JP3518388B2 - レピア織機における緯入れ装置及びレピアバンド - Google Patents

レピア織機における緯入れ装置及びレピアバンド

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JP3518388B2
JP3518388B2 JP03134699A JP3134699A JP3518388B2 JP 3518388 B2 JP3518388 B2 JP 3518388B2 JP 03134699 A JP03134699 A JP 03134699A JP 3134699 A JP3134699 A JP 3134699A JP 3518388 B2 JP3518388 B2 JP 3518388B2
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    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D47/00Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms
    • D03D47/27Drive or guide mechanisms for weft inserting
    • D03D47/271Rapiers
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
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  • Textile Engineering (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)
  • Looms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レピア織機におけ
る緯入れ装置及びレピアバンドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】レピア織機における緯入れ装置には、レ
ピアヘッドを止着したレピアバンドと、レピアバンドを
巻き掛けたレピアホイールとからなる機構がある。レピ
アバンドのように剛性があって撓み変形可能なバンドを
駆動する場合には、このようなバンドを巻き掛けるホイ
ールが用いられる。レピアホイールは往復回動され、レ
ピアバンドに止着されたレピアヘッドが経糸開口内へ進
入すると共に、経糸開口内から退避して緯糸の緯入れが
行われる。
【0003】特開平8−296150号公報に開示され
るように、レピアバンドに列設した動力受承孔にレピア
ホイールの周面に列設した動力伝達歯を噛合する緯入れ
装置では、レピアホイールの周面の一部にレピアバンド
を巻き掛ければよい。しかし、動力受承孔のないレピア
バンドをレピアホイールに巻き掛ける場合にはレピアホ
イールの全周に巻き掛ける必要があり、このように全周
巻き掛けしてもレピアホイールの径が動力受承孔を有す
るレピアバンドを巻き掛けるレピアホイールの径よりも
かなり大きくなってしまう。レピアホイールの径が大き
いとレピアホイールの慣性モーメントが大きくなり、織
機の高速化が阻害される。従って、動力受承孔を有する
レピアバンドは織機の高速化の上で有利である。
【0004】バンドを湾曲した場合にはバンドの厚み方
向の中央は伸縮せず、バンドの湾曲面(即ち、表面及び
裏面)側が伸縮する。そのため、湾曲したレピアバンド
の内側の湾曲面側が圧縮すると共に、湾曲したレピアバ
ンドの外側の湾曲面側が伸張する。動力受承孔を有する
レピアバンドの長さ方向に関して孔のある範囲と孔のな
い範囲とではレピアバンドの曲げ強度が異なる。そのた
め、レピアバンドは専ら孔のある範囲で湾曲する。この
ような湾曲状態では、レピアバンドの表裏両面で孔のあ
る範囲と孔のない範囲との境、特に孔の角部に応力が集
中し、レピアバンドに亀裂が生じ易い。
【0005】特開平8−296150号公報のレピアバ
ンドでは、全体が織布を積層した構成となっている。織
布は前記のような亀裂の進行の防止に効果がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】レピアバンドの表裏両
面は、レピアバンドの走行経路を規定するためのバンド
ガイド(例えば、特開平9−324342号公報の固定
ガイドや、特開平5−209341号公報の間隔歯等)
と摺接する。この摺接によるレピアバンドの摩耗はレピ
アバンドの寿命を短くする。実開昭62−114079
号公報では、レピアバンドの表面にポリテトラフルオロ
