JP3516983B2 - プリント基板の製造方法並びに表面実装部品の実装方法 - Google Patents

プリント基板の製造方法並びに表面実装部品の実装方法

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JP3516983B2
JP3516983B2 JP13215794A JP13215794A JP3516983B2 JP 3516983 B2 JP3516983 B2 JP 3516983B2 JP 13215794 A JP13215794 A JP 13215794A JP 13215794 A JP13215794 A JP 13215794A JP 3516983 B2 JP3516983 B2 JP 3516983B2
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    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
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    • H05K3/34Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by soldering
    • H05K3/3489Composition of fluxes; Methods of application thereof; Other methods of activating the contact surfaces

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は表面実装部品の実装に用
いられるプリント基板の製造方法並びに表面実装部品の
実装方法に関するものである。
【0002】近年、表面実装部品は、高密度化に伴って
リードのピッチが0.3〜0.5mmと狭くなってきてお
り、リードのプリント基板上の導電パッド(フットプリ
ント)への半田付けの信頼性を確保することが重要とな
ってきている。
【0003】
【従来の技術】従来のプリント基板40は、図10
(A)に示すように、プリント基板本体1上に各導電パ
ッド2が形成され、各導電パッド2を被覆するようにプ
リフラックスの層および半田層を予備的に被覆したソル
ダーコート層3が形成されている構造を有する。
【0004】このようなプリント基板40に対するIC
部品5の実装は、以下のように行っていた。
【0005】まず、図10(A)、(B)に示すよう
に、各導電パッド2の上方のプリフラックスの層および
ソルダーコート層3上に半田ペーストの層4を形成す
る。
【0006】次いで、同図(C)に示すように、表面実
装部品であるIC部品5を、そのリード6を各導電パッ
ド2に対向させて載置して接着し、リフロー半田付けが
行われる。このことにより、IC部品5は、リード6を
半田7によって導電パッド2に半田付けされてプリント
基板の表面に実装される。
【0007】上記の半田ペーストの層4は、図10
(A)に示すように、プリント基板本体1上に半田ペー
スト用マスク10を位置決めして載置し、スキージ11
を矢印A方向に移動させて、半田ペースト12を半田ペ
ースト用マスク10の各孔13内に充填する。
【0008】その後、同図(B)に示すように、半田ペ
ースト用マスク10を剥離することによって、孔13よ
り相対的に抜け出して各導電パッド2の上方のプリフラ
ックスの層およびソルダーコート層3上に半田ペースト
の層4が形成される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】IC部品5のリード6
のピッチPが0.3〜0.5mmと狭くなると、導電パ
ッド2のピッチが対応して狭くなり、導電パッド2の幅
W1が0.15〜0.20mmと小さくなり、半田ペー
スト用マスク10の孔13の幅W2が0.10〜0.1
5mmと小さくなり、半田ペースト用マスク10の孔1
3に囲まれた体積(大きさ)V1が小さくなる。
【0010】半田ペースト用マスク10の孔13の大き
さV1(内周面で囲まれた体積)が小さくなると、孔1
3に対する半田ペースト12の粘着力が増加する。
【0011】この為、プリフラックスの層およびソルダ
ーコート層3に対する半田ペースト12の粘着力と、孔
13に対する半田ペースト12の粘着力と、の差が小さ
くなる。
【0012】この結果、半田ペースト用マスク10を剥
離したときに半田ペースト12が孔13より少量しか抜
けずに孔13に多量に残ってしまい、図10(B)中符
