JP3518339B2 - 音源装置およびカラオケ装置 - Google Patents

音源装置およびカラオケ装置

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JP3518339B2
JP3518339B2 JP15443698A JP15443698A JP3518339B2 JP 3518339 B2 JP3518339 B2 JP 3518339B2 JP 15443698 A JP15443698 A JP 15443698A JP 15443698 A JP15443698 A JP 15443698A JP 3518339 B2 JP3518339 B2 JP 3518339B2
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孝浩 田中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は従来の演奏データ
と互換性のある音源装置、およ、ひ従来のカラオケ曲デ
ータと新しいカラオケ曲データの両方を演奏することが
できるカラオケ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カラオケ装置の性能は、日々向上してお
り、楽音を発生する音源LSIの性能向上も著しい。音
源LSIはDSPなどの高速演算回路を内蔵したデジタ
ル半導体であるが、性能向上により演算速度が向上する
と、サンプリングレートやビット数の大きい波形データ
を使用することができるため、音質が向上し、同時発音
数を多くすることができる。
【0003】一方、音源LSIを用いた音源型のカラオ
ケ装置は、実用化されてほぼ10年になり、既に1万曲
以上の曲データが製作されている。これらの曲データ
は、従来の音源LSI(旧音源)を使用した旧型のカラ
オケ装置のために製作されたものであり、性能が向上し
た新しい音源LSI(新音源)でそのまま使用すること
ができないものである。
【0004】すなわち、MIDIフォーマットなど汎用
性のある記述形式で記述されている曲データであって
も、全ての機器で同じ動作をするとは限らず、機器の性
能に依存する部分が大きい。例えば、ビブラートの速度
は音源の動作速度(内部で発生するLFO周波数)に影
響され、同じパラメータでビブラートを指示しても実際
に出力される楽音のビブラートは音源の種類毎に異な
る。
【0005】このため、旧音源用に記述された曲データ
をそのまま新音源に入力しても音色や効果が適切に設定
されないため、良い演奏をすることは不可能である。そ
こで、新音源で旧タイプの曲データを演奏する場合、新
音源に旧音源とほぼ同様に振る舞うエミュレート機能を
内蔵し、これを用いて旧タイプの曲データを演奏してい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、新音源を開発
するときに旧音源のエミュレート機能を搭載することは
開発の負担が大きく、コストアップにつながるうえ、旧
型音源用の波形データやエミュレートプログラムなどを
内蔵する必要があるため、音源チップの小型化を妨げる
という問題点があった。また、カラオケ装置では新音源
の一部のみを旧音源にエミュレートする場合があるが、
この場合、旧音源として動作させるためにマイクロプロ
グラムに挿入されたwait命令などが新音源の動作に
も影響を与え新音源の機能も100パーセント発揮でき
ないという問題点があった。
【0007】また、カラオケ装置などに、新音源と旧音
源を両方搭載することも考えられるが、ポートが複数必
要になり、CPUがデータ毎にその出力先を判断しなけ
ればならないなど、CPUの負担が大きくなるという問
題点があった。
【0008】この発明は、より簡略な方式で曲データの
互換性を実現した音源装置およびカラオケ装置を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、演奏
データに基づいて楽音信号を形成する楽音形成手段と、
上流から演奏データを入力し、この演奏データが自己宛
のものかを判断し、自己宛のものであれば前記楽音形成
手段にこれを入力し、自己宛のものでなければ下流にこ
れを出力する入出力制御手段と、前記楽音形成手段が形
成した楽音信号と下流から入力される楽音信号とのタイ
ミングを揃えるディレイ手段と、前記ディレイ手段がタ
イミングを揃えた楽音信号をマージして出力するマージ
