JP3516822B2 - タッチパネル - Google Patents

タッチパネル

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JP3516822B2 JP34916496A JP34916496A JP3516822B2 JP 3516822 B2 JP3516822 B2 JP 3516822B2 JP 34916496 A JP34916496 A JP 34916496A JP 34916496 A JP34916496 A JP 34916496A JP 3516822 B2 JP3516822 B2 JP 3516822B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示素子上に配置
して使用されるタッチパネルに関するもので、特に、携
帯情報端末またはペンコンピューター等に用いられるタ
ッチパネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】タッチパネルとしては、押圧感知式、静
電容量検出式及び磁気検知式等のタッチパネルが知られ
ているが、携帯情報端末等の表示素子上に配置されるタ
ッチパネルとしては、回路構成が簡単なこと、専用入力
ペンが不要なこと及び消費電力が少ないこと等から、押
圧感知式のタッチパネルが広く用いられる。
【0003】さらに、押圧感知式のタッチパネルの中で
も、メンブレンスイッチとなっているデジタル方式より
も高い解像度を得られることから、抵抗膜方式であるア
ナログ方式が一般的に用いられている。
【0004】そして、タッチパネルは、携帯情報端末の
表示素子である液晶表示素子の上に配置され、画面上で
入力と表示とを同時に行えるようになっている。
【0005】携帯情報端末の表示素子である液晶表示素
子としては、バックライトが不要なため、消費電力が小
さい、薄い及び軽い等の理由から、反射型液晶表示素子
が主として用いられる。
【0006】ここで、図12を用いて、反射型液晶表示
素子上にタッチパネルを配置した場合の光線の状態につ
いて説明する。図12は反射型液晶表示素子上にタッチ
パネルを配置した場合の光線の状態について説明する断
面図である。
【0007】図12に示すように、タッチパネル51が
反射型液晶表示素子52上に配置されているため、入射
光53はタッチパネル51を通過してから反射型液晶表
示素子52へ到達する。そして、反射型液晶表示素子5
2の反射板54で反射された光が、タッチパネル51を
通過してから出射光55として使用者に到達する。
【0008】すなわち、光はタッチパネル51を2回通
過することとなり、出射光55の光量は、タッチパネル
51が存在しない場合と比較すれば、入射光53の光量
にタッチパネル51の光線透過率の2乗を掛けた値にな
るため、反射型液晶表示素子52の明るさが損なわれ
る。
【0009】このように、タッチパネルによって光線透
過率が低下する原因の一つとして、タッチパネルの透明
導電膜とタッチパネルの一対の絶縁性基板間に存在する
空気層との界面反射が考えられる。
【0010】このタッチパネルの透明導電膜と一対の絶
縁性基板間に存在する空気層との界面反射は、屈折率の
異なる二媒体間の界面を透過する光が、界面の反射に伴
って光量を損失することに基づいており、界面の透過率
T及び反射率Rは、二媒体の入射側媒体の屈折率を
1、連続する次の媒体の屈折率をn2とすれば、次式で
表わされる。
【0011】透過率T=4n12/(n1+n22 反射率R=((n1−n2)/(n1+n2))2 ここで、反射率Rに着目すると、n1とn2の差(n1
2)が大きくなれば反射率Rが大きくなり、結果とし
て透過率Tが小さくなるため、表示画面が暗くなる。
【0012】このような問題点を解決するため、特開平
8−195138号公報に開示されているように、タッ
チパネルの透明導電膜の表面に反射防止膜を形成する方
法が提案されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】前述した特開平8−1
95138号公報に開示されている方法では、透明導電
膜の全面に反射防止膜を形成しているため、一対の透明
導電膜間の接触抵抗が増加し、タッチパネルの入力感度
が低下するという問題点がある。
【0014】この問題点は、タッチパネルの回路を工夫
することで補償することができるが、その場合、新たな
回路を開発しなければならず、多大な時間と開発費を必
要とする。
【0015】本発明は、以上のような従来の問題点に鑑
みなされたものであって、タッチパネルの入力感度を低
下させることなく、表示素子上に配置した場合には、明
るい表示画面を得ることができるタッチパネルを提供す
ることを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明の請求項1記載のタッチパネルは、透明
