JP3517375B2 - 殺菌剤 - Google Patents

殺菌剤

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JP3517375B2
JP3517375B2 JP26431899A JP26431899A JP3517375B2 JP 3517375 B2 JP3517375 B2 JP 3517375B2 JP 26431899 A JP26431899 A JP 26431899A JP 26431899 A JP26431899 A JP 26431899A JP 3517375 B2 JP3517375 B2 JP 3517375B2
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正穂 勝田
好光 太田
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政則 宮本
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正穂 勝田
株式会社テシマ化研
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品、食品原料お
よび食品加工機器等に付着した細菌を殺菌するための殺
菌剤に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、食品等に付着した細菌による食中
毒や食品の腐敗等が、大きな問題となっている。この細
菌による汚染経路としては、食品原料の汚染や、食品の
加工および流通工程における汚染等があげられる。
【0003】前記食品原料の中でも、例えば、加熱処理
を行わない生食用の野菜類、鮮魚介類、卵等は、水によ
る洗浄だけでは、汚染源である細菌を除去することが困
難である。一方、例えば、かまぼこ等の加工食品は、加
工工程で加熱処理が行われるため、前記非加熱食品に比
べて安全性は高いといわれている。しかし、これらの加
工食品は、加熱処理後、包装されるまでに、各種機器や
人体からの二次感染のおそれがある。
【0004】そこで、このような細菌による汚染を回避
するために、前記細菌の殺菌、静菌、防菌等について様
々な研究が行われており、例えば、次亜塩素酸ナトリウ
ム等の薬品を用いた殺菌方法が実施されている。
【0005】しかし、前記次亜塩素酸ナトリウム等を使
用する場合、十分な殺菌効果を得るには、前記薬品を高
濃度で使用する必要があるため、例えば、前記薬品特有
の匂いが残り、食品の風味が損なわれてしまう。一方、
前記薬品を低濃度で用いると、殺菌効果が低下するた
め、例えば、食品を、前記薬品に長時間接触させなけれ
ばならない。このため、食品が前記薬品により変性等の
影響を受けるおそれがある。
【0006】また、この他にも、殺菌剤として、例え
ば、酢酸や乳酸等の有機酸またはリン酸等の無機酸等も
用いられているが、前記次亜塩素酸ナトリウムと同様
に、高濃度溶液であることが必要なため、この場合も、
食品の風味が損なわれてしまう。
【0007】このような問題を解決するため、特公昭6
2−28664号公報には、エタノール、有機酸および
無機酸からなる殺菌剤が開示されている。この殺菌剤に
よれば、前記各成分の低濃度化が可能であり、食品の風
味や品質を著しく低下することなく殺菌を行うことがで
きる。しかし、この殺菌剤では、例えば、食品の表面の
撥水性が高い場合等に、前記食品との接触性が悪く、殺
菌効果が低いおそれがある。また、エタノールを用いる
ため、食品への残留の問題、およびコストが高くなって
しまう問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、殺
菌力に優れており、殺菌処理対象物との接触性がよく、
短時間で殺菌処理を行うことができ、食品等の品質に影
響を与えない低コストの殺菌剤を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の殺菌剤は、有機酸およびその塩から選ばれ
