JP3517011B2 - 画像形成方法 - Google Patents
画像形成方法Info
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- JP3517011B2 JP3517011B2 JP02432095A JP2432095A JP3517011B2 JP 3517011 B2 JP3517011 B2 JP 3517011B2 JP 02432095 A JP02432095 A JP 02432095A JP 2432095 A JP2432095 A JP 2432095A JP 3517011 B2 JP3517011 B2 JP 3517011B2
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Description
料を用いたpH=11.0未満で硬調な画像を形成する
画像形成方法に関するものであり、さらに詳しくは現像
液の補充量が少ない画像形成方法に関するものである。
ては、カラー印刷の増加するとともに工程が複雑化する
傾向がある。また、情報の即時性を重要視することから
納期短縮化の要望も増加している。このような要望に対
して、印刷製版用フィルムをpH変動の小さい現像液に
て処理することによって現像処理工程の安定化を図り、
製版工程全体の精度安定を図る方法がある。現像液のp
H値の変化を小さくさせることで写真性能の変化を小さ
くさせることは知られており、現像液の緩衝能を上げる
ことで写真性能を安定にすることは特公平3−5730
号で開示されている。
の緩衝能を上げた場合には、親水性コロイド層において
十分な膨潤が達しず硬調な写真性能が得られないなどの
問題が生じる。また、親水性コロイド層中に色素や染料
が含有されている感光材料においては、残色が悪化する
などの問題が生じる場合がある。
知られており、特開昭61−259921号では現像液
の固形処理剤としての安定性を高めると記載されてい
る。
は、pH11.0未満の安定な現像液で、十分に硬調な
ネガ画像が得られ、現像液の補充量が少なくても写真性
能の変動が小さく、常に安定した性能が得られるハロゲ
ン化銀黒白写真感光材料の画像形成方法を提供すること
にある。
の同一面上に少なくとも1層の感光性ハロゲン化銀乳剤
層と、少なくとも1層の保護層を有するハロゲン化銀写
真感光材料を露光後、現像液で現像処理する方法におい
て、該ハロゲン化銀乳剤層及び/又は、他の親水性コロ
イド層の少なくとも一層中に、シェル部が活性メチレン
基を有するポリマーからなるコア/シェル構造を有する
ポリマーラテックスを含有し、かつ該現像液にジヒドロ
キシベンゼン系現像主薬と超加成性を示す補助現像主薬
を含有し、該現像液1リットルに0.1モルの水酸化ナ
トリウムを入れたときのpH上昇が0.25以下で、現
像液の初期pH=9.5〜11.0であり、現像液の補
充量が225ml/m2以下であることを特徴とするハロゲ
ン化銀黒白写真感光材料の画像形成方法によって達成さ
れた。
ラテックスについて説明する。本発明のラテックスを構
成するコアは、具体的は種々の重合可能なエチレン性不
飽和モノマーの1種もしくは2種以上の繰返し単位から
なるポリマーである。
エステル類、メタクリル酸エステル類、ビニルエステル
類、オレフィン類、ジエン類、アクリルアミド類、メタ
クリルアミド類、ビニルエーテル類、他種々のエチレン
性不飽和モノマーを用いる事ができ、また、二個以上の
エチレン性不飽和基を有するモノマーも好ましく用いる
事ができる。
エステル類としては、メチルアクリレート、エチルアク
リレート、n−プロピルアクリレート、イソプロピルア
クリレート、n−ブチルアクリレート、イソブチルアク
リレート、sec −ブチルアクリレート、tert−ブチルア
クリレート、アミルアクリレート、ヘキシルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレート、オクチルアクリ
レート、tert−オクチルアクリレート、2−クロロエチ
ルアクリレート、2−ブロモエチルアクリレート、4−
クロロブチルアクリレート、シアノエチルアクリレー
ト、2−アセトキシエチルアクリレート、ジメチルアミ
ノエチルアクリレート、ベンジルアクリレート、メトキ
シベンジルアクリレート、2−クロロシクロヘキシルア
クリレート、シクロヘキシルアクリレート、フルフリル
アクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、
フェニルアクリレート、5−ヒドロキシペンチルアクリ
レート、2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロピルア
クリレート、2−メトキシエチルアクリレート、3−メ
トキシブチルアクリレート、2−エトキシエチルアクリ
レート、2−iso −プロポキシアクリレート、2−ブト
キシエチルアクリレート、2−(2−メトキシエトキ
シ)エチルアクリレート、2−(2−ブトキシエトキ
シ)エチルアクリレート、ω−メトキシポリエチレング
リコールアクリレート(付加モル数n=9)、1−ブロ
モ−2−メトキシエチルアクリレート、1,1−ジクロ
ロ−2−エトキシエチルアクリレート等が挙げられる。
チルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−プロ
ピルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、n
−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、
sec −ブチルメタクリレート、tert−ブチルメタクリレ
ート、アミルメタクリレート、ヘキシルメタクリレー
ト、シクロヘキシルメタクリレート、ベンジルメタクリ
レート、クロロベンジルメタクリレート、オクチルメタ
クリレート、ステアリルメタクリレート、N−エチル−
N−フェニルアミノエチルメタクリレート、2−(3−
フェニルプロピルオキシ)エチルメタクリレート、ジメ
チルアミノフェノキシエチルメタクリレート、フルフリ
ルメタクリレート、テトラヒドロフルフリルメタクリレ
ート、フェニルメタクリレート、クレジルメタクリレー
ト、ナフチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメ
タクリレート、4−ヒドロキシブチルメタクリレート、
トリエチレングリコールモノメタクリレート、ジプロピ
レングリコールモノメタクリレート、2−メトキシエチ
ルメタクリレート、3−メトキシブチルメタクリレー
ト、2−アセトキシエチルメタクリレート、2−エトキ
シエチルメタクリレート、2−iso −プロポキシエチル
メタクリレート、2−ブトキシエチルメタクリレート、
2−(2−メトキシエトキシ)エチルメタクリレート、
2−(2−ブトキシエトキシ)エチルメタクリレート、
アリルメタクリレートなどを挙げることができる。
セテート、ビニルプロピオネート、ビニルブチレート、
ビニルイソブチレート、ビニルカプロエート、ビニルク
ロロアセテート、ビニルメトキシアセテート、ビニルフ
ェニルアセテート、安息香酸ビニル、サリチル酸ビニル
などを挙げることができる。共役ジエンモノマーとして
は、1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタ
ジエン、2−エチル−1,3−ブタジエン、2−n−プ
ロピル−1,3−ブタジエン、2,3−ジメチル−1,
3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ペンタジエン、
1−フェニル−1,3−ブタジエン、1−α−ナフチル
−1,3−ブタジエン、1−β−ナフチル−1,3−ブ
タジエン、2−クロル−1,3−ブタジエン、1−ブロ
ム−1,3−ブタジエン、1−クロルブタジエン、2−
