JP3517377B2 - 素材選択システム - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、カタログ、パンフレッ
ト等の画像素材、文字素材、図表素材等を有する印刷物
の作成において、バーコード、二次元コード等のコード
情報を用いることにより、レイアウト上に配置される素
材の選択を容易に行うことが可能な素材選択システムに
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、カタログ、パンフレット等の画像
素材、文字素材、図表素材が印刷された印刷物の作成
は、多くの人手と工程を介して行われていた。このよう
な印刷物の作成は近年では、コンピュータ化により、か
なりの省力化がなされている。現在は、レイアウトの作
業者が、商品の一覧が記載された商品リストを受け取る
と、商品リストに記載された商品名を確認して、コンピ
ュータに接続されたハードディスク等に記憶されている
必要な素材データを選択し、コンピュータ端末の画面上
に紙面イメージを表示し、紙面における素材の配置位置
を指定することにより、紙面のレイアウトと割り付けら
れる素材とを決定して行く。決定されたレイアウトデー
タと素材データはＤＴＰデータとして刷版装置に渡され
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の手法では、素材データを読み出す際、商品リストに
記載されている素材データのファイル名をキーボードを
用いて入力しなければならず、また、一旦レイアウトさ
れた素材を他の素材に変更しようとする場合にも、変更
すべき素材のデータファイル名を確認して、ハードディ
スクより読み出して紙面上の配置位置と対応付けを行わ
なければならない等手間のかかるものとなっている。

【０００４】上記のような点に鑑み、本発明は、画像素
材、文字素材、図表素材等を有する印刷物の作成におい
て、バーコード、二次元コード等のコード情報を用いる
ことにより、割付ける素材の選択が容易に行えると共
に、割付けた素材の変更を容易に行うことが可能な素材
選択システムを提供することを課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、商品を特定する情報を有する商品コー
ド、見出しを特定する情報を有する見出しコード、キャ
ッチコピーを特定する情報を有するコピーコード、画像
を特定する情報を有する画像コードを印刷した商品カー
ドと、商品情報を記憶した商品情報記憶手段と、印刷レ
イアウトを記憶した印刷レイアウト記憶手段と、他のコ
ンピュータ端末とネットワークを介してデータの送受信
を行う手段とを具備するホストコンピュータと、当該ホ
ストコンピュータとネットワークを介してデータの送受
信を行う手段と、前記商品カード上の商品コード、見出
しコード、コピーコード、画像コードを読み取り可能な
コードリーダーと、当該コードリーダーにより読み取っ
た商品カード上のコードに対応する商品素材情報を選択
データとして前記印刷レイアウトの対応位置に割り当て
る手段と、印刷レイアウトおよび印刷レイアウト上に配
置された商品素材情報を表示可能な表示手段とを具備す
るコンピュータ端末を有し、前記商品カード上の商品コ
ード、見出しコード、コピーコード、画像コードをコー
ドリーダーにより読み取ることにより、そのコードに対
応する商品素材情報を選択データとして前記印刷レイア
ウトの対応位置に割り当てるようにしたことを特徴とす
る。

【０００６】本発明では、商品カード上に印刷されたコ
ードをコードリーダで読み取ることにより、読み取った
コードに対応する素材を選択された状態とするようにし
たので、印刷レイアウト上に配置される素材の選択を容
易に行うことが可能になる。そのため、素材データの抽
出作業に従来のように時間を取られることがなくなり、
商品情報選定作業が大幅に軽減される。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて、図面を参照して詳細に説明する。図１は、本発
明による素材選択システムの一実施形態の構成図であ
る。図１において、１は制御部、２はデータ入力部、３
は記憶装置、４は印刷部、５は制御部、６はコードリー
ダ、７は表示部、８は印刷部である。また、記憶装置３
は商品情報記憶部３ａ、印刷レイアウト記憶部３ｂを有
している。

