JP3518466B2 - 便器の手摺り取付構造 - Google Patents
便器の手摺り取付構造Info
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Description
り付ける便器の手摺り取付構造に関するものである。
り取付具を便器本体に載置して形成された手摺り付きの
便器があった。ここで、手摺り取付具は便器本体の左右
方向に亘って設けられた水平片とその水平片の両端から
垂下される縦片から構成されるコの字型に形成されるも
のであり、両端の縦片から手摺りを延出しているもので
ある。用をたす場合には便器の上の便座に座って行われ
るものであるが、手摺りを設けたことで便座に座った障
害者や高齢者が立ちあがるのを補助する支えができるも
のである。
に便器に手摺りを設けることは少なかった為、便器本体
の上面は面一に形成されているものが多く、このような
便器本体に手摺り取付具を便器本体の上面に載置した場
合、手摺り取付具の板厚だけ便器本体から突出してしま
うものである。また、便器本体の上面に設置する温水洗
浄便座は、便器本体の上面が面一に形成されているもの
が多いので、それに対応して温水洗浄便座の下面もまた
面一に形成されるものが多いものである。手摺りを設け
た便器においても、手摺りを設けない便器と同様に便器
の上面に温水洗浄便座を設置するものであるが、この場
合では手摺り取付具の上面から温水洗浄便座を設置する
ことになり、手摺り取付具で形成された便器本体の上面
の段差が温水洗浄便座を便器本体の上面に設置するのを
阻害してしまうものであり、上記段差に対応する切欠部
を温水洗浄便座の下面に設けたものでなければ手摺りを
設けた便器の便器本体の上面に温水洗浄便座を設置する
ことはできないものであった。
あり、切欠部を設けない通常の温水洗浄便座を手摺りを
設けた便器に取り付けることのできる便器の手摺り取付
構造を提供することを課題とするものである。
に本発明の請求項1に係る便器の手摺り取付構造は、便
器本体1の上面の便器ボウル2の開口3の後方に便器本
体1の上面よりも低くする凹溝4を左右方向に亘って凹
設し、縦方向を向く縦片5aを両端に位置させると共に
両端の縦片5aの上部に水平方向を向く水平片5bを連
結させ略コの字状に手摺り取付具5を形成し、手摺り取
付具5の水平片5bを凹溝4に埋設すると共に、上記水
平片5bの上面を便器本体1の上面と略面一にして手摺
り取付具5を便器本体1に固着し、手摺り取付具5の縦
片5aに複数個の位置決め突起8及び複数個の手摺り取
付孔9を設け、手摺り6に設けた取付座10に複数個の
位置決め孔11及び複数個の手摺り取付孔12を設け、
手摺り6の取付座10を上記縦片5aに合わせるように
配置し、位置決め突起8を位置決め孔11に嵌合すると
共に手摺り取付孔9及び手摺り取付孔12にビス13を
螺入して手摺り6を手摺り取付具5に装着したことを特
徴とする便器の手摺り取付構造。
1の上面よりも低くする凹溝4を設け、手摺り取付具5
を凹溝4に埋設し、手摺り取付具5の上面を便器本体1
の上面と略面一にしたことで、手摺り6を設けた便器の
便器本体1の上面に温水洗浄便座7を載置する際に、下
面が面一に形成された一般の温水洗浄便座7を載置する
ことができるものである。また、手摺り取付具5の位置
決め突起8を手摺り6の取付座10の位置決め孔11に
嵌合することで手摺り6を手摺り取付具5に簡単に位置
決めすることができると共に、手摺り取付具5の手摺り
取付孔9及び手摺り6の取付座10の手摺り取付孔12
にビス13を螺入して手摺り取付具5に手摺り6を固着
することができるものである。
り取付構造は、請求項1において、水平片5bの左右方
向の両端部の下方で補強板26を便器本体1に取り付
け、縦片5aの下端部と補強板26とを連結させたこと
を特徴とする。これにより、手摺り取付具5の縦片5a