エチレン層を設けたレピアバンドが開示されている。ポ
リテトラフルオロエチレン層は前記バンドガイドとの摺
接における摩擦抵抗を低減するものである。しかし、ポ
リテトラフルオロエチレンは早期に摩滅するという欠点
があり、ポリテトラフルオロエチレンはレピアバンドの
表面の摩耗防止材としては不適格である。
【0007】本発明は、耐摩耗性に優れ、摩耗後の幅方
向の曲げ強度が強く、長寿命なレピアバンドを提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、レ
ピアバンドに止着されたレピアヘッドを経糸開口内へ挿
入すると共に、経糸開口内から退避させて緯糸を緯入れ
する緯入れ装置を対象とし、請求項1の発明では、前記
レピアバンドの芯材の表裏両面に摩耗防止用織布を積層
したレピアバンドを構成し、前記摩耗防止用織布の経糸
と緯糸とのいずれか一方の糸方向をレピアバンドの長手
方向に揃え、前記摩耗防止用織布の表面側に露出する前
記長手方向の糸の露出長さの総量がレピアバンドの幅方
向の糸の露出長さの総量よりも大きくなるようにし、か
つ前記長手方向の糸の少なくとも1本が前記表面側で前
記幅方向の糸を少なくとも2本飛び越しているようにし
た。
【0009】糸をその糸方向に摺接させた場合の摩耗量
は、糸をその糸方向と交差する方向へ摺接させた場合の
摩耗量よりも少ない。摩耗防止用織布の表面側に露出す
る前記長手方向の糸の露出長さの総量がレピアバンドの
幅方向の糸の露出長さの総量よりも大きくした摩耗防止
用織布では、レピアバンドの長手方向への摺接による摩
耗が平織り織布に比して少なくなる。
【0010】請求項2の発明では、請求項1において、
前記摩耗防止用織布を繻子織りとした。繻子織りは、摩
耗防止用織布として最適である。
【0011】請求項3の発明では、請求項1及び請求項
2のいずれか1項において、前記経糸の糸方向をレピア
バンドの長手方向に沿わせた。経糸の糸方向をレピアバ
ンドの長手方向に沿わせた構成は、レピアバンドの長手
方向における曲げ強度を高める上で有効である。
【0012】請求項4の発明では、請求項1乃至請求項
3のいずれか1項において、前記レピアバンドの幅方向
における曲げ強度を補償するための繊維製の強化補償層
を前記各摩耗防止用織布の下側に、かつ前記強化補償層
表面を前記レピアバンドの厚みの中心から離して設け、
前記強化補償層は、前記レピアバンドの幅方向の繊維を
前記レピアバンドの長手方向の繊維よりも多くした。
【0013】前記摩耗防止用織布が摩耗してレピアバン
ドの幅方向の糸が切断した場合にも、レピアバンドの幅
方向における曲げ強度は強化補償層におけるレピアバン
ドの幅方向の繊維によって補償される。
【0014】請求項5の発明では、請求項4において、
強化補償用織布の一部を前記強化補償層とし、前記強化
補償用織布の一方の面を区画する複数の所定面積部分の
いずれにおいても、前記所定面積部分に露出する前記長
手方向の糸の露出長さの総量が前記所定面積部分に露出
するレピアバンドの幅方向の糸の露出長さの総量よりも
大きくなるようにし、かつ前記所定面積部分における前
記長手方向の糸の少なくとも1本が前記一方の面側で前
記幅方向の糸を少なくとも2本飛び越しているように
し、前記強化補償用織布の他方の面側を前記強化補償層
として対応する前記摩耗防止用織布側に配置した。
【0015】前記強化補償用織布の前記他方の面にはレ
ピアバンドの幅方向に延びる糸がレピアバンドの長手方
向に延びる糸よりも多く表れる。レピアバンドの幅方向
に延びる糸がレピアバンドの長手方向に延びる糸よりも
多く表れる前記他方の面は強化補償層側となる。このよ
うな強化補償用織布は強化補償層を設ける上で好適であ
る。
【0016】請求項6の発明では、請求項5において、
前記強化補償用織布を繻子織りとした。繻子織りは強化
補償用織布として最適である。
【0017】請求項7の発明では、請求項1乃至請求項
6のいずれか1項において、芯材の表裏両面に前記摩耗
防止用織布を積層した。レピアバンドの長手方向におけ
る曲げ強度を前記芯材で確保することができる。
【0018】請求項8の発明では、請求項7において、
前記芯材と前記摩耗防止用織布との間に前記強化補償層
を設けた。芯材と前記摩耗防止用織布との間は強化補償
層の配置位置として最適である。請求項9の発明では、
請求項7及び請求項8のいずれか1項において、前記芯
材を三次元織物とした。
【0019】三次元織物は芯材として好適である。請求
項10の発明では、請求項1乃至請求項9のいずれか1
項において、前記摩耗防止用織布を炭素繊維製とした。
