JP3516111B2 - 微小電流増幅回路とそれを用いた色識別センサ回路 - Google Patents
微小電流増幅回路とそれを用いた色識別センサ回路Info
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Description
における微小電流増幅回路のリーク電流補償、及びそれ
を用いた色識別センサ回路に関するものである。
幅回路において、半導体の接合分離構造を用いている場
合には、各接合部にリーク電流が生じる。このような回
路において、入力電流が微小な場合で、これを増幅して
出力端子に正確に伝達出力したい場合には、このリーク
電流が無視できなくなる。このような電流増幅回路とし
て、例えば、NPNトランジスタにより構成したミラー
回路を用いた場合には、出力段はNPNトランジスタの
コレクタとなるため、コレクタとサブストレート間にリ
ーク電流が生じる。
に、入力電流が微小な場合には、入出力特性に誤差が生
じる。また、一般に半導体集積回路においては、高温に
なるほどリーク電流が増加するために、高温になればな
るほど入出力の誤差が増大していく傾向がある。電流増
幅回路としてミラー回路の例を、図4(a)(b)に示
す。(a)はカレントミラー回路、(b)はベース電流
補償型カレントミラー回路である。Q1〜Q3はNPN
トランジスタである。いずれの回路も入力端子より入力
された電流を出力に伝達する回路構成である。ここで、
半導体集積回路においてトランジスタQ2はサブストレ
ートと接合分離された素子となるが、この接合面に生じ
るリーク電流がトランジスタQ2のコレクタ電流に加わ
り、あたかも出力電流が増加したかのような動作とな
る。そのため、入力電流が微小な場合には、特に顕著に
入出力電流の誤差が現れることとなる。図5には、NP
Nトランジスタにおいてリーク電流が発生する接合構造
を示している。
になされたものであり、半導体素子を用いたミラー回路
等の電流伝達回路における素子構造により生じるリーク
電流の影響をなくし、微小な入力電流であっても、ま
た、温度上昇があっても、電流伝達の入出力特性の良好
な微小電流増幅回路とそれを用いた色識別センサ回路を
提供することを目的とする。
に本発明は、入力端子に入力された電流を増幅して出力
端子に伝達する電流伝達回路と、上記出力端子を導出す
る半導体素子に生じるリーク電流を補償するミラー回路
からなるリーク電流補償回路とを備えた微小電流増幅回
路である。上記構成においては、電流伝達回路における
出力端子を導出する半導体素子に生じるリーク電流を、
リーク電流補償回路から流入させて補償するので、リー
ク電流によって出力電流に誤差が生じることがなくな
る。
る透過光又は反射光を受光し、色に応じて出力特性の異
なる複数の受光素子と、これらの受光素子による検出信
号が各々入力される上記微小電流増幅回路とから構成さ
れ、各微小電流増幅回路の出力を色識別に用いる色識別
センサ回路である。上記構成においては、色に応じて出
力特性の異なる複数の受光素子による検出信号が各々微
小電流増幅回路に入力され、各微小電流増幅回路の出力
でもって色識別を行う。検出信号が微小電流であり、ま
た、温度上昇による電流伝達回路でのリーク電流の増大
があっても、出力電流に誤差が生じなくなる。
例を図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施例
による微小電流増幅回路の回路図である。微小電流増幅
回路1は、入力端子2に入力された電流を増幅して出力
端子3に伝達する電流伝達回路4と、この電流伝達回路
4における出力端子3を導出する半導体素子であるトラ
ンジスタに生じるリーク電流を補償するリーク電流補償
回路5から構成される。電流伝達回路4は、ベース電流
補償型カレントミラー回路で構成されている。リーク電
流補償回路5は、トランジスタQ5,Q6を含むミラー
回路により構成されている。
ンジスタQ2とリーク電流補償回路5のトランジスタQ
4とを同一の素子で構成した場合に、それぞれのコレク
タに生じるリーク電流は等しくなり、リーク電流補償回
路5のトランジスタQ5,Q6で構成されるミラー回路
を通して、トランジスタQ4のコレクタに生じたリーク
電流をトランジスタQ2のコレクタに流入させること
で、トランジスタQ2のコレクタに生じたリーク電流を
打ち消すことができる。これにより、入出力特性の誤差
がなくなる。また、上記構成によれば、温度が変化して
リーク電流が増加した場合にも、同じ電流を流入させる
ことにより、リーク電流による誤差が生じなくなる。
組み込んだ色識別センサ回路の構成例を示す。色識別セ
ンサ回路11は、色の付いた被検出物12による透過光
又は反射光を受光する、色に応じて出力特性の異なる複
数のフォトダイオード等でなる受光素子13と、これら
の受光素子13による検出信号が各々入力される上記微
小電流増幅回路1を備え、さらに、この微小電流増幅回
路1の出力端に接続されたログアンプ14と、ログアン
プ14の出力をディジタル値に変換するA/Dコンバー
タ15と、コンバータ出力が入力され論理処理を行うC
PU16を備えている。受光素子13に対向し被検出物
12を挟んで発光ダイオード等の光源17が設けられて
