JP3517076B2 - 半導体製造装置及びその内部圧調節方法並びに半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体製造装置及びその内部圧調節方法並びに半導体装置の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、CVD装置、ス
パッタリング装置、ドライエッチング装置等の半導体製
造装置及びその内部圧調節方法並びに半導体装置の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図22は従来の半導体製造装置の一部を
示す構成図である。この半導体製造装置の動作を図23
を用いて説明する。半導体ウェハ等の処理対象物OBJ
が処理室の一部であるカセット室1内から大気中に搬送
されるとき、カセット室1内の内部圧は図23に示す従
来の内部圧調節方法に基づいて調節される。
【0003】まず、ステップS01を参照して、初めに
(時刻がゼロのとき)、カセット室1内の内部圧は、バ
ルブV11を開けて真空ポンプPaによって排気される
ことで、真空になっている。バルブV12及びゲートG
1は閉じられた状態である。
【0004】次に、ステップS02を参照して、バルブ
V11を閉じることによって、カセット室1内のガスの
排出を止める。
【0005】次に、ステップS03を参照して、時刻が
t1のとき、バルブV12を開くことによって、カセッ
ト室1内にパージガスを導入する。
【0006】次に、ステップS04を参照して、内部圧
が大気圧であるかどうかを内部圧を測定するための圧力
計PGに基づいて判定する。
【0007】次に、ステップS05を参照して、圧力計
PGが大気圧を示したとする。このとき、バルブV12
を閉じることにより、カセット室1内の内部圧は一定に
保たれる。
【0008】次に、ステップS06を参照して、ゲート
G1を開けて、カセット室1内から大気中への処理対象
物OBJの移動を行う。ここでは、この時刻をt3とす
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来で
は次のような問題点がある。圧力計PGは、一般に、使
用する時間とともに、実際の圧力と異なる不正確な圧力
を示す。図24は圧力計PGが実際の圧力より低い圧力
を示す場合の内部圧の変動を示す。この場合、圧力計P
Gは実際の圧力より低い圧力を示すため、圧力計PGが
示す圧力P+は実際の大気圧Ptよりも高い。一方、図
25は圧力計PGが実際の圧力より高い圧力を示す場合
の内部圧の変動を示す。この場合、圧力計PGは実際の
圧力より高い圧力を示すため、圧力計PGが示す圧力P
−は実際の大気圧Ptよりも低い。これらの図に示すよ
うに、時刻t3において、ゲートG1を開けたとき、内
部圧と大気圧との間に大きな差があるため、カセット室
1と大気との間に急激なガスの流れが生じる。このガス
の流れによって、大気中の塵埃(パーティクル)がカセ
ット室1内に流れ込んだり、カセット室1内の塵埃が舞
い上がったりして、処理対象物OBJ表面上に塵埃が付
着するという問題点が生じる。処理対象物OBJ表面上
に多数の塵埃が付着していると、後の工程や歩留り等に
悪影響を及ぼす。
【0010】本発明は、この問題点を解決するためにな
されたものであり、処理室と大気との間に生じるガスの
流れを防止することで、処理対象物に塵埃が付着するこ
と防止できる半導体製造装置及びその内部圧調節方法並
びに半導体装置の製造方法を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
課題解決手段は、処理対象物が搬出入するゲートを有す
る処理室と、前記処理室の内部圧を測定する圧力計と、
前記処理室を真空に排気する排気手段と、前記処理室に
パージガスを導入するパージガス導入手段と、バルブ
と、前記バルブを介して前記処理室に接続された一端、
大気圧に保たれた他端とを有し、前記一端と前記他端と
の間で一方向にのみ気体の移動を許す逆止弁とを備え
る。前記バルブは、前記パージガス導入手段から分岐し
て設けられる。
【0012】
【0013】本発明の請求項に係る課題解決手段は、
前記逆止弁を流れる気体の流速を測定する流速測定手段
を更に備える。
【0014】本発明の請求項に係る課題解決手段は、
処理対象物が搬出入するゲートを有する処理室と、前記
処理室の内部圧を測定する圧力計と、前記処理室を真空
に排気する排気手段と、前記処理室にパージガスを導入
するパージガス導入手段と、バルブと、前記バルブを介
して前記処理室に接続された一端、大気圧に保たれた他
端とを有し、前記一端と前記他端との間で一方向にのみ
気体の移動を許す逆止弁とを備える。前記逆止弁は前記
他端から前記一端へと向かう方向にのみ気体の移動を許
し、前記他端に接続され、所定のガスを内包して大気中
に設置され、前記所定のガスと大気圧との圧力が等しく
なるように変形可能な袋を更に備える。
【0015】本発明の請求項に係る課題解決手段は、
処理対象物が搬出入するゲートを有する処理室と、前記
処理室の内部圧を測定する圧力計と、前記処理室を真空
に排気する排気手段と、前記処理室にパージガスを導入
するパージガス導入手段と、バルブと、前記バルブを介
して前記処理室に接続された一端、大気圧に保たれた他
端とを有する配管とを備え、前記バルブは、前記パージ
ガス導入手段から分岐して設けられる。
【0016】
【0017】本発明の請求項に係る課題解決手段は、
処理対象物が搬出入する処理室と、パージガスを供給す
るパージガス供給手段と、前記処理室に接続された一端
と、前記パージガス供給手段に接続された他端とを有す
