JP3518218B2 - 水中油型皮膚外用剤 - Google Patents
水中油型皮膚外用剤Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外気に曝された皮
膚面に適用する皮膚外用剤に関し、さらに詳細には、刺
咬性害虫の忌避成分と紫外線散乱剤とHLB8以上の親
水性界面活性剤と高級アルコールとを配合した水中油型
皮膚外用剤に関する。本発明の皮膚外用剤は、害虫の忌
避効果のみならず、日焼け防止効果に優れ、かつ、皮膚
に対して安全で、優れた官能特性を示す。
膚面に適用する皮膚外用剤に関し、さらに詳細には、刺
咬性害虫の忌避成分と紫外線散乱剤とHLB8以上の親
水性界面活性剤と高級アルコールとを配合した水中油型
皮膚外用剤に関する。本発明の皮膚外用剤は、害虫の忌
避効果のみならず、日焼け防止効果に優れ、かつ、皮膚
に対して安全で、優れた官能特性を示す。
【0002】
【従来の技術】近年、皮膚に対する紫外線の悪影響に対
する研究が進み、これを防御するため各種の紫外線吸収
剤や紫外線散乱剤が開発されるとともに、これらを配合
した化粧料や皮膚外用剤が数多く市販されている。これ
らの化粧料は、紫外線防御を目的とするため、太陽光線
下に曝される皮膚に塗布して使用されるものである。こ
れらはいずれも日中、海や山で利用されるものである
が、特にキャンプ地等の山林や森林で使用される場合に
は、同時に刺咬性害虫、例えば、蚊、ノミ、ダニ、ア
ブ、ブヨ、サシバエ、シラミ等の攻撃を受けやすい。そ
こで、これらの外界の刺激から皮膚を防御するために、
刺咬性害虫の忌避成分と紫外線吸収剤とを配合した外用
剤が提案されている(特開平5−92915号及び特開
平5−170603号)。一方、特開平8−18372
0号には、刺咬性害虫の忌避成分と紫外線散乱剤とを配
合した油中水型の外用剤が例示されている。
する研究が進み、これを防御するため各種の紫外線吸収
剤や紫外線散乱剤が開発されるとともに、これらを配合
した化粧料や皮膚外用剤が数多く市販されている。これ
らの化粧料は、紫外線防御を目的とするため、太陽光線
下に曝される皮膚に塗布して使用されるものである。こ
れらはいずれも日中、海や山で利用されるものである
が、特にキャンプ地等の山林や森林で使用される場合に
は、同時に刺咬性害虫、例えば、蚊、ノミ、ダニ、ア
ブ、ブヨ、サシバエ、シラミ等の攻撃を受けやすい。そ
こで、これらの外界の刺激から皮膚を防御するために、
刺咬性害虫の忌避成分と紫外線吸収剤とを配合した外用
剤が提案されている(特開平5−92915号及び特開
平5−170603号)。一方、特開平8−18372
0号には、刺咬性害虫の忌避成分と紫外線散乱剤とを配
合した油中水型の外用剤が例示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、刺咬性
害虫の忌避成分や紫外線吸収剤は、効果発現のために多
量配合した場合、経皮吸収という観点から鑑みて皮膚安
全性上好ましいものではない。一方、刺咬性害虫の忌避
成分と紫外線散乱剤を配合した油中水型の外用剤は、皮
膚安全性上好ましいものの、その特性上、べたつき感や
伸びの悪さ等の使用感の悪化を生じることがあった。し
たがって、日焼け防止効果と害虫忌避効果を兼ね備え、
かつ、皮膚に安全で官能特性をも満足し得る皮膚外用剤
の開発が望まれていた。
害虫の忌避成分や紫外線吸収剤は、効果発現のために多
量配合した場合、経皮吸収という観点から鑑みて皮膚安
全性上好ましいものではない。一方、刺咬性害虫の忌避
成分と紫外線散乱剤を配合した油中水型の外用剤は、皮
膚安全性上好ましいものの、その特性上、べたつき感や
伸びの悪さ等の使用感の悪化を生じることがあった。し
たがって、日焼け防止効果と害虫忌避効果を兼ね備え、
かつ、皮膚に安全で官能特性をも満足し得る皮膚外用剤
の開発が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記実情に鑑
み、鋭意研究を行った結果、刺咬性害虫の忌避成分と特
定成分とを配合した水中油型皮膚外用剤は、害虫の忌避
効果を有するばかりでなく、日焼けを防止する特性を示
し、さらに、官能特性においても優れた特性を示すこと
を見い出した。また、この場合、紫外線散乱剤として粉
体を用いているため、日焼けを防止するという通常の効
果の他に、皮膚上に刺咬性害虫の忌避成分と粉体が混在