【0020】炭素繊維は耐摩耗材として好適である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した第1の
実施の形態を図1〜図5に基づいて説明する。
【0022】図1に示す11は緯入れ始端側から経糸
(図示略)の開口内に挿入される受け渡し用レピアヘッ
ドである。受け渡し用レピアヘッド11はレピアバンド
12の先端に止着されており、レピアバンド12は支軸
131を中心に往復回動するレピアホイール13に巻き
掛けられている。緯入れ末端側にもレピアバンド14が
往復回動するレピアホイール(図示略)に巻き掛けられ
ている。レピアバンド14の先端には受け取り用レピア
ヘッド15が止着されている。両レピアホイールの往動
回動によって受け渡し用レピアヘッド11及び受け取り
用レピアヘッド15が経糸開口内に挿入され、受け渡し
用レピアヘッド11及び受け取り用レピアヘッド15が
織幅の中央部で出会う。受け渡し用レピアヘッド11に
よって経糸開口内へ挿入された緯糸は受け取り用レピア
ヘッド15に受け渡される。両レピアホイールの復動回
動によって受け渡し用レピアヘッド11及び受け取り用
レピアヘッド15が経糸開口内から退避し、緯糸が経糸
開口内を通される。
【0023】レピアバンド12を巻き掛けるレピアホイ
ール13の周面には台形形状の動力伝達歯16が列設さ
れており、レピアバンド12には四角形状の動力受承孔
17が列設されている。レピアバンド12を巻き掛ける
レピアホイール13の巻き掛け範囲では動力伝達歯16
は動力受承孔17と噛み合い、レピアホイール13の往
復回転が動力伝達歯16及び動力受承孔17を介してレ
ピアバンド12に伝達される。レピアバンド12の走行
経路は、図示しないバンドガイドによって規定される。
【0024】図2及び図3に示すように、レピアバンド
12は、例えば特開平2−259248号公報に開示さ
れている三次元ブレーダにより製織されるような三次元
織物からなる芯材18と、一対の摩耗防止用織布19,
20とからなる積層構造体である。芯材18は摩耗防止
用織布19,20の間にあり、摩耗防止用織布19,2
0の表面はレピアバンド12の湾曲面121,122と
なっている。芯材18の繊維の方向成分に関しては、レ
ピアバンド12の長手方向の方向成分がレピアバンド1
2の幅方向の方向成分あるいは厚み方向の方向成分より
も大きい。
【0025】図4及び図5(a),(b)に示すよう
に、摩耗防止用織布19,20は経糸T及び緯糸Yから
なる繻子織り織布である。図5(a),(b)では緯糸
Yにハッチングが入れてある。繻子織りとは、経糸T及
び緯糸Yが4本以上浮き、かつ経糸Tと緯糸Yとの交差
点が規則的に飛んで位置をずらしている組織のことをい
う。摩耗防止用織布19,20の経糸Tはレピアバンド
12の長手方向に延び揃えられており、緯糸Yはレピア
バンド12の幅方向に延び揃えられている。図5(a)
は摩耗防止用織布19,20の表面側を示し、図5
(b)は摩耗防止用織布19,20の裏面を示す。摩耗
防止用織布19,20の裏面は芯材18に接合される側
の面であり、摩耗防止用織布19,20の表面は前記バ
ンドガイドに摺接する側の面である。図5(a)に示す
ように、経糸Tは緯糸Yを7本連続して飛び越して摩耗
防止用織布19,20の表面側に露出している。図5
(b)に示すように、緯糸Yは経糸Tを7本連続して飛
び越して摩耗防止用織布19,20の裏面側に露出して
いる。経糸Tと緯糸Yとは同じ糸種類であり、経糸Tの
糸径と緯糸Yの糸径とは同一である。又、図5(a),
(b)に示すように、経糸Tの糸ピッチPと緯糸Yの糸
ピッチPとは同一である。
【0026】芯材18の繊維、経糸T及び緯糸Yはいず
れも炭素繊維からなる。芯材18及び摩耗防止用織布1
9,20にはエポキシ樹脂、ビスマレイミド樹脂といっ
た熱硬化性樹脂が含まれている。レピアバンド14もレ
ピアバンド12と同様の積層構造となっている。
【0027】第1の実施の形態では以下の効果が得られ
る。 (1-1)摩耗防止用織布19,20における経糸Tの糸
径と緯糸Yの糸径とは同一であり、かつ経糸Tの糸ピッ
チと緯糸Yの糸ピッチとは同一である。そのため、摩耗
防止用織布19,20における経糸Tの長さの総量と、
摩耗防止用織布19,20における緯糸Yの長さの総量
とは略同じである。又、経糸Tと緯糸Yとが同じ糸種類
であるため、摩耗防止用織布19,20における経糸T
の重量の総量と、摩耗防止用織布19,20における緯
糸Yの重量の総量とは略同じである。しかし、摩耗防止
用織布19,20の表面側に露出する経糸Tの露出長さ
の総量は、摩耗防止用織布19,20の表面側に露出す
る緯糸Yの露出長さの総量よりも大きくなる。