号18に示すように各導電パッド2の上方のフラックス
2上には半田ペーストの層4が少量しか形成されない状
態となる。
【0013】この結果、最終的には図10(D)中、符
号19で示すように一部のリード6bについては導電パ
ッド2と半田付け不良となってしまう。すなわち、適正
な量の半田で半田付けができなかった。この結果、実装
の信頼性が低くなってしまう。
【0014】詳しくは、図8の比較例1に示すように、
充填率が40〜60%となった。
【0015】この充填率は、半田ペースト用マスクの孔
13に囲まれた体積をV1とし、孔13から抜け出して
プリフラックスの層およびソルダーコート層3上に付着
した半田ペーストの層4の体積V2を上記体積V1で除
したものである。
【0016】表面実装部品を適性に実装するのに必要と
される充填率の最低値は60%である。上記40〜60
%の数値は、この充填率の最低値を越えないので、良好
でない。
【0017】最悪の場合によっては、半田ペースト用マ
スク10を剥離したときに半田ペースト12が孔13よ
り抜けずに孔13に残ってしまい、図10(B)中符号
14に示すように各導電パッド2の上方のフラックス2
上には半田ペーストの層4が形成されない状態となる。
【0018】この結果、最終的には図10(D)中、符
号15で示すように一部のリード6aについては導電パ
ッド2に半田付けされず、半田付け不良となってしま
い、実装の信頼性がなくなってしまう。
【0019】本発明は、プリント基板の製造方法並びに
表面実装部品の実装方法を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、プリ
ント基板本体の導電パッド上に第1の層を形成し、更
に、マスクを使用して、該第1の層上に半田ペーストの
層を形成してプリント基板を製造する方法において、
記第1の層は、ロジン系樹脂、増粘剤、活性剤、およ
び、溶剤よりなる樹脂ペーストの層であり、 且つ、上記
半田ペーストは、上記樹脂ペーストに半田粉球を混入し
てなる組成であることを特徴とするプリント基板の製造
方法である。
【0021】
【0022】
【0023】また請求項2の発明は、プリント基板本体
上に実装する予定の表面実装部品の全部のリードに対応
する位置に形成され、該リードの数と同じ数の導電パッ
ド上に、ロジン系樹脂、増粘剤、活性剤、および、溶剤
よりなる樹脂ペーストの層をそれぞれ形成する樹脂ペー
ストの層形成工程と、上記樹脂ペーストの層形成工程に
より形成された各樹脂ペーストの層上に半田ペースト用
マスクの各孔が位置するように位置を決める半田ペース
ト用マスク位置決め工程と、上記樹脂ペーストに半田粉
球を混入してなる組成である半田ペーストを使用して、
該半田ペーストを、上記半田ペースト用マスクの各孔を
介して上記各樹脂ペーストの層上にそれぞれ印刷し、半
田ペーストの層をそれぞれ形成する半田ペースト印刷工
程と、上記表面実装部品本体を接着してプリント基板本
体上に搭載する表面実装部品搭載工程と、上記各半田ペ
ーストの層を溶融させて、上記各リードを上記プリント
基板本体上の対応する導電パッドと半田付けする半田付
け工程と、を含む構成としたことを特徴とする表面実装
部品の実装方法である。
【0024】
【作用】請求項1の発明に係るプリント基板は、導電パ
ッド上に、ロジン系樹脂、増粘剤、活性剤、および、溶
剤よりなる樹脂ペーストの層を設けた構成としたので、
樹脂ペーストの粘性率(粘度)を高めるように作用し、
半田ペーストの溶融に悪影響を与えないように作用す
る。半田ペーストが、上記樹脂ペーストに半田粉球を混
入してなる組成であることは、マスク内の半田ペースト
の樹脂ペーストの層に対する粘着力を向上させる。
【0025】
【0026】
【0027】また、請求項2の発明に係る表面実装部品
の実装方法の樹脂ペーストの層形成工程は、全ての半田
ペーストが半田ペースト用マスクの孔より各樹脂ペース
トの層に粘着し易いように作用する。
【0028】半田ペースト用マスク位置決め工程と半田
ペースト印刷工程は、各樹脂ペーストの層上に印刷され
た半田ペーストが半田ペースト用の孔から抜け出る抜け
量を適正なものとするように作用する。
【0029】表面実装部品搭載工程と半田付け工程は、
全てのリードが適正な量の半田で各電極パッドに半田付
けされるように作用する。
【0030】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係るプリント基板
30の構成を示す斜視図であり、図1(A)はその斜視
図であり、図1(B)は導電パッド及び樹脂ペーストの
