JP3516064B2 - 2−アルコキシ−4−ヒドラジノピリミジン化合物及び5−アルコキシ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−c]ピリミジン−3(2H)−チオン化合物の製造におけるそれらの利用 - Google Patents

2−アルコキシ−4−ヒドラジノピリミジン化合物及び5−アルコキシ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−c]ピリミジン−3(2H)−チオン化合物の製造におけるそれらの利用

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は2−アルコキシ−4−ヒドラジノピリミジン
化合物及び5−アルコキシ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−
c]ピリミジン−3(2H)−チオン化合物の製造におけ
るそれらの利用に関する。
有力な除草剤である5−アルコキシ[1,2,4]トリア
ゾロ[1,5−c]ピリミジン−2−スルホンアミド化合
物は米国特許第5,163,995号に記載されており、適当に
置換された2−アルキルチオ−4−ヒドラジノピリミジ
ン化合物から多段階法において製造されることがそこに
開示されている。製造は二硫化炭素を用いた環化、転位
及び置換されたアルカンチオールと反応して除去するこ
とができるエレチン性非置換化合物の存在下でアルキル
チオ部分がアルコキシ部分で置換される置換反応を必要
とする。この方法は冗長で所望の生成物を中程度の収率
でしか与えず、副生成物であるアルキルチオエチル部分
−含有化合物を生じ、これは廃棄物として処理しなけれ
ばならない。除草性5−アルコキシ[1,2,4]トリアゾ
ロ[1,5−c]ピリミジン−2−スルホンアミド化合物
の製造のための改良法は、その製造に有用な中間体の製
造のための改良法も含めて非常に価値があり、改良法の
実行に必要であろう出発材料及び中間体も同様である。
いくつかの2−アルコキシ−4−ヒドラジノピリミジ
ン化合物は当該技術分野において既知であり、化学的中
間体として有用であることが知られている(例えばChe
m.Pharm.Bull.,17,1467−78(1969)及びJ.Chem.Soc.19
70,2661−66)。しかし除草性N−(置換フェニル)−
5−アルコキシ(7−もしくは8−ハロ)−[1,2,4]
トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2−スルホンアミ
ド化合物の製造に必要なハロゲン化2−アルコキシ−4
−ヒドラジノピリミジン化合物は記載されたことがな
い。5−アルコキシ−1,2,4−トリアゾロ−[4,3−c]
ピリミジン−3(2H)−チオン化合物は当該技術分野に
おいて記載されたことがない。
以前には未知であった2−アルコキシ−(5−もしく
は6−ハロ)−4−ヒドラジノピリミジン化合物が今回
製造され、これらの化合物は他の置換2−アルコキシ−
4−ヒドラジノピリミジン化合物と共に、以前には未知
であった置換5−アルコキシ−1,2,4−トリアゾロ[4,3
−c]ピリミジン−3(2H)−チオン化合物の製造に有
用であることが見いだされた。後者の製造は2−アルコ
キシ−4−ヒドラジノピリミジン化合物の二硫化炭素及
び酸化剤を用いた環化により行われた。2−アルコキシ
−(5もしくは6−ハロ)−4−ヒドラジノピリミジン
化合物及びそれらから製造される5−アルコキシ−1,2,
4−トリアゾロ[4,3−c]ピリミジン−3(2H)−チオ
ン化合物は除草性5−アルコキシ−[1,2,4]トリアゾ
ロ[1,5−c]ピリミジン−2−スルホンアミド化合物
の製造の中間体として有用であることが見いだされた。
その結果としての、これらの除草剤の製造のための方法
は以前に記載の方法より経済的であり、容易に行われ
る。
本発明は式I: [式中、 RはCH3又はC2H5を示し、 Y及びZの一方はF、Cl又はBrを示し、他方はHを示
す] の2−アルコキシ−4−ヒドラジノピリミジン化合物を
含む。
Y及びZの一方がFを示し、他方がHを示す式Iの化
合物が最も多くの場合に好ましい。他の場合にはY及び
Zの一方がClを示し、他方がHを示す化合物が好まし
い。
本発明はさらに式I: [式中、 Y及びZの一方はF、Cl、Br、R'又はOR'を示し、他方
はHを示し、 R及びR'はそれぞれ独立してCH3又はC2H5を示す] の2−アルコキシ−4−ヒドラジノピリミジン化合物
の、式II: [式中、R、Y及びZは上記で定義された通りである] の対応する5−アルコキシ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−
c]ピリミジン−3(2H)−チオン化合物の製造のため
の利用の方法を含み、その方法は該2−アルコキシ−4
−ヒドラジノピリミジン化合物を少なくとも1モルの二
硫炭素及び場合によりpKaが9.4〜11.4のトリアルキルア
ミン化合物と、適した不活性液体媒体中で、0℃〜40℃
の温度で合わせ、次いで0℃〜40℃の温度で少なくとも
1当量の適した酸化剤を加えて該5−アルコキシ−1,2,
4−トリアゾロ[4,3−c]ピリミジン−3(2H)−チオ
ン化合物を、あるいはトリアルキルアミン化合物を用い
る場合、そのトリアルキルアンモニウム塩を形成するこ
とを特徴とする。
トリアルキルアミン化合物が用いられる場合、式III: [式中、R1、R2及びR3はそれぞれ独立してC1−C4アルキ
ル又はベンジルを示すか、あるいはR1、R2及びR3の2つ
が一緒になって式−(CH2−、−(CH2−、O
(C2H4−)又はCH3N(C2H4−)の部分を示すか、あ
るいはR1、R2及びR3の3つすべてが一緒になって式N
(C2H4−)の部分を示す] のトリアルキルアミンが一般的に好ましく、トリエチル
アミンが通常用いられる。酸化剤として過酸化水素を用
いるのが典型的に好ましい。
方法において場合により得られるトリアルキルアンモ
ニウム塩誘導体は式IIの化合物と、式IIIの化合物のよ
うなpKaが9.4〜11.4のトリアルキルアミン化合物の付加
物である。これらの塩を有機又は無機酸を用いて酸性化
し、式IIの5−アルコキシ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−
c]ピリミジン−3(2H)−チオン化合物を得ることが
できる。トリアルキルアンモニウム塩誘導体をベンジル
ハライド又はC2−C4アルキルハライド直接処理し、式I
V: [式中、R、Y及びZは上記で定義された通りであり、
R4はベンジル又はC2−C4アルキルを示す] の3−ヒドロカルビルチオ−5−アルコキシ−1,2,4−
トリアゾロ[4,3−c]ピリミジン化合物を得ることも
できる。
本発明の利用法により製造される化合物は式II: [式中、 Y及びZの一方はF、Cl、Br、R'又はOR'を示し、他方
はHを示し、 R及びR'はそれぞれ独立してCH3又はC2H5を示す] の5−アルコキシ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−c]ピリ
ミジン−3(2H)−チオン化合物及びそれらのトリアル
キルアンモニウム塩であり、その塩は該化合物とpKaが
9.4〜11.4のトリアルキルアミン化合物の付加物であ
る。
Y及びZの一方がF、Cl又はBrを示し、他方がHを示
す式IIの化合物が一般に好ましく、通常フッ素化化合物
がより好ましく、塩素化化合物が好ましい場合もある。
式III: [式中、R1、R2及びR3はそれぞれ独立してC1−C4アルキ
ル又はベンジルを示すか、あるいはR1、R2及びR3の2つ
が一緒になって式−(CH2−、−(CH2−、O
(C2H4−)又はCH3N(C2H4−)の部分を示すか、あ
るいはR1、R2及びR3の3つすべてが一緒になって式N
(C2H4−)の部分を示す] のアミンの付加物であるトリアルキルアンモニウム塩が
一般に好ましく、トリエチルアミンの付加物である塩が
より好ましい。
本発明のハロゲン化2−アルコキシ−4−ヒドラジノ
ピリミジン化合物は式I: [式中、Rはメチル又はエチルを示し、Y及びZの一方
はフッ素、塩素又は臭素を示し、他方は水素を示す] の化合物である。これらの化合物はアルコキシ部分がメ
トキシ又はエトキシであり、1つの臭素、塩素又はフッ
素置換基が5−もしくは6−位にある2−アルコキシ−
4−ヒドラジノピリミジン化合物として記述することが