【0028】図5(a)に鎖線で示す長方形W内には7
本の経糸Tと1本の緯糸Yとが露出している。長方形W
と同じ面積の長方形H内には1本の経糸Tと1本の緯糸
Yとが露出している。摩耗防止用織布19,20の表面
側において長方形W内で露出する経糸Tの露出長の総量
は、長方形W内で露出する緯糸Yの露出長の総量の略7
倍である。同様に、摩耗防止用織布19,20の表面側
において長方形H内で露出する経糸Tの露出長の総量
は、長方形W内で露出する緯糸Yの露出長の総量の略7
倍である。即ち、織布の全表面を長方形Wあるいは長方
形Hで区画した複数の所定面積部分のいずれにおいて
も、経糸Tの露出長の総量は緯糸Yの露出長の総量の略
7倍である。従って、長方形W,Hの面積の整数倍の長
方形で表される任意の面積部分に露出する経糸Tの露出
長さの総量は、前記任意の面積部分に露出する緯糸Yの
露出長さの総量の略7倍となる。
【0029】糸をその糸方向に摺接させた場合の摩耗量
は、糸をその糸方向と交差する方向へ摺接させた場合の
摩耗量よりも少ない。本実施の形態における繻子織りの
摩耗防止用織布19,20では、レピアバンド12の長
手方向への摺接による摩耗が平織り織布に比して少なく
なる。本願発明者は、本実施の形態における摩耗防止用
織布19,20の表面の摩耗量が平織り織布に比して半
分程度という試験結果を得ている。 (1-2)レピアバンド12の幅方向に延び揃えられた緯
糸Yは、レピアバンド12の幅方向の曲げ強度の向上に
寄与する。本実施の形態の繻子織りの摩耗防止用織布1
9,20では、緯糸Yの糸ピッチが経糸Tの糸ピッチと
同じであり、経糸Tの糸密度と緯糸Yの糸密度とは同じ
である。このような緯糸Yの糸密度構成はレピアバンド
12の幅方向の曲げ強度を向上する上で有効である。し
かも、平織り織布に比べて緯糸Yの交絡度合いの少ない
繻子織りの摩耗防止用織布19,20は、レピアバンド
12の幅方向に対する曲げ強度を増す。従って、レピア
バンド12の幅方向の曲げ強度を向上するための別の織
布を重ね使用することなく摩耗防止用織布19,20の
みでレピアバンド12の幅方向の曲げ強度が同じ糸密度
の平織り組織の織布以上に確保される。又、平織り織布
に比べて経糸Tの交絡度合いの少ない繻子織りの摩耗防
止用織布19,20は、レピアバンド12の長手方向に
対する真直度を増し、レピアバンド12,14全体の真
直度が向上する。従って、繻子織りの摩耗防止用織布1
9,20は、摩耗防止用の織布として最適である。 (1-3)経糸Tの糸ピッチと緯糸Yの糸ピッチとを略同
一とした構成は、摩耗防止用織布19,20の組織の崩
れを防止する上で有効である。 (1-4)動力受承孔17は、その長さ範囲h内のレピア
バンド12の部位の曲げ強度を長さ範囲h以外のレピア
バンド12の部位の曲げ強度よりも低減する。長さ範囲
h内の曲げ強度と長さ範囲h以外の曲げ強度との差は、
特にレピアバンド12の湾曲面121,122における
動力受承孔17の角部171への応力集中をもたらす。
この応力集中は、角部171において微視的に見ると摩
耗防止用織布19,20にしみ込んだ熱硬化性樹脂に細
かな亀裂を発生させる。しかし、動力受承孔17の周縁
部172,173を包含する摩耗防止用織布19,20
の経糸Tと緯糸Yとによる組織構造は角部171への応
力集中によっても破断し難く、摩耗防止用織布19,2
0は熱硬化性樹脂における細かな亀裂の拡大を阻止す
る。従って、湾曲面121,122を形成する摩耗防止
用織布19,20は、角部171における亀裂の発生を
実質的に阻止する。 (1-5)レピアバンド12の湾曲面121,122の全
体に配設された摩耗防止用織布19,20は、角部17
1以外の湾曲面121,122における亀裂の発生も阻
止する。 (1-6)繻子織りの摩耗防止用織布19,20の経糸T
は、摩耗防止用織布19,20の製織時に緯糸Yよりも
高い張力を付与された状態にある。従って、摩耗防止用
織布19,20は、緯糸Yの糸方向への引っ張り力に対
してよりも経糸Tの糸方向への引っ張り力に対して強
い。レピアバンド12をレピアホイール13に巻き掛け
た状態では摩耗防止用織布19がレピアバンド12の長
手方向へ引っ張られる。摩耗防止用織布19の経糸Tの
糸方向をレピアバンド12の長手方向に合わせた構成
は、摩耗防止用織布19の亀裂防止作用を高める上で有
効である。 (1-7)レピアバンド12の長手方向の方向成分を圧倒
的に有する繊維を備えた芯材18は、専ら動力受承孔1
7の列の左右でレピアバンド12に曲げ強度を付与す
る。芯材18の繊維の方向はレピアバンド12を湾曲状
態から直線状態に迅速に移行するために必要な曲げ強度
を高める上で好適である。このような芯材18の存在