【０００８】図中、制御部１、データ入力部２、記憶装
置３、印刷部４は現実には、ホストコンピュータおよび
その周辺機器を構成するものである。制御部１は、ホス
トコンピュータ全体の制御を行う機能を有すると共に、
他のコンピュータ端末とネットワークを介してデータの
送受信を行う機能を有しており、ホストコンピュータの
ＣＰＵ、メモリおよびメモリに搭載されるプログラムに
より実現される。データ入力部２は、商品の情報を、対
応するコード情報と共に入力するものであり、電子媒体
から入力する場合は、ＭＯ、ＦＤ等の読取り装置が利用
でき、紙媒体から入力する場合は、スキャナが利用でき
る。また、データ入力部２は制御部１とネットワークを
介して入力可能になっていても良い。記憶装置３はハー
ドディスク等の磁気記憶装置により実現される。印刷部
４としてはプリンタ、好ましくはカラープリンタが利用
される。

【０００９】制御部５、コードリーダ６、表示部７、印
刷部８は現実には、コンピュータおよびその周辺機器か
ら構成されるコンピュータ端末である。制御部５は、Ｄ
ＴＰ（デスクトップパブリッシング）の機能を有してお
り、表示部７にレイアウト領域および配置される素材を
表示して、レイアウト作業を行うことが可能になってい
る。制御部５は、コンピュータのＣＰＵ、メモリおよび
メモリに搭載されるプログラムにより実現される。ま
た、制御部５は、ネットワークを介してホストコンピュ
ータの制御部１とデータの送受信を行う機能を有する。
コードリーダ６は、商品カード上に印刷された各種コー
ドを読み取るためのものである。表示部７は、印刷レイ
アウトを表示するためのものであり、ＣＲＴ、液晶ディ
スプレイ等が適用できる。印刷部８は、印刷レイアウト
上に素材情報を配置した印刷イメージを印刷可能なもの
であり、プリンタ、好ましくはカラープリンタが利用で
きる。

【００１０】次に、上記素材選択システムの処理動作に
ついて説明する。図１に示す素材選択システムの処理と
しては、商品別に複数のコードが印刷された商品カード
を作成する段階と、この商品カードを利用して印刷対象
とする素材を選択する段階とがある。

【００１１】（商品カード作成段階）商品カード作成段
階では、まず、データ入力部２より、商品に関する情報
および商品に関する各情報を特定するためのコード情報
を入力する。入力された商品情報は、記憶装置３内の商
品情報記憶部３ａに記憶される。図２にこの商品情報の
一例を示す。図２に示すように商品情報としては主に、
商品を特定するためのコード番号、商品の分類、商品
名、販売する価格、仕様等の項目により構成される。さ
らに、商品情報としては、見出し、キャッチコピー、商
品の写真画像があり、コード番号に対応付けられて記憶
されている。見出し、キャッチコピー、商品の写真画像
は１つの商品に対して複数持つことができるようになっ
ている。また、見出し、キャッチコピー、商品の写真画
像については、各データごとにコード情報が付加され
る。また、商品を特定するためのコード情報もコード番
号に対応付けて登録される。コード情報とは、コードリ
ーダにより読み取り可能な情報であり、ここでは、白黒
のパターンからなる二次元コードを使用する。

【００１２】続いて、制御部１に対して、商品を選択し
て商品カード出力の指示を行うと、商品情報記憶部３ａ
の商品情報の中から選択された商品の情報が抽出され、
コード番号別に商品情報が印刷された商品カードが印刷
部４により印刷される。