層の拡大図であり、図2は図1中II−II線に沿うプ
リント基板30の断面図である。
【0031】このプリント基板30は、プリント基板本
体1と、銅製の導電パッド2と、この導電パッド2上に
形成された樹脂ペーストの層8と、を備えている。
【0032】導電パッド2は、プリント基板本体1上の
所定の位置に、すなわち、図中2点鎖線Xで示すよう
に、プリント基板本体1上に実装する予定の表面実装部
品であるQFP(Quad Flat Package)型のIC部品5
の全てのリード6に対応する位置に形成されている。
【0033】IC部品5のリード6の数は図中省略して
いるが、約100個であり、そのピッチPは0.3mm
である。
【0034】導電パッド2の数もリード6の数に対応し
て約100個であり、そのピッチPも0.3mmであ
り、その幅W1は0.15mmである。
【0035】樹脂ペーストの成分は、ロジン系樹脂、増
粘剤、活性剤、および、溶剤である。具体的な成分及び
組成割合については、後述する(図7参照)。
【0036】この樹脂ペーストの層8は、樹脂ペースト
の層8上に半田ペーストを印刷する場合において、樹脂
ペーストの層8に対する半田ペーストの粘着力を増加さ
せ、樹脂ペーストの層8に対する半田ペーストの粘着力
と、金属製または絹製の半田ペースト用マスクの孔に対
する半田ペーストの粘着力と、の差を大きくするように
粘性率を高めたものである。
【0037】ロジン系樹脂は、金属の酸化防止、高温で
流動性がよく、濡れ性の高い液体となり、耐熱、耐湿性
を有する。
【0038】増粘剤は、樹脂ペーストの層8の粘性率を
高め、樹脂ペーストの層8の形状を保ち、にじまず、導
体パッド2の表面の変色を防止するもので、硬化ヒマシ
油などが適している。活性剤は、導電パッド2の酸化物
を除去し、導電パッド2の酸化を防止し、半田付け性を
良くするもので、COOHを含む有機酸、アミンブロマ
イド、アミン塩酸塩等が適している。
【0039】溶剤としては、沸点の高いグリコールエー
テル類が適している。
【0040】次に、このプリント基板30の製造方法を
図3、図4を参照して説明する。
【0041】まず、図3の導電パッド形成工程100を
行う。この工程では、図4(A)に示すように、プリン
ト基板本体1の所定位置にピッチPが0.3mm、幅W
1が0.15mmの導電パッド2を形成する。
【0042】次に、樹脂ペーストの層形成工程である樹
脂ペースト用マスク位置決め工程200を行う。この工
程では、図4(B)に示すように、樹脂ペースト用マス
ク20をプリント基板本体1上に位置決めして導電パッ
ド2上に孔23が位置するように載置する。
【0043】この場合の樹脂ペースト用マスク20は、
金属製または絹製であり、孔23の幅W3が0.15m
m、厚さH1が0.03mmである。
【0044】次いで、樹脂ペーストの層形成工程である
樹脂ペースト用印刷工程300を行う。この工程では、
スキージ21を矢印A方向に移動させて、樹脂ペースト
22を樹脂ペースト用マスク20の各孔23内に充填す
る。
【0045】この場合の樹脂ペースト22は、ロジン系
樹脂、増粘剤、活性剤、および、溶剤よりなり、導電パ
ッド2に対する樹脂ペースト22の粘着力と、孔23に
対する樹脂ペースト22の粘着力との差が大きい。
【0046】その後、同図(C)に示すように、樹脂ペ
ースト用マスク20を導電パッド2から剥離することに
よって、樹脂ペースト22が孔23より相対的に抜け出
す。この後、乾燥処理を施すと、各導電パッド2上に適
正な量の樹脂ペーストの層8が形成され、図1および図
2のプリント基板30が完成する。
【0047】このプリント基板30に対し、加湿試験
(50℃、90%RH、100時間)を行う。
【0048】この試験後は、樹脂ペーストの層8の劣化
による導電パッド2の酸化が認められず、半田ペースト
12との粘着性の低下も認められない。
【0049】次に、IC部品5を実装する実装方法を図
3および図5を参照して説明する。
【0050】まず、図3の半田ペースト用マスク位置決
め工程400を行う。この工程では、図5(A)に示す
ように、半田ペースト用マスク10をプリント基板本体
1上に位置決めして、上記樹脂ペーストの層8上に孔1
3が位置するように載置する。
【0051】この場合の半田ペースト用マスク10は、
金属製または絹製であり、孔13の幅W2が0.10m
m、厚さH2が0.15mmである。
【0052】次いで、半田ペースト印刷工程500を行
う。この工程では、スキージ11を矢印A方向に移動さ
せて、半田ペースト12を、半田ペースト用マスク10