を補強することができるものであり、特に縦片5aへの
左右方向の力に対する強度を上げることができるもので
ある。
り取付構造は、請求項1において、手摺り取付具5を固
定する為のボルト28を挿入する取付具固定孔20を凹
溝4の底面から下方に向って複数個設け、凹溝4の底面
よりも一段高い突面部32を取付具固定孔20の周囲の
凹溝4の底面に形成したことを特徴とする。これによ
り、たとえ凹溝4の底面に予期せぬ凹凸があっても、手
摺り取付具5を凹溝4に埋設した際には手摺り取付具5
は凹溝4の底面に設けられた突面部32とのみ接触する
ものであり、上記凹凸による凹溝4への荷重の応力集中
や手摺り取付具5の変形を回避して手摺り取付具5にか
かる荷重を安定的に便器本体1でもって支持することが
できるものである。
り取付構造は、請求項1において、水平片5bの裏面に
弾性板33を取り付け、弾性板33の縁部が水平片5b
の縁部よりも突出したことを特徴とする。これにより、
水平片5bの裏面に取り付けた弾性板33の縁部が水平
片5bの縁部よりも突出しているので、手摺り取付具5
よりも前方に位置する手摺り6に下向きの荷重がかかる
ことにより手摺り取付具5が下方に且つ前方に傾かせる
ような荷重を受けた場合でも、水平片5bの裏面に取り
付けた弾性板33が水平片5bの前後端縁と凹溝4の底
面との間に介在し、凹溝4の底面に水平片5bの前後端
縁が当たり便器本体1を破損させてしまうことを防ぐこ
とができるものである。
り取付構造は、請求項1において、凹溝4の底面から下
方に向って複数個穿設した取付具固定孔20が凹溝4の
下方の取付板部35を上下に貫通し、凹溝4に埋設した
手摺り取付具5を固定する為のボルト28を取付具固定
孔20にそれぞれ挿通し、取付板部35の下面に位置す
るボルト28の下部でナット29を螺合し、ナット29
と取付板部35の下面の間に介在させた座金が隣接する
ボルト28間に亘って平板状に連なった座金板36で形
成されたことを特徴とする。これにより座金板36は隣
接するボルト28間に亘って平板状に連なっているの
で、複数本のボルト28に螺合されたナット29と取付
板部35との間に介在して便器本体1との接触面積を、
ナット及びボルトに取り付けられる通常の円形平板状の
座金よりも広くとることができるものであり、ボルト2
8及びナット29にかかる荷重をより分散させて取付板
部35に受けさせることができるものである。
施形態に基づいて説明する。
す便器本体1を土台として、便器本体1の上面前方に温
水洗浄便座7を載置し、便器本体1の上面後方に便器ボ
ウル2を洗浄する洗浄水を貯める洗浄水タンクとしてロ
ータンク27を載置して構成されるものである。
後方向に長手形状で上面が略面一な形状を有するもので
あり、前部に便器ボウル2を設け、後部にロータンク載
置部15を設けるものである。便器ボウル2は便器本体
1の上面に開口3を配置するようなボウル状に形成され
たものであり、開口3を形成する便器ボウル2の周壁の
上面は面一に形成され、便座載置部16となるものであ
る。なお、便器ボウル2の内面では最下部に排水孔が設
けられると共に最上部に洗浄口が設けられているもので
ある。ロータンク載置部15は上面に上記便器ボウル2
の洗浄口に連通する洗浄孔17とロータンク27をボル
ト等で固定するためのロータンク固定孔30が設けられ
ているものであり、ロータンク載置部15の外周に亘っ
て突条部18が形成されているものである。また、便器
本体1の上面で便器ボウル2の開口3の後方位置に、つ
まり、便器ボウル2とロータンク載置部15との間の上
面に、便器本体1の上面よりも低くする凹溝4を左右方
向に亘って凹設するものである。凹溝4の底面には、便
座固定孔19及び取付具固定孔20をそれぞれ便器の左
右方向に対称に複数個穿設してあるものである。なお、