手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】請求項2の発明は、第1の音源半導体およ
び第2の音源半導体を有し、第1の音源半導体は、演奏
データに基づいて楽音信号を形成する楽音形成手段と、
外部から演奏データを入力し、この演奏データが自己宛
のものかを判断し、自己宛のものであれば前記楽音形成
手段にこれを入力し、自己宛のものでなければ第2の音
源半導体にこれを出力する入出力制御手段と、前記楽音
形成手段が形成した楽音信号と第2の音源半導体から入
力される楽音信号とのタイミングを揃えるディレイ手段
と、前記ディレイ手段がタイミングを揃えた楽音信号を
マージして出力するマージ手段と、を有し、第2の音源
半導体は、第1の音源半導体から入力した演奏データに
基づいて楽音信号を形成し、これを第1の音源半導体に
出力する楽音形成手段を有することを特徴とする。請求
項3の発明は、メインボードに直接接続された第1の音
源半導体と、第1の音源半導体を介してメインボードに
接続され前記第1の音源半導体と同一のピン配置の第2
の音源半導体と、を有する音源装置であって、第1の音
源半導体は、演奏データに基づいて楽音信号を形成する
楽音形成手段と、外部から演奏データを入力し、この演
奏データが自己宛のものかを判断し、自己宛のものであ
れば前記楽音形成手段にこれを入力し、自己宛のもので
なければ第2の音源半導体にこれを出力する入出力制御
手段と、前記楽音形成手段が形成した楽音信号と、第2
の音源半導体から入力した楽音信号をマージして出力す
るマージ手段と、を有し、第2の音源半導体は、第1の
音源半導体から入力した演奏データに基づいて楽音信号
を形成し、これを第1の音源半導体に出力する楽音形成
手段を有することを特徴とする。
【0011】請求項の発明は、請求項2または請求項
に記載の音源装置と、第1の音源半導体宛の演奏デー
タおよび第2の音源半導体向けの演奏データを含むカラ
オケ曲データを記憶する記憶手段と、カラオケ曲データ
の演奏データを順次読み出し、前記音源装置に入力する
演奏手段と、を備えたことを特徴とする。
【0012】この発明では、下流に他の音源装置を接続
することができる。そして、入力した演奏データが自己
宛のものでない場合には下流にこれを転送し、下流に接
続されている音源装置にこれを処理させることができ
る。そして、楽音形成手段および下流の音源装置によっ
て形成された楽音信号はマージ手段でマージして出力す
る。これにより、外部に対しては1つの音源装置が演奏
データを受信し、これに対応して楽音信号を形成して出
力しているように振る舞うことができ、内部的には、2
つの音源装置が演奏データを分け合って処理することが
できる。
【0013】これをカラオケ装置に適用した場合、旧型
のカラオケ装置に元々実装されていた音源半導体を下流
の音源(第2の音源半導体)として用い、新たな音源半
導体を上流の音源(第1の音源半導体)として用いるこ
とにより、最初から搭載されている音源の資源をそのま
ま活用し、新たな機能をアドオンして機能向上を図るこ
とができる。
【0014】また、この場合に、カラオケ装置の制御部
は、従来音源の場合と同様に単に演奏データを音源に送
信するのみでよいため、負担を増加させることもなく制
御プログラムの変更も必要ない。
【0015】
【発明の実施の形態】図面を参照してこの発明の実施形
態について説明する。図1はこの発明の実施形態である
音源素子のブロック図である。図2は同音源素子の実装
形態の例を示す図である。同図において1が新音源であ
り、11が旧音源である。新音源1は、旧音源11より
も高速のDSPを内蔵しておりサンプリング周波数,量
子化ビット数の大きい波形データに基づいて良質の楽音
信号を形成できるものである。これら新音源1,旧音源
11は、メインボード上のCPU(ホストCPU)に対
して、新音源1−旧音源11の順にデイジーチェーン接
続される。すなわち、データの流れとして、新音源1は
ホストCPUに直接接続され、旧音源11は新音源1を
介してホストCPUに接続される。実装形態としては、
同図(A)のようにカード18を音源用ソケットに差し
込み、カード上に新音源1と旧音源11を実装してもよ
く、同図(B)のように新音源1の上面に旧音源用のソ
ケット9を設けておき、新音源チップ1をメインボード
に実装し、その上に旧音源11を実装するようにしても
よい。
【0016】新音源1は、DSP2、CPU3、波形メ
モリ4、I/Oインタフェース5、発振子6、マージ回