フルオロ−1,3−ブタジエン、2,3−ジクロル−
1,3−ブタジエン、1,1,2−トリクロル−1,3
−ブタジエン及び2−シアノ−1,3−ブタジエンを挙
げることができる。
ド類:例えば、アクリルアミド、エチルアクリルアミ
ド、tert−ブチルアクリルアミド、シクロヘキシルアク
リルアミド、ベンジルアクリルアミド、ヒドロキシメチ
ルアクリルアミド、フェニルアクリルアミド、ジメチル
アクリルアミド、ジエチルアクリルアミド、ジアセトン
アクリルアミドなど; メタクリルアミド類:例えば、メタクリルアミド、エチ
ルメタクリルアミド、tert−ブチルメタクリルアミド、
ベンジルメタクリルアミド、ヒドロキシメチルメタクリ
ルアミド、フェニルメタクリルアミド、ジメチルメタク
リルアミドなど;
レン、1−ブテン、1−ペンテン、塩化ビニル、塩化ビ
ニリデン等;スチレン類:例えば、スチレン、メチルス
チレン、エチルスチレン、クロルメチルスチレン、メト
キシスチレン、アセトキシスチレン、クロルスチレン、
ジクロルスチレン、ブロムスチレン、ビニル安息香酸メ
チルエステルなど; ビニルエーテル類:例えば、メチルビニルエーテル、ブ
チルビニルエーテル、ヘキシルビニルエーテル、メトキ
シエチルビニルエーテルなど;
ン酸ヘキシル、イタコン酸ジメチル、マレイン酸ジメチ
ル、マレイン酸ジブチル、フマル酸ジエチル、フマル酸
ジメチル、メチルビニルケトン、フェニルビニルケト
ン、メトキシエチルビニルケトン、N−ビニルピロリド
ン、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル、メチレ
ンマロンニトリル、塩化ビニリデン、アクリル酸、メタ
クリル酸、イタコン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、
ビニルスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプ
ロパンスルホン酸、スチレンスルホン酸、等を挙げるこ
とができる。
くとも2個の共重合可能なエチレン性不飽和基を有する
モノマーを用いる事もできる。このようなモノマーの例
としては、ジビニルベンゼン、エチレングリコールジア
クリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ジ
エチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコ
ールジメタクリレート、トリエチレングリコールジアク
リレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、
トリビニルシクロヘキサン、トリメチロールプロパント
リアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリ
レート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペン
タエリスリトールメタクリレート、ペンタエリスリトー
ルテトラアクリレート、ペンタエリスリトールテトラメ
タクリレート、などが挙げられる。
ても良いし2種以上のモノマーを共重合してもよい。ま
た重合の行いやすさ、コア/シェル構造形成のしやすさ
の点から、上記のモノマー群のうち、好ましく用いられ
るのはアクリル酸エステル類、メタクリル酸エステル
類、ビニルエステル類、共役ジエン類、スチレン類、2
個以上のエチレン性不飽和基を有するモノマーである。
以上述べたコアポリマーのうち、特に好ましい態様とし
ては、コアポリマーが乳化重合により製造され、かつ水
性媒体中に微粒子分散物(ラテックス)の形で存在して
いる事である。
ーは微粒子の形で存在している。このポリマーの粒子径
は、ゼラチンと混合したフィルムの膜物理性や、それ自
体の水分散安定性、被膜形成性に影響を及ぼし、大きす
ぎると好ましくない。以上の点より、コアポリマーの数
平均粒子径は1.0μm以下、好ましくは0.7μm以
下、特に好ましくは0.5μm以下である。そして下限
は0.00001μm以上が好ましい。
部について以下に説明する。本発明のシェル部は少なく
とも1種の下記一般式(I)で表される活性メチレン基
を有するエチレン性不飽和モノマーより誘導される繰返
し単位を有するポリマーである。 一般式(I)
キル基またはハロゲン原子を表し、Lは単結合または二
価の連結基を表す。XはR2 COCH2 COO−、NC
−CH2 COO−、R2 COCH2 CO−、NC−CH
2 CO−(R2 は炭素数1〜12の置換または無置換の
アルキル基、炭素数6〜20の置換または無置換のアリ
ール基、炭素数1〜12のアルコキシ基、アミノ基、炭
素数1〜12の置換アミノ基を表す)、R9 −CO−C
H2CON(R6)−(R6 は水素原子、炭素数1〜6の
置換または無置換のアルキル基を表し、R9 は炭素数1
〜12の置換または無置換の1級または2級アルキル
基、炭素数1〜12のアルコキシ基、アミノ基、炭素数
1〜12の置換アミノ基を表す)から選ばれる活性メチ
レン基を表し、Xに対してLはアルキレンアラルキレン
もしくはアリーレンの形で結合する。
子、炭素数1〜4(例えば、メチル、エチル、n−プロ
ピル、n−ブチル)またはハロゲン原子(例えば、塩素
原子、臭素原子)を表し、好ましくは水素原子、メチル
基、塩素原子を表す。Lは単結合もしくは二価の連結基
を表し、具体的には下式で表される。
子、炭素数1〜4のアルキル基、または炭素数1〜6の
置換アルキル基を表わす)、−COO−、−NHCO
−、−OCO−、
ドロキシル、ハロゲン原子または置換もしくは無置換
の、アルキル、アルコキシ、アシルオキシもしくはアリ
ールオキシを表わす)、を表わし、L2 はL1 とXを結
ぶ連結基を表わし、mは0または1を表わしnは0また
は1を表わす。また、n=0のときはm=0である。L
2で表される連結基は具体的には、下記の一般式で表さ
れる。
もよく、−CO−、−SO2 −、−CON(R6 )−
(R6 は水素原子、アルキル基(炭素数1〜6)、置換
アルキル基(炭素数1〜6))、−SO2 N(R6 )−
(R6 は上記と同義)、−N(R 6 )−R7 −(R6 は
上記と同義、R7 は炭素数1〜約4のアルキレン基)、
−N(R6 )−R7 −N(R8 )−(R6 、R7 は上記
と同義、R8 は水素原子、アルキル基(炭素数1〜
6)、置換アルキル基(炭素数1〜6)を表わす。)、
−O−、−S−、−N(R6 )−CO−N(R8 )−
(R6 、R8 は上記と同義)、−N(R6 )−SO2 −
N(R8 )−(R6 、R8 は上記と同義)、−COO
−、−OCO−、−N(R6 )CO2 −(R6 は上記と
同義)、−N(R6 )CO−(R6 は上記と同義)等を
挙げることができる。
X2 、X3 、X4 は互いに同じでも異なっていてもよ
く、炭素数1〜10個の無置換もしくは置換のアルキレ
ン基、炭素数7〜20のアラルキレン基、または炭素数
6〜20のフェニレン基を表わし、アルキレン基は直鎖
でも分岐でもよい。アルキレン基としては例えばメチレ
ン、メチルメチレン、ジメチルメチレン、メトキシメチ
レン、ジメチレン、トリメチレン、テトラメチレン、ペ
ンタメチレン、ヘキサメチレン、デシルメチレン、アラ
ルキレン基としては例えばベンジリデン、フェニレン基
としては例えばp−フェニレン、m−フェニレン、メチ
ルフェニレン、クロルフェニレンなどがある。
り、具体的にはR2 COCH2 COO−、NCCH2 C
OO−、R2 COCH2 CO−、NC−CH2 CO−、
R9 −CO−CH2 CON(R6 )−を挙げる事ができ
る。ここでR6 は前記に同じであり、R2 は、炭素数1
〜12個の置換または無置換のアルキル基(例えばメチ
ル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、t−ブチル、