できる。この記述の化合物は2−エトキシ−5−(フル
オロ、クロロもしくはブロモ)−4−ヒドラジノピリミ
ジン、2−メトキシ−5−(フルオロ、クロロもしくは
ブロモ)−4−ヒドラジノピリミジン、2−エトキシ−
6−(フルオロ、クロロもしくはブロモ)−4−ヒドラ
ジノピリミジン及び2−メトキシ−6−(フルオロ、ク
ロロもしくはブロモ)−4−ヒドラジノピリミジンであ
る。通常フッ素化化合物が好ましいが、塩素化化合物が
好ましい場合もある。
いくつかの場合、Chemical Abstractsは式Iの化合
物を4−ヒドラジノ化合物ではなく6−ヒドラジノ化合
物と命名している。Chemical Abstracts名にかかわら
ず本発明の化合物は式Iの化合物であるが、本明細書で
は化合物を一般的記載において4−ヒドラジノ化合物と
呼ぶ。
いくつかの特に好ましい化合物には5−フルオロ−4
−ヒドラジノ−2−メトキシピリミジン、5−クロロ−
4−ヒドラジノ−2−メトキシピリミジン、2−エトキ
シ−4−フルオロ−6−ヒドラジノピリミジン、及び4
−クロロ−2−エトキシ−6−ヒドラジノピリミジンが
含まれる。
式Iの2−アルコキシ−5−ハロ−4−ヒドラジノピ
リミジン化合物は2,4−ジメトキシ−5−(フルオロ、
クロロもしくはブロモ)ピリミジン又は2,4−ジエトキ
シ−5−(フルオロ、クロロもしくはブロモ)ピリミジ
ンから、ヒドラジンハイドレート及びトリエチルアミン
を用いた処理により製造することができる。同様にして
2−アルコキシ−6−(フルオロ、クロロもしくはブロ
モ)−4−ヒドラジノピリミジン化合物は対応する4,6
−ジハロ−2−メトキシピリミジン又は4,6−ジハロ−
2−エトキシピリミジン化合物からヒドラジンハイドレ
ート及びトリエチルアミンを用いた処理により製造する
ことができる。反応は、水、あるいはアセトニトリルな
どの溶媒中で、0℃〜40℃の温度において、1モルのト
リエチルアミン及び1モルよりわずかに過剰のヒドラジ
ンハイドレートを用いて最も良く行われる。所望の式I
の2−アルコキシ−5−ハロ−4−ヒドラジノピリミジ
ン及び2−アルコキシ−6−ハロ−4−ヒドラジノピリ
ミジン化合物は、水を添加して沈澱を促進し、濾過、遠
心又は抽出により沈澱を回収することにより回収するこ
とができる。しかし多くの場合にこれらの化合物は回収
及び/又は精製をせずに中間体として用いることができ
る。式Iの他の化合物は当該技術分野において既知の出
発材料から同様にして製造することができる。
式Iの置換2−アルコキシ−4−ヒドラジノピリミジ
ン類は、式II: [式中、Rはメチル又はエチルを示し、Y及びZの一方
はフッ素、塩素、臭素、メチル、エチル、メトキシ又は
エトキシを示し、他方は水素を示す] の対応して置換された5−アルコキシ−1,2,4−トリア
ゾロ[4,3−c]ピリミジン−3(2H)−チオン化合物
ならびにそれらのトリアルキルアンモニウム塩の製造に
有用であることが見いだされた。トリアルキルアンモニ
ウム塩は式IIの化合物、及び式III: [式中、R1、R2及びR3はそれぞれ独立して炭素数が1〜
4のアルキル又はベンジルを示すか、あるいはR1、R2
びR3の2つが窒素原子と一緒になってピロリジン、ピペ
リジン、モルホリン又はN−メチルピペラジンを示す
か、あるいはR1、R2及びR3の3つすべてが窒素原子と一
緒になって1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタンを示
す]のトリアルキルアミン化合物を含むがそれだけに限
定されることはない、pKaが9.4〜11.4のトリアルキルア
ミン化合物の付加物とみなすことができる。
方法は多くの場合、Y及びZの一方がフッ素を示し、
他方が水素を示す式IIの化合物及びそれらのトリアルキ
ルアンモニウム塩の製造のために特に興味深い。通常最
終生成物として式IIの化合物を得るのが好ましい。トリ
アルキルアンモニウム塩誘導体が得られる場合、式III
のR1、R2及びR3のそれぞれがエチルを示す誘導体(トリ
エチルアンモニウム塩)を得るのが典型的に好ましい。
式IIの化合物は本明細書において3(2H)−チオン化
合物として命名され、描かれている。それらは2つの構
造がケト−エノール型異性体であり、それらは動的平衡
にあるので、式IIAの3−チオール化合物として同様に
命名され、描かれることができる。
この利用法に含まれる方法は、Rがメチル又はエチル
を示し、Y及びZの1つがフッ素、塩素、臭素、メチ
ル、エチル、メトキシ又はエトキシを示し、他が水素を
示す式Iの2−アルコキシ−4−ヒドラジノピリミジン
化合物を少なくとも1モルの二硫化炭素と合わせること
により行うことができる。これらの試薬はいずれの順序
で合わせることもでき、R1、R2及びR3がそれぞれ独立し
て炭素数が1〜4のアルキル又はベンジルを示すか、あ
るいはR1、R2及びR3の2つが窒素原子と一緒になってピ
ロリジン、ピペリジン、モルホリン又はN−メチルピペ
ラジンを示すか、あるいはR1、R2及びR3の3つすべてが
窒素原子と一緒になって1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]
オクタンを示す式IIIのトリアルキルアミン化合物のよ
うな、pKaが9.4〜11.4のトリアルキルアミンの不在下又
は存在下で合わせることができる。反応物及び場合によ
りトリアルキルアミン化合物は適した不活性液体媒体中
で、0℃〜40℃の温度で合わせる。他の強塩基、例えば
アルカリ金属水酸化物、アルコキシド及びフェノキシド
が式Iの化合物の1モル当たり最高1モルまで存在する
ことができる。1モルより多くを用いると、所望の式II
の生成物が転位し、高収率で回収することができない。
短時間の反応時間の後、過酸化水素などの酸化剤を0℃
〜40℃の温度で混合物に加える。典型的には、得られる
混合物を撹拌し、確実に十分混合する。反応は迅速に進
行して所望の式IIの5−アルコキシ−1,2,4−トリアゾ
ロ[4,3−c]ピリミジン−3(2H)−チオン化合物、
又はトリアルキルアミン化合物が用いられる場合はそれ
らのトリアルキルアンモニウム塩が形成される。異なる
強塩基が存在する場合、式IIの化合物の少なくとも一部
が対応する塩の形態で得られ、式IIの化合物を回収する
ために混合物を酸性化しなければならない。
式Iの化合物から式IIの化合物への変換は、3つの別
々の化学反応段階で起こることが仮定される。式: のジチオカルバゾン酸(dithiocarbazoic acid)化合
物又はジチオカルバゾン酸化合物のトリアルキルアンモ
ニウム塩が最初に中間体として形成される。ジチオカル
バゾン酸化合物又はその塩は、次いで酸化剤と反応し、
硫黄元素及び式: のイソチオシアナート化合物を形成し、その化合物が所
望の式IIの化合物に環化する。トリアルキルアミン化合
物が存在する場合、それは得られる式IIの化合物と反応
し、トリアルキルアンモニウム塩を与える。アルカリ金
属水酸化物又はアルコキシドが存在すると、式IIの化合
物の少なくともいくらかはアルカリ金属塩の形態であ
る。しかし特許請求する利用法の作業性は、記載の仮定
の真実性に依存しない。
利用法をトリアルキルアミン化合物を添加せずに行う
のが多くの場合に好ましく、その場合生成物は式IIの化
合物である。しかし1モルの式Iの2−アルコキシ−4
−ヒドラジノピリミジン化合物当たり少なくとも1モル
量の、式IIIのトリアルキルアミンのようなpKaが9.4〜1
1.4のトリアルキルアミンの存在下で方法を行うのが好
ましい場合もある。トリエチルアミンが好ましいトリア
ルキルアミンである。トリアルキルアミンが用いられる
場合、一般に式IIの化合物のトリアルキルアンモニウム
塩の形態が生成物として得られる。一般に1〜2モルの
トリアルキルアミンが用いられる。
ジチオカルバミン酸化合物をイソチオシアナート化合
物に変換することができるいずれの酸化剤も用いること
ができる。適した酸化剤には過酸化水素、臭素などのハ
ロゲン、過酢酸などの過酸、アセチルパーオキシドなど
のジアシルパーオキシド、t−ブチルパーオキシドなど
のアルキルパーオキシドなどが含まれる。しかし過酸化
水素が優れていることが見いだされ、非常に好ましい。
1モルの2−アルコキシ−4−ヒドラジノピリミジン化
合物当たり少なくとも1モル(1当量)の過酸化水素が
必要であり、典型的に最高3モルが用いられる。大過剰
の過酸化水素は副生成物の形成を促進し、避けなければ
ならない。一般に1〜2モルを用いるのが好ましく、1.