凹溝4の底面の下方には取付板部35が形成されてお
り、取付具固定孔20は取付板部35を上下に貫通して
いるものである。
取付具5を上方から被覆するように埋設すると共に、手
摺り取付具5の上面を便器本体の1上面と略面一にして
手摺り取付具5を便器本体1に固着するものである。な
お、手摺り取付具5には手摺り6が装着されるものであ
る。この手摺り取付具5は図9に示すように、縦方向を
向く縦片5aを両端に位置させると共に両端の縦片5
a,5aの上部に水平方向を向く水平片5bを縦片5
a,5aの間で連結させ略コの字状に形成したものであ
る。水平片5bの板厚は凹溝4の溝深さと同一長さに形
成してあるものである。また、水平片5bの左右方向の
巾長さは凹溝4の左右方向の巾長さよりも略同様かそれ
以上の長さに形成してあるものである。水平片5bでは
上下方向に貫通した便座固定孔21及び取付具固定孔2
2をそれぞれ設けるものである。ここで、水平片5bの
便座固定孔21及び取付具固定孔22は手摺り取付具5
を凹溝4に埋設した際にそれぞれ凹溝4に設けた便座固
定孔19及び取付具固定孔20と対応する位置にあるも
のである。上述したように凹溝4に手摺り取付具5を埋
設した後に手摺り取付具5は便器本体1と固着するもの
であるが、上記の取付具固定孔20,22にボルト28
を挿入して便器本体1の下面に位置させたナット29で
挟み込み、手摺り取付具5は便器本体1に固着するもの
である。この際、ボルト28の頭部を皿ねじ状にしてボ
ルト28を取付具固定孔22に挿入し、手摺り取付具5
を面一となるようにすることも好ましいことである。ま
た、縦片5aには複数個の位置決め突起8及び複数個の
手摺り取付孔9を設けるものである。本例では図9
(c)に示すように位置決め突起8は手摺り取付具5の
縦片5aの前後に設けられ、手摺り取付孔9は手摺り取
付具5の縦片5aの上下に設けられるものである。
から軸部6cが側方の延出し、軸部6cの側面端部では
先端部からパイプ6aが略45°上方先端方向に延出
し、パイプ6aが上方に行くにつれて垂直方向に延出す
るように湾曲し、パイプ6aの上端に水平な手摺り部6
bが形成されているものである。取付座10は上述した
手摺り取付具5と連結するものであり、手摺り取付具5
に設けた位置決め突起8及び手摺り取付孔9に対応する
位置に位置決め孔11及び手摺り取付孔12を設けるも
のである。上述したように手摺り取付具5に手摺り6を
取り付ける際には、手摺り6の取付座10を上記縦片5
aに合わて配置し、位置決め突起8を位置決め孔11に
嵌合することで手摺り6の手摺り取付具5への取付位置
が決定し、手摺り取付孔9,12にビス13を螺入して
手摺り6を手摺り取付具5に取付するものである。手摺
り部6bには、体が不自由な障害者や高齢者が便座に座
った状態から立つ場合に体重をかけ、立ちあがり動作を
楽にするものであるが、手摺り部6に掛けられた体重は
手摺り取付具5にかかるものである。ここで、手摺り取
付具5は上述したように便器本体1に固着されているも
のであるので、安定的に手摺り6に掛けられた体重を支
えることができるものである。
摺り取付具5が埋設された際には手摺り取付具5の水平
片5bの板厚が凹溝4の溝深さと同一長さであるので、
手摺り取付具5の上面と便器本体1の便座載置部16は
面一に形成されるものである。これにより、手摺り6を
設けた便器の便器本体1の上面に温水洗浄便座7を載置
する際に、下面が面一に形成された一般の温水洗浄便座
7を載置することができるものである。なお、このとき
便器本体1の便座載置部16の上面には温水洗浄便座7
の便座7bが載置され、手摺り取付具5の上面には温水
洗浄便座7の温水タンク部7aが載置されるものであ
る。温水タンク部7aの下面では手摺り取付具5及び凹
溝4に設けられた便座固定孔19,21にボルト等を螺
入して温水洗浄便座7が便器本体1に固着されるもので