n−ノニル、2−メトキシエチル、4−フェノキシブチ
ル、ベンジル、2−メタンスルホンアミドエチル等)、
炭素数6〜20の置換または無置換のアリール基(例え
ばフェニル、p−メチルフェニル、p−メトキシフェニ
ル、o−クロロフェニル等)、炭素数1〜12のアルコ
キシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、メトキシエトキ
シ、n−ブトキシ等)、
ヘキシルオキシ)、アリロキシ(例えばフェノキシ、p
−メチルフェノキシ、o−クロロフェノキシ、p−シア
ノフェノキシ等)、アミノ基、炭素数1〜12の置換ア
ミノ基(例えばメチルアミノ、エチルアミノ、ジメチル
アミノ、ブチルアミノ等)を表わす。上記で述べたう
ち、特に好ましいのは炭素数1〜12個の置換または無
置換の1級もしくは2級アルキル基である。
の1級または2級のアルキル基、炭素数1〜12のアル
コキシ基、アミノ基、炭素数1〜12の置換アミノ基を
表し、その具体例は、上記R2 の記載と同じである。ま
た、R9 として特に好ましいのは、炭素数1〜12個の
置換または無置換の1級もしくは2級アルキル基であ
る。
うち、本発明に於いて特に好ましい効果を示すのは、R
2 COCH2 COO−、NCCH2 COO−、R2 CO
CH 2 CO−、NC−CH2 CO−である。
を構成する繰返し単位を与える活性メチレン基を有する
モノマーを具体的に例示するが、本発明はこれらに限定
されない。
アミド M−10 2−プロピオニルアセトキシエチルアクリレー
ト M−11 N−(2−プロピオニルアセトキシエチル)メ
タクリルアミド M−12 N−4−(アセトアセトキシベンジル)フェニ
ルアクリルアミド
アミド M−16 エチルメタクリロイルアセトアセテート M−17 N−アリルシアノアセトアミド M−18 2−シアノアセチルエチルアクリレート
ノアセトアミド M−20 p−(2−アセトアセチル)エチルスチレン M−21 4−アセトアセチル−1−メタクリロイルピペ
ラジン M−22 エチル−α−アセトアセトキシメタクリレート M−23 N−ブチル−N−アクリロイルオキシエチルア
セトアセトアミド M−24 p−(2−アセトアセトキシ)エチルスチレン
は、上記の活性メチレン基を含むエチレン性不飽和モノ
マー以外のエチレン性不飽和モノマーが共重合されてい
てもよい。このようなモノマーとしては、アクリル酸エ
ステル類、メタクリル酸エステル類、ビニルエステル
類、アクリルアミド類、メタクリルアミド類、オレフィ
ン類、スチレン類、ビニルエーテル類、他前記のコア粒
子を構成するモノマーを具体例として挙げる事ができ、
このうちアクリル酸エステル類、メタクリル酸エステル
類、ビニルエステル類、スチレン類が特に好ましい。
において、シェルポリマーにおける活性メチレン基を有
するモノマーユニットの割合は、性能上の必要により任
意に変える事ができ、0.1ないし100重量%の範囲
で用いる事ができる。但し、活性メチレン基を有するモ
ノマーユニットの共重合量を増やすと前記の種々効果は
増大するが、ある量以上ではその効果が飽和してしまう
場合もあり、事実上好ましくは0.1ないし60重量%
特に好ましくは1ないし40重量%である。
におけるコア部ポリマーとシェル部ポリマーの量比は任
意に変える事ができるが、コア/シェル重量比で10/
90ないし95/5、好ましくは20/80ないし95
/5、特に好ましくは30/70ないし90/10であ
る。この事はコアが少なすぎると活性メチレンモノマー
のシェル部への集中効果が目減りし、シェルが少なすぎ
ると、明確なコア/シェル構造形成が難しくなる事を意
味する。またコア/シェルポリマーラテックスの粒子径
は、前記コアポリマー粒子と同様1.0μm以下、好ま
しくは0.7μm以下、特に好ましくは0.5μm以下
である。そして、下限は0.00001μm以上が好ま
しい。
形成技術の分野ではよく知られている様に、コアポリマ
ーとシェルポリマーの極性が近く、相溶化してしまうよ
うな組合せでは、目的とするコア/シェル構造を十分に
形成し得ない場合もあり得る。より効果的なコア/シェ
ル構造を形成するためには、シェルを構成するポリマー
とコアを形成するポリマーが相溶しにくいものを選択す
る事が好ましい。
して共役ジエンモノマー成分を有するポリマーを用いる
事である。共役ジエンモノマーを一定量以上用いるとコ
ア粒子は極めて低極性となるため前記したシェル部に用
いるモノマーの大部分と有効なコア/シェル構造の形成
が可能となる。このような性能のコアを形成させるため
の目安は共役ジエンモノマーが重量比で25%以上含ま
れる事であり、好ましい例としては、スチレン−ブタジ
エン共重合体(一般にSBRと呼ばれ、溶液重合SBR
と乳化重合SBRがある。溶液重合SBRとしては、ラ
ンダム重合体の他に前記のブロック共重合体(例えば、
ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブ
タジエン−スチレンブロック共重合体)がある)、ブタ
ジエン単独重合体(例えばシス−1,4−ブタジエン、
トランス−1,2−ブタジエン、あるいは、これらとト
ランス−1,4−ブタジエン構造の混在したゴム)、イ
ソプレン単独重合体(立体構造の例は、ブタジエン重合
体に同じ)、スチレン−イソプレン共重合体(ランダム
共重合体、ブロック共重合体)、エチレン−プロピレン
−ジエン共重合体(ジエン単量体としては、1,4−ヘ
キサジエン、ジシクロペンタジエン、エチリデンノルボ
ルネン等を挙げることができる)、アクリロニトリル−
ブタジエン共重合体、クロロプレン共重合体、イソブチ
レン−イソプレン共重合体、ブタジエン−アクリル酸エ
ステル共重合体(アクリル酸エステルとしては、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸ブチル等)及びブタジエン−ア
クリル酸エステル−アクリロニトリル共重合体(アクリ
ル酸エステルとしては前記に同じ)を挙げることができ
る。
極性差が大きいものを選択する事によっても有効なコア
/シェル構造形成が可能であり、例えばポリ(n−ドデ
シルメタクリレート)コア/ポリ(メチルアクリレート
−コ−2−アセトアセトキシエチルメタクリレート)シ
ェルや、ポリ(エチルアクリレート)コア/ポリ(スチ
レン−コ−2−アセトアセトキシエチルアクリレート)
シェル等が挙げられる。但しこれらは、本発明のコア/
シェルポリマーラテックスにおける効果の大小の点で選
択できる事を示すものであって、たとえ、極性の近いポ
リマー同志の組合せにおいても、非コア/シェル型のポ
リマーラテックスに対しては、本発明のコア/シェルラ
テックスの方がより優れた皮膜強度特性を示す。
ルに用いた場合でも、コアを前記の架橋モノマー(分子
内に二個以上のエチレン性不飽和基を有するモノマー)
を用いて三次元架橋化する事により、極めて効果的なコ
ア/シェルポリマーラテックスとする事ができる。以上
により、本発明においては、用いるモノマーの種類によ
らず有用なコア/シェルポリマーラテックス構造の形成
が可能である。
強度特性とは別にゼラチンフィルムに添加した時の脆性
改良効果の点でコア部またはシェル部、あるいはコア
部、シェル部の両方のガラス転移温度(Tg)が50℃
以下であるのが適当であり、好ましくは30℃以下、特
に好ましくは20℃以下である。そして下限は−110
℃以上が好ましい。
E.H.Immergut共著. PolymerHondbook,2nd Edition,
III−139〜 III−192(1975)」に詳細に記
載されており、また、共重合体の場合には下式により求
める事ができる。
において、コアポリマー、またはシェルポリマー、ある
いは両者ともに、架橋されていてもよい。この場合、得
られるポリマーの分子量は無限大である。未架橋の場合
に於ける本発明のポリマーの分子量は、モノマーの種類
や合成条件により異なるが、5000ないし200万の