1〜1.5モルを用いるのがより好ましい。
一般に二硫化炭素は1モルの2−アルコキシ−4−ヒ
ドラジノピリミジン化合物当たり少なくとも1モルの量
で用いられる。典型的には1〜5モルが用いられる。多
くの場合、1〜3モルを用いるのが好ましく、1.1〜2
モルを用いるのがより好ましい。
適した不活性液体媒体は、方法の出発材料、中間体又
は生成物と認められる程の反応をせず、反応物及び中間
体の少なくとも一部が可溶性である媒体である。溶媒は
いくらかの割合で水と混和性であるのが通常望ましい。
適した溶媒にはアセトニトリル、ジオキサン、メタノー
ル、エタノール、2−プロパノール、1,2−ジメトキシ
エタン、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチル−2
−ピロリドンなどが含まれ、単独で用いられるか、又は
水で希釈される。多くの場合にアセトニトリルが好まし
く、アセトニトリルと水の混合物がより好ましい。メタ
ノール及びエタノールが好ましいこともある。水が用い
られる場合、1:10〜20:1の溶媒:水の比率を用いること
ができる。一般に1:3〜10:1の溶媒:水の比率が好まし
く、多くの場合1:1〜4:1の比率がより好ましい。いくつ
かの場合には2:1の比率が最も好ましい。水は二硫化炭
素を含む反応と関連して、及び/又は酸化剤を含む反応
と関連して加えることができる。
本発明の利用法は周囲温度で十分に進行し、一般に0
℃〜40℃の温度で行われる。多くの場合20℃〜30℃の温
度が好ましい。そのような低温及び便利な温度で方法を
行うことができるという事実は、二硫化炭素が非常に引
火性の材料なので、重要な特徴である。
トリアルキルアミン化合物が用いられない場合に方法
により製造される式IIの化合物は典型的に、それらが形
成された時に反応混合物から沈澱する。それらは、必要
なら確実に完全に沈澱させるために水を加え、式IIの化
合物と硫黄元素の混合物である固体を濾過又は遠心によ
り回収することにより回収することができる。混合物を
乾燥溶媒(dry solvent)を用いた抽出及び空気乾燥を
含む従来の方法で乾燥することができる。硫黄及び他の
不純物は、二硫化炭素を用いた抽出、再結晶、液体クロ
マトグラフィーなどの従来の方法により除去することが
できる。
本発明の方法をトリアルキルアミン化合物の存在下で
行う場合に製造される式IIの化合物のトリアルキルアン
モニウム塩誘導体は、多様な手段で回収することができ
る。例えばそれらを完全に溶解するのに十分な水を加え
(必要なら)、濾過して硫黄元素を除去し、次いで水及
び溶媒を蒸発させることにより塩を回収することができ
る。別の場合、溶媒を濾過又は蒸発により除去し、塩と
硫黄元素の混合物を得、二硫化炭素を用いた抽出により
硫黄を除去することができる。最初に得られる生成物を
抽出又は溶媒からの再結晶などの従来の方法により精製
することができる。
式IIの化合物又はそれらのトリアルキルアンモニウム
塩の製造のために、2−アルコキシ−4−ヒドラジノピ
リミジン化合物を、さらにそれらの製造を含む方法にお
いて用いるのが多くの場合便利である。本発明のこの実
施態様の場合、最初に式Iの2−アルコキシ−4−ヒド
ラジノピリミジン化合物を適した2,4−ジ(メトキシも
しくはエトキシ)−5−(置換)ピリミジン、2−(メ
トキシもしくはエトキシ)−4−ハロ−6−(置換)ピ
リミジン化合物、又は他の適した2−(メトキシもしく
はエトキシ)ピリミジン中間体から、ヒドラジン及び式
IIIのトリアルキルアミン化合物のようなトリアルキル
アミン化合物で処理することにより製造する。一般に反
応はアセトニトリルなどの有機溶媒中で、又は水と有機
溶媒の混合物中で、0℃〜40℃の温度で行われる。1モ
ルの2−(メトキシもしくはエトキシ)ピリミジン化合
物当たり1モルのトリアルキルアミン及び1モルよりわ
ずかに過剰のヒドラジンが一般に用いられる。得られる
生成物及び副生成物が少なくとも部分的に溶液に残るよ
うに、アセトニトリルと水の混合物を用いるのが多くの
場合に好ましい。得られる式Iの2−アルコキシ−4−
ヒドラジノピリミジン化合物を含む生成物混合物を次い
で、さらに回収又は単離することなく二硫化炭素及び過
酸化水素で処理して式IIの5−アルコキシ−1,2,4−ト
リアゾロ[4,3−c]ピリミジン−3(2H)−チオン化
合物を得る。反応は本質的に上文に記載の通りに行われ
る。少なくとも1モルの二硫化炭素及び少なくとも1モ
ルの酸化剤、好ましくは過酸化水素を用い、反応は式II
Iの化合物のようなトリアルキルアミン化合物の不在下
又は存在下で、0〜40℃の温度で行う。反応は単離され
た固体の形態の式Iの2−アルコキシ−4−ヒドラジノ
ピリミジン化合物を用いて出発する対応する反応と同様
に進行し、所望の式IIの5−アルコキシ−1,2,4−トリ
アゾロ[4,3−c]ピリミジン−3(2H)−チオン化合
物、又はトリアルキルアミンが用いられる場合はそれら
のトリアルキルアンモニウム塩が得られる。
トリアルキルアミンが用いられる場合に得られる式II
の化合物のトリアルキルアンモニウム塩は、多くの場合
に式IIの対応する化合物に変換するのが望ましい。これ
は有機又は無機酸の添加により行うことができる。本質
的にpKaが8より低いいずれの酸も用いることができ、
塩酸又は酢酸などの安価で容易に入手できる酸が典型的
に用いられる。反応は典型的に水中で、又は有機溶媒と
水の混合物中で行われる。一般に式IIの化合物はそれが
形成された時に沈澱する。確実に完全に沈澱させるため
に必要な場合は追加の水を加えることができる。塩が製
造された媒体中で反応を行うのが便利な場合が多く、そ
の媒体は通常アセトニトリル及び水の混合物であるのが
好ましい。いずれの硫黄元素も典型的に酸性化の前に濾
過又は二硫化炭素を用いた抽出により除去する。沈澱す
る式IIの化合物は濾過又は遠心などの従来の方法により
回収することができ、従来の方法により乾燥することが
できる。それらは抽出又は溶媒からの再結晶などの従来
の方法により精製することができる。
式IIの化合物をトリアルキルアンモニウム塩誘導体に
変換するのが望ましい場合もある。これは化合物をアセ
トニトリルなどの有機溶媒に溶解し、少なくとも1モル
の式IIIのトリアルキルアミン化合物のようなpKaが9.4
〜11.4のトリアルキルアミンを加えることにより容易に
行われる。式IIの化合物が可溶性であるがトリアルキル
アンモニウム塩が不溶性の溶媒を選ぶと、塩は沈澱し、
濾過又は遠心により回収することができる。塩は従来の
方法により乾燥することができる。アセトニトリルと水
の1:1の混合物などの塩が可溶性の溶媒を選ぶと、塩は
溶液中に残り、その形態で用いることができる。さらに
トリアルキルアンモニウム塩形成は、式IIの化合物から
副生成物である硫黄元素を除去するために用いることが
できる。これを行うために、上文に記載したような硫黄
元素との混合物の形態の式IIの化合物を、トリアルキル
アンモニウム塩が可溶性の反応媒体中でトリアルキルア
ンモニウム塩に変換し、得られる混合物を濾過して硫黄
元素を除去し、酸の添加により式IIの化合物を回収す
る。
式IIの化合物のトリアルキルアンモニウム塩誘導体は
多くの場合、回収して、又は回収せずに、さらに反応さ
せるための中間体として用いられる。これらの化合物は
多くの場合、例えば式IV: [式中、R、Y及びZは上文で式IIの化合物の場合に定
義された通りであり、R4はベンジル又は炭素数が2〜4
のアルキルを示す] の3−ヒドロカルビルチオ−5−アルコキシ−1,2,4−
トリアゾロ[4,3−c]ピリミジン誘導体に変換され
る。これは塩をベンジルハライド又は炭素数が2〜4の
アルキルハライド、例えばベンジルクロリド又はエチル
ブロミド、あるいは実質的に同等のベンジル化又はアル
キル化剤を用い、当該技術分野における通常の熟練者に
周知の関連アルキル化反応に関して報告されている条件
と本質的に同じ反応条件下で処理することにより行われ
る。かくして塩及びヒドロカルビルハライドを、塩が少
なくとも部分的に溶解性の溶媒、例えばアセトニトリル
/水、メタノール又はエタノール中で合わせ、混合物を
放置するか、又は40℃〜80℃に加熱する。過剰の加熱及
び大過剰のトリアルキルアミン化合物は望ましくない副
