JPH11186355A - ロードロック機構、基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

ロードロック機構、基板処理装置および基板処理方法

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JPH11186355A
JPH11186355A JP36477597A JP36477597A JPH11186355A JP H11186355 A JPH11186355 A JP H11186355A JP 36477597 A JP36477597 A JP 36477597A JP 36477597 A JP36477597 A JP 36477597A JP H11186355 A JPH11186355 A JP H11186355A
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load lock
lock chamber
vacuum
substrate
opening
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JP36477597A
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Susumu Kato
進 河東
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Tokyo Electron Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロードロック室と大気側との間のゲートバル
ブを開く際に、パーティクルの巻き上げが生じないロー
ドロック機構およびそれを用いた基板処理装置、ならび
に基板処理方法を提供すること。 【解決手段】 ロードロック機構は、大気側部分16と真
空状態の部分4との間に設けられ、真空状態と大気状態
とに保持可能なロードロック室12,13と、このロードロ
ック室12,13と真空状態の部分4との間を開閉する第1の
主開閉機構10,11と、ロードロック室12,13と大気側部分
16との間を開閉する第2の主開閉機構14,15と、ロード
ロック室12,13と大気側部分16との間に設けられた、第
2の主開閉機構より十分小さい開閉バルブ35とを備えて
いる。そして、ロードロック室12,13を真空状態から大
気状態にする際に、ロードロック室12,13がほぼ大気状
態になった時点で開閉バルブ35を開き、その後第2の主
開閉機構14,15を開く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロードロック装
置、基板処理装置および基板処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの製造工程においては、
エッチング、成膜処理、アッシング、およびスパッタリ
ングなど種々の真空処理があり、これらに対応した種々
の真空処理装置が用いられている。
【0003】これらの処理を行うための真空処理装置と
しては、半導体デバイスの高集積化、高スループット化
に対応するために、複数の真空処理室を共通の搬送室に
接続し、ロードロック室を介して搬送室に接続された搬
入出室から被処理基板である半導体ウエハの搬入出を行
う、いわゆるクラスターツールタイプのものが用いられ
ている。
【0004】このクラスターツールタイプの真空処理装
置においては、搬送室および真空処理室は所定の真空度
に保持されており、搬入出室からロードロック室を介し
て搬送室に搬入された半導体ウエハが、搬送室に設けら
れた搬送アームにより所定の真空処理室に搬入されて所
定の処理が施され、処理終了後、半導体ウエハは搬送ア
ームによりロードロック室に戻され、さらに搬入出室に
戻される。
【0005】この場合に、ロードロック室は、大気雰囲
気の搬入出室と真空状態の搬送室との間にあって、搬送
室との間で半導体ウエハの受け渡しを行う場合には真空
状態とされ、搬入出ポートとの間で半導体ウエハの受け
渡しを行う場合には大気雰囲気にされる。
【0006】そして、ロードロック室と大気雰囲気の搬
入出室との間で基板の受け渡しを行う際には、真空状態
にあったロードロック室をN2パージして大気圧に戻っ
たことをセンサーで感知してからこれらの間のゲートバ
ルブを開くようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、真空処理室か
らロードロック室に戻ってくる半導体ウエハの温度は4
50℃程度の高温であり、しかも30枚/時間の処理量
であるので、容積の小さいロードロック室は蓄熱し、温
度上昇が生じる。そして、この後、ゲートバルブを開く
ことにより温度が降下する。
【0008】このような温度上昇および降下のドリフト