範囲内であり、また、目的によって、連鎖移動剤等によ
り分子量を調節する事も可能である。
好ましい化合物例を示すが本発明がこれらに限定される
ものではない。下記の各ラテックス化合物の構造は、コ
アポリマー構造、シェルポリマーの構造およびコア/シ
ェルの比率の順に記載し、各ポリマーにおける共重合組
成比およびコア/シェル比についてはいずれも重量百分
率比で表した。
は、コアラテックスポリマーを乳化重合して得られる水
分散物に対し、シェルを形成するモノマーを一括投入ま
たは滴下しながらさらに乳化重合する事により、容易に
得る事ができる。乳化重合法は好ましくは少くとも一種
の乳化剤を用いて水あるいは水と水に混和しうる有機溶
媒(たとえばメタノール、エタノール、アセトン等)の
混合溶媒中でモノマーを乳化させラジカル重合開始剤を
用いて一般に30℃ないし約100℃、好ましくは40
℃ないし約90℃の温度で行なわれる。水に混和しうる
有機溶媒の量は水に対して体積比で0〜100%、好ま
しくは0〜50%である。
0.05〜5重量%のラジカル重合開始剤と必要に応じ
て0.1〜10重量%の乳化剤を用いて行なわれる。重
合開始剤としては、アゾビス化合物、パーオキサイド、
ハイドロパーオキサイド、レドックス溶媒など、たとえ
ば過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、tert−ブチル
パーオクトエート、ベンゾイルパーオキサイド、イソプ
ロピル−カーボネート、2,4−ジクロロベンジルパー
オキサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド、クメ
ンハイドロパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、
2,2′−アゾビスイソブチレート、2,2′−アゾビ
ス(2−アミジノプロパン)ハイドロクロライド、過硫
酸カリウムと亜硫酸水素ナトリウムの組合せなどがあ
る。
両性、ノニオン性の界面活性剤の他、水溶性ポリマーな
どがある。たとえばラウリン酸ソーダ、ドデシル硫酸ナ
トリウム、1−オクトキシカルボニルメチル−1−オク
トキシカルボニルメタンスルホン酸ナトリウム、ラウリ
ルナフタレンスルホン酸ナトリウム、ラウリルベンゼン
スルホン酸ナトリウム、ラウリルリン酸ナトリウム、セ
チルトリメチルアンモニウムクロライド、ドデシルトリ
メチレンアンモニウムクロライド、N−2−エチルヘキ
シルピリジニウムクロライド、ポリオキシエチレンノニ
ルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタンラ
ウリルエステル、ドデシル−ジフェニルエーテルジスル
ホン酸ナトリウム、2−テトラデセン−1−スルホン酸
ナトリウム、3−ヒドロキシテトラデカン−1−スルホ
ン酸ナトリウム、ゼラチン、PVA、その他特公昭53
−6190号に記載の乳化剤、水溶性ポリマーなどがあ
り、このうちアニオン性もしくはノニオン性の界面活性
剤、水溶性ポリマーが特に好ましい。
に伴う発熱の回避や、より明確なコア/シェル構造の形
成の観点から滴下しながら添加する方が好ましい。ま
た、上記の開始剤、乳化剤の存在下に乳化重合により、
コアラテックス粒子を形成した後、シェルモノマーを重
合する際には乳化剤をさらに添加してもよいし、添加せ
ずに重合を行ってもよい。乳化剤の追添は生成ポリマー
ラテックスの安定性の観点から必要となる場合も多いが
逆に過剰の乳化剤が存在すると目的以外のシェルポリマ
ーのみからなる粒子が副生してしまう事がある。従って
コアポリマー形成後に追添する乳化剤の量はコア粒子に
対し、0.001ないし2重量%程度に抑えるか、もし
くは全く添加しない方が好ましい。
スを形成するためには、シェル形成モノマー添加時にお
けるコア粒子の重合はできるだけ完結している事が好ま
しく、重合率は90%以上、好ましくは95%以上、特
に好ましくは実質的に100%である。
膜における膜強度改良や塗料、接着剤ラテックスにおけ
る種々特性改良で、活性メチレン単位は、反応性基とし
て機能する。従って、ラテックス表面に存在する活性メ
チレン単位の量が性能上重要な要素である。本発明のコ
ア/シェルラテックスは基本的に活性メチレン単位を必
要な部位であるラテックス表面に集中化させる事ができ
る点で有用である。また、コア部に他の必要とされる機
能、例えばラテックス全体のTgをコントロールする事
により、被膜形成能や、得られるフィルムやゼラチン等
との複合膜の物理性(例えば脆性)をシェル部とは独立
に盛り込む事ができる点でも極めて有用である。
上記の乳化重合法によって水分散物の形で得る事がてき
るが、コア/シェル構造を維持したままで、微粒子粉体
とする事もできる。このような粉体化の方法としては、
凍結乾燥法や強酸または塩を用いた凝集、濾過法、ある
いはラテックス液の凍結−解凍のくり返しによる凝集、
濾過法等の公知の手法を用いる事ができる。本発明のコ
ア/シェルラテックスの合成例は特願平7−3296号
に記載されている。
化銀乳剤層、バック層、その他の親水性コロイド層の少
なくとも1層に含有し、添加量は親水性コロイド層のゼ
ラチンに対し、0.1〜200重量%、好ましくは5〜
150重量%である。
液には、通常用いられる添加剤(例えば、現像主薬、ア
ルカリ剤、pH緩衝剤、保恒剤、キレート剤)を含有する
ことができる。本発明の現像処理には、公知の方法のい
ずれを用いることもできるし、現像処理液には公知のも
のを用いることができる。本発明に使用する現像液に用
いる現像主薬には特別な制限はないが、ジヒドロキシベ
ンゼン類を含むことが好ましく、更に現像能力の点でジ
ヒドロキシベンゼン類と1−フェニル−3−ピラゾリド
ン類の組合せ、ジヒドロキシベンゼン類とp−アミノフ
ェノール類の組合せが好ましい。
主薬としてはハイドロキノン、クロロハイドロキノン、
イソプロピルハイドロキノン、メチルハイドロキノン、
ハイドロキノンモノスルホン酸塩などがあるが、特にハ
イトロキノンが好ましい。本発明に用いる1−フェニル
−3−ピラゾリドン又はその誘導体の現像主薬としては
1−フェニル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−4,
4−ジメチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−4−
メチル−4−ヒドロキシメチル−3−ピラゾリドンなど
がある。本発明に用いるp−アミノフェノール系現像主
薬としてはN−メチル−p−アミノフェノール、p−ア
ミノフェノール、N−(β−ヒドロキシエチル)−p−
アミノフェノール、N−(4−ヒドロキシフェニル)グ
リシン等があるが、なかでもN−メチル−p−アミノフ
ェノールが好ましい。ジヒドロキシベンゼン系現像主薬
は通常0.05〜0.8モル/リットルの量で用いられ
るのが好ましい。特に好ましくは、0.2〜0.6モル
/リットルの範囲である。またジヒドロキシベンゼン類
と1−フェニル−3−ピラゾリドン類もしくはp−アミ
ノフェノール類の組合せを用いる場合には前者を0.0
5〜0.6モル/リットル、さらに好ましくは0.2〜
0.5モル/リットル、後者を0.06モル/リットル
以下、さらに好ましくは0.03モル/リットル以下の
量で用いるのが好ましい。
リウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸リチウム、亜硫酸アン
モニウム、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸カリウ
ム、ホルムアルデヒド重亜硫酸ナトリウムなどがある。
亜硫酸塩は0.20モル/リットル以上、特に0.3モ
ル/リットル以上用いられるが、余りに多量添加すると
現像液中の銀汚れの原因になるので、上限は1.2モル
/リットルとするのが望ましい。特に好ましくは、0.