の各孔13内に充填する。
【0053】この場合の半田ペースト12は、ロジン系
樹脂、増粘剤、活性剤、および、溶剤よりなる樹脂ペー
ストに半田粉球を混入したものである。
【0054】その後、同図(B)に示すように、半田ペ
ースト用マスク10を樹脂ペーストの層8から剥離する
ことによって、半田ペースト12が孔13より相対的に
抜け出す。
【0055】この後、乾燥処理が施されると、各樹脂ペ
ーストの層8上に適正な量の半田ペーストの層4が形成
される。
【0056】次に、表面実装部品搭載工程であるIC部
品搭載工程600を行う。この工程では、図6に示すよ
うに、完成されたプリント基板30の所定の位置の上方
にIC部品5を搬送しながら位置決めし、そのパッケー
ジ本体5aの下面を、プリント基板本体1のうちIC部
品実装予定位置に塗布されている接着剤(図示されな
い)に接着して搭載する。
【0057】この結果、図5(C)に示すように、プリ
ント基板本体1上の対応する各導電パッド2上の各樹脂
ペーストの層8上の各半田ペーストの層4上にIC部品
5の各リード6の先端側部分が当接または近接される。
【0058】この状態で赤外線を照射して、プリント基
板本体1のうちIC部品実装予定位置に塗布されている
接着剤を硬化させ、IC部品5をプリント基板本体1に
固定する。
【0059】次いで、半田付け工程700を行う。この
工程では、同図(D)に示すように、半田ペーストの層
4を溶融させ、IC部品5の各リード6を各導電パッド
2と半田7によって半田付けする。
【0060】詳しくは、各リード6に熱風を吹き付け、
または、各リード6に赤外線の熱などを加え、半田ペー
ストの層4および樹脂ペーストの層8を溶融させる。こ
れにより、全部のリード6が半田7により導電パッド2
に確実に半田付けされ、IC部品5がプリント基板本体
1に実装される。上記加湿試験が行われたプリント基板
30は、良好なリフロー半田付け性を保っていることと
なる。
【0061】したがって、導電パッド2上に、ロジン系
樹脂、増粘剤、活性剤、および、溶剤よりなる樹脂ペー
ストの層8を設ける構成としたので、樹脂ペーストの層
8の粘性率を高めることができる。
【0062】このため、半田ペースト12を樹脂ペース
トの層8上に印刷する場合において、樹脂ペーストの層
8に対する半田ペースト12の粘着力を増加させること
ができる。
【0063】この結果、樹脂ペーストの層8に対する半
田ペースト12の粘着力と、半田ペースト用マスクの孔
に対する半田ペースト12の粘着力と、の差を大きくす
ることができ、半田ペースト12が半田ペースト用マス
ク10の孔13より樹脂ペーストの層8に粘着され易い
ようにすることができる。
【0064】このため、半田ペースト12は、半田ペー
スト用マスク10の孔13より、抜け出し易くなる。全
ての樹脂ペーストの層8上に、適正な量の半田ペースト
12が印刷され、適正な量の半田ペーストの層4が形成
される。
【0065】この半田ペーストの層4を溶融させると、
適正な量の半田7でリード6を電極パッド2と確実に半
田付けすることが可能となる。この結果、プリント基板
30へのIC部品5の実装の信頼性が向上する。
【0066】また、樹脂ペーストの層8は、加湿試験を
行っても、導体パッド2の酸化防止を図り、半田ペース
ト12との粘着性の低下を防止し、良好な半田付け性を
保持する。すなわち、半田ペースト12の溶融に悪影響
を与えない。
【0067】また、位置決めした樹脂ペースト用マスク
20の孔23を介して樹脂ペースト22が導電パッド2
上に印刷されるので、導電パッド2を除いたプリント基
板本体1上に樹脂ペースト22は印刷されない。
【0068】このため、不要の樹脂ペーストの層8を除
去する工程を不要とする。
【0069】次に、樹脂ペースト12の実施例として図
7に示す成分の樹脂ペーストを用いた結果を図8を参照
して説明する。
【0070】図7の実施例1の樹脂ペーストは、成分の
重量%が、重合ロジンが60%、硬化ヒマシ油の増粘剤
が4%、ジメチルアミン塩酸塩の活性剤が0.03%で
あり、残りがグリコールエーテル類の溶剤である組成を
有する。
【0071】この実施例1の場合は、厚さO.03mm
の絹製の樹脂ペースト用マスク20を用いて、幅W1が
0.10mmの電極パッド2上に図7の実施例1の樹脂
ペースト22を印刷し、150℃、5分間の乾燥処理を
施し、電極パッド2上に樹脂ペーストの層8を形成す
る。
【0072】この樹脂ペーストの層8上に、ロジン系樹
脂、増粘剤、活性剤、および、溶剤よりなる樹脂ペース
トに半田粉球を混入した半田ペースト12を、厚さO.