して留まるため、経皮吸収を抑制し、安全性を保ちなが
ら忌避効果が長く持続するという効果をも見い出し、本
発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、次の成
分(A)〜(D); (A)刺咬性害虫の忌避成分1〜20重量% (B)紫外線散乱剤1〜15重量% (C)HLB8以上の陰イオン性界面活性剤とHLB8
以上のポリオキシエチレン付加型非イオン性界面活性剤
とからなる親水性界面活性剤0.1〜15重量% (D)高級アルコール0.1〜10重量% を含有することを特徴とする水中油型皮膚外用剤であ
る。以下、詳細に説明する。
み、鋭意研究を行った結果、刺咬性害虫の忌避成分と特
定成分とを配合した水中油型皮膚外用剤は、害虫の忌避
効果を有するばかりでなく、日焼けを防止する特性を示
し、さらに、官能特性においても優れた特性を示すこと
を見い出した。また、この場合、紫外線散乱剤として粉
体を用いているため、日焼けを防止するという通常の効
果の他に、皮膚上に刺咬性害虫の忌避成分と粉体が混在
して留まるため、経皮吸収を抑制し、安全性を保ちなが
ら忌避効果が長く持続するという効果をも見い出し、本
発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、次の成
分(A)〜(D); (A)刺咬性害虫の忌避成分1〜20重量% (B)紫外線散乱剤1〜15重量% (C)HLB8以上の陰イオン性界面活性剤とHLB8
以上のポリオキシエチレン付加型非イオン性界面活性剤
とからなる親水性界面活性剤0.1〜15重量% (D)高級アルコール0.1〜10重量% を含有することを特徴とする水中油型皮膚外用剤であ
る。以下、詳細に説明する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる(A)成分で
ある刺咬性害虫の忌避成分としては、例えば、N,N−
ジエチル−m−トルアミド、ジメチルフタレート、ジブ
チルフタレート、2−エチル−1,3−ヘキサンジオー
ル、2,3,4,5−ビス(Δ2−ブチレン)テトラヒ
ドロフルフラール、イソシンコメロネート、ジ−m−ブ
チルサクシネート、フェノトリン、ベンジルベンゾエー
ト等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を適宜選択
して用いることができる。これらの中で、特に、N,N
−ジエチル−m−トルアミド(以下、「DEET」と称
する)が好ましい。これらの忌避成分の含有量は、1〜
20重量%(以下、単に「%」と記す)であり、より好
ましくは、1〜15%である。1%未満では良好な忌避
効果を得ることが困難であり、また、20%を超えて配
合した場合、使用性及び安全性の観点から好ましくな
い。
ある刺咬性害虫の忌避成分としては、例えば、N,N−
ジエチル−m−トルアミド、ジメチルフタレート、ジブ
チルフタレート、2−エチル−1,3−ヘキサンジオー
ル、2,3,4,5−ビス(Δ2−ブチレン)テトラヒ
ドロフルフラール、イソシンコメロネート、ジ−m−ブ
チルサクシネート、フェノトリン、ベンジルベンゾエー
ト等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を適宜選択
して用いることができる。これらの中で、特に、N,N
−ジエチル−m−トルアミド(以下、「DEET」と称
する)が好ましい。これらの忌避成分の含有量は、1〜
20重量%(以下、単に「%」と記す)であり、より好
ましくは、1〜15%である。1%未満では良好な忌避
効果を得ることが困難であり、また、20%を超えて配
合した場合、使用性及び安全性の観点から好ましくな
い。
【0006】(B)成分である紫外線散乱剤としては、
例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸
化セレン、鉄等の他金属含有酸化チタン等の粉体が挙げ
られ、これらの一種又は二種以上を適宜選択して用いる
ことができる。好ましくは、平均粒子径が0.1μm以
下の微粒子酸化チタンや微粒子酸化亜鉛、長径0.05
〜0.5μm、短径0.01〜0.1μmの紡錘状酸化
チタンである。さらには、これらの紫外線散乱剤を表面
処理したものを用いてもよい。表面処理としては、金属
石鹸処理、シリコーン処理、ジアルキルリン酸処理、パ
ーフルオロアルキル基を有する化合物処理、アミノ酸処
理、レシチン処理、コラーゲン処理等が挙げられ、就