ある。従来では、手摺り6を設けた便器本体1には手摺
り取付具5が便器本体1から突設され、その手摺り取付
具5を収納する切欠部を特別に設けた温水洗浄便座を使
用しなければならなかったが、上記のように本発明では
下面が面一に形成された一般の温水洗浄便座7を載置す
ることができるものであり、製造や施工等の時間を短縮
することができ、それに伴うコストも軽減することがで
きるものである。
は、図11に示すように、便器本体1の凹溝4に上記例
のような手摺り取付具5を埋設する代わりにスペーサー
23を埋設するものである。スペーサー23は図10に
示すような凹溝4と同様な外形で、凹溝4の溝深さと略
同一長さを有する板状のものである。スペーサー23に
は凹溝4の底面に設けられた便座固定孔19に対応する
便座固定孔24が上下に貫通するように穿設されている
ものである。このようなスペーサー23は凹溝4に埋設
された場合、スペーサー23の板厚が凹溝4の溝深さと
同一長さであるので、スペーサー23の上面と便器本体
1の便座載置部16は面一に形成されるものである。こ
れにより、手摺り6を設けない便器の便器本体1の上面
に温水洗浄便座7を載置する際にも下面が面一に形成さ
れた一般の温水洗浄便座7を載置することができるもの
である。スペーサー23は手摺り取付具5と違って手摺
り6がなく荷重がかからないものであるので、便器本体
1には固着する必要がなく、ただ単にスペーサー23の
上面に載置される温水洗浄便座7と便器本体1との隙間
を無くすようにするものである。
ー7cが位置すると共に後方に温水タンク部7aが位置
するものであり、また、便座7bの上面にカバー7cが
載置されるものである。ここで、便座7b及びカバー7
cは温水タンク部7aの前端位置において回動自在に取
り付けられているものである。温水タンク部7aには温
水が貯められるものであるが、冬季などの寒さが厳しい
ときには貯められた温水が凍ってしまうおそれがあるも
のである。温水が凍結すると体積が膨張するものであ
り、温水タンク7aや経路を痛めてしまうおそれがある
ものである。このおそれを解消するために、温水タンク
7aにはその下部において水抜き栓14を設けるもので
あり、手摺り6を設けた便器本体1では水抜き栓14が
手摺り取付具5と手摺り6との装着する部分、つまり、
手摺り6の取付座10の上方に位置しているものであ
る。温水タンク7aから温水を抜く際には、図12,1
3に示すような円形切欠25bを設けた水受け25を使
用するものであり、実際に使用するときには、円形切欠
25bを手摺り6の軸部6cに合わせて係止し、水受け
25の開口25aを水抜き栓14に向けて水抜き栓14
から水抜きされた温水が注がれるものである。このよう
に温水が温水タンク7a内で凍結することが予期される
場合には、あらかじめ温水タンク7a内の温水を抜き、
温水洗浄便座7の管路等の破損を防ぐことができるもの
である。
が多いものであり、一般的に陶器は製造上、仕上精度が
悪いものであり、平面が得られにくいものである。この
ような予期せぬ凹凸が凹溝4の平面にあった場合は、凹
溝4に埋設される手摺り取付具5との接触が凹溝4の凸
部分だけになってしまうことがあり、手摺り取付具5に
かかる荷重が凹溝4の凸部分だけにかかる応力集中が起
きてしまったり、手摺り取付具5が変形してしまったり
する。前者では応力集中により便器本体1の陶器にヒビ
等の破損を引き起こし、後者の場合では手摺り取付具5
に予期せぬ内部応力が常時発生する状態となったりと、
その不具合は大きいものである。このような問題を回避
するために以下のような実施例を示す。
定する為のボルト28を挿入する凹溝4の取付具固定孔
20の周囲の凹溝4の底面に凹溝4の底面よりも一段高
い突面部32を形成したものも好ましい。このように突
面部32を形成したことにより、手摺り取付具5を凹溝