がセンサーに悪影響を与え、ロードロック室および搬入
出室の圧力に差がある状態にもかかわらずセンサーが感
知することが生じる。この状態でゲートバルブを開く
と、パーティクルを巻き上げてしまう。
【0009】このような不都合を防止するため、従来、
ロードロック室と搬入出室との間にリリーフバルブを設
け、ロードロック室が設定圧以上になった場合に、パー
ジしたN2ガスをリリーフバルブによって搬入出室に流
している。しかし、上述したような温度変化によりロー
ドロック室が規定の圧力よりも低圧になった場合には対
応することができず、その状態でゲートバルブを開くと
パーティクルを巻き上げてしまう。
【0010】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであって、ロードロック室と大気側との間のゲートバ
ルブを開く際に、パーティクルの巻き上げが生じないロ
ードロック機構およびそれを用いた基板処理装置、なら
びに基板処理方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第1発明は、大気側部分と真空状態の部分との間に
設けられ、真空状態と大気状態とに保持可能なロードロ
ック室と、このロードロック室と真空状態の部分との間
を開閉する第1の主開閉機構と、前記ロードロック室と
前記大気側部分との間を開閉する第2の主開閉機構と、
前記ロードロック室と前記大気側部分との間に設けられ
た、前記第2の主開閉機構より十分小さい開閉バルブと
を具備し、前記ロードロック室を真空状態から大気状態
にする際に、前記ロードロック室がほぼ大気状態になっ
た時点で前記開閉バルブを開き、その後前記第2の主開
閉機構を開くことを特徴とするロードロック機構を提供
する。
【0012】第2発明は、第1発明において、前記ロー
ドロック室と前記大気側部分とを接続するバイパスライ
ンをさらに有し、前記開閉バルブはこのバイパスライン
に設けられていることを特徴とするロードロック機構を
提供する。
【0013】第3発明は、第1発明または第2発明にお
いて、前記ロードロック室を真空状態から大気状態にす
る際に、前記ロードロック室にパージガスを供給するパ
ージガス供給手段をさらに具備することを特徴とするロ
ードロック機構を提供する。
【0014】第4発明は、第1発明ないし第3発明のい
ずれかにおいて、前記ロードロック室の圧力を検知する
圧力検知手段と、前記圧力検知手段が大気圧近傍の所定
の圧力を検知した時点で前記開閉バルブに開信号を出力
する制御手段とをさらに具備することを特徴とするロー
ドロック機構を提供する。
【0015】第5発明は、基板に対して真空状態で所定
の処理を施す真空処理部を含む真空部と、前記真空部に
対して基板の搬入出を行う大気雰囲気に保持された基板
搬入出部と、これら真空部と基板搬入出部との間に設け
られ、真空状態と大気状態とに保持可能なロードロック
室と、このロードロック室と真空部との間を開閉する第
1の主開閉機構と、前記ロードロック室と前記基板搬入
出部との間を開閉する第2の主開閉機構と、前記ロード
ロック室と前記大気側部分との間に設けられた、前記第
2の主開閉機構より十分小さい開閉バルブとを具備し、
前記ロードロック室を真空状態から大気状態にする際
に、前記ロードロック室がほぼ大気状態になった時点で
前記開閉バルブを開き、その後前記第2の主開閉機構を
開くことを特徴とする基板処理装置を提供する。
【0016】第6発明は、基板に対して真空状態で所定
の処理を施す複数の真空処理部と、前記複数の真空処理
部が接続され、これら真空処理部との間で基板の受け渡
しを行う真空に保持された搬送室と、前記搬送室に対し
て基板の搬入出を行う大気雰囲気に保持された基板搬入
出部と、これら搬送室と基板搬入出部との間に設けら
れ、真空状態と大気状態とに保持可能なロードロック室
と、このロードロック室と搬送室との間を開閉する第1
の主開閉機構と、前記ロードロック室と前記基板搬入出
部との間を開閉する第2の主開閉機構と、前記ロードロ
ック室と前記大気側部分との間に設けられた、前記第2
の主開閉機構より十分小さい開閉バルブとを具備し、前
記ロードロック室を真空状態から大気状態にする際に、
前記ロードロック室がほぼ大気状態になった時点で前記
開閉バルブを開き、その後前記第2の主開閉機構を開く
ことを特徴とする基板処理装置を提供する。
【0017】第7発明は、第5発明または第6発明にお
いて、前記ロードロック室と前記基板搬入出部とを接続
するバイパスラインをさらに有し、前記開閉バルブはこ
のバイパスラインに設けられていることを特徴とする基
板処理装置を提供する。
【0018】第8発明は、第5発明ないし第7発明のい
ずれかにおいて、前記ロードロック室を真空状態から大
気状態にする際に、前記ロードロック室にパージガスを
供給するパージガス供給手段をさらに具備することを特