は、レピアバンド12を湾曲状態から直線状態に迅速に
移行する。従って、本実施の形態のレピアバンド12は
織機の高速化に有利である。 (1-8)レピアバンド12の湾曲面121,122はレ
ピアバンド12を案内する前記バンドガイドと摺接す
る。又、レピアバンド12がレピアホイール13に巻き
掛けられた状態では摩耗防止用織布19はレピアバンド
12の長手方向に引っ張り力を受け、摩耗防止用織布2
0は圧縮力を受ける。引っ張り強度の強い炭素繊維は、
摩耗に強く、しかも圧縮に対しても強い。従って、炭素
繊維は摩耗防止用の織布の素材として好適である。 (1-9)繰り返し曲げによりレピアバンド12,14に
発生する内部せん断力は断面中央付近が最大となる。し
かしながら、三次元織物製の芯材18は、繰り返し曲げ
が作用しても従来の積層構造のレピアバンドのように層
間剥離が発生せず、レピアバンドの芯材として最適であ
る。
【0030】本発明では、図6(a),(b)の摩耗防
止用織布23を芯材18の両面に接合した第2の実施の
形態、図7(a),(b)の摩耗防止用織布24を芯材
18の両面に接合した第3の実施の形態も可能である。
【0031】図6(a),(b)の摩耗防止用織布23
は重ね繻子織りであり、図6(a)は摩耗防止用織布2
3の表面側を示し、図6(b)は摩耗防止用織布23の
裏面側を示す。経糸Tは、摩耗防止用織布23の表面側
で緯糸Yを6本飛び越しており、摩耗防止用織布23の
裏面側で緯糸Yを2本飛び越している。緯糸Yは摩耗防
止用織布23の裏面側で経糸Tを4本飛び越した後に2
本飛び越している。
【0032】図6(a)に鎖線で示す長方形W内には6
本の経糸Tと2本の緯糸Yとが露出している。長方形W
と同じ面積の長方形H内には1本の経糸Tと2本の緯糸
Yとが露出している。摩耗防止用織布23の表面側にお
いて長方形W内で露出する経糸Tの露出長の総量は、長
方形W内で露出する緯糸Yの露出長の総量の略3倍であ
る。同様に、摩耗防止用織布23の表面側において長方
形H内で露出する経糸Tの露出長の総量は、長方形W内
で露出する緯糸Yの露出長の総量の略3倍である。即
ち、摩耗防止用織布23の表面側のいずれの部分におい
ても、長方形W,Hの面積の整数倍の長方形で表される
所定面積部分に露出する経糸Tの露出長さの総量は、前
記所定面積部分に露出する緯糸Yの露出長さの総量の略
3倍となる。
【0033】この実施の形態においては、第1の実施の
形態に比較して耐摩耗性は低下するものの、経糸と緯糸
との交絡度がさらに増すことにより織布組織が安定し、
樹脂含浸工程での組織崩れが防止される。
【0034】図7(a),(b)の摩耗防止用織布24
は綾織りであり、図7(a)は摩耗防止用織布24の表
面側を示し、図7(b)は摩耗防止用織布24の裏面側
を示す。経糸Tは、摩耗防止用織布24の表面側で緯糸
Yを2本飛び越している。
【0035】図7(a)に鎖線で示す長方形W内には2
本の経糸Tと1本の緯糸Yとが露出している。長方形W
と同じ面積の長方形H内には1本の経糸Tと1本の緯糸
Yとが露出している。摩耗防止用織布24の表面側にお
いて長方形W内で露出する経糸Tの露出長の総量は、長
方形W内で露出する緯糸Yの露出長の総量の略2倍であ
る。同様に、摩耗防止用織布24の表面側において長方
形H内で露出する経糸Tの露出長の総量は、長方形W内
で露出する緯糸Yの露出長の総量の略2倍である。即
ち、摩耗防止用織布24の表面側のいずれの部分におい
ても、長方形W,Hの面積の整数倍の長方形で表される
所定面積部分に露出する経糸Tの露出長さの総量は、前
記所定面積部分に露出する緯糸Yの露出長さの総量の略
2倍となる。
【0036】この実施の形態においては、第1の実施の
形態及び図6に記載の第2の実施の形態に比較して耐摩
耗性は低下するものの、経糸と緯糸との交絡度がさらに
増すことにより織布組織が安定し、樹脂含浸工程での組
織崩れが防止される。
【0037】次に、図8及び図9の第4の実施の形態を
説明する。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号
が付してある。レピアバンド12,14は、図8に示す
ように、複数の平織り織布25,26,27(本実施の
形態では3枚)からなる芯材28と、繻子織り製の一対
の摩耗防止用織布19,20と、繻子織り製の一対の強
化補償用織布29,30とからなる積層構造体である。
強化補償用織布29,30は摩耗防止用織布19,20
間にあり、芯材28は強化補償用織布29,30の間に
ある。強化補償用織布29,30は摩耗防止用織布1
9,20と同じ材質からなる。又、強化補償用織布2