反応に導く。得られる式IVの化合物は濾過又は溶媒の蒸
発などの従来の方法により回収することができ、液体ク
ロマトグラフィー、溶媒からの再結晶又は抽出などの従
来の方法により容易に精製することができる。
同様に式IIの化合物は、それらを式IIIのトリアルキ
ルアミン化合物のようなトリアルキルアミン化合物で、
又は他の弱い求核性塩基で処理し、得られる塩をベンジ
ルハライド又は炭素数が2〜4のアルキルハライド、あ
るいはそれらの実質的同等物を用いて上文に記載の条件
と本質的に同じ反応条件下で処理することにより式IVの
化合物に変換することができる。
本発明の利用法に含まれる方法により製造されるRが
メチル又はエチルを示し、Y及びZの1つがフッ素、塩
素、臭素、メチル、エチル、メトキシ又はエトキシを示
し、他が水素を示す式IIの5−アルコキシ−1,2,4−ト
リアゾロ[4,3−c]ピリミジン−3(2H)−チオン化
合物、ならびに式IIの化合物と式IIIの化合物のようなp
Kaが9.4〜11.4のトリアルキルアミン化合物の付加物で
あるトリアルキルアンモニウム塩は、新規である。その
ような化合物は、アルコキシ基がメトキシ又はエトキシ
であり、7−又は8−位にハロゲン、アルキル又はアル
コキシ置換基が1つある5−アルコキシ−1,2,4−トリ
アゾロ[4,3−c]ピリミジン−3(2H)−チオン化合
物、ならびにこれらの化合物とトリアルキルアミン化合
物の反応生成物として特徴づけられる。多くの場合に5
−アルコキシ−(7−もしくは8−フルオロ、クロロも
しくはブロモ)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−c]ピリミ
ジン−3(2H)−チオン化合物が好ましい。この好まし
い種類の式IIの化合物には5−エトキシ−7−(フルオ
ロもしくはクロロ)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−c]ピ
リミジン−3(2H)−チオン、5−メトキシ−7−(フ
ルオロもしくはクロロ)−1,2,4−トリアゾロ[4,3−
c]ピリミジン−3(2H)−チオン、5−エトキシ−8
−(フルオロもしくはクロロ)−1,2,4−トリアゾロ
[4,3−c]ピリミジン−3(2H)−チオン及び5−メ
トキシ−8−(フルオロもしくはクロロ)−1,2,4−ト
リアゾロ[4,3−c]ピリミジン−3(2H)−チオンが
含まれる。フルオロ化合物が一般に最も興味深いが、ク
ロロ化合物が好ましい場合もある。式IIIのトリアルキ
ルアミンから誘導されるトリアルキルアンモニウム塩が
好ましい塩であり、トリエチルアンモニウム塩が最も好
ましい。
式IIの5−アルコキシ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−
c]ピリミジン−3(2H)−チオン化合物は非常に安定
というわけではなく、固体の状態においても放置すると
分解する傾向がある。これらの化合物を製造の直後に他
のもっと安定な化合物の合成における中間体として用い
るのが好ましい。
本発明の方法で製造される5−アルコキシ−1,2,4−
トリアゾロ[4,3−c]ピリミジン−3(2H)−チオン
化合物は式V: [式中、Rはメチル又はエチルを示し、Y及びZの1つ
はフルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、エチル、メトキ
シ又はエトキシを示し、他は水素を示す] の5−アルコキシ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリ
ミジン−2(H)−チオン化合物に変換することができ
る。(これらの化合物は別の場合5−アルコキシ[1,2,
4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2−チオール化
合物として描き、命名することができる。)変換は式IV
の化合物を少なくとも1モルの強塩基、例えばナトリウ
ムエトキシド又はカリウムメトキシドで処理することに
より行われる。反応は典型的にアルコール溶媒中で、周
囲温度において、確実に混合するために撹拌しながら行
われる。Rがメチルを示す場合、強塩基はナトリウム又
はカリウムメトキシドが好ましく、溶媒はメタノールが
好ましく、Rがエチルを示す場合、強塩基はナトリウム
又はカリウムエトキシドが好ましく、溶媒はエタノール
が好ましい。大過剰の強塩基、高温及び過剰に長い反応
時間は望ましくない副反応に導き、避けるべきである。
同様に式IVの化合物は、ナトリウムエトキシド又はカ
リウムメトキシドなどの強塩基で処理することにより式
VI: [式中、Rはメチル又はエチルを示し、Y及びZの1つ
はフルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、エチル、メトキ
シ又はエトキシを示し、他は水素を示し、R4はベンジル
又はC2−C4アルキルを示す] の2−ヒドロカルビルチオ−5−アルコキシ[1,2,4]
トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン化合物に変換するこ
とができる。反応は典型的にアルコール溶媒中で、周囲
温度において、確実に混合するために撹拌しながら行わ
れる。Rがメチルを示す場合、強塩基はナトリウム又は
カリウムメトキシドが好ましく、溶媒はメタノールが好
ましく、Rがエチルを示す場合、強塩基はナトリウム又
はカリウムエトキシドが好ましく、溶媒はエタノールが
好ましい。
式VIの同じ化合物を、ナトリウムエトキシド、カリウ
ムメトキシド又はトリアルキルアミン化合物、例えば式
IIIの化合物などの塩基の存在下でベンジルハライド又
はC2−C4アルキルハライド、あるいは実質的同等物を用
いたアルキル化により式Vの化合物から製造することが
できる。ベンジルクロリド又はエチルブロミドが典型的
アルキル化剤である。式Vの化合物、塩基及びヒドロカ
ルビルハライドを典型的に、塩が少なくとも部分的に溶
解性の溶媒、例えばアセトニトリル/水、メタノール又
はエタノール中で合わせ、混合物を放置するか、又は40
℃〜80℃に加熱する。Rがメチルを示す場合、塩基はナ
トリウムメトキシド又はトリアルキルアミン化合物が好
ましく、溶媒はメタノールが好ましく、Rがエチルを示
す場合、塩基はナトリウムエトキシド又はトリアルキル
アミン化合物が好ましく、溶媒はエタノールが好まし
い。過剰の加熱及び大過剰の塩基は望ましくない副反応
に導く。得られる式VIの化合物は濾過又は溶媒の蒸発な
どの従来の方法で回収することができ、液体クロマトグ
ラフィー、溶媒からの再結晶又は抽出などの従来の方法
で容易に精製することができる。
式V及びVIの化合物は米国特許第5,163,995号及び第
5,177,206号から、除草性5−アルコキシ[1,2,4]トリ
アゾロ[1,5−c]ピリミジン−2−スルホンアミド化
合物の製造に有用であることが既知であり、その適した
部分は引用することにより本明細書の内容となる。式V
及びVIの化合物を、クロロホルム水溶液などの水性媒体
中で塩素で処理することにより対応する2−クロロ−ス
ルホニル化合物に変換し、得られる2−クロロスルホニ
ル化合物をアセトニトリルなどの不活性溶媒中で、第3
アミン化合物及び/又は触媒量のジメチルスルホキシド
の存在下において、適当に置換されたアニリン又はN−
トリアルキルシリルアニリン化合物とカップリングさせ
ることができる。
実施例 1. 5−フルオロ−4−ヒドラジノ−2−メトキシピリ
ミジンの製造 5−フルオロ−2,4−ジメトキシピリジン(158g(グ
ラム)、1.00モル)、150g(3.00モル)のヒドラジンハ
イドレート及び237gのメタノールを1L(リットル)のフ
ラスコに入れ、撹拌しながら3.5時間加熱還流した(約7
0℃)。均一になり、再度不均一になった混合物を次い
で0〜5℃に冷却し、存在する固体を真空濾過により回
収し、150mL(ミリリットル)の冷メタノールで洗浄
し、一定の重量まで乾燥した。融点が188〜189℃の無色
の針状結晶として得られた標題化合物は151.5g(理論値
の96%)の量であった。
NMRデータ(DMSO−d6)δ:1H:3.77(s,3H),4.38(2
H),7.83(d(J=3.6Hz),1H),8.87(1H);13C:54.