る第1のバルブと、前記第1のバルブの前記他端に接続
された一端と、他端とを有する第2のバルブと、前記第
2のバルブの前記他端に接続された一端と、大気圧に保
たれた他端とを有し、前記一端と前記他端との間で一方
向にのみ気体の移動を許す逆止弁とを備えた半導体製造
装置において、前記第1のバルブが閉じられた状態で真
空に排気された前記処理室に対し、前記第1のバルブを
開いて前記パージガスを導入する第1のステップと、前
記第2のバルブを開く第2のステップと、前記処理室の
内部圧の安定を待って、前記処理対象物の搬出入を行う
第3のステップとを備える。
【0018】本発明の請求項に係る課題解決手段にお
いて、前記半導体製造装置は、前記逆止弁を流れる気体
の流速を測定する流速測定手段を更に備え、前記第3の
ステップでは前記流速測定手段が前記逆止弁に気体が流
れていないことを検出したことを以て、前記内部圧の安
定を検出する。
【0019】本発明の請求項に係る課題解決手段にお
いて、半導体装置の製造方法は、半導体装置の製造工程
において請求項5及び請求項6のいずれかに記載の半導
体製造装置の内部圧調節方法を用いる。
【0020】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は本発明の半導体製造装置の例を示
す概略構成図である。この半導体製造装置は、CVD装
置、スパッタリング装置、ドライエッチング装置等であ
る。この半導体製造装置は、半導体ウェハ等の処理対象
物OBJが搬出入するゲートG1〜G3を有する処理室
100と、処理室100の気体を導入又は排出するため
の気体導入排出装置200とを備えている。本発明の実
施の形態の半導体装置の製造方法は、半導体装置の製造
工程において本発明の半導体製造装置を用い、処理対象
物OBJに処理を施してこの処理対象物OBJ上に半導
体集積回路等の半導体装置を製造する。
【0021】処理室100は、処理対象物を一時的に格
納しておくためのカセット室1と、半導体ウェハ等の処
理対象物OBJに対してスパッタリング、エッチング等
の処理を施すための処理室本体3と、カセット室1と処
理室本体3との間に介在し、これらの間において処理対
象物OBJを搬送するためのロボットRBTを含むロボ
ット室2と、大気とカセット室1との間に介在し、開閉
するゲートG1と、カセット室1とロボット室2との間
に介在し、開閉するゲートG2と、ロボット室2と処理
室本体3との間に介在し、開閉するゲートG3とを備え
ている。
【0022】気体導入排出装置200は、N2からなる
パージガスの源であるパージガス源Pdと、上記室1、
2及び3内のそれぞれにパージガスを導入するために開
閉するバルブV12、V22及びV32と、プロセスガ
スの源であるプロセスガス源Pcと、上記室3内にプロ
セスガスを導入するために開閉するバルブV33と、プ
ロセスガスの量を制御するための制御装置MFCと、上
記室3内のガスを排出するための真空ポンプPbと、上
記室3内のガスの排出を止めるために開閉するバルブV
31と、上記室1及び2内のガスを排出するための真空
ポンプPaと、上記室1内のガスの排出を止めるために
開閉するバルブV11と、上記室2内のガスの排出を止
めるために開閉するバルブV21と、上記室1内の内部
圧を測定するための圧力計PGとを備えている。パージ
ガス源PdとバルブV12、V22及びV32は処理室
100内にパージガスを導入するパージガス導入手段を
構成する。真空ポンプPa、Pb、バルブV11、V2
1及びV33は処理室100内を真空に排気する排気手
段を構成する。
【0023】次に、図1の半導体製造装置の動作につい
て説明する。大気中に存在する処理対象物OBJは、ゲ
ートG1、カセット室1、ゲートG2、ロボット室2、
ゲートG3を介して処理室本体3内に搬送されて、処理
室本体3内で所定の処理が施される。そして処理対象物
OBJは、処理室本体3内で所定の処理が施されると、
逆の順で、処理室本体3内から大気中に搬送される。
【0024】図2は本発明の実施の形態1におけるカセ
ット室1に関わる部分の構成図である。カセット室1
は、配管Td、バルブV12及び配管Teを介してパー
ジガス供給源Pdに接続されている。また、本発明の半
導体製造装置は、図1の説明に加え、開閉するバルブV
13と、バルブV13を介してカセット室1側に接続さ
れた一端と大気圧に保たれた他端とを有しこの一端と他
端との間で、カセット室1内の内部圧と大気圧との圧力
差に基づいて、前記一端から前記他端へと向かう一方向
にのみ気体の移動を許す逆止弁Caとをさらに備えてい
る。
【0025】カセット室1から大気へと向かう順に、直
列に接続された配管Ta、バルブV13、配管Tb、逆
止弁Ca及び配管Tcは第1の気体流出手段を構成す
る。配管Tcは大気へと開放されている。また、配管T
a、Tb及びTcの配管径は、ゲートG1の径よりも十
分に細く、例えば1/4インチ以下に設定される。図2
内のその他の符号は、図1内の符号に対応している。
【0026】次に、本実施の形態におけるカセット室1
に関わる部分の動作について図2〜図4を用いて詳細に
説明する。処理対象物OBJがカセット室1内から大気
中に搬送されるとき、カセット室1内の内部圧は図3に
示す内部圧調節方法に基づいて調節される。ここでは、
圧力計PGが実際の圧力より低い圧力を示す場合を考え
る。
【0027】処理対象物OBJがロボット室2内からカ
セット室1内に搬送された後に、バルブV11を開くこ
とにより、カセット室1内の内部圧は真空になっている
(ステップS11、図4の時刻ゼロ)。バルブV12、
V13及びゲートG1は閉じられ、カセット室1内を大
