エラー低域信号TDLは、ト
ラックジャンプ時におけるキック又はブレーキ制御、並
びに、トラッキングサーボクローズ時における滑りブレ
ーキ検出等にも使用される。
【0039】又、図5においてトラッキングイコライザ
51の内部構成を示したが、トラッキングイコライザ5
1としては、このような1次フィルタ構成に限定され
ず、2次、並列、又は直列の如き様々な形態にて実施可
能である。次に、上述した如き図1〜図6なる構成にお
いて実施される動作について説明する。
【0040】先ず、上記トラッキングイコライザ51の
動作について図7を参照しつつ説明する。図7におい
て、先ず、ピックアップ2による通常の情報読取動作期
間では、論理レベル"1"のトラッキングサーボオン/オ
フ制御信号TONが供給され、トラッキングサーボがクロ
ーズ状態にある。この際、図4のセレクタ55は、トラ
ッキングイコライザ51からの補償トラッキングエラー
信号TEQを選択し、これをトラッキング駆動信号TD
として出力する。これにより、ピックアップ2は、その
対物レンズを記録ディスク1上の記録トラックに追従さ
せつつかかる記録トラックから記録情報の読み取りを行
う。次に、ピックアップ2を上記情報読取動作からトラ
ックジャンプ動作へと切り換えると、論理レベル"0"の
トラッキングサーボオン/オフ制御信号TONが供給され
てトラッキングサーボがオープン状態になる。この際、
トラッキングイコライザ51は処理を停止する。次に、
ピックアップ2を上記トラックジャンプ動作から情報読
取動作へと再び切り換えると、論理レベル"1"のトラッ
キングサーボオン/オフ制御信号TONが供給されてトラ
ッキングサーボがクローズ状態になる。この際、かかる
トラックジャンプ動作から情報読取動作への切り換えが
為される直前に、システム制御回路6からトラックジャ
ンプの終了時期を示す論理レベル"1"のトラックジャン
プ終了信号JEが供給される。これに応じて、LPF5
6の出力である速度エラー低域信号TDLが強制的にト
ラッキングイコライザ51に取り込まれ、その値が直ち
に補償トラッキングエラー信号TEQに反映される。
【0041】よって、例え、ディスク偏芯等の影響によ
り、トラックジャンプ直前のトラッキングエラー信号の
低域成分がジャンプ直後の値と大きく異なっていても、
このトラックジャンプ直後に得られるトラッキングエラ
ー信号の低域成分の値にスムーズに繋がるようになるの
である。次に、上記HBF59の作用について図4及び
図7を参照しつつ説明する。
【0042】トラックジャンプ時において、ピックアッ
プ2の情報読取点を移送する移送手段としてのスライダ
100及びトラッキングアクチュエータは、図4に示す
如く、定速度制御信号生成回路52から出力された定速
度制御信号SCNTに基づいて駆動される。この際、スラ
イダ100は、かかる定速度制御信号SCNTに基づいて
スライダイコライザ57が生成した補償スライダ信号に
よって駆動される。ところが、スライダ100に設けら
れているスライダモータは、そのギヤ比等に起因した不
感帯(供給された駆動信号に応答できない)レベルを有
している。
【0043】その為、トラックジャンプ開始直後では、
移送手段としてのスライダ及びトラッキングアクチュエ
ータの内、トラッキングアクチュエータのみが先行して
駆動してしまい、ピックアップ2の情報読取点としての
対物レンズの基準位置と、スライダの基準位置とが偏倚
してしまう。そこで、トラックジャンプを開始して終了
するまでの期間中、システム制御回路6は、図7に示さ
れるが如く、所定レベルのオフセット信号SOをHBF
59に供給する。この際、HBF59は、いわゆる微分
回路として作用する為、図7の如く上記オフセット信号
Oの急峻な遷移部、つまり矩形波状に印加されるオフ
セット信号SOの立上がり、及び立下がり部においての
み上記所定レベルを有するオフセット駆動パルスOPを
加算器58に供給することになる。これにより、上記補