2,137.9(d(JCF=19.6Hz)),141.5(d(JCF=244.8
Hz)),154.3(d(JCF=13.7Hz)),160.6。
2. 2−エトキシ−4−フルオロ−6−ヒドラジノピリ
ミジンの製造 100gの純度が94%の(0.59モル)2−エトキシ−4,6
−ジメトキシピリミジン、275mLのアセトニトリル及び1
07gの水の混合物を調製し、10℃に冷却した。これに68g
(0.67モル)のトリエチルアミン及び次いで34g(0.68
モル)のヒドラジンハイドレートを、ゆっくり撹拌し、
冷却しながら(5〜10℃で)加えた。ヒドラジンをすべ
て加えた後、混合物を冷却しながらさらに15分間撹拌
し、次いで加温した。合計1時間の後、形成された固体
を真空濾過により回収し、100mLづつの水で2回、及び
次いで50mLのエタノールで洗浄した。融点が141〜143℃
の白色の固体として得られた標題化合物は79.7g(理論
値の80%)の量であった。
C6H9FN4Oに関する元素分析: 計算値:%C,41.9;%H,5.27;%N,32.5 測定値:%C,42.2;%H,5.12;%N,32.6 代わりに、2−エトキシ−4,6−ジフルオロピリミジ
ン(16.0g、100ミリモル)、水(100mL)及びトリエチ
ルアミン(11.1g、110ミリモル)を反応容器中で合わ
せ、混合物を窒素下で撹拌し、氷浴を用いて0℃に冷却
した。20mLの水中のヒドラジンハイドレート(5.00g、1
00ミリモル)の溶液を、撹拌及び冷却しながら25分かけ
て加えた。ヒドラジンハイドレートのすべてを加えた
後、反応が完了するまで混合物を撹拌した。沈澱の形成
のために反応混合物は粘度の高いスラリとなった。沈澱
を真空濾過により回収し、冷水で洗浄し、減圧下で40℃
において乾燥し、16.0gの標題化合物(理論値の93%)
を白色の固体として得た。
3. 4−クロロ−2−エトキシ−6−ヒドラジノピリミ
ジンの製造 50.0gの純度が95パーセント(0.246モル)の4,6−ジ
クロロ−2−エトキシピリミジン、26.9g(0.266モル)
のトリエチルアミン、200mLのエタノール及び200gの水
の混合物を調製し、5℃に冷却した。これに13.4g(0.2
66モル)のヒドラジンハイドレートを撹拌及び約5℃に
冷却しながら15分かけて加えた。混合物を終夜撹拌し、
周囲温度まで加温した。それは高粘度になったが約10パ
ーセントの出発材料が残った。さらに1.3g(0.026モ
ル)のヒドラジンハイドレートを加え、さらに4時間撹
拌を続けた。形成された固体を真空濾過により回収し、
100mLづつの水で2回、及び次いで100mLのアセトニトリ
ルで洗浄した。融点が170〜173℃の白色の粉末として得
られた標題化合物は43.9g(理論値の88%)の量であっ
た。
C6H9ClN4Oに関する元素分析: 計算値:%C,38.2;%H,4.81;%N,29.7 測定値:%C,38.5;%H,4.74;%N,29.6 4. 5−クロロ−4−ヒドラジノ−2−メトキシピリミ
ジンの製造 2.9gのメタノール中に0.35g(2.0ミリル)の5−クロ
ロ−2,4−ジメトキシピリミジン及び0.35g(7.0ミリモ
ル)のヒドラジンハイドレートを含む溶液を撹拌しなが
ら8時間加熱還流した。次いで混合物を冷却して沈澱を
形成させた。現れる沈澱が完全になるまで水を加え、次
いで沈澱を真空濾過により回収し、終夜空気乾燥して0.
23g(理論値の66パーセント)の標題化合物を白色の固
体として得た。昇華を含むと思われる現象で結晶形態が
針状から立方様形に変化した後、生成物は172〜173℃で
融解した。
NMRデータ(DMSO−d6)δ:1H:3.85(s,3H),4.50(2
H),7.97(s,1H),8.7(1H);13C:54.17,105.40,152.7
7,159.39及び163.39。
ヒドラジン対5−クロロ−2,4−ジメトキシピリミジ
ンの15:1のモル比及び5時間の反応時間を用い、温度を
50〜60℃に保持すると純度が97%の生成物が91%の収率
で得られた。
5. 8−フルオロ−5−メトキシ−1,2,4−トリアゾロ
[4,3−c]ピリミジン−3(2H)−チオンの製造 5−フルオロ−4−ヒドラジノ−2−メトキシピリミ
ジン(15.81g、0.100モル)、47gのメタノール、10.2g
(0.100モル)のトリエチルアミン及び11.4g(0.15モ
ル)の二硫化炭素を250mLのフラスコ中で窒素下におい
て、周囲温度で撹拌しながら合わせ、黄色の均一な混合
物を得た。混合物を氷浴を用いて15℃に冷却した。次い
で過酸化水素(12.5gの30%水溶液、0.11モル)を、シ
リンジポンプを用い、そのシリンジを隔壁を介してフラ
スコ中に挿入して加えた。添加は撹拌しながら、及び冷
却して約15℃の温度を保持しながら1時間かけて行っ
た。混合物を反応させ、1時間加温し、得られる不均一
なオレンジ色の混合物を真空濾過して固体の硫黄を除去
した。濾液を氷浴中で冷却し、125.mLの水で希釈した1
7.6mL(0.11モル)の6.25N塩酸を用いて酸性化した。得
られる沈澱を真空濾過により回収し、減圧下において乾
燥して18.81g(理論値の94パーセント)の標題化合物を
分解を伴う融点が166℃のオフホワイト色の固体として
得た。
NMRデータ(DMSO−d6)δ:1H:4.01(s,3H),7.64(d
(J=2.8Hz),1H),14.5(brs,1H);13C:56.00,125.6
(d(JCF=22.0Hz)),141.6,141.7(d(JCF=41.7H
z)),146.0(d(JCF=191.0Hz))及び161.2。
6. 5−エトキシ−7−フルオロ−1,2,4−トリアゾロ
[4,3−c]ピリミジン−3(2H)−チオンの製造 方法A:50mLのアセトニトリル及び15mLの水から成る溶媒
中に約5.2g(30ミリモル)の2−エトキシ−4−フルオ
ロ−6−ヒドラジノピリミジンを含む混合物を調製し、
これに6.4mL(107ミリモル)の二硫化炭素を周囲温度で
撹拌しながら加えた。不均一な白色の混合物が約10分後
に淡黄色の溶液となり、次いで撹拌及び冷却して約25℃
の温度を保持しながら3.8mLの30パーセント過酸化水素
水溶液(37ミリモル)及び3.2mLの水を30分かけて加え
た。混合物をさらに10分間反応させ、次いで3.22g(32
ミリモル)のトリエチルアミンを加え、得られる混合物
を濾過して硫黄を除去した。濾液を10mLの3.75N塩酸(3
8ミリモル)を用いて酸性化し、得られる混合物を濾過
して形成された沈澱を回収した。これを水で洗浄し、乾
燥して4.4g(理論値の66パーセント)の純度が97パーセ
ントの標題化合物をわずかにベージュ色の融点が170℃
の固体として得た。かなりの生成物が濾液中に残った。
C7H7FN4OSに関する元素分析: 計算値:%C,39.2;%H,3.29;%N,26.2 測定値:%C,39.3;%H,3.07;%N,25.9。
方法B:83.7mLのアセトニトリル及び33.3mLの水から成る
溶媒中に32.6g(0.186モル)の2−エトキシ−4−フル
オロ−6−ヒドラジノピリミジン及び21.1g(0.277モ
ル)の二硫化炭素を含む混合物を、窒素下でコンデンサ
ー及びシリンジポンプのシリンジを挿入する隔壁で覆わ
れた開口部を備えた500mLのフラスコ中に調製した。混
合物を周囲温度で撹拌しながら15分間反応させ、次いで
22.2gの30パーセント過酸化水素水溶液(0.196モル)
を、撹拌及び冷却して約25℃の温度を保持しながらシリ
ンジを用い、1時間かけて加えた。混合物をさらに1時
間反応させ、次いで約0℃に冷却した。沈澱する生成物
及び硫黄副生成物を真空濾過により回収し、150mLの
水、150mLの水とアセトニトリルの1:1混合物、及び最後