気から遮断した状態である。
【0028】次に、ステップS12を参照して、バルブ
V11を閉じることによって、カセット室1内のガスの
排出を止める。
【0029】次に、ステップS13を参照して、時刻が
t1のとき、バルブV12を開くことによって、カセッ
ト室1内にパージガスを導入する。
【0030】次に、ステップS14を参照して、内部圧
が大気圧であるかどうかを圧力計PGに基づいて判定す
る。このように、ステップS12〜S14によって、バ
ルブV13が閉じられた状態で真空に排気されたカセッ
ト室1に対し、圧力計PGによってカセット室1内の内
部圧が大気圧であると検出されるまで、パージガスをカ
セット室1内に導入する。
【0031】次に、ステップS15を参照して、ここで
は、圧力計PGが大気圧を示す時刻をt2とする。圧力
計PGは実際の圧力より低い圧力を示すため、この時刻
t2で圧力計PGが大気圧を示していても、カセット室
1内の内部圧P+は大気圧Ptよりも高い。時刻t2に
おいて、バルブV13を開く。カセット室1内の内部圧
が大気圧Ptよりも高いため、第1の気体流出手段は、
逆止弁Caの両端の圧力差に基づいて、カセット室1内
から大気中にパージガスを流す。
【0032】次に、ステップS16を参照して、バルブ
V12を閉じることによって、パージガスの導入を止め
る。内部圧は、カセット室1内から大気中に第1の気体
流出手段を介してパージガスが流れているため、徐々に
下がり、圧力計PGが示す圧力も変動する。このよう
に、ステップS15及びS16によって、カセット室1
内の内部圧は大気圧へと移行する。第1の気体流出手段
に含まれる配管は細いため、徐々にカセット室1内から
大気中にパージガスが流れ、カセット室1内において発
塵することが抑制される。
【0033】次に、ステップS17を参照して、圧力計
PGが示す圧力が安定することを検出するまでの所定時
間、ステップS16後の状態を継続する。ここでは、圧
力計PGが示す圧力が安定した時刻をt3とする。この
時刻では、大気圧Ptと内部圧とは同じになっている。
【0034】次に、ステップS18を参照して、ゲート
G1を開けて、カセット室1内から大気中への処理対象
物OBJの移動を行う。ゲートG1を開けたとき、内部
圧と大気圧Ptは同じであるため、発塵することはな
い。次に、ステップS19を参照して、バルブV13を
閉じる。
【0035】また、大気中からカセット室1内への処理
対象物OBJの移動を行うときも、ステップS12〜S
19の処理を行う。
【0036】図5は日時に対する発塵数を示すグラフで
ある。処理対象物OBJは8インチの半導体ウェハであ
る。図5において、縦軸は、処理対象物OBJ表面上に
付着した0.2μm以上の塵埃の数(発塵数)を示し、
横軸は、d1より前は従来の内部圧調節方法を適用した
とき、d1以後は本発明の内部圧調節方法を適用したと
きを示している。図5に示すように、d1以後では、d
1前に比べて、処理対象物OBJ表面上に付着した発塵
数は少ない。
【0037】本実施の形態による効果は次の通りであ
る。すなわち、第1の気体流出手段を設けたことによ
り、圧力計PGが実際の圧力より低い圧力を示しても、
ゲートG1を開けたとき、処理対象物OBJに塵埃が付
着すること防止できる。
【0038】実施の形態2.図6は本発明の実施の形態
2におけるカセット室1に関わる部分の構成図である。
本実施の形態の半導体製造装置は、実施の形態1の半導
体製造装置に加え、配管Tb’、逆止弁Cb及び配管T
c’をさらに備えている。逆止弁CbはバルブV13を
介してカセット室1側に接続された一端と大気圧に保た
れた他端とを有しこの一端と他端との間で、カセット室
1内の内部圧と大気圧との圧力差に基づいて、前記他端
から前記一端へと向かう一方向にのみ気体の移動を許
す。配管Tbはその途中が分岐して、配管Tb’、逆止
弁Cb及び配管Tc’の直列接続を介して大気中と接続
されている。図6内のその他の符号は、図2内の符号に
対応している。配管Ta、バルブV13、配管Tb及び
Tb’、逆止弁Cb及び配管Tc’は第2の気体流出手
段を構成する。また配管Tb’、Tc’の径も1/4イ
ンチと細いものが採用される。
【0039】本実施の形態におけるカセット室1に関わ
る部分の動作は、実施の形態1における動作に加えて、
次の通りである。ここで、圧力計PGは、実際の圧力よ
り高い圧力を示すとする。まず、図3に示すステップS
11〜S14の処理を行う。ステップS11〜S14は
実施の形態1における説明と同様である。また、図7は
本発明における内部圧の変動例を示すグラフであり、図
7内の符号は、図4内の符号に対応している。
【0040】次に、ステップS15を参照して、ここで
は、圧力計PGは実際の圧力より高い圧力を示すため、
図7に示す時刻t2で圧力計PGが大気圧を示していて
も、カセット室1内の内部圧P−は大気圧Ptよりも低
い。時刻t2において、バルブV13を開く。カセット
室1内の内部圧が大気圧Ptよりも低いため、第2の気
体流出手段は、逆止弁Cbの両端の圧力差に基づいて、
大気中からカセット室1内に空気を流す。
【0041】次に、ステップS16を参照して、バルブ
V12を閉じることによって、パージガスの導入を止め
る。内部圧は、大気中からカセット室1内に第2の気体
流出手段を介して空気が流れているため、徐々に上が
り、圧力計PGが示す圧力も変動する。このように、ス
テップS15及びS16によって、カセット室1内の内
部圧は大気圧へと移行する。第2の気体流出手段に含ま
れる配管は細いため、徐々に大気中からカセット室1内
に空気が流れ、カセット室1内において、発塵すること
が抑制される。