中、シリコーン処理、パーフルオロアルキル基を有する
化合物処理が好ましい。これらの紫外線散乱剤の配合量
は、1〜15%であり、より好ましくは、1〜12%で
ある。1%未満では良好な日焼け止め効果が得られず、
また、15%を超えて配合した場合、良好な官能特性が
得られないばかりでなく、分離等を生じ、経時での安定
性を維持できない。
例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸
化セレン、鉄等の他金属含有酸化チタン等の粉体が挙げ
られ、これらの一種又は二種以上を適宜選択して用いる
ことができる。好ましくは、平均粒子径が0.1μm以
下の微粒子酸化チタンや微粒子酸化亜鉛、長径0.05
〜0.5μm、短径0.01〜0.1μmの紡錘状酸化
チタンである。さらには、これらの紫外線散乱剤を表面
処理したものを用いてもよい。表面処理としては、金属
石鹸処理、シリコーン処理、ジアルキルリン酸処理、パ
ーフルオロアルキル基を有する化合物処理、アミノ酸処
理、レシチン処理、コラーゲン処理等が挙げられ、就
中、シリコーン処理、パーフルオロアルキル基を有する
化合物処理が好ましい。これらの紫外線散乱剤の配合量
は、1〜15%であり、より好ましくは、1〜12%で
ある。1%未満では良好な日焼け止め効果が得られず、
また、15%を超えて配合した場合、良好な官能特性が
得られないばかりでなく、分離等を生じ、経時での安定
性を維持できない。
【0007】(C)成分は、HLB8以上の陰イオン性
界面活性剤とHLB8以上のポリオキシエチレン(以
下、「POE」と記す)付加型非イオン性界面活性剤と
からなる親水性界面活性剤である。HLB8以上の陰イ
オン性界面活性剤としては、例えば、N−アシルアミノ
酸塩、アルキル硫酸塩、高級脂肪酸塩、POEアルキル
エーテルリン酸塩(EO6〜10モル付加)等を挙げる
ことができる。このうち、ステアリン酸塩等の高級脂肪
酸塩が特に好ましい。また、HLB8以上のPOE付加
型非イオン性界面活性剤としては、例えば、POEアル
キルエーテル型であるPOEオレイルエーテル(EO1
0〜50モル付加)やPOEセチルエーテル(EO10
〜30モル付加)、POEソルビタンエステル型である
POEソルビタンモノオレエート(EO20〜30モル
付加)やPOEソルビタンモノイソステアレート(EO
10〜30モル付加)、POEヒマシ油誘導体(EO2
0〜100モル付加)等を挙げることができる。親水性
界面活性剤の配合量は、0.1〜15%であり、より好
ましくは、0.5〜12%である。0.1%未満では、
良好な乳化状態を得ることが困難であり、また、15%
を超えて配合した場合、使用性面でべたつき等を生じ、
好ましくない。
界面活性剤とHLB8以上のポリオキシエチレン(以
下、「POE」と記す)付加型非イオン性界面活性剤と
からなる親水性界面活性剤である。HLB8以上の陰イ
オン性界面活性剤としては、例えば、N−アシルアミノ
酸塩、アルキル硫酸塩、高級脂肪酸塩、POEアルキル
エーテルリン酸塩(EO6〜10モル付加)等を挙げる
ことができる。このうち、ステアリン酸塩等の高級脂肪
酸塩が特に好ましい。また、HLB8以上のPOE付加
型非イオン性界面活性剤としては、例えば、POEアル
キルエーテル型であるPOEオレイルエーテル(EO1
0〜50モル付加)やPOEセチルエーテル(EO10
〜30モル付加)、POEソルビタンエステル型である
POEソルビタンモノオレエート(EO20〜30モル
付加)やPOEソルビタンモノイソステアレート(EO
10〜30モル付加)、POEヒマシ油誘導体(EO2
0〜100モル付加)等を挙げることができる。親水性
界面活性剤の配合量は、0.1〜15%であり、より好
ましくは、0.5〜12%である。0.1%未満では、
良好な乳化状態を得ることが困難であり、また、15%
を超えて配合した場合、使用性面でべたつき等を生じ、
好ましくない。
【0008】(D)成分の高級アルコールは、一般には
乳化助剤又は両親媒性物質といわれているものであり、
通常、炭素鎖長が16以上のもの、すなわち、セチルア
ルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール
等を挙げることができる。これらは単独で用いること
も、また、二種以上を併用して用いることもできる。高
級アルコールの配合量は、0.1〜10%である。0.