る少なくとも一つの物質と、無機酸から選ばれる少なく
とも一つの物質と、サポニンとを含み、pHが3.0以
下であることを特徴とする。
【0010】本発明の殺菌剤によれば、界面活性剤とし
て前記サポニンを含むことから、前述のように、殺菌処
理対象物の表面が撥水性の場合でも、処理時間が短時間
でよく、また、前記殺菌剤が少量であっても、優れた殺
菌効果を示す。さらに、前記有機酸と無機酸とを含むこ
とから、pHの変化に伴う前記有機酸の解離(イオン
化)を防ぐことができる。つまり、例えば、有機酸の殺
菌効果は、有機酸が非解離型であることに依存している
ため、前記解離が防止されると、前記有機酸を単独で用
いるよりも殺菌力を向上させることができる。したがっ
て、単独で高濃度の有機酸または無機酸を用いるより
も、著しく低い濃度で、優れた殺菌効果を示すことが可
能であり、かつ、低コスト化を図ることができる。な
お、前記有機酸の塩を用いても、同様の効果を示す。
【0011】本発明の殺菌剤において、前記有機酸およ
びその塩から選ばれる少なくとも一つの物質の含有量
が、0.05〜91重量%の範囲であり、前記無機酸か
ら選ばれる少なくとも一つの物質の含有量が、0.01
5〜86重量%の範囲であり、前記サポニンの含有量
が、0.0005〜6.0重量%の範囲であることが好
ましい。この殺菌剤は、当初から使用時の濃度に調製し
ておき、そのまま使用するタイプ(以下、「ストレート
タイプ」ともいう)でもよいし、当初は濃縮液として調
製しておき、例えば、水等で希釈して使用するタイプ
(以下、「濃縮タイプ」という)であってもよい。な
お、これらの成分の含有量は、特に制限されず、例え
ば、殺菌処理対象物の種類、細菌による汚染程度、殺菌
処理時間、処理方法等により適宜決定される。
【0012】本発明の殺菌剤において、使用時における
前記各成分の濃度は、特に制限されないが、例えば、前
記有機酸およびその塩から選ばれる少なくとも一つの物
質の含有量が、0.05〜1.8重量%の範囲、より好
ましくは、0.1〜0.7重量%の範囲、前記無機酸か
ら選ばれる少なくとも一つの物質の含有量が、0.01
5〜1.7重量%の範囲、より好ましくは、0.015
〜0.5重量%の範囲、前記サポニンの含有量が、0.
0005〜0.06重量%の範囲、より好ましくは、
0.002〜0.02重量%の範囲であることが好まし
い。
【0013】本発明の殺菌剤において、前記濃縮タイプ
である場合、前記有機酸およびその塩から選ばれる少な
くとも一つの物質の含有量が、5〜91重量%の範囲、
より好ましくは、10〜70重量%の範囲、前記無機
ら選ばれる少なくとも一つの物質の含有量が、1.5
〜86重量%の範囲、より好ましくは、1.5〜50重
量%の範囲、前記サポニンの含有量が、0.05〜6.
0重量%の範囲、より好ましくは、0.15〜3.0重
量%の範囲であることが好ましい。前記濃縮タイプの殺
菌剤を使用する際の希釈倍率は、特に制限されず、例え
ば、殺菌処理対象物の種類や、細菌による汚染程度、殺
菌処理時間、処理方法等により適宜決定されるが、通
常、50〜300倍希釈であり、好ましくは、100〜
200倍希釈である。また、この濃縮タイプの殺菌剤
は、例えば、殺菌処理対象物の種類等によって、希釈せ
ずにそのまま使用してもよい。なお、前記濃縮タイプの
殺菌剤における前記各成分の含有量は、特に制限されな
い。
【0014】本発明者は、鋭意研究を行った結果、本発
明の殺菌剤において、界面活性剤としてサポニンが最も
優れていることを見い出した。例えば、有機酸、無機酸
および界面活性剤を含む殺菌剤を調製する場合、各種界
面活性剤の中でもサポニンは、特に溶解性に優れてお
り、前記サポニン以外の界面活性剤は、例えば、分離し
て溶液面に浮遊し、溶解できない傾向となる。特に濃縮
タイプの殺菌剤を有効な成分組成に設定した場合でも、
サポニンはその溶解性に優れている。したがって、界面
活性剤としてサポニンを用いれば、ストレートタイプで
あっても濃縮タイプであっても、各成分が均一に溶解し
た殺菌剤の調製が可能であり、また、この濃縮タイプの
殺菌剤を希釈して使用しても、十分な殺菌効果を示す。