いる。被検出物12は、受光素子13と光源17との間
に搬入される色の付いた用紙である。微小電流増幅回路
1には、図1に示したリーク電流補償回路5が含まれて
いる。複数の受光素子13としては、互いに感度の波長
特性が異なる(すなわち、色による出力特性が異なる)
ものを用い、各々から複数チャンネル(実施例では2チ
ャンネル)の検出信号を得る。
数チャンネルの電流出力が微小電流増幅回路1等を経
て、CPU16に入力されることで、その論理処理によ
り被検出物12の色を判定することができる。そして、
電流増幅回路1において、リーク電流が生じるとその電
流が誤差となり出力特性が悪化するが(変換領域が小さ
くなる)、このリーク電流をリーク電流補償回路により
補償することにより、変換領域の改善を行うことができ
る。リーク電流は半導体では10℃増すごとに2倍とな
るため高温で特に問題であるが、その点も解消される。
光素子13の出力電流は領域が広い(数μA〜+μA)
ために、ログアンプ14を用いてログ変換後の出力をモ
ニタすると、入力電流が比較的に小さい領域では、ログ
アンプ14のバイアス電流が相対的に大きく、この時
は、入力電流に対する誤差成分が大きくなり、正しい出
力が得られなくなる。この様子を図3に示す。そこで、
微小電流増幅回路1を用いてログアンプ14のバイアス
電流の影響を軽減させることにより、特性を改善するこ
とができる。
種々の変形が可能である。例えば、上記実施例の色識別
センサ回路11においては、2チャンネルの検出信号を
得る例を示したが、3チャンネル以上の検出信号を得る
ようにしてもよい。
回路によれば、電流伝達回路における半導体素子の構造
により生じるリーク電流をミラー回路からなる電流補償
回路により補償するようにしたので、リーク電流が生じ
ることによる出力電流の変動をなくすことができ、電流
伝達の入出力特性を改善することができ、また、これに
より微小な入力電流に対しても出力の変換誤差がなくな
る。また、温度上昇した場合であってもリーク電流の影
響による変換誤差の増加が現れなくなる。また、本発明
に係る色識別センサ回路によれば、色に応じて出力特性
の異なる複数の受光素子による検出信号を上記微小電流
増幅回路に入力するようにしているので、受光素子によ
る検出信号が微小電流であっても、また、温度上昇によ
り微小電流増幅回路における半導体素子のリーク電流が
増大しても、出力電流に誤差が生じなくなり、正確な色
識別が可能となる。
路図である。
路の構成例を示す図である。
る。
ある。
接合を示す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 入力端子に入力された電流を増幅して出
力端子に伝達する電流伝達回路と、上記出力端子を導出
する半導体素子に生じるリーク電流を補償するミラー回
路からなるリーク電流補償回路とを備えたことを特徴と
する微小電流増幅回路。 - 【請求項2】 色の付いた被検出物による透過光又は反
射光を受光し、色に応じて出力特性の異なる複数の受光
素子と、これらの受光素子による検出信号が各々入力さ
れる請求項1記載の微小電流増幅回路とから構成され、
各微小電流増幅回路の出力を色識別に用いることを特徴
とする色識別センサ回路。
Priority Applications (1)
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JP09913196A JP3516111B2 (ja) | 1996-03-27 | 1996-03-27 | 微小電流増幅回路とそれを用いた色識別センサ回路 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09266418A JPH09266418A (ja) | 1997-10-07 |
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Family
ID=14239198
Family Applications (1)
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JP09913196A Expired - Fee Related JP3516111B2 (ja) | 1996-03-27 | 1996-03-27 | 微小電流増幅回路とそれを用いた色識別センサ回路 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3516111B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102403963A (zh) * | 2010-09-13 | 2012-04-04 | 三菱电机株式会社 | 功率放大器 |
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1996
- 1996-03-27 JP JP09913196A patent/JP3516111B2/ja not_active Expired - Fee Related
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