路7およびシフトレジスタ8を内蔵している。DSP2
が波形メモリ4に記憶されている波形データを読み出す
ことにより楽音信号を形成する。波形メモリ4は、サン
プリング周波数44kHz、量子化ビット数18ビット
の波形データを複数の音色分記憶している。DSP2の
動作クロックを発振する発振子6はたとえば80MHz
の高周波数で発振する。DSP2は、I/Oインタフェ
ース5を介してホストCPUからMIDIデータなどフ
ォーマットで記述された演奏データを受信する。
【0017】CPU3は、ホストCPUから受信した演
奏データがこの新音源1宛のものであるかそれとも旧音
源11宛のものであるかを判断し、自己(新音源)宛の
ものであればこの演奏データをDSP2に入力する。受
信した演奏データが旧音源11宛のものであればI/O
インタフェース5を介してこれを旧音源11に転送す
る。
【0018】DSP2は入力された演奏データに基づい
て読み出す波形データや周波数(音高)などを決定し、
所定の楽音信号を形成する。DSP2が形成した楽音信
号はシフトレジスタ8を介してマージ回路7に出力され
る。
【0019】一方、旧音源11は、DSP12、CPU
13、波形メモリ14、I/Oインタフェース15およ
び発振子16を内蔵している。DSP12が波形メモリ
14に記憶されている波形データを読み出すことにより
楽音信号を形成する。波形メモリ14は、サンプリング
周波数22kHz、量子化ビット数11ビットの波形デ
ータを複数の音色分記憶している。DSP12の動作ク
ロックを発振する発振子16はたとえば40MHzの周
波数で発振する。DSP12は、I/Oインタフェース
15を介して上流の新音源1から演奏データを受信す
る。DSP12は入力された演奏データに基づいて読み
出す波形データや周波数(音高)などを決定し、楽音信
号を形成する。DSP12が形成した楽音信号は、I/
Oインタフェース15を介して出力され、新音源1のマ
ージ回路7に入力される。
【0020】マージ回路7は新音源1が形成した楽音信
号と旧音源11から入力された楽音信号とを加算合成し
てメインボードに対して出力する。このとき、新音源1
のDSP2が形成した楽音信号はシフトレジスタ8を介
して入力され、所定時間のディレイが与えられる。この
ディレイタイムは、新音源1に入力された演奏データを
旧音源11に転送し、旧音源で楽音信号を形成して再度
新音源1に入力するまでの遅れ時間に合わせてある。こ
れにより、両音源で形成した楽音信号を同じタイミング
で出力することができる。
【0021】このように、メインボードが音源とデータ
を送受信する場合、全て新音源1に対して行えばよく、
また、新音源1と旧音源11とのピン接続その他は同じ
仕様にされているため、メインボードを旧音源から本願
の音源にバージョンアップしても全く同様の動作で音源
にアクセスすることができる。
【0022】図3は上記音源を用いたカラオケ装置の構
成を示すブロック図である。また、図4は同カラオケ装
置で用いられる楽曲データの構成図である。前記実施形
態の音源38はバスを介してCPU(ホストCPU)3
0に接続されている。また、この音源38に入力する演
奏データであるMIDIイベントデータを含む楽曲デー
タはハードディスク37やCD−ROMチェンジャ24
にセットされるCD−ROMに記憶されている。利用者
によってカラオケ曲がリクエストされると、このカラオ
ケ曲の楽曲データを読み出して音源装置38を駆動して
カラオケ演奏を実行する。
【0023】このカラオケ装置は、カラオケ装置本体2
1,コントロールアンプ22,音声信号処理装置23,
CD−ROMチェンジャ24,スピーカ25,モニタ2
6,マイク27および赤外線のリモコン装置28で構成
されている。カラオケ装置本体21はこのカラオケ装置
全体の動作を制御する。該カラオケ装置本体21の制御
装置であるCPU30には、内部バスを介してROM3
1,RAM32,ハードディスク記憶装置37,通信制
御部36,リモコン受信部33,表示パネル34,パネ
ルスイッチ35,音源装置38,音声データ処理部3
9,文字表示部40,表示制御部41が接続されるとと
もに、上記外部装置であるコントロールアンプ22,音
声信号処理装置23およびCD−ROMチェンジャ24
がインタフェースを介して接続されている。
【0024】ROM31にはこの装置を起動するために
必要な起動プログラムなどが記憶されている。装置の動
作を制御するシステムプログラム,カラオケ演奏実行プ