4に埋設した際に凹溝4の底面に予期せぬ凹凸があって
も突面部32のみに手摺り取付具5を接触させることが
でき、上記の凹凸の影響を受けないようにしている。ま
た、突面部32は前後左右方向に対称に形成されてお
り、手摺り取付具5にかかる荷重を安定的に便器本体1
で支持できるものである。
取付具5の裏面に板状の弾性体の緩衝材34を貼り付け
ることも好ましいものである。これも、手摺り取付具5
を凹溝4に埋設した際に凹溝4の底面に予期せぬ凹凸が
あっても、手摺り取付具5と凹溝4の底面との間に緩衝
材34を介在するので、凹溝4の底面の予期せぬ凹凸を
緩衝材34で吸収することができ、上記の凹凸の影響を
受けないものである。このようにしても、上記凹凸によ
る凹溝4への荷重の応力集中や手摺り取付具5の変形を
回避して手摺り取付具5にかかる荷重を安定的に便器本
体1でもって支持することができるものである。なお、
本例では緩衝材34は発泡パッキンを用いているもので
ある。
パイプ6aを伝って手摺り取付具5が受けているもので
ある。このとき、手摺り6は手摺り取付具5の前方に位
置しているために、図15(b)に示す矢印X方向に荷
重がかかるものである。矢印X方向への荷重は手摺り取
付具5を下方に且つ前方に傾かせるように働くので、水
平片5bの前後端縁が凹溝4の底面に強く当たってしま
い、便器本体1にヒビを入れたりして破損させてしまう
おそれがある。このようにして起きる便器本体1の破損
を防止するために、図15乃至図17に示すように、手
摺り取付具5の水平片5bの左右方向の両端部の裏面に
弾性板33を取り付け、弾性板33の縁部が水平片5b
の縁部よりも突出したことも好ましいことである。詳述
すると、弾性板33はゴム体等の弾性体で板状に形成さ
れるものであり、弾性板33の前後方向の巾が手摺り取
付具5の前後方向の巾よりも長く設定してあるものであ
る。この弾性板33を手摺り取付具5の水平片5bの裏
面で左右方向の両端部に貼り付けてあるものであり、手
摺り取付具5を凹溝4に埋設した際に、弾性板33の縁
部が水平片5bの縁部よりも突出されるものである。こ
のようにしたことにより、弾性板33が水平片5bの前
後端縁と凹溝4の底面との間に介在することになり、水
平片5bの前後端縁が凹溝4の底面を破損させることを
防ぐものである。なお、本例の手摺り取付具5には、前
述した緩衝材34も貼り付けてあるものである。
(b)の矢印X方向の荷重は手摺り取付具5を便器本体
1に固定するボルト28にも同様にかかるものであり、
ボルト28も便器本体1の取付具固定孔20内の壁面に
当たって破損させてしまうおそれがある。このようにし
て起きる便器本体1の破損を防止するために、図19
(a)に示すように、ボルト28が取付固定孔20内で
円筒状の弾性チューブ39を巻いているものである。こ
れにより、取付具固定孔20とボルト28の間に弾性チ
ューブ39が介在し、ボルト28が取付具固定孔20に
直の接触を回避することができ、便器本体1の損傷を防
止できるものである。
4に埋設し、手摺り取付具5を便器本体1に取り付ける
際には、手摺り取付具5をボルト28で締め付けて固定
させるものであるが、便器本体1が強度的に弱い陶器製
のものであった場合では図19(b)に示すような通常
の平ワッシャ40をナット29と便器本体1との間に介
在させてボルト28及びナット29をきつく締めると、
通常の平ワッシャ40が便器本体1に接触する面積が小
さいために集中荷重がかかってしまい便器本体1を破損
させるおそれがある。上記のような便器本体1の破損を
防止するために、図18及び図19(a)に示すよう
に、ボルト28及びナット29に取り付けられる通常の
円形平板状の座金(図19(b)の平ワッシャ40)に
代えて、隣接する複数本のボルト28に亘る板状の座金
板36を用いるものである。この座金板36は複数本の