導電膜を形成した一対の絶縁性基板が空気層を介して貼
り合わされてなり、表示素子上に配置して、前記表示素
子の入力素子として用いられる抵抗膜方式のタッチパネ
ルにおいて、前記透明導電膜上における前記表示素子の
各画素上に、反射防止膜が選択的に設けられていること
を特徴としている。
【0017】請求項2記載のタッチパネルは、請求項1
記載のタッチパネルにおいて、前記反射防止膜が島状に
設けられていることを特徴としている。
【0018】請求項3記載のタッチパネルは、請求項1
記載のタッチパネルにおいて、前記反射防止膜が網目状
に設けられていることを特徴としている。
【0019】請求項4記載のタッチパネルは、請求項1
乃至請求項3の何れか1項に記載のタッチパネルにおい
て、前記表示素子の各画素上に存在する前記反射防止膜
の面積は、前記各画素の面積に対して、10%乃至90
%に設定されていることを特徴としている。
【0020】請求項5記載のタッチパネルは、請求項1
乃至請求項4の何れか1項に記載のタッチパネルにおい
て、前記反射防止膜のピッチは、前記画素のピッチに対
して、n=1以上の整数とするとき、n分の1に設定さ
れていることを特徴としている。請求項6記載のタッチ
パネルは、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の
タッチパネルにおいて、前記反射防止膜が設けられてい
ない部分で入力を感知することを特徴としている。
【0021】本発明のタッチパネルによれば、透明導電
膜上に、反射防止膜が選択的に設けられていることによ
り、反射防止膜によって表示画面を明るくすることがで
きるとともに、反射防止膜が設けられていない部分で入
力を感知することができるため、一対の透明導電膜間の
接触抵抗を増加させることがないことから、入力感度を
低下させることがない。
【0022】さらに、反射防止膜が島状に設けられてい
ることにより、入力感度を低下させることなく、表示画
面を明るくすることができる。
【0023】さらに、反射防止膜が網目状に設けられて
いることにより、入力感度を低下させることなく、表示
画面を明るくすることができる。
【0024】また、表示素子の各画素上に存在する反射
防止膜の面積は、各画素の面積に対して、10%乃至9
0%に設定されていることにより、入力感度を低下させ
ることなく、表示画面を明るくすることができるととも
に、各画素毎における入力感度を均一にすることができ
る。
【0025】また、反射防止膜のピッチは、画素のピッ
チに対して、n=1以上の整数とするとき、n分の1に
設定されていることにより、入力感度を低下させること
なく、表示画面を明るくすることができるとともに、各
画素毎における入力感度をさらに均一にすることができ
る。
【0026】
【発明の実施の形態】図1乃至図11を用いて、本発明
の実施の形態について説明する。
【0027】(実施の形態1)図1乃至図3を用いて、
実施の形態1について説明する。図1は本発明に係わる
タッチパネルを示す断面図、図2は本発明に係わるタッ
チパネルを示す平面図、図3は反射防止膜の第1の形状
を示す説明図である。
【0028】図1及び図2に示すように、本発明に係わ
るタッチパネルは、厚さ0.7mmのガラス(屈折率
1.52)からなる絶縁性基板1上に、厚さ30nmの
ITO(屈折率1.90)からなる透明導電膜2aを形
成したものと、ポリエチレンテレフタレート(屈折率
1.60)等の高分子フィルムからなる絶縁性フレキシ
ブル基板3上に、厚さ30nmのITO(屈折率1.9
0)からなる透明導電膜2bを形成したものとが、スク
リーン印刷等によって形成される厚さ10μmのエポキ
シ樹脂等からなるスペーサー4を介して、両面接着テー
プ5によって貼り合わされている。
【0029】絶縁性基板1と絶縁性フレキシブル基板3
とは、スペーサー4によって10μmの間隔をおいて貼
り合わされているため、絶縁性基板1と絶縁性フレキシ
ブル基板3との間には、厚さ10μmの空気層6(屈折
率1.00)が存在している。
【0030】また、絶縁性基板1及び絶縁性フレキシブ
ル基板3には、スクリーン印刷等によって形成される銀
等からなる集電電極7が形成されている。
【0031】そして、透明導電膜2a及び2b上には、
反射防止膜8が、図3に示すように、オフセット印刷等
によって厚さ100nm、ピッチPd=100μm及び
間隔Dw=20μmで、一辺が80μmの正方形の島状
(以下、この形状を第1の形状と表記する)に形成され
ている。
【0032】反射防止膜8の形成方法は特に限定される
ものではなく、オフセット印刷、インクジェット印刷、
スプレー法またはフォトリソグラフィー法等によって形
成することができる。
【0033】反射防止膜8としては、屈折率1.41の
絶縁膜(東京応化製のMOF PCF−100 No.