償スライダ信号にかかるオフセット駆動パルスOPが加
算されたものがスライダ駆動信号SDとなる。
【0044】ここで、上記所定レベルとしてスライダモ
ータの不感帯レベル以上のレベルを設定すれば、かかる
HBF59の作用により、特にトラックジャンプ直後に
おいて、情報読取点としての対物レンズと、スライダ1
00とを見掛け上一体的に駆動することが可能となるの
である。次に、上記定速度制御信号生成回路52による
トラックジャンプ中における定速度制御について図8及
び図9を参照しつつ説明する。
【0045】図8は、記録ディスク1の記録面上の傷等
の影響により、トラッククロス信号TZCが欠落した場
合における定速度制御信号生成回路52の動作波形を示
す図である。尚、かかる実施例においては、スライダ1
00が所定の一定速度Vcにて移送されている際にパル
ス幅測定回路521にて測定されるパルス幅信号PWの
値が"4T"であるとする。更に、パルス幅異常検出回路
522によって正常と見なされるパルス幅信号PWの範
囲は、"3T"〜"5T"であるとする。
【0046】図8において、先ず、ピックアップ2の動
作状態を情報読取動作からトラックジャンプ動作へと切
り換えると、システム制御回路6から論理レベル"0"の
トラッキングサーボオン/オフ制御信号TONが供給さ
れ、トラッキングサーボがオープン状態になる。これに
より、図4のセレクタ55は、定速度制御信号生成回路
52から出力された定速度制御信号SCNTを、ドライバ
9を介してピックアップ2のトラッキングアクチュエー
タ(図示せぬ)に供給すると共に、スライダイコライザ
57、加算器58及びドライバ8を介してスライダ10
0に供給する。
【0047】よって、移送手段としてのスライダ100
及びトラッキングアクチュエータは、かかる定速度制御
信号SCNTに応じた速度にてピックアップ2の情報読取
点をディスク半径方向に移送せしめるべく、夫々独立し
た駆動を行う。この間、ピックアップ2の情報読取点が
記録ディスク上の記録トラックを横切る度に、論理レベ
ル"0"、"1"、"0"("1"、"0"、"1")の如きレベル
変化を有するトラッキングエラー信号TEが得られる。
定速度制御信号生成回路52におけるパルス幅測定回路
521は、上記トラッキングエラー信号TEのレベル変
化に対応したトラッククロス信号TZCのパルス幅を逐
次測定し、これをパルス幅信号PWとして出力する。速
度エラー生成回路523は、かかるパルス幅信号PWに
基づいて、ディスク半径方向に対する上記情報読取点の
送り速度を推測し、これと所望の一定速度Vcとの差分
を速度エラー信号Veとして出力する。
【0048】例えば、図8に示されるように、パルス幅
信号PWが"5T"であると、これは、"3T"〜"5T"な
る範囲内であるので、パルス幅異常検出回路522
は、"異常無し"を示す論理レベル"0"の異常検出信号A
Bを出力する。この際、パルス幅信号PWが"5T"であ
るということは、現在の送り速度が上記一定速度Vcよ
りも遅いことになる。よって、次の段階において速度エ
ラー生成回路523は、送り速度を高めるべく速度エラ
ー信号Veを上昇させる(図中の区間a)。次に、パル
ス幅信号PWが"3T"となると、これも、"3T"〜"5
T"なる範囲内であるので、パルス幅異常検出回路52
2は、"異常無し"を示す論理レベル"0"の異常検出信号
ABを出力する。この際、パルス幅信号PWが"3T"で
あるということは、現在の送り速度が上記一定速度Vc
よりも速いことになる。よって、次の段階において速度
エラー生成回路523は、上記送り速度を低めるべく速
度エラー信号Veを下降させる(図中の区間b)。次
に、パルス幅信号PWが"4T"となると、これも、"3
T"〜"5T"なる範囲内であるので、パルス幅異常検出
回路522は、"異常無し"を示す論理レベル"0"の異常
検出信号ABを出力する。この際、パルス幅信号PW
が"4T"であるということは、現在の送り速度が上記一