ボルト28に螺合されたナット29と便器本体1である
取付板部35との間に介在して便器本体1との接触面積
を広くとることができるものであり、ボルト28及びナ
ット29にかかる荷重を広い範囲での小さな荷重に分散
させて便器本体1の取付板部35に受けさせることがで
きるものである。なお、本例では、凹溝4及び手摺り取
付具5に6個の取付具固定孔20,22が穿かれてお
り、それぞれボルト28が挿通されているが、左右方向
の両端部に大きく2分して配置されており、座金板36
はそれぞれ端部で隣接する3個のボルト28間に亘って
連なった平板状に形成されているものである。
具5自体の強度を向上させるために、手摺り取付具5の
水平片5bの左右方向の両端部の下方で補強板26を便
器本体1に取り付け、縦片5aの下端部と補強板26と
を連結させたことも好ましいものである。詳述すると、
補強板26は図20に示すように、横片26aと縦片2
6bを連結して略L字状に形成されたものであり、横片
26a及び縦片26bの端部にはそれぞれ補強板取付孔
31a及び補強板取付板31bが穿設されている。ま
た、手摺り取付具5は図23に示すように手摺り取付具
5の縦片5aの下端部に補強板取付孔31cを設けてい
る。そして、図22に示すように補強板26は下記のよ
うに取り付られるものである。上記の補強板26は便器
本体1の取付板部35の下方で取付具固定孔20に挿通
されたボルト28を介して便器本体1に取り付けられて
いる。ここで、ボルト28には長いボルトを用いるもの
であり、ボルト28の取付板部35から下方に突出した
部分が中空円筒状のスペーサー37を挿通し、更にボル
ト28の下端が横片26aの補強板取付孔31aに挿通
しナット29で締めつけられて補強板26が固定される
ものである。このように補強板26はスペーサ37を取
付板部35と挟み込むように便器本体1に取り付けられ
るものである。また、手摺り取付具5と補強板26の連
結は手摺り取付具5の縦片5aと補強板26の縦片26
bの補強板取付孔31b,31cにビス38を挿通して
固定されるものである。このようにしたことにより、手
摺り取付具5の縦片5aを補強することができるもので
あり、特に縦片5aへの左右方向の力に対する強度を上
げることができるものである。なお、手摺り取付具5の
上面に位置するボルト28の頭部と取付板部35を挟み
込むナットをスペーサ37の代わりに用いることも好ま
しいものである。
器の手摺り取付構造にあっては、便器本体の上面の便器
ボウルの開口の後方に便器本体の上面よりも低くする凹
溝を左右方向に亘って凹設し、手摺り取付具を上記凹溝
に上方から左右方向に亘って埋設すると共に、上記手摺
り取付具の上面を便器本体の上面と略面一にして手摺り
取付具を便器本体に固着し、手摺り取付具に手摺りを装
着したので、手摺り取付具の上面を便器本体の上面と略
面一にすることができ、手摺りを設けた便器の便器本体
の上面に温水洗浄便座を載置する際に、下面が面一に形
成された一般の温水洗浄便座を載置することができ、従
来のような手摺り取付具を収納する切欠部を特別に設け
るような温水洗浄便座を使用することなく、その製造や
施工等の時間を短縮することができ、それに伴うコスト
も軽減することができるものである。また、縦方向を向
く縦片を両端に位置させると共に両端の縦片の上部に水
平方向を向く水平片を連結させ略コの字状に手摺り取付
具を形成し、上記縦片に複数個の位置決め突起及び複数
個の手摺り取付孔を設け、手摺りに設けた取付座に複数
個の位置決め孔及び複数個の手摺り取付孔を設け、手摺
りの取付座を上記縦片に合わせるように配置し、位置決
め突起を位置決め孔に嵌合すると共に手摺り取付孔にビ
スを螺入して手摺りを手摺り取付具に装着したので、手
摺り取付具の位置決め突起を手摺りの取付座の位置決め
孔に嵌合することで手摺りを手摺り取付具に簡単に位置