ログラムなどはハードディスク記憶装置37に記憶され
ている。カラオケ装置の電源がオンされると上記起動プ
ログラムによってシステムプログラムやカラオケ演奏プ
ログラムがRAM32に読み込まれる。
【0025】ハードディスク記憶装置37には、上記プ
ログラムを記憶するプログラム記憶エリア170や楽曲
データを記憶する楽曲データ記憶エリアなどが設定され
ている。楽曲データ記憶エリアは、数千曲分の楽曲デー
タを記憶することができ、配信センタ29から定期的に
ダウンロードする新曲の楽曲データなどが記憶される。
配信センタ29は、通信制御部36はISDN回線を介
してカラオケ装置21と接続される。また、上述したよ
うにCD−ROMチェンジャ24にセットされるCD−
ROMにも楽曲データが記憶されており、この楽曲デー
タは以前に製作されたいわゆる定番のカラオケ曲のデー
タである。
【0026】音源装置38は、図1,図2に示した構成
のものであり、楽曲データの楽音トラックのイベントデ
ータ(図4参照)に基づいて最大64音の楽音信号を形
成する。
【0027】図4において、楽曲データは、ヘッダ、楽
音トラック、歌詞トラック、音声制御トラック、効果制
御トラックおよび音声データ部からなっている。このう
ち、楽音トラックが、上記音源装置38に入力されるM
IDIデータをイベントデータとするシーケンスデータ
として記述されたトラックであり、メロディトラック,
リズムトラックなど複数パートのトラックからなってい
る。このトラックは、MIDIデータであるイベントデ
ータ列と各イベントデータの読み出しタイミングを指示
するタイミングデータからなっている。
【0028】カラオケ曲の演奏時、楽曲データがハード
ディスク記憶装置37またはCD−ROMからRAM3
2に読み出され、テンポクロックに従ってCPU30が
順次イベントデータを読み出してゆく。すなわち、所定
のテンポクロックにより前記タイミングデータの値をカ
ウントし、この値がカウントアップしたとき、次のイベ
ントデータを読み出す。読み出されたイベントデータは
音源装置38に入力される。
【0029】この楽曲データのトラックは、同図
(B),(C)に示すような構成になっている。すなわ
ち、従来の楽曲データは旧音源のみを搭載した旧型のカ
ラオケ装置で演奏するために製作されたものであるた
め、旧波形データのみを用いた32音の構成になってい
る。また、新しく製作される楽曲データはこの実施形態
の音源装置が搭載されたカラオケ装置で演奏するための
ものであるため、64音の構成になっている。ただし、
この楽曲データも旧音源のみを搭載した旧型のカラオケ
装置で演奏されるものであるため、64音のトラックの
うち32音分は旧音源を使用するように記述されてお
り、この32音のみで最低限のカラオケ曲の演奏となる
ように記述されている。この実施形態のように新型のカ
ラオケ装置の場合には64音全部を使用して充実した演
奏となるようにしている。
【0030】そして、このとき、CPU30は旧音源用
のデータであっても新音源用のデータであっても全て新
音源1に送信する。CPU30からはこの図のように音
源装置は従来と同様に1つしか意識されていない。ま
た、音源装置38の後段のコントロールアンプ22にお
いても入力が1系統であるため、従来と同様の処理でよ
い。
【0031】ここで、新音源用のデータと旧音源用のデ
ータの区別は、1)チャンネル(トラック)番号で区別す
る方式、2)各チャンネルに割り当てられている音色で区
別する方式、などがある。なお、同図(C)の例では、
旧音源用のデータと新音源用のデータが別トラックに記
述されているが、同じトラックで新音源用のデータと旧
音源用のデータを混在させてもよい。
【0032】音声データ処理部39は、楽曲データに含
まれる音声データに基づき、指定された長さ、指定され
た音高の音声信号を形成する。音声データは、バックコ
ーラスなどの人声など電子的に形成しにくい信号波形を
そのままPCM信号として記憶したものである。前記音
源装置38が形成した楽音信号および音声データ処理部
39が再生した音声信号は、コントロールアンプ22に
入力される。コントロールアンプ22には、2本のマイ
ク27a,27bが接続されており、カラオケ歌唱者の
歌唱音声信号が入力される。コントロールアンプ22は
これらのオーディオ信号に、それぞれエコーなど所定の
効果を付与したのち増幅してスピーカ25に出力する。
音声信号処理装置23は、コントロールアンプ22から
入力された歌唱音声信号をディジタル処理することによ