【0015】本発明の殺菌剤において、前記サポニン
が、キラヤ由来のサポニンであることが好ましい。な
お、前記キラヤ由来のサポニンには限定されず、この他
にも、例えば、ユッカ由来、大豆由来、ビート由来、フ
ィア由来、チャ種子由来、エンジュ由来等のサポニンが
使用できる。また、前記サポニンは、一種類でもよい
が、二種類以上を併用してもよい。
【0016】本発明の殺菌剤において、前記有機酸が、
乳酸、酢酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、アスコルビ
ン酸、グルコン酸、フマル酸およびアジピン酸からなる
群から選択された少なくとも一つの有機酸であり、その
塩が、乳酸、酢酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、アス
コルビン酸、グルコン酸、フマル酸およびアジピン酸か
らなる群から選択された少なくとも一つの有機酸の塩で
あることが好ましい。なお、前記有機酸およびその塩
は、一種類でもよいが、二種類以上を併用してもよい。
【0017】本発明の殺菌剤において、前記無機酸が、
リン酸、ピロリン酸、ポリリン酸、硫酸および塩酸から
なる群から選択された少なくとも一つの無機酸である
とが好ましい。なお、前記無機酸は、一種類でもよい
が、二種類以上を併用してもよい。
【0018】本発明の殺菌剤において、前記有機酸が乳
酸であり、前記無機酸がリン酸であることが好ましい。
【0019】本発明の殺菌剤において、さらに有機酸の
解離を防止できることから、そのpHが、pH3.0以
下であることが好ましく、特に好ましくは、pH2.5
以下である。なお、前記殺菌剤が濃縮タイプの場合、そ
のpHは、例えば、前記各成分の含有量や前記希釈倍率
等により適宜決定でき、前述のように、pH3.0以下
が好ましく、より好ましくはpH2.5以下であり、特
に好ましくはpH1.2以下である。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の殺菌剤は、例えば、乳
酸、リン酸およびサポニンを、水に溶解させて調製する
ことができる。
【0021】本発明の殺菌剤において、前記各成分の他
に、例えば、pH調整のため、水酸化ナトリウム、塩
酸、硫酸等を含有してもよい。また、本発明の殺菌剤に
支障をきたさない範囲で、他の成分を含有してもよい。
【0022】また、本発明の殺菌剤は、前述のように、
使用時の成分濃度に設定されたストレートタイプの殺菌
剤でもよいが、例えば、細菌による汚染程度や、殺菌処
理対象物の種類によって、濃度を適宜決定できることか
ら、濃縮タイプの殺菌剤であることが好ましい。また、
濃縮タイプであれば、大量に必要な場合でも容量を小さ
くでき、使用時に必要量に応じて、希釈して用いること
が可能であるため、特に、大量に殺菌剤を使用する食品
工場等で用いる場合等に非常に便利である。
【0023】前記濃縮タイプの殺菌剤を希釈する場合、
その溶媒としては、通常、水があげられるが、前記殺菌
剤に支障をきたさなければ、前記溶媒は、特に制限され
ない。
【0024】つぎに、本発明の殺菌剤を用いた殺菌の方
法は、例えば、前記殺菌剤を、殺菌処理対象物に接触さ
せる方法がある。
【0025】前記接触方法としては、例えば、浸漬、噴
霧、拭き取り等の方法があげられる。前記方法は、特に
制限されないが、通常、殺菌処理対象物の種類や汚染状
態により適宜決定される。
【0026】前記殺菌処理対象物としては、特に制限さ
れないが、例えば、食品、食品原料、食品用容器、食品
用加工機器等があげられる。
【0027】前記食品および食品原料としては、例え
ば、野菜類、魚介類、肉類、卵、およびかまぼこ、はん
ぺん、ソーセージ、ウィンナー、ハム、ベーコン等の肉
類や魚介類の加工食品等があげられる。
【0028】前記食品用器具としては、例えば、食器、
まな板、包丁、布巾、箸、食品保存用容器等があげられ
る。
【0029】また、前記食品用加工機器としては、例え
ば、撹拌機、ホモジナイザー、圧搾機、ろ過機、自動カ