1%未満では、乳化助剤としての効果が充分に発現せ
ず、また、10%を超えて配合した場合、経時的に結晶
等を析出したり、伸びの重さを生じる等好ましくない。
乳化助剤又は両親媒性物質といわれているものであり、
通常、炭素鎖長が16以上のもの、すなわち、セチルア
ルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール
等を挙げることができる。これらは単独で用いること
も、また、二種以上を併用して用いることもできる。高
級アルコールの配合量は、0.1〜10%である。0.
1%未満では、乳化助剤としての効果が充分に発現せ
ず、また、10%を超えて配合した場合、経時的に結晶
等を析出したり、伸びの重さを生じる等好ましくない。
【0009】さらに、本発明の水中油型皮膚外用剤に
は、前記必須成分の他に、有機及び無機粉体、HLB8
未満の親油性界面活性剤、エタノール等の低級アルコー
ル類、多価アルコール等の保湿剤、油性成分、シリコー
ン類、水溶性高分子、ゲル化剤、防腐剤、香料、色素、
美容成分等を本発明の効果を損なわない範囲で配合する
ことができる。
は、前記必須成分の他に、有機及び無機粉体、HLB8
未満の親油性界面活性剤、エタノール等の低級アルコー
ル類、多価アルコール等の保湿剤、油性成分、シリコー
ン類、水溶性高分子、ゲル化剤、防腐剤、香料、色素、
美容成分等を本発明の効果を損なわない範囲で配合する
ことができる。
【0010】本発明の水中油型皮膚外用剤は、刺咬性害
虫の忌避成分と紫外線散乱剤とを含有するので、日焼け
止め化粧料や刺咬性害虫忌避剤として特に有用であり、
形態としては、乳液、クリーム等の基礎化粧料や外用
剤、リキッドファンデーション等のメーキャップ化粧料
等、種々の形態で用いることができる。
虫の忌避成分と紫外線散乱剤とを含有するので、日焼け
止め化粧料や刺咬性害虫忌避剤として特に有用であり、
形態としては、乳液、クリーム等の基礎化粧料や外用
剤、リキッドファンデーション等のメーキャップ化粧料
等、種々の形態で用いることができる。
【0011】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をより詳細に
説明するが、本発明はこれらにより限定されるものでは
ない。
説明するが、本発明はこれらにより限定されるものでは
ない。
【0012】実施例1〜5及び比較例1〜4 クリーム
下記表1及び表2に示す組成のクリーム(但し、実施例
4は乳液)を製造し、得られたクリームを塗布した際の
紫外線遮蔽効果、蚊の忌避効果、経時安定性並びに官能
特性について評価した。
4は乳液)を製造し、得られたクリームを塗布した際の
紫外線遮蔽効果、蚊の忌避効果、経時安定性並びに官能
特性について評価した。
【0013】
【表1】
【0014】
【表2】
【0015】(製法)
A:成分1〜11を70℃に加熱し、均一に混合する。
B:成分12〜15を70℃に加熱し、均一に混合す
る。 C:BにAを添加して乳化混合し、冷却してクリームを
得た。
る。 C:BにAを添加して乳化混合し、冷却してクリームを
得た。
【0016】[評価方法]
1.紫外線遮蔽効果
25〜35才の男性90名をパネルとし、各1品を10
名の上腕に塗布して、その塗布部分にソーラーシュミレ
ーターを用いて紫外線を照射したときの紅斑の程度を観
察し、下記基準により紅斑スコアを求めた。 (紅斑スコア) 3:紅斑は認められない。 2:紅斑がわずかに認められる。 1:紅斑が認められる。 0:紅斑が認められ、皮膚表面がわずかにただれてい
る。
名の上腕に塗布して、その塗布部分にソーラーシュミレ
ーターを用いて紫外線を照射したときの紅斑の程度を観