15mmの絹製の半田ペースト用マスク10を用いて印
刷し、樹脂ペーストの層8上に半田ペーストの層4を形
成する。
【0073】この半田ペーストの層4の体積を算出して
みた。この算出は、光切断法を原理とする非接触形状の
測定装置(SVS社製)を用い、充填率を計算した。図
8に示すように、充填率は80%以上であった。
【0074】この充填率は、半田ペースト用マスク10
の孔13に囲まれた体積をV1とし、樹脂ペーストの層
8上に付着した半田ペーストの層4の体積V2を上記体
積V1で除したものである。
【0075】この80%の数値は、表面実装部品を適性
に実装するのに必要な充填率60%を越えているので、
良好な結果である。
【0076】同様に、図7に示す実施例2の樹脂ペース
トは、成分の重量%が、重合ロジンが60%、硬化ヒマ
シ油の増粘剤が4%、アジピン酸の活性剤が0.5%で
あり、残りがグリコールエーテル類の溶剤である組成を
有する。この実施例2の場合は、充填率が80%以上で
あった。
【0077】図7に示す実施例3の樹脂ペーストは、成
分の重量%が、重合ロジンが60%、硬化ヒマシ油の増
粘剤が4%、ジメチルアミン塩酸塩の活性剤が0.03
%であり、アジピン酸の活性剤が0.5%であり、残り
がグリコールエーテル類の溶剤である組成を有する。こ
の実施例3の場合は、充填率が80%以上であった。
【0078】また、実施例1〜3の樹脂ペースト22を
印刷処理し樹脂ペーストの層8を形成したプリント基板
30に対し、加湿試験(50℃、90%RH、100時
間)を行った。
【0079】この試験後においても、樹脂ペーストの層
8の劣化による導電パッド2の酸化が認められず、半田
ペースト12との粘着性の低下も認められず、良好なリ
フロー半田付け性を保つことが確かめられた。
【0080】図9は、本発明の他の実施例に係るプリン
ト基板31の縦断面図を示す。
【0081】このプリント基板31は、プリント基板本
体1と、銅製の導電パッド2と、この導電パッド2上お
よびプリント基板本体1上の全面に形成された樹脂ペー
ストの層9と、を備えている。
【0082】この樹脂ペーストの層9は、溶剤として、
一実施例の樹脂ペーストの層8の溶剤より沸点が低く、
乾燥性がよいアルコールが適している。例えば、IPA
(イソプロピルアルコール)が良い。
【0083】この他の実施例のプリント基板31は、導
電パッド2上以外のプリント基板本体1上の全面に形成
された樹脂ペーストの層9を除去する後処理が必要であ
るが、半田ペースト12を、全ての導電パッド2の上方
の樹脂ペースト9上に適正な量に形成することが可能で
ある。
【0084】
【発明の効果】以上説明した様に、請求項1の発明によ
れば、第1の層として、ロジン系樹脂、増粘剤、活性
剤、および、溶剤よりなる樹脂ペーストの層を設けた構
成としたので、樹脂ペーストの層の粘性率を高めること
ができる。
【0085】このため、半田ペーストを樹脂ペーストの
層上に印刷する場合において、樹脂ペーストの層に対す
る半田ペーストの粘着力を増加させることができる。
【0086】この結果、樹脂ペーストの層に対する半田
ペーストの粘着力と、半田ペースト用マスクの孔に対す
る半田ペーストの粘着力と、の差を大きくすることがで
き、半田ペーストが半田ペースト用マスクの孔より樹脂
ペーストの層に粘着され易いようにすることができる。
【0087】このため、半田ペーストが半田ペースト用
の孔から樹脂ペーストの層上に抜け出る抜け量を適正な
ものとし、適正な量の半田で表面実装部品のリードを電
極パッと半田付けすることができる。
【0088】樹脂ペーストの層は、半田ペーストの溶融
に悪影響を与えないので、良好な半田付け性を保もつこ
とができる。
【0089】
【0090】
【0091】また、請求項2の発明によれば、半田ペー
ストが、上記樹脂ペーストに半田粉球を混入してなる組
成であるので、全ての半田ペーストを半田ペースト用マ
スクの孔より各樹脂ペーストの層に粘着し易いように
し、各樹脂ペースト上に印刷された半田ペーストが半田
ペースト用の孔から抜け出る抜け量を適正なものとし、
全てのリードを適正な量の半田で各電極パッドに半田付
けするようにすることができる。
【0092】すなわち、表面実装部品の全部のリードを