64−2)、屈折率1.58の絶縁膜(ポリイミド)及
び屈折率1.68の絶縁膜(東京応化製のMOF Ti
−Si−INK−Film)を用いて3種類のタッチパ
ネルを作製し、比較例として、反射防止膜8を用いない
タッチパネルも作製し、この4種類のタッチパネルにつ
いて、波長550nmの光線透過率(以下、波長を省略
して光線透過率と表記する)及び明度L*を測定する。
【0034】この測定結果を表1に示す。明度L*は、
タッチパネル単体を標準白色板上に設置し、ミノルタ製
CM−1000で測定する。
【0035】
【表1】
【0036】表1に示すように、反射防止膜8を用いな
いタッチパネルについては、光線透過率が79.4%、
明度L*=86.1である。これに対して、屈折率1.
41の反射防止膜8を形成したタッチパネルについて
は、光線透過率が84.0%、明度L*=91.1であ
り、屈折率1.58の反射防止膜8を形成したタッチパ
ネルについては、光線透過率が80.8%、明度L*=
87.6であり、屈折率1.68の反射防止膜8を形成
したタッチパネルについては、光線透過率が80.2
%、明度L*=86.9である。
【0037】このように、本実施の形態に係わるタッチ
パネルは、3種類とも、島状に反射防止膜8を形成する
ことにより、光線透過率及び明度L*を向上させること
ができ、表示素子上に配置する場合には、明るい表示画
面を得ることができる。特に、屈折率1.41の反射防
止膜8を形成したタッチパネルは、良好な結果を示すこ
とが分かる。
【0038】(実施の形態2)図4乃至図6を用いて、
実施の形態2について説明する。図4は反射防止膜の第
2の形状を示す説明図、図5は反射防止膜の第3の形状
を示す説明図、図6は反射防止膜の第4の形状を示す説
明図である。
【0039】反射防止膜8以外は、実施の形態1と同様
にタッチパネルを作製する。反射防止膜8としては、屈
折率1.41の絶縁膜(東京応化製のMOF PCF−
100 No.64−2)を用いて厚さ100nmの正
方形を島状に形成することは実施の形態1と同一とす
る。
【0040】図4に示すように、反射防止膜8をピッチ
Pd=100μm及び間隔Dw=10μmで、一辺が9
0μmの正方形の島状(以下、この形状を第2の形状と
表記する)に形成したものと、図5に示すように、反射
防止膜8をピッチPd=100μm及び間隔Dw=40
μmで、一辺が60μmの正方形の島状(以下、この形
状を第3の形状と表記する)に形成したものと、図6に
示すように、反射防止膜8をピッチPd=100μm及
び間隔Dw=70μmで、一辺が30μmの正方形の島
状(以下、この形状を第4の形状と表記する)に形成し
たものとを作製し、実施の形態1で作製した第1の形状
に形成したものを含めて、この4種類のタッチパネルに
ついて、光線透過率及び明度L*を測定する。
【0041】この測定結果を表2に示す。明度L*は、
タッチパネル単体を標準白色板上に設置し、ミノルタ製
CM−1000で測定する。
【0042】さらに、表2には、これらの4種類のタッ
チパネルを反射型液晶表示素子上に配置して、入力感度
について評価した結果も示す。入力感度の評価は、人間
の感覚で判断し、入力感度の良好なものを○、入力感度
が若干劣るものを△とする。
【0043】また、反射型液晶表示素子には、画素ピッ
チP=200μm及び画素間隔D=10μmで、一辺が
190μmの正方形の画素がマトリクス状に配列されて
いるものを用いる。そして、各画素の面積に対する各画
素上に存在する反射防止膜8の面積の割合(以下、面積
割合と表記する)についても、表2に示す。
【0044】
【表2】
【0045】表2に示すように、第1の形状の反射防止
膜8を形成した場合、光線透過率が84.0%、明度L
*=91.1であり、入力感度は良好で、面積割合は7
1%である。第2の形状の反射防止膜8を形成した場
合、光線透過率が85.2%、明度L*=92.5であ