9,30は摩耗防止用織布19,20と同じ組織構造と
なっている。即ち、強化補償用織布29,30の経糸T
1の糸ピッチと強化補償用織布29,30の緯糸Y1の
糸ピッチとは同じであり、経糸T1の糸径と緯糸Y1の
糸径とは同じである。又、強化補償用織布29,30の
緯糸Y1はレピアバンド12,14の幅方向に延び揃え
られており、強化補償用織布29,30の経糸T1はレ
ピアバンド12,14の長手方向に延び揃えられてい
る。更に、強化補償用織布29,30の経糸T1は強化
補償用織布29,30の緯糸Y1を7本連続して飛び越
して強化補償用織布29,30の一面291,301側
に露出しており、強化補償用織布29,30の緯糸Y1
は強化補償用織布29,30の経糸T1を7本連続して
飛び越して強化補償用織布29,30の他面292,3
02側に露出している。
【0038】芯材28と摩耗防止用織布19との間にあ
る強化補償用織布29は、摩耗防止用織布19に対して
組織構造的に裏返しの配置関係にある。即ち、摩耗防止
用織布19の裏面と強化補償用織布29の他面292と
が対向しており、摩耗防止用織布20と強化補償用織布
30の他面302とが対向している。
【0039】図9に示すように、強化補償用織布29,
30の厚みtのうちの他面292,302側の半分の厚
みの層t1は略7/8を緯糸Y1で占められており、層
t1は、レピアバンド12の幅方向の繊維をレピアバン
ド12の長手方向の繊維よりも多くした強化補償層とな
っている。強化補償層t1は、一対の摩耗防止用織布1
9,20にそれぞれ対応して各摩耗防止用織布19,2
0の下側にあり、強化補償層t1の表面んはレピアバン
ド12,14の厚みSの中心S1から離れている。摩耗
防止用織布19の下側とは摩耗防止用織布19の位置か
ら見て芯材28側のことであり、摩耗防止用織布20の
下側とは摩耗防止用織布20の位置から見て芯材28側
のことである。
【0040】第4の実施の形態では以下の効果が得られ
る。 (4-1)レピアバンド12の幅方向に延び揃えられた摩
耗防止用織布19,20の緯糸Yは、レピアバンド1
2,14の幅方向の曲げ強度の向上に寄与する。特に、
緯糸Yがレピアバンド12,14の湾曲面に近いほど前
記曲げ強度が高くなる。しかし、摩耗防止用織布19,
20の表面からの摩耗が進行すると、摩耗防止用織布1
9,20の緯糸Yが切断する。レピアバンド12,14
が芯材28及び一対の摩耗防止用織布19,20のみの
積層構造であるとすると、レピアバンド12,14の幅
方向の曲げ強度が緯糸Yの切断によって低下する。レピ
アバンド12,14の幅方向の曲げ強度の低下はレピア
バンド12,14の寿命を左右する1つの要因である。
【0041】本実施の形態では、摩耗防止用織布19,
20の表面からの摩耗が進行して摩耗防止用織布19,
20の緯糸Yが切断した場合にも、強化補償用織布2
9,30の緯糸Y1がレピアバンド12,14の幅方向
における曲げ強度を補償する。従って、摩耗防止用織布
19,20の表面からの摩耗が進行して摩耗防止用織布
19,20の緯糸Yが切断した場合にも、レピアバンド
12,14の幅方向における曲げ強度が確保され、レピ
アバンド12,14の寿命が第1の実施の形態の場合よ
りも長くなる。
【0042】(4-2)レピアバンド12,14の幅方向
の繊維がレピアバンド12,14の湾曲面に近いほど前
記曲げ強度が高くなる。強化補償用織布29,30の厚
みtの半分を占める強化補償層t1を摩耗防止用織布1
9,20に対向させた構成は、強化補償層t1をレピア
バンド12,14の湾曲面に可及的に近づけることにな
る。従って、強化補償用織布29,30の他面292,
302側を強化補償層t1として対応する摩耗防止用織
布19,20側に配置した構成は、緯糸Y1によるレピ
アバンド12,14の幅方向における曲げ強度を高める
上で有効である。
【0043】(4-3)本実施の形態の繻子織りの強化補
償用織布29,30では、緯糸Y1の糸ピッチが経糸T
1の糸ピッチと同じであり、経糸T1の糸密度と緯糸Y
1の糸密度とは同じである。このような緯糸Y1の糸密
度構成はレピアバンド12,14の幅方向の曲げ強度を
向上する上で有効である。しかも、平織り織布に比べて
緯糸Y1の交絡度合いの少ない繻子織りの強化補償用織
布29,30は、レピアバンド12,14の幅方向にお
ける曲げ強度を増す。又、平織り織布に比べて経糸T1
の交絡度合いの少ない繻子織りの強化補償用織布29,
30は、レピアバンド12,14の長手方向の強度を増
し、レピアバンド12,14全体の長手方向の強度が向
上する。従って、繻子織りの強化補償用織布29,30
は強化補償層t1を形成するための織布として最適であ