【００１３】この商品カードの一例を図３に示す。図３
に示す商品カードは４段になっており、図２に示したコ
ード番号「１００２」に関する商品の情報が印刷された
ものである。図３において、最上段の左側には、分類、
コード番号、商品名、価格、仕様が印刷されている。最
上段右側には、商品を特定するための二次元コード（図
の例はＱＲコード）が「商品コード」として印刷されて
いる。二段目には、見出しが印刷されている。図３の例
では、コード番号「１００２」の商品情報が３つの見出
し「ビタミンＣたっぷり」「見出し２です」「見出し３
です」を有していることを示している。各見出しの下に
は、対応する二次元コードが印刷されており、それぞれ
コードリーダ６で読み取ることにより対応する見出しを
呼び出すことが可能になっている。三段目には、キャッ
チコピーが印刷されている。図３の例では、コード番号
「１００２」の商品情報が３つのキャッチコピー「ああ
あ・・・ああ」「いいい・・・いい」「ううう・・・う
う」を有していることを示している。各キャッチコピー
の下にも、対応する二次元コードが印刷されており、そ
れぞれコードリーダ６で読み取ることにより対応するキ
ャッチコピーを呼び出すことが可能になっている。最下
段の４段目には、商品の写真画像が印刷されている。図
３の例では、コード番号「１００２」の商品情報が２つ
の写真画像を有していることを示している。ここでは、
画像１として「レモン.bmp」、画像２として「フルーツ
１.bmp」のファイル名で記憶される写真画像が登録され
ており、ファイル名の下に実際の写真画像が印刷されて
いる。各写真画像の下には、対応する二次元コードが印
刷されており、それぞれコードリーダ６で読み取ること
により対応する写真画像を呼び出すことが可能になって
いる。印刷された商品カードは作業担当者に配布され、
作業担当者は各自のコンピュータ端末において、この商
品カードを用いて素材選択作業を行う。

【００１４】（素材選択段階）作業担当者は、まず、商
品カードを見て、どの見出し、キャッチコピー、写真画
像を印刷用に使用するかを決定する。次に、商品コード
の二次元コードをコードリーダ６により読み取り、制御
部５にこれから登録する素材情報がどの商品に関するも
のであるかを認識させる。続いて、複数ある見出し、キ
ャッチコピー、画像の中からそれぞれ１つを選択してそ
の二次元コードを読み取り、素材選択情報として登録す
る。

【００１５】すると、表示部７には、レイアウト領域と
選択した素材が表示される。ここで、作業担当者は、見
出し、キャッチコピー、写真画像等の素材をレイアウト
領域内の任意の位置に配置することにより、印刷レイア
ウトを決定する。レイアウト作業は、周知のＤＴＰ機能
により実現される。各素材がレイアウト領域に配置され
た状態を図４（ａ）に示す。図４（ａ）の例では、レイ
アウト領域１０１内において、一番上の行に、商品名、
価格、仕様が表示され、続いて、見出し「ビタミンＣた
っぷり」、キャッチコピー「あああ・・・ああ」、商品
の写真画像（図中網掛けで表示）が表示されている。こ
れは、図３の商品カードにおいて、見出し１、キャッチ
コピー１、画像１がそれぞれ選択されている状態となっ
ている。このように決定された印刷レイアウトは、印刷
部８により印刷することができる。印刷された内容を確
認して問題がない場合は、印刷レイアウトの登録指示を
行うと、制御部５が印刷レイアウトデータをネットワー
クを介して制御部１に送信し、制御部１は受信した印刷
レイアウトデータを記憶装置３内の印刷レイアウト記憶
部３ｂに登録する。印刷レイアウト記憶部３ｂに記憶さ
れた印刷レイアウトおよび商品情報記憶部３ａに記憶さ
れた商品情報は、制御部１からネットワークあるいは記
憶媒体を介して、フィルム出力機またはダイレクト刷版
装置等に渡され、実際の印刷が行われる。

【００１６】また、印刷レイアウトに設定されている素
材を変更したい場合は、各コンピュータ端末において、
印刷レイアウトの変更を指示すると共に商品カード上の
商品コードをコードリーダ６で読み取る。すると、読み
取られた商品コードに対応する商品の印刷レイアウトお
よび素材情報が記憶装置３から読み出されて表示部７に
表示される。この状態で、商品カード上の見出し、キャ
ッチコピー、画像等の素材情報の二次元コードをコード
リーダ６により読み取ると、読み取られた二次元コード
に対応する素材が既に表示されている同種類の素材に代
わって表示される。例えば、図４（ａ）に示すようなレ
イアウトが表示された状態で、図３に示す商品カードの
見出し２の下に印刷されている二次元コードをコードリ
ーダ６により読み取ると、見出しとしてレイアウト領域
１０１に配置されている「ビタミンＣたっぷり」という
情報に代わって、図４（ｂ）に示すように「見出し２で
す」という情報が表示されることになる。変更した状態
で登録指示を行うと、新しく選択した素材が設定された
状態で、印刷レイアウト記憶部３ｂに登録される。