決めすることができると共に、手摺り取付具の手摺り取
付孔及び手摺りの取付座の手摺り取付孔にビスを螺入し
て固着することができるものである。
り取付構造は、請求項1の効果に加えて、縦方向を向く
縦片を両端に位置させると共に両端の縦片の上部に水平
方向を向く水平片を連結して手摺り取付具を略コの字状
に形成し、手摺り取付具の水平片を凹溝に埋設し、水平
片の左右方向の両端部の下方で補強板を便器本体に取り
付け、縦片の下端部と補強板とを連結させたので、手摺
り取付具の縦片を補強することができるものであり、特
に縦片への左右方向の力に対する強度を上げることがで
きるものである。
り取付構造は、請求項1の効果に加えて、手摺り取付具
を固定する為のボルトを挿入する取付具固定孔を凹溝の
底面から下方に向って複数個設け、凹溝の底面よりも一
段高い突面部を取付具固定孔の周囲の凹溝の底面に形成
したので、たとえ凹溝の底面に予期せぬ凹凸があって
も、手摺り取付具を凹溝に埋設した際には、手摺り取付
具は凹溝の底面に設けられた突面部とのみ接触するもの
であり、上記凹凸による凹溝への荷重の応力集中や手摺
り取付具の変形を回避して手摺り取付具にかかる荷重を
安定的に便器本体1でもって支持することができるもの
である。
り取付構造は、請求項1の効果に加えて、縦方向を向く
縦片を両端に位置させると共に両端の縦片の上部に水平
方向を向く水平片を連結して手摺り取付具を略コの字状
に形成し、手摺り取付具の水平片を凹溝に埋設し、水平
片の裏面に弾性板を取り付け、弾性板の縁部が水平片の
縁部よりも突出したので、手摺り取付具よりも前方に位
置する手摺りに下向きの荷重がかかることにより手摺り
取付具が下方に且つ前方に傾かせるような荷重を受けた
場合でも、水平片の裏面に取り付けた弾性板が水平片の
前後端縁と凹溝の底面との間に介在し、凹溝の底面に水
平片の前後端縁が当たり便器本体を破損させてしまうこ
とを防ぐことができるものである。
り取付構造は、請求項1の効果に加えて、凹溝の底面か
ら下方に向って複数個穿設した取付具固定具が凹溝の下
方の取付板部を上下に貫通し、凹溝に埋設した手摺り取
付具を固定する為のボルトを取付具固定孔にそれぞれ挿
通し、取付板部の下面に位置するボルトの下部でナット
を螺合し、ナットと取付板部の下面の間に介在させた座
金が隣接するボルト間に亘って平板状に連なった座金板
で形成されたので、ナット及びボルトに取り付けられる
座金板は隣接するボルト間に亘って平板状に連なってお
り、複数本のボルトに螺合されたナットと取付板部との
間に介在して便器本体との接触面積を通常の円形平板状
の座金よりも広くとることができるものであり、ボルト
及びナットにかかる荷重を広い範囲での小さな荷重に分
散させて取付板部に受けさせることができるものであ
り、手摺り取付具の便器本体への取り付け強度が向上す
るものである。
摺り取付具を便器本体に取り付けた状態を示す斜視図で
ある。
一部切欠側面図であり、(b)は手摺り取付具に手すり
を取り付けた部分の一部拡大側面図である。
は上面図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面
図である。
は上面図であり、(b)は正面図であり、(c)は下面
図である。
態を示す斜視図である。
面図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面図で
ある。
り、(a)は水受けの使用前の状態を示す斜視図であ
り、(b)は水受けの使用した状態の斜視図である。
のであり、(a)は上面図であり、(b)は側面図であ
り、(c)は(a)のB−B線断面図である。
り、(a)は上面図であり、(b)は側面図である。
り、(a)は上面図であり、(b)は側面図である。
り、(b)は図19(a)と比較説明する従来例の断面
図である。