35〜0.7モル/リットルである。ジヒドロキシベン
ゼン系現像主薬の保恒剤として、亜硫酸塩と併用してア
スコルビン酸誘導体を少量使用しても良い。アスコルビ
ン酸誘導体としては、アスコルビン酸、その立体異性体
であるエリソルビン酸やそのアルカリ金属塩(ナトリウ
ム、カリウム塩)などがあるが、エリソルビン酸ナトリ
ウムを用いることが素材コストの点で好ましい。添加量
はジヒドロキシベンゼン系現像主薬に対して、モル比で
0.03〜0.12の範囲が好ましく、特に好ましくは
0.05〜0.10の範囲である。保恒剤としてアルコ
ルビン酸誘導体を使用する場合には現像液中にホウ素化
合物を含まないことが好ましい。
リットルに0.1モルの水酸化ナトリウムを入れたとき
のpH上昇が0.25以下で、”の定義を詳しく説明す
る。該現像液は、pH=10.5である現像液1リット
ルに水酸化ナトリウムを0.1モル添加したときの現像
液のpH値が10.75以下である現像液のことであ
る。さらに好ましくはpH上昇が0.2以下である。
通常の水溶性無機アルカリ金属塩(例えば水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム)を用いることができる。上記の以外に用いられる添
加剤としては、臭化ナトリウム、臭化カリウムの如き現
像抑制剤;エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、ジメチルホルムアミドの
如き有機溶剤;ジエタノールアミン、トリエタノールア
ミン等のアルカノールアミン、イミダゾール又はその誘
導体等の現像促進剤;メルカプト系化合物、インダゾー
ル系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物、ベンゾイミ
ダゾール系化合物をカブリ防止剤又は黒ポツ(black pep
per)防止剤として含んでもよい。具体的には、5−ニト
ロインダゾール、5−p−ニトロベンゾイルアミノイン
ダゾール、1−メチル−5−ニトロインダゾール、6−
ニトロインダゾール、3−メチル−5−ニトロインダゾ
ール、5−ニトロベンズイミダゾール、2−イソプロピ
ル−5−ニトロベンズイミダゾール、5−ニトロベンズ
トリアゾール、4−〔(2−メルカプト−1,3,4−
チアジアゾール−2−イル)チオ〕ブタンスルホン酸ナ
トリウム、5−アミノ−1,3,4−チアジアゾール−
2−チオール、メチルベンゾトリアゾール、5−メチル
ベンゾトリアゾール、2−メルカプトベンゾトリアゾー
ルなどを挙げることができる。これらカプリ防止剤の量
は、通常、現像液1リットル当り0.01〜10mmolで
あり、好ましくは、0.1〜2mmolである。
無機のキレート剤を併用することができる。無機キレー
ト剤としては、テトラポリリン酸ナトリウム、ヘキサメ
タリン酸ナトリウム等を用いることができる。一方、有
機キレート剤としては、主に有機カルボン酸、アミノポ
リカルボン酸、有機ホスホン酸、アミノホスホン酸及び
有機ホスホノカルボン酸を用いることができる。有機カ
ルボン酸としては、アクリル酸、シュウ酸、マロン酸、
コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、コハ
ク酸、アシエライン酸、セバチン酸、ノナンジカルボン
酸、デカンジカルボン酸、ウンデカンジカルボン酸、マ
レイン酸、イタコン酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸等
を挙げることができるがこれらに限定されるものではな
い。
酢酸、ニトリロ三酢酸、ニトリロ三プロピオン酸、エチ
レンジアミンモノヒドロキシエチル三酢酸、エチレンジ
アミン四酢酸、グリコールエーテル四酢酸、1,2−ジ
アミノプロパン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、
トリエチレンテトラミン六酢酸、1,3−ジアミノ−2
−プロパノール四酢酸、グリコールエーテルジアミン四
酢酸、その他特開昭52−25632号、同55−67
747号、同57−102624号、及び特公昭53−
40900号明細書等に記載の化合物を挙げることがで
きる。
4454号、同3794591号、及び西独特許公開2
227639号等に記載のヒドロキシアルキリデン−ジ
ホスホン酸やリサーチ・ディスクロージャー(Research
Disclosure) 第181巻、Item 18170(1979
年5月号)等に記載の化合物が挙げられる。アミノホス
ホン酸としては、アミノトリス(メチレンホスホン
酸)、エチレンジアミンテトラメチレンホスホン酸、ア
ミノトリメチレンホスホン酸等が挙げられるが、その他
上記リサーチ・ディスクロージャー18170号、特開
昭57−208554号、同54−61125号、同5
5−29883号及び同56−97347号等に記載の
化合物を挙げることができる。
52−102726号、同53−42730号、同54
−121127号、同55−4024号、同55−40
25号、同55−126241号、同55−65955
号、同55−65956号、及び前述のリサーチ・ディ
スクロージャー18170号等に記載の化合物を挙げる
ことができる。これらのキレート剤はアルカリ金属塩や
アンモニウム塩の形で使用してもよい。これらキレート
剤の添加量としては、現像液1リットル当り好ましく
は、1×10-4〜1×10-1モル、より好ましくは1×
10-3〜1×10-2モルである。
開昭56−24347号、特公昭56−46585号、
特公昭62−2849号、特開平4−362942号記
載の化合物を用いることができる。また、現像ムラ防止
剤として特開昭62−212651号記載の化合物、溶
解助剤として特開昭61−267759号記載の化合物
を用いることができる。さらに必要に応じて色調剤、界
面活性剤、消泡剤、硬膜剤等を含んでもよい。
して炭酸塩、特開昭62−186259号に記載のホウ
酸、特開昭60−93433号に記載の糖類(例えばサ
ッカロース)、オキシム類(例えばアセトオキシム)、
フェノール類(例えば5−スルホサリチル酸)、第3リ
ン酸塩(例えばナトリウム塩、カリウム塩)などが用い
られ、好ましくは炭酸塩、ホウ酸が用いられる。現像液
のpHは9.5〜11.0が好ましく、特に好ましくは
9.8〜10.7の範囲である。現像処理温度及び時間
は相互に関係し、全処理時間との関係において決定され
るが、一般に現像温度は約20℃〜約50℃、好ましく
は25〜45℃で、現像時間は5秒〜2分、好ましくは
7秒〜1分30秒である。ハロゲン化銀黒白写真感光材
料1平方メートルを処理する際に、現像液の補充液量は
225ミリリットル以下、好ましくは180ミリリット
ル以下である。処理液の搬送コスト、包装材料コスト、
省スペース等の目的で、処理液を濃縮化し、使用時に希
釈して用いるようにすることは好ましいことである。現
像液の濃縮化のためには、現像液に含まれる塩成分をカ
リウム塩化することが有効である。
オ硫酸ナトリウム、チオ硫酸アンモニウム、必要により
酒石酸、クエン酸、グルコン酸、ホウ酸、イミノジ酢
酸、5−スルホサリチル酸、グルコヘプタン酸、タイロ
ン、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五
酢酸、ニトリロ三酢酸これらの塩を含む水溶液である。
近年の環境保護の観点からは、ホウ酸は含まれない方が
好ましい。本発明に用いられる定着液の定着剤としては
チオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸アンモニウムなどであ
り、定着速度の点からはチオ硫酸アンモニウムが好まし
いが、近年の環境保護の観点からチオ硫酸ナトリウムが
使われても良い。これら既知の定着剤の使用量は適宜変
えることができ、一般には約0.1〜約2モル/リット
ルである。特に好ましくは、0.2〜1.5モル/リッ
トルである。定着液には所望により、硬膜剤(例えば水
溶性アルミニウム化合物)、保恒剤(例えば、亜硫酸
塩、重亜硫酸塩)、pH緩衝剤(例えば、酢酸)、pH
調整剤(例えば、アンモニア、硫酸)、キレート剤、界
面活性剤、湿潤剤、定着促進剤を含むことができる。界
面活性剤としては、例えば硫酸化物、スルフォン化物な
どのアニオン界面活性剤、ポリエチレン系界面活性剤、
特開昭57−6740号公報記載の両性界面活性剤など
が挙げられる。また、公知の消泡剤を添加してもよい。
湿潤剤としては、例えばアルカノールアミン、アルキレ
ングリコールなどが挙げられる。定着促進剤としては、
例えば特公昭45−35754号、同58−12253
5号、同58−122536号各公報記載のチオ尿素誘
導体、分子内に3重結合をもつアルコール、米国特許第
4126459号記載のチオエーテル化合物、特開平4
−229860号記載のメソイオン化合物などが挙げら
れ、また、特開平2−44355号記載の化合物を用い
てもよい。また、pH緩衝剤としては、例えば酢酸、リ
ンゴ酸、こはく酸、酒石酸、クエン酸、シュウ酸、マレ
イン酸、グリコール酸、アジピン酸などの有機酸、ホウ
酸、リン酸塩、亜硫酸塩などの無機緩衝剤が使用でき
る。好ましいものとして酢酸、酒石酸、亜硫酸塩が用い
られる。ここでpH緩衝剤は、現像液の持ち込みによる
定着剤のpH上昇を防ぐ目的で使用され、0.01〜
1.0モル/リットル、より好ましくは0.02〜0.