【0042】次に、ステップS17〜S19の処理を行
う。ステップS17〜S19は実施の形態1における説
明と同様である。
【0043】本実施の形態による効果は、実施の形態1
の効果に加えて、次の通りである。すなわち、第2の気
体流出手段を設けたことにより、圧力計PGが実際の圧
力より高い圧力を示しても、ゲートG1を開けたとき、
処理対象物OBJに塵埃が付着すること防止できる。
【0044】実施の形態3.図8は本発明の実施の形態
3におけるカセット室1に関わる部分の構成図である。
本実施の形態の半導体製造装置は、実施の形態1の半導
体製造装置に加え、配管Tcの一端に接続され、逆止弁
Caを流れる気体の流速を測定するフローメータ(F
M)と呼ばれる流速測定器(流速測定手段)FMaと、
これに接続される配管Tfが設けられている。配管Tf
は大気へと開放されている。図8内のその他の符号は、
図2内の符号に対応している。配管Ta、バルブV1
3、配管Tb、逆止弁Ca、配管Tc、流速測定器FM
a及び配管Tfは第3の気体流出手段を構成する。
【0045】本実施の形態におけるカセット室1に関わ
る部分の動作は、実施の形態1における動作に加えて、
次の通りである。図9は本発明の実施の形態3における
内部圧調節方法を示すフローチャートである。本実施の
形態のステップS17’では、圧力計PGが示す圧力が
安定することを検出し、かつ、流速測定器FMaが逆止
弁Caに気体が流れていないことを検出するまでの所定
時間、ステップS16後の状態を継続する。圧力計PG
が示す圧力が安定し、かつ、流速測定器FMaが逆止弁
Caに気体が流れていないということはカセット室1内
の内部圧が大気圧Ptに一致したことを意味し、図4の
時刻t3に相当する。図9内のその他の符号は図3内の
符号に対応している。
【0046】本実施の形態による効果は、実施の形態1
の効果に加えて、次の通りである。すなわち、流速測定
器FMaを設けたことにより、圧力計PGによる圧力安
定確認に加えて、流速測定器FMaによって大気圧と内
部圧とが同じになっていることが正確に確認できる。
【0047】実施の形態4.図10は本発明の実施の形
態4におけるカセット室1に関わる部分の構成図であ
る。本実施の形態の半導体製造装置は、実施の形態2の
半導体製造装置に加え、流速測定器FMa、FMb、配
管Tf及びTf’をさらに備えている。配管Tcの一端
は、流速測定器FMa及び配管Tfを介して大気中と接
続されている。配管Tc’の一端は、流速測定器FMb
及び配管Tf’を介して大気中と接続されている。図1
0内のその他の符号は、図6内の符号に対応している。
配管Ta、バルブV13、配管Tb、逆止弁Ca、配管
Tc、流速測定器FMa及び配管Tfは実施の形態3で
示された第3の気体流出手段を構成する。配管Ta、バ
ルブV13、配管Tb、Tb’、逆止弁Cb、配管T
c’、流速測定器FMb及び配管Tf’は第4の気体流
出手段を構成する。
【0048】本実施の形態におけるカセット室1に関わ
る部分の動作は、実施の形態2における動作に加えて、
次の通りである。この動作は、図9に示す内部圧調節方
法と同様である。本実施の形態のステップS17’で
は、圧力計PGが示す圧力が安定することを検出し、か
つ、流速測定器FMa及びFMbがそれぞれ逆止弁Ca
及びCbに気体が流れていないことを検出するまでの所
定時間、ステップS16後の状態を継続する。圧力計P
Gが示す圧力が安定し、かつ、流速測定器FMa及びF
Mbがそれぞれ逆止弁Ca及びCbに気体が流れていな
いということは、カセット室1内の内部圧が大気圧Pt
に一致したことを意味し、図4、図7の時刻t3に相当
する。
【0049】本実施の形態による効果は、実施の形態3
の効果に加えて、次の通りである。すなわち、流速測定
器FMbを設けたことにより、圧力計PGによる圧力安
定確認に加え、流速測定器FMbによって大気圧と内部
圧とが同じになっていることが正確に確認できる。
【0050】実施の形態5.図11は本発明の実施の形
態5におけるカセット室1に関わる部分の構成図であ
る。本実施の形態の半導体製造装置は、実施の形態1に
おける第1の気体流出手段を図1に示す気体導入排出装
置200に含ませた構成である。すなわち、配管Teは
その途中が分岐して、配管Ta、バルブV13、配管T
b、逆止弁Ca及び配管Tcの直列接続を介して大気中
と接続されている。図11内のその他の符号は、図2内
の符号に対応している。
【0051】次に、本実施の形態におけるカセット室1
に関わる部分の動作について図11及び図12を用いて
詳細に説明する。処理対象物OBJがカセット室1内か
ら大気中に搬送されるとき、カセット室1内の内部圧
は、図12に示す内部圧調節方法に基づいて調節され
る。ここでは、パージガス供給源Pdはパージガスを大
気圧Ptより高い圧力で出力する場合を考え、このパー
ジガス供給源Pdが出力する圧力をP+とする。
【0052】まず、ステップS51を参照して、カセッ
ト室1内の内部圧は、処理対象物OBJがロボット室2
内からカセット室1内に搬送された後に、バルブV12
(第1のバルブ)、V13(第2のバルブ)及びゲート
G1は閉じられ、カセット室1内を大気から遮断してい
る状態で、バルブV11を開くことにより、真空になっ
ている。
【0053】次に、ステップS52を参照して、バルブ
V11を閉じることによって、カセット室1内のガスの
排出を止める。
【0054】次に、ステップS53を参照して、バルブ
V12及びバルブV13を開く。カセット室1内の内部
圧が大気圧よりも低いため、パージガスは、バルブV1
3よりもバルブV12の方へ流れやすく、カセット室1
内に導入される。このように、パージガスの圧力がカセ