ものであり、(a)は上面図であり、(b)は正面図で
あり、(c)は側面図である。
具を示すものであり、(a)は上面図であり、(b)は
正面図であり、(c)は側面図である。
摺り取付具との連結状態を示す斜視図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 便器本体の上面の便器ボウルの開口の後
方に便器本体の上面よりも低くする凹溝を左右方向に亘
って凹設し、縦方向を向く縦片を両端に位置させると共
に両端の縦片の上部に水平方向を向く水平片を連結させ
略コの字状に手摺り取付具を形成し、手摺り取付具の水
平片を凹溝に埋設すると共に、上記水平片の上面を便器
本体の上面と略面一にして手摺り取付具を便器本体に固
着し、手摺り取付具の縦片に複数個の位置決め突起及び
複数個の手摺り取付孔を設け、手摺りに設けた取付座に
複数個の位置決め孔及び複数個の手摺り取付孔を設け、
手摺りの取付座を上記縦片に合わせるように配置し、位
置決め突起を位置決め孔に嵌合すると共に手摺り取付孔
にビスを螺入して手摺りを手摺り取付具に装着したこと
を特徴とする便器の手摺り取付構造。 - 【請求項2】 水平片の左右方向の両端部の下方で補強
板を便器本体に取り付け、縦片の下端部と補強板とを連
結させたことを特徴とする請求項1に記載の便器の手摺
り取付構造。 - 【請求項3】 手摺り取付具を固定する為のボルトを挿
入する取付具固定孔を凹溝の底面から下方に向って複数
個設け、凹溝の底面よりも一段高い突面部を取付具固定
孔の周囲の凹溝の底面に形成したことを特徴とする請求
項1に記載の便器の手摺り取付構造。 - 【請求項4】 水平片の裏面に弾性板を取り付け、弾性
板の縁部が水平片の縁部よりも突出したことを特徴とす
る請求項1に記載の便器の手摺り取付構造。 - 【請求項5】 凹溝の底面から下方に向って複数個穿設
した取付具固定孔が凹溝の下方の取付板部を上下に貫通
し、凹溝に埋設した手摺り取付具を固定する為のボルト
を取付具固定孔にそれぞれ挿通し、取付板部の下面に位
置するボルトの下部でナットを螺合し、ナットと取付板
部の下面の間に介在させた座金が隣接するボルト間に亘
って平板状に連なった座金板で形成されたことを特徴と
する請求項1に記載の便器の手摺り取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000048118A JP3518466B2 (ja) | 2000-01-26 | 2000-02-24 | 便器の手摺り取付構造 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000-17578 | 2000-01-26 | ||
JP2000017578 | 2000-01-26 | ||
JP2000048118A JP3518466B2 (ja) | 2000-01-26 | 2000-02-24 | 便器の手摺り取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001275896A JP2001275896A (ja) | 2001-10-09 |
JP3518466B2 true JP3518466B2 (ja) | 2004-04-12 |
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3518466B2 (ja) |
-
2000
- 2000-02-24 JP JP2000048118A patent/JP3518466B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2001275896A (ja) | 2001-10-09 |
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