り、入力感度は若干劣り、面積割合は90%である。第
3の形状の反射防止膜8を形成した場合、光線透過率が
80.6%、明度L*=87.4であり、入力感度は良
好で、面積割合は40%である。第4の形状の反射防止
膜8を形成した場合、光線透過率が80.0%、明度L
*=86.8であり、入力感度は良好で、面積割合は1
0%である。
【0046】このように、面積割合が90%以上の場
合、入力感度が若干劣ってしまい、面積割合が10%以
下の場合、表示画面の明るさの向上が不十分なものとな
ってしまう。
【0047】したがって、面積割合は10%〜90%の
範囲から選択すれば、入力感度と表示画面の明るさとを
両立することができ、入力感度を優先させる場合には、
面積割合を少なくすればよく、表示画面の明るさを優先
させる場合には、面積割合を多くすればよい。
【0048】(実施の形態3)図7及び図8を用いて、
実施の形態3について説明する。図7は反射防止膜の第
5の形状を示す説明図、図8は反射防止膜の第6の形状
を示す説明図である。
【0049】反射防止膜8以外は、実施の形態1と同様
にタッチパネルを作製する。反射防止膜8としては、屈
折率1.41の絶縁膜(東京応化製のMOF PCF−
100 No.64−2)を用いて厚さ100nmの正
方形を島状に形成することは実施の形態1と同一とす
る。
【0050】図7に示すように、反射防止膜8をピッチ
Pd=150μm及び間隔Dw=30μmで、一辺が1
20μmの正方形の島状(以下、この形状を第5の形状
と表記する)に形成したものと、図8に示すように、反
射防止膜8をピッチPd=50μm及び間隔Dw=10
μmで、一辺が40μmの正方形の島状(以下、この形
状を第6の形状と表記する)に形成したものとを作製
し、実施の形態1で作製した第1の形状に形成したもの
を含めて、この3種類のタッチパネルについて、反射型
液晶表示素子上に配置して、入力感度及び各画素毎の入
力感度の均一性について評価し、表3に結果を示す。
【0051】入力感度の評価は、人間の感覚で判断し、
入力感度の良好なものを○、入力感度が若干劣るものを
△とする。入力感度の均一性についても、人間の感覚で
判断し、入力感度の均一性が良好なものを○、入力感度
の均一性が若干劣るものを△とする。
【0052】また、反射型液晶表示素子には、画素ピッ
チP=200μm及び画素間隔D=10μmで、一辺が
190μmの正方形の画素がマトリクス状に配列されて
いるものを用いる。
【0053】
【表3】
【0054】表3に示すように、第1の形状の反射防止
膜8を形成した場合、入力感度及び入力感度の均一性は
良好である。第5の形状の反射防止膜8を形成した場
合、入力感度は良好であるが、入力感度の均一性は若干
劣る。第6の形状の反射防止膜8を形成した場合、入力
感度及び入力感度の均一性は良好である。
【0055】このように、n=1以上の整数とすると
き、反射防止膜8のピッチPdは、表示素子の画素ピッ
チPのn分の1に設定することにより、入力感度の均一
性を向上させることができる。例えば、第1の形状であ
れば、反射防止膜8のピッチPdは、表示素子の画素ピ
ッチPの2分の1であり、第6の形状であれば、反射防
止膜8のピッチPdは、表示素子の画素ピッチPの4分
の1である。
【0056】これは、反射防止膜8のピッチPdを表示
素子の画素ピッチPのn分の1に設定することにより、
各画素上に存在する反射防止膜8の形状及び面積をすべ
て同一にすることができるため、各画素毎の入力感度を
等しくすることができるためである。
【0057】(実施の形態4)図9乃至図11を用い
て、実施の形態4について説明する。図9は反射防止膜
の第7の形状を示す説明図、図10は反射防止膜の第8
の形状を示す説明図、図11は反射防止膜の第9の形状
を示す説明図である。
【0058】反射防止膜8以外は、実施の形態1と同様
にタッチパネルを作製する。反射防止膜8としては、屈