6モル/リットル程度用いる。定着液のpHは4.0〜
6.5が好ましく、特に好ましくは4.5〜6.0の範
囲である。また、色素溶出促進剤として、特開昭64−
4739号記載の化合物を用いることもできる。
性アルミニウム塩、クロム塩がある。好ましい化合物は
水溶性アルミニウム塩であり、例えば塩化アルミニウ
ム、硫酸アルミニウム、カリ明バンなどがある。好まし
い添加量は0.01モル〜0.2モル/リットル、さら
に好ましくは0.03〜0.08モル/リットルであ
る。定着温度は、約20℃〜約50℃、好ましくは25
〜45℃で、定着時間は5秒〜1分、好ましくは7秒〜
50秒である。定着液の補充量は、感光材料の処理量に
対して600ml/m2以下であり、特に500ml/m2以下
が好ましい。
で水洗または安定化処理される。水洗または安定化処理
は、水洗水量は通常ハロゲン化銀感光材料1m2当り、2
0リットル以下で行われ、3リットル以下の補充量(0
も含む、すなわちため水水洗)で行うこともできる。す
なわち、節水処理が可能となるのみならず、自現機設置
の配管を不要とすることができる。水洗水の補充量を少
なくする方法として、古くより多段向流方式(例えば2
段、3段など)が知られている。この多段向流方式を本
発明に適用すれば定着後の感光材料は徐々に正常な方
向、つまり定着液で汚れていない処理液の法に順次接触
して処理されていくので、さらに効率の良い水洗がなさ
れる。水洗を少量の水で行う場合は、特開昭63−18
350号、同62−287252号などに記載のスクイ
ズローラー、クロスオーバーローラーの洗浄槽を設ける
ことがより好ましい。あるいは、また、少量水洗時に問
題となる公害負荷低減のために種々の酸化剤添加やフィ
ルター濾過を組み合わせてもよい。更に、本発明の方法
で水洗または安定化浴に防黴手段を施した水を処理に応
じて補充することによって生ずる水洗又は安定化浴から
のオーバーフロー液の一部又は全部は特開昭60−23
5133号に記載されているようにその前の処理工程で
ある定着能を有する処理液に利用することもできる。ま
た、少量水洗時に発生し易い水泡ムラ防止および/また
はスクイズローラーに付着する処理剤成分が処理された
フィルムに転写することを防止するために水溶性界面活
性剤や消泡剤を添加してもよい。また、感光材料から溶
出した染料による汚染防止に、特開昭63−16345
6号記載の色素吸収剤から水洗槽に設置してもよい。ま
た、前記水洗処理に続いて安定化処理する場合もあり、
その例として特開平2−201357号、同2−132
435号、同1−102553号、特開昭46−444
46号に記載の化合物を含有した浴を感光材料の最終浴
として使用してもよい。この安定浴にも必要に応じてア
ンモニウム化合物、Bi、Alなどの金属化合物、蛍光
増白剤、各種キレート剤、膜pH調節剤、硬膜剤、殺菌
剤、防かび剤、アルカノールアミンや界面活性剤を加え
ることもできる。水洗工程もしくは安定化工程に用いら
れる水としては水道水のほか脱イオン処理した水やハロ
ゲン、紫外線殺菌灯や各種酸化剤(オゾン、過酸化水
素、塩素酸塩など)等によって殺菌された水を使用する
ことが好ましいし、また、特開平4−39652号、特
開平5−241309号記載の化合物を含む水洗水を使
用してもよい。水洗または安定浴温度及び時間は0〜5
0℃、5秒〜2分が好ましい。
73147号に記載された酸素透過性の低い包材で保管
することが好ましい。補充量を低減する場合には処理槽
の空気との接触面積を小さくすることによって液の蒸
発、空気酸化を防止することが好ましい。ローラー搬送
型の自動現像機については米国特許第3025779号
明細書、同第3545971号明細書などに記載されて
おり、本明細書においては単にローラー搬送型プロセッ
サーとして言及する。ローラー搬送型プロセッサーは現
像、定着、水洗及び乾燥の四工程からなっており、本発
明の方法も、他の工程(例えば、停止工程)を除外しな
いが、この四工程を踏襲するのが最も好ましい。水洗工
程の代わりに安定工程による四工程でも構わない。
錠剤、顆粒、粉末、塊状又はペースト状のものが用いら
れ、好ましい形態は、特開昭61−259921号記載
の形態あるいは錠剤である。錠剤の製造方法は、例えば
特開昭51−61837号、同54−155038号、
同52−88025号、英国特許1,213,808号
等に記載される一般的な方法で製造でき、更に顆粒処理
剤は、例えば特開平2−109042号、同2−109
043号、同3−39735号及び同3−39739号
等に記載される一般的な方法で製造できる。更に又、粉
末処理剤は、例えば特開昭54−133332号、英国
特許725,892号、同729,862号及びドイツ
特許3,733,861号等に記載されるが如き一般的
な方法で製造できる。
性の観点と、本発明の目的の効果の点から、0.5〜
6.0g/cm3 のものが好ましく、特に1.0〜5.0
g/cm 3 のものが好ましい。
質を持ち、反応性物質の隣接する層に対して不活性な物
質による少なくとも一つの介在分離層によって分離され
た層になるように2種の反応性物質を置き、真空包装可
能な袋を包材とし、袋内から排気しシールすることを特
徴とする固形処理剤”において、不活性という言葉は物
質が互いに物理的に接触されたときにパッケージ内の通
常の状態下で反応しないこと、又は何らかの反応があっ
ても著しくないことを意味する。不活性物質は、二つの
相互に反応性の物質に対して不活性であることは別にし
て、二つの反応性の物質が意図される使用において不活
性であればよい。さらに不活性物質は二つの反応性物質
と同時に用いられる物質である。例えば、現像液におい
てハイドロキノンと水酸化ナトリウムは直接接触すると
反応してしまうので、真空包装においてハイドロキノン
と水酸化ナトリウムの間に分別層として亜硫酸ナトリウ
ム等を使うことで長期間パッケージ中に保存できる。こ
れらの真空包装材料の包材として用いられるのは不活性
なプラスチックフィルム、プラスチック物質と金属箔の
ラミネートから作られたバッグである。
に関しては、特に制限は無く、例えば下記箇所に記載さ
れたものを好ましく用いることが出来る。 項 目 該 当 箇 所 1)ハロゲン化銀乳剤とその 特開平2−97937号公報第20頁右下欄1 調法 2行目から同第21頁左下欄14行目及び特開 平2−12236号公報第7頁右上欄19行目 から同第8頁右下欄12行目。 2)分光増感色素 特開平2−55349号公報第7頁右上欄8行 目から同第8頁右下欄8行目 3)界面活性剤・帯電防止剤 特開平2−12236号公報第9頁右上欄7行 目から同右下欄7行目、及び特開平2−185 42号公報第2頁左下欄13行目から同第4頁 右下欄18行目。 4)カブリ防止剤 特開平2−103536号公報第17頁右下欄 19行目から同第18頁右上欄4行目及び同右 下欄1行目から5行目、さらに特開平1−23 7538号公報に記載のチオスルフィン酸化合 物。 5)ポリマーラテックス 特開平2−103536号公報第18頁左下欄 12行目から同20行目。 6)酸基を有する化合物 特開平2−103536号公報第18頁右下欄 6行目から同第19頁左上欄1行目。 7)ポリヒドロキシベンゼン類 同第11頁左上欄9行目から同右下欄17行目 。 8)マット剤、滑り剤、可塑剤 特開平2−103536号公報第19頁左上欄 15行目から同第19頁右上欄15行目。 9)硬膜剤 特開平2−103536号公報第18頁右上欄 5行目から同第17行目。 10) 染料 特開平2−103536号公報第17頁右下欄 1行目から同18行目の染料、同2−2946 38号公報及び特願平3−185773号に記 載の固体染料。 11) バインダー 特開平2−18542号公報第3頁右下欄1行 目から20行目。 12) ヒドラジン造核剤 特開平2−12236号公報第2頁右上欄19 行目から同第7頁右上欄3行目の記載、同3− 174143号公報第20頁右下欄1行目から 同第27頁右上欄20行目の一般式(II) 及び 化合物例II−1ないしII−54。 13) ヒドラジン造核促進剤 特開平2−103536号公報第9頁右上欄1 3行目から同第16頁左上欄10行目の一般式 (II−m)ないし(II−p)及び化合物例II− 1ないしII−22、特開平1−179939号 公報に記載の化合物。 14) 黒ポツ防止剤 米国特許第4956257号及び特開平1−1 18832号公報に記載の化合物。 15) モノメチン化合物 特開平2−287532号公報の一般式(II) の化合物(特に化合物例II−1ないしII−26 )。 16) ジヒドロキシベンゼン類 特開平3−39948号公報第11頁左上欄から 第12頁左下欄の記載、及びEP452772A 号公報に記載の化合物。
明する。 (実施例1) 乳剤−A 40℃に保った塩化ナトリウムおよび銀1モルあたり3
×10-5モルのベンゼンチオスルホン酸ナトリウムを含
むpH=2.0の1.5%ゼラチン水溶液中に硝酸銀水
溶液と銀1モル当たり3.5×10-5モルの(NH4)2Rh(H
2O)Cl5を含む塩化ナトリウム水溶液をダブルジェット法
により電位95mVにおいて3分30秒間で最終粒子の
銀量の半分を同時添加し、芯部の粒子0.12μmを調
整した。その後、硝酸銀水溶液と銀1モル当たり10.