ット室1内に直接にかかるのではなく、逆止弁Caの作
用によって、大気圧に近い圧力でカセット室1へとパー
ジガスが導入される。パージガス供給源Pdはパージガ
スを大気圧Ptより高い圧力で出力するが、カセット室
1内の内部圧は大気圧Ptを超えない。内部圧が大気圧
以上に上昇しようとすると、パージガスは第1の気体流
出手段を介して、配管Tcから大気中に流れるからであ
る。このように、ステップS52及びS53によって、
バルブV12が閉じられた状態で真空に排気されたカセ
ット室1に対し、バルブV12を開いてパージガスをカ
セット室1内に導入して、バルブV13を開く。また、
徐々にカセット室1内にパージガスが流れ、カセット室
1内において、発塵することが抑制される。
【0055】ステップS54を参照して、圧力計PGが
示す圧力が安定した時刻では、大気圧Ptと内部圧とは
同じになっている。したがって、圧力計PGが示す圧力
が安定していればよいため、圧力計PGが実際の圧力を
示していなくてもよい。
【0056】次に、ステップS55を参照して、バルブ
V12を閉じる。次に、ステップS56を参照して、バ
ルブV13を閉じる。次に、ステップS57を参照し
て、ゲートG1を開けて、カセット室1内から大気中へ
の処理対象物OBJの移動を行う。ゲートG1を開けた
とき、内部圧と大気圧Ptは同じであるため、発塵する
ことが抑制される。
【0057】また、大気中からカセット室1内への処理
対象物OBJの移動を行うときも、ステップS52〜S
57の処理を行う。このように、ステップS54〜ステ
ップS57は、カセット室1内の内部圧の安定を待っ
て、処理対象物OBJの搬出入を行う。
【0058】本実施の形態による効果は次の通りであ
る。すなわち、第1の気体流出手段を気体導入排出装置
200に含ませたことにより、圧力計PGが実際の圧力
を示していなくても、ゲートG1を開けたとき、処理対
象物OBJに塵埃が付着すること防止できる。
【0059】実施の形態6.図13は本発明の実施の形
態6におけるカセット室1に関わる部分の構成図であ
る。本実施の形態の半導体製造装置は、実施の形態2に
おける第2の気体流出手段を図1に示す気体導入排出装
置200に含ませた構成である。すなわち、配管Teは
その途中が分岐して、配管Ta、バルブV13、配管T
b、逆止弁Ca及び配管Tcの直列接続を介して大気中
と接続されている。配管Tbはその途中が分岐して、配
管Tb’、逆止弁Cb及び配管Tc’の直列接続を介し
て大気中と接続されている。図13内のその他の符号
は、図6内の符号に対応している。
【0060】次に、本実施の形態におけるカセット室1
に関わる部分の動作は、実施の形態5における動作に加
えて、次の通りである。ここでは、パージガス供給源P
dはパージガスを大気圧Ptより低い圧力P−で出力す
る場合を考える。
【0061】まず、図12に示すステップS51及びS
52の処理を行う。これらのステップは実施の形態5に
おける説明と同様である。
【0062】次に、ステップS53を参照して、バルブ
V12及びバルブV13を開く。パージガスがバルブ1
2を介してカセット室1内に導入され、一方、配管T
a、Tb、Tb’、Tc’及びバルブV13を介して、
大気中のガスも導入される。このように、ステップS5
2及びS53によって、バルブV12が閉じられた状態
で真空に排気されたカセット室1に対し、バルブV12
を開いてパージガスをカセット室1内に導入して、バル
ブV13を開く。また、徐々にカセット室1内にパージ
ガスが流れ、カセット室1内において、発塵することが
抑制される。
【0063】次に、ステップS54を参照して、圧力計
PGが示す圧力が安定するまでの所定時間、この状態を
継続する。圧力計PGが示す圧力が安定した時点では、
大気圧Ptと内部圧とは同じになっている。したがっ
て、圧力計PGが示す圧力が安定していればよいため、
圧力計PGが実際の圧力を示していなくてもよい。
【0064】次に、ステップS55〜S57の処理を行
う。これらのステップは実施の形態5における説明と同
様である。
【0065】本実施の形態による効果は、実施の形態5
の効果に加えて、次の通りである。すなわち、第2の気
体流出手段を気体導入排出装置200に含ませたことに
より、パージガス供給源Pdの圧力が大気圧より低くて
も、空気を導入することによって内部圧が大気圧にな
り、ゲートG1を開けたとき、処理対象物OBJに塵埃
が付着すること防止できる。
【0066】実施の形態7.図14は本発明の実施の形
態7におけるカセット室1に関わる部分の構成図であ
る。本実施の形態の半導体製造装置は、実施の形態3に
おける第3の気体流出手段を図1に示す気体導入排出装
置200に含ませた構成である。すなわち、配管Teは
その途中が分岐して、配管Ta、バルブV13、配管T
b、逆止弁Ca、配管Tc、流速測定器FMa及び配管
Tfの直列接続を介して大気中と接続されている。図1
4内のその他の符号は、図8内の符号に対応している。
【0067】次に、本実施の形態におけるカセット室1
に関わる部分の動作について図14及び図15を用いて
詳細に説明する。処理対象物OBJがカセット室1内か
ら大気中に搬送されるとき、カセット室1内の内部圧
は、図15に示す内部圧調節方法に基づいて調節され
る。ここでは、パージガス供給源Pdはパージガスを大
気圧Ptより高い圧力で出力する場合を考え、このパー
ジガス供給源Pdが出力する圧力をP+とする。
【0068】まず、ステップS71を参照して、カセッ
ト室1内の内部圧は、処理対象物OBJがロボット室2
内からカセット室1内に搬送された後に、バルブV1