折率1.41の絶縁膜(東京応化製のMOF PCF−
100 No.64−2)を用いて厚さ100nmに形
成することは実施の形態1と同一とする。
【0059】図9に示すように、反射防止膜8をピッチ
Pd=100μm及び間隔Dw=10μmで、一辺が1
00μmの正三角形の頂点に中心が存在するように、直
径90μmの円形の島状(以下、この形状を第7の形状
と表記する)に形成したものと、図10に示すように、
反射防止膜8をピッチPd=100μmで、直径100
μmの円に内接するような正六角形の島状(以下、この
形状を第8の形状と表記する)に形成したものと、図1
1に示すように、反射防止膜8をピッチPd=50μm
で、幅が26μmの線を組み合わせた格子状(以下、こ
の形状を第9の形状と表記する)に形成したものとを作
製し、この3種類のタッチパネルについて、光線透過率
及び明度L*を測定する。
【0060】この測定結果を表4に示す。明度L*は、
タッチパネル単体を標準白色板上に設置し、ミノルタ製
CM−1000で測定する。
【0061】さらに、表4には、これらの3種類のタッ
チパネルを反射型液晶表示素子上に配置して、入力感度
及び各画素毎の入力感度の均一性について評価した結果
も示す。
【0062】入力感度の評価は、人間の感覚で判断し、
入力感度の良好なものを○、入力感度が若干劣るものを
△とする。入力感度の均一性についても、人間の感覚で
判断し、入力感度の均一性が良好なものを○、入力感度
の均一性が若干劣るものを△とする。
【0063】また、反射型液晶表示素子には、画素ピッ
チP=200μm及び画素間隔D=10μmで、一辺が
190μmの正方形の画素がマトリクス状に配列されて
いるものを用いる。
【0064】
【表4】
【0065】表4に示すように、第7の形状の反射防止
膜8を形成した場合、光線透過率が84.7%、明度L
*=91.9であり、入力感度及び入力感度の均一性は
良好である。第8の形状の反射防止膜8を形成した場
合、光線透過率が84.8%、明度L*=92.0であ
り、入力感度及び入力感度の均一性は良好である。第9
の形状の反射防止膜8を形成した場合、光線透過率が8
4.9%、明度L*=92.1であり、入力感度及び入
力感度の均一性は良好である。
【0066】このように、反射防止膜8の形状が正方形
の島状以外の場合であっても、入力感度と表示画面の明
るさを両立させることができる。また、n=1以上の整
数とするとき、反射防止膜8のピッチPdは、表示素子
の画素ピッチPのn分の1に設定することにより、反射
防止膜8の形状が正方形の島状以外の場合であっても、
入力感度の均一性を向上させることができる。
【0067】したがって、反射防止膜8の形状は正方形
の島状に限定されるものではなく、円形、楕円形または
多角形の島状であってもよい。また、反射防止膜8の形
状は網目状であってもよい。
【0068】本実施の形態においては、反射防止膜8の
厚さをすべての形態で同一としたが、特に限定されるも
のではなく、表示画面の明るさと入力感度を両立できる
ように設定すればよい。また、反射防止膜8の材料につ
いても限定されるものではない。また、反射防止膜8を
透明導電膜2a及び2b上に形成したが、透明導電膜2
aまたは透明導電膜2bのどちらか一方にのみ形成する
ようにしてもよい。
【0069】
【発明の効果】以上の説明のように、本発明のタッチパ
ネルによれば、透明導電膜上に、反射防止膜が選択的に
設けられていることにより、表示画面を明るくすること
ができるとともに、一対の透明導電膜間の接触抵抗を増
加させることがないため、新たな回路を用いなくても、
入力感度を低下させることがない。本発明のタッチパネ
ルは、前記反射防止膜が設けられていない部分で入力を
感知する。
【0070】さらに、反射防止膜が島状に設けられてい
ることにより、新たな回路を用いなくても、入力感度を
低下させることがなく、表示画面を明るくすることがで
きる。