5×10-5モルの(NH4)2Rh(H2O)Cl5を含む塩化ナトリウ
ム水溶液を前述と同様に7分間で添加し、平均粒子サイ
ズ0.15μmの塩化銀立方体粒子を調整した。(変動
係数12%) その後に4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,
7−テトラザインデンを銀1モル当たり1.5×10-5
モル添加した。さらにこの後、当業界でよく知られたフ
ロキュレーション法により水洗し、可溶性塩を除去した
のちゼラチンを加え、化学熟成せずに防腐剤として化合
物−Aとフェノキシエタノールを銀1モル当たり各50
mg、安定剤として4−ヒドロキシ−6−メチル−1,
3,3a,7−テトラザインデンを銀1モル当たり3.
0×10-3モル添加した。(最終粒子として、pH=
5.7、pAg=7.5、Rh=7×10-5モル/Ag
モルとなった。)
下記化合物を添加し、下塗層を含む下記支持体上にゼラ
チン塗布量が1.1g/m2、塗布銀量が2.5g/m2と
なるようにハロゲン化銀乳剤層を塗布した。 4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7 −テトラザインデン 10mg/m2 N−オレイル−N−メチルタウリンナトリウム塩 35mg/m2 化合物−B 10mg/m2 化合物−C 20mg/m2 化合物−D(硬膜剤) 150mg/m2 化合物−E(ヒドラジン誘導体) 1.9×10-3モル/Agモル 化合物−F(造核促進剤) 1.7×10-3モル/Agモル さらに、本発明のポリマーラテックスを表2のように塗
布されるよう添加した。
び上層を塗布した。
ゼラチン水溶液に下記化合物を添加し、ゼラチン塗布量
が0.7g/m2となるように塗布した。 ゼラチン(Ca2+含有量 2700ppm) 0.7g/m2 化合物−A 5mg/m2 化合物−G 10mg/m2 化合物−H 20mg/m2
ゼラチン水溶液に下記化合物を添加し、ゼラチン塗布量
が0.8g/m2となるように塗布した。 ゼラチン(Ca2+含有量 2700ppm) 0.8g/m2 不定形シリカマット剤 10mg/m2 (平均粒径2.5 μ、細孔直径17nm、表面積300 m2) N−パーフルオロオクタンスルホニル−N−プロピル グリシンポタジウム 5mg/m2 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 30mg/m2 化合物−A 5mg/m2 固体分散染料−I 100mg/m2 固体分散染料−J 50mg/m2
す電導層およびバック層を同時塗布した。
ン水溶液に下記化合物を添加し、ゼラチン塗布量が77
mg/m2となるように塗布した。 SnO2/Sb(9/1 重量比、平均粒径0.25μ) 200mg/m2 ゼラチン(Ca2+含有量 3000ppm) 77mg/m2 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 10mg/m2 ジヘキシル−α−スルホサクシナートナトリウム 40mg/m2 ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 9mg/m2 化合物−A 7mg/m2
チン水溶液に下記化合物を添加し、ゼラチン塗布量が
2.92g/m2となるように塗布した。 ゼラチン(Ca2+含有量 30ppm) 2.92g/m2 ポリメチルメタクリレート微粒子(平均粒径3.4 μ) 54mg/m2 化合物−K 140mg/m2 化合物−L 140mg/m2 化合物−M 40mg/m2 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 75mg/m2 ジヘキシル−α−スルホサクシナートナトリウム 20mg/m2 化合物−N 5mg/m2 N−パーフルオロオクタンスルホニル−N−プロピル グリシンポタジウム 5mg/m2 硫酸ナトリウム 50mg/m2 酢酸ナトリウム 85mg/m2
レンテレフタレート支持体(厚み100μm)の両面に
下記組成の下塗層第1層および第2層を塗布した。 <下塗層第1層> コア−シェル型塩化ビニリデン共重合体 15g 2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジン 0.25g ポリスチレン微粒子(平均粒径3μ) 0.05g 化合物−O 0.20g コロイダルシリカ(スノーテックスZL: 粒径70〜100μm日産(株)製) 0.12g 水を加えて 100g さらに、10重量%のKOH を加え、pH=6に調整した
塗布液を乾燥温度180℃2分間で、乾燥膜厚が0.9
μになる様に塗布した。
0.1μになる様に塗布した。このようにして試料1〜
19を作製した。
た。
て、大日本スクリーン社製P−627FMプリンターで
露光し、富士写真フイルム(株)社製自動現像機FG−
680Aを用いてランニングテストを行った。ランニン
グ条件は、1日にハーフ露光した大全紙サイズ(50.
8cm×60.1cm)のフィルムA40枚を処理し、6日
間稼働し1日休むというランニングを1ラウンドとし
て、6ラウンド行った。補充量=180ml/m2、現像時
間=30″、温度=35℃で処理した。
た。 1)感度(S1.5);濃度1.5を与える露光量の対数値(数
値が小さい程感度は高い。) 2)γ;(1.5−0.1)/{log(濃度1.5 を与える露
光量) −log(濃度0.1 を与える露光量)} 3)銀汚れ;目視で5段階に評価した。フィルム上や現像
タンク、ローラーに銀汚れがまったく発生していない状
態を「5」とし、フィルム一面銀汚れが発生して現像タ
ンク、ローラーにも多量に銀汚れが発生しているのを
「1」とした。「4」はフィルムには発生していないが
現像タンク、ローラーに少し発生してはいるが実用上に
許容されるレベル。「3」以下は実用上問題があるか不
可レベルである。 表2にランニング実験による写真性の結果を示す。
7、10、11は、ランニングにおける感度およびγの
変動は小さく、銀汚れの程度も小さい。
たり1.0×10-7モルに相当する(NH4)3RhCl6 と2×
10-7モルのKIrCl6、0.11モルの臭化カリウムと
0.27モルの塩化ナトリウムを含むハロゲン塩水溶液
を、塩化ナトリウムと、1,3−ジメチル−2−イミダ
ゾリジンチオンを含有するゼラチン水溶液に、攪拌しな
がら45℃で12分間ダブルジェット法により添加し、
平均粒子サイズ0.20μm、塩化銀含有率70モル%
の塩臭化銀粒子を得ることにより核形成を行なった。続
いて同様に0.63モルの硝酸銀水溶液と、0.19モ
ルの臭化カリウムと、0.47モルの塩化ナトリウムを
含むハロゲン塩水溶液をダブルジェット法により、20
分間かけて添加した。その後銀1モル当たり1×10 -3
モルのKI溶液を加えてコンバージョンを行ない常法に
従ってフロキュレーション法により水洗し、ゼラチン4
0gを加え、pH6.5、pAg7.5に調整し、さら
に銀1モルあたりベンゼンチオスルホン酸ナトリウム7
mgおよびチオ硫酸ナトリウム5mg及び塩化金酸8mgを加
え、60℃で45分間加熱し、化学増感処理を施し、安
定剤として4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3
a,7−テトラザインデン150mgおよび防腐剤として
プロキセルを加えた。得られた粒子は平均粒子サイズ
0.28μm、塩化銀含量70モル%の塩臭化銀立方体
粒子であった。(変動係数9%)
を攪拌しながら、同時に24分間にわたって加え、0.
18μmの粒子を形成した。続いて表1の4液、5液を
8分間にわたって加え、ヨウ化カリウム0.15gを加
えて粒子形成を終了した。その後常法に従ってフロキュ
レーション法によって水洗し、ゼラチンを加えた後、p
Hを5.2、pAg7.5に調整し、チナ硫酸ナトリウ
ム4mgとN,N−ジメチルセレノ尿素2mgと塩化金酸1
0mg及びベンゼンチオスルホン酸ナトリウムを4mgとベ
ンゼンチオスルフィン酸ナトリウムを1mg添加し、55
℃にて最適感度となる様に化学増感した。更に、安定剤
として、2−メチル−4−ヒドロキシ−1,3,3a,
7−テトラアザインデン50mg、防腐剤としてフェノキ
シエタノールを100ppになるように添加し、最終的に
塩化銀を80モル%含む平均粒子サイズ0.20μmの
ヨウ塩臭化銀立方体粒子を得た。(変動係数9%)
(0.5μm)を有するポリエチレンテレフタレートフ
ィルム(150μm)支持体上に、支持体側から、U
L、EM、ML、PCの層構成になる様に、塗布した。
以下に各層の調製方法及び塗布量を示す。
て50wt%、ポリエチルアクリレートラテックス化合物
(イ)をゼラチンに対して3.5wt%を添加し、完成量
250mlになるように水を加えて調製し、ゼラチン0.