2、V13及びゲートG1は閉じられ、カセット室1内
を大気から遮断している状態で、バルブV11を開くこ
とにより、真空になっている。
【0069】次に、ステップS72を参照して、バルブ
V11を閉じることによって、カセット室1内のガスの
排出を止める。次に、ステップS73を参照して、バル
ブV12を開くことによって、パージガスをカセット室
1内に導入する。
【0070】次に、ステップS74を参照して、圧力計
PGが示す内部圧が安定していることを確認する。ここ
では、パージガス供給源Pdはパージガスを大気圧Pt
より高い圧力P+で出力するため、内部圧が安定した時
点での内部圧は大気圧Ptよりも高い。この後バルブV
13を開く(ステップS75)。内部圧が大気圧Ptよ
りも高いため、カセット室1内のパージガスは配管T
d、バルブV12、配管Te及び第1の気体流出手段を
介して大気中に流れる。内部圧は、徐々に下がり、圧力
計PGが示す圧力も変動する。また、徐々にカセット室
1内にパージガスが流れ、カセット室1内において、発
塵することが抑制される。
【0071】次に、ステップS76を参照して、圧力計
PGが示す圧力が安定するまでの所定時間、この状態を
継続する。さらに、流速測定器FMaが逆止弁Caにお
いて気体が流れていないことを示していることを確認す
る。圧力計PGが示す圧力が安定し、かつ、流速測定器
FMaが逆止弁Caにおいて気体が流れていないことを
示している時点では、大気圧Ptと内部圧とは同じにな
っている。このように、ステップS72〜S76によっ
て、バルブV12が閉じられた状態で真空に排気された
カセット室1に対し、バルブV12を開いてパージガス
をカセット室1内に導入して、バルブV13を開く。ま
た、ステップS74では流速測定器FMaが逆止弁Ca
に気体が流れていないことを検出したことを以て、カセ
ット室1内の内部圧の安定を検出する。
【0072】次に、ステップS77を参照して、ゲート
G1を開けて、カセット室1内から大気中への処理対象
物OBJの移動を行う。
【0073】また、大気中からカセット室1内への処理
対象物OBJの移動を行うときも、ステップS72〜S
77の処理を行う。このように、ステップS77は、カ
セット室1内の内部圧の安定を待って、処理対象物OB
Jの搬出入を行う。
【0074】本実施の形態による効果は、実施の形態5
の効果に加えて、次の通りである。すなわち、流速測定
器FMaを設けたことにより、圧力計PGによる圧力安
定確認に加えて、流速測定器FMaによって大気圧と内
部圧とが同じになっていることが正確に確認できる。
【0075】実施の形態8.図16は本発明の実施の形
態6におけるカセット室1に関わる部分の構成図であ
る。本実施の形態の半導体製造装置は、実施の形態4に
おける第3及び第4の気体流出手段を図1に示す気体導
入排出装置200に含ませた構成である。すなわち、配
管Teはその途中が分岐して、配管Ta、バルブV1
3、配管Tb、逆止弁Ca、配管Tc、流速測定器FM
a及び配管Tfの直列接続を介して大気中と接続されて
いる。配管Tbはその途中が分岐して、配管Tb’、逆
止弁Cb、配管Tc’、流速測定器FMb及び配管T
f’の直列接続を介して大気中と接続されている。図1
6内のその他の符号は、図10内の符号に対応してい
る。
【0076】本実施の形態におけるカセット室1に関わ
る部分の動作は、実施の形態7における動作に加えて、
次の通りである。ここでは、パージガス供給源Pdはパ
ージガスを大気圧Ptより低い圧力で出力する場合を考
え、このパージガス供給源Pdが出力する圧力をP−と
する。
【0077】まず、ステップS71〜S73までは、動
作及び状態は実施の形態7と同様である。このように、
ステップS72〜S73によって、カセット室1内のガ
スの量を調節することにより、カセット室1内の内部圧
をパージガスの圧力P−へ近づける。
【0078】次に、ステップS74を参照して、圧力計
PGが示す内部圧が安定していることを確認する。ここ
では、パージガス供給源Pdはパージガスを大気圧Pt
より低い圧力P−で出力するため、内部圧が安定した時
点の内部圧は大気圧Ptよりも低い。このころ、バルブ
V13を開く(ステップS75)。内部圧が大気圧Pt
よりも低いため、大気中のガスは第4の気体流出手段、
配管Te、バルブV12及び配管Tdを介してカセット
室1内に流れる。内部圧は、徐々に上がり、圧力計PG
が示す圧力も変動する。
【0079】次に、ステップS76を参照して、圧力計
PGが示す圧力が安定し、かつ、流速測定器FMa及び
FMbがそれぞれ逆止弁Ca及びCbにおいて気体が流
れていないことを示すまでの所定時間、この状態を継続
する。圧力計PGが示す圧力が安定し、かつ、流速測定
器FMa及びFMbがそれぞれ逆止弁Ca及びCbにお
いて気体が流れていないことを示している時点では、大
気圧Ptと内部圧とは同じになっている。このように、
ステップS72〜S76によって、バルブV12が閉じ
られた状態で真空に排気されたカセット室1に対し、バ
ルブV12を開いてパージガスをカセット室1内に導入
して、バルブV13を開く。また、ステップS74では
流速測定器FMa及びFMbが逆止弁Ca及びCbに気
体が流れていないことを検出したことを以て、カセット
室1内の内部圧の安定を検出する。
【0080】ステップS77による動作及び大気中から
カセット室1内への処理対象物OBJの移動を行うとき
も、実施の形態7と同様である。
【0081】本実施の形態による効果は、実施の形態7
の効果に加えて、次の通りである。すなわち、流速測定
器FMbを設けたことにより、圧力計PGによる圧力安
定確認に加え、流速測定器FMbによって大気圧と内部