もれなく確実に対応する導電パッドに半田付けすること
ができ、全部のリードを適正な量の半田で半田付けする
ことができる。
【0093】これにより、表面実装部品を信頼性良く実
装することができ、ピッチの狭いリードを有する表面実
装部品の実装に適用して特に効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るプリント基板の構成を
示す斜視図である。
【図2】図1中のII−II線に沿うプリント基板の断
面図である。
【図3】図2のプリント基板の製造方法および表面実装
部品の実装方法を示す工程図である。
【図4】図3の導電パッド形成工程〜樹脂ペースト印刷
工程を説明するための図である。
【図5】図3の半田ペースト用マスク位置決め工程〜半
田付け工程を説明するための図である。
【図6】図3のIC部品搭載工程を説明するための図で
ある。
【図7】樹脂ペーストの成分を示す図である。
【図8】スクリーン印刷の結果を示す図である。
【図9】本発明の他の実施例に係るプリント基板の構成
を示す縦断面図である。
【図10】従来の表面実装部品の実装方法を示す図であ
る。
【符号の説明】 1 プリント基板本体 2 導電パッド 4 半田ペーストの層 5 IC部品 6 リード 8 樹脂ペーストの層 9 樹脂ペーストの層 10 半田ペースト用マスク 11 スキージ 12 半田ペースト 13 孔 20 樹脂ペースト用マスク 21 スキージ 22 樹脂ペースト 23 孔 30 プリント基板 31 プリント基板 100 導電パッド形成工程 200 樹脂ペースト用マスク位置決め工程(樹脂ペー
ストの層形成工程) 300 樹脂ペースト印刷工程(樹脂ペーストの層形成
工程) 400 半田ペースト用マスク位置決め工程 500 半田ペースト印刷工程 600 IC部品搭載工程 700 半田付け工程
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−185282(JP,A) 特開 平6−61636(JP,A) 特開 平5−218230(JP,A) 特開 平3−193448(JP,A) 特開 平4−230095(JP,A) 特開 昭63−303695(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 1/00 - 3/46

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント基板本体の導電パッド上に第1
    の層を形成し、更に、マスクを使用して、該第1の層上
    に半田ペーストの層を形成してプリント基板を製造する
    方法において、 上記第1の層は、ロジン系樹脂、増粘剤、活性剤、およ
    び、溶剤よりなる樹脂ペーストの層であり、 且つ、上記半田ペーストは、上記樹脂ペーストに半田粉
    球を混入してなる組成であることを特徴とするプリント
    基板の製造方法。
  2. 【請求項2】 プリント基板本体上に実装する予定の表
    面実装部品の全部のリードに対応する位置に形成され、
    該リードの数と同じ数の導電パッド上に、ロジン系樹
    脂、増粘剤、活性剤、および、溶剤よりなる樹脂ペース
    トの層をそれぞれ形成する樹脂ペーストの層形成工程
    と、 上記樹脂ペーストの層形成工程により形成された各樹脂
    ペーストの層上に半田ペースト用マスクの各孔が位置す
    るように位置を決める半田ペースト用マスク位置決め工
    程と、 上記樹脂ペーストに半田粉球を混入してなる組成である
    半田ペーストを使用して、該半田ペーストを、上記半田
    ペースト用マスクの各孔を介して上記各樹脂ペーストの
    層上にそれぞれ印刷し、半田ペーストの層をそれぞれ形
    成する半田ペースト印刷工程と、 上記表面実装部品本体を接着してプリント基板本体上に
    搭載する表面実装部品搭載工程と、 上記各半田ペーストの層を溶融させて、上記各リードを
    上記プリント基板本体上の対応する導電パッドと半田付
    けする半田付け工程と、を含む構成としたことを特徴と
    する表面実装部品の実装方法。
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