【００１７】以上、本発明の好適な実施形態について説
明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものでは
ない。例えば、上記実施形態では、商品および素材の特
定のためのコード情報として二次元コードを使用した
が、バーコードのような一次元の情報を有するコードを
使用しても良い。ただし、バーコードの場合は二次元コ
ードに比較して記録できる情報が少ないため、利用する
際は、バーコードには商品のコード番号、素材を特定す
るための情報のみを記録しておく。

【００１８】また、上記実施形態では、印刷レイアウト
をホストコンピュータ側の記憶装置３内の印刷レイアウ
ト記憶部３ｂに記憶したが、これは、各コンピュータ端
末に記憶するようにしても良い。このようにすることに
より、各コンピュータ端末において異なる印刷レイアウ
トを作成することができる。

【００１９】

【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
商品カード上に印刷されたコードをコードリーダで読み
取ることにより、読み取ったコードに対応する素材を選
択された状態とするようにしたので、印刷レイアウト上
に配置される素材の選択を容易に行うことが可能にな
る。そのため、素材データの抽出作業に従来のように時
間を取られることがなくなり、商品情報選定作業が大幅
に軽減される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の素材選択システムの一実施形態を示す
構成図である。

【図２】商品情報記憶部３ａに記憶される商品情報の一
例を示す図である。

【図３】印刷部４より出力される商品カードを示す図で
ある。

【図４】印刷レイアウトを示す図である。

【符号の説明】

１・・・制御部 ２・・・データ入力部 ３・・・記憶装置 ３ａ・・・商品情報記憶部 ３ｂ・・・印刷レイアウト記憶部 ４・・・印刷部 ５・・・制御部 ６・・・コードリーダ ７・・・表示部 ８・・・印刷部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) G06K 7/00 B41J 21/00

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】商品を特定する情報を有する商品コード、
   見出しを特定する情報を有する見出しコード、キャッチ
   コピーを特定する情報を有するコピーコード、画像を特
   定する情報を有する画像コードを印刷した商品カード
   と、 商品情報を記憶した商品情報記憶手段と、印刷レイアウ
   トを記憶した印刷レイアウト記憶手段と、他のコンピュ
   ータ端末とネットワークを介してデータの送受信を行う
   手段とを具備するホストコンピュータと、 当該ホストコンピュータとネットワークを介してデータ
   の送受信を行う手段と、 前記商品カード上の商品コー
   ド、見出しコード、コピーコード、画像コードを読み取
   り可能なコードリーダーと、当該コードリーダーにより
   読み取った商品カード上のコードに対応する商品素材情
   報を選択データとして前記印刷レイアウトの対応位置に
   割り当てる手段と、印刷レイアウトおよび印刷レイアウ
   ト上に配置された商品素材情報を表示可能な表示手段と
   を具備するコンピュータ端末と、 を有することを特徴とする素材選択システム。
2. 【請求項２】前記商品カードは、前記ホストコンピュー
   タの商品情報記憶手段から選択された商品に関する商品
   情報が抽出され印刷されたものであって、 選択された商品に関する分類、コード番号、商品名、価
   格、仕様と商品コードが一つずつ印刷されており、 選択された商品に関する複数の見出しと各見出しに対応
   する見出しコードが印刷されており、 選択された商品に関する複数のキャッチコピーと各キャ
   ッチコピに対応するコピーコードが印刷されており、 選択された商品に関する複数の商品画像と各商品画像に
   対応する画像コードが印刷されていることを特徴とする
   請求項１に記載の素材選択システム。