圧とが同じになっていることが正確に確認できる。
【0082】変形例.図17は実施の形態8の変形例を
示す図である。図17に示すように、気体流出手段を配
管Ta、Tb及びバルブV13のみで構成してもよい。
この変形例では、気体流出手段の構成を簡単にして、実
施の形態8の効果を得ることができる。
【0083】図18〜図21はそれぞれ実施の形態2、
4、6及び8の変形例を示す図である。図18〜図21
に示すように、気体流出手段に、大気中からカセット室
1内に流れる気体としてパージガスを含む袋D1を加え
た構成である。袋D1は、配管Tc’又はTf’の一端
に接続され、大気中に存在し、材質は例えばポリエステ
ル等の大気圧に応じて変形し易い材質である。したがっ
て、袋D1内の圧力と大気圧とは常に等しい。実施の形
態2、4、6及び8では、気体流出手段を介して大気中
の水蒸気が塵埃としてカセット室1内に流れ込んでしま
う可能性がある。そのような場合には、この水蒸気がカ
セット室1内で膨張して、同室1内に結露が生じる。そ
こで、袋D1を備えることにより、第2の気体流出手段
を介して袋D1内のパージガスをカセット室1内に流す
ことにより、大気中の塵埃がカセット室1内に流れ込む
ことを防止できる。
【0084】実施の形態5〜8と実施の形態6及び8の
変形例は、実施の形態1〜4のように気体導入排出装置
200と気体流出手段とを独立してカセット室1に接続
する場合よりも、カセット室1内の内壁に接続される配
管の数を少なくすることができるため、カセット室1内
の内壁に塵埃がたまる場所を少なくできる。また、実施
の形態2〜8及び変形例を実施することにより、実施の
形態1で説明された図5が示すように、発塵数は低減さ
れる。
【0085】
【発明の効果】本発明請求項1によると、排気手段によ
って真空排気された処理室に対して、パージガスを用い
て処理室の内部圧を大気圧に戻す際に、圧力計によって
大気圧であると測定された内部圧が実際には大気圧と異
なっている場合であっても、バルブを開くことによって
逆止弁が気体を徐々に移動させて内部圧を大気圧へと移
行させるので、その後に開かれるゲートにおける発塵及
びこれによる塵埃が処理対象物に付着することはない。
例えば、圧力計の測定する圧力が実際の内部圧よりも低
めである場合に、実際には内部圧が大気圧よりも高い状
態までパージガスが導入されてはじめて圧力計は内部圧
を大気圧であるかのように示すが、逆止弁が一端から他
端へ向かう方向にのみ気体の移動を許せば、パージガス
が逆止弁によってリークされて内部圧は大気圧へと移行
する。逆に、圧力計の測定する圧力が実際の内部圧より
も高めである場合に、実際には内部圧が大気圧よりも低
い状態までしかパージガスが導入されていないのに圧力
計は内部圧を大気圧であるかのように示すが、逆止弁が
他端から一端へ向かう方向にのみ気体の移動を許せば、
大気圧に保たれた気体が逆止弁によってリークされて内
部圧は大気圧へと移行する。勿論、後者の場合におい
て、処理室を排気する時点ではバルブを閉めておけばよ
い。そしてバルブを処理室に接続する場合と比較する
と、処理室に直接にパージガスの圧力がかかるのではな
く、バルブを介して設けられた逆止弁の作用によって、
大気圧に近い圧力で処理室へとパージガスが導入され
る。しかも処理室に接続される配管の数を少なくするこ
とができるため、処理室の内壁に塵埃がたまる場所を少
なくできる。よって発塵を一層抑制することができる。
【0086】
【0087】本発明請求項によると、流速測定手段に
よって逆止弁に気体が流れていないことを確認すること
により、内部圧が大気圧と一致することをより正確に把
握することができる。
【0088】本発明請求項によると、パージガスによ
っては処理室の内部圧を大気圧にまで高められなかった
場合に、逆止弁を介して所定のガスによって処理室の内
部圧を大気圧にまで高めることができる。しかも、所定
のガスとして任意の気体を用いることができるので、大
気のように湿度を含む気体を導入する場合と比較して有
利である。
【0089】本発明請求項によると、排気手段によっ
て真空排気された処理室に対して、パージガスを用いて
処理室の内部圧を大気圧に戻す際に、圧力計によって大
気圧であると測定された内部圧が実際には大気圧と異な
っている場合であっても、バルブを開くことによって配
管が気体を徐々に移動させて内部圧を大気圧へと移行さ
せるので、その後に開かれるゲートにおける発塵及びこ
れによる塵埃が処理対象物に付着することはない。さら
に、処理室に接続される配管の数を少なくすることがで
きるため、処理室の内壁に塵埃がたまる場所を少なくで
きる。よって発塵を一層抑制することができる。
【0090】
【0091】本発明請求項によると、パージガスの圧
力が大気圧と等しくなくても、第2のバルブが、第1の
バルブを流れる気体の圧力を大気圧に調整するので、圧
力の急変を回避し、以て発塵を抑制することができる。
【0092】本発明請求項によると、処理室の内部圧
の安定を精度良く検出することができる。
【0093】本発明請求項によると、処理対象物に塵
埃が付着することが抑制されるため、後の製造工程や半
導体装置の歩留り等への悪影響が改善されるという効果
を奏す。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の半導体製造装置の例を示す概略構成
図である。
【図2】 本発明の実施の形態1における半導体製造装
置の一部を示す構成図である。
【図3】 本発明の実施の形態1、2における内部圧力
調節方法を示すフローチャートである。
【図4】 本発明における内部圧の変動例を示すグラフ
である。