る。
【0044】(4-4)芯材28と摩耗防止用織布19,
20との間は、強化補償層t1をレピアバンド12,1
4の湾曲面に可及的に近づけ得る位置である故に強化補
償層t1の配置位置として最適である。
【0045】次に、図10の第5の実施の形態を説明す
る。第4の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態における強化補償用織布31は
組織構造的に摩耗防止用織布19と同じ配置関係となっ
ており、第4の実施の形態の強化補償層t1と同じ強化
補償層t2は芯材28に対向する側にある。同様に、強
化補償用織布32は組織構造的に摩耗防止用織布20と
同じ配置関係となっており、強化補償層t2は芯材28
に対向する側にある。
【0046】この実施の形態における強化補償層t2は
第4の実施の形態の強化補償層t1の場合よりもレピア
バンド12,14の湾曲面から遠い位置にあるが、強化
補償層t2のレピアバンド12,14の幅方向における
曲げ強度補償効果は充分である。
【0047】本発明では以下の実施の形態も可能であ
る。 (1)摩耗防止用織布あるいは強化補償用織布として用
いる繻子織り織布において緯糸をレピアバンドの長手方
向に沿わせること。 (2)繻子織りや綾織り以外に、織布の表面側において
所定面積部分に露出するレピアバンドの長手方向の糸の
露出長さの総量がレピアバンドの幅方向の糸の露出長さ
の総量よりも大きく、かつ前記所定面積部分における前
記長手方向の糸の少なくとも1本が前記表面側で前記幅
方向の糸を少なくとも2本飛び越している織布を摩耗防
止用織布あるいは強化補償用織布として用いること。 (3)摩耗防止用織布の経糸の糸ピッチを緯糸の糸ピッ
チよりも小さくすること。 (4)摩耗防止用織布の経糸の糸径を緯糸の糸径よりも
大きくすること。 (5)強化補償用織布の緯糸の糸ピッチを経糸の糸ピッ
チよりも小さくすること。 (6)強化補償用織布の緯糸の糸径を経糸の糸径よりも
大きくすること。 (7)レピアバンドの幅方向にのみ延び揃えられた繊維
層で強化補償層を形成すること。 (8)摩耗防止用織布あるいは強化補償用織布の素材と
してアラミド繊維あるいはガラス繊維を用いること。 (9)摩耗防止用織布あるいは強化補償用織布の経糸の
素材と緯糸の素材とを異ならせること。 (10)1枚の摩耗防止用織布を折り曲げて芯材を挟み
こむようにレピアバンドを積層構成すること。 (11)1枚の強化補償用織布を折り曲げて芯材を挟み
こむようにレピアバンドを積層構成すること。 (12)動力受承孔のないレピアバンドに本発明を適用
すること。
【0048】
【発明の効果】以上詳述したように、レピアバンドの芯
材の表裏両面に摩耗防止用織布を積層したレピアバンド
を構成し、前記摩耗防止用織布の経糸と緯糸とのいずれ
か一方の糸方向をレピアバンドの長手方向に揃え、前記
摩耗防止用織布の表面側に露出する前記長手方向の糸の
露出長さの総量がレピアバンドの幅方向の糸の露出長さ
の総量よりも大きくなるようにし、かつ前記長手方向の
糸の少なくとも1本が前記表面側で前記幅方向の糸を少
なくとも2本飛び越しているようにした本発明のレピア
バンドは、耐摩耗性に優れて寿命を延ばし得るという優
れた効果を奏する。
【0049】レピアバンドの幅方向における曲げ強度を
補償するための繊維製の強化補償層を一対の摩耗防止用
織布の下側に、かつ前記強化補償層表面を前記レピアバ
ンドの厚みの中心から離して設け、前記強化補償層にお
ける前記レピアバンドの幅方向の繊維を前記レピアバン
ドの長手方向の繊維よりも多くした発明では、前記摩耗
防止用織布の表面からの摩耗が進行した場合にも、レピ
アバンドの幅方向における曲げ強度が前記強化補償層に
よって確保され、レピアバンドの寿命を一層延ばし得る
という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す斜視図。
【図2】要部拡大縦断面図。
【図3】図2のA−A線断面図。
【図4】要部分解斜視図。
【図5】(a)は摩耗防止用織布の表面側の拡大平面
図。(b)は摩耗防止用織布の裏面側の拡大平面図。
【図6】第2の実施の形態を示し、(a)は摩耗防止用
織布の表面側の拡大平面図。(b)は摩耗防止用織布の
裏面側の拡大平面図。
【図7】第3の実施の形態を示し、(a)は摩耗防止用
織布の表面側の拡大平面図。(b)は摩耗防止用織布の
裏面側の拡大平面図。
【図8】第4の実施の形態を示す要部分解斜視図。
【図9】要部拡大縦断面図。
【図10】第5の実施の形態を示す要部拡大断面図。
【符号の説明】
12,14…レピアバンド、121,122…湾曲面、