【0071】さらに、反射防止膜が網目状に設けられて
いることにより、新たな回路を用いなくても、入力感度
を低下させることがなく、表示画面を明るくすることが
できる。
【0072】また、表示素子の各画素上に存在する反射
防止膜の面積は、各画素の面積に対して、10%乃至9
0%に設定されていることにより、新たな回路を用いな
くても、入力感度を低下させることがなく、表示画面を
明るくすることができるとともに、各画素毎における入
力感度が均一なタッチパネルを得ることができる。
【0073】また、反射防止膜のピッチは、画素のピッ
チに対して、n=1以上の整数とするとき、n分の1に
設定されていることにより、新たな回路を用いなくて
も、入力感度を低下させることなく、表示画面を明るく
することができるとともに、各画素毎における入力感度
がさらに均一なタッチパネルを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるタッチパネルを示す断面図であ
る。
【図2】本発明に係わるタッチパネルを示す平面図であ
る。
【図3】反射防止膜の第1の形状を示す説明図である。
【図4】反射防止膜の第2の形状を示す説明図である。
【図5】反射防止膜の第3の形状を示す説明図である。
【図6】反射防止膜の第4の形状を示す説明図である。
【図7】反射防止膜の第5の形状を示す説明図である。
【図8】反射防止膜の第6の形状を示す説明図である。
【図9】反射防止膜の第7の形状を示す説明図である。
【図10】反射防止膜の第8の形状を示す説明図であ
る。
【図11】反射防止膜の第9の形状を示す説明図であ
る。
【図12】反射型液晶表示素子上にタッチパネルを配置
した場合の光線の状態について説明する断面図である。
【符号の説明】
1 絶縁性基板 2a、2b 透明導電膜 3 絶縁性フレキシブル基板 4 スペーサー 5 両面接着テープ 6 空気層 7 集電電極 8 反射防止膜 51 タッチパネル 52 反射型液晶表示素子 53 入射光 54 反射板 55 出射光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/03 - 3/037 H01H 13/70

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明導電膜を形成した一対の絶縁性基板
    空気層を介して貼り合わされてなり、表示素子上に配置
    して、前記表示素子の入力素子として用いられる抵抗膜
    方式のタッチパネルにおいて、前記透明導電膜上におけ
    る前記表示素子の各画素上に、反射防止膜が選択的に設
    けられていることを特徴とするタッチパネル。
  2. 【請求項2】前記反射防止膜が島状に設けられているこ
    とを特徴とする請求項1記載のタッチパネル。
  3. 【請求項3】前記反射防止膜が網目状に設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載のタッチパネル。
  4. 【請求項4】前記表示素子の各画素上に存在する前記反
    射防止膜の面積は、前記各画素の面積に対して、10%
    乃至90%に設定されていることを特徴とする請求項1
    乃至請求項3の何れか1項に記載のタッチパネル。
  5. 【請求項5】前記反射防止膜のピッチは、前記画素のピ
    ッチに対して、n=1以上の整数とするとき、n分の1
    に設定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項
    の何れか1項に記載のタッチパネル。
  6. 【請求項6】前記反射防止膜が設けられていない部分で
    入力を感知することを特徴とする請求項1乃至請求項5
    の何れか1項に記載のタッチパネル。
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