ッター等があげられる。
【0030】なお、前記殺菌の対象としては、前記食品
等には限定されず、この他にも、例えば、調理人や流通
および加工工程に関わる作業員の手指、一般消費者の手
指等を、前記殺菌剤に含浸したり、これを含有するガー
ゼ等で拭き取ることにより殺菌を行い、食品等の汚染を
防止することもできる。
【0031】本発明の殺菌処理時間は、殺菌処理対象物
の種類や、接触方法、殺菌剤の各成分濃度等によって適
宜決定されるが、通常、0.5〜30分間である。な
お、本発明の殺菌剤は、処理時間が0.5分以内であっ
ても殺菌効果を示し、また、処理時間が30分以上であ
っても、食品等の品質等に影響を及ぼさない。
【0032】本発明の殺菌剤により殺菌できる細菌とし
ては、特に制限されないが、例えば、一般大腸菌(エッ
シェリシア コリ:Escherichia coli)、病原性大腸
菌O157(エッシェリシア コリ セロタイプ O157:Es
cherichia coli SEROTYPE O157)、黄色ブドウ球菌
(スタフィロコッカス アウレウス:Staphyrococcus
aureus)、サルモネラ菌(サルモネラ ティフィムリウ
ム:Salmonella thyphimurium、サルモネラ エンテリ
ティディス:Salmonella enteritidis)、腸炎ビブリ
オ菌(ビブリオ パラハエモリティクス:Vibrio para
haemolyticus)、セレウス菌(バチルス セレウス:Ba
cillus cereus)等があげられる。
【0033】
【実施例】本発明の実施例について、以下に説明する。
【0034】(実施例1)本発明の殺菌剤を用いて、一
般大腸菌に対する殺菌効果を調べた。まず、以下に、使
用した殺菌剤および培地の組成を示す。
【0035】 (殺菌剤:pH2.17) D,L−乳酸(昭和化工社製:以下同じ) 0.35重量% リン酸(日本化学工業社製:以下同じ) 0.12重量% 水酸化ナトリウム(東ソー社製:以下同じ) 0.012重量% キラヤ抽出物:サポニン 0.0025重量% (ナチュラルレスポンスS.A.社製:以下同じ) 水 残分
【0036】(使用菌株:一般大腸菌) エッシェリシア コリ IFO 3301 (Escherichia coli IFO 3301)
【0037】(普通ブイヨン培地:栄研化学社製) 肉エキス 0.3重量% ペプトン 1.0重量% 塩化ナトリウム 0.5重量% 水 残分 pH7.0に調整
【0038】(検出用デスオキシコーレイト寒天培地:
栄研化学社製) ペプトン 1.0重量% クエン酸鉄アンモニウム 0.2重量% 塩化ナトリウム 0.5重量% リン酸水素カリウム 0.2重量% 乳糖 1.0重量% ニュートラルレッド 0.0033重量% 寒天 1.5重量% イオン交換水 残分 pH7.0に調整
【0039】(生理食塩水)イオン交換水に、塩化ナト
リウム(片山化学社製)を0.9重量%の濃度になるよ
うに溶解し、pH7.0に調整した。
【0040】(滅菌条件)液体培地を、試験管に5ml
づつ分注した後、前記試験管口にシリコ栓をして、オー
トクレーブにより、一気圧の条件下、120℃、20分
間蒸気滅菌を行った。また、寒天培地は、試験管に8m
lずつ分注した後、前記試験管口にシリコ栓をして、前
記液体培地と同様にして蒸気滅菌を行った。なお、前記
寒天培地は、滅菌後、寒天が固化しないように、使用時
まで培地温度を50℃に保った。
【0041】(操作方法)滅菌済みの前記普通ブイヨン
培地5mlに、前記大腸菌を一白金耳植菌し、35℃で
約20時間、振とう培養を行った。この培養液を、滅菌
済み生理食塩水により100倍に希釈し、これを検体溶
液とした。この検体溶液0.05mlに、前記殺菌剤
を、4.95ml添加混合し、各処理時間(1分、2
分、3分、5分および10分)放置した。この処理済み
検体液0.05mlを、50mMリン酸緩衝液4.95
ml(pH7.0)に添加混合し、この検体混合液を、
滅菌済みのシャーレに添加した。つぎに、このシャーレ
に、50℃に保温した滅菌済みの前記検出用デスオキシ
コーレイト寒天培地8mlを流し込み、前記検体混合液