定速度Vcと等しいことになる。よって、次の段階にお
いて速度エラー生成回路523は、前回の速度エラー信
号Veをそのまま出力する(図中の区間c)。
【0049】これと並行して、定速度制御信号生成回路
52における加速度成分生成回路523は、パルス幅信
号PWに基づき、現在の送り速度が加速及び減速のいず
れに変化しているのかを判定し、加速している場合には
減速、減速している場合には加速させるべき加速度信号
Vaを生成する。例えば、図8において、パルス幅信号
PWが"5T"から"3T"へと推移した時には、"2T"分
だけ情報読取点の送り速度が加速したことになる。よっ
て、これを減速させるべく加速度成分生成回路523
は、加速度信号Vaを下降させる(図中の区間b)。次
に、パルス幅信号PWが"3T"から"4T"へと推移する
と、"1T"分だけ上記送り速度が減速したことになる。
よって、これを加速させるべく加速度成分生成回路52
3は、加速度信号Vaを上昇させる(図中の区間c)。
ここで、図8の区間eに示されるように、記録ディスク
1の記録面上の傷等の影響により、トラッキングエラー
信号TEの振幅レベルが小となると、トラッククロス信
号TZCの信号エッジが得られなくなる。これにより、
図8の区間eにおいては、トラッククロス信号TZCの
パルス幅が"10T"の如く、"5T"よりも長くなってい
る。よって、パルス幅異常検出回路522は、パルス幅
信号PWの値が"5T"を越えた時点で、"異常有り"を示
す論理レベル"1"の異常検出信号ABを出力する。これ
に応じて、速度エラー生成回路523及び加速度成分生
成回路523は共にその出力がリセットされ、"0"レベ
ルの速度エラー信号Ve及び加速度信号Vaを出力する。
この間、LPF56の出力である速度エラー低域信号T
Lがスイッチ53、アンプAP、加算器525、セレ
クタ55、ドライバ9を介してピックアップ2のトラッ
キングアクチュエータに供給されると共に、スライダイ
コライザ57、及び加算器58を介してスライダ100
に供給される。つまり、トラッククロス信号TZCに基
づいて求めた速度エラー信号Ve及び加速度信号Vaに代
わり、速度エラー低域信号TDLにより、スライダ10
0の定速度制御が為されるのである。
【0050】すなわち、トラッククロス信号TZCのパ
ルス幅が"5T"を越えると、これを一定速度VCに対応
した"4T"にすべく、必要以上に大なるトラッキング駆
動信号TDにて、移送手段としての上記トラッキングア
クチュエータ及びスライダ100が駆動されてしまう。
よって、その後、例えトラッククロス信号TZCのパル
ス幅が正常な状態に戻っても、直ちにサーボを収束させ
ることが困難になるのである。
【0051】そこで、トラッククロス信号TZCのパル
ス幅が"5T"を越えてしまう区間eでは、上記トラック
クロス信号TZCに代わり速度エラー低域信号TDL
基づいて生成したスライダ駆動信号SDにて、送り制御
を実行するのである。図8における区間eの経過後、ト
ラッククロス信号TZCのパルス幅が、区間f及び区間
gの如く2回連続して所定範囲内、すなわち"3T"〜"
5T"に入ると、パルス幅異常検出回路522は、"異常
なし"を示す論理レベル"0"の異常検出信号ABを出力
して上記リセット動作を解除する。
【0052】図9は、ノイズ等の影響により、トラック
ジャンプ中に、トラッククロス信号TZC上にパルス
幅"3T"を下回る異常なパルス列が重畳してしまった場
合における定速度制御信号生成回路52の動作波形を示
す図である。尚、図9に示される一例においては、区間
eを除く他の部分に関する動作は、図8の場合と同一で
あるので、その説明は省略する。
【0053】図9の区間eにおいて、パルス幅異常検出
回路522は、パルス幅信号PWの値が"3T"を下回
る"1T"又は"2T"であることを検出した時点で、"異
常有り"を示す論理レベル"1"の異常検出信号ABを出
力する。これに応じて、速度エラー生成回路523及び