徴とする。
【0019】第9発明は、第5発明ないし第8発明のい
ずれかにおいて、前記ロードロック室の圧力を検知する
圧力検知手段と、前記圧力検知手段が大気圧近傍の所定
の圧力を検知した時点で前記開閉バルブに開信号を出力
する制御手段とをさらに具備することを特徴とする基板
処理装置を提供する。
【0020】第10発明は、基板に対して真空状態で所
定の処理を施す真空処理部を含む真空部と、前記真空部
に対して基板の搬入出を行う大気雰囲気に保持された基
板搬入出部と、これら真空部と基板搬入出部との間に設
けられ、真空状態と大気状態とに保持可能なロードロッ
ク室とを具備する基板処理装置を用いて基板に所定の処
理を施すにあたり、前記ロードロック室と前記真空処理
部との間で基板を搬送する際には、前記ロードロック室
を真空状態にした後、これらの間の第1の主開閉機構を
開け、前記ロードロック室と前記基板搬入出部との間で
基板を搬送する際には、前記ロードロック室を真空状態
から大気雰囲気にした後、これらの間の第2の主開閉機
構を開ける基板処理方法であって、前記ロードロック室
と前記基板搬入出部との間には、前記第2の主開閉機構
より十分小さい開閉バルブが設けられ、前記ロードロッ
ク室を真空状態から大気状態にする際に、前記ロードロ
ック室がほぼ大気状態になった時点で前記開閉バルブを
開き、その後前記第2の主開閉機構を開いて前記ロード
ロック室と前記基板搬入出部との間で基板の搬送を行う
ことを特徴とする基板処理方法を提供する。
【0021】本発明によれば、ロードロック室を真空状
態から大気状態にする際に、ロードロック室がほぼ大気
状態になった時点で、これらの間に設けられた、第2の
主開閉機構よりも十分に小さい開閉バルブを開くので、
基板搬入出部のような大気側部分とロードロック室との
間に双方向の気体の流れが生じ得、結局両者はほぼ同じ
圧力になる。したがって、その後、両者間の第2の主開
閉機構を開いてもパーティクルの巻き上げが生じない。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施の形態について説明する。図1は本発明の一実
施形態に係る処理装置を示す概略図である。この処理装
置は、いわゆるクラスタツール型の真空処理装置を構成
している。
【0023】図1に示す処理装置は、所定の真空下で被
処理体としての半導体ウエハに対して成膜処理、例えば
チタンやタングステンのようなメタルの成膜処理を行う
ための複数(ここでは3つ)の真空処理室1,2,3を
有している。これら真空処理室1,2,3には、それぞ
れ排気装置が接続されており、これら排気装置により所
定の真空度に保持されるようになっている。これらの真
空処理室1,2,3は、同図に示すように、略矩形状に
形成され真空に保持される搬送室4の3つの側面にゲー
トバルブ5,6,7を介して接続され、これらのゲート
バルブ5,6,7を開放することにより搬送室4と連通
され、これらを閉じることにより搬送室4から遮断され
る。この搬送室4にも排気装置が接続され、真空処理室
1,2,3と同程度の真空度に保持可能に構成されてお
り、真空処理室1,2,3とともに真空部を構成してい
る。
【0024】搬送室4は、その中に各処理室1,2,3
との間、および後述するロードロック室との間で、被処
理基板である半導体ウエハWを搬送するウエハ搬送装置
8を備えている。この搬送装置8は、搬送室4の略中央
に配設され、多関節アーム構造を有しており、その先端
のハンド9上に半導体ウエハWを載せてその搬送を行
う。
【0025】この搬送室4の残りの一側面にはゲートバ
ルブ10,11を介して2つのロードロック室12,1
3が並設されている。これらロードロック室12,13
には、後述するように排気ラインおよびパージガス供給
ラインが接続されており、大気状態および真空状態に保
持可能となっている。そして、これらロードロック室1
2,13は、ゲートバルブ10,11を開放することに
より搬送室4に連通され、これらのゲートバルブ10,
11を閉じることにより搬送室4から遮断される。
【0026】これらの各真空予備室12,13のゲート
バルブ10,11に対向する部分には、それぞれゲート
バルブ14,15が設けられており、真空予備室12,
13はこれらを介してウエハ搬入出室16に接続されて
おり、これらのゲートバルブ14,15を開放すること
によりウエハ搬入出室16に連通され、これらを閉じる
ことによりウエハ搬入出室16から遮断される。
【0027】このウエハ搬入出室16の左右両側面には
ゲートバルブ18,19を介して半導体ウエハのカセッ
ト17を収納するカセット室20,21が連通可能に接
続されている。これらのカセット室20,21は、ゲー
トバルブ14,15を開放することによりウエハ搬入出
室16に連通され、これらを閉じることによりウエハ搬
入出室16から遮断される。