とよく混合した。この寒天培地が固まった後、前記シャ
ーレに蓋をして、37℃で20時間インキュベートし
た。そして、前記デスオキシコーレイト寒天培地に生育
した大腸菌のコロニー数を数えた。
【0042】なお、コントロールとしては、前記殺菌剤
の代わりに滅菌生理食塩水を検体溶液に混合した以外
は、前述と同様にして操作を行った。
【0043】(殺菌効果の評価方法)実施例1のコロニ
ー数(処理済み検体のコロニー数)とコントロールのコ
ロニー数(未処理検体のコロニー数)とを用いて、下記
式より菌体の死滅率を求めた。この死滅率により前記殺
菌剤の殺菌効果が評価できる。この結果を下記表1に示
す。
【0044】
【数1】死滅率(%)=[(B−A)/B]×100 A : 処理済み検体のコロニー数 B : 未処理検体のコロニー数
【0045】(実施例2)本発明の殺菌剤を用いて、病
原性大腸菌に対する殺菌効果を調べた。なお、殺菌剤お
よび培地は、前記実施例1と同じものを用いた。
【0046】(使用菌株:病原性大腸菌O157) エッシェリシア コリ セロタイプ O157:H7 ATCC
43888 (Escherichia coli SEROTYPE O157:H7 ATCC 4388
8)
【0047】(操作方法)前記大腸菌の代わりに前記病
原性大腸菌O157を用いた以外は、前記実施例1と同様に
して操作し、殺菌効果を評価した。この結果を下記表1
に示す。
【0048】(実施例3)本発明の殺菌剤を用いて、二
種類のサルモネラ菌に対する殺菌効果を調べた。以下に
使用した培地の組成を示す。なお、殺菌剤は、前記実施
例1と同じものを使用した。
【0049】(使用菌株:サルモネラ菌) サルモネラ ティフィムリウム IFO 14194 (Salmonella thyphimurium IFO 14194) サルモネラ エンテリティディス (Salmonella enteritidis)
【0050】(検出用普通寒天培地:栄研化学社製) 肉エキス 0.5重量% ペプトン 1.0重量% 塩化ナトリウム 0.5重量% 寒天 1.5重量% 水 残分 pH7.0に調整
【0051】(操作方法)前記大腸菌の代わりに前記各
サルモネラ菌を用い、前記検出用デスオキシコレート寒
天培地の代りに前記検出用普通寒天培地を用いた以外
は、前記実施例1と同様にして操作し、殺菌効果を評価
した。これらの結果を下記表1に示す。
【0052】(実施例4)本発明の殺菌剤を用いて、黄
色ブドウ球菌に対する殺菌効果を調べた。なお、殺菌剤
および培地は、前記実施例3と同じものを用いた。
【0053】(使用菌株:黄色ブドウ球菌) スタフィロコッカス アウレウス FDA 209 P IFO
12732 (Staphyrococcus aureus FDA 209 P IFO 1273
2)
【0054】(操作方法)前記大腸菌の代わりに前記黄
色ブドウ球菌を用い、前記検出用デスオキシコレート寒
天培地の代りに前記検出用普通寒天培地を用いた以外
は、前記実施例1と同様にして操作し、殺菌効果を評価
した。この結果を下記表2に示す。
【0055】(実施例5)本発明の殺菌剤を用いて、セ
レウス菌に対する殺菌効果を調べた。なお、殺菌剤およ
び培地は、前記実施例3と同じものを用いた。
【0056】(使用菌株:セレウス菌) バチルス セレウス IAM 12605 (Bacillus cereus IAM 12605)
【0057】(操作方法)前記大腸菌の代わりに前記セ
レウス菌を用い、前記検出用デスオキシコレート寒天培
地の代りに前記検出用普通寒天培地を用いた以外は、前
記実施例1と同様にして操作し、殺菌効果を評価した。
この結果を下記表2に示す。
【0058】(実施例6)本発明の殺菌剤を用いて、腸
炎ビブリオ菌に対する殺菌効果を調べた。以下に使用し
た培地の組成を示す。なお、殺菌剤は、前記実施例1と
同じものを用いた。
【0059】(使用菌株:腸炎ビブリオ菌) ビブリオ パラハエモリティクス IFO 12711 (Vibrio parahaemolyticus FDA 209 P IFO 1271