【図5】 本発明を実施したときの発塵数を示すグラフ
である。
【図6】 本発明の実施の形態2における半導体製造装
置の一部を示す構成図である。
【図7】 本発明における内部圧の変動例を示すグラフ
である。
【図8】 本発明の実施の形態3における半導体製造装
置の一部を示す構成図である。
【図9】 本発明の実施の形態3、4における内部圧力
調節方法を示すフローチャートである。
【図10】 本発明の実施の形態4における半導体製造
装置の一部を示す構成図である。
【図11】 本発明の実施の形態5における半導体製造
装置の一部を示す構成図である。
【図12】 本発明の実施の形態5、6における内部圧
力調節方法を示すフローチャートである。
【図13】 本発明の実施の形態6における半導体製造
装置の一部を示す構成図である。
【図14】 本発明の実施の形態7における半導体製造
装置の一部を示す構成図である。
【図15】 本発明の実施の形態7、8における内部圧
力調節方法を示すフローチャートである。
【図16】 本発明の実施の形態8における半導体製造
装置の一部を示す構成図である。
【図17】 本発明の実施の形態8の変形例を示す図で
ある。
【図18】 本発明の実施の形態2の変形例を示す図で
ある。
【図19】 本発明の実施の形態4の変形例を示す図で
ある。
【図20】 本発明の実施の形態6の変形例を示す図で
ある。
【図21】 本発明の実施の形態8の変形例を示す図で
ある。
【図22】 従来の半導体製造装置の一部を示す構成図
である。
【図23】 従来の内部圧力調節方法を示すフローチャ
ートである。
【図24】 従来における内部圧の変動を示すグラフで
ある。
【図25】 従来における内部圧の変動を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
100 処理室、200 気体導入排出装置、OBJ
処理対象物、G1 ゲート、V13 バルブ、D1
袋、FMa、FMb 流速測定器。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理対象物が搬出入するゲートを有する
    処理室と、 前記処理室の内部圧を測定する圧力計と、 前記処理室を真空に排気する排気手段と、 前記処理室にパージガスを導入するパージガス導入手段
    と、 バルブと、 前記バルブを介して前記処理室に接続された一端、大気
    圧に保たれた他端とを有し、前記一端と前記他端との間
    で一方向にのみ気体の移動を許す逆止弁とを備え、 前記バルブは、前記パージガス導入手段から分岐して設
    けられる半導体製造装置。
  2. 【請求項2】 前記逆止弁を流れる気体の流速を測定す
    る流速測定手段を更に備える、請求項1記載の半導体製
    造装置。
  3. 【請求項3】 処理対象物が搬出入するゲートを有する
    処理室と、 前記処理室の内部圧を測定する圧力計と、 前記処理室を真空に排気する排気手段と、 前記処理室にパージガスを導入するパージガス導入手段
    と、 バルブと、 前記バルブを介して前記処理室に接続された一端、大気
    圧に保たれた他端とを有し、前記一端と前記他端との間
    で一方向にのみ気体の移動を許す逆止弁とを備え、 前記逆止弁は前記他端から前記一端へと向かう方向にの
    み気体の移動を許し、 前記他端に接続され、所定のガスを内包して大気中に設
    置され、前記所定のガスと大気圧との圧力が等しくなる
    ように変形可能な袋を更に備える 半導体製造装置。
  4. 【請求項4】 処理対象物が搬出入するゲートを有する
    処理室と、 前記処理室の内部圧を測定する圧力計と、 前記処理室を真空に排気する排気手段と、 前記処理室にパージガスを導入するパージガス導入手段
    と、 バルブと、 前記バルブを介して前記処理室に接続された一端、大気
    圧に保たれた他端とを有する配管とを備え、 前記バルブは、前記パージガス導入手段から分岐して設
    けられる、 半導体製造装置。
  5. 【請求項5】 処理対象物が搬出入する処理室と、 パージガスを供給するパージガス供給手段と、 前記処理室に接続された一端と、前記パージガス供給手
    段に接続された他端とを有する第1のバルブと、 前記第1のバルブの前記他端に接続された一端と、他端
    とを有する第2のバルブと、 前記第2のバルブの前記他端に接続された一端と、大気
    圧に保たれた他端とを有し、前記一端と前記他端との間
    で一方向にのみ気体の移動を許す逆止弁と、を備えた半
    導体製造装置において、 前記第1のバルブが閉じられた状態で真空に排気された
    前記処理室に対し、前記第1のバルブを開いて前記パー
    ジガスを導入する第1のステップと、 前記第2のバルブを開く第2のステップと、 前記処理室の内部圧の安定を待って、前記処理対象物の
    搬出入を行う第3のステップとを備えた半導体製造装置
    の内部圧調節方法。
  6. 【請求項6】 前記半導体製造装置は、前記逆止弁を流
    れる気体の流速を測定する流速測定手段を更に備え、 前記第3のステップでは前記流速測定手段が前記逆止弁
    に気体が流れていないことを検出したことを以て、前記
    内部圧の安定を検出する、請求項5記載の 半導体製造装
    置の内部圧調節方法。
  7. 【請求項7】 半導体装置の製造工程において請求項5
    及び請求項6のいずれかに記載の半導体製造装置の内部
    圧調節方法を用いた半導体装置の製造方法。
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