4g/m2になる様に塗布した。
ンと共に40℃で溶解した後に、増感色素化合物(イ)
を3.2×10-4モル/モルAg、増感色素化合物
(ロ)を2.7×10-4モル/モルAg、KBr3.4
×10-3モル/モルAg、化合物(ハ)3.2×10-4
モル/モルAg、化合物(ニ)7.4×10-4モル/モ
ルAg、ハイドロキン9.7×10-3モル/モルAg、
リン酸8.0×10-3モル/モルAg、化合物(ホ)を
4.5×10-4モル/モルAg、化合物(ヘ)を5.3
×10-4モル/モルAg、化合物(ト)を3×10-4モ
ル/モルAg添加し、更に、ゼラチンに対して15wt%
のポリエチルアクリレートを添加し、本発明のポリマー
ラテックスを表3のように添加し、ゼラチンに対して4
wt%の化合物(チ)を添加してAg3.3g/m2となる
ように塗布した。
/m2、ゼラチンに対して15wt%のポリエチルアクリレ
ート、ゼラチンに対して3.5wt%の化合物(チ)を添
加して、ゼラチンが0.5g/m2となる様にして塗布し
た。
3.5μmの不定形なSiO2マット剤40mg/m2、シリコ
ーンオイル20mg/m2および塗布助剤として化合物
(リ)5mg/m2とドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム25mg/m2を添加して塗布した。ゼラチンは、0.3
g/m2であった。
す処方にて塗布した。 〔バック層処方〕 ゼラチン 3g/m2 ラテックス ポリエチルアクリレート 2g/m2 界面活性剤 p−ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 40mg/m2 化合物(チ) 110mg/m2 SnO2/Sb(重量比90/10 、平均粒径0.20μm) 200mg/m2 染料 染料〔a〕、染料〔b〕、染料〔c〕の混合物 染料〔a〕 70mg/m2 染料〔b〕 100mg/m2 染料〔c〕 50mg/m2
nmにピークをもつ干渉フィルターと連続ウエッジを介し
て、発光時間10-5秒のキセノンフラッシュ光で露光し
た。次に、実施例1と同様に新液とランニング疲労液で
の写真性能を評価した。評価項目は、実施例1での評価
に加えて、以下のように残色を評価した。 残 色;現像液新液での処理した後のフィルムを目視で
5段階評価した。残色が全くない場合「5」とし、かな
り強く残色のある場合に「1」とした。「4」はやや残
色があるものの実用上に許容されるレベル。「3」以下
は実用上問題があるか不可レベルである。 表3にランニング実験による写真性の結果を示す。
8、19、22、23は、ランニングにおける感度およ
びγの変動は小さく、銀汚れの程度も小さい。
わりに以下の現像液を用いて実施例2と同様のランニン
グテストを行い、評価した。
体処理剤のものから行った。現像液の使用液処方と保存
形態を表4に示した。固形処理剤の製造方法は、プラス
チック物質にコーティングしたアルミニウム箔よりなる
袋に現像液の成分を固体で積層にして詰めた。積層の順
序は上から、 第一層 ハイドロキノン 第二層 その他の成分 第三層 重亜硫酸ナトリウム 第四層 炭酸カリウム 第五層 水酸化カリウムペレット とし、慣用の方法で排気し、系内を真空にしてシールし
た。液体処理剤は使用液処方の1.5倍(希釈率=2:
1)の濃縮液で保存した。固形処理剤と液体処理剤は5
0℃で60日間に貯蔵した後に溶解しランニングに使用
した。
った。定着液はGR−F1を用い、補充量は120ml/
m2で行い、定着温度は37℃で行った。結果と実験条件
を表5に記載した。写真性の評価は実施例2と同様に行
い、処理ムラの評価は、大日本スクリーン(株)製のア
ルゴン光源カラースキャナーSG708を使用して10
0線にて90%の平網を試料に出力し、目視にて処理ム
ラを評価した。ムラは(良)5〜1(悪)の5点法にて
官能評価を行なった。処理ムラ評価はランニング終了時
にサンプルを処理した。
7、28は、ランニングにおける感度およびγの変動は
小さく、銀汚れおよび処理ムラの程度も小さい。特に、
固形処理剤から調整した現像液D−8を用いた画像形成
方法(実験No. 28)では、ランニング処理においても
安定性に優れ、処理ムラが良好である。
Claims (9)
- 【請求項1】 支持体の同一面上に少なくとも1層の感
光性ハロゲン化銀乳剤層と、少なくとも1層の保護層を
有するハロゲン化銀写真感光材料を露光後、現像液で現
像処理する方法において、該ハロゲン化銀乳剤層及び/
又は、他の親水性コロイド層の少なくとも一層中に、シ
ェル部が活性メチレン基を有するポリマーからなるコア
/シェル構造を有するポリマーラテックスを含有し、か
つ該現像液にジヒドロキシベンゼン系現像主薬と超加成
性を示す補助現像主薬を含有し、該現像液1リットルに
0.1モルの水酸化ナトリウムを入れたときのpH上昇
が0.25以下で、現像液の初期pH=9.5〜11.
0であり、現像液の補充量が225ml/m2以下であるこ
とを特徴とするハロゲン化銀黒白写真感光材料の画像形
成方法。 - 【請求項2】 現像液に炭酸塩を0.5M以上含有する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。 - 【請求項3】 現像液にジヒドロキシベンセン系現像主
薬を0.23M以上含有することを特徴とする請求項1
または2に記載の画像形成方法。 - 【請求項4】 現像液に超加成性を示す補助現像主薬と
して1−フェニル−3−ピラゾリドン系化合物および/
またはp−アミノフェノール系化合物を含有することを
特徴とする請求項1〜3記載のいずれかの画像形成方
法。 - 【請求項5】 現像液に0.3〜1.2モル/リットル
の遊離の亜硫酸イオン、アスコルビン酸誘導体を含有
し、アスコルビン酸誘導体/ジヒドロキシベンゼン系現
像主薬の濃度比が0.03〜0.12である現像液で現
像処理することを特徴とする請求項1〜4記載のいずれ
かの画像形成方法。 - 【請求項6】 現像液が固形処理剤を用いて調整された
ことを特徴とする請求項1〜5記載のいずれかの画像形
成方法。 - 【請求項7】 少なくとも2種の相互に反応性の粒状物
質を持ち、反応性物質の隣接する層に対して不活性な物
質による少なくとも一つの介在分離層によって分離され
た層になるように2種の反応性物質を置き、真空包装可
能な袋を包材とし、袋内から排気しシールした固形処理
剤を用いる請求項6に記載の画像形成方法。 - 【請求項8】 前記活性メチレン基が、R2COCH2
COO−、NC−CH2COO−、R2COCH2CO
−、NC−CH2CO−(R2は炭素数1〜12の置換ま
たは無置換のアルキル基、炭素数6〜20の置換または
無置換のアリール基、炭素数1〜12のアルコキシ基、
アミノ基または炭素数1〜12の置換アミノ基を表
す)、およびR9−CO−CH2CON(R6)−(R6は
水素原子、炭素数1〜6の置換または無置換のアルキル
基を表し、R9は炭素数1〜12の置換または無置換の
1級または2級アルキル基、炭素数1〜12のアルコキ
シ基、アミノ基または炭素数1〜12の置換アミノ基を
表す)から選ばれる請求項1〜7記載のいずれかの画像
形成方法。 - 【請求項9】 前記コア/シェル構造のコア部がアクリ
ル酸エステル類、メタクリル酸エステル類、ビニルエス
テル類、ジエン類、アクリルアミド類、メタクリルアミ
ド類およびビニルエーテル類からなる群より選択される
モノマーを重合させてなるポリマーからなる請求項1〜
8記載のいずれかの画像形成方法。
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