1)
【0060】 (IFO指定No.702培地:腸炎ビブリオ菌用培地) ポリペプトン(和光純薬工業社製) 0.5重量% 酵母エキス(和光純薬工業社製) 0.2重量% 硫酸マグネシウム(片山工業社製) 0.1重量% 人口海水 75.0重量% (ジャマリンラボラトリー社製) 水 残分 pH7.0に調整
【0061】(検出用TCBS寒天培地: 栄研化学社
製) 酵母エキス 0.5重量% ペプトン 1.0重量% 白糖 2.0重量% ウシ胆汁末 0.5重量% コール酸ナトリウム 0.3重量% 塩化ナトリウム 1.0重量% クエン酸ナトリウム 1.0重量% チオ硫酸ナトリウム 0.7重量% クエン酸鉄 0.1重量% ブロモチモールブルー 0.004重量% チモールブルー 0.004重量% 寒天 1.5重量% イオン交換水 残分 pH8.8に調整
【0062】(操作方法)前記大腸菌の代わりに前記腸
炎ビブリオ菌を用い、検体調製のための液体培地として
前記腸炎ビブリオ菌用液体培地を、検出用寒天培地とし
て前記TCBS寒天培地をそれぞれ使用した以外は、前
記実施例1と同様にして操作し、殺菌効果を評価した。
この結果を下記表2に示す。
【0063】
【表1】 死滅率(%) 菌体名 一般 病原性 サルモネラ菌 大腸菌 大腸菌O157 S.thyphimurium S.enteritidis 処理時間 1 99.70 100 99.98 100 (分) 2 99.98 100 100 − 3 99.98 100 100 100 5 100 100 100 100 10 − − − 100
【0064】
【表2】 死滅率(%) 菌体名 黄色 セレウス菌 腸炎 ブドウ球菌 ビブリオ菌 処理時間 1 99.0 100 100 (分) 2 − − − 3 99.6 100 100 5 99.7 100 100 10 − 100 100
【0065】前記表1および表2に示すように、本発明
の殺菌剤によれば、短時間で、種々の細菌を十分に殺菌
することができ、優れた殺菌効果を示した。
【0066】(実施例7)各種界面活性剤を用いて、濃
縮タイプの殺菌剤の成分組成となるように混合液を調製
し、前記界面活性剤の溶解程度を調べた。前記成分組成
および使用した界面活性剤を以下に示す。
【0067】 (濃縮タイプ殺菌剤:pH1.1) D,L−乳酸 35重量% リン酸 12重量% 界面活性剤 0.25重量% 水酸化ナトリウム 1.2重量% 水
【0068】(界面活性剤) (1) キラヤ抽出物:サポニン (2) グリセリン脂肪酸エステル(阪本薬品工業社
製) (3) ショ糖脂肪酸エステル(三菱化学フーズ社製)
【0069】(方法)水45mlに、各成分を前記各濃
度となるように添加して、混合しながら、pHを調整し
た。前記界面活性剤の溶解程度の判断は、目視により行
い、前記混合液が透明である場合を○、成分が分離して
いる場合を×とした。この結果を下記表3に示す。
【0070】
【表3】界面活性剤 溶解程度 キラヤ抽出物(サポニン) ○ グリセリン脂肪酸エステル × ショ糖脂肪酸エステル ×
【0071】前記表3に示すように、グリセリン脂肪酸
エステルおよびショ糖脂肪酸エステルを用いた場合、前
記両界面活性剤は、分離状態となり、溶液表面に浮遊し
ていた。このため、この溶液を静置した状態では、成分
が均一な殺菌剤にはならなかった。一方、キラヤ抽出物
(サポニン)を用いた場合では、その混合液は褐色透明
であり、前記各成分が均一に溶解し、混合された濃縮タ
イプの殺菌剤を得ることができた。
【0072】なお、この実施例7で得られたサポニンを
用いた殺菌剤を、水で100倍希釈し、前記実施例2と
同様にして病原性大腸菌に対する殺菌効果を調べた結
果、前記希釈した殺菌による処理時間が、一分間の場合
でも、死滅率は100%であり、十分な殺菌効果を示し
た。
【0073】(実施例8および比較例)殺菌剤により芽
キャベツに付着した細菌の殺菌処理を行なった。使用し
た殺菌剤および培地の組成等を以下に示す。