察し、下記基準により紅斑スコアを求めた。 (紅斑スコア) 3:紅斑は認められない。 2:紅斑がわずかに認められる。 1:紅斑が認められる。 0:紅斑が認められ、皮膚表面がわずかにただれてい
る。
【0017】2.刺咬性害虫の忌避効果
25〜42才の男性90名をパネルとし、各1品を10
名の右上腕に塗布した。左上腕を対照とし、両腕を蚊の
飼育ゲージに5分間露出したときの忌避効果を観察し
て、下記基準より刺咬スコアを求めた。 (刺咬スコア) 3:非常に良好。 2:良好。 1:やや良好。 0:忌避効果なし。
名の右上腕に塗布した。左上腕を対照とし、両腕を蚊の
飼育ゲージに5分間露出したときの忌避効果を観察し
て、下記基準より刺咬スコアを求めた。 (刺咬スコア) 3:非常に良好。 2:良好。 1:やや良好。 0:忌避効果なし。
【0018】3.経時安定性評価
得られたクリームを50℃の恒温槽に放置し、1カ月後
の状態を肉眼にて観察して下記評価基準にて評価した。 (評価基準) ◎:全く変化なし。 ○:ほとんど変化なし。 △:分離の兆候が観察される。 ×:二層に分離している。
の状態を肉眼にて観察して下記評価基準にて評価した。 (評価基準) ◎:全く変化なし。 ○:ほとんど変化なし。 △:分離の兆候が観察される。 ×:二層に分離している。
【0019】4.官能評価
18〜32才の女性10名をパネルとし、伸びの良さ、
べたつきのなさ並びにさっぱり感について官能評価を行
った。下記評価基準で5段階評価し、さらにそれを平均
して判定した。 (評価基準) 5点:非常に良好。 4点:良好。 3点:普通。 2点:やや不良。 1点:不良。 (判定) ◎:平均点4.5点以上。 ○:平均点3.5点以上4.5点未満。 △:平均点2.5点以上3.5点未満。 ×:平均点2.5点未満。 上記評価方法により得られた結果を表3に示す。
べたつきのなさ並びにさっぱり感について官能評価を行
った。下記評価基準で5段階評価し、さらにそれを平均
して判定した。 (評価基準) 5点:非常に良好。 4点:良好。 3点:普通。 2点:やや不良。 1点:不良。 (判定) ◎:平均点4.5点以上。 ○:平均点3.5点以上4.5点未満。 △:平均点2.5点以上3.5点未満。 ×:平均点2.5点未満。 上記評価方法により得られた結果を表3に示す。
【0020】
【表3】
【0021】表3の結果から明らかなように、本発明に
係わる実施例は、紫外線遮蔽効果、刺咬性害虫の忌避効
果、経時安定性並びに官能特性のいずれにおいても優れ
たものであった。それに対し、比較例では全ての項目を
満足するものではなかった。
係わる実施例は、紫外線遮蔽効果、刺咬性害虫の忌避効
果、経時安定性並びに官能特性のいずれにおいても優れ
たものであった。それに対し、比較例では全ての項目を
満足するものではなかった。
【0022】
実施例6 クリーム
(成分) (%)
1.ステアリン酸 2.5
2.ステアリルアルコール 2.0
3.セタノール 3.0
4.ソルビタンセスキオレエート(HLB3.7) 0.5
5.POE(20)ソルビタンモノイソステレート 1.0
(HLB15)
6.スクワラン 10.0
7.ジペンタエリトリット脂肪酸エステル 0.5
8.DEET 8.0
9.微粒子酸化チタン 6.0
10.微粒子酸化亜鉛 1.0
11.防腐剤 適量
12.香料 適量
13.トリエタノールアミン 1.3
14.ジプロピレングルコール 12.0
15.アルキル変性カルボキシルビニルポリマー 0.1
16.精製水 残量
【0023】(製法)
A:成分1〜12を70℃に加熱し、均一に混合する。
B:成分13〜16を70℃に加熱し、均一に混合す
る。 C:BにAを添加して乳化混合し、冷却してクリームを
得た。 実施例6は、日焼け防止効果及び刺咬性害虫の忌避効果
に優れ、伸びが軽く、べたつきのないクリームであっ