18,28…芯材、19,20,23,24…摩耗防止
用織布、29,30,31,32…強化補償用織布、t
1,t2…強化補償層、T…摩耗防止用織布の経糸、Y
…摩耗防止用織布の緯糸、T1…強化補償用織布の経
糸、Y1…強化補償用織布の緯糸、W,H…所定面積部
分としての長方形、P…糸ピッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 仁井田 英紀 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式 会社 豊田自動織機製作所 内 (56)参考文献 特開 平10−130994(JP,A) 特開 平5−209341(JP,A) 実開 昭62−114079(JP,U) 実開 平3−34084(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D03D 47/27 D03D 1/00 D03D 47/18

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レピアバンドに止着されたレピアヘッドを
    経糸開口内へ挿入すると共に、経糸開口内から退避させ
    て緯糸を緯入れする緯入れ装置を備えたレピア織機にお
    いて、 前記レピアバンドの芯材の表裏両面に摩耗防止用織布を
    積層したレピアバンドを構成し、前記摩耗防止用織布の
    経糸と緯糸とのいずれか一方の糸方向をレピアバンドの
    長手方向に揃え、前記摩耗防止用織布の表面側に露出す
    る前記長手方向の糸の露出長さの総量がレピアバンドの
    幅方向の糸の露出長さの総量よりも大きくなるように
    し、かつ前記長手方向の糸の少なくとも1本が前記表面
    側で前記幅方向の糸を少なくとも2本飛び越しているよ
    うにしたレピア織機における緯入れ装置。
  2. 【請求項2】前記摩耗防止用織布は繻子織りである請求
    項1に記載のレピア織機における緯入れ装置。
  3. 【請求項3】前記経糸の糸方向はレピアバンドの長手方
    向に沿う請求項1及び請求項2のいずれか1項に記載の
    レピア織機における緯入れ装置。
  4. 【請求項4】前記レピアバンドの幅方向における曲げ強
    度を補償するための繊維製の強化補償層を前記各摩耗防
    止用織布の下側に、かつ前記強化補償層表面を前記レピ
    アバンドの厚みの中心から離して設け、前記強化補償層
    は、前記レピアバンドの幅方向の繊維を前記レピアバン
    ドの長手方向の繊維よりも多くした請求項1乃至請求項
    3のいずれか1項に記載のレピア織機における緯入れ装
    置。
  5. 【請求項5】前記強化補償層は強化補償用織布の一部で
    あり、前記強化補償用織布の一方の面を区画する複数の
    所定面積部分のいずれにおいても、前記所定面積部分に
    露出する前記長手方向の糸の露出長さの総量が前記所定
    面積部分に露出するレピアバンドの幅方向の糸の露出長
    さの総量よりも大きくなるようにし、かつ前記所定面積
    部分における前記長手方向の糸の少なくとも1本が前記
    一方の面側で前記幅方向の糸を少なくとも2本飛び越し
    ているようにし、前記強化補償用織布の他方の面側を前
    記強化補償層として対応する前記摩耗防止用織布側に配
    置した請求項4に記載のレピア織機における緯入れ装
    置。
  6. 【請求項6】前記強化補償用織布は繻子織りである請求
    項5に記載のレピア織機における緯入れ装置。
  7. 【請求項7】芯材の表裏両面に前記摩耗防止用織布を積
    層した請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のレ
    ピア織機における緯入れ装置。
  8. 【請求項8】前記芯材と前記摩耗防止用織布との間に前
    記強化補償層を設けた請求項7に記載のレピア織機にお
    ける緯入れ装置。
  9. 【請求項9】前記芯材は三次元織物である請求項7及び
    請求項8のいずれか1項に記載のレピア織機における緯
    入れ装置。
  10. 【請求項10】前記摩耗防止用織布は炭素繊維からなる
    請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載のレピア織
    機における緯入れ装置。
  11. 【請求項11】請求項1乃至請求項10のいずれか1項
    に記載のレピアバンド。
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