加速度成分生成回路523は共にその出力がリセットさ
れ、"0"レベルの速度エラー信号Ve及び加速度信号Va
を出力する。この間、LPF56の出力である速度エラ
ー低域信号TDLが、スイッチ53、アンプAP、加算
器525、セレクタ55、ドライバ9を介してピックア
ップ2のトラッキングアクチュエータに供給されると共
に、スライダイコライザ57、及び加算器58を介して
スライダ100に供給される。つまり、トラッククロス
信号TZCに基づいて求めた速度エラー信号Ve及び加
速度信号Vaに代わり、速度エラー低域信号TDLに応じ
て、情報読取点の送り制御が為されるのである。
【0054】すなわち、トラッククロス信号TZCのパ
ルス幅が"3T"を下回ると、これを一定速度VCに対応
した"4T"にすべく、必要以上に大なるトラッキング駆
動信号TDにて速度サーボが掛かってしまい、例えトラ
ッククロス信号TZCのパルス幅が正常な状態に戻って
も、直ちにサーボを収束させることが困難になる。そこ
で、トラッククロス信号TZCのパルス幅が"3T"を下
回っている期間中は、かかるトラッククロス信号TZC
に代わり、速度エラー低域信号TDLに基づいて生成し
たスライダ駆動信号SDにて送り制御を実行するのであ
る。
【0055】尚、上記実施例においては、トラックジャ
ンプ時に、スライダ100を駆動させてピックアップ2
をディスク半径方向に比較的長い距離(数千トラック
分)移送する際の速度サーボについて述べたが、比較的
短い距離(数百トラック分)を移送する際にも適用可能
である。つまり、スライダ100を駆動せずに、トラッ
キングアクチュエータのみを駆動して、ピックアップ2
の情報読取点を比較的短い距離だけトラックジャンプさ
せる場合にも有効となるのである。
【0056】
【発明の効果】以上の如く、上記定速度制御信号生成回
路52においては、トラッククロス信号のパルス幅が所
定幅範囲内("3T"〜"5T")に入らなかった時には、
この間、トラッククロス信号に代わり速度エラー低域信
号を用いた情報読取点の送り制御に切り替えるようにし
ている。
【0057】よって、記録ディスクの記録面上に生じた
傷又はノイズ等の影響により、一時的にトラッククロス
信号のパルス幅に乱れが生じても、比較的安定した情報
読取点の速度制御が為されるようになるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による情報読取点の送り速度制御装置が
搭載されたディスクプレーヤの概略構成を示す図であ
る。
【図2】記録トラックに対するビームスポットS1〜S
3各々の位置関係と、光検出器21〜23各々との対応
関係を示す図である。
【図3】エラー生成回路4の内部構成を示す図である。
【図4】サーボ制御回路5の内部構成を示す図である。
【図5】トラッキングイコライザ51の内部構成を示す
図である。
【図6】定速度制御信号生成回路52の内部構成を示す
図である。
【図7】トラッキングイコライザ51の動作波形を示す
図である。
【図8】定速度制御信号生成回路52の動作波形を示す
図である。
【図9】定速度制御信号生成回路52の動作波形を示す
図である。
【主要部分の符号の説明】
1 記録ディスク 2 ピックアップ 4 エラー生成回路 5 サーボ制御回路 6 システム制御回路 45 トラッククロス信号生成回路 51 トラッキングイコライザ 52 定速度制御信号生成回路 53 スイッチ 56 LPF 521 パルス幅測定回路 522 パルス幅異常検出回路 523 速度エラー生成回路 524 加速度成分生成回路 525 加算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/08 - 7/10 G11B 21/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ディスクに形成されている記録トラ
    ックから記録情報の読み取りを行って読取信号を得る情