に75mLづつのアセトニトリルで2回洗浄し、次いで空気
乾燥して45.1gの明るいベージュ色の生成物を得、それ
は74.8パーセントの標題化合物(理論的収量の85パーセ
ント)、13.9パーセントの硫黄及び0.5パーセントの水
であった。
7. 2−エトキシ−4,6−ジフルオロピリミジンからの
5−エトキシ−7−フルオロ−1,2,4−トリアゾロ[4,3
−c]ピリミジン−3(2H)−チオンの製造 1.42部のアセトニトリル、2.66部の水及び1.60部の2
−エトキシ−4,6−ジフルオロピリミジンから成る混合
物を調製し、5℃に冷却する。ヒドラジンハイドレート
(0.526部)及び1.06部のトリエチルアミンを窒素下で
冷却及び撹拌しながら温度が10℃以上に上昇しない速度
で加える。添加が完了したら、混合物を周囲温度に加温
し、反応が完了するまで撹拌する。次いで二硫化炭素
(1.14部)を撹拌しながら加え、混合物を15分間反応さ
せる。次いで過酸化水素を水中の30パーセント溶液とし
て(1.20部)、撹拌及び冷却して25〜30℃の温度を保持
しながら加え、混合物をさらに1時間25℃で反応させ
る。混合物を0℃に冷却し、減圧装置で濾過し、不溶性
物質を除去する。この物質を順に3.20部の水及び4.00部
の冷アセトニトリルで洗浄し、副生成物の硫黄と混合さ
れ、最高2パーセントの水及びいくらかのアセトニトリ
ルを含む標題化合物を得る。
8. 7−クロロ−5−エトキシ−1,2,4−トリアゾロ
[4.3−c]ピリミジン−3(2H)−チオンの製造 90mLのアセトニトリル及び26mLの水から成る溶媒中に
20gの純度が93パーセント(99ミリモル)の4−クロロ
−2−エトキシ−6−ヒドラジノピリミジンを含む混合
物を、窒素下でコンデンサー及びシリンジポンプのシリ
ンジを挿入する隔壁で覆われた開口部を備えた500mLの
フラスコ中に調製した。これに11.3g(148ミリモル)の
二硫化炭素及び、15分の反応時間の後に16.7gの30パー
セント過酸化水素水溶液(147ミリモル)を15分かけ、
シリンジを用い、撹拌及び冷却して温度を約25℃に保ち
ながら加えた。混合物をさらに4時間反応させ、次いで
約0℃に冷却した。沈澱する生成物及び硫黄副生成物を
真空濾過により回収し、水、水とアセトニトリルの1:1
混合物、及び最後にアセトニトリルで洗浄した。湿った
ケークを1Lの水において70℃でスラリ化し、約600mLの
アセトニトリルを加えて固体を溶解した。得られる混合
物を重力濾過し、濾液を週末をかけて冷却した。混合物
を冷蔵庫でさらに冷却し、形成される結晶を真空濾過に
より回収し、アセトニトリルで洗浄し、一定の重量まで
乾燥し、14.1g(理論値の62パーセント)の標題化合物
を琥珀色の固体として得、それは187℃以上に加熱する
と分解した。
C7H7ClN4OSに関する元素分析: 計算値:%C,36.4;%H,3.06;%N,24.3 測定値:%C,36.4;%H,2.79;%N,24.1。
9. 8−クロロ−5−メトキシ−1,2,4−トリアゾロ
[4,3−c]ピリミジン−3(2H)−チオンの製造 5−クロロ−4−ヒドラジノ−2−メトキシピリミジ
ン(17.45g、0.10モル)及び25g(.033モル)の二硫化
炭素を周囲温度で撹拌しながら120mLのアセトニトリル
及び30mLの水中で合わせ、得られる混合物中に撹拌しな
がら2時間かけて11.4g(0.10モル)の30パーセント過
酸化水素を加えた。温度は20℃から48℃に上昇した。高
圧液体クロマトグラフィー(HPLC)による混合物の分析
は、反応が完了したことを示した。反応混合物の79.8g
(全体の47.2パーセント)の部分を50mLの水で希釈し、
混合物を塩酸で酸性化した。次いで存在する固体を真空
濾過により回収し、乾燥して10.15gの標題化合物と硫黄
の混合物を得た。次いで45gの二硫化炭素を用いて固体
を抽出することにより硫黄を除去し、8.08g(理論値の8
0パーセント)の標題化合物を淡褐色の粉末として得
た。この物質はHPLCにより純度が92パーセントであり、
加熱すると分解した。
NMRデータ(DMSO−d6)δ:1H:4.04(s,3H),7.67(s,1
H),14.25(brs,1H);13C:56.18,110.08,140.46,145.7
6,150.11及び161.32。
10. 3−ベンジルチオ−8−フルオロ−5−メトキシ
−1,2,4−トリアゾロ[4,3−c]ピリミジン及び2−ベ
ンジルチオ−8−フルオロ−5−メトキシ−1,2,4−ト
リアゾロ[1,5−c]ピリミジンの製造 5−フルオロ−4−ヒドラジノ−2−メトキシピリミ
ジン(29.7g、0.188モル)、100gのメタノール、19.2g
(0.188モル)のトリエチルアミン及び28.9g(0.38モ
ル)の二硫化炭素を窒素下で周囲温度において500mLの
フラスコ中で合わせた。次いで過酸化水素(27gの30パ
ーセント水溶液、0.24モル)を、シリンジが隔壁を介し
てフラスコ中に挿入されているシリンジポンプを用い、
冷却して温度を17〜22℃に保ち、撹拌しながら加えた。
添加は1.6時間かけて行った。混合物をさらに1.5時間反
応させ、得られる不均一なオレンジ色の混合物を真空濾
過して固体の硫黄を除去した。固体を100gのメタノール
で洗浄し、8−フルオロ−5−メトキシ−1,2,4−トリ
アゾロ[4,3−c]ピリミジン−3(2H)−チオンのト
リエチルアンモニウム塩を含む濾液(洗浄メタノールを
含む)を反応フラスコに移した。ベンジルクロリド(2
4.1g、0.19モル)を21℃で撹拌しながら加えた。穏やか
な発熱があり、それにより温度が27℃に上昇し、約30分
後、沈澱が形成され始めた。1時間後、130gのメタノー
ルを約600パスカルの圧力下の蒸留により除去し、不均
一な残留物を続いて約5℃に冷却し、真空濾過して不溶
性の固体を除去した。約25gのメタノールを、混合物を
移すのを助け、沈澱を洗浄するために用いた。得られる
湿ったケークは55.8gの量であり、約42g(0.14モル、理
論値の約95パーセント)の3−ベンジルチオ−8−フル
オロ−5−メトキシ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−c]ピ
リミジン−3(2H)−チオンを含んだ。
NMRデータ(CDCl3)δ:1H:4.11(s,3H),4.61(s,2H),
7.3(m,4H)及び7.4(m,2H);13C:36.7,56.5,123.3,12
3.6,127.8,128.6,129.3,135.9,142.3,144.2,144.5,145.
7,145.8及び146.2。
上記からの湿ったケークを125gのメタノールで希釈
し、メタノール中の25重量パーセントのナトリウムメト
キシドの2.9g(0.013モル)を周囲温度で撹拌しながら
数回にわけて加えた。混合物は粘度が上昇した。1.5時
間後、125mLの水中の2.4mLの6.25N塩酸水溶液の溶液を
撹拌し、氷浴を用いて冷却しながら加えた。混合物を約
5℃に冷却し、80gの水で希釈し、真空濾過して不溶性
の固体を回収し、減圧下で乾燥して40.3g(理論値の95
パーセント)の標題[1,5−c]化合物を無色の固体と
して得た。この化合物は米国特許第5,163,995号に報告
された化合物とスペクトル分析的及びクロマトグラフィ
ー的に同一であった。
NMRデータ(DMSO−d6)δ:1H:4.17(s,3H),4.51(s,2
H),7.3(m,3H),7.45(d(J=7.2Hz),2H),及び8.
13(d(J=4.0Hz),1H);13C:34.8,56.4,127.3,3,12
8.4,128.6,128.8,136.7,141.4,144.7,145.4,147.1,147.