【0074】 (殺菌剤:pH2.25) サポニン添加 サポニン無添加 D,L−乳酸 0.35重量% 0.35重量% リン酸 0.12重量% 0.12重量% 水酸化ナトリウム 0.012重量% 0.012重量% キラヤ抽出物:サポニン 0.025重量% − 水 残分 残分
【0075】(検出用普通寒天培地:栄研化学社製) 肉エキス 0.5重量% ペプトン 1.0重量% 塩化ナトリウム 0.5重量% 寒天 1.5重量% 精製水 残分 pH7.0に調整
【0076】(リン酸緩衝液)0.20mol/リット
ル リン酸水素2ナトリウム・12H2O溶液および
0.20mol/リットル リン酸2水素カリウム溶液
を混合し、pH6.8に調整した。
【0077】(方法)市販の芽キャベツを、その根部を
中心として約三等分にカットし、それぞれの切片を、実
施例用、比較例用、コントロール用の試料とした。
【0078】実施例は、以下に示すようにして行なっ
た。まず、前記一切片を、ホモジナイザーMIX−1用
γ線滅菌ストマフィルター(凸版印刷社製)にいれ、予
め、切片重量の測定を行なった。そして、前記フィルタ
ー内に前記サポニン添加殺菌剤150mlを添加し、5
分間放置することにより殺菌処理を行なった。
【0079】殺菌処理後、前記フィルターから前記殺菌
剤を除去し、滅菌済みの前記リン酸緩衝液100mlを
添加して充分に芽キャベツの切片と接触させた。そし
て、このフィルターをホモジナイザーMIX−1(ブレ
ンダーミックス1型:AESラボラトリー社製)にセッ
トし、前記切片を120秒間ホモジナイズした。
【0080】このホモジナイズ溶液を濾過し、得られた
濾液検体を試験管に回収して直ちに氷水中で冷却した。
冷却後、前記濾液検体のうち0.5mlを滅菌済み生理
食塩水で希釈し、その検体希釈液のうち0.5mlを滅
菌済みシャーレに添加した。そして、前記シャーレに、
50℃に保温した滅菌済み前記検出用普通寒天培地8m
lを流し込み、前記検体希釈液と充分に混合した。前記
寒天培地が固まった後、シャーレに蓋をして、30℃で
約42時間培養を行ない、前記寒天培地に生育したコロ
ニー数を数えた。なお、コントロールは、殺菌剤による
殺菌処理を行なわない以外は、前述と同様に処理してコ
ロニー数を数えた。
【0081】比較例は、前記サポニン添加殺菌剤の代り
に前記サポニン無添加殺菌剤を使用する以外は、前記実
施例と同様にして処理し、コロニー数を数えた。同様に
して合計15個の芽キャベツについて処理を行い、コロ
ニー数を数えた。なお、各実施例に対するコントロール
および比較例は、それぞれ同じ芽キャベツから切り出し
た試料を用いたものである。
【0082】前述のようにして測定した前記コロニー数
および前記切片の重量を、下記式(数2)に代入するこ
とにより、切片試料1g当たりの生菌数を求めた。ま
た、前記切片試料1g当たりの生菌数と、コントロール
の切片1g当たりの生菌数とを、下記式(数3)に代入
することにより、殺菌率を求めた。これらの結果を下記
表4に示す。
【0083】
【数2】切片試料1g当たりの生菌数a=(y×z)×
(1/0.5)×[(100+x)/x] x : 切片試料の重量(g) y : コロニー数(個) z : 希釈倍率(倍)
【0084】
【数3】殺菌率b(%)=[(B−A)/B]×100 A : 切片試料1g当たりの生菌数 B : コントロールの切片試料1g当たりの生菌数
【0085】
【表4】 コントロール 実施例 比較例 a a b a b (×106個) (×106個) (%) (×106個) (%) 1 12.0 4.08 66 4.25 65 2 21.8 8.27 62 10.2 53 3 2.63 0.25 90 1.88 28 4 10.3 0.21 98 7.25 30 5 1.86 0.87 54 1.06 44 6 11.1 3.07 72 3.82 66 7 15.3 6.45 58 8.91 42 8 5.14 2.12 59 3.62 30 9 17.9 3.74 79 10.2 43 10 8.72 1.97 77 2.48 71 11 8.17 1.73 79 3.06 63 12 10.8 2.85 74 3.13 71 13 9.42 1.75 81 5.99 36 14 4.06 2.59 36 3.18 22 15 8.10 2.82 65 3.90 52