【0028】ウエハ搬入出室16内には、左右のカセッ
ト室20,21間の中央にウエハ搬送装置23が配設さ
れている。この第2搬送装置23は多関節アーム構造を
有しており、その先端のハンド24上に半導体ウエハW
を載せてロードロック室12,13とカセット室20,
21間で半導体ウエハWが搬送される。
【0029】この搬送装置23とロードロック室12,
13の間には半導体ウエハWのオリエンテーションフラ
ットを基準にして光学的に半導体ウエハWの位置決めを
する位置決め機構25が設けられている。そして、この
位置決め機構25により半導体ウエハWが一旦位置決め
された後、搬送装置23により半導体ウエハWがロード
ロック室12または13へ搬送される。
【0030】また、ウエハ搬入出室16は室内に窒素ガ
ス等の不活性ガスを供給し、そのガス圧を大気圧に調整
して保持する気圧調整装置(図示せず)を備えており、
この気圧調整装置によってウエハ搬入出室16を大気圧
の窒素ガス雰囲気にした状態で、カセット室20,21
内のカセット17とロードロック室12,13の間で半
導体ウエハWが搬送される。なお、カセット室20,2
1には、カセットを出し入れするために、それぞれゲー
ト26,27が設けられている。
【0031】次に、ロードロック室12,13を中心と
するロードロック機構について図2、図3を参照して詳
細に説明する。ここでは、ロードロック室12について
示すが、ロードロック室13についても同様である。
【0032】図2はロードロック室12とウエハ搬入出
室16とを拡大して示す平面図、図3はそれらの断面図
である。図2に示すように、ロードロック室12には半
導体ウエハWを載置するためのステージ31が設けられ
ている。また、ロードロック室12の中を真空排気可能
なように排気口32が設けられており、さらに真空状態
から大気状態に戻すためのパージガス(例えば、窒素ガ
ス)を導入するためのパージガス供給ライン33が接続
されている。排気口32には、図3に示すように、排気
ライン38が接続されており、この排気ライン38には
排気装置39が設けられている。
【0033】ロードロック室12とウエハ搬入出室16
とはバイパスライン34で接続されており、これらバイ
パスライン34には開閉バルブ35が設けられている。
この開閉バルブ35は、ゲートバルブ14よりも十分に
小さく、例えば図4に示すように、エアオペレーション
バルブにより構成されている。
【0034】このバルブ35は、ガスが通流する方向に
沿って設けられた本体40と、本体40に垂直に突出す
るシリンダ43とを有している。本体40にはガス通路
41,42がその長手方向に沿って設けられており、こ
れらガス通路41,42は、いずれも本体40の中央部
でシリンダ43に向かって屈曲しており、それらの端部
がシリンダ43内に存在する。シリンダ43内には、ガ
ス通路41,42の端部を密閉可能なダイヤフラム44
をその下端に有するピストン45が上下動可能に設けら
れている。ピストン45とシリンダ43の内壁との間に
はOリング49が設けられており、これらの間が気密に
保持される。ダイヤフラム44の上端にはコイルスプリ
ング46の一端が固定されており、コイルスプリング4
6の他端はシリンダ43に固定されたストッパー50に
取り付けられている。そして、通常はこのスプリング4
6の付勢力により、ダイヤフラム44がガス通路を塞い
でおり、バルブ35は閉状態となっている。シリンダ4
3の側壁にはガス導入口48が設けられており、このガ
ス導入口48からシリンダ43内にガスを導入すると、
そのガス圧により、シリンダ45がシャフト47に沿っ
て上方へ移動し、ダイヤフラム44により塞がれていた
ガス通路41,42の端部が開放され、バルブ35は開
状態となる。そして、ガスの導入を停止すると、コイル
スプリング46の付勢力により再び閉状態となる。この
ようなメカニズムによりバルブ35の開閉が行われる。
【0035】ロードロック室12には圧力センサー36
が設けられており、この圧力センサー36はコントロー
ラ37に接続されている。そして、コントローラ37
は、圧力センサー36からの信号に基づいて開閉バルブ
35に信号を出力する。具体的には、センサー36が大
気圧近傍の所定の値を検出した時点で、コントローラ3
7が開閉バルブ35へ開信号を出力するようになってい
る。
【0036】このように構成されるクラスターツール型
の真空処理装置においては、まず、いずれかのカセット
から搬送装置23によりウエハ搬入出室16に半導体ウ
エハWを搬入する。そして、位置決め機構25で位置決
めされた後、ロードロック室12,13のいずれかのス
テージ31にウエハWを載置する。この際には、そのロ
ードロック室は、ウエハ搬入出室16と同様、大気圧に
保持されている。この状態でゲートバルブ14または1
5を閉じ、そのロードロック室内を排気して真空状態と
する。真空状態となった後、ゲートバルブ10または1