5及び161.6。
11. 8−フルオロ−5−メトキシ[1,2,4]トリアゾロ
[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−チオンの製造 8.6gのメタノール中の10.01g(0.050モル)の8−フ
ルオロ−5−メトキシ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−c]
ピリミジン−3(2H)−チオンの混合物を調製し、氷水
浴で冷却した。メタノール中のナトリウムメトキシド
(32.4gの25パーセント、0.15モル)を窒素下で撹拌及
び冷却しながら加えた。2.5時間後、得られる粘度の高
いスラリに25.6mLの氷冷6.25N塩酸水溶液を撹拌しなが
ら加えた。得られる混合物を少量の水で希釈し、固体を
真空濾過により回収し、減圧下で乾燥して8.26g(理論
値の83パーセント)の標題化合物を無色の粉末として得
た。化合物は155〜160℃で融解し、次いで再固化し、23
0℃まで融解しない。
NMRデータ(CD3CN)δ:1H:2.5〜3.5(br s,1H),4.21
(s,3H),7.92(d(J=2.1Hz),1H),;13C:57.4,118.
2,129.2,129.5,143.0,146.4,146.7,148.7,149.1及び16
3.8。
12. 5−エトキシ−7−フルオロ[1,2,4]トリアゾロ
[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−チオンの製造 50mLの無水エタノール中の5.8g(26ミリモル)の5−
エトキシ−7−フルオロ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−
c]ピリミジン−3(2H)−チオンの混合物を調製し、
これに0℃で激しく撹拌及び冷却しながらエタノール中
の21重量パーセントのナトリウムエトキシドを12.2mL
(33ミリモル)加えた。穏やかな発熱反応が起こり、混
合物は懸濁液からプラム色の溶液に変化した。混合物を
10℃以下で2.25時間撹拌し、反応を完了させた。次いで
25mLの1.25N塩酸を用いてそれを酸性化し、−10℃で30
分撹拌し、濾過して形成する沈澱を回収した。沈澱を10
mLの冷水で洗浄し、乾燥して3.3g(理論値の60パーセン
ト)の標題化合物を98パーセントの純度で得た。1.7gの
量の純度が60パーセントの第2の収穫(理論値の19パー
セント)が濾液から得られた。標題化合物は83.5〜86.5
℃で融解し、白色の固体である。
NMRデータ(CDCl3)δ:1H:1.58(s,3H),4.52(s,2H),
4.75(q,2H),7.28(m,3H),7.45(d,2H)。
化合物をベンジルクロリドで処理して78〜82℃で融解
する2−ベンジルチオ−5−エトキシ−7−フルオロ
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジンに変換する
ことにより、さらに化合物の同定を示した。
13. 8−クロロ−5−メトキシ[1,2,4]トリアゾロ
[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−チオンの製造 8−クロロ−5−メトキシ−1,2,4−トリアゾロ[4,3
−c]ピリミジン−3(2H)−チオン(0.215g、1.00ミ
リモル)を2.0gの乾燥メタノールと混合し、周囲温度で
撹拌を増大させながらこの混合物に0.26g(1.2ミリモ
ル)の市販のメタノール中25パーセントのナトリウムメ
トキシドを加えた。35分間の反応時間の後、混合物を塩
酸水溶液で酸性化し、水で希釈した。形成される沈澱を
濾過により回収し、乾燥し、0.168gの標題化合物をHPLC
により決定して97パーセントの純度(理論値の76パーセ
ント)でクリーム色の固体として得た。化合物はメタノ
ール及び水の混合物から再結晶でき、250℃まで分解す
るが融解しない。
NMRデータ(CDCl3)δ:1H:4.28(s,3H),7.93(s,1H),
14以上(観察せず);13C:56.0,112.0,142.1,148.0,153.
5及び163.0。
生成物をベンジルクロリドで処理して生成物を米国特
許第5,163,995号において既知の化合物である2−ベン
ジルチオ−8−クロロ−5−メトキシ[1,2,4]トリア
ゾロ[1,5−c]ピリミジンに変換することにより、さ
らに生成物の同定を示した。
14. 2,2'−ジチオビス(8−フルオロ−5−メトキシ
[1,2,4]トリアゾロ−[1,5−c]ピリミジン)の製造 76.0g(0.380モル)の8−フルオロ−5−メトキシ
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)
−チオン及び400gのメタノールから成る不均一な混合物
を24℃で調製し、45.3g(0.400モル)の30重量%の氷冷
過酸化水素溶液を撹拌しながら加えた。発熱反応が起こ
り、温度が43℃に上昇した。混合物を約75分間反応さ
せ、次いでさらに13.0g(0.115モル)の30重量%の氷冷
過酸化水素溶液を撹拌しながら加えた。混合物をさらに
30分反応させ、次いで存在する固体を真空濾過により回
収した。これらの固体を乾燥し、次いでメタノールでス
ラリ化した。スラリを加熱還流し、35〜45℃に冷却し、
濾過して不活性固体を回収した。固体を減圧下において
40℃で乾燥し、61.9gの標題化合物(理論値の80パーセ
ント)をオフホワイト色の固体として得た。化合物は融
点が201〜208℃(分解)の白色の粉末である。
NMRデータ(DMSO−d6)δ:1H:4.16(s,3H),8.21(d
(J=2.1Hz),1H)。
15. 2,2'−ジチオビス(5−エトキシ−7−フルオロ
[1,2,4]トリアゾロ−[1,5−c]ピリミジン)の製造 30mLのアセトニトリル中の2.9g(13.5ミリモル)の5
−エトキシ−7−フルオロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−
c]ピリミジン−2(3H)−チオンの溶液を調製し、0.
80mL(7.8ミリモル)の30パーセント過酸化水素を周囲
温度において、窒素下で撹拌しながら加えた。温度は21
℃から34℃に上昇した。混合物を約1時間反応させ、次
いで15mLの水を加え、混合物を−5℃に冷却した。形成
される沈澱を真空濾過により回収し、5℃において10mL
づつの水とアセトニトリルの1:1の混合物で2回洗浄
し、乾燥し、2.7g(理論値の93パーセント)の標題化合
物を融点が215〜216℃の明かるいベージュ色の粉末とし
て得た。
C14H12F2N8O2S2に関する元素分析: 計算値:%C,39.4;%H,2.83;%N,26.3 測定値:%C,39.6;%H,2.75;%N,25.9。
16. 4,6−ジフルオロ−2−エトキシピリミジンからの
2,2'−ジチオビス(5−エトキシ−7−フルオロ[1,2,
4]トリアゾロ−[1,5−c]ピリミジン)の製造 32.7g(0.202モル)の2−エトキシ−4,6−ジフルオ
ロエトキシピリミジン、59gのアセトニトリル及び36gの
水から成る混合物を反応容器中で調製し、混合物を窒素
下で撹拌し、約5℃に冷却した。これに21.3g(0.208モ
ル)のトリエチルアミン及び次いで10.6g(0.208モル)
のヒドラジンハイドレートを、撹拌及び冷却しながら反
応温度が15℃より低く保たれる速度で加えた。すべての
ヒドラジンモノハイドレートが加えられ、発熱がおさま
った後、混合物を周囲温度に加温して反応を完了させ
た。約95gのアセトニトリル水溶液中に約32.7g(0.202
モル)の2−エトキシ−4−フルオロ−6−ヒドラジノ
ピリミジンを含む溶液が得られた。
得られたアセトニトリル水溶液中の2−エトキシ−4
−フルオロ−6−ヒドラジノピリミジンの溶液を反応容
器に入れ、窒素下で撹拌しながら23.1g(0.303モル)の
二硫化炭素を加えた。約15分後、23.8g(0.210モル)の
30重量パーセントの過酸化水素水溶液を、撹拌及び冷却
して温度を約25〜30℃に保持しながら加えた。沈澱が形
成された。混合物を約1時間反応させ、次いで0℃に冷
却した。次いでそれを濾過して沈澱を回収した。沈澱を
最初に75mLづつの冷水を用いて2回洗浄して不純物を除
去し、次いで50mLづつの冷アセトニトリルを用いて2回
洗浄して水を除去した。得られる48.7gの固体物質はHPL
Cにより71パーセントの5−エトキシ−7−フルオロ−
1,2,4−トリアゾロ[4,3−c]ピリミジン−3(2H)−
チオン(35g、理論値の80パーセント)であることが決
定され、Karl Fischer滴定により2パーセントより少
量の水を含むことが決定された。硫黄元素副生成物が主
要な汚染物であった。
上記で得られた硫黄及びアセトニトリルとの71パーセ
ント混合物としての48.7g(0.16モル)の5−エトキシ
−7−フルオロ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−c]ピリミ
ジン−3(2H)−チオンを150gの乾燥エタノールと合わ
せ、混合物を約0℃に冷却した。これにエタノール中の
21パーセントのナトリウムエトキシド67.7g(0.21モ
ル)を、冷却及び撹拌して温度が5〜15℃に保持される