【0086】前記表4に示すように、実施例および比較
例は、同じ芽キャベツから調製した切片試料を用いたコ
ントロールの生菌数よりも、それぞれ生菌数が減少し、
殺菌効果が確認されたが、実施例は、比較例よりも優れ
た殺菌率を示した。このことから、有機酸および無機酸
を含む殺菌剤が、さらに界面活性剤であるサポニンを含
有することにって、殺菌効果が向上するといえる。な
お、芽キャベツごとでコントロールの生育菌数aが異な
っているが、これは芽キャベツの個体間ごとにおいて、
付着している菌数等が異なることによると推測される。
【0087】
【発明の効果】以上のように、本発明の殺菌剤は、殺菌
処理対象物との接触性がよく、短時間で殺菌処理を行う
ことができ、食品等の品質に影響を与えることなく、低
コストで十分に殺菌を行うことができる。したがって、
例えば、表面が撥水性である食品等を殺菌する場合で
も、短時間で、かつ少量でも十分に殺菌を行うことがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A23L 3/3508 A23L 3/3508 3/358 3/358 (72)発明者 田中 昭男 大阪府富田林市寿町3丁目713番1号 (72)発明者 宮本 政則 大阪府富田林市甲田2丁目1番8号 (56)参考文献 特開 平4−187066(JP,A) 特開 昭57−58876(JP,A) 特開 昭54−145234(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01N 37/36 A01N 59/26 A01N 25/30

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機酸およびその塩から選ばれる少なく
    とも一つの物質と、無機酸から選ばれる少なくとも一つ
    の物質と、サポニンとを含み、pHが3.0以下である
    殺菌剤。
  2. 【請求項2】 有機酸およびその塩から選ばれる少なく
    とも一つの物質の含有量が、0.05〜91重量%の範
    囲であり、無機酸から選ばれる少なくとも一つの物質の
    含有量が、0.015〜86重量%の範囲であり、サポ
    ニンの含有量が、0.0005〜6.0重量%の範囲で
    ある請求項1記載の殺菌剤。
  3. 【請求項3】 有機酸およびその塩から選ばれる少なく
    とも一つの物質の含有量が、5〜91重量%の範囲であ
    り、無機酸から選ばれる少なくとも一つの物質の含有量
    が、1.5〜86重量%の範囲であり、サポニンの含有
    量が、0.05〜6.0重量%の範囲である請求項2記
    載の殺菌剤。
  4. 【請求項4】 サポニンが、キラヤ由来のサポニンであ
    る請求項1〜3のいずれか一項に記載の殺菌剤。
  5. 【請求項5】 有機酸が、乳酸、酢酸、リンゴ酸、クエ
    ン酸、酒石酸、アスコルビン酸、グルコン酸、フマル酸
    およびアジピン酸からなる群から選択された少なくとも
    一つの有機酸であり、その塩が、乳酸、酢酸、リンゴ
    酸、クエン酸、酒石酸、アスコルビン酸、グルコン酸、
    フマル酸およびアジピン酸からなる群から選択された少
    なくとも一つの有機酸の塩である請求項1〜4のいずれ
    か一項に記載の殺菌剤。
  6. 【請求項6】 無機酸が、リン酸、ピロリン酸、ポリリ
    ン酸、硫酸および塩酸からなる群から選択された少なく
    とも一つの無機酸である請求項1〜5のいずれか一項に
    記載の殺菌剤。
  7. 【請求項7】 有機酸が乳酸であり、無機酸がリン酸で
    ある請求項1〜4のいずれか一項に記載の殺菌剤。
  8. 【請求項8】 pHが、2.5以下である請求項1〜7
    のいずれか一項に記載の殺菌剤。
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