    報読取手段と、前記情報読取手段の情報読取点を前記記
    録トラックを横断するように移送する移送手段と、を備
    えたディスクプレーヤにおける情報読取点の送り速度制
    御装置であって、 前記読取信号に基づいてトラッキングエラー信号を生成
    するトラッキングエラー生成手段と、 前記トラッキングエラー信号に基づいて前記記録トラッ
    クを横断する方向における前記情報読取点の移送速度に
    対応した速度信号を生成する速度信号生成手段と、 前記情報読取手段のトラックジャンプ動作時において前
    記速度信号と所定の一定速度との差分に対応した速度エ
    ラー信号を生成する速度エラー信号生成手段と、 前記速度エラー信号の低域成分を抽出して速度エラー低
    域信号を得るローパスフィルタと、 前記情報読取手段のトラックジャンプ動作時において前
    記速度信号が所定速度範囲内に含まれる場合には前記速
    度エラー信号に応じた速度で前記情報読取点が移動する
    ように前記移送手段を移送駆動せしめる一方、前記速度
    信号が所定速度範囲内に含まれない場合には前記速度エ
    ラー信号に代えて前記速度エラー低域信号に応じた速度
    で前記情報読取点が移動するように前記移送手段を移送
    駆動せしめる定速度制御手段と、 を有することを特徴とするディスクプレーヤにおける情
    報読取点の送り速度制御装置。
  2. 【請求項2】 前記速度信号生成手段は、前記トラッキ
    ングエラー信号の信号レベルが所定閾値よりも大である
    か否かに基づき2値のトラッククロス信号を生成しこれ
    を前記速度信号とすることを特徴とする請求項1記載の
    ディスクプレーヤにおける情報読取点の送り速度制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記定速度制御手段は、前記トラックク
    ロス信号のパルス幅を前記速度信号に対応したパルス幅
    信号として測定するパルス幅測定手段と、 前記パルス幅信号と所定パルス幅との差分を前記速度エ
    ラー信号として求める速度エラー生成手段と、 前記パルス幅が所定のパルス幅の範囲内に含まれるか否
    かを検出し、含まれる場合には異常無し、含まれない場
    合には異常有りを示す異常検出信号を発生するパルス幅
    異常検出手段と、 前記異常検出信号が異常無しを示す場合には前記速度エ
    ラー信号に応じて前記移送手段を移送駆動せしめる一
    方、前記異常検出信号が異常有りを示す場合には前記速
    度エラー信号に代わり前記速度エラー低域信号に応じて
    前記移送手段を移送駆動せしめる手段と、 からなることを特徴とする請求項1及び2記載のディス
    クプレーヤにおける情報読取点の送り速度制御装置。
  4. 【請求項4】 前記速度信号が加速傾向にある場合には
    前記移送速度を減速させるべくレベル減少、前記速度信
    号が減速傾向にある場合には前記移送速度を加速させる
    べくレベル上昇する加速度信号を生成する加速度成分生
    成手段を備え、 前記加速度信号を前記速度信号に加算することを特徴と
    する請求項1又は3記載のディスクプレーヤにおける情
    報読取点の送り速度制御装置。
  5. 【請求項5】 前記速度信号が前記所定速度範囲内に含
    まれなくなった場合には前記速度エラー生成手段及び加
    速度成分生成手段の出力を夫々所定レベルにリセット
    るリセット動作を実行し、その後、2区間連続して前記
    速度信号が前記所定速度範囲内に含まれるようになった
    場合に前記リセット動作を解除することを特徴とする請
    求項記載のディスクプレーヤにおける情報読取点の送
    り速度制御装置。
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