ようにして加えた。混合物のpHは約12であった。混合物
を濾過して固体、不溶性硫黄を除去し、それを20gの乾
燥エタノールで洗浄した。濾液(洗浄エタノールを含
む)を約7℃でさらに約2時間反応させ、次いで21.7g
(0.22モル)の濃塩酸を加え、5−エトキシ−7−フル
オロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2
(3H)−チオンを、明かるいベージュ色の固体のエタノ
ール中の粘度の低いスラリとして得た。
上記で得られたエタノール中の5−エトキシ−7−フ
ルオロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2
(3H)−チオンの混合物を、周囲温度で撹拌しながら2
2.6g(0.199モル)の30パーセント過酸化水素で処理し
た。穏やかな発熱があった。40分の反応時間の後、得ら
れる混合物を濾過して沈澱を回収した。これを100mLづ
つのエタノールで2回及び100mLづつの水で2回洗浄
し、減圧下で37℃において乾燥し、30.9g(2−エトキ
シ−4,6−ジフルオロピリミジンからの理論値の65パー
セント)の標題化合物を、純度が90パーセントの明るい
淡褐色の固体として得た。
17. 2,2'−ジチオビス(5−エトキシ−7−フルオロ
[1,2,4]トリアゾロ−[1,5−c]ピリミジン)からの
2−クロロスルホニル−5−エトキシ−7−フルオロ
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジンの製造 53.3gの純度が88パーセント(0.11モル)の2,2'−ジ
チオビス(5−エトキシ−7−フルオロ[1,2,4]トリ
アゾロ[1,5−c]ピリミジン)、483gのジクロロメタ
ン及び12.0gの水を含む混合物を調製し、約5℃に冷却
した。塩素(42.5g、0.60ル)をこの混合物中に、温度
が約15℃以上に上昇しないように冷却及び撹拌しながら
2.5時間かけて散布した。塩素の添加の経過中にさらに3
7.1gの水を加えた。最初に存在した固体は最初は濃度が
高くなり、次いで本質的にすべてが溶液となった。得ら
れる混合物を約200mLの水で希釈し、相を分離した。金
色の有機相を400mLづつの水で3回洗浄し、硫酸マグネ
シウム上で乾燥し、濾過し、減圧下で最高38℃の浴温を
用いて蒸発させることにより濃縮した。標題化合物が残
留物中に得られ、それは59.5g(理論値の96パーセン
ト)の量であり、ワックス状の黄金色の固体であった。
これの12.66gの部分を約30mLのジクロロメタンに溶解
し、約30mLのヘキサンを加え、冷却することにより精製
した。形成される沈澱を濾過により回収し、乾燥して8.
15gの標題化合物を白色の固体として得た。3.16gの第2
の収穫も得られた。生成物はスペクトル分析により米国
特許第5,163,995号に報告された化合物と同一の化合物
であると同定された。
18. 5−エトキシ−7−フルオロ[1,2,4]トリアゾロ
−[1,5−c]ピリミジン−2(3H)−チオンからの2
−クロロスルホニル−5−エトキシ−7−フルオロ[1,
2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジンの製造 3.7g(17.3ミリモル)の5−エトキシ−7−フルオロ
[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2(3H)
−チオン、45mLのジクロロメタン及び15mLの水を含む混
合物を、機械撹拌機、苛性スクラバー(caustic scrub
ber)に連結した排出管、塩素送入散布管、及び冷却浴
を備えた3つ口のフラスコに入れた。完全な溶液は得ら
れなかった。0℃において撹拌及び冷却しながら、溶液
中に塩素を、7.0g(99ミリモル)が加えられるまで散布
した。固体はすべて溶解した。水相及び有機相を分離
し、有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下で蒸
発させることにより濃縮し、標題化合物を残留物として
得た。回収された生成物は純度が約88パーセントのオレ
ンジ色の固体であり、3.6g(理論値の75パーセント)の
量であった。化合物はスペクトル分析により米国特許第
5,163,995号に報告された化合物と同一であることが同
定された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 239/47 C07D 487/04 146 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式: [式中、 RはCH3又はC2H5を示し、 Y及びZの一方はF、Cl又はBrを示し、他方はHを示
    す] の2−アルコキシ−4−ヒドラジノピリミジン化合物。
  2. 【請求項2】Y及びZの一方がF又はClを示し、他方が
    Hを示す請求の範囲第1項に記載の化合物。
  3. 【請求項3】2−エトキシ−4−フルオロ−6−ヒドラ
    ジノピリミジン、5−フルオロ−4−ヒドラジノ−2−
    メトキシピリミジン及び5−クロロ−4−ヒドラジノ−
    2−メトキシピリジンの1つである請求の範囲第2項に
    記載の化合物。
  4. 【請求項4】2−アルコキシ−4−ヒドラジノピリミジ
    ン化合物を適した不活性液体媒体中で、0℃〜40℃の温
    度において少なくとも1モルの二硫化炭素及び場合によ
    りpKaが9.4〜11.4のトリアルキルアミン化合物と合わ
    せ、次いで0℃〜40℃の温度で少なくとも1当量の適し
    た酸化剤を加え、式: [式中、 Y及びZの一方はF、Cl、Br、R'又はOR'を示し、他方
    はHを示し、 R及びR'はそれぞれ独立してCH3又はC2H5を示す] の5−アルコキシ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−c]ピリ
    ミジン−3(2H)−チオン化合物、あるいはトリアルキ
    ルアミン化合物を用いる場合、それらのトリアルキルア
    ンモニウム塩を形成することを特徴とする式: [式中、R、Y及びZは上記で定義された通りである] の2−アルコキシ−4−ヒドラジノピリミジン化合物の
    利用法。
  5. 【請求項5】トリアルキルアミン化合物を用いず、生成
    物が5−アルコキシ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−c]ピ
    リミジン−3(2H)−チオン化合物である請求の範囲第
    4項に記載の方法。
  6. 【請求項6】少なくとも1モルの式: [式中、R1、R2及びR3はそれぞれ独立してC1−C4アルキ
    ル又はベンジルを示すか、あるいはR1、R2及びR3の2つ
    が一緒になって式−(CH2−、−(CH2−、O
    (C2H4−)又はCH3N(C2H4−)の部分を示すか、あ
    るいはR1、R2及びR3の3つすべてが一緒になって式N
    (C2H4−)の部分を示す] のトリアルキルアミン化合物を用い、生成物が5−アル
    コキシ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−c]ピリミジン−3
    (2H)−チオン化合物の対応するトリアルキルアンモニ
    ウム塩である請求の範囲第4項に記載の方法。
  7. 【請求項7】トリアルキルアミン化合物がトリエチルア
    ミン(R1、R2及びR3がそれぞれC2H5を示す)である請求
    の範囲第6項に記載の方法。
  8. 【請求項8】酸化剤が過酸化水素、ハロゲン、過酸、ジ
    アシルパーオキシド及びアルキルパーオキシドの1つで
    ある請求の範囲第4項に記載の方法。
  9. 【請求項9】1モルの2−アルコキシ−4−ヒドラジノ
    ピリミジン化合物当たり1〜2モルの過酸化水素を用い
    る請求の範囲第8項に記載の方法。
  10. 【請求項10】溶媒がアセトニトリルと水の混合物であ
    るか、あるいはメタノール又はエタノールである請求の
    範囲第4項に記載の方法。
  11. 【請求項11】Y及びZの一方がF又はClを示し、他方
    がHを示す5−アルコキシ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−
    c]ピリミジン−3(2H)−チオン化合物が製造される
    請求の範囲第4項に記載の方法。
  12. 【請求項12】製造される化合物が5−エトキシ−7−
    フルオロ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−c]ピリミジン−
    3(2H)−チオン、8−フルオロ−5−メトキシ−1,2,
    4−トリアゾロ[4,3−c]ピリミジン−3(2H)−チオ
    ン及び8−クロロ−5−メトキシ−1,2,4−トリアゾロ
    [4,3−c]ピリミジン−3(2H)−チオンの1つであ
    るか、あるいはそれらのトリアルキルアンモニウム塩で
    ある請求の範囲第11項に記載の方法。
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