た。
る。 C:BにAを添加して乳化混合し、冷却してクリームを
得た。 実施例6は、日焼け防止効果及び刺咬性害虫の忌避効果
に優れ、伸びが軽く、べたつきのないクリームであっ
た。
【0024】
実施例7 リキッドファンデーション
(成分) (%)
1.ステアリン酸 4.0
2.セタノール 2.0
3.ベヘニルアルコール 1.0
4.親油型モノステアリン酸グリセリン(HLB3.8) 1.0
5.POE(20)ソルビタンモノオレエート 2.0
(HLB15)
6.ミリスチン酸イソプロピル 5.0
7.流動パラフィン 8.0
8.DEET 3.0
9.防腐剤 適量
10.酸化チタン 5.0
11.タルク 3.0
12.着色顔料 1.0
13.トリエタノールアミン 2.0
14.1,3−ブチレングリコール 10.0
15.カルボキシビニルポリマー 0.1
16.精製水 残量
【0025】(製法)
A:成分1〜9を70℃に加熱し、これに成分10〜1
2を添加して均一に混合する。 B:成分13〜16を70℃に加熱し、均一に混合す
る。 C:BにAを添加して乳化混合し、これを冷却してリキ
ッドファンデーションを得た。 実施例7は、日焼け防止効果及び刺咬性害虫の忌避効果
に優れ、使用性も良好なリキッドファンデーションであ
った。
2を添加して均一に混合する。 B:成分13〜16を70℃に加熱し、均一に混合す
る。 C:BにAを添加して乳化混合し、これを冷却してリキ
ッドファンデーションを得た。 実施例7は、日焼け防止効果及び刺咬性害虫の忌避効果
に優れ、使用性も良好なリキッドファンデーションであ
った。
【0026】
【発明の効果】本発明の水中油型皮膚外用剤は、刺咬性
害虫の忌避効果、紫外線遮蔽効果に優れ、良好な安定性
並びに官能特性を有するものである。
害虫の忌避効果、紫外線遮蔽効果に優れ、良好な安定性
並びに官能特性を有するものである。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
A61K 7/00 - 7/50
Claims (2)
- 【請求項1】次の成分(A)〜(D); (A)刺咬性害虫の忌避成分1〜20重量% (B)紫外線散乱剤1〜15重量% (C)HLB8以上の陰イオン性界面活性剤とHLB8
以上のポリオキシエチレン付加型非イオン性界面活性剤
とからなる親水性界面活性剤0.1〜15重量% (D)高級アルコール0.1〜10重量% を含有することを特徴とする水中油型皮膚外用剤。 - 【請求項2】(A)成分の刺咬性害虫の忌避成分がN,
N−ジエチル−m−トルアミドであることを特徴とする
請求項1記載の水中油型皮膚外用剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35699396A JP3518218B2 (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | 水中油型皮膚外用剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35699396A JP3518218B2 (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | 水中油型皮膚外用剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10182344A JPH10182344A (ja) | 1998-07-07 |
JP3518218B2 true JP3518218B2 (ja) | 2004-04-12 |
Family
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