1を開けて、搬送室4の搬送装置8により半導体ウエハ
Wを真空処理室1,2,3のいずれかに搬入し、所定の
処理を行う。その処理が終了後、必要に応じて他の処理
装置においても処理を行う。
【0037】全ての処理が終了後、半導体ウエハWは搬
送装置8によりいずれかのロードロック室のステージ3
1に搬送される。この際には、そのロードロック室は真
空状態となっている。この状態でゲートバルブ10また
は11を閉じ、パージガスライン33からパージガスと
して窒素ガスをそのロードロック室へ導入する。そし
て、圧力センサー36が大気圧近傍になったことを検出
した時点で、コントローラ37からの指令により開閉バ
ルブ35が開かれる。この開閉バルブ35の存在によ
り、ロードロック室12または13と大気圧に保持され
たウエハ搬入出室16との間に圧力差がある場合に双方
向の流れが生じ得るため、結局両者はほぼ同じ圧力にな
る。その後、両者間のゲートバルブ14または15を開
くが、このようにロードロック室12または13とウエ
ハ搬入出室16との間に圧力差が存在しないのでパーテ
ィクルの巻き上げが生じない。
【0038】この場合に、開閉バルブ35はバイパスラ
イン34に設けられ、しかもゲートバルブ14,15よ
りも十分に小さいから、開閉バルブ35を開いた際にパ
ーティクルの巻き上げはほとんど生じない。また、圧力
センサー36により大気圧近傍になったことを検出した
時点で開閉バルブ35を開くので、ロードロック室とウ
エハ搬入出室との間のガスの流れは少なく、ロードロッ
ク室12,13やウエハ搬入出室16内の気流を乱すこ
ともない。さらに、ロードロック室12,13を大気圧
状態に戻す際には窒素ガス等のパージガスでパージする
ので、パーティクルの発生を一層少なくすることができ
る。
【0039】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
ることなく種々変形可能である。例えば、上記実施の形
態ではクラスターツールタイプの成膜装置に本発明を適
用した場合について示したが、これに限らず、ロードロ
ック室に直接処理室が接続している装置であってもよい
し、また成膜に限らず、エッチング等、他の処理を行う
装置であってもよい。また、基板として半導体ウエハの
場合について示したが、LCD基板等他の基板であって
もよいことはいうまでもない。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ロードロック室を真空状態から大気状態にする際に、ロ
ードロック室がほぼ大気状態になった時点で、これらの
間に設けられた、第2の主開閉機構よりも十分に小さい
開閉バルブを開くので、基板搬入出部のような大気側部
分とロードロック室との間に双方向の気体の流れが生じ
得、結局両者はほぼ同じ圧力になり、その後に両者間の
第2の主開閉機構を開いた際のパーティクルの巻き上げ
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るクラスターツールタ
イプの処理装置を示す概略図。
【図2】図1の処理装置におけるロードロック機構を説
明するためにその一部を拡大して示す平面図。
【図3】図1の処理装置におけるロードロック機構を説
明するためにその一部を拡大して示す断面図。
【図4】図2のロードロック機構に適用される開閉バル
ブの構造を示す断面図。
【符号の説明】
1,2,3……真空処理室 4……搬送室 5,6,7,10,11,14,15,18,19……
ゲートバルブ 12,13……ロードロック室 16……ウエハ搬入出室(大気側部分) 35……開閉バルブ W……半導体ウエハ(基板)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大気側部分と真空状態の部分との間に設
    けられ、真空状態と大気状態とに保持可能なロードロッ
    ク室と、 このロードロック室と真空状態の部分との間を開閉する
    第1の主開閉機構と、 前記ロードロック室と前記大気側部分との間を開閉する
    第2の主開閉機構と、 前記ロードロック室と前記大気側部分との間に設けられ
    た、前記第2の主開閉機構より十分小さい開閉バルブと
    を具備し、 前記ロードロック室を真空状態から大気状態にする際
    に、前記ロードロック室がほぼ大気状態になった時点で
    前記開閉バルブを開き、その後前記第2の主開閉機構を
    開くことを特徴とするロードロック機構。
  2. 【請求項2】 前記ロードロック室と前記大気側部分と
    を接続するバイパスラインをさらに有し、前記開閉バル
    ブはこのバイパスラインに設けられていることを特徴と
    する請求項1に記載のロードロック機構。
  3. 【請求項3】 前記ロードロック室を真空状態から大気