り、音程のずれを修正したり、他のパートのハーモニー
歌唱を作成したりする。修正された歌唱音声信号および
作成された他のパートのハーモニー歌唱信号は再度コン
トロールアンプ22に入力される。
【0033】リモコン装置28は、テンキー,予約キ
ー,取消キーなどのキースイッチを備えており、利用者
がこれらのスイッチを操作するとその操作に応じたコー
ド信号が赤外線で出力される。利用者はテンキーを操作
して所望のカラオケ曲の曲番号を入力し、その曲をリク
エストする場合には続いて予約キーをオンする。
【0034】リモコン受信部33はリモコン装置28か
ら送られてくる赤外線信号を受信して、そのコード信号
を復元しCPU30に入力する。CPU30は、リモコ
ン装置28から曲番号がリクエスト曲として入力される
と、この曲番号をRAM32に設定されている予約曲リ
ストに登録する。
【0035】表示パネル34はこのカラオケ装置本体2
1の前面に設けられており、現在演奏中の曲番号や予約
曲数を表示するマトリクス表示器や、現在設定されてい
るキーやテンポを表示するLED群などを含んでいる。
パネルスイッチ35は、前記リモコン装置28と同様の
曲番号入力用のテンキー,予約キーなどのほかキーチェ
ンジスイッチ、テンポチェンジスイッチを備えている。
【0036】文字表示部40はVRAMを備え、カラオ
ケ曲の歌詞などを文字パターンに展開する。この文字パ
ターンは、映像信号として表示制御部41に入力され
る。また、カラオケ演奏時はCD−ROMチェンジャ2
4は背景映像を再生し、この映像信号も表示制御部41
に入力される。表示制御部41は、文字パターンを背景
映像にスーパーインポーズで合成してモニタ26に表示
する。なお、CD−ROMチェンジャ24にセットには
6枚程度のCD−ROMをセットすることができ、その
うち数枚には上記背景映像が記録されており、他の数枚
には上述したように定番となっているカラオケ曲の楽曲
データが記録されている。
【0037】図5は、新音源1のCPU3の動作を示す
フローチャートである。この動作は、I/Oインタフェ
ース5に入力されるMIDIデータの処理動作を示すフ
ローチャートである。まずMIDIデータを受信する
(s1)。そしてこのMIDIデータが自分宛であるか
否かを判断する(s2)。自分宛であるか否かは、その
データのチャンネル番号,そのチャンネルに割り当てら
れている音色(プログラム)番号などに基づいて判断す
る(s3)。そして自分宛であればDSP2にそのデー
タを入力する(s4)。自分宛でなければ、下流の旧音
源のためのものであるとして下流に転送する(s5)。
【0038】このようにして、ホストCPUから送られ
てきたMIDIデータをこの音源が、自分で処理するか
下流の旧音源に処理させるかを振り分けることができる
ため、ホストCPUは無作為に全てのデータをこの新音
源に入力すればよく、従来の音源が1つの場合と同様の
処理でよい。また、新音源をエミュレーションモードに
セットアップする必要がないためセットアップの時間を
短縮することができる。
【0039】一方、旧音源に転送されたMIDIデータ
はこの転送に時間が掛かり、また、旧音源は新音源より
も動作が遅いため楽音が立ち上がるまでに時間が掛か
る。したがって、新音源の楽音信号出力をこの(MID
Iデータの転送時間+楽音形成に要する時間の差)だけ
遅らせることにより、両音源の発音タイミングを揃え
る。
【0040】同図(B)は形成した楽音波形信号をシフ
トレジスタに入力することによってディレイさせる方式
の例を示す図である。DSP2が楽音波形信号を形成す
る(s10)。なお、この楽音波形信号は1クロック分
のサンプリングデータである。これをシフトレジスタ8
に入力する(s11)。このシフトレジスタは、上記
(MIDIデータの転送時間+楽音形成に要する時間の
差)の時間分の長さを有し、この音源で発音可能な楽音
(32)の数だけ設けられている。そして、出力端から
データを上記ディレイ時間前に入力されたデータを取り
出し(s12)、これを楽音波形信号として出力する
(s13)。これにより、ディレイ時間分だけ遅らせて
旧音源と発音タイミングを揃えることができる。なお、
シフトレジスタ8はDSP2内に設けても外部に設けて
もよい。
【0041】なお、図1では、新音源と旧音源の2つの
音源チップをディジーチェーン接続しているが、図6に
示すように3つ以上の音源チップをディジーチェーン接
続するようにしてもよい。この場合、最終端の音源LS
I以外は図1の新音源と同様の構成とする。
【0042】
【発明の効果】この発明によれば、下流に他の音源装置
を接続することができるため、新音源を上流に旧音源を
下流に接続し、演奏データを振り分けて楽音信号を形成
することができる。これにより、メインCPUの負担が
軽減されるとともに、新音源を簡略化してその機能を1
00パーセント発揮させることができる。また、旧音源
の資源をそのまま利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態である複合音源の構成図
【図2】同複合音源の実装形態の例を示す図
【図3】同複合音源を実装したカラオケ装置の例を示す
【図4】同カラオケ装置で演奏される楽曲データの構成
を示す図
【図5】新音源のCPUの動作を示すフローチャート
【図6】この発明の音源の接続形態の他の例を示す図
【符号の説明】
1…新音源、2…DSP、3…CPU、4…波形メモ
リ、5…I/Oインタフェース、6…発振子、7…マー
ジ回路、8…シフトレジスタ、9…ソケット、11…旧
音源、12…DSP、13…CPU、14…波形メモ
リ、15…I/Oインタフェース、16…発振子、18
…カード、38…音源装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/00 - 7/12 G10K 15/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演奏データに基づいて楽音信号を形成す
    る楽音形成手段と、 上流から演奏データを入力し、この演奏データが自己宛
    のものかを判断し、自己宛のものであれば前記楽音形成
    手段にこれを入力し、自己宛のものでなければ下流にこ
    れを出力する入出力制御手段と、 前記楽音形成手段が形成した楽音信号と下流から入力さ
    れる楽音信号とのタイミングを揃えるディレイ手段と、 前記ディレイ手段がタイミングを揃えた 楽音信号をマー
    ジして出力するマージ手段と、 を備えた音源装置。
  2. 【請求項2】 第1の音源半導体および第2の音源半導
    体を有し、 第1の音源半導体は、演奏データに基づいて楽音信号を
    形成する楽音形成手段と、 外部から演奏データを入力し、この演奏データが自己宛
    のものかを判断し、自己宛のものであれば前記楽音形成
    手段にこれを入力し、自己宛のものでなければ第2の音
    源半導体にこれを出力する入出力制御手段と、 前記楽音形成手段が形成した楽音信号と第2の音源半導
    体から入力される楽音信号とのタイミングを揃えるディ
    レイ手段と、 前記ディレイ手段がタイミングを揃えた 楽音信号をマー
    ジして出力するマージ手段と、を有し、 第2の音源半導体は、第1の音源半導体から入力した演
    奏データに基づいて楽音信号を形成し、これを第1の音
    源半導体に出力する楽音形成手段を有する音源装置。
  3. 【請求項3】 メインボードに直接接続された第1の音
    源半導体と、第1の音源半導体を介してメインボードに
    接続され前記第1の音源半導体と同一のピン配置の第2
    の音源半導体と、を有する音源装置であって、 第1の音源半導体は、演奏データに基づいて楽音信号を
    形成する楽音形成手段と、 外部から演奏データを入力し、この演奏データが自己宛
    のものかを判断し、自己宛のものであれば前記楽音形成
    手段にこれを入力し、自己宛のものでなければ第2の音
    源半導体にこれを出力する入出力制御手段と、 前記楽音形成手段が形成した楽音信号と、第2の音源半
    導体から入力した楽音信号をマージして出力するマージ
    手段と、を有し、 第2の音源半導体は、第1の音源半導体から入力した演
    奏データに基づいて楽音信号を形成し、これを第1の音
    源半導体に出力する楽音形成手段を有する音源装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載の音源装
    置と、 第1の音源半導体宛の演奏データおよび第2の音源半導
    体向けの演奏データを含むカラオケ曲データを記憶する
    記憶手段と、 カラオケ曲データの演奏データを順次読み出し、前記音
    源装置に入力する演奏手段と、 を備えたカラオケ装置。
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