    状態にする際に、前記ロードロック室にパージガスを供
    給するパージガス供給手段をさらに具備することを特徴
    とする請求項1または請求項2に記載のロードロック機
    構。
  4. 【請求項4】 前記ロードロック室の圧力を検知する圧
    力検知手段と、前記圧力検知手段が大気圧近傍の所定の
    圧力を検知した時点で前記開閉バルブに開信号を出力す
    る制御手段とをさらに具備することを特徴とする請求項
    1ないし請求項3のいずれか1項に記載のロードロック
    機構。
  5. 【請求項5】 基板に対して真空状態で所定の処理を施
    す真空処理部を含む真空部と、 前記真空部に対して基板の搬入出を行う大気雰囲気に保
    持された基板搬入出部と、 これら真空部と基板搬入出部との間に設けられ、真空状
    態と大気状態とに保持可能なロードロック室と、 このロードロック室と真空部との間を開閉する第1の主
    開閉機構と、 前記ロードロック室と前記基板搬入出部との間を開閉す
    る第2の主開閉機構と、 前記ロードロック室と前記大気側部分との間に設けられ
    た、前記第2の主開閉機構より十分小さい開閉バルブと
    を具備し、 前記ロードロック室を真空状態から大気状態にする際
    に、前記ロードロック室がほぼ大気状態になった時点で
    前記開閉バルブを開き、その後前記第2の主開閉機構を
    開くことを特徴とする基板処理装置。
  6. 【請求項6】 基板に対して真空状態で所定の処理を施
    す複数の真空処理部と、 前記複数の真空処理部が接続され、これら真空処理部と
    の間で基板の受け渡しを行う真空に保持された搬送室
    と、 前記搬送室に対して基板の搬入出を行う大気雰囲気に保
    持された基板搬入出部と、 これら搬送室と基板搬入出部との間に設けられ、真空状
    態と大気状態とに保持可能なロードロック室と、 このロードロック室と搬送室との間を開閉する第1の主
    開閉機構と、 前記ロードロック室と前記基板搬入出部との間を開閉す
    る第2の主開閉機構と、 前記ロードロック室と前記大気側部分との間に設けられ
    た、前記第2の主開閉機構より十分小さい開閉バルブと
    を具備し、 前記ロードロック室を真空状態から大気状態にする際
    に、前記ロードロック室がほぼ大気状態になった時点で
    前記開閉バルブを開き、その後前記第2の主開閉機構を
    開くことを特徴とする基板処理装置。
  7. 【請求項7】 前記ロードロック室と前記基板搬入出部
    とを接続するバイパスラインをさらに有し、前記開閉バ
    ルブはこのバイパスラインに設けられていることを特徴
    とする請求項5または請求項6に記載の基板処理装置。
  8. 【請求項8】 前記ロードロック室を真空状態から大気
    状態にする際に、前記ロードロック室にパージガスを供
    給するパージガス供給手段をさらに具備することを特徴
    とする請求項5ないし請求項7のいずれか1項に記載の
    基板処理装置。
  9. 【請求項9】 前記ロードロック室の圧力を検知する圧
    力検知手段と、前記圧力検知手段が大気圧近傍の所定の
    圧力を検知した時点で前記開閉バルブに開信号を出力す
    る制御手段とをさらに具備することを特徴とする請求項
    5ないし請求項8のいずれか1項に記載の基板処理装
    置。
  10. 【請求項10】 基板に対して真空状態で所定の処理を
    施す真空処理部を含む真空部と、前記真空部に対して基
    板の搬入出を行う大気雰囲気に保持された基板搬入出部
    と、これら真空部と基板搬入出部との間に設けられ、真
    空状態と大気状態とに保持可能なロードロック室とを具
    備する基板処理装置を用いて基板に所定の処理を施すに
    あたり、前記ロードロック室と前記真空処理部との間で
    基板を搬送する際には、前記ロードロック室を真空状態
    にした後、これらの間の第1の主開閉機構を開け、前記
    ロードロック室と前記基板搬入出部との間で基板を搬送
    する際には、前記ロードロック室を真空状態から大気雰
    囲気にした後、これらの間の第2の主開閉機構を開ける
    基板処理方法であって、 前記ロードロック室と前記基板搬入出部との間には、前
    記第2の主開閉機構より十分小さい開閉バルブが設けら
    れ、前記ロードロック室を真空状態から大気状態にする
    際に、前記ロードロック室がほぼ大気状態になった時点
    で前記開閉バルブを開き、その後前記第2の主開閉機構
    を開いて前記ロードロック室と前記基板搬入出部との間
    で基板の搬送を行うことを特徴とする基板処理方法。
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